43 朱隠し
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丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 15時頃
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……そうか。
…お婆様が、煮物を大量に拵えていたから。 腹が減っているならどうかと思ったが…。なら、いいか……。
[苦笑しながら少年の顔を見、最後に頭を撫でてから手を離す。]
(26) 2011/02/17(Thu) 15時頃
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[ 煮物、と聞いて思わず唾が溜まる。 が、貧乏人の変な意地が邪魔をして、その気持ちを隠した。 頭を撫でられると、思わずうっとり身を任せたくなる。目を閉じて、そのやさしい感触を味わうと、離れた手に、拾った松葉杖を差し出した。]
ご心配下さり、ありがとうございました。
(27) 2011/02/17(Thu) 15時頃
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…いいや。 ああ、有り難う。
[松葉杖を受け取り、三点で立つ。]
…………。 俺も、兄が居るから。少しだけなら…解るつもりだ。 だから、それでお前が本当に幸せになれるなら…それで良いと、思う。 けれど……なんだろうな。何か、不安だ。
……あまり無理は…するなよ。
(28) 2011/02/17(Thu) 15時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 15時半頃
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……?
――あ。
[ 口ぶりに、漸く春松の意図が知られていると分かり。面を持つ手に力が入る。]
無理、ではないですよ。 にいさんに、会えるなら。
[ きっとその「不安」は、春松が蓋をしてみないようにしている「真実」。 けれど、それを自覚する事を、春松の心は頑なに拒んでいた。**]
(29) 2011/02/17(Thu) 15時半頃
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[昨日の、山の神とのやりとりの際も居たのだ。 少年が、兄に会いたいが故に山の神に連れて行って貰おうとしている事くらいは解る。]
……そうか。
[眉尻を下げつつ少し笑み、松葉杖の向ける先を変えた。]
では、またな。
[供物台の綿飴が減っている事を視界の端で確認し、少年に背を向けて*歩き去ろう。*]
(30) 2011/02/17(Thu) 15時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 16時頃
浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 16時半頃
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―祭り会場―
え、タコとイカ? うんうん、できるできる。 いや、珍しいなと思っただけやで!
[祭りも終わりに近くなれば、客足も少しずつ減ってくる。それでも、やってくる人の為に、飴師は今日も屋台を開く。 朧や一平太が村からいなくなっている事にも気づかぬまま。 春松の事を気にしていても、自分には飴を作るくらいしかできなくて]
ふー。んでも、さすがに落ち着いてきたかなあ… もうすぐお祭りも終わりが近づいてきたね。
[一人呟いた。毎年の事なのに、今年は今までよりも、ずっと寂しく感じられて]
(31) 2011/02/17(Thu) 16時半頃
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…そっかあ。アヤカシさんらと、せっかく知り合いになっのに、また一年さよならせなあかんねんなあ。
[また来年。でも、再び彼らがやってくるとも限らない。会えるとも限らない]
……あれ、俺いつからこんなに寂しがりんなったんやろ?
[飴を買いにきた「おっちゃん」は、アヤカシたちに飴を配れただろうか。それと、狐面と鈴のアヤカシ。綿飴を食べたがっていたという彼は、やっぱり怖くないのかもしれない]
んーーーーー。
(32) 2011/02/17(Thu) 17時頃
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[手を擦りあわせてしばらく考える。飴師の手のひらは、高温に熱せられてやわらかくなった飴を掴むから、焼けどや爛れでボロボロだ。子供の頃から、今も変わっておらず]
……ん。今日はおしまいにしとこ。
[考えた末に、祭りが終わってしまう前に、もう一度探して会ってみようと決め、屋台の片付けを始めた。
ふと、屋台の先に飾っていた赤い風車が目に留まり。何となくそれを手に取って、社の方へと向かった**]
(33) 2011/02/17(Thu) 17時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 17時頃
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――境内――
[昨日、子供達が供物台に備えた雪ダルマや雪うさぎは、 小さな小枝と笹の葉が、 かろうじて、元の形を認識させている。]
