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え、一文無し?それは気の毒に。
おや、よく知ってるねにーちゃ…にーさん。
[声をかけてきた軍人らしからぬ男に、ふっと表情が緩んだ。
ああ、元は緑と赤の騎士団がいたという話ですね。
私は……本当だと思っていますよ。裏付ける資料が出ていますし。
最近では捏造だ、なんて言われていますが。赤と緑の国が元は一つで手を取り合っていたなど、一般に知られてしまっては争いを望む者にとっては都合が悪いでしょうからね。……と。
[思わず本音を喋りすぎ、赤の軍人の目を気にして、口を噤んだ。
実際、男は軍人にならなければ、歴史家になりたかったのである。家の経済状況や、その他諸々の事情により、軍人の道を選ばざるをえなかっただけで。変装の際に歴史家を名乗るのも、昔得た知識を生かせるからだ]
[『おっま さらっと ハードル あげてんじゃ ねーよ!』
…という合図を送りたかったが、生憎、その気持ちを充分に示せる合図は決めていなかった。ただ、若干ひきつった笑顔で通じただろうか。
もう一人、助ける対象がいるというのは流石に予想外だった。
三人で無事に、短時間で逃げる方法。そもそも、馬に三人で乗れるかという話で。]
いえ……命が助かっただけで充分だったと言えるでしょう。
心配してくれてどうもです、お嬢さん。
[何故か眉間を押さえながら答えた。]
【人】 記者 イアン
(80) 2011/07/04(Mon) 00時頃 |
[歴史家と興味を持ちだしたセディーが、メディに聞いた、赤国と緑国とが嘗ては一つの国だったと言う話。
本当の事だ。王城には資料がしっかりと残されているし、国の上層部は大体知って居る事。
ただ、そんな事を何故知っていると聴かれるのもあれだから言いはしない]
……あぁ、そろそろ見えて来るよ。
ようこそフィリス、リヒテンブルク公国へ。
[もう直ぐ街並みも見えだしてくる。
まだもう直ぐ草原が続くけど、既にここは赤国の領地だ]
【人】 水商売 ローズマリーや、られ…… (81) 2011/07/04(Mon) 00時頃 |
[それなりに真剣な表情でメディの言葉
「本当だと思っている」と言われた時、眉を大きく顰めて厳しい表情をした。が、続きの話を聞くうちにその表情はほぐれ、笑顔になっていく]
そっかー……。
[彼が口を噤んだ後、こくん、と頷いて。]
あんた、きっと歴史家になって活躍する!
へへ……、俺の太鼓判!
[ベネットにした時と同じように、その手を取ってぶんぶん、と上下に振る――脳内イイヤツ認定の証である。
その言葉の裏には「まだ」歴史家ではないだろう、という想定が混じっていたのだが、細かいことは気にしないことに決めた。]
メモを貼った。
【人】 店番 ソフィア―― 森周辺の草むら ―― (83) 2011/07/04(Mon) 00時頃 |
[若干引きつった笑顔、眉間を押さえる様子を見て、深く頷く。
傍目には、助かったことへの同意に見えるだろうか]
本当に無事でよかった。
こんな何もないところで怪我でもしたら、運が悪ければ誰にも見つけてもらえない。
噂はきいていたけど、本当だったんだ…災難だったね
[『僕 も 予想外 困った どうしよう』
そう合図を送りながら、しかし冗談を言うような笑顔を返した。]
【人】 双生児 オスカー― 医務室 ― (84) 2011/07/04(Mon) 00時頃 |
[素早い判断で隊を分ける指示を出す公子殿下に、
赤国の兵士達は一瞬の戸惑いの後に準備を始めた。
拠点候補の調査によって、砦自体には
人の痕跡がない事が確認されている。
であれば、周辺で潜伏が可能などこそこ、
といった形で手短に候補を絞り、
隊列を離れて砦の方面に向かって行く
……本当に、砦の所で野盗に遭ったんですね?
