229 流水花争奪鳥競争村
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お前、お前な。…これで結構な 今冷静になるとはずかしいんだぞ これでも。ちくしょうが
[理性を呼び出したら、変なところまで冷静になってしまった。濁音で唸る。くそ、照れくさい。自分の頬をぐに。と引っ張っておく。]
… …
[はあ。と深々息を吐いて、顔の向きは逸らしたまま横目にアマルテアを見る。明日。と、その単語に視線を追う間に、くるり。と背が向けられて]
(354) 2015/07/06(Mon) 23時頃
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エフは、アマルテアの背中へ視線を流し
2015/07/06(Mon) 23時頃
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[続く台詞に、背に流れる髪を見る。 どんな表情をしているのかは見えなくて]
そうだな。… ──わかった。
[目を眇めても、見通せはせず、 ただ、わしわしと首を撫ぜやった。]
(355) 2015/07/06(Mon) 23時頃
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そうだな。 …俺も。
[そっと息を吐く。手を緩く握って開く。]
お前がどんな顔するんだか、 知りたいと、思うしな
[だから。と、その"明日"の通知を、 大事に、*受けて*]
(356) 2015/07/06(Mon) 23時頃
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― 祭前夜 ―
失礼します。
[重々しい扉の前には衛兵が二人。 その隙間から光が細く伸びて顔に光の筋を作る。]
…お母様。お呼びですか。
(357) 2015/07/06(Mon) 23時頃
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悪いわね。準備で疲れてるのに。
(@6) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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いえ、…平気です。
(358) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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ちょっと心配でね。 もう二十歳だっていうのに…。
やっぱり、―― 不安かしらと思って。
(@7) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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大丈夫…、とは言い切れないけど、 お母様みたいに相手を見つけられなかったのは
――、私のせいだから。
(359) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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ほんとは、…お母様達みたいに 素敵な恋をして、普通に結婚するんだって ずっとずっと 思っていたわ。
でも、――― …私は、違ったみたい。
ま、里にお金入るし、祭は嫌いじゃないけど。
自分の身体が、目玉、みたいなのが どうにも変な感じしかしないのが正直なとこ。
(360) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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アマルテア。 …、嫌だと思ったことは ないの?
(@8) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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[主語のない言葉。 だけど、家族だからそこは伝わる何かで、]
ないわ。
(361) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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私、嫌な思いもたくさん経験したし、 迷ったり、自信ない事も多いけど、
―――この世界の巫女である事を嫌だと思った事はない。
(362) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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私は…お父様とお母様の子供で 大好きなお爺様とお婆様と一緒に暮らせている事が
その、普段は、面と向かって恥ずかしいから言わないけど、…
(363) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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アマルテアは、少し俯いてから、
2015/07/06(Mon) 23時半頃
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好きよ。
(364) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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良い家族だなって思うし、 私もそうなりたいと思う。
ただ、―――、そう思う相手と長続きしなかったのは ……私の責任だから。
(365) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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巫女としての『仕事』なのかもしれないけど、 私は、ちゃんと、…私なりに考えて、頑張るから。
だから安心してよ。
……も、もう寝るね! おやすみ! おかあさんっ!!
(366) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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[ばたん、と慌てた様子で 部屋の扉を閉めて出ていく娘を見守る。
口許を覆うように手を添え、 ふ、と緩んだ口許を*隠した。*]
(@9) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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士官 ワレンチナがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(士官 ワレンチナは村を出ました)
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― 試験終了後/面談 ―
[画面ごしに伝えたのは、向き合いたいの一言だけ。 彼女が浮かべた見慣れない表情は今も鮮明。
普段、皆の前で浮かべる"笑顔"よりよほど――]
……疲れてないか?
[一番に口に出したのは、そんなことで。
試験の概要を見るに、相当数の候補者がいたはず。 自分もその一人なら、きっと負担の一つ。 自分が聞くことじゃないと思いつつ、つい口に出た。
仕事のつもりではないけれど――習慣にも似ている。]
(367) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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そういえば、ナナオが喜んでたよ。 久々に会えた、と。
――ふっ、はしゃいでた。
[おはしゃぎの妹を思い出して、ふいにもれる笑み。 当時毎日のように聞かされたこの友の話を思い出す。
「笑っていたよ」、と教えてくれたのは胸の内。 まだ笑えるんだと、そう 思った。]
(368) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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[己と巫女の今の試験に関しては 妹を使うつもりは毛頭ないから、ここまで。]
――アマルテア。
ゆっくり話す時間は ないか。 何というか、本当に試験みたいで肩が凝る。
[試験であるのはわかっていても 何の試験であるかを思えば微妙でしかない。]
そういうの抜きで、話がしたい。
[じ、と答えを待つように巫女を見つめた**]
(369) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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[幼年期の終わり。 少年は中学へ進まずに、 神殿の厨房の門戸を叩いた]
[月日は、流れる]
(370) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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―― 第二試験会場 ――
[今はまだ何も映さないモニターの前。 ひとりの青年が立っている。 細くはないが、骨子のある成年の体つき。 柔らかそうな頬と下がり眉が幼年期の名残。
目を閉じる。 早鐘の心音が聞こえる。 静かに呼吸をする]
[ふ、っと灯りを感じて、瞼を上げた]
(371) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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アマルテア、こんにちわ。
ラルフ・グリーンです。
…
僕のこと、知ってる?
[既知の相手へそう問いかけて微かに笑う。 密やかに、細く。呼吸をして]
(372) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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僕はずっと君のこと好きだったけど。 あんまり知らないんだ。
[そう言った相手の目を見る。 こんな風に正面に立ったのはいつ以来]
だから、
そこまで行こうと思って。 ここにいます。
[伸ばした指先が、とん、とモニターに触れた*]
(373) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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―side:ラルフ 回想―
[かつての幼年期の思い出とは違える。 今に至る思い出は破片ばかり]
(374) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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いってらっしゃい。
[花の咲く春先。 使用人の列に混じって彼女たちの巡礼を見送った。 風が舞い散らす花の影がいつまでも見送る少年の視界を遮る]
(375) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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おかえり。
[言ってふやりと笑うのは神殿の廊下や庭先でのこと。 彼女の帰りを見かければ、ひととき仕事の手を止め、 ふやりと笑って声をかけた]
(376) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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今日は何かいいことあった?
[時折、隙間の時間をリッサが寄せ集めた。 かけっこをすることはもう無かったけれど。 三人で神殿の庭の片隅に腰を下ろす。 時間は平坦で穏やか。 他愛無い話に笑って、ほんのひといきつけばまた仕事に戻る]
(377) 2015/07/06(Mon) 23時半頃
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