181 巫蠱ノ匣
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[>>55物静かな廊下に響く物音。 何かに遮られているような音ではなく、すぐ、そこで。
自分の存在も気付かれているかもしれない。 いや、確実に気付かれている。 気付かずに物音を立てたのならば、 以降も何かしら物音が聞こえてくるはずだ。
恐らくは、向こう側の廊下の角。 直ぐ近くの角に人影は見えないから、その筈だ。]
―――― ッ、
[引き金に指をかける。すう、と息を吸い込んで。]
(56) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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動くな。動いたら、撃つ。
[廊下の影から向こう側へ声をかける。 自分と相手の距離は近くは無い。 相手が自分を仕留めようとこちらにやってくるようなら、 撃つ用意は出来ている。
とはいえ、相手は銃を持っている。と、思われる。 先ほどの銃声は、向こうにいるヤツだろう。 故に、女は角から頭を出すことはしない。
向こうはどう動くか――出方を、窺う。]
(57) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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あら、それは大変ねぇ。
[彼の身体を、まじまじと見つめる。 >>52言葉通り、細かな傷があちらこちらに見える。痛々しいそれらの傷に、指を伸ばす。 指に付いた血を舐めとって、笑む。 甘い。舌先でとろけるようなその味に、生唾を飲みこむ。 こんな血を巡らせた肉体は、一体どんな味なのだろうと、目を細める。
その瞳は、獲物を見定めた肉食獣そのもの]
手、貸してあげましょうか? 歩くの、大変でしょ?
[言いながら、左手を差し出す。 ハンガーなんて武器をひいてしまった子羊を心配するかのように、優しげな笑みを向ける。
銃を握った右手は、スカートのすそで隠すようにして*]
(58) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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――2階広間
『 エ?神宮さんですよね? ――別に、構いませんヨ? 』
[訪れた少女>>54に、なんてことはない、という風に答えて、そして、しまった。という顔。]
『 アー、でも、神宮サン、神宮彩里サン…… 』
[暫し思案。そして、少女をチラリと見やって――拍子抜けしたように笑む。]
『 アア、あなたは、もう見つけてましたヨネ 』
[にこり、と笑んで。人差し指を上に向かって、立てる。 あっち、と口の形だけ示して、そのまま、人差し指を唇の前に――ナイショ、のポーズ。]
(59) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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[こういう緊張感は嫌いだ。 そう考えながら、どう出ようか考える。 相手の姿が見えない上に、相手だって銃を持っているかもしれない。
音を立てていなければ、こちらに近づくのを待ち伏せられたが、きっともう存在に気付かれている。
そう考えておれば、聞き覚えのある声が聞こえた。
あの姉ちゃんだ。男はふ、と息を緩めるも。
同時に欲望が頭をもたげる。 どんな風にあの女は泣き喚めくだろう、と。]
(60) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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……っと、姉ちゃん。俺だよ俺だ。 まだ協定は有効か? ならその物騒なモン、しまってくんね?
[廊下の影に隠れたまま、男は声をかけた。]
(61) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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……うえ?
[ああ――彩里は三階、なのか。 【彼女】のナイショの仕草は、おそらくあの階が 一応隠されているから、なのだろう。]
……ありがとうございます。
[意外と優しいんですね、と少し笑った。]
彩里―――
[まだ、"生きている"という望み。 最も【彼女】があっさり居場所を教える意味は ――そういうこと、なのかもしれないが。]
(62) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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悪いね、…助かる。
[出された手を取り、腕に身を委ねる。 体温は人より少し低めだから、ひんやりとしてると思われるかもしれない。 わざとぐったりと脱力気味にするのは、自分の質量を相手への枷とするため。]
……やわらかいな。 変な気分になってきたら困るね。僕も一応は…男なんだけど?
[見事なプロポーションが作りものとは知らないが、柔肌に身を寄せて、そんな他愛のない無駄話。
尤も、肉体の反応はとても鈍い。強烈な苦痛と共にじゃないとイけなくなったのはいつからだっけ。]
……どこか、隠れる?
