111 【恋愛RP村】大学生の非日常
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イリ……ウィンクラー先輩、またです〜
[今はイリスに事情を説明するよりも、 ゾーイ本人と話すのが最優先である。 クラリッサの部屋――要するに自分の部屋に滑り込めば ほ、と息を吐いて]
(53) 2013/01/24(Thu) 02時頃
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――クラリッサの部屋――
ゾーイちゃん、どういうことなの〜!?
[堪えていたものを吐き出すように思い切り問いかけた。 自分の顔を鏡以外で見るのはなんだか新鮮だ。 それよりもこの意味不明な状況だ。 このクラリッサが、自分はクラリッサだ、などと言い出したらどうしようかと思った。]
(54) 2013/01/24(Thu) 02時頃
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― クラリッサ部屋 ―
ああ、やっぱりフリッチェであるよな。
[部屋に入って、暫くドアの前で気配を確かめてていればゾーイ(仮)>>54に詰め寄られれば、全然良くないのに安堵のため息を漏らす。ゾーイ(仮)が「君はもう要らない。今日から私が君に代わってゾーイで過ごす。クラリッサ? ああ、彼女は不幸な事故で…」とかいう展開を若干考えていたので内心で詫びた。]
朝起きたら、こうなっていた。 何分、まだ混乱が続いているので理由原因状況諸々、何一つ把握していない。
そちらもそうみたいであるよ、な。
[起きた時に乱れていたベッドは丁寧に直されていて、その上に腰掛けつつ、両手で頭を覆う。]
(55) 2013/01/24(Thu) 02時頃
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こんな事が起こりうるのか? 夢でも見ているのではないかと思ったが。
確かに私と違っていい身体だなと思った事はあるが、思えばなんとかなるわけでは… では…
[意識を失う前、そんな事を思っていた。何かの前で。それをぼんやりと思い出す。]
(56) 2013/01/24(Thu) 02時頃
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やど… か、り…?
[ありえないが、強いて原因らしきものを挙げるとするならそこぐらいだった。]
(57) 2013/01/24(Thu) 02時頃
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です〜。クラリッサだよー。
[こくこくと頷いて]
……だよね。 ゾーイちゃんも原因わからないんだ。
[把握していない、という言葉に少しこうべを垂れつつ]
うーん。 図書館で調べれば、何か解決策はわかるの、かな。 とりあえずわたし、調べてみる。
あ、あと……他の人に、この状況…… どう説明したら、いいかなぁ。 むしろ混乱を招く必要があるから、 ゾーイちゃんとわたしが、お互いになりきるっていう選択肢もあるけど……。
[どうする?と小首を傾げた]
(58) 2013/01/24(Thu) 02時頃
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ゾーイは、やどかり?と聞き慣れぬ言葉を復唱した。
2013/01/24(Thu) 02時頃
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まさか、そんなことはないな。 うん。ハリーポッターのお話ではないのだから。
[とは言え、この状況が既に物語じみている]
げ、原因は後にするとして対処だな。確かに。
[クラリッサが先に言い出した事に気後れを感じつつも]
確かにどうなるか判らないうちから騒ぐのもまずいが…かと言って演技的な意味では私はその…が、頑張れなくはない。
先ほどは君がどうなっているか判らなかったので誤魔化したが、ウィンクラー先輩には打ち明けた方がいいだろうか?
[中身が違うだけでこんなにも違うのか。小首を傾げるゾーイが他人に見えた。実際他人だし、自分がそうしている様子を見た事はないのだが]
(59) 2013/01/24(Thu) 02時頃
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クラリッサは、ゾーイに「部屋のやどかりの世話を後でせねばな、と思ったのだ」と一旦誤魔化す。
2013/01/24(Thu) 02時頃
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対処法は、うーん。 やっぱり図書館で調べてみる。
それに幸い同学年だから、授業は履修は違うかもだけど、そこまで困らないはずだよ。あとでノート見せてね。
じゃ、じゃあ 頑張ってみよっか?
[あ、でも。と一寸言葉を濁した後]
イリス先輩には打ち明けたい、かも。 ゾーイちゃんは打ち明けておきたい人、いる?
