240 なんかさ、全員が左を目指す村
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[耳の生暖かい感触に眉を下げ、飲み込まれてやるものかと直ぐにしかめっ面を浮かべる。]
生憎だが年功序列なんて言葉は俺の辞書にない。 悪いけど俺だってそこら辺の奴とは段違いに違うモンをもってるから、ちゃんと痔の薬持ってきてやってんだよ。
ッ 、押し付けてくんな変態!!
[此方が挑発したはずの五指は、何故か落ち着けられるような形で倍返しされる。>>41 負け惜しみは言いたくないが、俺よりはデカいかもしれない。 いや、デカさで決まるわけじゃないと小さく首を横に振って。
聞こえてきた大声に呆れたように喉奥からつい声が出る。>>42]
(45) 2015/11/11(Wed) 07時頃
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はぁ!?なんだオリンピックでも目指すわけか? あと、生むのはお前だっつの。
[もう一線を引くばかりでどうしようもない会話。 周りにはまだ人がいる、此処は部屋の入口前だから仕方ない。
少しだけ低い位置の彼を見下ろしながら、合う視線にはあくまで挑戦的且つ負けん気の目線を。]
ったくラチあかねぇ…っつか気持ち良くしてやんだから大人しく股開いてくれよ。 ぜってぇ後悔しねーからさ、だって股開くために此処来たんだろ?
[俺は自分の子を作れると、俺が孕ませにきたんだ、と告げて。 お互い一切引かない態度に如何したものかと。]
……とりあえず肩に置いた手離せば?なんか俺が壁ドンされてるみたいじゃねーかよ。 俺は壁ドンする側なの。
[フン、と鼻を鳴らし、目の前の男の鼻に軽く舌を這わせた。**]
(46) 2015/11/11(Wed) 07時頃
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ゴロウは、ダンに話の続きを促した。
2015/11/11(Wed) 07時頃
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[相手の顔を窺う傍ら>>44、口元で止めた桃の香が鼻腔を擽ると僅かに脳の血管が開く感覚がした。
この感覚はハイスクール時代に化学室の謎の液体を薬物に詳しいふりをしてしたり顔で嗅いだら、ェンッ!となって倒れた時の感覚に近い。いや、それとはちょっと違うが。
とにかく、本能的に危険を感じる。
先の彼奴の笑顔>>40にもこのドロリとした桃色の液体に似た危険さを感じた。
そう鋭い第六感で直感したオレは、この男に毒味させようと思考を巡らす。
口で勧めたとて、簡単には飲まない気がする…と、一口それを口に含むと]
(47) 2015/11/11(Wed) 10時頃
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うっ………!!
[わざとらしい苦悶の声を上げると右目を押さえたくなるのを堪え、口元を押さえるとガタガタと身体を震わせた。
邪眼が覚醒しそうな勢いのこの演技力に相手が心配でもして近づくようであれば、不意打ちで口移しにそれを流し込んでやろうと企んで。
口に含んでいるだけでちょっとヤバいんじゃないかという心配はあったがそこまで劇薬でないことを祈る。]**
(48) 2015/11/11(Wed) 10時頃
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[ちゅ、と大袈裟に立てたリップ音を合図に顔を離し、 しかめっ面を手甲で撫ぜては口角を親指でつつく。>>45 それは性感を煽るようでいて、どこか子供を愛でるような動き。]
分かった、俺がみっちりと教えてやろう。 その気遣いは事後じゃなく防止に役立てようぜ? 切った後も大事だが、まずは切れないようにしろよ。
ほぉ、人の股間を鷲掴むのは変態じゃないと。
[その短めの足をフライにしてやろうと、口調だけは淡泊に。
