216 宵闇駆けるは天つ星
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[力の天秤揺れる封の内]
[紅の翼が一つ、羽ばたく]
[天を見上げた鳥はつぶらな瞳をくるりとさせて]
[くぅ、と短く声上げた]
(4) 2015/02/15(Sun) 00時半頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 00時半頃
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[鬼丞の言わんとすること>>+32は分かる。 実際、余四朗の傷は雷で焼いて止まっているようなものだ]
無茶言いよぉなぁ……。
[腕や足などならば躊躇うべくもない。 心の臓から離れているならば、多少の無理も利く。 しかし今回は喉、心の臓に近いもさることながら、失敗すれば喉を潰しかねない]
……焼く痛みで叫ばんちくれのぉ。 動きおうたら危ないき。
[けれど、現状他に手段があるわけでもない。 命を預けるという言葉>>+33を聞き、心を決めると余四朗は太刀を抜いて両手で握り、鬼丞へと向けた。 焼く範囲を広げるため、切先の側面を傷口へと当てる。 幸い、高圧流を流せるほどの力は残っておらず、焼く程度の雷の制御は苦心せずとも可能そうだった]
(*51) 2015/02/15(Sun) 01時頃
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始めぇで、旦那。
[緊張に一つ息を吐き、吸い込んで息を止める。 強者と対峙する時のように神経を尖らせ、傷口を焼くだけの雷を太刀へと奔らせた**]
(*52) 2015/02/15(Sun) 01時頃
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野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 01時頃
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[男は退魔師が死にかけるような事態に際した事はなかった。 >>+18混乱の最中、先程よりも厳しい兄弟子の声が降る。 確かに師匠であれば拳骨一つでは済まされないだろう。
>>*29力を酷使して色の抜けた髪のままの樹怪による知恵や、 >>+20彼女に咽喉が傷つけられた煌星の退魔師の声まで風に乗って聞こえて来れば]
…ぅ、…
す、すいません…。
[気を鎮めろ、という言葉を受けて男は瞑目し、呼吸を整えようと務めた。 結界の色は息をするように濃淡の移り変わりを繰り返し始める。
>>*35そんな頃、岩場で感じた雷の気配が近付いてきた。]
(*53) 2015/02/15(Sun) 11時頃
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[結界を渡って来た退魔師は樹怪と何かを話し、人の姿に戻った彼女はどこかへ消える。 脂汗を浮かせた男に彼女が結界を渡っていったのだと悟る余裕はない。 やがて彼は瀕死の疵を負った風使いの元へと赴く。
>>*46早く医者に、という言葉が耳に入って]
…あ…
[医者に見せる事が叶えば、助かるのだろうか。 否、諦めてはそこで負けたも同じ。 諦めないで手を施そうとする人が其処にいるのだから。 こんな所で力に飲まれているわけにはいかない。
男は歯を食い縛って眉間にぐっと力を込める。]
(*54) 2015/02/15(Sun) 11時半頃
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[羽音に似た音と共に薄墨の結界は砕ける。 その残滓は煌星と闇星の張った結界の中に溶けた。
結界を破った男の身体は僅かに傾ぐ。 足に力を込めて踏み止まると、腰に提げた印籠と巾着を探る。 血止めの軟膏や手拭いなどを取り出して、]
雷の旦那、疵口にはこれを当ててあげて下さい。 宿で洗ってから使っていませんから。
…風の旦那、ちょいと染みますが失礼しますよ。
[かなり出血をしていたようだから、これ以上の出血を抑えねばと。 蔓や葉で傷ついた疵に血止めの軟膏を塗る。
足りねば薬草を取りに教わった林に向かって全力で駆けた。 そう動く男の瞳には怯えはなかった。**]
(*55) 2015/02/15(Sun) 11時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 11時半頃
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[鬼丞の意地>>+36を受けて、余四朗は喉の血止めを進める。 着物の袖を噛み締めた口端から零れる呻き声>>+37。 ここで動揺しては惨事が起きる、と処置が済むまでは心を鬼にし手早く傷口を焼いて。 焼け焦げる臭いが漂う中、余四朗は太刀を鞘へと収めた]
旦那っ、
[血止めに呻く鬼丞の体を支え、声をかける。 声の代わりに返るのは緩く握られた拳と緩やかな風。 生きていると示すそれは余四朗に安堵を与えた]
(*56) 2015/02/15(Sun) 18時半頃
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おぅ、助かるけぇ。
[処置の間に己を取り戻したらしい青年>>*55から手拭を受け取る。 喉の傷口は焼いて出血を止めたものの、代わりに火傷がその箇所に残った。 火傷も晒したままでは傷に障る。 手拭は首の傷にあて、緩く首の後ろで縛った]
亀きっつぁんの方も血止めせぇにゃいけん。 薬足りぃけぇ?
[傷が多いようなら薬は足りそうに無い。 方法が無いかを問うと、樹怪に薬草が在る場所を聞いたと教えられた。 場所が分かるなら、とそちらは青年に任せることにする]
(*57) 2015/02/15(Sun) 18時半頃
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亀きっつぁんも、焼くけぇ?
