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……こんなに大きくなって
[目を開いたなら、あまりにも近くに少年の顔が見えて驚くだろう
覆い被さるような形で、じっとラルフを見つめている。]
……いや、あの頃からこれぐらいだったかのう
でも、……年ぶりじゃからな
[まるで子供に対するように、髪を撫でて
酷く優しげな声は確かに少年のもの、けれどあまりにもつりあわない。]
……ごめんな
わたしが…………だから、お前と………に何もしてやれなかった。
ごめん、な。
きっとこれは……騙しているのと同じじゃな。
[彼が何か言葉を発すれば、寝ぼけて間違えたなどと言い訳をするか
何にしろ最後に頬を撫で、狐の身体は寝床に帰っていく
泣きそうな声だけを残して*]
メモを貼った。
【人】 団子屋 たまこ――しばらく後のこと・林―― (164) 2012/08/13(Mon) 23時半頃 |
―隣村・宿泊所―
[それからしばし歩いて人に尋ねれば、すぐに準備のために用意された宿泊所へと案内された。
[古いつくりのそれは古民家を改築した旅館だと言われたら思わず納得してしまっただろう。]
え、と…芙蓉の間?……まんま旅館じゃないかな。
[何はともあれ、案内された個室へと向かう。
こちらは鍵がかかるらしい。]
メモを貼った。
[荷物を預けて、どこへ手伝いに行けばいいのか尋ねると、祭りに使う食材を宅配業者から受け取って、婦人会の集まりに運んでくれ、と頼まれた。]
ええ、分かりました。
[二つ返事で引き受け、女性が運ぶには骨であろう調理器具や果物、野菜の入ったコンテナを運ぶ。
そのうち、人手が足りないから、とあっという間に厨房の炊き出しへと引っ張られてしまった。]
おにぎり、ですか。
ああ、業者さんやおとうさんたちへ差し入れで。
[隣り合わせた奥様とそんな他愛ない話をしながら、いつの間にか話の流れで婦人会の賄いを作っていた。]
【人】 座敷守 亀吉―昼過ぎ・宿泊所付近のどこか― (167) 2012/08/13(Mon) 23時半頃 |
おや。
[作っているうちに増えてしまった。
アマゴの甘露煮、蒸し鶏ともやしの棒棒鶏風生春巻き、蒸し茄子のつゆびたし、トマトと豆腐の青紫蘇サラダ。
少し考えて、宿泊所へいくらか持って帰っても構わないかと確認すると、にこやかにいいよと言われた。
婦人会の奥様方の作ってくれた昆布のおにぎりと高菜のおにぎりも頂戴して、宿泊所へと帰る。
何故か帰り際に『明日も是非来てね』と念を押されてしまった。**]
― 午後:二階・宴会場 ―
[そこでは、ザックにそっくりな役員が場を仕切っていた。
親戚ででもあるのだろうか、ほんのちょっと笑みを堪えながら。]
はあ、なるほど。
呼んでいる夜店とは別に、村でも食べ物の屋台を出す、と。
その準備をしているわけですか。
[たしかに、周りは日の置ける食べ物の入ったダンボールを搬入している様子だった
ちなみに、人混みと近眼とで、こちらからは知った顔を発見できず。]
は? ……明日はさらに、神社に会場設営も?
[あれだ。あの、テントとか組むやつだ。
肉体労働は好きではない。どころか、大嫌いだ。
明日はばっくれたい、と心底思ったのだった。]
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【人】 捜査官 ジェフ―昼過ぎ― (168) 2012/08/13(Mon) 23時半頃 |
―回想 小さなお客―
『……ろけっと?』
[その日祠には珍しい客
しかし、その内容に狐神はきょとりとするだけ]
『ふむ、そんなものは知らないが……』
[知らない名前だからきっと変なものだ、何だか分からなくとも記憶には残っている筈
そんなことを考えながら団子
そうして暫くすれば、すっくと四つ足で立ち上がる
探すぐらいはしてやろうという気になったらしい。
子供の落とし物探しに深い理由はいらない、団子が美味かった、それで十分だ。]
[嫌そうな顔が表にも出てしまったか。
ザックそっくりの役員は、
『そんじゃ、こっちのブラックストン君には、婦人会のほうへ……』
なんて言いかけたものだから、あわてて引きつった笑みを向けてみせた。]
いやいや、もう、僕、段ボール運びたくて運びたくて!
