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[ ――ザッ。 ]
[そうして、森を抜ければ
むせ返るような黒薔薇の香が
ここまで届いてくる。
遠くに人影を見つければ、ラルフは低く唸り]
……あれじゃねえの。
[静かに、彼らに近づいていった。
舞台の演者達にどうやら自分達の姿が
見えてはいないらしい、と
気づくまでにかかるのはどれほどの時間か**]
……嗚呼、もう花畑広がってろ≪バクハツシロ≫
[自身の分もすももパイを皿に盛れば
一口頬張って、そして呟いた言葉はこの腐りよう。]*
メモを貼った。
【人】 さすらい人 ヤニク
(66) 2015/06/28(Sun) 21時半頃 |
【人】 さすらい人 ヤニク なめんじゃねーっての。 (67) 2015/06/28(Sun) 21時半頃 |
【人】 さすらい人 ヤニク[緩やかに、 (68) 2015/06/28(Sun) 21時半頃 |
【人】 記号の妖精 ミーム …わかった。 (69) 2015/06/28(Sun) 21時半頃 |
【人】 記号の妖精 ミーム
(70) 2015/06/28(Sun) 21時半頃 |
― 黒薔薇の城 外壁 ―
[どこからともなく鉄錆の薔薇が香り、鋭い蔦がはみ出す城は
僕がここに落ちてきた時と変わりない。
とん、と土の地面を蹴れば 踵が小気味良い音を立て、
まさに「舞台上」と言うかの如く、撫でる死の匂いも
自分に”生きている”と錯覚させる。]
いつも悪夢? そらぁ日頃の行いのせーじゃねえの。
俺はこんな酷い悪夢は……5年ぶりだ。
[肩を竦める猫
地を蹴る足はたびたび足を止め、常に猫の指が示す方へ。
暫くすれば 聞き覚えのある声が僕の耳でも掴めるだろう。
兎も小さく鼻をひくり。
猫の声
[ ―――ざあ、 と生温い風が吹きゃあ
薔薇ではない血の匂いが微かに揺れる。
見覚えのありすぎる双剣の黒髪と
自分とは違う、真白の耳を血で汚した『兎』
随分と変わり果てた姿の――――アリス。
黒髪を揺らす隻腕は、あの日見た綺羅びやかさの欠片もなく
それに暫し 絶句する。]
なんだ、あれ。 別人じゃねーの…。
[アンタがアリスをあーしたの?と猫へ問いつつも
耳を叩く彼の言葉
僕は 会えたのなら聞きたかった事が胸に詰まる。
「アンタの義ってのは何なんだ」
問えずに終わった言葉。]
アルヤス!!!!!!!
[ 今更問おうという心算もない。
僕の命が其処にあると
そんな事を伝える心算も毛頭ない。
けれど一度 名を呼ばずにはいられなくて
白兎へ曲刀を向ける綺羅星
呼びかけは宙へ消え
真黒の月が吸い込んでいった。*]
メモを貼った。
【人】 トレーサー キルロイやなこった。 (71) 2015/06/28(Sun) 22時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ切り裂け (72) 2015/06/28(Sun) 22時半頃 |
五年前に随分なことがあったよーで。
[相槌を打つ。
見上げた空は、紫の雲が垂れ込めて血生臭い瘴気を零し
ざわめく森が影絵のようにその紫を切り抜いて
一層、不気味だった。]
勝手にあーなったの。
[まさか自分の殺気に呑まれただとか
そんな事は知らないから、
李の問いには適当に答えて
たどり着いた地、黒薔薇の城の外壁で。
見つけた二人の姿を、猫は赤い瞳の中に映し出した。]
[薄く血塗れた鋒をアリスへと向ける白兎。
表情は笑わぬまでも、
声の調子は勇ましく、笑みを孕んでいた。
ほんの少しの邂逅だったが、彼もまた、
この狂った舞台で悪魔に踊らされたのだろう。
それを思えば、白兎を見つめる目は真剣になる。]
[ ――号令
[鉄球に纏わる業炎が、
フランベルジュを手に急降下する女王の赤いドレスを、
風に靡く赤い髪を、
琥珀の瞳を照らし出して、
――それはまるで天駆ける星のよう。
ただ突き進む英雄のよう。]
[ふと、思い出したのは、
マフィアのボスとして、
ファミリーを率いるボスの不敵な笑顔。]
[ ( 蓋をして、)]
……がんばれよ、 女王様、 白兎。
[隣でアルヤスに向けて叫ぶ李の声が聞こえる。
それに僅かに「うるせえ」といいたげな顔をしたが
何も、言わない儘。
ラルフは、木の幹に背凭れ、
その様子を――
終幕に至るまでを、静かに見ていた。**]
【人】 記号の妖精 ミーム はっ!!あめぇ!!!!! (73) 2015/06/29(Mon) 00時頃 |
【人】 記号の妖精 ミーム ざっけんなぁあ!!! (74) 2015/06/29(Mon) 00時頃 |
【人】 記号の妖精 ミーム はぁ、…っ (75) 2015/06/29(Mon) 00時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[衝撃波は鉄球をはじきはしても鎖は無事。 (76) 2015/06/29(Mon) 00時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[投げかけられた問いには答えないまま、相手の息が整う間など与えぬとばかり、もう一度双剣音を奏でて攻撃の刃を射出。 (77) 2015/06/29(Mon) 00時頃 |
お前、一言余計だよ。
[お茶を飲みながら、目線だけをちら と李に寄越してやって。
悪びれず笑う彼
それでも不思議の国のアリスやハートの女王相手に言われるのと違って苛つきはしないのは、彼の人となりのせいか。
ポケットから、明らかに入りきらないであろう大きなホールパイを取り出したのを見れば、似たような現象を日頃から見慣れているために驚きもせず。気になったのは、何のパイかという点。]
ほう…、気が利くじゃないか。
[声には喜色が混じり ]
余所見して、さっきみたいに転ぶなよ?