(63) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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………… なんだ、アンタか。
[>>61向こう側から聞こえてきた声には聞き覚えがあった。 協定を結んだ一人、あの煙草の男。
男。この階に居る、男。 彩里がどのタイミングで殺されたのかは不明だが、 彼が彩里をあんな姿にした可能性は捨て切れない。]
有効なら、こっちとしてもありがたいけどね。
[こちらもまた、顔を出さずに言葉を続ける。]
(64) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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オーケー、とりあえず銃は下ろすよ。 ただ、こっちには来ないで。
[あの男がこの肩の怪我を見たら、いいカモだと思うだろう。 彩里を殺したヤツであるという疑いがある以上、 姿を見せることはなるべくしたくない。
そっと銃を下ろす。 ただ、引き金はいつでも引けるようにしているけれど。]
(65) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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………… そっちの調子はどう?
[沈黙が続くのもあまり好きでは無いため、 情報収集ついでに問うてみる。 そうそう有益な情報が返って来るとは思っていないが。]
(66) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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――2F・広間→書斎――
[自分は二階の書斎からの階段しか知らない。 広間から出るとき、辺りに気を配り 人の気配がなければ出てすぐの書斎へ滑り込む。
そうして倒れた本棚――。 少し思案げに見つめ、よいしょ。と声を上げて 階段側に回り本棚を立て直した。 本は落ちてしまっているが、 少しのカムフラージュにはなるだろうと。]
(67) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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『 ウフフ、そうですか?嬉しいですよ。 ――マ、信じるか信じないかは、アナタ次第、なんですが 』
[礼と笑み>>62には、ウインク。 彼女が去るようなら、その背に手を振りながら、ほんの小さな声で呟く。]
『 だって、その方が―― 』
[フフン、と上機嫌に、鼻歌混じりに、スクリーンの中をウロウロと漂っている。]
(68) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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んじゃ、時間過ぎてても延長、って事にしてくんね?
[言いながら、右の手に銃を持ったままハンズアップして姿を現す。 ある種の賭け。 それは、あの協定を結んだ時に感じた"人を殺せなさそう"な印象があったからかも、だが。]
(69) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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『 ――面白そうデショ? 』
(*0) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/06/25(Wed) 00時頃
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[映像を作る上で、マンネリはいけない。絶対にいけない。 それが、上に立つ者たちの意向であると、女はよく知っている。 そして、きっとそれが正しいのだとも。 だから、女の役割は――]
(*1) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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――2F→3F・書斎側の階段――
[そろりそろりと足音を消すように、静かに登っていく。 彩里は誰かと一緒だろうか? 可愛い彩里のことだ、誰かを味方につけているかもしれないし もしかしたら騙されているかもしれない。 守らなきゃ―――。]
……。
[手には【手段】である拳銃。 拳銃というだけあって手には馴染むが、重みは1kgほどある。 ずしりとした重厚感を、強く握って。 安全装置は外し、万が一誰かがいれば、 ――そして彩里に危害を加えそうな人物ならば 躊躇わずに、撃ってしまう、つもりだ。]
(70) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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ま、見ての通り、今のとこは無事? ちぃと誰かに足撃たれたが、かすり傷だし、そっからこっちに隠れてたんだわ。
[出まかせを告げつつ。]
……そっちはどうだ? あと、あの兄ちゃんは無事か知ってっか?
(71) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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[男の注意力は、前方の女にだけ向いている。 例え後ろから誰かが来たとしても、よほど大きな音を立てられない限り、気づけないかも知れない。]
(72) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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――3Fへ続く階段(東側)――
[ひとの、こえがする。]
―――
[階段を登りきる前に、ドキドキと速くなる心音を静めるように小さく呼吸をし、そうしてそっと、三階の廊下を覗き見た。]
……!
[なに、これ。 対峙している、のだろうけれど。 見えたのは、男が両手を上げている、その後ろ姿だった。 チャンス、だ。 あんな隙だらけの背中ならば。 嗚呼―――殺してしまって、いいの? あの男は、彩里を知っているだろうか?]
(73) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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……ッ
[意を決して、静かに階段を上りきり
――――真っ直ぐに、富良野の背に銃口を構える姿。
ルイには見えただろうか。 富良野は、曖昧なこの殺意に、気がつくだろうか。]
(74) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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それは願ったり叶ったりね。
[>>69ふ、と息をつく。 緊張が一気にほぐれていきそうで――、 ただ、彩里をあんな姿にした相手かもしれないと思うと、 気を許しすぎるのはいけない。
ちらりと廊下を覗けば、ハンズアップをした男の姿。 女も物陰からであるが、銃を左手に持ち変えて、 右手をひらりと振ってみせる。
広間前での事をしっかり見ていたのならば、 女が右利きである事も分かるだろう。 知られてなくても、女にとって困ることはない。]
(75) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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そ。それはお大事に。
[>>71嘘か本当か。真実を確かめる術は無い。 ついと瞳を細めながらも、話を続ける。]
さぁ、知らない。 アタシはアタシで、キチガイと遭遇して逃げてきたトコだから。 生きてはいるだろうけどね。
[こちらもさらりと事情を伝えるのみ。 怪我を負わされた、なんて口が裂けても言ってやるもんか。]
(76) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[そうしてもう一度、 相手がこちらに近づいてきていないかと確かめるために、 ちらりと廊下の先を覗いた、瞬間。]
―――――― ッ!!
