91 時計館の魔女 ―始―
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[守りたかった仲間は、胸のナイフに命を抉られた。 そのナイフには、妖精の香り。
死なないで、と告げた妖精は花に溶けた。 理由は恐らく、占い師の上位の存在。
ならばこれは、私の復讐なのだろうか。]
(*46) 2012/05/29(Tue) 23時頃
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/* クラリッサありがとー。もふもふ。むぎゅ。
(*47) 2012/05/29(Tue) 23時頃
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[告解を受けた週に一度顔を合わせていた少女は。 美味しそうな信頼を残したまま、人間に殺された。
そんな少女に、私のやっと出会えた仲間に、精神を蝕む呪をかけた悪魔を、憎しみを込めた狼の爪で屠った。
その折の怪我を治すためと言う理由で、狼は一人の男を栄養のためだけに食い散らかした。 人魚だとは知らぬまま。
一体、何が善で、何が悪だというのか。]
(*48) 2012/05/29(Tue) 23時頃
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[2人の人間を守るためにと狼の前に姿を見せた守護者を、狼は仲間を守るために、噛み殺した。
守護者の刃は、愛する少女を守るためならばと狼に協力していた男を、狙わずに凪いだ。
そこにあったのは、因果とでも呼ぶべきものなのか。]
(*49) 2012/05/29(Tue) 23時頃
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/* やにくんもふぎゅー。 妖精さんかわいいですわー。
(*50) 2012/05/29(Tue) 23時頃
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……そうだわ。 少しだけ待っていて。
[ふと、イアンの遺体の傍に転がっているだろうインクの瓶を見つけ、それを拾い上げる。 同じように落ちていた付けペンは、形見のようにソフィアへと手渡して。
僅かな灯りを元に、呼び出した一枚の紙に、さらさらと文字を残すと、それを小さく折りソフィアに持たせた。]
……願いがかなう、おまじないよ。
[彼女には見えない言葉。だからこそ。]
大切に、持っていてね。
(*51) 2012/05/29(Tue) 23時頃
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……ごめんなさい、ね。
[それは幾度目の謝罪だったか。
まだ生々しい紅で彩られるラインが残る女の肉体が、再び獣へと変貌した。
黒い狼は、近くに転がる守護者の肉体を貪りはじめる。 元々、人の血肉を得れば体力をいくら買えることが出来る。 それで回復に近いことが出来るのは、人魚が正体だという男や、魔力の宿る肉体である守護者を食する時くらいのものだろう。
とはいえ、人魚の時ほどの力は無く、左の腕の傷がなんとか塞がる程度か。
守護者の血液で口周りを十分に濡らしてから、狼は顔を上げる。]
(46) 2012/05/29(Tue) 23時頃
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/* とは言っても、 私が24時を超えてしまうと若干厳しいので…… (いつオフでもおかしくない状態になります)
仕掛けましょうかね、そろそろ。 (獣はアホなので正面突破しかできないけど)
もふもふぎゅー。
(*52) 2012/05/29(Tue) 23時半頃
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[黒い狼は、ソフィアに紅い言葉で背に乗るようにと伝えた。]
『彼らは狼は二階に居ると思いこんでいるだろうから。 まずは一旦外へと出てからよ。』
[その言葉に偽りはない。 ソフィアの部屋の窓から、黒い狼は少女を背負って飛び降りる。
その前に、念のためにと階段前に積み上げた木製の椅子に、二つほどのランタンをオイルを撒いて倒しておいた。 上手く炎が広がるかは判らない。けれど。]
(49) 2012/05/29(Tue) 23時半頃
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/* こっち来るつもりないっぽいよなー、うんうん。 しかけなきゃいけないよな。
(*53) 2012/05/29(Tue) 23時半頃
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― 湖側庭園 ―
[8番の部屋の窓から降りれば、そこは季節を越えて花の咲く庭園。 そっとソフィアを背から降ろし、ぴくぴくと聞き耳を立て彼らの会話が聞こえる先を探る。]
『ソフィア、彼らは方角から言って、恐らく謁見室にいるわ。 あなたは……』
[強く念じれば、イアンがツェツィーリヤに渡したボウガンを虚空から手繰り寄せ]
『これを持っていて。 ……使い方は、わかる?』
[わからないと返事が来れば、口頭でそれを伝えた。 反動が大きいため、恐らくは一発しか打てないことも。]
『打って欲しい時は、私が合図するわ。 だから、まずはソフィアは隠れていて頂戴。』
(51) 2012/05/29(Tue) 23時半頃
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[謁見室の窓の見える位置の植え込みの奥にソフィアを誘導する。 角度と高さを合わせさせれば、あとは、狼が仕掛けるだけ。]
(53) 2012/05/29(Tue) 23時半頃
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[ソフィアを気狂いだという声が聞こえ、狼の表情は歪んだ。]
……狂っているのは。
[あんな悪趣味な悪魔を従えて、罪悪感の欠片も持たないあなたの方じゃないかしら。
紅い世界にも響かない想いを呟く。]
(*55) 2012/05/29(Tue) 23時半頃
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……隠れていてね。
[彼女の手を汚さないように。 彼女が出来るだけ安全な場所に居られるように。
私だけを戦いに向わせてしまったと罪悪感に駆られないように。
黒狼は、大切な仲間の頬に口付けて。
夜を駆ける。]
(*56) 2012/05/30(Wed) 00時頃
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ツェツィーリヤは、ソフィアの隠れた茂みを、ちらり、見やる。
2012/05/30(Wed) 00時頃
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― 謁見の間 ―
