233 逢魔時の喫茶店
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[それから、
昨日ぶりの、夜の常連。>>288 彼が昼に続けてくるなんて、そんな珍しい事滅多にない。 何時も通り、彼にも他の客にするのと同じに笑顔を向けて、静かな「いらっしゃい。」
店中を駆け回る猿を軽く目で追うものの、忙しさから接客はトレイル店員にお任せ。 しかし調理を終え戻ってきた頃には、]
また、花? 今度は、…どしたの。
[花言葉は、詳しくない。だからあの白いカーネイションと同じく、意味があっても知らぬまま。 浮かんだ薄い笑みは、いつもと同じなようで同じじゃない。 何処か酷く擦り切れたようなその顔は、増えた花>>290と手品師を見て、 しかし、彼を見てはいなかった。
荒野に、花は咲かない。 この鮮やかなイエローは、今度は一体だれの花か。自分か、それともこの悪魔か。 色彩の無いこの胸で、自分は一体何を感じればいいのか。]
(312) 2015/08/07(Fri) 01時半頃
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――まあいいや、 ありがとね。 嬉しい。
愛してるよ。
[何処から何処までが虚空なのか。空っぽの言葉を吐くのは慣れていて、だから口にしても傷つかない。 傷つかないし、失う物は何もない。 あのセピア色の記憶の中、全部全部無くした後だから。
空っぽの愛をささやいて、 胸の内、彼の見つけたカーネーションを、殺した。]
(313) 2015/08/07(Fri) 01時半頃
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[そうして、暫く時が過ぎ。 エメラルドグリーンの蜜が湛える泡が小さくなった頃。>>306]
さっきの。あれだけど ――次の休みは、空いてる
[酒を交わす誘いの返事を、届けた。>>305 ひとより寿命がながく、 歩みが緩やかな男にとって一年とはどれほどの長さだろう。
そんなに待っていられない。 来年の今日が100%訪れるわけでは、ないのだから。]
場所は? どこでもいいよ [グラスに水を注ぎ足しながら、尋ね返す。
肝心の"次の休み"がいつか、そう遠くないはず。 会計が終わるまでに確認すればいいやと、今は曖昧に。]
(314) 2015/08/07(Fri) 01時半頃
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――少し前のこと Twilight――
半分……半分か。
[>>262全部が日本人のオレよりも、もっと日本人らしい雰囲気を漂わせていながら、半分。 それは、暮らした経験なのか、大人になってからが産んだものなのか。 行けばオレも、そんなふうに思うようになるんだろうか。]
オレは……全然、覚えてなくて。 わか、らない。
[ニンジャやサムライは存在しないってことと、道行く誰もがキモノを着ているわけではないことを知っている、それくらいの知識。 日本を好き、と語るゴロウの望む答えは出せなくて、微か目線が泳いだ。]
(315) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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[救いを求めるように、ヴェスパタインの方にも目が向く。 それで、ふと思い出したように、手元のトートバッグをゴロウへ見せる。]
そう、でも、これ。 着てくる。キモノ……ジンべ?
[その言葉を合図に、ヴェスパタインも着付けに誘ってくれるだろうか>>306。 >>270言われなくても使うつもりだったバックヤードに、二人で向かうことになるだろう。 ゴロウは、折角だから待っててもらうことにして。]
(316) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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[程なくして、柘榴の赤に包まれた甚兵姿で出てくることとなる。 ちょうど、深緑開ける悪魔と出くわした>>288。]
ブローリンさん。
[いらっしゃいませ、はこの姿で言っていいのか迷って、名前を呼ぶだけに留める。 ゲーム内でも、赤に染色した獣皮の装備を好んでいる。紅い今の和装を、どう思われたか*]
(317) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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[子供みたい、と称されまた口惜しさが滲んだが。>>304 先の仕草を振り返れば、当然か。
くちの中が甘いものと、 仄かなアルコールで満ちていたから何も言い返せなかった。 何か言葉を発しようとすれば、
自分でも予想がつかない浅ましい何かが、 零れてしまいそうで。
代わりに前髪の狭間から、少しだけ長く、ちゃんと。 己の双眸に、黒糸を纏う瞳を、映した。]**
(318) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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[若作りに関して 当然ピンとくる物が無いと思案中] ――仙人? いや、違うよ。
[>>308 少々驚愕に瞬いて彼を見つめる 恐らく 確信を持って告げた指摘でないと知り 緩く首を振るに留めた
東洋の神秘については、さてどうだろうとまた首を傾げ]
(319) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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[よし。旅行用貯金、始めるか。 なら昼の営業ももう少しシャッキリ気合を入れて、…客からきちんと代金を徴収する事から始めよう。 グラスを煽りながら一人心に決めたけれど、外見はだらだらした酔っ払いである。]
(*44) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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うっ、…るさいな。 そういうんじゃ、ない!
[>>*28そういうんじゃないなら、一体何なのか。 明らかにビビって居るのを何とか取り繕い、しかし付き合いの長さがアレしてコレで、隠せない。 それでも表面上は平気な顔をして、誤魔化しに食事を終え、床を磨き始めた。そそくさと。
つーか客を足に使うなよ。あの人上客だぞ。 ワイバーンの彼の顔を思い出し、そう言えばデカかったなと、旅費が浮くなら頼むかなと、結局思考は皆と同じに落ち着く。
で、]
(*45) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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ぶはっ!
[ちいさい可愛い蛇>>*31に、酔っ払いは噴き出さざるを得ない。 さて此方へのお仕置き内容はどうだったか、もし何かあるなら店内を逃げ回って、掃除を終えたのは空がうっすら明るくなり始めた頃。>>*43 その後は各自おやすみの挨拶をし、睡眠を貪ったり起きて居たりと、まあそれぞれに。**]
(*46) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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有難う。
[>>314 先ほどの誘いを受ける言に 嬉しい、より先に、らしくもなく感謝の聲が震えた気がした 何処か、多忙で断られる予想もしていたのかもしれない 彼は良く働く人だから]
生憎欧州で、誰かを誘う場所は限られている。 から、 場所は、此処。
[または、友人のバー位か。 相手の反応を確かめる様、真摯に見つめ返し]
(320) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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夜に店員を誘う場合は ………招待状って必要だっけ?
[緩く目を細めると からん、と氷が鳴った**]
(321) 2015/08/07(Fri) 02時頃
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