生憎、何の予備動作もなしに張り詰める歳でもなく。 萎えている息子を手を引くまで押し付け続け、 引いたら引いたで逃亡者に嘲笑を贈呈してやろう。 伊達に34という年月を鬱屈した経過で辿っていないのだから。]
(49) 2015/11/11(Wed) 20時頃
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オリンピックに出場するよりも名誉なことだ。 子供らにも、栄光は輝くべきだろうに。
[やれやれ、と頭を振れば無造作に縛った髪の尾が揺れる。 人の目に晒されていることも、重々承知済み。>>36 だが部屋に監視カメラのひとつやふたつ隠されているのなら、 多少見られたところで萎えていては、人類の存続に関わる。
負けん気な瞳を悠々と受け止める余裕があるのは 重ねた齢というよりも、彼の幼さがそうさせていて。>>46]
なぁ、弱い犬はよく咆えるって知っているか。 回収出来ない啖呵を切るのは、己の身を滅ぼすだけだ。
[それは、無理だから諦めろと言い聞かせるような声音。 日本人らしからぬ、譲歩を知らぬ態度に苛立ちが湧くどころか 己は今、真っ向からの対立を楽しんでいる節すらある。]
(50) 2015/11/11(Wed) 20時頃
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壁ドンがしたければいくらでもすればいい。 次の瞬間、お前の背中はベッドと熱烈なキスをしてる。
[離せ、と嫌そうな声を聞きつつ腕を引き、 これ見よがしに小さく両手を上げて重圧から解放してやろう。 鼻を這う生温い体温にもさして動揺を見せることもなく、 頤を指で固定させ、唇のすぐ真横を髭でくすぐった。]
俺はダンリック。ダン、と呼ばれることが多い。 名を呼べとは言わないが、呼びたくなったら好きにしろ。
[立ち話もなんだから、と鞄を肩に掛け直し。 吾郎の腰を引き寄せる形で、扉の先に足を踏み入れた。*]
(51) 2015/11/11(Wed) 20時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2015/11/11(Wed) 20時半頃
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[この尊大な青年は自身が初当選した年頃よりも、ずっと若い。
神経を爪弾く発言に膨らんだ叛骨精神を慰め、 マウントを確保するよう揺れた蟀谷には鍍金を塗して隠蔽。]
――――…幸運と呼べるかは未だ結論に至らないが、 バライラ因子保持者は世界単位で見ても限られている。
故、人類に貢献出来る身体で在る責は、弁えている心算だ。
[彼の織りなす独特の空気を飲み込んで。 叩かれた肩を揺らしつつも、形ばかりの協力姿勢を提示し、 彼を立てる言葉を操って、勧める水分補給。>>43]
(52) 2015/11/11(Wed) 20時半頃
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[見た目には余り意欲をそそられぬ液体だが、 香りは芳しい―――胡散臭いほど高い桃の馥郁。>>44]
それは痛み入る。 キルロイくんの緊張も解けてくれるだろう。
[尤も、彼の物言いは緊張から来るものではなく、 重度の病が根源に見えるが、誘い文句は何でも良い。 多少、黒い歴史を患っていようと、不審者然としていようと、 己の子供さえ孕んでくれれば、彼にそれ以上望むことはない。
仮令、多額を請求されても、養育費の支払いなど容易いものだ。 彼の性格と性質はともあれ、見目が悪く無かったのも幸運。 既に視界の隅で揚々と明るい家族計画を展開させるDDDよりは、 年齢と経験を笠に着て、煙に巻くことも検討し易そうだ。>>47]
(53) 2015/11/11(Wed) 20時半頃
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―――…キルロイくん?
