人狼議事


214 サンタ養成学校卒業試験

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【人】 懐刀 朧

 ─ 練習場 ─

[繋ぎ終えた橇のチェックも、ピート曰く万全のようだ。>>212
自分が見るよりも、彼の目は余程信用が出来る。

偏に、慎重に確認してくれているのが分かるからだが、
まさか自分のドジっぷりを見られてのことだとは。]

 テストが終わっても、乗るのだろう?

[言外に、卒業した未来を口にして。
先を譲られ、手綱を操ると少しずつ橇が動いていく。

加速は過加速に変わり、馴鹿は従者の声を聞いてはくれない。
機嫌の良さが速度を、高度を増していく。

暴走した姿を、目撃されているとも知らずに>>178>>187
しゃんしゃんと鈴の音を響かせながら、月の光を遮った。*]

(223) 2015/01/24(Sat) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

 ─ 我練習場ニ帰還セリ ─

[屋上からの離陸は、随分と悲惨なものだった。
雪が積もっているとはいえ、その下は地面でなく平面岩。
腰骨まで伝わる振動と、長距離用の射出台の角度の急さ。
配達係でなくて良かった、としみじみ思い知ることとなった。

殴ると言った癖、弱々しい拳が当たった腹を撫で摩る。>>219
女子供に対しても分け隔てなく、ごく自然体な接し方。]

 俺には、逆立ちしても真似が出来ん。

[里を出るまで、年下と接したことのない自分。
そのぎこちなさが出ているのだろう。元気のない級友を、
元気付けようとしても悉く失敗してしまうのは。>>126

溜め息を吐き掛けた唇に歯を立て、弱気を飲み込んだ。]

(229) 2015/01/24(Sat) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

[練習場に降り立てば、誰かいただろうか。ひらりと手を振り、
風に乗り、後ろに流れてしまった髪を前に垂らし直す。

馴鹿を傍の杭に繋ぎ、橇に腰を降ろして再度一休憩。
と、はむりと髪を咥えに来た馴鹿に掌を見せて制止した。]

 分かった、分かったから。これが欲しいんだろう?

 随分と気持ち良く飛んで、褒美も強請るとは現金な奴。

[ポケットから取り出した角塩を掌に乗せ、口許に寄せる。
もごもごと動かした唇が白を掬い、幸せそうに目を細める獣。

人を乗せて空を飛ぶのが仕事とはいえ、飛行は重労働だ。
お疲れさん、と顔を撫でた傍らでポケットの中身を再度漁る。]

 ……あと九本、か。

[いざとなれば机の上や、部屋のノブに結ぶという手もあるが。
間に合うのだろうか、と。危機感が背を撫でていた。]

(234) 2015/01/25(Sun) 00時頃

【人】 懐刀 朧

[散々馴鹿に食まれ、乱れた髪を一旦解く。
唾液で粘ついた髪を淡雪で拭い、再度三つ編みを施した。

長く伸ばした髪に、願掛けなどの意味はない。
一族の風習だとか、そういう趣味がある訳でもない。

最初の切っ掛けは、綺麗な髪だね、と母に褒められたから。
帰ってきた時に、楽しげに結ってくれるためにだった。

二度目の切っ掛けは、学校に来た後。
馴鹿に毟られるだけの格好の餌食を切り落とそうとし、
鋏を根本に当てた矢先に面食らう勢いで止められた時に。

三度目の切っ掛けは、些細なもの。
髪に触れた手が、優しかった。それだけのこと。]

 卒業、か。

[呟いた声は存外大きく、辺りに響き。
ごす、と馴鹿の鼻先に押され、思い切り後ろの雪山に倒れた。]

(255) 2015/01/25(Sun) 01時頃

【人】 懐刀 朧

[人ならともかく、動物にやられては怒るに怒れない。
雪山に人型を刻んだまま、微動だにせず真上を眺めた。
夜空は冴え渡り、明日が雪だと言うことも信じられない程に。

だが、あの彼が雪だと予想したのだ。雪はきっと降るだろう。]

 また雪に、埋もれてやいないだろうな。

[遭難を厭わず、級友の為に全力を尽くす一匹の男。
ちゅぅ、とあの時言おうとした言葉は何だったのか。>>42

聞ける機会は、あるのだろうか。]

(262) 2015/01/25(Sun) 01時頃

【人】 懐刀 朧

[掛けられた暢気な声>>260に、ゆっくりと体を起こす。
ぱしぱしと体に付いた雪を払い、]

 大丈夫だ。
 たまには、雪とも戯れてみたくてな。

[視点を彼女に定めれば、練習場でノートと向き合っていた。
滑走を眺めては、必死に書き込みやらをしていたのだろう。

これ以上、馴鹿からの追撃が来る前にモニカの元に近付く。
ごそごそと片手は、ポケットの中身を確かめながら。]

 何か良い案でも浮かんだのか?

[問いかけながら、広げていたノートに掌中のそれを落とす。
和みの黄緑三本と、木の緑と陽の橙を一本ずつ編み込んだ紐。

紐に対して何か言及されても、聞こえない振りを。]

(266) 2015/01/25(Sun) 01時半頃

【人】 懐刀 朧

[ばふ、と音を立てて雪山が二度目の襲撃を食らう。>>271
気楽に、楽しげに笑う彼女には程々にな、と呟いて。

闇夜に舞う白銀の煌めきを、眩しそうに見つめていた。
手を伸ばしても掴めない、触れた熱で溶けてしまう氷の粒子。
そう、まるであれは──。]

 ずっと考えていた、か。
 勝負に出るのであれば、応援しよう。

 世界にたったひとつの、モニカだけの橇だ。
 ──…それを、認めさせてやれ。

[ひらりと落ちた紐が、背中を押せるかはさておき。
お前なら出来るさ、と口にした言葉に無責任さはない。]

(277) 2015/01/25(Sun) 02時頃

【人】 懐刀 朧

[起きる気配がないのは、先程の自分のように。>>273
夜空に目が奪われているのか、それとも。
ぎゅう、ときつく紐を握り締める掌に瞬きを緩めて。]

 ん? ……ああ、そうだな。
 明日は、頑張った成果を見せる日だ。

[多くは語らず、深くは問わず。
ある者は苦手を克服しようと。
ある者は得意分野を更に伸ばそうと。

様々な努力を積み重ねて来たことを、肌が知っていた。]

 背中、濡れるぞ。

[未だ寝そべったままの彼女を心配し、手を差し伸べた。
起こした後は、馴鹿を厩舎に戻しに行こうかと。*]

(278) 2015/01/25(Sun) 02時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2015/01/25(Sun) 02時頃


【人】 懐刀 朧

 ─ 廊下 ─

[夜の学校は静かで、昼と違う顔を見せる。
まだ誰か残っているだろうかと、宛もなく足を動かしていた。

ポケットに残る紐は残り八本。
正確には、八本半。

このまま教室の机に、紐を置きに向かうのも良いが。
出来ることなら、受け取った時の反応が見たい。
そう思うのは、僅かに蓋が開き始めた我が儘の所為だろうか。
もう会えなくなるかも知れない彼らの表情を、もっと見たい。

一人目は気付かれぬようにこっそりと。
二人目は押し付け、逃げるように。
三人目は普通に渡せたが、説明は出来ずに。

侭ならんものだ、と皺の寄り掛けた眉間を撫で摩り。
視界を過ったのは人影だったか、それとも鼠影だったか。**]

(281) 2015/01/25(Sun) 02時半頃

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