[話通り、野盗が砦の所にいて、
それが緑国の軍の服装をしていたのなら、
最初にフィリスに目がついてもいいもののような。
何とも言えぬ違和感を、メディという歴史家に感じた]
【人】 御者 バーナバス 戦の現実を見てね、最初はすくみました。 (85) 2011/07/04(Mon) 00時頃 |
あたっ いたたっ、あ、ありがとうございます。
[ぶんぶんと手を上下に振られ、眉を下げながらも礼を言う。
あ、あー。
まだまだ、自分の目で見てみないと信用できないですからね。その資料、直接は見てないもので。最近だと閲覧禁止のものも多いですし。それで、あの砦を見たかったんですがー。
[見抜かれた?と内心ひやりとしつつも。
小声で、「まだ」歴史家ではないことへのフォローをしておく。]
ああ、町並みが見えてきましたねー。
あはは、やっと安心だなあ。
[何とか笑ってみせる。
伊達に演技の練習をしてきたわけじゃない。
――仕方がない。
今逃げるのは諦めて、中から脱出するか、と遠い目になる。
難易度は高いが、自分達が逃げようとしいるとは知らないセディーの分の馬を確保し、事情を説明せずにうまく乗せて、且つ足を負傷しているフェリスを連れて無事に逃げ切るのは、ほぼ不可能に思えた。
『このまま 行く チャンス 待つ』
他に道はないよな…、と短く合図を返した。
【人】 店番 ソフィア―― 回想:砦にて ―― (87) 2011/07/04(Mon) 00時頃 |
[
忙しなくメディと逃走の方法とタイミングを見計らって密かに頭を悩ませていた最中だった。]
え?
もう、赤国…リヒテンブルク公国の領地なのか
[ベネットの柔和な笑みから視線を逸らし、周囲を見回す。
しかし、其処は未だ先程と変わらぬ草原が続くだけで、背後には廃墟が小さく見えている。]
まだ実感、わかないな
[廃墟は見えているのに、どことなく遠くに来てしまった気がして、少しだけ不安を覚えた。
少しだけで済んだのは、メディやセドリックが居たこともあるし、赤国軍二人に感じるよくわからない既知感のせいもあるのかもしれない]
【人】 飾り職 ミッシェル[遠くで人の声が聞こえる。 (89) 2011/07/04(Mon) 00時頃 |
メモを貼った。
[ともあれ、緑軍の兵が1名、民間人2名を加え、
12名の隊員が別命にて離脱。
セディーとメディのやりとりをじっと見つつ。
――でも余りにもフリーダムすぎる雰囲気に、
自分の方が浮いている気がして口を挟みにくい。
赤国の国境を越える]
そうですね。我が国と緑国の間には、
砦を中心として国境の空白があります。
だから、感覚としては、国境というものが
あまり感じられないようにも思います。
[振り返るフィリスにそんな風に告げた
[
セドリックに説明をしないといけない以上、もうこの場ではどうにもならない。
そもそも、拘束もされていない状況、明らかに招くようなベネットの発言を聞いて、メディは自分の状況も不思議でならないだろう。
とにかく、話をしなくてはならなかった。
正直、国を裏切ったと思われてもおかしくない状況で、来たのが彼女の人となりをよく知るメディだったのは本当によかったと安堵する]
本当ですよ…。
[嘘でしたー、とは言えない。言えまい。
なので、ムパムピスに問われても、そう繰り返すだけだった。
即席で作った理由だし、疑いの目も感じるものの。
…野盗がいないのがわかったならば、軍に気づいて逃げたんでしょう、などと言い訳するか、と考えつつ。]
【人】 店番 ソフィア[そして――予見していた化の様に、彼女が帰ることはなかった] (91) 2011/07/04(Mon) 00時半頃 |
わ、痛かったか。ごめんな……!
[メディが痛がれば
続いて返ってきた返答にはにこにこと快活に笑んで]
そっか、そっかー。
大変だな、頑張れよー。応援してるからなっ!
[実際の所想定が覆されたわけではないのだが、それもまた、イイヤツ認定の前では些細なことだろうと思っている]
【人】 飾り職 ミッシェル[白いフードは友人のトレードマーク。 (92) 2011/07/04(Mon) 00時半頃 |
[事情はさっぱりわからないが、フィリスのことは、自分以上に真面目な軍人であるのを知っている。もう少し肩の力抜け、と言いたくなるくらいに。
ベネットが、隊に指示を出しているのと服装から、地位の高い人間であるのは予想できた。
だから…その彼が、フィリスを招くような態度を理由があるとすれば…]
…お嬢さんに一目惚れ、とかー?
[そんな予想を小さく呟いた。]
【人】 店番 ソフィア…後は、と。 (93) 2011/07/04(Mon) 00時半頃 |
【人】 御者 バーナバス[最後の紅混じりの一筆を入れると、その手を落とした。] (94) 2011/07/04(Mon) 00時半頃 |
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