[だが、そんな思惑を無視して、先も行動も読めない若人が、 また何かの天啓を受け、身悶えだした。>>48 液薬に毒素が無いのは重々承知。けれど此処で見捨てれば、 彼の中にある警戒心に水と肥料を撒くことになるだろう。
そっと伸ばした腕は彼を気遣う振りして追い詰める。 大人の指先が包んだのは口元抑える彼の手背。 逆流を禁じる関を設け、トランクを持つ手が彼の背に落ちた。]
慌てず、ゆっくりと嚥下すれば良い。 飲み干せたら、君の希望にも耳を貸そう。
[取引めいた餌を眼先に吊り下げ、重ねた掌で仰がせる彼の貌。 真っ直ぐに伸びる喉は、胃袋までのガイドライン。
譲歩の振りして、子供相手に大人げない甘露を流し入れた。*]
(54) 2015/11/11(Wed) 20時半頃
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ふ、その結論とやらもオレが神となった時に嫌でも自覚するだろうからな。 多少理解が遅くとも寛大な心で許してやろう。 その頃には子供も成長しているだろうしな。
[オレの子が産めるという幸福さを未だ結論は至らないと言う男>>52に慈悲深い返事をしてやる。
幸運に気付けない愚鈍さは哀れ極まりないが、少なくとも彼奴も選ばれし民なのだ。 それにオレと適合できるということは遺伝子的に優れてはいるのだろうから。]
(55) 2015/11/11(Wed) 21時半頃
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[しかしいきなり威圧してきた割に唐突に柔和になったあたり、オレの偉大さに気づいたのか、とも思うがどうも胡散臭い。>>53
オレに対してたじろがない人間というのは珍しい。 大抵の人間が溢れるカリスマ性のせいかオレが話し出すと口を閉ざすというのに。 相性がいいのだろうか、とは楽観視しない。
これは職質前に近づいてくる警官の態度に似ている。
おそらく何かを企んでいるに違いない。
彼奴の表情の奥にある深淵を探る様に視線を向けながら、態度はあくまで友好的なふりをこちらも続ける。]
緊張? ハハハ、貴様の社会的地位が多少平民のヒエラルキーで上位とて、オレは一向に気にせんぞ。 平民とは生きる次元が違うからな。
[勧められた怪しい飲み物に警戒するそぶりは隠して、毒物くらいは慣れているからな、クク…と笑うと相手に逆に飲ませてやろうとミッションをスタートしたわけだが]
(56) 2015/11/11(Wed) 21時半頃
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[オレのグラミー賞ものの演技力にまんまと騙されて彼奴が近づくと、押さえた手の下口角を上げる。>>54
しかし相手はこともあろうか此方の手の上から更に口を塞ぎやがったわけだ。
オレの希望? 貴様がオレの優秀な遺伝子を受け継ぐ母体になるならそれ以上特に望むことはないが。 とりあえず目下の希望はこの手をどけろ、と喋れないので鋭い眼光を向ける、が、 下げていた顔を上げられて粘性のある液体は喉に流れ込んだ。]
(57) 2015/11/11(Wed) 21時半頃
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うぇっ……ゲホッ…き、さま…
[えづきながら手を振り払い、口元を手の甲で拭う。 不味くはない、不味くはないが絶対おかしなものに違いない。]
毒味はしてやったぞ…。害はない。
[えづいたせいで半分涙目になった目で睨みつけて、コップを差し出す。
安全な飲み物ではないことは熱くなる身体が訴えていた。 一服盛られたのは確かだと思えば素直に相手が飲むとは思えなかったが]
オレの希望も聞くんだろう?…とりあえず美味かったから貴様も飲むといい。
[身体の異変、特に約束された勝利の剣《エクスカリバー》あたりが解き放たれそうなのだけには気づかれない様に上着の裾を下へ引っ張りつつ、希望を告げた。]*
(58) 2015/11/11(Wed) 21時半頃
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キルロイは、クリストファーに話の続きを促した。
2015/11/11(Wed) 21時半頃
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[なんだこれは手違いなのか、と頭を抱える。 俺の子を孕む予定の男は、何故か俺が孕む方だと言う。 如何するんだこれ、と小さくため息を吐きながら、今も己の掌に押し付け続けているまだ熱を持たぬ性器から手を離したら負けだろうとまだ鷲掴みのまま。>>49
俺は良いんだ、とまぁ自分勝手に鼻を鳴らしながら目の前の男を見据える。 この二人のやり取りを見られていようがお構いなし。 生憎そんな他人を気にしている状況ではない、ヤるかヤられるかの戦いである。
此方をさも子供扱いをするおっさんに引き攣る笑みを浮かばせながら。]
俺は別に弱かねぇよおっさん。 おっさんこそいい加減に諦めたらどうだ?俺は残念だが折れる気はない。
あんたに俺の子を孕ませてやるさ。
[こんな喧嘩のようなやり取り、普段なら苛立ちこの場から去っているだろう。 逃げないのはこのやり取りが嫌ではなく、この男をねじ伏せたいという気持ちから来るものだろうか。]
(59) 2015/11/11(Wed) 22時頃
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それ意味わかんねぇから。 おっさんは此処に何しに来たんだよ…孕みに来たんだろ?