[どうやら、別所の婦人会でも祭の準備が進行中らしい。
この上、また外に出るのは億劫だった。
なんのかので、だらだらとバレない程度にサボりつつ、段ボールを運ぶ。ただし、ペースは他人の半分くらい。
数時間の後に解放されると、安堵の溜息ひとつ。
シメオンを連れて階下に下りてゆく。]
[廊下の白い毛玉
明日は筋肉痛だろ、これ……と。
うん、……鼠?
[目をうんと細めて確認すれば、ついうずうずと。
けれども、動物好きで動物に懐かれる性質の弟とは違って、動物のほうはラルフを好かないことが多々あった。]
……いいよねえ、もふもふしててさ。
[ぽつりと洩らして、しゃがみこむ。
指を伸ばすと、鼠はじりりじりりと後退していった。]
鼠に触れることが2(1.できた 2.できなかった)
【人】 団子屋 たまこ――昼過ぎ・宿泊所のキッチン―― (169) 2012/08/13(Mon) 23時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ― 宿泊所付近 ― (170) 2012/08/13(Mon) 23時半頃 |
―→隣村宿泊所―
[昼は自分に出来る仕事をなるたけこなす。ほんの少し年上に見える女性に背中をはたかれて、よく働くわね、うちの父さんよりよっぽど頼りになるなんて笑われたりもした]
はは、あははは。ありがとう?
[へらりと返しながらも汗を流していれば時間はどんどん過ぎていく。
夕方になったあたりで帰してもらえば、何より先に風呂を借りて。
モフは元気してるだろうか、なんて湯船で考えながら、過るのは『あちらの』村で一緒していた面々。]
[狐からすれば林はそこ全体が家のようなもの、探すのに時間はかからない]
『……どっかのあやかしものが持って行ったのかのう』
[結局、見つからずに。
ぱたん、尻尾を下ろした。
もしその少女が祠を再び訪れたならばこんな風に語り掛けたことだろう]
『人の子の物が珍しくて持って行った奴がいるらしくてのう。
すまん、な。そいつに恵んでやったつもりでいてくれんか。』
『……お前達はなんだって、何度だって、新しく作れる力があるのだから』*
【人】 捜査官 ジェフ……入るぞ。 (173) 2012/08/14(Tue) 00時頃 |
……兄ちゃん達、今頃何してんだろ。
[子供くさくタオルでクラゲを作りながらぽつり呟く。
だけどそれが、いつも言うことを聞かなかった自分の、素直な気持ちをぶつけた結果だったから、もう悲しんだりしない。
ひとり、絶対絡んでやると駄々っ子のように唇を尖らせた。]
そういえばシメオンが誰かについてくって叫んでた……。
どこか遊びに行ったのかな。
[少年は、彼らも呼ばれているのを知らない。]
メモを貼った。
……えっ?
[だから、今日はこちらでと案内された大部屋で
見慣れた姿を捉える事ができれば、一瞬固まって間抜けな声が出る。]
【人】 捜査官 ジェフ―宿舎の外― (174) 2012/08/14(Tue) 00時頃 |
[鼠は、何処かから宿泊所へと入ってきたようだった。
さわろうとすれば身をかわし、すばやく廊下へ身を消した。]
……またか。
なんだ、動物たちは僕の心の清さがわからないってわけ?
[いつものことだ。
そばのシメオンに向かって、肩をすくめる。
名残惜しげに一度、鼠の去った方向を見やってから、
宿泊所の人間に伝えられた部屋へと向かった。]
【人】 巫女 ゆり――昼過ぎ:2F自室―― (176) 2012/08/14(Tue) 00時頃 |
【人】 捜査官 ジェフ――……、ぅ、ん。 (177) 2012/08/14(Tue) 00時頃 |
―廊下 宴会場から部屋へ―
[手伝いに同行した狐は多分ラルフよりは肉体労働じゃない仕事が与えられた筈
そうでないと出来ない以前に不機嫌になって何もしないだろう]
……ん?
ラルフ、鼠に怯えられとるぞ
[なんだかその様子
【人】 捜査官 ジェフ……ま。 (178) 2012/08/14(Tue) 00時頃 |
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