[軟膏で間に合わないようなら鬼丞と同じ処置をする、と亀吉に問いかけた*]
(*58) 2015/02/15(Sun) 18時半頃
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野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 18時半頃
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力、などと。 そんな大層なものは持ち合わせておりませぬ。
[僅かに首を傾けて、妖は男>>*16を見遣る。 口許には笑みを湛えたままに]
おやまぁ、物好きな御方。 ……そこまで仰るのでしたら。
[僅かに気が逸れるのも感じたか、深まる。 切りかかってくる刃>>*17に向けて、片方の腕を翻し――]
[けれど何も起こらなかった]
(*59) 2015/02/15(Sun) 20時頃
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あらあら。
[こちらに無防備に背中を向ける男>>*18。 片腕を掲げたまま、首を傾げて見つめる。 襲いかかる事はしなかった]
これは大変。
[その周囲に小さな結界が生み出されるのを、そこに垣間見えた絶望の表情を、 妖はただ笑って見ていた]
(*60) 2015/02/15(Sun) 20時頃
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[目の前で起こる全ての事を、妖は変わらぬ笑みで傍観し続ける。 時折陽炎の如くに揺れながら**]
(5) 2015/02/15(Sun) 20時頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 20時半頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 20時半頃
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[亀吉の返答>>+40に、嗚呼、と声を零す。 物騒であっても手当てが優先、と気が急いていて、己らに宿るモノの相性をすっかり忘れていた]
ほぃじゃあ縛るだけ縛るけぇ。
[勿論薬も塗り圧迫してとなるが、薬が足りなくても縛る心算で。 手は借りぬ、となるならば任せてしまう心算だ*]
(*61) 2015/02/15(Sun) 21時頃
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野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 21時頃
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いえ、本当は冷やせた方が良いンですが。
[>>*57向けられた言葉にはゆると首を横に振り。 喉の火傷は痛そうに顔を顰めつつ、其方の処置は彼に任せた。
己の意志外で発動した結界の負担は身体を重く感じさせる。 無理矢理にねじ伏せた星の本性は胸の裡で燻ってはいるけれど、もう飲まれる心算はない。]
…ちょっと足りないかもしれません。 あ、でも先刻旦那と話してた妖に薬草の場所を聞いたンで、ひとっ走り行ってきます。
[軟膏がなくなりそうだと気付いた頃合いに声を掛けられれば、そんな風に返して。 男はちらと兄弟子の様子を見やった後に林の方へと全力で駆け出す。
>>*58その間に疵口を焼くかという話をしていたとは知らず。]
(*62) 2015/02/15(Sun) 21時頃
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お待たせしましたァっ。
[師匠から薬草の種類は教わっていたので、林に行けば目的の薬草は見つかった。 採って来た薬草を手持ちの火打ち石でつぶし、疵口に宛がう。 そうして手甲を外すと小袖の先を裂いて、当て布をした後にぐるりと巻き付けて固定した。]
亀兄さんも、失礼しますよ。
[まだ彼と戦った妖は傍にいただろうか。 片腕が獣性を色濃く残すそれとなった彼女をちらと見て、黙って一礼する。 それは兄弟子を殺さないでくれた礼。彼らの関係は男は知らない。 己が闇星に飲まれる云々の話も結界の中でははっきりとは聞き取れず。
了解を得られたならば、先ずは肩に出来た傷の処置をしようと。*]
(*63) 2015/02/15(Sun) 21時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 21時頃
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―少し前―
[>>*59微笑みを湛えたままの妖は己の調子を崩さぬまま。
気が昂ぶったまま振るった刀は、彼女を屠る為というよりは己が星の本性を振り払う為のもの。 彼女の力がどんなものであるのかは分からないまま、突進する形となった。 師匠が見ていたならば、この阿呆が、と云った事だろう。 女怪の細腕が応じるように翻される。]
[>>*60陽炎の主と思しき女怪は気が逸れて背を晒した男に一撃食らわせたりはしなかった。 ひどく狼狽した男にはそれに気付く余裕はなかったが。*]
(*64) 2015/02/15(Sun) 21時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 21時頃
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[手当についての亀吉の返答>>+41には、そうけぇ、と返すに留め。 薬草取りから戻って来た青年>>*63の手際の良さに感嘆の声を零す。 手当てに慣れているようであるため、細かい部分は任せ、余四朗はこの場に残る妖に視線を投げた]
[どちらも止めを刺そうとしなかった者達であるため余四朗も手は出さないが、警戒だけは緩めない。 尤も、余四朗も満身創痍であるため、何かあった時に対処しきれるかは甚だ疑問ではあるが*]
(*65) 2015/02/15(Sun) 21時半頃
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[素直にそうだと答えてはくれない、どこか拗ねたような響き帯びる、声。>>+34 まるで聞き分けのない子供を相手しているようだ、と、ふと思う。 もっともそんなこと実際には言ってはやらないのだけれど]
………… ふっ
[宣言かました後ふいと視線そらしてしまった青年を小さな笑い声だけが追う。>>+35 浮かべた笑顔は常より穏やかなもの]
(*66) 2015/02/15(Sun) 21時半頃
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[さて、とりあえずひとまず休むと決めたものの、 多少気になるのは芙蓉のこと。 朽葉色だった髪は白く染まり、力をずいぶんと消耗したことがうかがえる]
海、………か。
[おそらくはそこにいる妖に用があるのだろう、 見慣れぬ退魔の者が通ってきた場所に向かってから、 彼女の気配は弾かれたようにこの場から消えていた。 追いかける気はなく、ただそちらの方に視線を向けるだけ]
(*67) 2015/02/15(Sun) 21時半頃
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[退魔の者達は怪我の治療を行っている。随分と荒療治だ。 それを見ていると斬られた腕の傷がやたらと疼くのは気分の問題か。
“喰われそう”であった、影でも風でもない力を張る退魔の者も、 今はあちこち動き回っている]
ん? ……わしゃあ何かしたか?
[その者の視線がこちらに向けられ、一礼送られれば、>>*63 そう言ってとぼけたように首を傾げるのだった*]
(*68) 2015/02/15(Sun) 21時半頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2015/02/15(Sun) 21時半頃
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