あと、背で熱烈なキスをベッドするのはお前だ。
[肩から手が離され、その手が目の前に上げられれば、 分かればいいんだ、なんて偉そうな表情を浮かべる。>>51
鼻から唇を離せば視界を固定される。 その厳つい指が肌に触れ、視界がおっさん一色になってしまう。 髭が肌を擽り、思わず目を細めて。]
……ダン。俺はもう好きに呼べよ。 まぁ俺の子を孕む相手の名前は呼ぶさ、その方が愛着も湧くだろう?
[男に腰を引き寄せられる形になれば性器に触れていた手が離れ、誘われるままに部屋へと入った。*]
(60) 2015/11/11(Wed) 22時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2015/11/11(Wed) 22時頃
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[やはり、この青年は独特だ。
至る結論は自身の幸福よりも先に転がり込んだ。>>55 鼻に突くような選民思想は嫌程浴びてきたが、 彼の告げるそれは洒落たアクセサリーにしか感じない。 嫌味は多分にあるが、見下される苛立ちよりも、 頭蓋の中身に完治を願う憐憫が先に立つ。
元々バライラ因子は奇人から検出される例が多いと聞く。>>56 己のような例外は別にして、彼はスタンダードなサンプルだ。]
違うのは次元ではなく、常識―――…いや。 何も君と弁舌を交わし合いたい訳ではない。
君は随分とこの計画に乗り気なようだが、 目的は自身の血を分けた子が欲しいと云うことで良いかね?
[うっかりとツッコミに乗じて売りそうになる喧嘩を押し留め、 代わりに飲ませた薬液の嚥下を見届ける。>>57]
(61) 2015/11/11(Wed) 22時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2015/11/11(Wed) 22時頃
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[一度胃袋に流れ込んでしまえば、あとは染み渡るばかり。 身体の中を這いまわる甘露に、供物の準備を任せよう。
するりと引いた指先で、口角から垂れた雫を拭い、 褒めるように喉を擽り、愛玩の仕草。>>58 成程、言動に問題はあるが、この見てくれであれば、 言葉を操り、双眸をタイで隠さずとも本懐まで至れるだろう。]
ありがとう、だが、私は喉に渇きを覚えていない。 それよりも、君の渇求の方が癒えぬように見えるが――…、
[受けったグラスは右から左。 御代わりもありますとフレッシュネクター絞る従僕に返し、 胡乱な顔した男は緩やかに彼の腰に腕を回した。 下肢に響かせるエスコートはややも強引に。 社交界での手習いも、政治家にとっては教養の内だ。]
少し、部屋で休むかい?
[囁いた言葉は、彼の股間に垂れる聖剣を嗤うよう跳ねた。*]
(62) 2015/11/11(Wed) 22時頃
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クリストファーは、キルロイの漏らす、笑気は低く、
2015/11/11(Wed) 22時半頃
クリストファーは、キルロイが零す呼気すら抱き寄せて。
2015/11/11(Wed) 22時半頃
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[どこの部屋もなかなか元気がよろしいことで。>>26 吾郎と話しているなかなかガタイがいい男は、どこかで見覚えがある気がする。>>29 風体からして政界関係者ではなさそうだが、さてどこだったか。それにしても、手が早い。いやあれは口か。]
じゃあ、理津。 早速だけど、どこかで会ったことあったかな?