[そう言いつつ、化粧品が並んでいる鏡前に向かうと、クラリッサを手招きして、お化粧を施そうと。]
(60) 2013/01/24(Thu) 02時頃
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ゾーイは、ヤドカリなんて飼ってたの……とちょっと驚いた。
2013/01/24(Thu) 02時半頃
ゾーイは、クラリッサの、つまり自分の素顔は、やっぱり恥ずかしいなぁと思いながら。
2013/01/24(Thu) 02時半頃
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図書館か…ああ、私も心当たりを当たってみる。
[片付ける前に自分が寝たのであれば、自分の部屋に資料がいくつかある筈だった。]
いや、特にいない。 誰にも知られずのまま解決が望ましいしな。
[打ち明けたい相手に対しては言い切りつつ]
あと、すまんが今日はウィンクラー先輩に体調不良を言った手前大学を休む事も考えているのだが、出席でまずい授業はあるだろうか。
[化粧台に向かうゾーイに声をかける]
(61) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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うん。 お互い調べてみよー。
[彼女が資料を持っていることは知らないけれど、二人ならばなんとかなるような気がしている。]
うん、わかったよ〜。 じゃあ、わたし、イリス先輩にだけは話してみる。 他の人には内密に……お、お互い、演技頑張ろ!
[こくこくと頷いた後、授業の話には]
わたし、落としそうな単位はないから、 お休みしても大丈夫。 あれ、ゾーイちゃんって理系だっけ?文系だっけ?
[理系だとしたら授業についていけない可能性があると危惧しつつ]
(62) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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ちょっと目、瞑ってー。
[化粧品を幾つか手にし、クラリッサの元へ向かうと、簡単にファンデーションや、リップ、そしてつけまつげをちゃっかり施して、満足気に頷いた。]
(63) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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― 数日前 ―
「推薦合格できたのも先生のお陰です!」
いえ、御母堂。それは本人の努力の賜物ですよ。 私はその努力の効率の良い方法を探し出しただけで。
「いやいや御謙遜を!こうして家族で合格旅行をする事が出来るのも先生のお陰ですわ。」
[アルバイトの家庭教師先で、お茶を振舞われている時の事を思い出す。]
それで御用というのは…
「ええ。実は旅行中、先生に頼みが有りまして…」
[予定より早く家庭教師の仕事が終わった事も有り、その残りの日数のアルバイト分の給金と引き換えに家庭教師先で飼っているヤドカリを旅行中、預かる事を頼まれた。]
(64) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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「このマカフシギイレカワリヤドカリは何でも、うんたらかんたら…
(生き物か。バードマンに相談すればいいかな。)
[ヤドカリについて何か言っていた気がしたが、飼育自体の事ばかり気にしていて忘れていた。どんな奇跡や悪戯が発生したとしても数日経てば自然に元通りになるらしいよとか]
(65) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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― クラリッサ部屋 ―
え? ああ、文系だけど欠席で構わない。 差し迫って困る事はこっちもな…え? あれ?
[思い出していると化粧品を構えたゾーイが構えているのを見て固まる。]
あ――け、化粧か。 そ、そうだな。 フリッチェは確かにいつも薄くしていた。
[自分が化粧を試した時のとてもとても悲しい記憶から、今までずっと縁遠い作業を、その自分の手で受けていく。指示される>>63がままに]
(66) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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な、なんか目がその張るというか…
[産まれて初めての付け睫毛に、目頭が痛痒いような、違和感はあるのに、その違和感に身体が感じていないような、しっくりこない感覚で目を何度もぱちぱちと見開いたり閉じたりを繰り返す。]
フリッチェ…いつもこんなしてるんだ…。
(67) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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そっか、じゃあ今日は図書館に篭ろうかなぁ。
[身構えるクラリッサに微笑んで、 ぱぱっと薄化粧を施して]
うん、自分で言うのも何だけど可愛いー。 ゾーイちゃんもお化粧すればいいのに。
[でもゾーイは素顔が可愛いかもしれないと思い直す。元が良いから、化粧を施さなくても可愛い。]
うん。じゃあ……とりあえず朝ごはんたべよ!
