73 ─深夜、薔薇の木の下で。
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ヴェスパタインに1人が投票した。
カルヴィンに1人が投票した。
セシルに2人が投票した。
サイラスに1人が投票した。
フィリップに2人が投票した。
ジェフに3人が投票した。
レオナルドに2人が投票した。
モリスに2人が投票した。
ジェフは村人の手により処刑された。教会の鐘が厳かに鳴り響き、法の執行を宣告した。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ノックスが無残な姿で発見された。
ベネットが無残な姿で発見された。
亡霊
今夜、人狼に殺された人は人狼になる。また、襲撃を実行した人狼は命を落としてしまうだろう。人狼となった者は報復行動を行わない。ただし、命拾いをしたならば人狼にはならない。
一匹狼は亡霊を作らない。
現在の生存者は、セレスト、ヴェスパタイン、オスカー、カルヴィン、セシル、サイラス、フィリップ、レオナルド、モリス、エリアス、ロビンの11名。
病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 00時半頃
|
ヴェス、さん?
[繋ごうと差し出した冷たい手から、何かが流れこんでくるように感じた。 踏み散らされる赤い花びらのイメージと共に、痛みと苦しみと、それ以上の渇望が。
過るヴィジョンは、まな板の上に載せられた鯉のように、怯え恥じらいながらも奪われるのを待つ姿。]
…なんで? そんなの、痛いよ…?
[両目も胸の奥も熱くて痛くて。 ぽろぽろと止めどなく涙が溢れてくる。]
痛いのに。辛いのに。 …何故?
(0) 2011/12/27(Tue) 00時半頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 00時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 00時半頃
|
―廊下―
…サイラス?
[少し壁に寄りかかりぎみにしながら進もうとして サイラスの振り替える様に首を傾げた。 室内にはまだ薔薇の匂いが濃く残って]
どうかしたの?
[何かそこに見つけでもしたのかと 少し気だるい声は問う。 けれど泣き出したその様と言葉に 戸惑いの様がありありと浮かんだ]
(1) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
|
ここ、痛い……ですか? どうして?
[怪我をしてるようには見えない。 自分には理由が分からず、 分かる?とでも言いたげに レオナルドの顔をじいと見つめた。 自分よりも大人で聡明な彼なら 知らないことを色々教えてくれるから。
そっと手を伸ばしてる隙に、 鮮やかな姿は宙へ逃げてしまったけれど**]
(2) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 01時頃
|
[しゃくりあげるように泣いて、ぐしぐしと袖で涙を拭う。]
…欲しいなら、あげれるならあげたいのに。 俺じゃ多分、きっと……
[切実な渇望が、胸に痛くて。 どんなに頑張っても今の自分じゃ満たそうとしても届かない。 歯がゆくて、歯がゆくて、どうにもならないから。]
(3) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
|
…サイラス、少し落ち着いてよ。 いきなり泣かれて言われても、解らない。
[子供のように泣き出した様子に 戸惑ってただ慰める選択にしかならない。 身に纏うのは淡い石鹸の匂いと甘い薔薇の香り。 先程のように抱き締めようとするが まずはその前に落ち着いて話を聞くべきと 手近な扉の向こうに誘導する。 礼拝室は、酷く静かだった]
(4) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
|
―図書室への廊下―
…いえ。溺れる感覚が分からないのであれば。 この先待っていることでしょうから、今は分からなくて良いということです。
例えば好きな人が出来たときにだって、起こり得ますから。 [それは溺れるというより、ただ相手を求める衝動の存在を指し]
痛みのあることを、してきたということですか…?
[眉を寄せた。オスカーからの物言いな視線に、フィリップが言うのを待ち]
(5) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
|
どうしてって……
[拒絶されて、捨てられたから。] [理由は明快なれど、内面に根ざしすぎたそれは、 気軽に口にすることはできなくて。 まっすぐに、まだ痛みも知らない赤が 元生徒会長を見るのを、一度視認した後 そのまっすぐさに耐えられず翠を伏せた。
オスカーのそっと伸ばした手の先が フィリップなら視線を逸らし 視界に入れていなかったため気づくに遅れ その手に触られる。 痛いのか、それとも別の感情か。 目を逸らしたまま軽く眉を寄せて 肩を小さく震わせた]
(6) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
|
― 中庭 ―
[自分を抑えるようにゆっくりと、今度はちゃんと玄関から中庭に来た。薔薇の傍、二人が立っていた場所。積もった雪は沢山の足音に汚されていた。
ふと仰いだ空は夜明け前なのか、夕方なのか、ともかく薄暗くて、けれど澄んでいた]
あ、サイラ…
[鐘楼に見えた姿に思わず声をかけかけたけれど、少し離れた所から声がしたから>>2:402そのまま中庭を後にした。頭を冷やそうとしたけれど、逆効果だった気しかしなかった]
(7) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
|
[ただ、床を見ていたフィリップに 元生徒会長の声が聞こえ、 反射的に顔を上げる。]
……嫌だ!!好きな人なんてできたら また、拒絶される、捨てられるっ!!
そんなの…………
[今は違うはずなのに酷く胸が痛む。 ブランケットを持たぬ手が上着の胸元をぎゅっと掴む。 鮮やかなほうのフィリップは肩に降りて 心配そうに覗き込むが。]
[目元が熱い。泣く徴候にフィリップは あわててまた床を見て……口をつぐんだ。 間に合わなかった雫が毀れるのに気づけば、 踵を返して。]
(8) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
|
ふうん。死にたくはないんだね。 そんなに無様なのに。 欲しいものも手に入らないのに。 汚い息継ぎしながら、とりあえず生きるんだね。
[ベッドの上、両膝立てて腕を組む。その上に顎を置いてじっと男の様子を眺めた。臭いがする。カルキの臭い。精の臭い。あの悪魔の薔薇の臭いだ。香気が強くなった気がして、俺はミルウォーキを警戒する。親指の爪で自分の唇を弾いた]
…………いいよ。 違う誰かと何回やっても変わんないのに それでも続けたいってんなら、 あんたはそれが好きなんでしょうからね。 身体で繋がるのが何よりも。
俺はお前の特別じゃないけど、だからこそ お前は死なずに済む。 王家の血を貴様ごときの安易な願望に 使えると思ったら大間違いだが、 俺様の一存で≪特別に≫試してあげてもいいですよ。
[前髪を整えると、それだけでミルウォーキはミルウォーキ然として見えた。こいつもこうして、いつも元生徒会長としての自分を粉飾してきたんだろう。そいつは人に見せる虚飾というより、自分のための欺瞞じゃないのか?俺はこいつのプライドについて考え、薄く笑った。さぞ馬鹿にした笑顔に見えたことだろう]
(9) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
[意識だけが、はなれる。
それは、薔薇の精との事が終わった後。
医務室に運ばれた身体が見える]
――何、してんだ。俺。
[解放された意識は、漂うだけ。
同じ医務室のベッドには他にジェフやノックスの姿も見えたか。
不思議な並びに苦笑を一つ、零した**]
|
あーあ。覚めちゃった。
[ひとときの甘い夢は覚めてしまい。 モリスはベッドの上で1人、微睡む。]
(10) 2011/12/27(Tue) 01時頃
|
|
……その代わりと言っては何ですが、ひとつ便宜を図ってもらえますか。 ――まずは今後、俺の外出には一切目を瞑ること。 後は、そうだな。 あんたの特別な相手っていう奴の名前、 一応聞いときましょうか。 [眼鏡をかけて、意地の悪い笑顔を浮かべた。つもりだった俺は、結局再び眉間に皺を刻むことになる。何だかミルウォーキの様子がおかしい。 熱っぽい目元が色と艶を帯びていて、俺は奴の首筋と脇に腕を伸ばした。 ひとつは誘うため。もうひとつは、
倒れたミルウォーキを支えるためだ]
(11) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
[さ迷い歩いて、結局一度は自室に戻った。自分のベッドに転がって、天井を見て。冬休みの課題を広げるだけ広げてまたしまい。隣の机を見ては…
結局、喉飴をいくつかポケットに放り込んでまた部屋を出てしまった。持ち主のいないベッドに「ごめん」と一言捨て置いて。
ノックスに言った「ごめん」も、セシルに言われた「ごめん」も、今のそれも。
全部、全部意味がわからなかった。 分からないことに対して、またすまなく思って自分に怒りが怒りがわいて。何故だか、彼ならどれか一つはわかるかな、と談話室に戻ることにした、その途中で 壁に凭れ掛かるノックスを見つけた]
(12) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
やっぱり、こんなオレじゃあ何も変わんないか。結局は引っかきまわしただけ。
[モリスは自らの負い目を強く恨み。再び布団を強く被る。**]
(13) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
――夢のどこか――
[ベッドで、ロバートと会話をしていた筈だった。
ふっと意識が途切れて次に気がついたときには知らない場所。
辺りを見回しても、ここがどこだかわからない。
何が起きているのかも解らない。
一人でいるのは、恐ろしい。
ゆるく首を傾げて、歩き出した**]
|
[口数少ないフィリップがはっきりと告げる言葉。 胸の『痛み』『気持ちがないなら痛くない』『みんな好きでは、酷く痛い目に』。
そして。『拒絶』『嫌われる』
問いかけは確信となった。 お人好しは仮面だけであったのに。 倶楽部の運用について。あるいは、解散をジェフに相談しようとしたレオナルドにはどうしても二人のことを放って置けなかった]
…お待ちなさいっ!フィリップくん!
[落ちる雫。向けられる背]
オスカーくん、行きましょう!彼の痛みを知ることも、答えに近付くヒントとなりましょう!
(14) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
[連れ込まれた場所は、しんと冷たい静寂に満たされている。 石鹸と薔薇の香る先輩の顔を見つめて、制御しきれぬ心は乱されたまま。]
わかるんだ、たまに。 うまく言えないけど、何となく。 …だから、危なそうなら逃げてこれた。
でも…
ヴェスさんみたいに思ったのは、初めてなんだ。
[触れてしまったのは秘められた願望か、背負ってしまった業か。]
…後悔するって、判ってるんでしょ? なのに、なんで…
[いつか口付けられた目が、熱くて痛い。]
一番かどうかは自分でもよくわかんないけど、
(15) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
でも、大事にしたいんだ。痛そうになって欲しくないんだ。
なのに…
[傷つきたい、壊されたい。 そんなものばかり見えてしまって。
叶えたいと思う心は、どうすればいいんだろう。]
(16) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
[背後から掛かる声を切っ掛けに フィリップは駆け出した。 肩には鮮やかな姿を乗せたまま。
歯を食いしばっても視界が歪み、 何度も手の甲でぬぐう。 けれど何処に行けばいい? 部屋……では行き止まり。 外は出られないと言っていた。 何処へ?どこにいけば?]
……………っ
[薔薇の香りに無意識に誘われたか フィリップは気がつけば中庭まで駆ける。]
(17) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
――結局、ミルウォーキは起きなかった。
自分を弁えなかったミルウォーキ。 手に入らないものを手に入れるため、人と自分をすり潰す。 偉そうな元副会長さまということらしい。 下卑た望みでも最後まで貫こうとしたこいつは、 忽然と夢幻に落っこちまったんだ。 眠るように安らかに。なんてとても言えない。 薔薇の悪魔に魅入られたであろうこいつは、きっと地獄に落ちるだろう。
で、俺は?笑えるだろう?俺はガッカリした。
(18) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
ノックス 先輩
[少し離れた所から声をかける。返事はない]
先輩、大丈夫ですか?
[もう少し近づいて、最後には膝をついて顔を覗きこんでもアイスブルーは見えないまま。額に手を当ててみれば、なんだか少し熱いような気がして]
……どうしよう
[途方にくれた]
(19) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
[ こんなこと、とても人には言えない。 これから起こることに期待してたなんてな。 シーツの下で、俺はアホのガキみたいに固くなっていた。 名前を呼び、肩をたたき、強く揺さぶってもミルウォーキは起きない。 俺は部屋に誰もいないのをもう一度確認すると、 この無茶な大男に唇を重ねた。 緩く開いた口蓋に内側に舌を差し入れると、簡単に開いた。 当然だ意思がないのだから。 さほど力を掛けるまでもなく緩んだ内側はなめらかで つるんと湿っていた。動かない大きな舌と整然と並んだ歯の裏まで探り終えると、上唇を軽く吸うようにして唇を離した。
あんたの特別な奴の名前は?