[転倒の原因はチシャ猫だと分かっていながら、揶揄を含めて。
その実少しの心配も混ぜながら声をかけた。]
楽しいデートになるといいなぁ?
[ヘクターに便乗して
連れ添って席を後にする彼らを見送る。]
……やっと、静かになったな。
[ヘクターに話し掛ければ、取り分けた分のパイを差し出され]
ふふ、『苦しゅうないぞ』 ...なんてね。
ありがとう、頂くよ。
[礼を言って受け取り、銀のアンティーク調のフォークを手に握る。
丁度飲み終えて空になったティーカップには、新たにストレートの紅茶が満たされていた。]
基本的に騒がしい≪フェスティバル≫である事が多い故、
静かなのは少し落ち着かんがな…。
[
常に騒ぎだらけの世界≪チョウミリョウ=センソー≫に住まう
彼はそう言って苦い珈琲を嗜む。
普段ならば白≪マヨネーズ≫を入れたかもしれないが、
何だかそんな事をする気にはなれず。]
…まあ、仕事≪ミヤマモリ≫だらけでたまには休みも
良いものではあるかな。死んでるが。
[死ぬ事が休みとは皮肉過ぎる。
だけどこれから先、彼がもし目覚めた後
改めてくる真の死亡≪ゼツボウ≫は過労死≪ハタ・ラ=キスギーン≫
なのだろうと思うあたり困ったもの。]
…紅茶、美味いか?
乙の世界だとかなり調味料≪コンモリン≫入れるが
[看板の先、"観客席"を目指しつつ。
死後の世界とはこうも騒々しいものなのか、と肩を竦めて息を吐く。
嗚呼それにしても、三月兎
珈琲が嫌いだと言うからには、きっと苦いだとか酸っぱいだとか、そんな感想を抱いているのだろうが――男に言わせれば、それは"美味い珈琲を飲んだ事がないからだ"。
自分とて、最初から得意だった訳ではないから。だから呆れると同時に、こんなに美味いものを飲まないなんて、勿体無いとも思う。]
……しかしこの馬鹿げた劇は、いつまで続くんだろうな。
[ぼやきつつ思い出すのは、死んだ時の痛みと"卵"の言葉
彼もまた割ると痛いとぼやいていたが、かと言って同情出来るかと言われれば否だ――絶対、此方側の方が痛かった。
それにしても、あの卵の忌々しい事。
簀巻きに出来るものならばとっくにしていたとも――認めたくはないが、したくても出来なかっただけだ。
しかし、言語体系が違うと思っていたあの卵だが、どうやら一応此方の言葉も話せるらしい
あれを聞いた時は思わずギョッとしてしまったけれど、今思い出せば何だか可笑しくもあるものだ。]
[…そう言えば、此方側の女王だけれど。
先程、赤の女王やら三月兎やらから語られた、もう一人の女王
……さて。
ここが"観客席"かな。
[そうしてたどり着いたのは、森の先。
がらんとしたそこに居たのは二人の人物――一人
……君も此処に来て居たのか。
招待状、ずっと待っていたんだがね……ヘルシング。
[あの時、不思議の国で交わした約束を思い返し。片手を上げてそう声を掛ければ、イカれた帽子屋はさて何と答えただろう。
そして、もう一人。
特等席とでも言えるようなそんな場所で劇を眺めている女性
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