祭が終わる頃には溶けているか――。
[陽射しを受ければさらに淡くなりゆく雪の供物。]
でも、いいものだ。
[淡く消え去るものだとしても、 とても愛おしいように感じる。]
(34) 2011/02/17(Thu) 18時半頃
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餓鬼大将 勝丸は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 18時半頃
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[コツ、コツ、と小さな音を立てながら近づく人影。 何かを探しているのか地面を見ながら歩いており、ようやく其れを見つけると、何とかしゃがみこんで拾う。]
……。
[勝丸の姿は、まだその辺りにあっただろうか。その姿が目に入ったなら、赤い風車を帯に挿しながら会釈する。]
(35) 2011/02/17(Thu) 20時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 20時頃
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[>>35 帯に赤い風車を差した男から会釈されると そちらの方向に身体を向けた。]
この小さな雪だるまや雪うさぎが溶ける頃には――。 祭も終わりそうだな。
そうなれば、春の季節だ。
[朗らかな表情で、 そう言葉を紡ぎながら挨拶を返して。]
(36) 2011/02/17(Thu) 20時頃
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[コツ、コツ、と供物台に近づくと雪うさぎを見て。]
ああ…大分、溶けてしまいましたね。可愛らしかったのに。 場所や方法が違えば、もっと保ったのかな。
[少し残念そうに呟いた。]
そうですね。祭りも、じきに終わり。 山の神様達も、山にお帰りになってしまうのですね…。
[勝丸もそうだとは気付かぬまま口にする。]
春か…。暖かくなるのは有り難いですね。
家の中に居ると、春の訪れの数々をつい見逃してしまいますが…今年は、もう少し外にも注意を払おうかな。
[それほど乗り気ではなさそうな声で、そんな事を言った。]
(37) 2011/02/17(Thu) 20時半頃
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―境内―
……あ。よう会うなあ。やほーい。
[風車を持った明之進に向かって、同じ色の風車を手に持った飴師が近づいていく。雪が溶け、祭りが終わるという話題が耳に入り]
ん?一緒におるのは…ここらで見かけた事ない子やね。 こんにちはあ。どっから来たん?
そやねえ、寒いのんは辛いから春はありがた……ありゃ。 供え物台、びしょびしょになっとるなあ。
[勝丸と明之進に声をかけた後。台の上を見て、苦笑した]
(38) 2011/02/17(Thu) 20時半頃
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子供達が供えたものだからな。
でも、溶けるのがいいんだ。 [残念そうに呟く声に、 慈しむように溶けゆく雪の造形を見て。] 明之進は、祭が名残惜しいような感じだぞ。
まだ、春になって欲しくないか?
それとも――。 噂を信じて、山の神と語らい触れあいたいかのか? [どこか乗り気の無さそうな言葉に。 じっと見返して。]
(39) 2011/02/17(Thu) 20時半頃
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――春、か。
(*0) 2011/02/17(Thu) 20時半頃
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― 供物台の傍 ― [ヒトの目には触れぬよう、姿を消したまま。 木の幹に、そう、と寄り掛かった。]
(40) 2011/02/17(Thu) 20時半頃
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此処から離れたもう少し山間の里からだ。 オレの住んでいる場所では祭はそうないからな。
明之進とは前もこの供物台で出会ったんだ。
其の時には十二支の供え物の事を話したな。 オレはいい出来だと褒めたんだが、謙遜された。
二人は知り合いか?
[どこからの声にからりと、答える。 名を問われれば、勝丸と答えるだろう。]
(41) 2011/02/17(Thu) 20時半頃
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ああ、春だ――。
[何処からの声に 遠くを見詰め。]
(*1) 2011/02/17(Thu) 20時半頃
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そかそか。よう来たなあ。 もうすぐ終わってまうけど、お祭り楽しんでいきなあ。
うん、十二支のお人形さん、可愛いよな。 俺ん時も謙遜されたよ。
[勝丸からの返事に、細い目をさらに細めてにこにこ。>>41]
あははー。 兄ちゃんらなあ、実は、山の神さんらとお喋りした仲間やねんでー? すごいやろ。信じる?
[得意げに勝丸に言う。…まさかそのうちの一人だとは、やっぱり夢にも思っていないのだった]
俺は飴屋さんの定吉言うねん。坊の名前は?