[今日はよく首を傾げられる日だ。>>36 記憶を辿るような表情に、問い返せば軟派のような台詞になった。 テレビや雑誌に顔を出しても、大抵経済欄だ。とはいえ、日頃から商談相手にこの見目が一役買っていることは否定しないし、素性を隠すつもりもない。
引き取ったトランクを手に、細身に見える彼の。 主にそのパーカーの下のラインを、興味深く見つめ返して。]
(63) 2015/11/11(Wed) 22時半頃
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え、じゃあ誰が生むんだい。
[言葉の理解が遅れ、室内に向かおうとした足が止まった。>>37 その隙に、トランクが離れて空になった手。 先程から賑やかな他部屋の反応に、合点がいく。
なるほど。世界的に希少なバライラ因子の相性適合だけでピックアップされ、その他性癖等についてまったく考慮がされていないらしい。 そして可愛らしく笑い返してくる彼も、一筋縄ではいかない様子。]
つまり君が僕を抱いて、僕が生むと言うことか。 ふむ、それは考えもしなかった。
[曾孫の顔を祖父に見せるのが目的だが、まさかの問題勃発。 だからといって、これまで抱いたことはあっても抱かれたことなんてないのである。]
(64) 2015/11/11(Wed) 23時頃
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[苦悩する吾郎を敢えて気遣ってやらないのは、労りのひとつ。 彼が自分と同じなら、ここで同情されても嬉しくないはずだと。
鷲掴みにしてくる五指に腰を押し付け、他人の手を使っての 自慰に耽りそうになるが、此度の目的はそれではない。 緩く硬さを持った質量を分厚い布越しに彼へと流布し、 引き攣ってしまった表情筋を、榛で優しく撫でてやろう。>>59
他を意識していられないのは、こちらも同じこと。 人類の存亡もさながら、これは雄と雄との生存戦略。 最早、どちらがより強いかを非暴力的に争う闘いの輪の中だ。]
俺は折りに来た訳ではないからな、それでいいさ。 でも孕むのは俺じゃない。 俺に子を孕ませたいなら、それなりの誠意を見せな。
[逃げを見せない姿勢を気に入ったと言いたげに、 くつくつと喉仏を大袈裟に上下させてやる。 誠意と言っても焼肉の形はしていないのだから、 ここで焼肉を喰いに行こうと誘われたら、さてどうしよう。]
(65) 2015/11/11(Wed) 23時頃
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違う。俺は孕みに来たんじゃない。 俺の子を、誰かの腹にと種付けに来たんだ。
ん? 騎乗位がお好みか、なかなか情熱的だ。
[偉そうな表情もなんのその。>>60 話を聞かないという評価をされた記憶はないのだが、 朝な夕なならぬ昼な夕なと他人の与太話を聞いていれば 咀嚼せず都合の良い解釈をしてしまう技能が身についていた。
それを遺憾なく発揮しつつ、悪戯っこを目で諌め。]
違いないな、吾郎。 お前が妊娠した暁には、二人で子供の名を考えよう。
[数えることを放棄した訂正を投げ掛けながら、 離れてしまった手に一瞬だけ、瞳へ名残惜しさを滲ませた。*]
(66) 2015/11/11(Wed) 23時頃
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[結論までの時間は数秒。]
却下だな。 僕が君に抱かれる姿が想像できない。
君が僕の下で喘ぐ姿なら、すぐにでも想像できるけどね。 ……なんなら、試してみるかい?
[仕事柄。面の皮の厚さなら政治家に引けをとらない。 時間はあるし、彼を懐柔するのもまた一興。 人の話を聞かない頑固さは祖父譲りだ。 笑みを崩さず、トランクを奪われた掌をするりと彼の腰へ回せば身体を寄せて。宛がわれた室内へエスコートしようか。]*
(67) 2015/11/11(Wed) 23時頃
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[ディベートならば日が暮れるまで、いや、夜明けまで喋り続ける自信はあるが、彼奴はそれを望まないらしい。>>61 この計画に乗り気な理由を尋ねられれば、オレの遺伝子が後世に残されないのは人類の損失だからなと当然の答えを返す。 何故凡人はそんなわかりきったことを聞くのか理解に苦しむが、まあいいだろう。
そんなことよりオレのミッションがコンプリートされなかったことの方が重要だ。
口元から垂れた毒薬(恐らくそれに近い何か)を拭った指先が喉を攫い、 品定めするような視線をきつく睨む。>>62
オレはペットショップの犬ではない。 神になるべき男に向ける仕草ではないだろう、と恐れを知らない平民にさすがのオレでも寛大さを失いそうだ。
その無礼な指を咬みちぎらないのは相手が大事な母体だからだ、しかし二度はない、とガキリと歯を噛み合わせる。]
(68) 2015/11/11(Wed) 23時頃
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希望を聞くとは虚言だったか、やはり貴様は信用ならない。
[結局この胡散臭い男はオレの希望を無視しやがったことに苛立ちながら、腰に回された手を一瞥する。 一瞬触れた手に身体が跳ねたのは神経の反射みたいなものだ。 誤解するなという視線を向けて]
オレに奉仕したい気持ちは察するから部屋に行ってやらないこともないが、 全く、なにも、体調に問題は無いからな、オレは。
[嘲笑うような声音に語気を強めて、口元から漏れる妙に熱い息を噛み殺すと釘を刺す様に言う。
一服盛られたのは此方の不覚だ、しかし上に立たせるつもりはない。
二度とこいつに隙は見せまい、 そう心に誓って、エスコートする手に身体を預けぬ様、早足で部屋へ向かった。]*
(69) 2015/11/11(Wed) 23時頃
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[彼と勝ちだの負けだの論じる心算は毛頭ない。 欲しいというなら勝利など幾らでもくれてやろう。 充足に酔い痴れる彼に隠れて、己は実益を得れば良い。]
君の遺伝子を後世に残すというのであれば、 痛める腹はどちらのものであっても違いあるまい。 いいや、寧ろ腹に納めるプロセスを踏むのだ。 母体を選択することこそ、君の目的に叶うのではないかね。
[詐欺師と政治家は紙一重。 凡百ぶって語尾を持ち上げながらも、声色は説得調子。 否、正しくこれは誘導だった。>>68]
ゼウスもロキもイザナギも、神は皆、自ら子を産んでいる。
新世界の神、キルロイ・クリムゾン・アッシュフォードが、 子を産み落とすなんて、神話の一節らしいと思わないかい?