[腹が減っては戦はできぬとはよく言ったもので これから真剣に取り組むには腹ごしらえが必要だ。]
(68) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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へへー。つけるタイプの魔法だよ。 確かに最初は違和感があるかもだけど、 慣れれば大丈夫。
あ、でも慣れないうちは鬱陶しいかもしれないから その時は外してもらっても大丈夫だよ〜。
(69) 2013/01/24(Thu) 02時半頃
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私は背伸びしている子供そのものにしかならなくてな。 ……あまりに痛々しくて諦めた。
[高校の頃、手本通りにやってみたのだが、人に見られたら一生引き篭もり級の顔になって以来、やっていなかった。]
私は慣れないがこうしてこそのフリッチェだろう。慣れる努力をする。
[別に彼女に化粧が必要だとは思っていなかったが、そう言うにはあまりに自分の女子力がなさ過ぎて説得力に欠けるので口には出さなかった。]
確かに落ち着いたら腹が空いた。
[ゾーイの言葉>>68に頷くと目をしつこくぱちぱちさせながら]
携帯は互いのを交換しておいた方が良いかな? 一応、留守電にしておくが。
[基本あまり使わない自分よりもクラリッサの利用頻度が気になったので尋ねる。どっちがより厄介かは判らなかったので、尋ねた結果に委ねる心算で]
(70) 2013/01/24(Thu) 03時頃
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魔法、か。 素敵な響きだな。
[その言い回しが気に入ったのか、一度目を閉じて微笑んだ。]
(そういうところが、憧れでもあったのだよ。)
[自分にはないものへの羨望。努力を怠った無い物強請り。自覚をすればこそ内心、少し、苦く感じていたが。]
(71) 2013/01/24(Thu) 03時頃
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そっか。 でもこれから大人になっていくよー。 大学生だからって諦めちゃいけないよ!
[いつか社会人になったら、ゾーイも化粧をする日が来るだろう。その時には、同窓会なんかで会いたいな、なんて思ったりした。]
ありがとう。睫毛はね、あんまり長くないから、だからつけまつげなの。そう言ってもらえると嬉しい。
[へら、と笑みを浮かべて、クラリッサの提案には、ああ、と思い出したように]
そうだね、携帯交換しておこう。 私もゾーイちゃんの携帯、留守電にしておくね。
[部屋に置いてあるスマートフォンをクラリッサに渡すと、自分はゾーイの部屋で見つけておくよ、と続けて]
それじゃ、食堂いこっかー。
[朝ごはんは何か作ろうかな、と考える。プリシラが相変わらずお腹を空かせているだろうというのは予想がついた。 ただ、本来の自分の手よりも少し小ぶりになった手で料理が上手く出来るか、一寸心配ではあったが、クラリッサと共に食堂に向かうつもり**]
(72) 2013/01/24(Thu) 03時頃
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― 翌朝 フィルの部屋 ―
……ん……
んぅー……ん。おはよ……
[唸りつつ目が覚める。 あれ、ここって……。
そう考えた途端、自分の昨日の所業が滝のように思い返し、恐ろしく顔が赤くなる。
もしフィルがそこにいるんだったら挨拶をする。真っ赤な顔で。 昨日のことは口外したら殺すとでも脅しておこうか。]
(73) 2013/01/24(Thu) 03時頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2013/01/24(Thu) 03時頃
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(このまま元に戻らなかったらどうしよう…)
[その可能性を考えていないか、一旦考えないようにしているのかな様子のゾーイ>>72に内心で冷や汗をかきつつ]
そうだな。 あれから化粧品も進化して私のような者でも対応できるものがあるかも知れない。
[可愛く見えるのは中身が違うからだろうか。ナルシストとは一番程遠い立場にいるつもりでいたが、生き生きとしているように見えるゾーイが微かに眩しい]
まずは食事だな。 アレルギーとかはなかったよな。
[手を引くか、引かれるかして食堂へと向かっていった。**]
(74) 2013/01/24(Thu) 03時半頃
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― 寮・自室 ― >>73
んあ? あ、ああ
[寝起きはいいほうじゃない。 だから、挨拶にもぼんやり。
そして、また、ごそごそ寝返り打って。
グレッグの顔が目の前、とか気にせずすかー。**]
(75) 2013/01/24(Thu) 08時頃
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百姓 ワットは、メモを貼った。
2013/01/24(Thu) 11時半頃
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………っ!
