52 薔薇恋獄
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――……蘭香?
[部屋に戻る途中、紅子さんを従えた蘭香と出会う。]
何を莫迦なこと言っている。
[ぐぃっと差し出されて、ぐぇっとなっている紅子さんを、さらにぐぃっと押し返した。]
お前も帰れる。 だから、その願いは受け入れられん。
大体、紅子さんは多分、蘭香の為に在るのだと、思う。 楓馬に直接尋ねたことはないが……。 だから、返すなら、自分で返せ。
[極貧の彼が紅子さんを伴っている理由は、それしか思い至らないから。眉尻を下げて、推測を伝えた。]
(214) 2011/05/24(Tue) 00時半頃
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大体、俺が行くかどうかは、判らんよ。
[人が生きるということは、想いが動くということだから。]
(215) 2011/05/24(Tue) 00時半頃
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根拠は、特にないが。 言葉には言霊が宿るから……出来ると言った方がいい。多分。
紅子さんについては、後で楓馬自身に聴けばいいさ。 俺の話が飛ぶのはいつものことだろう。
[小さく肩を竦めて見せるも、次に怒涛の勢いで詰め寄られれば紫の眼を丸くする。 そして、くすっと笑む。]
……前の、蘭香に戻ったな。 嗚呼、お前の気持ちを信じてないわけではないよ。
恋愛でなくとも、繋がる絆があるなら、それを認めてもらえるなら 共に帰れればいいと思うよ楓馬の元に……―――。
[鳴瀬の姿がなくなれば、想いは今は蘭香に傾くから。]
(224) 2011/05/24(Tue) 01時頃
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