もう一度耳元で囁き、奴の口元に自分の耳を寄せ 返事を待った。 しばらくして、俺は力を失ったミルウォーキの身体を自分の寝ていたベッドに苦労して移すことになる。死んだ馬みたいに重く、汗が出て不快だった。意識をなくして猶、どこかいやらしいにおいをさせ続けているのも気に障った。 枕を膨らませ、上からシーツをかけてやった。この俺が、だ]
(20) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
天にまします我らの神よ、迷える子羊に導きの手を。 御国に近づきますよう、お守りください [俺は金のロザリオを取り出し、 十字を切ってミルウォーキのために*祈った*]
(21) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
[駆け出した背中を追いかけて走ったが。 足の遅さに定評のある元生徒会長では追いつくことが出来ず。 角を曲がったところでフィリップを見失ってしまった]
…ぜぇ、ぜぇ
[荒い息。垂れる汗を拭った**]
(22) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
|
|
―礼拝室―
[あまり光はないが、ステンドグラスから こぼれる色は二人の上に落ちる。 最初は、理解ができなくて。 けれど胸のふかくに仕舞い込んであるはずの感情を 躊躇う暇もなく引き出されて 心臓が緊張を帯びていた]
…どう、して。
[声は掠れるばかり。 更なる問い掛けに俯きもする。 けれど]
──逃しても捕らえたって後悔する。 それなら、悔いの少ない後悔にしたかった。 …サイラスには、どれぐらいわかるのかな。
[あの部屋での情事も筒抜けなのか]
(23) 2011/12/27(Tue) 02時頃
|
|
[大事にされて、いろんなものから守られてきたから、 こんな時どうすればいいのかわからなくて。 彼と兄との間に、何があったのかなんて知らなかった。
けれどおずおずとヴェスパタインの項へと手を伸ばすと、 長い髪を掻き上げて、白い耳朶にそっと歯を立てた。]
(24) 2011/12/27(Tue) 02時頃
|
|
ええと、ええと
[うん、と強く頷いた。背が低いとはいえ男である。たとえ20cm近く身長差があろうとも、やってやれないことはない、はず]
し、失礼します。
[ノックスの前にしゃがみこみ、腕を取って背負おうと。なんとか、腕を首にまわし手を組ませ背負う体勢まではもってきたものの、立ち上がるまでが、辛い]
先輩、なんか熱い、というか薔薇、が
[密着した身体からは今までとは比べ物にならないくらい濃い香りがして、なんとか立ち上がった頃には完全に息があがってしまっていた]
(25) 2011/12/27(Tue) 02時頃
|
|
― 中庭 ― [撒くことができたのか、できていないのか。 後で追いつかれたとしても今は一人。 追いつかれたとき見つからないようにと、闇雲に動く。 薄暗い中淡く光る白と、噎せるような匂い。 フィリップは時折嗚咽をこぼしながら 鮮やかなほうのフィリップを抱きかかえながら もう片手で茂みを掻き分けて。]
――……痛っ
[何かが指先に刺さった。慌てて手を引く。 フィリップが触れたのは薔薇の棘。 引いた指先には、赤が滲む。]
(26) 2011/12/27(Tue) 02時頃
|
|
…………もう、痛いのは、やだ……
[指先の些細な痛みにでさえ膝から崩れ落ちる。 薔薇の匂いは酷く濃く。 その中で、何度も、何度も首を横に振った。 御伽噺が伝える出来事を 己に匂いが運び込まぬよう。 他者とフィリップの関わりが生まれないよう 拒絶するように何度も。 抱える鮮やかなフィリップ以外の温もりを拒絶するように 雪の上に座り込んだ。]
(27) 2011/12/27(Tue) 02時頃
|
フィリップは、ブランケットは使わず掴んだまま。
2011/12/27(Tue) 02時頃
|
[なんとか医務室までたどり着いても、このままじゃ扉を開けることができない、と気づくのはその時になってから。それとも誰かとすれ違っただろうか?元生徒会長にノックスの同室でもあるオスカー。彼らがいれば、もう少し楽に医務室のベッドまで運ぶことができただろう。
ジェフが寝入っている(そう、見えた)のを見つければ、先ほどの二人を思い出して少し離れたベッドへノックスを寝かせた。
熱を測って水を飲ませようとして、どうしようもないからベッド脇に置いておいた。暫くはその顔を眺めていたけれど、すぐには目覚めなさそうとわかれば…なんだか気まずくて、水の隣に喉飴をひとつ置いて、医務室を後にした]
(28) 2011/12/27(Tue) 02時頃
|
フィリップは、寒さに震える手でぎゅっと鮮やかなほうを抱きしめる*
2011/12/27(Tue) 02時半頃
|
[気まずくなったのは、ノックスから少年へ薔薇の香りが移ったような気がしたからだった。簡単に言うと…欲情したのだ、ノックスに。 誰にでもなく誤魔化すように咳払いして、冷たい空気を吸い込んで本当にむせる、なんて馬鹿な真似をしても落ち着かず。顔の火照りも首を振ったところで冷めるわけもなく。ひたすらに歩き続けた。気がつけば鐘楼へと続く階段まで来ていて、自嘲の笑みを洩らした。 もし、さっきレオナルドやオスカーと遭遇していたならば、フィリップを探している、と聞いただろうか。聞いたとしてもそれが誰かわからず、たとえわかったとしても。全く居場所を知らない彼を、わざわざ探そうとは思わなかっただろう。
たどり着いた一番上から、中庭を見下ろして、紅にすがりつく彼を見つけるなんて思いもよらず。かける呼び名がわからずにため息を*ついた*]
(29) 2011/12/27(Tue) 02時半頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 03時頃
|
[ベネットの腕の中、口元と瞳はチェシャネコのように弧を描く]
いっただろ?棘はきっかけ。君達の心で望んでいることへの。 逃げられないんじゃない。逃げないんだよ。 でも今は…
[逃がさない。ばら色の眼が、彼をじっと見つめる。 それを皮切りにしたように、薔薇の香りが一層深まり、まるで視界どころか、聴覚まで霞ませるよう。
夢心地の中、重なる体は熱くて軟くて。 欲求を満たしたいと思う心とそのお膳立てができていればもう止めるものはあるまい。
薔薇の霞の中、次に誰かがここに来た時には誰もいまい。冬薔薇のことが書かれた卒業アルバム一冊だけがそこに落ちていた。
きっと、ベネットの姿は庭の薔薇の中で見つかるのだろうけれど、エリアスの姿はまだ暫く見られることはあるまい]
(30) 2011/12/27(Tue) 07時頃
|
|
──廊下──
[平気な振りをしてどのくらい歩いただろう。気づけば校舎へと続く渡り廊下のあたりまで来ていた。]
……。
[ひと気のない廊下の壁にもたれ、ずるずると座り込む。そのまま横向きに倒れれば、涙が頬を伝い、冷たくなって床に落ちた。
床が冷たい。骨まで凍りそうで。それでも良かった。風邪をひいてしまいたかった。このまま消えてしまいたかった。……何も、わからなくなってしまいたかった。]
……、
[唇が震える。もう彼の名は呼べない。 失ってしまうのが怖くて、欲しいものをくれていた人を傷つけた愚かさに、与えるべき罰はこんなものではない。]
(31) 2011/12/27(Tue) 07時頃
|
|
―礼拝室―
…サイラス?
[伸ばされた手が捉えたのは黒髪。 冷えた空気に曝される耳朶と首筋。 隠れたところから幾らか覗く、情事の痕]
──っ、やめ…!
[耳朶にたてられる歯の感覚に くらりとした感覚を覚える。 文字通り食らわれるかのような錯覚。 血が滲めばはっきりと。 滲まなくとも確かに薔薇の香りは強くなる。
まるで虫を惑わす花のごとく**]
(32) 2011/12/27(Tue) 07時半頃
|
|
[薔薇の下に倒れていたベネットの体は酷く熱かった。 けれど、その姿に情事そのものの跡はない。 首元に鮮やかに咲く一輪の薔薇のような朱い跡。
酷く穏やかに彼は寝息を立てている。 薔薇の棘に恋した彼に贈る夢は…
棘を宿した人との、夢路の繋がり。 薔薇の香はまるでそれを守るように淡くそこに香る]
(33) 2011/12/27(Tue) 07時半頃
|
|
…甘いねぇ、僕も。
[くすり。互いに大事なものがある。 それを隠して繋がろうとして。 遠くに薔薇の棘が抜け落ちる感覚を覚えて…ベネットを離した]
言っただろ。僕は君達がとても大事なんだよ? 夢の中では素直になりなね。
[精気はちゃっかり頂いた。寒さに傷ついた薔薇はまだ枯れずにいれそうだ。
さて、まだまだもどかしい空気はそこかしこに。 大事なセレストの元に戻ろうかどうしようか。 暫し思案しながらどこかを歩く*]
(34) 2011/12/27(Tue) 07時半頃
|
病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 08時頃
|
「セレス…どこ……」
[すれ違い続け、やっとその手を取ったと思えば意識に薔薇が流れこんできて。
気付けば服は乱れ、気持ちは薔薇に押さえ込まれ。 愛しい人は、また視界から消えてしまった
浮かびあがらないエリアスの精神。 弱々しいそれは消え入りそう けれど求める人は変わらない]
「どこ…」「一緒に……」*
(35) 2011/12/27(Tue) 08時頃
|
|
……痛いんです、か? それとも……怖いんです、か?
[あまりに痛々しいその様子に、 自然と言葉が零れていく]
……でも、一人なのも、痛いです、よ。
[誰も自分を見てくれない。 居場所のない空間は、辛い。 けれど同時に、狂気的に求められ 己の精神を病んでしまった者の結末も知っている。 愛とか、恋とか、 なにが正しい形なのか分からない少年には フィリップにこれ以上の言葉をかけられず]
――! 待って……!
[逃げられたその背を、レオナルドと共に追う]
(36) 2011/12/27(Tue) 09時半頃
|
|
……いない……
[成長の遅い少年は体力的にも劣る。 必死に追いかけはしたけれど、 すぐに見失ってしまった]
かいちょ、さん。 へーき、です、か?
[息の上がっているレオナルドの背を 小さな手がそっと撫でた。
そんな折、ノックスを運ぶカルヴィンと出会ったろうか。 同室者のその姿に目を丸くする。 フィリップのことも心配だったけれど、 見失ってしまったこともあり今は目の前の同室者。 大して力にはなれねど医務室へと伴う]
(37) 2011/12/27(Tue) 09時半頃
|
|
……かいちょ、さん。 とりの、せんぱい、を。 お願いします……
[それは廊下で別れる時か、 レオナルドも手伝ってくれたなら医務室か。 逃げ去る直前、フィリップは泣いていた。 少年は確かにそれを見た。 追いかけたい。その衝動は未だあるけれど ベッドに横たわる同室者の姿を見れば すぐにここを離れることが出来なくて。 レオナルドに頭を下げて、 自分は暫しここにいたいことを伝えた]
[――それからどれほど時が過ぎたか。 目覚めぬ姿に、酷く不安になっていった。 もう一人の同室者も同じことになっているとは、 まだ知らないけれど**]
(38) 2011/12/27(Tue) 09時半頃
|
― 回想 ―
[ズブズブと夢に落ちる感覚は、蓑や繭にくるまるに
きっとよく似ている。]
ああ、ごめんねー……―――。
重いよねー……―――。
[意識を何かから防御する間に、
己の身体が小さな下級生に運ばれていく。
夢現で呟いた声は、きっと届かない。
触れる温もり。それだけで満足できる時に還りたい。
だから、カルヴィンに謝っても意識が戻ることはなく。
否、もう戻せることが出来なかった。]
[そして医務室のベッドの1つに横たえられる身体。
きっと日頃とは違い、真っ直ぐに整えられているのだろう。
その代わりに、ノックスの精神は、いつも以上に蓑虫の形。
繭の中に丸まり、外を見ようとしない。
――……男同士の恋愛なんてありえない。
付き合うならスタイルも性格も良い女の子がいい。
――……いつか愛されて産まれた子を、両親に見せてあげたい。
それがきっと普通の感覚だと。
そこまで意識を戻す為に。
繭から一度放たれた焔を、逆再生するかのように繭に収まる。
自分の焔で、自分自身を傷つけない為に。
でも、そうすると、とてもとても寒いから。
歩きだすジェフとは対照的に
余計、身を固くして繭の中に閉じこもってしまう。
何かに折り合いがつくまでは、きっとそのまま*]
|
― 廊下 ―
[ヤツの身体は医務室に預けることにした。きっとどこかの節介焼きが何くれとなく世話をしてやるだろう。俺と入れ替わりに入ってきたクライトンは、肩で息をしながら苦労して金髪の男を連れてきた。そいつの意識も飛んでたようだ。全く、クライトンはつくづく人の世話を焼くのが好きな奴だ。
一方、クライトンに連れられたそいつの症状はミルウォーキの症状によく似て見えた。異様な雰囲気、薔薇の臭いを醸している。今後こうして倒れるものが増えるのかもしれない。何もかも]
あの薔薇のせいなのか?
