17 吸血鬼の城
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嗚呼……姉だったのか。
[>>382問い掛けにそんな風に答え 少しの間]
あれは、死んだ。 この城で。
[短く告げる]
……知りたいのは、其れだけか?
(395) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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おや、……私が恐ろしいものにでも、見えましたか?
[どこかしら頑なにも見える態度を示されれば、 少しばかり苦笑して飴色の髪は揺れる]
いえ、小さなお客様。 あまり食がすすまれていなかったので。
あなたくらいの年頃でしたら、きちんと食べねばお腹がすいてはしまいますよ。何かお持ちしましょうか?
[語る言葉の内容は、他愛もないそんなもの。 ――誰かの語る言葉に似ていただろうか、青はそっと和らげられた]
(396) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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[上衣を脱ぎ、鏡の前に後ろ向きに立って背中を映す。 まだ、紋様は上腕止まりで、背中にまでは黒い影を延ばしてはいなかった。
それを確かめると、乾いた布で、脱いだ上衣の革の汚れを拭い、ミンクオイルを擦り込んで馴染ませる。 同様に、ズボンとブーツも手入れした。]
(397) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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折角だから黒薔薇にも見せてあげましょうか。 私の食事を――…
本当に気のまわる従者ね。 命じる必要がないくらいに…… 嗚呼、少しだけ憎らしいこと。
[憎らしいといいながら それは愉しそうに呟かれて]
(*23) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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[そう、もしかすると、罪悪感、というものかもしれない。
今まで、割り切って、薬を売買してきた。 それが毒薬であろうとも、
だが、その結果と再びめぐり合うことはそう、ない。 それと、こんな囚われの城の中だからだろうか。
この娘の最期は看取るべきなのかと、 そんなことも思い始めていた。]
(398) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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>>384
……実はワインセラー、もしくは調理場があるかと思ったんすよ。 調理場だったら嬉しいなー…なんて。 [意地汚さを全開にした答えであり、紳士さからは かけ離れていて躊躇ったが正直に答えることにした。 正直は美徳。
男には家族はいなかったが、 友人が姉を大切にしているらしい事は理解していた。 友人の質問>>382そして答え>>395を聞いたとき、視線を下に落とした。 肩の傷が疼いた気がした]
(399) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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住み慣れた御本人にとっては詰まらぬものでも、 他所から来た人にとっては違ったように見えるものですよ。
[一人異なる空気を纏う自覚も見せず、ベネットやドナルドの様子も気にせず問いに対して(>>384)ただ単なる感想を述べる。その割には]
これだけ古い城ですもの。 どこだって、物珍しく、面白いですわ。
[自分が単にベネットをつけて来たなどということは言わない。それすら忘れているだけかも知れず]
(400) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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よう。着替えに、ラフなコットンシャツとサバイパンツでももらおうか。
[影に要望し、自分はベッドに仰向けに転がる。
横になれば、伸びた身長分の差は掻き消え、あの頃と同じ視界になった。 天井のメダリオン、シャンデリア。
自分で希望した部屋とはいえ、心騒がすものがある。]
(401) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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────っ!?
[イアンの声が、兄の部屋の中から響きます。 ひどく切迫したその響きに、部屋へと駆け寄り開いた扉へと駆け寄りました。 そこに見えた光景は───]
…サイモン兄さま?
[陶然とした漆黒の瞳を、麗しき翡翠へと向ける兄の姿。 息を呑んだように、立ち竦むイアンの姿。 彼を制するように鋭い視線を向ける、「黒薔薇」の姿。
──そして。]
……マリーねえさま……っ!!!
[兄に腕を投げかけ、嫣然と微笑むローズマリーの姿。]
(402) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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嗚呼 其れは……良い、な。
[食事を見せ付ける 提案にくすくすと哂った]
憎らしいなら 存分に見せ付けてやるが良い。
(*24) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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薬屋 サイラスは、長老の孫 マーゴの髪を撫でている。そおっと。
2010/06/20(Sun) 23時頃
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>>395 ……っ。
[予想をしていてもすこしは希望も持っていたのかもしれない。ずしりと胸に重いものがのしかかる。]
……そう、ですか……
[うつむいて呟く。その先は聞いたらまずいのかもしれない。でも、自分が本当に知りたいのはその先なのだ。姉を殺したのはこの城主なのかそうでないのかを]
……何故、ですか。
……姉はなんで……
(403) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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私は貴方のローズではないけれど 最期に一度だけ貴方に夢を見させてあげる。
ねぇ、サイモン。 私の為に白い薔薇の花束を持ってきたあの日を 私は忘れないわ。
嬉しかった。 私の為だけの贈り物が。 私の為だけに向けられる貴方の心が。
[サイモンの手が腰に絡むのを感じる。 触れるなと一度は拒絶した女だったが今は彼の好きにさせた。 甘い睦言が女の耳朶に囁かれる。 彼の妹が傍にいるというのに男は気づかない
つ、と男の首筋に女の唇が宛がわれた]
(404) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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[自分で感じる以上に、疲れ果てていたのだろう。 張りつめていた気が切れるのと同時に、 吸い込まれるように、眠りの中へ落ちていく。
額に触れる指先の感触に、 ほんのりと微笑を浮かべて。
すぐに、静かな寝息を立て始めた。]
(405) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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[拳を目の前にかざし、睨みつける。]
……。 ……。
今度、この城を出るときには――
(406) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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調理場は食堂の奥 ワインセラーは、調理場の下だ。
[ドナルドの理由に嘘は無いように見えた。 城主は丁寧に場所を説明する]
――…この城が珍しいと?
[面白いと言うグロリアには、真っ直ぐに射抜くような視線を投げた]
好奇心は……過ぎれば死を招く。 気をつけておくのだな。
(407) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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何故? 嗚呼、何故ならお前の姉は
[好奇心は。 グロリアに向けた言葉の後 ベネットの問い掛け>>403 城主は哂う]
私がこの牙で 喰らってやったからな。
(408) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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