[そして勝丸の名前を知った]
(42) 2011/02/17(Thu) 21時頃
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溶けるのがいい……そう、ですか? まあ、それが風情ではありますけど。
[感じ方の違いか、などと思いつつ。]
…………名残、惜しい… そうです、ね。確かに。 祭りの間──…楽しかった。
[ここ数年間の自分の事を思い返せば、とても楽しかったと言える。今更ながらそれに気付いた。 祖母が、今年はいやに祭りを楽しめと自分に奨めていたけれど、本人より先にそれに気付いていたからかもしれない。]
(43) 2011/02/17(Thu) 21時頃
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…あ、定吉さん。
[やってきた定吉に気付くと、会釈する。]
この村の方ではなかったんですか。 案外、そういう方も多いのかな…。
定吉さんとは…ええ、そんな感じ…ですかね。
[得意げに言う定吉の様子に、くすりと笑う。]
(44) 2011/02/17(Thu) 21時頃
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この祭の間にか?
中には気まぐれに人を攫ったりすると謂うぞ。 僥倖だったな。
オレは里の子達とよく遊んでいたが――。 山の神とは会わなかったぞ。
[屈託なく笑う。 定吉と名乗りあいながら。
まさか、定吉が前に攫われたとは知らない。 久しくこのアヤカシの里から離れていたので。]
(45) 2011/02/17(Thu) 21時頃
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[また、春が来るか。] [冬を通り越して。] [秋を置き去りにして。] [――もう何十、何百、そうしたか判らぬ。]
(46) 2011/02/17(Thu) 21時頃
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……溶けてなくなっちまえば、ええものを。 [なぜ、いまになって。 思い出してしまったのだろう。]
(*2) 2011/02/17(Thu) 21時頃
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[感じ方の違いなのかも知れない。
長い時を生きる間に見るのは短い人の子の死。 でも、短いからこそ人は輝いて見える時がある。 儚くて愛しく感じる事がある。
それを雪の造作物に垣間見たとは言わなかったけど。]
ああ、楽しかったぞ。
沢山遊べたからな。
オレは祭は終わったら里から出て行くが、 いろいろな人と出会えたからな。
もちろん、オマエ達ともだ。 [にぃ、と笑みを浮かべる。 人の子と出会え遊べた事に想いを馳せて。]
(47) 2011/02/17(Thu) 21時頃
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うん、結構あちこちから人来るよー。 朧さん言う人もそうやったし、後は華月斎さんも…
[明之進に答えかけ、あ、後者は人ではなかったなあ、と心の中で呟いたりする>>44]
おや。勝坊は信じるんやね。 「うそやー」って言われるかと思たわ。ええ子やな。
[勝丸と笑いあって>>45]
アヤカシ言うても、そんな簡単に人さらったりせんのと違うかな? …多分。恐らく。きっと。
でも勝坊も、みんなで一緒に遊んでるとええよ。一人で夜出歩いたりは危ないで。ええ子やから山の神様に気に入られるかもしれへんし。
[自分の経験が経験だったので、若干自信がない言い方になるが。子どもにするような注意を勝丸へ]
(48) 2011/02/17(Thu) 21時頃
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勝丸は、明之進と定吉の顔を交互にみた。
2011/02/17(Thu) 21時頃
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――…信じなくなったら。 消えてしまうかもしれないからな。
[遥か遠くの雪深い山々を見詰めて。]
何時もは里の子達と遊んでいるぞ。 もう、みんな友達だ。
[注意の言葉には]
夜でも、――。 境内には人がそこらに居るからな。
いい人なら、オマエもいい人だぞ。 出会ったばかりの子の心配をするんだから、な。
[くすり微笑んだ。 暫くはそんな会話を二人とし続けただろう――**]
(49) 2011/02/17(Thu) 21時半頃
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祭りの後はいつも寂しいなあ。 ぎょうさんおった人も、山の神様も帰っていく。 …楽しかったんやったら、また来年もおいでな。 俺が飴ちゃん作ってるとこ見せたるしな。
[楽しかったと言われれば、柔らかく笑んだ>>47]
(50) 2011/02/17(Thu) 21時半頃
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溶ける――。
何時か……。 溶けるように消えるのだろう、な。
[ぽつり囁いた。]
(*3) 2011/02/17(Thu) 21時半頃
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[気まぐれに人を攫うという話には少し考えて。]
あまり、そういう感じではありませんでしたが… そういう方もいらっしゃるかもしれませんね。
…勝丸さんは、お気をつけ下さい。
[定吉の話に頷きながら。]
(51) 2011/02/17(Thu) 21時半頃
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