[コートを脇に挟んだまま、医務室へと続く廊下を振り返った。床のリノリウムが冷たく風景を跳ね返し、しんと静まり却っていた。何かが背筋を撫でた気がして、俺はすこし震えた]
(39) 2011/12/27(Tue) 11時頃
|
|
[角を曲がると、すぐそこに男が倒れていた。壁を背につけ、冷たい廊下にくっついた天頂がこっちを向いている]
……おい。
[こいつも薔薇の犠牲に倒れたのかもしれない。意思の力を失って、重みを増したミルウォーキやさっきの金髪の顔を思い出した。俺は些か慌てて駆け寄った。 片膝をついて、男の肩を揺さぶる。それは堅く暖かく、震えていた。力なく倒れこんだ上体を膝の上に乗せて上体を起こすと、意識まで失ったわけでないことはわかった。顔の表を開けると、いま涙が伝ったような跡があったんだ]
……良かった
[まずはほっとして息をついた。紛らわしい奴だ。慌てた自分が恥ずかしく、俺の声は尖る] どうした?何もこんなところで泣くなよ。 自分の部屋があるだろう。薔薇がなくても風邪引いちゃうよ。
――君は、セレスト……先輩。だっけ。 昨日、食堂でエリアスが紹介してくれた。
[しゃんとするよう、強い目でまっすぐに見つめた。状況が見えず、困惑する。暖かい部屋があるなら帰ればいいものを]
(40) 2011/12/27(Tue) 11時半頃
|
|
[かけられた声は、夕飯のときに聞いたもの。のろのろと視線だけ向ける。死んだ魚のような瞳は金色を捉えて少しだけ笑った。 迎えに来てくれることを期待していた馬鹿な自分に気づいてしまって。]
……やァ、ロバート。意外とお人よしな行動じゃないか。
[声は思ったよりも出ない。声を殺して泣くうちに、涙でふやけてしまったのか。]
……帰れないよ。合わせる顔なんて、ないもの。 最初から間違ってたんだ。誰でもいいって、思いたいなら、全部拒絶するべきだったよ。
[落ちる言葉は譫言に似ている。]
(41) 2011/12/27(Tue) 12時頃
|
|
ふん。君もミルウォーキやあの金髪みたいに 気絶してしまったかと思ったのさ。 紛らわしいぞ。こんなところで。
[問われれば元副会長と、名前は知らないが一人の少年が医務室で気を失ったままであることを説明してやる。この強い薔薇のにおいのせいで、倒れる者が増えるかもしれないことも]
そんなわけだ。 君はエリアスと同室、だっけか? たかがケンカでこんな所で寝るくらいなら 早く謝って部屋に鍵でも掛けた方がいいと思うけど…… [だけど、帰れないというセレストの声はぐずぐずにふやけてしまっている。こいつにも張りたい虚勢があるのだろうか]
(42) 2011/12/27(Tue) 12時頃
|
|
ふん。事情はよくわからないけど、 本当に誰でもいいなら傷つけてダメになったら その関係は諦めて次に行けばいいんじゃないか? ひとつに拘るんだったら、それはもう誰でもいいわけじゃないだろう。 ともかく、それでエリアスと揉めたっていうのはわかったよ。 そうだな。とりあえず起きろよ。 床は冷たいし、ふん。風邪ひくと面倒だろ。 帰省してる奴の部屋は使えないのかな……
[弱ったが、俺の部屋に上げて中を見せるわけにはいかない。帰りたくないものを無理に帰させることもないし、俺は空いた部屋がないかと周囲を見回した]
(43) 2011/12/27(Tue) 12時頃
|
|
……ごめんね。
[あまり迷惑はかけたくない。部屋が見つかるならばそこへ、見つからないようなら、ふらりと外へ、薔薇の花でも見に行こうか。**]
(44) 2011/12/27(Tue) 12時頃
|
[ふわりと漂いながら、人のいない廊下を行く。
見える、けれど向こうは自分には気づかない。
自分の体に見えたのは茨の痕。
今もこの姿でもそれは映る。
廊下を行けば、見知った金髪が見えた。
焦がれた姿。今は――]
ジェフも倒れたんだ……?
あんな状態であんな事してるからだよ。
……俺もだけど。
[かける言葉にはどこか棘が残る]
[エリアスの体を抱いた記憶は、残っている。
途中からあやふやになってしまったそれは、最後まで行ってしまったのかどうかわからず、けれど残るのは後悔、と]
せっかくだから少し話さない?
ここなら、ジェフの大事な弟も、同室の彼も、いないしさ。
[いないというより、向こうから関知されないのだが。
こちらの声が届かないのであれば、同じ事だった。
ジェフェリーの方へと一歩一歩近付いていく。
すぐ側まで行けば、少し見上げる形]
……俺さ、知ってるんだ、ジェフが秘密倶楽部にいたことも、そこで何をしてたかも。
ジェフが誰を見ているのかも。
どうしてだと思う?
[問いかける口調はいつものもの。
棘が入り込んだせいか、視線には艶すら感じられて。
ジェフェリーの髪に、手を伸ばした**]
|
いや、薔薇に気をつけろ
[ごめんなんか言われる筋合いはない。肩をすくめ目を瞑り、首を横に振り緩く否定した。冷たい廊下で帰れないと泣く先輩は、心元のない足取りでどこかへ*歩いて行った*]
(45) 2011/12/27(Tue) 13時頃
|
|
[薔薇の香の発生源は、中庭の薔薇にたたずむ。 雪と紅薔薇は鮮やかで。 そこで眠っているベネットの頬を指でいとおしそうに触れながら]
幸せな夢でも見れているといいね。
(46) 2011/12/27(Tue) 14時頃
|
|
[ベネットに抱かれなかったのも、どこか欲に押さえが利いているのも。 きっと、大事な子達の感情に少なからず受けるものがあるからだろうか]
不思議だね、人って。 でも僕がそんなもの守っていたら、枯れてしまうけども。
[ベネットの額にキスを一つ。 そのまま、意識を飛ばす。エリアスに戻すために]
(47) 2011/12/27(Tue) 14時半頃
|
[どこかの廊下を歩いている。
自分はどうしたのか、それもわからない。
後ろから知った声がかかる、振り返るとベネットの姿。
独りでないことに、まずほっとした。]
あんなこと?倒れた?私が?
[しらばっくれようとして、しかし続く言葉に無駄だと知る。
それなりの距離感を保てる良い友だと思っていた。
考えがまとまらない。見られていた、知られていた。何故だ。
ベネットだけでない、カルヴィンも、ノックスも、皆に知ってしまった、もしかしたらロバートも。他にも秘密を知るものは居る。
自分はどうしたらいい。]
どうしてだ。私は……
ベネットは何故。
[伸びてきた手からは逃れないから、指先に金が絡む。
艶の籠もる瞳を見ているとまた、ろくでもない自分が動き出しそうで、目を閉じてそのまま受け入れる。**]
|
[幾つもの花弁の散った白い肌は、あまりに鮮烈に煽情的で。 薔薇の血の香は赤く甘く熱く。 狂おしく酔わせるように染みこんでくるけれど、それでも。]
…嫌なんです。
[欲しくて欲しくて仕方が無いと、身体の芯は薔薇に煽られ、意志に反して暴れ出す寸前。 その肌暴こうと襟元を掴んだ手は、布越しに自分の手のひらに爪を立てるほどに堪えて震えて。]
ヴェス、さん… ヴェスせんぱ…ぃ…… …貴方が痛いのは、嫌。
[情欲に流されそうになるのを留めるのは、もはや薄氷一枚ほどの意志。 踏み抜けば流され無残に溶けて、あとは溺れてしまうのみ。]
(48) 2011/12/27(Tue) 15時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 15時頃
|
[ベネットに重なるように僅かの時間眠っていた。 また眼を開けばそれはエリアスのもの。
目の前に倒れているベネットをみれば顔を青くして]
先輩…!
[慌てて彼の呼吸や脈、反応を確認するけれど、眠っているだけだと判れば、まずは医務室に連れていこうと試みて*]
(49) 2011/12/27(Tue) 15時頃
|
どうしてって、わからない?
残念だな、ずっと見てたのに。
この学校で初めて会ってからずっとさ、俺はジェフに憧れてたよ。
ジェフがそういう事してるんだと知った時も、最初は驚いたけどね。
でも、同時に寂しかった。
俺じゃあ、大事な弟の代わりになれないから。
[髪を優しく撫でながら、口にする]
隠す必要がないとまでは言わないけど、ジェフはそのままでいいんじゃないかな?
そのプライドを持ったまま卒業して、その後で言ってみたら?
誰よりも大事なんだって。
俺はさ、ジェフのことが好きだったんだ。
[すんなりと出た言葉は過去形。薔薇の悪戯で表に出てきたのは、無意識下で抱えていた思い。
自分が倒れていなければ、看病くらいは友人としてするつもりでいたけれど]
でも、今まで気づかなくて、良かった。
もっと早く気づいてたら、俺は今でも、ジェフを好きなままだったから。
[髪からするりと指を抜いて、頬に触れる。触れたかったものが、今はこんな近くにあるのにそれほど欲さない]
――さてと。俺は素直になったから、ジェフだって素直になればいいんだ。
誰が好きなのかはっきりしないと、誰も手に入らなくなるよ?
[そういって、にこりと微笑んだ**]
|
……薔薇は、俺たちの望んでることをさ、露わにするだけ、なんだって。
[言っていたのは誰だろう。思い出せないのに鮮烈に残る言葉。]
気をつけるもなにも、ないんじゃない?
[唇の端だけ上にあげて。ロバートに背を向ける。 誰でもいいと身体は言うのに。薔薇が暴いた脆い心には、きっとそれは酷すぎる痛みになる。**]
(50) 2011/12/27(Tue) 17時半頃
|
|
[ベネットを医務室につれていくのは骨が折れた。 ただでさえ薔薇の香と、暖かい体に触れて、込み上げるものを押さえているのだから。
胸が破裂しそうにばくばくと高鳴る]
っ、重……
[彼はけして大柄ではないけれど、 意志のない人間は総じて重いものだ。
肩を貸しながらずるずるとベネットを引きずりながら医務室に]
(51) 2011/12/27(Tue) 19時頃
|
|
誰か…
[確かセレストは医務室で何かの係だった筈。 でも、どんな顔をすればいいのか急に解らなくなって。
いないでほしいと思いながら医務室の扉をあけた。 中の光景を見て、僅か息を飲む そこに眠っている、ノックスに]
………
(52) 2011/12/27(Tue) 19時頃
|
|
[ベネットを寝かせるのはノックスの隣]
片思い…だったのかな。
[そして、ベッドの向こうのジェフェリーにも視線を向け、眼を細める]
皆…何を抱えているんだろう 夢の中だけで見ていられたら、幸せなのかな
(53) 2011/12/27(Tue) 19時半頃
|
|
― 医務室 ―
[涙を零し走り去ったフィリップの事が気にかかる。 もしかしたら、自分の言葉で泣かせたかもしれない。 そんな負い目は有ったけれどここを離れられないのは。 ……どこか、予感めいたものがあったのかもしれない]
……ベネット……せんぱい……?
[運び込まれてきたその姿。 ベッドで眠ったまま目を覚ます気配の無い ノックスやジェフの姿と重なって]
……なにが……あったんです、か……?
[無い体力を振り絞って頑張ったであろう相手に、 労わりの言葉をかける余裕は無かった]
(54) 2011/12/27(Tue) 19時半頃
|
|
ああ、…いたの。
[小さくて気付かなかった。 オスカーと目が合えば端的に薔薇の傍でベネットが倒れていたと伝える]
こちらの二人も眠っているだけみたいだね。 …なんなんだろう、一体。
[今、エリアスからは薔薇の香はしない]
(55) 2011/12/27(Tue) 19時半頃
|
|
……ずっと……起きないん、です。
[ずっととはどれほどの時間だったろうか。 もはや時間の感覚は曖昧で分かりはしない。 それでも、起こそうとしても反応すらなく 少年は怯えに近い感情を抱いていた]
なんで……どう、して……? こんな、の。 おかしい、です。
[寮内に蔓延する薔薇の気配。 薔薇の傍で倒れていたというベネット。 嗚呼、原因は明らかなのだろうか]
……薔薇を……燃やせば……
(56) 2011/12/27(Tue) 20時頃
|
|
はーあ。食事にでも、行くかなぁ。
[自室に響く、ぐぅ、と云う音。
モリスは目を擦りながら食堂へと向かう。]
(57) 2011/12/27(Tue) 20時頃
|
|
起きないんだ…皆これ以上でかくなってどーするつもりなんだか。
[セレストと大して変わらない身長だったりする]
薔薇を、焼く?
[ひくり。こめかみがひくつく感覚は、 中の薔薇がイラついたせい]
焼いてどうにかなるもんかな。 …やってみたら?
(58) 2011/12/27(Tue) 20時頃
|
|
わかんない、です、けど…… 薔薇の気配が、しだしてから、です。 なんだか変なのは……
[少年は匂いではなく気配と呼ぶ。 それは感じ取ることが出来る故か、 あるいは匂いに当てられるほど成熟していないせいか。 ……もっとも、影響が出ていないわけではないが]
雪うさぎ。 作るって、言ってた、のに…… ぼく、ひとりの部屋は、嫌、です。 早く起きて、ほしい……
[その為なら、可能性のある行動はする心算]
(59) 2011/12/27(Tue) 20時頃
|
モリスは、廊下で、また眩暈のするような薔薇の香りに苛まれ。
2011/12/27(Tue) 20時頃
|
汚い自分に負けない、勇気が。
(60) 2011/12/27(Tue) 20時半頃
|
|
あーあ。何言ってんスかね、オレ。
[モリスは手を頭の後ろに組みながら食堂へと向かう。]
(61) 2011/12/27(Tue) 20時半頃
|
|
そう。それは、確かにね。 薔薇のことは皆言ってる。
燃やせばいいとかはわかんないな。 けど……
[手がオスカーの首元に伸びる。 ゆるくなぞって]
……どうせ燃やしても終わらないし… 僕にそんなことしたら、いくら君達でも許さないよ。
(62) 2011/12/27(Tue) 20時半頃
|
|
―廊下、医務室―
[肩で息をする。背を撫でるオスカーを心配させまいと、気丈に振る舞った]
独りも片想いも辛くて痛くて。両想いになれるなら、さぞ満たされるのでしょうね。
……おや?
