103 善と悪の果実
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っ、 ぐ。
[血が足りない。足が縺れる。
半身が赤く染まった、白いワンピースの裾を揺らして。
林檎へ向かって腕を伸ばした蛇は、 そのまま床に倒れ伏した]
(33) nanami 2012/09/30(Sun) 20時半頃
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―――――――…ガタァン。
[衝撃でテーブルも倒れ、辺りに皿や果物が散乱する。
もういくらも見えていない深い闇色の瞳は、 其れでももがくように指先を伸ばして。
…確かに"林檎"を、掴んだ]
(34) nanami 2012/09/30(Sun) 20時半頃
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[―――――――…歌が]
[嗚呼、歌が聞こえる]
[心の臓を掴まれそうな、儚く美しく恐ろしい旋律が]
(*14) nanami 2012/09/30(Sun) 21時頃
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………、ッ 。
[指先に触れた林檎を、 立ち上がることもできずに寝ころんだまま、 大切そうに全身で抱きかかえる]
(35) nanami 2012/09/30(Sun) 21時頃
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これ 、 は … ぼくの、 だ 。
[言葉とは裏腹に。 口元に零れたのは、自嘲の色濃い笑みだった]
(36) nanami 2012/09/30(Sun) 21時頃
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[――ステンドグラスがとりどりの光を投げかける中。 男と少女が倒れている。 足取りを示すように血の花が咲き、 空耳だろうか、歌声が聞こえた気がした。 そう、それは喩えるならば 籠を自ら破った金糸雀の。]
――……嗚呼、……そんなところにあったのか。 どうして気づかなんだのか……
[夕闇伯は昏く囁き、林檎を抱く 緋と白のまだらを纏う者の側に歩み寄る。]
(37) azuma 2012/09/30(Sun) 21時頃
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畜生どもが………
[惨劇の舞台に、憎悪と怯えをぐちゃぐちゃに掻き混ぜたような 声が、雑音のように、歌声に―――…重なる。
揺らめく影は何処からか。 左胸から絶えず血を流す亡霊が、霞んでは、消え 林檎を中心とした二つの影を見ている。]
(*15) mo_om 2012/09/30(Sun) 21時半頃
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[抱かれた"林檎"は血に染まり、赤く、赤く―――…]
ふっ、 ふふ…
はははは、―――― …。
[足音が近づいてくる。 でも、もはや碌に逃げる力も残ってはいない。
優しく残酷な魂の囁きが聞こえる。 ただでさえ霞んだ視界が、更に涙で滲んだ]
(38) nanami 2012/09/30(Sun) 21時半頃
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――――――――…ぼくは、だれ?
[父は浮浪者、母は貴族]
[父は名も知らぬ国の、母は由緒正しき血統の]
[その身は女にしては大きく、男にしては華奢であり]
[善を知り、悪を覚え、他者を翻弄する蛇となった]
[本質は望まれるままに。 生きる為に唯、その性質を入れ替えて来たにすぎぬ。 "答え"は何処にもない。何も、ありはしない]
(*16) nanami 2012/09/30(Sun) 21時半頃
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[血塗れの林檎は、艶やかさを増し ますます蟲惑的な輝きを放っている。 そして、それを抱く者は――]
……――何を笑っているのだか
[涙を滲ませている。 冷たく、夕闇伯は見下ろした。]
残念だったな。 それは、 貴様のものにはならぬ。
[怨嗟の声届かぬ高慢な暴君は――笑う]
(39) azuma 2012/09/30(Sun) 23時頃
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[寝転がった体勢のまま、傍らまでやってきた男を見上げる]
―――――――……。
[自嘲めいた笑みも、絶望の涙も、全て表情は抜け落ちる。 大切そうに、真っ赤な林檎を胸に抱いたまま。 白と赤のコントラストのワンピースを纏う学者。
ただ、抜け殻のような両の瞳が夕闇を見つめていたのは、数瞬]
(40) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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…ふふふ。
[やがて学者は、例の穏やかな微笑みを浮かべた。 それは仮面だろうか。 それとも、最も本質に近い何かだったのだろうか]
夕闇伯様。
この林檎が、欲しいですか?
[ゆっくりと三日月を作る口端は]
(41) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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[胸に抱かれた林檎、 天井へ向けて、高く高く放り投げた]
[彼は視線を奪われただろうか、否か]
[真っ赤な林檎は宙を舞い、そして]
(42) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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[学者は奥歯をかみしめる。
いつでもその命を終わらせることができるように。
毒を其処に仕込んでいた]
(*17) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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[最後の力を振り絞って起き上がり、夕闇伯の胸元を掴んだ。
―――――――…望むのは、死の口付け]
(43) nanami 2012/09/30(Sun) 23時半頃
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[塵を見るような眼で笑う有様を 興味もなさそうに視界に入れている。
“見て”いるのは林檎だけである。 血の色も、歪んだ気配を纏う肢体も、 黄金の輝きの前には色を無くしたも同然だ。]
――愚問だな。
[満ちるのは慢心だ。 伯が常の賢明さと冷静さを持っていたならば 何かがおかしいと、感づいたはずなのだ。
裏世界に浸っていた、 その経験から。 分かったはずなのだ。]
(44) azuma 2012/10/01(Mon) 00時頃
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[だが。黄金の果実は その輝きに夕闇を溺れさせた。
蛇の笑みを浮かべた“もの”が繊手を翻す。 硝子越しの夕闇に暮れる光の中、 宙へ放たれる林檎。
宵闇伯の意識は完全にそちらへ奪われる。 手を、伸ばす―――]
(45) azuma 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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[黒髪が流れを変える] [ストロベリーブロンドは逆光に輝いた]
[“蛇”は夕闇伯を絡めとる]
[掴む胸元に輝くはアメジスト。 濃紫の眸は見開かれ、 死の口づけの一部始終を映す。
長く伸びる影が、重なった。]
(46) azuma 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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―― ッ、……!!!