[近い近い!顔が近い! 驚きと、何故かわいてくる恥ずかしさ。 けど、ぐっすり眠ってるフィルにそれを指摘することはできなくて。
……はぁ、風呂入ってくっか。 よく考えたら、昨日あのまま寝ちまったから寝間着に着替えられなかったし。
そう思って、寝ているフィルの頭を一回さわっ、となでてから、外へと。]
(76) 2013/01/24(Thu) 12時頃
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― 廊下 ― [フィルの部屋から出てくる。 ……そうだ。何も言わなかったらフィルが心配するかもしんねーし。 後、昨日の礼も言わなきゃな。こればっかは譲れねーし。
そう思い、歩きながらスマホをいじってメールで伝言メモを残す。]
――――― from:Greg to:Philip message:風呂入ってくる。お前も遅刻しない程度にゆっくり寝てな。
あ、それと部屋で泣いたこと口外したら殺す。
それと…。
昨日は本当にありがと。フィルに撫でられたり、慰められたりして、すっげー嬉しかった。 お前に優しくされて、こっちもちょっと気分よくなったし。こんなんだけど、今後ともよろしく?
そんだけ。じゃ。 ―――――
(77) 2013/01/24(Thu) 12時頃
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[打ってて自分自身を殴りたくなる衝動に駆られる。 誰だこんな恥ずかしい文章思いつくの。 そう思いつつ送信する。
さーてと、部屋から着替え持ってきて、そしてささっと風呂入って…
あ、授業に遅れないようにしなきゃな。
そう思いつつ何気なく見知った人を目で探す。]
(78) 2013/01/24(Thu) 12時半頃
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フィリップは、携帯の着信音は洗面所で響いている。(置き忘れ)
2013/01/24(Thu) 12時半頃
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愛には様々な形があります。 それは童話としても沢山残っています。
[捲った厚い本のページ。]
今日はこのお話をしましょう。 32ページ、「青髭」。
(*3) 2013/01/24(Thu) 13時頃
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とある地方を治める領主様。 彼は不気味な青い髭をたくわえていることから、 領民達から、青髭と呼ばれ恐れられていました。
青髭は、とある男の家に出向きます。 男には見目麗しい一人の娘がいました。 青髭は、その娘を妻に取りたいと申し出たのです。
最初は娘は青髭を不気味がって申し出を断り続けましたが、 青髭は何度も娘に贈り物を携えて家を訪ねたり、娘を自分の家に招いたりしました。
そのうちに、娘は青髭はそう悪い人ではないのかもしれないと思うようになり ついに、結婚を受け入れました。
(*4) 2013/01/24(Thu) 13時頃
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お屋敷ではとても豪華で贅沢な暮らしでした。 青髭も、紳士的で優しい夫になり、娘は愛されることを知りました。
そんなある日、青髭はしばらく屋敷を留守にすると言って 娘に銀のリングで繋がれた沢山の鍵と、 そしてリングに繋がれていない金色の鍵を渡しました。
青髭は言いました。 「銀色のリングの鍵で屋敷を自由に見てもらって構わない。 しかし、金色の鍵は地下室の鍵だ。この鍵だけは決して使ってはならない」 厳しい顔をして告げた青髭の表情が、娘は印象に残ります。
(*5) 2013/01/24(Thu) 13時頃
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そうして青髭が出て行くと、娘は銀色の鍵で屋敷中を見て回りました。 どの部屋にも素晴らしい調度品や、娘への贈り物があります。 やがて全ての部屋を見終わってしまうと、最後に金色の鍵だけが残りました。
娘は決して開けてはならないと言われた金色の鍵の先が気にかかり、 好奇心に勝てず、地下室に降りていきます。 「大丈夫。少しだけ覗いてまた鍵をかけておけば、 私が部屋を覗いたかどうかなんてわからないわ」
そして娘が地下室の扉を開けると、辺りは真っ暗で何も見えません。 目を凝らしながら部屋へ足を踏み入れると、足元でぴちゃりと水音が鳴ります。 驚いて視線を落とした娘は思わず息を飲みました。 その床一面には、みなみなと血の海が広がっていたのです。
(*6) 2013/01/24(Thu) 13時頃
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