[ノックスを運ぶカルヴィンから事情を聞き、私が代わりましょうと申し入れた。 医務室の先客に驚きの色を隠せなかった。 忘れていた薔薇の香り。甘いアマイ…]
ジェフ……くん?
[意識が戻らぬ二人を見ても変化はなく]
…はい。フィリップくんたちを少し探してきますね…。
[オスカーの肩を軽く叩き。ロビンに恭しく礼をして、医務室を出た]
(63) 2011/12/27(Tue) 20時半頃
|
|
[今まで妙に甘かった香に、毒を含んだような苦みを帯びる。 また視界を塞ぎ、むせ返るような香がただようが……
やはりこの香も記憶の殆どを奪っていく。 香が落ち着いた頃、エリアスの姿はない*]
(64) 2011/12/27(Tue) 20時半頃
|
|
―廊下、自室―
[フィリップを探す振りをして。建物内を彷徨く。 渡り廊下の方に、壁にもたれるセレストを遠くに見つけたけれど、 他人の目がないのを幸いと、一瞥し立ち去った。
自室の前に来たので扉を開けた。モリスの姿はなく。 ベッドに手を置くと温もりが残っていた]
馬鹿ですよ、モリスくんは。 どうして自ら汚れにいくのでしょう。
[枕に顔を埋め、モリスの香りを吸い込んだ]
でも。そんなあなたが、イトオシイ……
(65) 2011/12/27(Tue) 20時半頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 20時半頃
|
[立ち上がり、自分のベッドサイドの引き出しを開けた。眼鏡ケースを取り、少々ばかり歪んだフレームの 眼鏡と交換した]
さて、フィリップくんはどこに逃げ込んだのでしょうね。
[針の動かぬ腕時計に溜め息落とし、部屋を出た。 鬼ごっこ、スタート]
(66) 2011/12/27(Tue) 21時頃
|
|
―礼拝室―
…、…
[戸惑いは表情に滲む。 どうしてやればいいのか、解らない。 ただ、手を伸ばしてやることだけが 今の自分に出来ること]
……大丈夫
[握り締める手を撫でる。 それから、頭を撫でることくらいは赦してほしかった。 抱き締めることは赦されるだろうか]
俺は、大丈夫だから。 …サイラスが、俺の為に泣く必要なんて、ないし。 それに…俺には、サイラスに泣いてもらう理由も価値もないんだから。
(67) 2011/12/27(Tue) 21時頃
|
|
変な、噂あるって。 ロバートせんぱいから、聞きました、し。 どうすれば、いいか、は…… ぼくにも分かりません、けど。
[一度に近しい人間が二人も眠りに落ち、 そして目覚めぬ様子に 少年は酷く焦っていた。 無理な強硬手段でも、実際に行おうと。
と、不意に伸びてきた指先。 首元を擽られ、ぞくりとした感覚に震える]
……せん、ぱい? 何、言って……ぼくは、薔薇、を……
[急に気配が強くなったのを、感じた。 思考が、記憶が、掻き回される濃密な香り。 身体の中心が、酷く、熱い]
(68) 2011/12/27(Tue) 21時頃
|
|
──音楽室── [一人奏でるバイオリンの曲は童謡めいたものが多く。
バイオリンを通して自分と会話すると言うよりは、在りし日に思いを馳せるため。 それは自分が決定的に歪むよりも前。未だ純真でいられた幼少の頃。
他者からのいじめ。簡単に折れた心。 自分の殻に閉じこもりがちで、無表情に近い息子の情操教育にと与えられたのはバイオリン。
初めてその音に触れた時、嬉しかった。 奏でた一音は音と呼ぶにはあまりにも粗末なもの。されど、自分が奏でた大切な音。 誰とも心を通わせることができなかった自分が、初めて心を通わせることができるものに出会えた気がした。 一音、また一音、綺麗に奏でられる音が増えていく。音符の連なりを追えば、曲へと姿を変えていく。 色褪せていた自分の世界が急速に色付き始める。自分の居る場所がきらきら光って見えた。 もっとも、それは自らの手が生み出せる範囲の小さな世界でしかなかったことには気付かなかった]
(69) 2011/12/27(Tue) 21時半頃
|
|
[ガチガチに力の入った冷たい手を、温かな指が包みこむ。 兄がかつて良くしたように、翳った金の色の髪は撫でられて、 抱きしめられる腕の中、冷え切った身体は堪えるように硬直していた。]
価値なんか無いなんて、そんな事、言うなよ。 …それだと、そんな価値のないものにこんな気持ちになって泣いてる俺って、馬鹿みたい、じゃん。
[自分がどうにか出来ることじゃない。 そんなのは知ってる、判ってる。
それだけに、悔しくて口惜しくて。 行き場のない感情と熱をただ持て余す。]
(70) 2011/12/27(Tue) 21時半頃
|
|
[誰かを抱きしめるために必要な両手を広げるだけの世界があればいいと何かの小説で見た気がした。 でも、自分は違う。自分が必要としている世界を形成するのは、もっと小さくて。 だって、自分を抱きしめるのには、両手を広げる必要なんてないのだから。
鼻腔を擽る薔薇の香り。薔薇の香りが齎すのは一体何なのだろうか。 人の奥底にある欲求が浮かび上がるとノックスは言っていた。 それなら、自分は疾うに自らの世界に閉じこもっていてもおかしくはないのに。 薔薇の香りが齎す効能は自分に効いていないとも思えない。
今までは意識的に吸い込まないようにしていた薔薇の香り。 この香りに身を委ねれば、幸せになれるのだろうか。幸せ……?自分は幸せになりたいのだろうか。
多くは望んでいない。幸せでなくても構わない。だから、だから…誰もいない世界で一人────]
あぁ……違うのか。
[ぽつり呟くと、手を止める。不自然に途切れる演奏。 一度瞳を閉じて、自嘲気味に笑みを浮かべる。 幸せでなくとも構わないなんて、思っている時点で、既に破綻している。 分かっている。分かっていても、一人が居心地が良いから、自分は抜け出せない]
(71) 2011/12/27(Tue) 21時半頃
|
|
………香りが、変わったように思えたけど。 それに、………減ったのかな。
[小さく息を吸えば、緩く首を傾げる。 香りの変化はすぐに消えた。きっと、気のせいだろうと結論付けられるほど些細な変化。だから、気にも留めない。
それよりも気になるのは、気配の数。気配には誰よりも敏感な自分。でも、本当のことを言えば、その気配の詳細までは分からない。 だって、自分にとっての線引きは、自分とそれ以外かしかないのだから。それが他人かあるいは得体が知れない者かなんて、大差ない。
色濃く感じる薔薇の香りに紛れている他者の気配が減ったように感じるのは何故だろうか。 それは本来とても好ましいことのはずなのに、素直に喜べない。 気のせいであればいい。だけど、きっと気のせいではない。
痛ましそうに瞳を伏せて、胸元に手をあてる。布越しに触れる十字架の感触。 何かを祈ろうとして、困ったように眉を寄せる。 他者のためになんて祈ったことが無いから、適切な祈りの言葉が浮かばなかった]
(72) 2011/12/27(Tue) 21時半頃
|
|
― 中庭 ― [時折息の残像を手に吐きかけて暖めながら 涙は既に止まっている。 雫が凍るを恐れた身体の防衛反応か? 夜が明ければ休暇とはいえ日々の生活が始まり その隙に部屋に戻って篭ろうか。 未だ、時計の挙動がおかしくなったことも知らず。]
――………寒い……
[一人なのも痛いといっていたオスカーに 寒いだけ、痛くなんてない、と 鮮やかな方のフィリップを抱きしめながら思う。 薔薇の匂いでくらくらとするが、 凛とした冷えがフィリップの意識を 匂いに飲まれぬものに無意識のうちに保つ。]
(73) 2011/12/27(Tue) 21時半頃
|
|
……音楽……?
[夜中なのに、ヴァイオリンの音が聞こえる。 防音室ではなく音楽室だからこそ届いたそれは 夕方に聞いた音だったか?に似ている気がした。 曲の種類が違うと、 同じ人間が引いているとわかるほど 音楽に関する造詣が深くなかった。]
…………あ……
[夜明けまで過ごす慰めになりそうな、音色は 本来切れるべきところとは、違うニュアンスの箇所で切れた。 鮮やかな方のフィリップと目を合わせ 残念そうな声ひとつこぼす。
少しだけ茂みから姿を出し、音のした窓を見上げた]
(74) 2011/12/27(Tue) 21時半頃
|
|
…ごめん。
[他に伝えようがなかった言葉にまで 思ってくれる言葉は、幾らか胸に痛む。 一向に泣き止む気配がない後輩に ただ戸惑うしかなくて]
じゃあ、質問変えるね。 …サイラスは何で俺が痛いと嫌なの。 何で、俺の為に泣いてくれるの。
[抱き締めたままその耳元へ 囁きかけるように問いかけた]
──俺に、どうして欲しい?
[薔薇の香りに似た囁きは その望みを知るために紡がれる]
(75) 2011/12/27(Tue) 22時頃
|
|
…ごめん、迷惑…だよね。 勝手に思って、勝手に泣き出して、ホント馬鹿みたい。
[腕の中から逃げ出せぬまま、作ろうとした笑顔は歪んでしまってうまくいかなかった。]
(76) 2011/12/27(Tue) 22時頃
|
|
…ヴェス、さん。
[問いかけに、答えはうまくまとまらなくて。 感情と欲望はちぐはぐで、両端から心臓を引っ張り合って裂いてしまいそう。]
…俺。 [耳元にそっと触れるような囁きに、理性のタガは外れてしまいそうで。
このままではこらえ切れそうになくて、その手を振りほどいて逃げ出そうとする。 泣きすぎて喉の奥がひりついて、冷たい水が飲みたいと思った。]
(77) 2011/12/27(Tue) 22時頃
|
|
……相変わらず、外もこの香りなのかな。
[噎せ返るような薔薇の香りにも少しは慣れた。 この香りが消えないのは仕方が無い。 ただ、少しだけ頭を冷やしたくて、窓に手をかける]
寒っ………
[窓を開けば、冷たい外気が頬を掠める。 小さく呟いて、すぐに窓を閉めようかと思ったものの手が止まる]
あれ……?
[中庭に視線を落とせば、先ず目に入るのは真っ赤な薔薇。 そして、それと同じくらい鮮やかな鳥の姿。 視線をさらに滑らせれば、廊下で会った少年の姿も見えるか。 どうしたのだろうと不思議そうにその姿を見つめた]
(78) 2011/12/27(Tue) 22時頃
|
[繭の中で丸まっていた魂は、
音と香りに反応し小さく身じろいだ。
部屋で起こされた時、そうするように
蓑虫がちょこっと顔を覗かせる様に
見聴きするのは……。]
もう、やだなぁ……―――。
[もにゅもにゅと零す言葉は、何に対してか。]
薔薇ちゃん、あんまりオスカー虐めないでね?
[それでも、雪うさぎを共に作れなかった
後ろめたさも手伝って願う音は
薔薇の音には成りきらない。
それでも、傷が疼くように彼らの声だけは聴こえて。]
|
──だめ。
[逃げようとしたその身を押し留めるのは 今度はこちらの番だった。 手に込める力を強めれば、布一枚限り越しに 肌も熱もその存在を顕示する。 ごくそばにある青い瞳を、覗きこむ]
サイラス。
[小さく囁いてその名を繰り返す。 荊など伴わぬ身であるのに まるで後輩を捕らえるかのよう]
(79) 2011/12/27(Tue) 22時頃
|
|
──俺を、どうしたいの。
(80) 2011/12/27(Tue) 22時頃
|
|
― 中庭 ― [名残惜しげに音がした窓を見上げていた。 きっと、眠りにつくためもうお仕舞い、なのかな、と。 外から声をかける、と言う、 行動選択もなく見ていた窓が開く。 眠るためにお仕舞いと思っていた フィリップはそれに目を丸くした。]
[まだ、吹雪がやむ前だったと思う。 鮮やかな方のフィリップがロバートの眼鏡に 好奇心を示したとき、後から来た姿。]
あ………曲……終わり……?