[>>74男の背後に飛び出した、小さな影。 急いで廊下の影に身を隠し、口を閉ざす。 男の後ろにいるならば、いま、 自分が顔を出した事には気付いていないだろうか。
今、自分が取れる手段は二つ。 二人の様子を見つつ二人とも仕留めるか、 奥の部屋に逃げ込むか。]
(77) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[瞳が捉えたのはほんの一瞬の事だったため、 その小さな姿が円香であるとは、未だ気付かず。
もし男が背後の小さな存在に気付いていなかったとしても、 顔を出して、すぐに引っ込めた女の様子を見れば、 異変を察することは出来たかもしれない。
そろり、そろり。 足音を立てずに、一番奥の部屋の扉へと近づく。 二人がこちらへと近づいてこようものならば、 部屋の中へと身を滑り込ませるつもりで。]
(78) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[>>63ひんやりとした腕を取り、支えるようにして立ち上がる。 腕を絡めれば、ボウヤを食らって、高揚しきった身体と感情が鎮められていくかのよう]
ふふ、相手してあげましょうか? 満足させてあげるわよ?
[冗談めかした様子で答える。 ただし、邪魔が入らなければだけど。 なんて小さく付け足して。
問われれば、頷く]
そうね。廊下は目立つもの。 ……アソコの部屋はどうかしら?
[適当に、目についた一室を指差す。 そこは、先程同業者と鉢合わせた『使用人室』だっただろうか**]
(79) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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はは、話がわかる相手で助かるわ。 なんせきっついんでね、この状況は。
[ひらりと振られた手に息を緩める。 まず一つめの賭けに勝った、と。]
ふーん、キチガイか。 ご愁傷様。どんなヤツ? 男?女? ってか立ち話もなんだし、どっか座れるとこ行かね?
[会話の途中、背後に現れた銃を向ける人物の事など、男は気づかないまま、なんともないような口調で会話を続けるも。]
……どう、した?
[女が一瞬だけ顔を出したのに、すぐ引っ込める? まさか、こちらの意図に気づかれた? にしては銃を撃つ様子もない。 男は首を傾げたまま立ち尽くす。]
(80) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[人を、殺そうとしている自分。 何のために? 彩里との約束を果たすためだ。 彩里に危害を加えそうな人物は、 殺してしまえばいい、と]
……
[不意打ちが卑怯だという考えはない。 むしろ自分はそうでもしなければ 体格差、経験差、あらゆる面で向き合い戦うには分が悪い。]
…―――ッッッ!!!
[思い切って、引き金を引いた。 しかし、初めて撃つ銃弾のコントロールなんてたかがしれて。 反動でぐいっ、と上向きになる銃身と共に 明後日の方向へ飛んでいっただろう。]
(81) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/06/25(Wed) 00時半頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/06/25(Wed) 00時半頃
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― 洋室2 ―
[>>81銃声。静かに扉を開き、室内に滑り込む。 完全に扉を閉めることはせず、廊下の様子を窺いながら。
あの男は撃たれてしまっただろうか。 撃たないとは言ったけど、助けるとは言っていない。 運悪く撃たれたところで自分に過失は無い。多分。]
さてと、どうなるかな。
[扉をいつでも閉めれるようにドアノブに手をかけて、 どうなるだろうかと、息を殺す。]
(82) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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━━━━━━━━━━━━!!
[発砲音、続いて耳元を何かが掠めるような嫌な音。 耳鳴りが起きる。 反射的に振り返れば、銃構えていたのは、やはり名前も知らない女。 とっさに廊下の角に身を隠す。
転がしていた棒を左手で引っつかみ、大きく息を吐く。 足音が近づいてくれば棒でぶん殴ろうと思うけども、耳鳴りはまだ止んではいない。]
(83) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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