[突き飛ばすのが一瞬遅い。 あったのは、苦味か。甘みか。果実に似る。]
貴様、何――― ッ……!!
(47) azuma 2012/10/01(Mon) 01時半頃
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[男は、銃を握りしめていた。
揺らめく、視界。
ふと、血に濡れた目を瞬かせ、顔を上げる。 澱んだ目の前の光景が遠退き、ステンドグラスの前に立つ自分。
静まり返った廊下は、見回しても誰もいない。 頭の痛みも、顔の前をとめどなく伝い落ちていた血も、いつの間にか引いていた。]
(48) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[ふと、気がつくと足元にうずくまる小さな影がある。 その姿に、どこか、見覚えがある気がした。
──遠くから、微かに漂う焼けた瓦礫の臭い。 煙草を咥えたまま、制帽の陰から見下ろした、小さな痩せた身体。
──ああ。 確か、その子は。
遠い、記憶。
警官は、静かに手を伸ばす。]
(49) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[一時、躊躇ったが。 静かに小さな頭に手を置くと。 声を落とした。]
どうした?お前。
[ゆっくりと上げられた顔。 大きな、黒い目。 それが、きょろりと動いたのを見ると。
警官は制帽の下で笑みを浮かべた。
古い記憶の断片と、そして、魂だけの世界で。 警官は、少年の目を覗きこむ。
死んだ男の目には。 おそらく、見たいものしか、束の間しか、もう見えない。]
(50) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[ ──来るか? お前も、1人なら。
声とはならず。 だが、少年に問い掛ける。 差し伸べた手。
どこにも、行く所がない事は解っている。 だが、他にかけるような、優しい言葉や、慰めは。 自分自身への、救いとなるものも、見つかりはしない。
俺は──、何が、欲しかったんだろう?
やがて、男の周りに見えていた物が、闇に沈んでいくように消え始める。
少年の姿も、霞んで行く。
男は、弱々しく、だが静かに笑って。 もう、見る事を止めようと。 目を閉じた。**]
(51) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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――遠い記憶【被験体・0678】――
[埋め込まれた撥条は、ギリギリと狂った音を立てていた。
人の体に、人とは違うものを交える。 それも行き過ぎた――延命措置の為などでなく――新たに命を生み出すような行為。 成功すれば神にさえ成し得る、研究。
神が、それを許すはずが無かった。]
(52) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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【被験体・0678】
身長 --- 148cm 体重 --- 34kg 血液型 --- A(RH+)
仔細 --- 子供用内臓機導入後、身体的特徴の変化。 白い肌は浅黒くなり、髪は脱色。 年齢に不相応な学習能力の高さを見せる。 尚、内臓機は安定して動いている模様。 反面、身体的成長は著しく低下。 身長体重、共に何の変化もなし。
(53) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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[艶やかな黒髪は色褪せ、荒れた鉄錆の色になった。 白かった肌は廃油交じりの浅黒いものに変わった。 眸の色は作られた、黒。 濡れた烏の色のようだと、少年は思った。
体の成長が止まったことは、誰よりも少年自身が理解していた。 関節はギチギチと成長しようと鳴り響くのに 痛みと歯車の軋むような音だけで、それ以上身長が伸びることも 体重が増えることも無かった。
一年もしない間に、少年は色々な知識を手に入れた。 そして創られた人間たちが保管された、この“楽園”から逃げ出す事を決める。 多様な薬品があるこの研究施設を壊すことは、簡単だった。 大規模な爆破は、少年の手によるものである。 生き残ったものは居ないともされる粉塵の中。 生きることに固執した少年は、ただ一人、生き残っていた――…]
(54) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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―差し出された手―
[眸の調子が可笑しい。 作り物の眸から、ぱたぱたと何かが零れ落ちている。 肺も可笑しくなったらしい。 呼吸がうまく出来なくて、僕は小刻みに殺した息を吸い上げる。 その姿はまるで、子供が嗚咽をかみ殺しているような。]
っ…、……
[刹那。 痛んだ髪に落とされる手のひらは、生きていた時に僕の頭を撫でたもの。 頭をゆっくりと上げる。]
(55) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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………――――
[どうしてこの人は、こうして僕を“何度も”撫でるんだろう。 この邸に来て、二度目。 彼が覚えているかは知らないけれど、あの日にも、きっと。
掛けられる言葉は無い。 それは不安でたまらなくて。 子供に戻ってしまったんだろうか。 僕は23歳の、子供の形だけを持つ大人の筈なのに。
この人が、手を握るから。 この人が、頭を撫でるから。
僕は──、何が、欲しかったんだろう?]
(56) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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[差し出された手に、恐る恐る手を伸ばした。 暖かな右手を、その手に指に絡める。 彼が目を閉じるなら、僕が目を開けて手を引こう。
暗闇の向こう側。 光があるかなんて知れないけれど。 真っ黒な眸は、きっとこの為に与えられたものなんだ。
楽園に背を向けて、僕らはきっと扉をくぐった―――……**]
(57) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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