[聞こえた曲が途切れたことが とても名残惜しかったから、つい口をついて出た。 その後、さっきまで泣いていたから、 散々な顔だろうことを思い出し 慌てて手をかざし目元あたりを隠して。]
(81) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
|
|
…ごめん、 忘れて。
何も聞かなかったことに、して…よ。
[もがいても逃げられず、ぎゅっと両目を瞑って顔を背ける。]
わかんない、わかんないよ。 今までのままで、いたいのに…
壊してしまいたくて、苦しいんだ。
[そんな事したら、もう今まで通りには戻れない。 いや、もう既に壊れてしまっているじゃないか。]
…くるしい、よ。
[身体はとても冷たいのに、内から燃え盛って焦がれるよう。]
(82) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
|
|
[先ほど会った時のように、避ける様子を見せるなら、すぐに窓を閉めようと思っていた。 少年の口から紡がれた言葉に瞬く。 自分の音を聞かれるのは嫌なのは、それは自分との会話であったから。盗み聞きされているようで不快だった。 今弾いていた曲は会話ではなく、あくまでも昔を思い出すためのものであったために、不快感はなく。 手をかざして、目元あたりを隠す様子を見て、考え込むように口元に指をあてる]
………何か、聞きたい曲はありますか?
[弾き終わったと言うことは容易い。あるいは何があったと問うことも容易い。 だけど、どちらも口にすることはできず、開かれた唇から紡ぎ出た言葉に自分でも驚く。 驚いたところで取り消せないし、それくらいしか自分にはできそうもない]
それと、もし……良かったら。 使って下さい。
[吐く息が真っ白に染まるほどに、外は寒い。何故外にいるのか。 きっと寮内にいたくない何かがあったのではないかと想像するのは難くない。 しばらく迷った後、バイオリンを弾くために外していた黒の皮手袋を手に取る。 手から離す時、自身の迷いを写すように少し震えるも、黒の皮手袋は音もなく、中庭にひらりと落ちた]
(83) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
|
[入り込んだ棘はもう落ちてしまった。
けれど、棘があった、という事実が薔薇の精の声を耳に届ける。
棘に侵されたもう一人の声も]
ま、素直にって言ってもここからじゃ声は届かないか。
[そういう口調はどこか楽しそうに]
見てるだけなのは、切ないよな。
手が届かなくて、こちらを見ない相手を見続けるだけ、なんて。
って言っても、ジェフは今までもそうだっけ。
弟には、中々手を出せないし。
[自分でも意地が悪い言葉だと思う。それでも、止められないのは湧く事のなかった嫉妬心の欠片かもしれない]
|
[薔薇は珍しくイラついたように, 香りに苦味を持たせていて。
胸の中でエリアスが泣いている。 少し意地悪をしすぎただろうか。 かといって…人は望みを表にすれば、 こうも壊れていくものなのかと思えば、 今自分がしていることはあの子達の幸せとも限らないらしい]
…あわせてあげたいのはやまやまなんだけどねぇ…
[どこにいるか、しらないのだもの]
(84) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
|
|
それがサイラスの望み?
[緩やかに腕を解く。 首を傾げれば黒髪が揺れて、影を作る。 じっとその青い瞳を見ていたが いくらかしてから口を開く]
──壊したいなら、壊せばいい。
[確かに、そう口にした。 薬を塗りそびれた傷口から入り込む薔薇の麻薬。 緩やかに神経を冒していく奥底にある快楽への渇望]
…俺は、それを望んでる。 サイラスは、どうしたい?
[もう一度、手を伸ばした。 破片によって傷を帯びた指へ まだ傷の新しい己の指先を]
(85) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
― 中庭 ― [弾き終わったと言われれば、 短い返事と共に茂みに消えただろう。 何がと問われれば、 居た堪れなく走り逃げただろう。 けれど。]
…………痛く、ない曲。
[距離が有り暗い。 だから気づかれていないのかと、 フィリップは勘違いしながら少し手を降ろす。 曲名は詳しくなかったため、 ぼんやりとしたリクエストを口にする。 具体的にそれがどんな音か、 まったく想像がつかなかったが。]
…………あ……
(86) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
[舞い落ちる黒に、翠を瞬かせた。 とっさに、下ろしかけていた手でそれを受け止める 少しひんやりした皮の黒い手袋 そういえば、夕方もそれを身につけていた気がする。 奏者故に、指に傷がつかぬためだろうか? ……人との関わりの象徴のように思え、 関わることへの怖さが勝り、 使えないで握っていたブランケット。 同様に、ここで受け止め嵌めれば関わることになる、黒い手袋。]
[曲をリクエストしていながら、関わりを恐れている。 ただ、黒く舞い降りるそれ、その先の白い手。 距離がありそれが確かかわからないけれど]
…………ありが……とう
[そう、口にして、そっと指を通した。 指先が刺すような外気から遮断される。 ……………暖かい。]
(87) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
[あまりに濃い薔薇が、少年を狂わせる。 視界は狭く、暗く、紅く。 足元がふらついて、近くのベッドに倒れこむ。 最後に会ったのは図書室。 今は目覚めぬ同室者の一人。 間近に見えるその顔に、少年は手を伸ばす。
頬に手を沿え、 吐息の触れる間近に顔を寄せ。
そしてそのまま、意識を失った――]
(88) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
―図書室―
[人探しを口実にして。図書室の扉を開けた]
べネットくんー? まだ探し物をしていますかー?
……おや、居ない?
[それにしてはと、散在したアルバムに視線を落とす]
(89) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
…ヴェス、さん……
[薔薇の香りは甘く甘く。 抗う意志を溶かして行って。
まだ包帯を巻いたままの指に、彼の傷が紅い染みをつける。 その手を恭しくとって、くちづけを落とした。]
(90) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
──中庭──
[中庭に近づくにつれ、香りは目に見えそうなほど濃密になりゆく。 ロバートが言っていた、倒れる人が出たと言うのもさもありなん。むせ返るほどの香りの中を、泳ぐように薔薇を求める。
中庭の薔薇のことを、最初に知ったのは何年の頃だったろう。その香りが好きで。怪しげな逸話が好きで。花の咲くころには遠回りしてでもその季節を楽しんだ。 月の夜、その下で先輩にいざなわれ、秘密倶楽部の扉をくぐり。 背徳の色を纏いながらも薔薇は美しく、同室者を散歩に誘ったこともあったかもしれない。]
(91) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
[ずっと守られて、何も知らずにいたから、壊し方も抱き方も知らない。 それでもためらいがちに、幾つもの朱紅に彩られた白い肌へと手を伸ばした。**]
(92) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
……いつから、だったんだろうね。
[エリアスに、辛い思いをさせていたのは。 どのくらいの絶望を降り積もらせてしまったのだろう。薔薇の香りをきっかけに、忘れようとモリスに縋るような選択をさせてしまうまで。
誰を求める勇気もなくて、博愛の名の下に、代わりの効く関係を求め続けた、こんな自分はエリアスに相応しいわけもないから。
消えてしまおう。誰かに抱かれる汚い姿を見せつけて。エリアスが早く自分を忘れられるように。]
(93) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 23時頃
|
[涙は枯れることなく、ひび割れた蛇口のようにほろほろと溢れ続ける。夜に一滴だけ太陽を落とした空は薄暗く。もう一つの鮮やかな赤を抱えた姿には気づけない。]
……エリアスを救う勇気を頂戴。
[冬と言うのに凛と咲く紅薔薇の一輪を手元に引き寄せ、手が傷つくのも構わず口付けた。]
(94) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
フィリップは、人の気配に身を竦めたが、曲が聞きたくて鮮やかを抱きしめて立ち尽くす
2011/12/27(Tue) 23時頃
|
[拾い上げたアルバムの開いていたページに。『冬薔薇』>>2:500の文字を拾い。 噂>>2:269が遠回しに書かれていた]
……これ、は……
[思わず息を止めた]
(95) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
え………っと。
[痛くない曲と聞いて、感じた戸惑い。 自分の音はどこまでも自分に優しい。だから、痛い曲というのがそもそも分からず。 そして、1つ思い当たる可能性。今まで考えてみたこともなかったこと。 自分の音は自分に優しいけれど、他人にとっては……────?]
すみません。自分の音があなたにとって痛くないか、正直自信がありません。 ただ、その、できる限り…、頑張ります。
だから……その、もし、痛かったら、……言って下さい。
[歯切れ悪く、そう告げる。少しでも痛みを齎す可能性があるなら、断った方が良い。 自分の音が受け入れられなければ、結局傷付くのは自分。 分かっていて、それでも弾かないことを選択することはどうしてかできない]
(96) 2011/12/27(Tue) 23時頃
|
|
……お礼を言われるほどのことではありませんから。 その手袋、……捨てるつもりだったんです。 だから、要らなくなったら、捨てて下さい。
[自分と種類は違えど、他人を避けている印象がある少年に向けて、そう付け加える。 自分も他人が一度はめた皮手袋をもう一度はめられるかは自信がない。 だから、慣れない嘘を吐いた。それが互いにとって一番だと思えたから。 指を通す様子を見れば、安心したように息を吐く]
寒いですから、飽きたらいつでも立ち去って下さい。
[そう声をかけて、自分に集中するためにバイオリンを構える。 やがて奏でるのは、星に願いを込める曲。自分の願いは叶わないと知っている。 だから、少年にもしも何かの願いがあるなら。願いがなくとも、今後もしも何か願いができたら。 その願いが叶うようにとの、想いを込めて、音楽室から奏でた]
(97) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
|
[オスカーを虐めないでと、願ったけれど。
その彼が、ベネットに触れるのを見れば、
アイスブルーは眼を逸らした。
――……自分は何も見ていない。
思いこんで思いこんで。
思いこんだと信じて、けれどその場には居られない。]
やっぱり……。
[逃げ出すように、歩んだ先。
見えるのは2つの影。
聴こえる声は、ベネットのもの。
ジェフの秘密を知っていて、尚、彼は……―――。
唇が歪んだ。顔を覆う。
醜いと思うものよりも、己が酷い顔をしていると判るから。]
[顔を覆ったまま、彼らに見つからぬうちに……と。
聴こえるヴァイオリンの音に誘われるように、
その場を離れた。]
|
[部屋の奥を探してもクラスメイトの姿はなかった。 オスカーは、何か知っているだろうか。 いや、彼の投げた問いかけは――?
少しずつ、ピースが嵌まっていく。 香り立つ冬の薔薇。 狂っていく時間の感覚。
目の覚まさぬノックスとジェフは?
再度作文を読んでも、対処方法も、それからどうなったのかも窺えなかった]
……はははははっ
(98) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
|
|
[棘で痛んだ指先ごと黒で包んだ。 その手で鮮やかな方を抱えながら窓を見上げる。 静かで人の気配なかった中庭に もうひとつ人の気配があり、そのことが怖かったが。]
………うん…… えっと……さっきの、音も、痛くなかったよ……
[ヴァイオリン弾きの言葉に、少し目を丸くした。 さっきの音はとても痛くなかった。 そのことを口にしながら思う。 あの音を奏でられるのに…… それとも、あれだけを奏でられて、なお こう前置く心のだからなのだろうか?]
(99) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
|
|
[黒手袋は痛んだ様子はないのに。 少し、戸惑う言葉だったけれど、この手袋を持って、 彼を探す勇気が自分にあるかどうかわからなかった。 だからその言葉に甘えた。 それに……先程見たものが寒さのせいではないのなら……
黒い手袋は完全にフィットはしないが、 それは彼と自分の手の形の違いなのだろう。] [ヴァイオリンを構える姿を見上げる。 その前に告げられた言葉にはゆるく首を振った。
弦の音が優しく奏でる曲は、フィリップも知っていた。 いつの頃だろう?まだ鮮やかな姿も 空高く飛べなかった頃聴いたことがある。 あの頃思っていた願いは、今はなく。 今あるのは…………
鮮やかなほうがフィリップの頬に身を寄せる。 その身体が少し湿る事で、 フィリップは、また自分が涙を零しているのに気づいた]
(100) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
|
|
―廊下―
ふぅん、星に願いを、ねー。
[音楽室の前を通ると、聴こえてきたのは、バイオリンの音。 モリスは、一瞬足を止めるも、]
(101) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
|
|
[窓を開け、外気に交ざる薔薇香を吸い込んだ]
もう溺れたくないと、もう終わりにしたいと願う私を。 逃がさないつもりですか?
再び捕らえようとでも、言いたいのですか??
………良いでしょう。抗ってみせますよ…。
[そのアルバム一冊だけを残し、部屋を片付け。 該当ページに栞を挟み、机の上、目立つ場所に置いた]
(102) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
|
|
[誰かのために奏でるのは初めてのこと。 手が震えそうになったのは、外気による寒さのせいではない。 それでも、一度曲を奏でれば、毎日連れ添っているバイオリンの音が狂うことはなく。
ふと、バイオリンを弾きながら、視線を向けるのは中庭で咲き誇る薔薇。 薔薇にも願いはあるのだろうか。ノックスいわくお節介な薔薇>>2:468 そして、気になったのは枯れかけであるということ。 とても、そう見えないが、散る間際に花は美しく咲くとも聞く。
薔薇は好きにはなれない。それは今でも変わらない。 されど、もしも薔薇にも願いがあると言うのであれば。
その願いも、また叶えばいい。 未だ本質からは遠く、薔薇の目的すら知らず、そう願った]
(103) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
|
[言葉を切って、ふと感じた気配に振り向く]
……ノックス?
