人狼議事


255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―

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【人】 掃除夫 ラルフ

なんかこうしてるとさ。
君と会った日に、山小屋に連れてってくれた時の事思い出すね。

[先導する年上の友達の背中は大きくて、それだって、あの日から変わらない。
あははと笑いながら、ふと過った雨の日を思い返した。

家をなくして直ぐくらい。僕の背は今よりずっと低くて、これから先の生き方も見えない頃だった。
僕はおかしいくらいの空腹に耐えかねて、店からパンを盗んだんだ。
勿論一文無しでさ。雨で泥濘んだ道を走って、逃げて、
やたら上背のある男にぶつかって――、それが君だった。

見逃してくれたんだったか、庇ってくれたんだったか。
とにかく僕は窮地を免れて、その兄さんに懐いたんだった。]

なつかしいなー。

[まさかこんなに長い付き合いになるなんてね。
でも僕は、この出逢いに心から感謝してるし、

だからこそ君をなんとしてでも助けたかったんだ。]

(72) 2016/10/10(Mon) 23時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

―― 古ぼけた記憶 ――

[母さんは、僕のことを度々忘れた。

『この子はどこの子?どうしてここにいるの?』

つい昨日、明日はコーンパンを焼こうって約束してたのも全部なかった事みたいに、
不安でいっぱいのまなざしを僕に向けて、父さんに縋り付く母さんに、何度泣きついたか思い出せない。

それが父さんと母さんの"愛のカタチ"で、
僕は母さんに"大事な記憶"を作るために出来た子だったんだと後から知った。
それでも確かに僕を愛してくれていた。
それでも確かに二人は愛しあっていた。

……忘れるのが前提の家庭なんて、あっという間に崩壊してしまったわけだけれど。]

(78) 2016/10/11(Tue) 00時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[母さんは記憶を失った影響で、
自我の整合性が取れなくなったとかで壊れてしまった。
僕のことじゃない大事な記憶も、飛ばしてしまったらしかった。

桟橋から飛び降りたと僕に告げたのは疲れた目をした父さんで、
父さんは何をしてやらかしたのか、もうこの街にいられないと言った。

だけど、僕を連れて行くことに頷いてはくれなかった。
理由は知らないけど、純血のショクにしかわからない都合があったのかもしれない。
母さんが度々僕を忘れるのが悲しくて、寂しかったから、僕は父さんによく懐いていた。だから、また泣いたんだけど。
二人で練習していた耳を通さない内緒話で、僕に言った。]

(79) 2016/10/11(Tue) 00時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[いつかこの街が俺を忘れる頃、必ず迎えに来る。
だから生き延びるんだ。
"ショク"の数少ない生き残りとして、足掻いてくれ。


……今となっては、それが本音だったのかもわからない。
もっと稼ぎやすい他の街へ行く手段もあったのに、ずっとここに留まっていたのは、それが理由。
年端もいかない僕は生き延びる方法もわからないまま一人になって、
泥水を飲んで、ものを盗って、ごみに埋もれながら大きくなった。

その中で"彼"と出逢えたのは、まさに宝石を拾い上げたようなものだったんだ。

――僕を僕たらしめる、呪いのような、大事な記憶。]

(80) 2016/10/11(Tue) 00時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[>>73 口ごもる友達に眉根を寄せて背中を小突いた。]

なぁ、君。様子がおかしいったってさ。
それまでジルが何してたのかちゃんと見てたんでしょ?
……なんにも心当たりないわけ?

[あれ、妙だな。
確かにブローリンなら、僕なんかよりずっと小猿の体調なんてよくわかってるはずだよね。
ようやく湧き出た違和感に更に首を傾げるけど、
違和感よりも、彼を信じるのだって、昔からの僕の癖。]

お互いね。
……僕もあれだけ苦労してなきゃ、君と知り合ってなかったんだ。

[視界いっぱいに天井を映しながら、頭の中では、二人で進んだ裏道と、必死で登った無骨なネットが広がってる。
向き直せば彼もこちらを振り返っていて、歯を見せて笑ってやった。
ジルの体調はどうだろう。]

(85) 2016/10/11(Tue) 00時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[>>76 開かれた扉の向こうに飼い主よりも先に入り込むと、そこにいたのは行儀よく椅子に座り、良い子でご主人を待つ小さな友達。
耳に通る鳴き声もその様子も、ちっとも不調には見えなくて……、]


…………あれ。
ねえブローリン、一体どこが、

――……!?


[ごめんね。
ごめんって、何に?

ここまで来れば頭の悪い僕でもさすがにわかる。

謀られたんだ、――って。]

(88) 2016/10/11(Tue) 00時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


――――ど、して。

何も心配するなって、策はあるって、
君、そう言ったじゃないか。


[怒気を隠してなんかやらない。
僕でもわかる。彼がどうするつもりなのか。

でも、ブローリンが優しいのは、僕が誰より知ってる。

――ひとつ気掛かりなのは、この後のことだった。
これから僕がいないままで、大丈夫だろうか。
いつも僕が心配かけてばかりなのは知ってるけど、お互い様でしょ?

君だって、いつも無茶をするんだから。]

(94) 2016/10/11(Tue) 00時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


随分自分勝手に言ってくれるね。
残念だけど、――僕は君を忘れたりなんかしてやらないから。


[僕にはきっと、それを上塗りしてしまう記憶があったはずだから。

でもまあ、なんでもいい。

君にあげるよ。
こんな、がらくた山の中で見つけた、小さな煌めきでもよいのなら。
また何度だって拾えばいいんだ。
宝物の一つや二つ、惜しくない **]

(96) 2016/10/11(Tue) 00時半頃

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