[抱き寄せた腰を掻き混ぜてやるのは示唆の意図を含む。 睥睨してくる眼差しに、女の婀娜は無いが悪くは無かった。]
(70) 2015/11/11(Wed) 23時半頃
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いいや、君の希望は聞いた。 此方に判断を委ねるものだったので、 気持ちだけを有り難く頂戴しただけだ。
[彼は決して飲め、と強制しなかった。 彼が本当は持たない傲慢さを指摘し、刺される釘に頷き返す。 繰り返し首を縦に振る程に、胡散臭さは増すが致し方ない。
大丈夫、無理強いはしない、なんて軟派男の常套句だ。]
無論、私たちの中に在るバライラ因子が繋いだ縁だ。 君の苦しみをそのままに置いておくのは憚られる。
[するりと腕を抜けてしまった彼を追い、 此方はゆっくりと脚を踏み出し、扉を潜る。>>69 警戒の増した背中は、それだけ減った余裕を教えてくれる。
さて、それでは、新しき世界に君臨する神の賞味と行こう。*]
(71) 2015/11/11(Wed) 23時半頃
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[どこかで会ったかな>>63、なんて安っぽい軟派の台詞は右から左へ笑って受け流す。]
さぁ? 世の中にはそっくりな人が三人は居るって言うからそれじゃない?
[しかし、軽く言い返しながら理津自身シュウロと名乗った男を見た覚えがあるので、実際どこかで面識ぐらいは有るのだろう。 それが大学近くの公園でひとり、夢中でスケッチをしていた最中にやって来た昼行燈だとはまだ気づかない。]
(72) 2015/11/11(Wed) 23時半頃
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[考えもしなかった>>64と言うシュロウに追加をひとつ。]
そ。よかったね。 発想の転換って大事だよ?
[ガタイのいいおっさん二人が暑苦しく肉体言語でどっちが孕ませるかなんて明け透けな事を言ってる横。 こっちはこっちで終始、表面上は穏やかに会話してるつもりだけど。 多分ここに集められた3組が3組とも同じ問題で揉めている。
どっちが抱くか孕むかなんて正直どうでもいいけど。 さも自分が抱くのが当然って顔してるシュロウを見ていると、最低最悪超低能な元カレが頭をよぎるから。 絶対抱かれてなんかやるものかと心の中で拳を握る。]
(73) 2015/11/11(Wed) 23時半頃
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試す? じょーだん。 そんなことしたら俺が妊娠して終わりじゃん。
[熟考というには短すぎる、数秒後の決断を笑って一蹴>>67。 人の話しを聞かない人だなと思いつつ。 人の話しを聞かない具合ならお隣さんも負けてないなとあっちの部屋へ目を向ければ、向こうは政治家が一歩リードしている様子。>>62
そのままひんひん啼かされちゃえ! と心の中で親指を立てて。 正直あの政治家に表を入れたことは一度もないけど。 今回ばかりは頑張れとエールを送った。
そうやって一瞬よそ見をした隙に腰へ回された手と密着する身体。]
(74) 2015/11/11(Wed) 23時半頃
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