[ジェフェリーがいるのだから彼がいてもおかしくはない。
そして彼が今この場面を見れば、どう思うのかは明白で]
ごめん、ジェフ。
行って来る。
[その傍を離れて、遠くに見えた背中を追った]
エリアスは、遠くで花弁に口付けられる感触を得て。「…?」
2011/12/27(Tue) 23時半頃
|
なんか、物悲しい感じっスねぇ。
[モリスはポツリ、と呟き。どことなく自分と重なる気がして気に留めるが、また食堂に向けて歩いていく。]
(104) 2011/12/28(Wed) 00時頃
|
セレストは、人影を探して、どこへ行こうか。
2011/12/28(Wed) 00時頃
|
……君が望む「救い」と…… この子の求める「救い」…… 同じだと、いいねぇ……
でも君がそれを望むなら、僕はそれを手伝うよ
(105) 2011/12/28(Wed) 00時頃
|
|
ありがとうございます。それなら、良かった。
[少年の言葉に瞳を細める。 中庭と音楽室。この距離感はどうあっても縮むことはないから、自分の受け答えは幾分柔らかなものとなる。 一方でふと感じた疑問。もしも、もしも自分の音が誰かを傷付けていたなら……? 緩く首を振る。その疑問の答えはすぐに出た。でも、今は関係ない。
少年との距離が遠いゆえに、少年が何を考えているかまでは分かるわけも無く]
………本当は、もっと。
[一曲を奏で終えた後、少年の瞳に光るものが見えた気がした。 もっとも、鮮やかな姿の影となり、はっきりとは見えない。 きっと見られたくないものだと思ったから、沈黙を破って、口を開く]
(106) 2011/12/28(Wed) 00時頃
|
|
もっと、違う曲が良かったかもしれませんね。 この曲……幼い頃に、何度も何度も繰り返し弾いたんです。
[相手の反応は見ないようにして、ぽつりぽつりと零す]
どうしても、叶えたい願いがあって。でも、叶わないとも分かっていて。 その度に思いました。 もう1回弾けば、明日弾けば、明後日弾けば、………ずっと弾き続ければ。 いつか叶うかもしれないって。
叶わないと分かっている願いでも、叶うかもしれないって思うことができるだけで、希望が持てたんです。
[矛盾した言葉を紡いでいるのは分かっている。今はもう叶うかもしれないなんて思うこともできないけど。 それは口にしない。純粋に相手のために何かしたいと思って奏でた曲に不吉な話は不要だから、代わりに嘘を吐く]
僕の願いは………叶ったんです。 だから、きっと……あなたにも良いことがあると思います。 僕はそれを願っています。
(107) 2011/12/28(Wed) 00時頃
|
|
―廊下―
[廊下に出るとヴァイオリンの音がした。 左手の指が疼いた。 弦を押さえることの出来なくなった指が。
音にひかれるように、音楽室へと歩いていった]
(108) 2011/12/28(Wed) 00時頃
|
[そして、辿り着くのは音の降る場所。
フィリップの近くで、星に願う音を聴く。]
うん、やっぱり、いい音……――。
[顔を覆っていた手を落とし、呟く。
少し今まで2回聴いたそれと違う気がしたけれど。
それでも根幹は、きっと同じ。
大気圏に触れて燃えて消え堕ちる流れ星のように、
一度燃え盛った焔は穏やかに落ちついた。
このまま、どす黒い何かも消えてしまえばいい。]
[そして音が止んだ。
酷く穏やかな気持ちになったけれど、
セシルの唇から落ちる言の葉に、唯心配そうな顔をした。]
願いを叶えたって顔じゃないけどなぁ。
[けれど、その声は、もう彼には届かない。
きっと、何をしてあげることもできない。
出来たとしても、それが彼の為になるかは
――……薔薇の声でのあれこれを思い出して
苦く微笑むしかない。
それでも、願うことは許されるだろうか。
部屋を貸してくれると言ってくれた彼の為に。]
セシルにも、良いことがありますように。
|
──食堂──
[誰かがいる場所と考えれば、ここが自然に浮かんだ。音楽室からも綺麗な音色は聞こえたけれど、バイオリンの後輩──確か名前はセシルと言ったか──にこんなこと頼むわけにはいかないから。
寮母さんが飾ったのか、小さなツリーが可愛らしく輝いている。そこだけ平和な光を灯して、けれど薔薇の前ではあまりに弱い。]
(109) 2011/12/28(Wed) 00時頃
|
|
[誰かの願いが叶うこと、を願う音は優しかった。 ゆっくりと、目に見えないけれど降り積もる。 ……この音を聞いていると錯覚を起こしそうになる。 優しくて暖かいものしかないんじゃないかと。
弦の音が終わりの音を紡ぐ。 フィリップは、凛とした冷たい空気を 一度深く吸って吐き出した。 むせ返るような薔薇の匂いさえ、 その中にあるのは 優しさだけだと錯覚したくなるように。]
…………もっと?
[黒皮で包んだ指先でブランケットをもち 奏者を見上げながらゆるく首をかしげる。 続いた言葉には翠は丸くなり一度首を振った。 こちらに向いていない視線に 届いたかはわからないけれど。 ……ただ、さらに続いた言葉をじっと見上げながら聴く。]
(110) 2011/12/28(Wed) 00時頃
|
[音の鳴り響く廊下。そこに、その背中を見つけた。
言えば、聞いてくれるだろうか、と思う。
彼を傷つけたのは自分で、恐らく誤解もされていて。
音がやむ]
――ノックス。
[声をかける。彼は、自分の言葉を聞いてくれるだろうかと]
|
[叶わない願いが叶った。 それは一体どんな願いだろう? とてもそれを聞く勇気はフィリップにはもてなかったが。 ただ、何度も何度も繰り返す。 叶わないことを明日も明後日も見たとしても。 相手のためについてくれた優しい嘘。 嘘か本当か、考えるより。] [こくり、と一つ頷いて。それから、酷く迷う。]
……………あ、あの…… また……また、聞きに、きても良い?此処から、でいいから。
[関わるのはすごく怖い。 この言葉とて、拒否されたらどうしていいかわからない。 ただ、願うと言う言葉に、躊躇の末、口に出した。 ぎゅっと、黒につつまった手を握りながら。]
……聞いていると、優しくて、暖かいものしか ないんじゃないかって、少し思えるから……
(111) 2011/12/28(Wed) 00時半頃
|
病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/28(Wed) 00時半頃
|
[内向的な自分の性格に反して、明るい曲の持ち合わせはある。 バイオリンを通せば、何だって表現できる。 だからこそ、好んで持ち歩いて、会話をしているのだ。 そういう曲の方が良かったのではないかと、思い悩んでいたから、首を振る気配にホッとする]
ごめんなさい。僕は、あまり……言葉には長けていないから。
[唐突とも言える自分の話の後、相手が頷いてくれる様子に安堵したのは束の間。 迷う様子を見て、そう告げるも、続く言葉には瞬く]
もう少し、暖かい場所でなら。 あるいは……今の場所と互いが逆の場所でなら。
……いつでも、構いません。 もっと、他にも何か、あなたにとって痛くない曲を練習しておきます。
[今度は少年には室内で聞いて欲しいと思ったから、少しの条件をつけて、迷うことなく頷いた]
(112) 2011/12/28(Wed) 00時半頃
|
[純粋に誰かの幸せを祈る背に、かかる声。
ぴくっと肩が一度震え、止まる。
振り返った顔は、いつもの微笑。]
――……ベネット先輩。
[感情を凍らせたようなアイスブルーが
同室の先輩の姿を映す。]
なんで、此処にいるんです?
[そう言えば、そもそも何故という部分が抜け落ちていた。
これも薔薇ちゃんのお節介かな……とは、思ったけれど。
それプラス、先程彼が誰の前にいたか、知っているから。
何故、自分の前に立つの……と。]
|
事情はよく分かっていませんけど。 僕の音が、あなたにとって、優しくて、暖かいものに……なれたらいいなと。そうは思います。
あ……
[元々聴覚は優れている。 バイオリンを奏でている時は集中していたから、一度足を止め、そして通り過ぎた足音>>101にこそ気付かなかったけれども。 演奏を終えた後だから、音楽室へ向けて、近付く足音>>108には気付いて、小さく声を上げる]
もしかしたら、ここに誰か来るかもしれません。 窓、閉めた方がいいですか?
[何故中庭にいるのか、結局分からなかったけれど。 中庭にいるのが人目を避けているように思えたから、そう問いかけた]
(113) 2011/12/28(Wed) 00時半頃
|
|
― 鐘楼 ―
[中庭から見えないように壁にもたれかかって、祈りを奏でるバイオリンを聞いていた。星に願ったことはなかった。神に祈ったこともなかった。叶わぬ時が、痛かったから。 離れた場所同士で交わされる会話はどうしても耳にはいってきたけれど、元々口数の多くない二人だから、目を閉じればそれすら音楽のようで、心地よかった]
(114) 2011/12/28(Wed) 00時半頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/28(Wed) 00時半頃
|
[謝罪の言葉には、また一つ首を横に振る。 ちゃんと、相手を思っての言葉だと伝わっている。 ……それをフィリップが言語化してはっきり受け取れているわけではないが、 先程の音色ほど雄弁ではないが、 あの音の奏者だとははっきりわかる言葉。 そうでなければ、 きっと口にする勇気はもてなかった。]
…………うん、わかった。
[迷い見せず条件と共に告げられた言葉。 迷いが見えなかったのが嬉しかった。 あの音色の奏者らしい条件に 寒さで強張っているのに、 自然に笑みが浮かんだ。]
…………本当にありがとう……えっと……
[まだ一歩も近づけないままではあるけど、 お礼と……名を呼ぼうとして詰まった。]
(115) 2011/12/28(Wed) 00時半頃
|
なんでって、……なんでだろ。
薔薇に魅入られたから、かな。
[ノックスの前、ではなく、同じ空間にいる理由を告げる。
薔薇の精と何をしたのか、言えない]
ちゃんと、謝ろうと思って。
俺の態度が曖昧で、俺の言葉がノックスを傷つけたのなら、謝りたい。
でも、俺はジェフの代わりだなんて、思ったことはないよ。
俺は、確かにジェフの事が好きだったけど。
もうそれはいいんだ。どんなに考えても、過去形にしかならない。
[首を振って、ノックスを見る。
あれから、事あるごとに思い出すのはジェフではなく、彼のことで。
どう言えば伝わるのだろうともがく]
|
[名も知らぬヴァイオリン奏者の言葉を じっと聞いていたが、 その言葉が途切れて翠が瞬いた。
誰か来る。
その言葉に、さっと表情が強張る。 ぎゅっと、鮮やかな姿とブランケットを 黒に包んだ両手で抱きしめて一つ頷いた。]
(116) 2011/12/28(Wed) 01時頃
|
[撫でられる。
その手はとても優しくて、閉じたままの瞼が震えた。]
すまない。
[最初の謝罪は、驚かせたことと悲しませた事に。]
……ありがとう。
[次の感謝は、背を押してくれる言葉と、気づけなかった好意へ。]
私みたいな、どうしようもない男でも。
ベネットのように好いていてくれる人が居ると知れた。
[頬にその手が触れると、ゆるりと瞼を開いて見下ろす。
美しい笑みに、感情に気づけなかった。
本当に自分は酷い男だ。]
素直に。
しかし、私が素直になったところで。
好きなのは。
[背をしゅんと縮めて、情けない顔になった。
とっさに、最愛の弟の名が出なかった。おかしい。
記憶が途切れる前に見た金色は。]
ん。ああ。本当に有難う。
出来ればこれからも良い友人としていて欲しいと、欲張りな私は思ってしまうが。
[去る背中を見送る。その向こうの淡い金色に、ああと反対側に歩き出す。
私が好きなのは、誰だ。]
|
―音楽室前―
[音は止んだ。扉の取手を掴み。そのまま動かすことを躊躇った。
誰が居たとしても、奏者が誰であっても。 今更届かぬ音に、嫉妬以外に……]
(117) 2011/12/28(Wed) 01時頃
|
薔薇に?そっか……―――
[相手の言葉に、淡い色合いの睫毛が伏せられ
頬に濃い影をつくる。]
俺が、謝られるようなことってあったっけ?
[唇が、戦慄きながら弧を描く。
もう、それ以上、聴かせないでと拒否するように。
けれど、それは叶わずに。
先程まで優しかった世界に満ちる音は、
残酷にノックスの鼓膜を叩く。]
――……過去でも、実の弟を性の対象にするような人
貴方は好きだったんだろう?
[だから、あっさりと繭は燃えた。]
|
モリス。
[名前を呼ぶ。唇の端に笑みを浮かべた。]
さっきはごめんよ、怪我はない?