[ぱちりぱちりと、大広間には炎に包まれた木材のはぜる音がする頃合か。 窓の外から、部屋の中の様子を伺う。 何やら儀式の準備のようなものをしている、と、魔術などに明るくないツェツィーリヤは思いながら。
彼らが広間の異変に気付きドアを開けるそのタイミングで。 大きく窓ガラスの割れる音は、黒い大きな影がその部屋に入ってきた事を示す。
ざ、と文様を踏みしめて、まずは体力の無さそうなフローラをめがけ、地を蹴った。]
(57) 2012/05/30(Wed) 00時頃
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/* 早めに寝る位なら私が少し夜更かしすれば言いお話なのだけれどね。
ということで、ソフィアにはお外で待機をお願い中であります☆
(*58) 2012/05/30(Wed) 00時頃
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――、ヴ、ゥ!!!
[強烈な閃光は獣の目を焼いた。 世界が一面白く、けれどそれだけでは飛び掛る勢いは空中に霧散しきれないだろう。
視覚が無理ならば狙い定める方角は、聴覚。 走れ、そう言われて間近から離れるそれの足を目掛けて、狼は鋭い牙を向ける。]
(64) 2012/05/30(Wed) 00時半頃
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オゥゥン――……!
[左の前足、傷を負ったそこに迫る炎を、焼けた視界では避けきれず。 甲高い泣き声とともに、肉の焼ける嫌な匂いが漂う。
何が起こったのか、視界を焼かれたただの人狼に分かるはずもない。 痛みだけでその場から避けるように下がれば、フローラへと向うことは適わないのだろう。]
(69) 2012/05/30(Wed) 00時半頃
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[名を呼ばれ、正体を突きつけられる。 それを聞き、狼の喉奥はぐる、と哂った。]
『私は、人間が歯向かう事を、当然だと思っているわよ。』
[暴いた故か、狼の声はヴェスパタインの耳へだけ届くだろう。]
『あの悪魔……人の殺意を増す術をかけていたわよ? 牙も爪も、魔力も持たない人間たちに殺し合いをさせたい。 ただそれだけのためにね?』
(77) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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『何故術を解かせなかったの。
知らなかった? しもべ、のくせに?
傷つけるだけ傷つけた悪魔が、報復されないとでも思ってた?』
(79) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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『――ふざけないで!!』
(80) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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『あら。
狼の声が穢れているというのなら。
あなたは穢れているからこれを拾えているのではなくて?』
(83) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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ツェツィーリヤは、くつり、哂う。
2012/05/30(Wed) 01時頃
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『怒りを滲ませておいて、どうだっていい? しもべだと言い切っておいて、尻拭いはしない?』
[会話の合間、瞬く紅はちりちりと、漸く慣れ始め。]
(89) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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『あなたが私の何を知っているというの!!』
[血の制約?ケダモノ?誇り高い?
ツェツィーリヤにはそんなものは無かった。 ただ、仲間が欲しかっただけの孤独な狼。
制約を教えてくれる誰かも居なければ、身を守る手段も無く。 ただ、愛するものを信じてくれたものを、自分の獣の姿を暴かれぬ場所まで連れて行き、泣きながら生きるために、その身を喰らうだけの生き物。
はじける炎の向こう側に怒りを込め、鋭く牙を突きたてる。
炎が獣のその身を焼いても。 それは肩口へ、白いマントに遮られ命は奪えぬものの深々と突き刺さっただろう。
黒い狼が、炭になるまで、それは決して離れない。*]
(94) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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ごめんなさいね。
[遠くに、仲間の声がする。
最後にもう一度、孤独な狼は、漸くで会えた仲間へ向けて。]
…… だいすき、よ。
(*69) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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/* というところで、一応〆て見るかなーとおもったのだけれど。
バトルしたりないかなあ、だったら申し訳ない。
(*70) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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/* はい!なんでしょうか?
(*71) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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/* まあ、アンカー決めていませんでしたしねー。コミット。
(*72) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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/* やかれてるよーいたいよー><
ふぇーん><
(*73) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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