[くすりと笑う。その頬に手を伸ばして。]
ねェ、続きをしようか。
[どんな顔を、されたんだろう。囁く唇からは、薔薇の香り。**]
(118) 2011/12/28(Wed) 01時頃
|
そんな、趣味の悪い貴方に、俺が好かれるなんてことない。
――……わかってるよ。
[だって自分は常識人だと、壊れた笑みで告げる。
こんな言葉、吐く自分が、誰よりも醜いと]
わかってるよ。
[2度告げる言葉は、自分を貶めるだけのもの*]
―少し前―
……ジェフそんなに酷い?
そりゃ身代わりで抱いてたらそう思うんだろうけど。
抱かれる方も承知の上だろ?
ジェフは、理想が高いからそう思うんだよ。
ん、言ったろ、俺も倒れてなければ、友人として看病するくらいには思ってたって。
それに、それくらいは欲張りでも、なんでもない。
[去り際、笑ってその願いに頷いた**]
|
[少年の顔に浮かんだ笑みにこちらも静かに笑み返す]
えっと……?あっ! すみません。名乗るのが遅くなりました。 僕の名前はセシル・ルブラン。高等部1年です。
[お礼の言葉の後詰まったのが、相手の口数の少なさ故ではないことに気付く。 緩く首を傾げて、思い至った1つのこと。 普段人を避けているゆえに、名乗る習慣がそもそもない。 非礼を詫びるように頭を下げて、自らの名前と学年を告げる]
こちらこそ、聞いてくれてありがとうございます。 よければ、名前、聞いても構いませんか?
[相手の名前を問うも、答えたくないようなら無理強いはしない]
(119) 2011/12/28(Wed) 01時頃
|
は、趣味が悪いって、言ってくれるなぁ。
仕方ないだろ、好きなんて気付かなかったんだから。
気付いてても、変わらなかっただろうけど。
ノックス、できれば逃げないで欲しいんだけど。
[そう言って、ノックスのほうへと近づいていく。
壊れた笑みは、自分のせいだとわかる]
今の俺は薔薇の影響下にない。
香りもしないし、意識だってまともだ。
でも、ノックスにキスしたいっていったら、だめかな。
[触れたい。誰よりも、彼に。失いたくない温かさを、知ってる]
|
ええと、……失礼します。
[誰かが来ると告げた時の相手の表情は気になったけれど。 それを問うたり、心配するだけの時間は無いように思えた。 窓を閉めて、万が一音楽室に誰か入ってきた時に備えて、カーテンも閉めておく]
………無理に連れ帰った方が良さそうにも思えたけど。 大丈夫、かな。風邪引かないといいけど。
[自分には無理に連れ帰ったりはできないから。 申し訳なさそうに瞳を伏せる。 せめて、中庭にまだ少年がいるなら気休めになればいいと、またバイオリンを構える。 扉の向こうで足音が止まったこと>>117には気付いていたが、声をかけることはできず。 少し迷った後、今度は柔らかな旋律の子守唄を奏で始めた**]
(120) 2011/12/28(Wed) 01時頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/28(Wed) 01時頃
――――独りだ。
色々と考えるのには良いのかもしれないが。
|
…………セシル……
[その名前を覚えるように、一度呟いて。 頭を下げられれば逆に恐縮したけれど。
相手の名を聞けば、当然こちらも訪ねられる。 あ、そうかと納得して、 ただ、そのとき”誰か”の話になれば 顔はこわばったが。]
あ………フィリップ……!!
[それでも、窓を閉めるセシルに咄嗟に名を告げた。 セシル同様、いやそれ以上にまず人付き合いをしないのがあり 自己紹介もただ名を告げるだけの短いものだった。 窓越し姿が見えなくなる。カーテンも引かれれば 向こうから”誰か”に見られることはない、し なにより…………]
………………
(121) 2011/12/28(Wed) 01時半頃
|
|
[また、音が聞こえ始めれば、 鮮やかな方のフィリップと目を合わせ 小さく笑んだ。 ”条件”を早速破ることになってしまったけれど]
(122) 2011/12/28(Wed) 01時半頃
|
わかってないよ。
俺が、誰を好きになるかは俺が決める事だし。
鈍感だから中々気付かないし。
でも、素直になるとさ、俺がしたいことは一つなんだ。
ノックスに、触れたい。
……部屋に、戻ってきて。
[そう口にして、ノックスの顔を覗き込んだ**]
|
[音が止み、会話も何回目かの空白に。 少しだけ頭をのぞかせて、身を乗り出して]
フィ…
[今聞いたばかりの名前を呼ぼうとして、けれど途中で口を結み、頭をひっこめてもう一度座り込んだ。風吹きすさぶ鐘楼の上は寒かったけれど、だからこそきっと誰も来ないだろう此処は居心地がよかった。ほんの少しだけ、期待もあった]
(123) 2011/12/28(Wed) 01時半頃
|
|
― 中庭 ― [気分的に錯覚を起こしているせいか、 むせ返るはずの薔薇の匂いも、 今は本来開花時の穏やかな香りにも感じる。 相変わらず寒くはあったが、先程よりは暖かかった。]
…………?
[ただ、曲が止んだ後、微か、聞こえた声に 鮮やかなほうと目を合わせる。 一瞬過ぎて確信は持てない。 別の人だったらと思うと……怖い。
音のした方には鐘楼があった。
耳を済ませながら向かう。 ほかの音で認識違いとわかったら すぐに逃げれるようにしながら。]
(124) 2011/12/28(Wed) 01時半頃
|
|
[子守唄。顔を上げ、選曲に首を傾げた。カーテンを閉める音までは聞こえず。 練習というには感情が場所が。奏者自身の為に弾いて居るのだろうか。
子守唄の終わりに。漸く音楽室の扉を叩き、開けた]
あの。練習中でしたら申し訳ありません。 こんな時間ですのに、防音室を使わないのですね。音が漏れて居ましたよ。
[相手の時間感覚がどうなっているのか。誰の為の曲なのか。問いかけを含めて]
いえ、責めている訳ではないのですよ。 ただ。この香りの中でヴァイオリンを弾いて。
―――正気で居るのでしょうか、と。
[ヴァイオリンを見つめ。弓を見つめ。薔薇を口実に**]
(125) 2011/12/28(Wed) 01時半頃
|
フィリップは、階段を上がる音が石壁に響くを聞きながら。
2011/12/28(Wed) 02時頃
|
[風によって薔薇の香りは鐘楼まで届けられる。深く吸い込めば、寒さも薄れていった]
あ、れ
[足音に気づいたのは、音からしてもうすぐそこまで来ていた時。さっき鐘楼から覗いていた顔を思い出して、ほのかな期待は膨れて
首を振った。違う、きっと違う。 壁に手をついて立ち上がる。中庭をもう一度覗いて、彼がいなくなっていることに気づけば、足音のする方へ振り返り]
(126) 2011/12/28(Wed) 02時頃
|
|
[夜闇よりも暗いのは 月光受け淡い光発する雪がないから。 鮮やかなほうは夜目が聞かないのもあり、肩で大人しく。 フィリップ自身は、むしろ闇に切り抜かれた、闇よりは淡い青に緊張する。 ……間違っていたら、すぐに駆け下りられるよう、足場を確認してから、踏み出す。]
……カル……ヴィン?
[闇よりは淡い青の先で、 振り返るようにこちらを見る姿は 微かに聞こえた声音と一致していて 名前で呼んだのははじめて。 安堵しながら鐘楼、風が吹き抜けるそこに立つ]
(127) 2011/12/28(Wed) 02時頃
|
|
……フィリップ
[返すように名前を呼んでから、驚いたように顔を見つめた]
なんで、名前知ってるの
[向き合うように、足を踏み出した。一歩だけ。急に近づくと驚かせてしまうかもしれない。名前を呼んだのは今が初めてだけれど、それくらいのことはもうわかっていた]
(128) 2011/12/28(Wed) 02時頃
|
|
― 鐘楼 ― [ほんの短い間でも、風を受けていなかったからか いやに風が冷たく感じる。 驚く気配に、一つ、二つ翠を瞬かせる。 フィリップは名前を名乗らなくても 知られていることがあったため、 その理由で驚かれて驚いた。 ただ、名を呼ばれれば……何か違和感も、一つ。]
オスカーに聞いた。 これ…………
[一歩近づくカルヴィンに ロバートかカルヴィンか持ち主が 二択になったブランケットを差し出す。]
(129) 2011/12/28(Wed) 02時頃
|
|
あ、うん そっか
[どこか様子のおかしかった後輩の顔を思い出して納得した。 差し出されたブランケット。誰のもの、というわけでもない。もしかしたら少年が談話室に持ち込んだかもしれないけれど、置き忘れれば共有物、もはや気にしていなかった]
えと 寒いでしょ。かけたら?
[反射的に出した手を握って促した]
(130) 2011/12/28(Wed) 02時半頃
|
|
[黒い手袋越し、握る手が冷たい。 カルヴィンがここにいた時間は短くないように感じる。 確かにフィリップも寒かった。 けど、一人で使って関わりが 濃くなるような気配も怖かった。]
………カルヴィンも。寒い。
[そして、疑問が先立って登ってきたけれど、 先程も、その前も随分泣いて、 酷い顔になっている自信があった。 だから、カルヴィンの視界を覆うように 一度ブランケットを風になびかせてから 彼を包むように頭からかけようと]
(131) 2011/12/28(Wed) 02時半頃
|
|
いや、俺は別に
[ノックスを運んだ時の熱はまだ残っている。首を振ろうとしてそれよりも早く目の前がブランケットで覆われた。いくらなんでも、頭からかけるやつがあるか、と少し呆れた。といっても、しょうがないな、という苦笑のようなものだった]
よし、ここはさ
[手を伸ばしてブランケットの端をつかみ、奪い取れるか勝負を挑む]
一緒にくるまろうよ
[そうすればもっとあったかいはずだ、と笑いかけて]
(132) 2011/12/28(Wed) 03時頃
|
|
[熱のことどころか、3人も昏倒者が出たことさえ知らない。 だから、別に、と言われても フィリップにはやせ我慢としか思えなかった。 ただ、こぼれる苦笑には、ブランケット越し、 別口の理由もあるので黙殺したいところだった、が]
………わっ
[黒に包まれた指先から外れたブランケットが また風に翻る越しに笑顔を見た。そう言われれば、 抗弁できそうな理由が思いつけるわけもなく。]
………うん……
[頷いた後、翻ったブランケットを捕まえて。 自分とカルヴィンを包む。ブランケットだけじゃなく、 カルヴィンの暖かさも加わって思う以上に暖かくて少し笑った。 鮮やかなほうのフィリップが、 羽毛があっても寒いものは寒いと、 二人の間の一番温かそうな位置に収まりながら。]
(133) 2011/12/28(Wed) 03時頃
|
|
あの、さ
[二人と一羽、ブランケットに包まって、あったかくなればさっきまでは確かに寒かったことを思い知る。近くなった体温が少し気になったけれど、フィリップには知られないように、紅い姿を眺めながら口を開いた]
その、ごめん、な。 ……噛み付いたり、して
[何故あんなことをしたのか、よくわからなかった。衝動のままだった]
(134) 2011/12/28(Wed) 03時頃
|
|
[風が吹くたびに、中庭の薔薇の匂いも届く。 ただ、音楽の影響が続いているのか、 ただ、寒いけれど緩やかなまま。
フィリップは、謝罪の言葉に目を瞬かせる。 ……頬に傷があるのは知ってはいたが、 噛み痕だとは認識していなかったから。 だから、噛み付いた、と言われれば、 同じようにフィリップが 噛み付いた部分へ、手を伸ばす。]
……俺も、噛み付いてるから、お相子。
[カルヴィンからすれば、 噛みついたから噛み付かれたと 思っていただろうか? フィリップは偶然の一致が 痛み以外に同じ箇所があるようで、小さく笑う]
(135) 2011/12/28(Wed) 03時半頃
|
|
[目を逸らしていたから、項に手が伸ばされれば大げさなほどに身を震わせた。そこに触れられた時を思い出してほんの少し体温があがった気がした。 噛みついたから、とは思っていなかった。したいからそうしたのだろうと。 衝動とはいえ、少年がそうしたのと同じように]
おあいこか ……うん、じゃあ
ありがと
[痛い時に、傍にいてくれて]
(136) 2011/12/28(Wed) 03時半頃
|
|
[触れた瞬間震えるカルヴィンに 軽く指先をひいて翠を瞬かせる。 ……自分の手が邪魔で見えないが、 今も、月光受けて淡く光っているのだろうか?]
[短い言葉のやり取り。 お相子にしたことがありがとう名なのか? それほど気にしていたのだろうか?と 前後の会話から カルヴィンの思惑からずれたところを考える。 それでも、感謝されれば、暖かさを感じた。]
……ううん……あ、 えっと……”さぃあ”って、どんな人か、聞いても、いいかな?
[だから、また自分が代用品になるとき、 カルヴィンが満足できる代用品であるように まったく知らない”さぃあ”がどんな人かを尋ねた*]
(137) 2011/12/28(Wed) 04時頃
|
|
[固まった。胸のあたりから顔に熱が上ってくるのを感じた。名前になってないけれど、きっとあの時ぐずぐずに泣きながら呼んだのだ。 何故今それを聞くのか、よりも。どう答えるべきか考えて]
えと 俺の、同室
[間違ってはいないが、どんな、という問いの答えにはなっていない。膝を抱えて顔を伏せ]
年上のくせに、可愛い奴だよ
[耳まで赤くなってる気がして隠したかったけれど、そうしたら顔が見えてしまう]
サイラスのことは、忘れろっ
[名前を呼んだ途端、今どうしてるかな、と考えてしまった。少年にとっては絶対忘れられない存在だけど**]
(138) 2011/12/28(Wed) 04時半頃
|
|
[意識はエリアスに戻って。 戻る先は自室。セレストやモリスが至る前に、 当初の目的だった水と湯をもらって戻ってきたのだけれど]
…あぁ、やっぱり……
[いるとは期待していなかった。 自分なら、居れない。けど、彼ならかまわなかったのに]
やっぱり、俺ではだめ、なんだね。 はは…今更じゃ、ないか。
[諦めの感情はもう心の根底に根付いている。 彼が、食堂でモリスとまたしようとしていることなんて知る由もない]
君はやっぱり、俺がいたから…
(139) 2011/12/28(Wed) 05時半頃
|
|
[どくん、と胸が鳴る。痛い。 あぁ、それでも彼を想うキモチが痛い。 高鳴る胸が、痛い。 ぎゅ、と胸元の服を掴んで、耐えるけれど、 病もあわせたその痛みに暫く耐えられずに シーツの中に倒れこむ。 消し忘れた暖炉の火も、もう小さい]
このまま死んでも、別に惜しくないんだろうなぁ…。
[そう、ふと脳裏に思い巡らせながら*]
(140) 2011/12/28(Wed) 05時半頃
|
|
―礼拝室―
[指先に、丁寧に落とされる唇に 微かに声がひとつ落ちる。 最も清浄でなくてはいけない場所で 始まろうとしている背徳の行為に ぞく、と背筋に甘いしびれを感じた。
伸ばされる指先を、遮ることはない。 寧ろ受け入れて、導く。 この体にその行為を教えたのはジェフで けれど彼が大切に思うサイラスに 自分は罪への知識を教えようとしている。
ジェフがこのことを知れば、間違いなく罵られるだろう。 けれど、今更止めるつもりなどない。 サイラスが望むのなら、受け入れるとともに 乱れた宴に酔いしれるのを望むばかり]
(141) 2011/12/28(Wed) 07時半頃
|
|
…サイラスの望み通りに。して。
[シャツのボタンを開けば、 ジェフの残した咬み痕も散った薔薇のような紅も 今だ新しくその名残を青い瞳の前に曝される。 サイラスだけではない。 ステンドグラスの前に佇む聖像にも とがめるような視線を向けられている錯覚が 余計に自身を煽って熱が昂るばかり]
もっと、酷くしていいから…っ
[ぎこちない指先はそれでも丁寧に触れようとしてくれる。 けれど、ジェフによって激しい快楽を知った身には 酷く焦らされているかのようで 思わずあげる懇願の声は、酷く濡れて蠱惑を帯びる**]
(142) 2011/12/28(Wed) 07時半頃
|
|
……ん?
[廊下を歩いていると、見覚えのある姿が見えて。]
……セレスト先輩スか。先輩の大事な王子様とは、一緒じゃないんスか?
[先ほどの一件があったせいか、モリスは目をそらす。]
(143) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
……続きは別にいいんスけど。
[モリスは醒めた目で呟く。]
なんで、あン時、逃げたんスか?
(144) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
もし、エリアス先輩と『同じような事』、考えてるだけなら――
[モリスは若干の苛立ちを込め、]
――先輩のこと、ただじゃおかないっスよ。 オレも、そこまでお人よしじゃないっスから。
(145) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
そんなんよりも、やる事あるんじゃないスか、セレスト先輩。
[セレストの反応を見ながら呟く。]
そうそう、いい事教えてあげるっスよ。
(146) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
何か、ここの薔薇の木を燃やそうとしてる子がいるみたいっスけど。
[モリスはゆっくりと目を閉じる。]
もし、あの木が燃えるような事があったら。
(147) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
エリアス先輩、目ェ醒まさなくなっちまうかもしれねーっスよ。
(148) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
[濃厚な薔薇の香りに狂わされ、たどたどしい指は彼の身体を暴いていく。 兄が残した痕跡と知らぬまま、 鮮やかに肌の上に散る紅の一つ一つをいとおしく辿り、冷たい舌でそっと舐めて。 痛いほど張り詰めた熱情を無意識に、着衣越しに太ももに擦りつけながら、 陸に上げられた魚のように震える肌へ、新しい痕を刻んでいって。]
ヴェスさ、……ァ………
[シャツを掴んだ手がぎゅっときつく握られ、ぶるりと身を震わせた。 堪えるようにぎゅっと瞑った目は、驚きと情けなさと怯えたような色で愕然と開かれる。]
(149) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
…っご、ごめん…ごめんなさいっ!!
[服の下、どろりと不快な感覚。 何も知らず守られて育ったせいか、 なによりそんな粗相をしてしまったことが酷くショックで。
張り詰めていた熱情は、嘘のように冷め切ってしまって…
酷く居た堪れない気持ちに、彼をそのままに聖堂を逃げ出す。 もう、なんだかよくわからないけれど、酷い罪を犯して、穢れてしまったような気分だった。]
(150) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
それでもいいなら、オレと続き、しましょっか。
[モリスはくすりと笑うとセレストの手を取る。]
その先に見える未来は、セレスト先輩の望む未来かはわかんねーっスけど。
(151) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
|
[よたよたと逃げるように走る足取りはもつれて。]
…モリス、っ。
[廊下に見つけた姿。 泣き濡れたこんな顔で会いたくなかったけれど、そこを通らないと着替えにも行けない。 なるべく見られぬよう足早に過ぎようとしても、穢れた香りまでは隠しきれはしない。]
(152) 2011/12/28(Wed) 08時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/28(Wed) 08時頃
|
へっ、
[そこまでセレストに告げた後に見えたのは級友の姿。]
お、おいサイラスおめー大丈夫かっ!?
(153) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
…なっ、なんでもないったら…!!
[濡れた袖口で顔を隠しながら通りすぎようとするけど、 かけられた声に、堪えようとした涙が堰を切って溢れ出して。]
ほんと、なんでもないから…ほっといて…… [幼子のようにしゃくりあげながら、立ち去ろうとする。]
(154) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
あっ、そうか……
[普段見ないサイラスのただならぬ様子にモリスは少し寂しげな表情を浮かべ。]
オレ食堂行くから、
(155) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
落ち着いたら一緒にメシ、食おーな。
[敢えてサイラスを追うような真似はせずに。]
(156) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
[音楽室の扉の向こうに誰かがいるのは分かっていた。 だけど、子守唄を奏でている最中は音楽室に入ってくることはないことに、少し不思議に思う。 やがて、最後の一音を奏で終えれば、開かれる扉。 バイオリンをおろして、視線を向ければ、そこにいるのは元生徒会長。名前も顔も一応は知っている]
いえ、練習中というわけではありませんから。 うるさかったなら、申し訳ありません。
[謝罪の言葉には緩く首を振って、音が漏れていたと聞けば、すまなそうに瞳を伏せる。 責めているわけではないと言われても、考え無しであったことは事実だった]
こんな時間ですから、……眠く、なりませんか……?
[時間のこと、そして選曲に込められた意味。 こんな時間と鸚鵡返しのように言いながらも、正確に時間など疾うに把握しておらず。 疲れていると思っていたのに、体は全く眠りを欲さない。 それは自分だけに起こっていることなのか、あるいは他人にも起こっていることなのか、探るように問いかけた]
(157) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
香りは………そもそも、薔薇自体が好きにはなれませんから。 気にならないわけではありませんが…。
[最後に問われた言葉に考え込むように一度口を噤み。 未だバイオリンと弓を握っている自分の手元に視線を送る]
そうですね。きっと………僕は。
[顔を上げて、言葉を選ぶようにやけにゆっくりと口を開く。 レオナルドを見つめる瞳は僅かに揺れて、そしてまた視線を逸らすように伏せられる]
この香りで、自分が決定的に変わったと……思うことはありません。 いつも通りでいたいから。だから、バイオリンを弾いているのかもしれません。
[正気か正気でないか。自分にしか興味を持てない自分が正気だと言えるわけもなく。 だけど、それは薔薇の香りが漂ったことに起因するわけではない。 嘘にはならない程度に曖昧にぼかした言葉を紡ぎ、小さく息を吐いた**]
(158) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
──廊下──
……さっきはびっくりしただけだよ。あんないきなり触れるなんて、物事には順番ってものがあるんじゃない?
[利用しようとしているのはわかっている。けれど先ほどはあちらから誘ってきたのだから……と。後輩を見くびったまま。]
つれないなァ。 別にさ、俺は『好き』なんていらないよ。誰かの名前で呼んでも構わない。
[首に手をかけ引き寄せるように、甘く囁く。そのまま顔を寄せる動きは、ぴたり、止まった。]
(159) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
薔薇……?
[あの花は好きだけれど、それを燃やしてエリアスに影響が出るなんて、荒唐無稽な話だ。理性ではそう思うのに、ひどく不安。胸騒ぎがして、背筋が寒い。]
なぁに、それ……。
[手はとられる、望んでいた筈なのに、指を絡めることができない。心臓が痛いくらいにキュっとして。]
!!
[足音も耳に入らなかった。モリスが突如サイラスの名を呼ぶ。驚き、咄嗟に手を離した。]
(160) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
…うん、ごめん。
[友の気遣いに頷いて、とぼとぼと着替えを取りに行ってシャワーを浴びに。 身体と服に染みた穢れを執拗に何度も洗い流して、 兄が眠りに落ちたと知るのは、誰の口からだっただろう。**]
(161) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
|
あぁ、悪いっスね、セレスト先輩。
[モリスは再びセレストの手を取る。]
オレは、エリアス先輩の事に関しては本当の事を言ってるだけっスよ?
(162) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
|
趣味が悪いことは、否定しないんだ?
[近づく人を、今はもう感情を隠せないアイスブルーが
鏡のように映し、紡がれる言の葉にひくっと頬が引き攣った。]
判ってないよ……先輩は何も判ってない。
だって、そうでしょう?
本当に好きだったら、大切だったら、簡単に触れるなんて。
男同士で、兄弟で?此処から出たら異端なんだよ。
相手の幸せを願うなら、辛くても触れない。
嫌われたって、おかしいって言ってあげるのが本当だよっ
そうじゃない関係なんて、好きっていう言葉を免罪符に
慾に溺れているだけじゃないか。
[だから、嫌悪したのだ。ジェフとその周囲を。
けれど、そう思って尚、止められない感情というのを
今まさに体験していて―――苦しい。]
だから、そう思ったから、俺は……
[逃げ回っていたのに……と。]
なのに先輩は、俺を酷い人にしようとする……。
[覗きこまれる顔を、両手が覆った。まるで泣くように。
けれど、涙は、まるで裡から溢れる焔で
蒸発させられたのか、まったく零れなくて。
ゆるく落とす両手の下、現れる眸は、ぞっとするほどの
情念に焦がれている。]
本当に、趣味が悪いよ……―――
[それでも、ベネットがノックスに触れるなら。
この裡に荒れ狂う焔で、彼を焦がしてしまうのだろう*]
|
エリアス先輩から、こっそり聞きましたから。 いや、あれはエリアス先輩じゃないのかもしれないっスけど。
[モリスはセレストの耳元に甘い薔薇の芳香を吹きかける。 ]
セレスト先輩の事、聞いたのも、そうっスし。
(163) 2011/12/28(Wed) 09時頃
|
|
なに、を、聞いたの。
[甘い吐息に、膝が砕けそうになった。強く強く情欲を煽る麻薬のよう。先ほどまで溺れたかったそれに抗い言葉を紡ぐ。とられた手を掴む力は、強く。]
エリアスじゃないエリアス? ……ねェ、何を知っているの。 ……なにが、起こってるの。
[問い詰めながらも、吐息の熱さは移るよう。]
(164) 2011/12/28(Wed) 09時頃
|
|
―音楽室―
[セシルの問いかけから、彼も『就寝時間』だとわきまえていたと知る。 それでも弾いていたのは、何を願っての安らぎか、誰を眠りに誘うのか。]
とっくに消灯時間は過ぎていますよ……と、思っているのですが、まだ館内は明るいですし、 このまま眠ってしまっては……目覚めないのではと不安になるのですよ。
彼らのように。
[医務室のジェフとノックス。ご存知か?と名前を出した]
(165) 2011/12/28(Wed) 11時半頃
|
|
[定まらぬセシルの視線。思い浮かばぬ名前は呼べず。]
そうでしたか。しかし… まるで香りではない別のものが原因で、『変わっている』ようなことを言うのですね。
他人と同じではいけない、それこそ変わっていなければ、あなただけの音色は生まれません。
子守唄も、その前の曲も……いい音でしたよ。
[普段の音色を知らぬから、フィリップのために紡がれた音を誉めた]
(166) 2011/12/28(Wed) 12時頃
|
|
何が起こってるかは、正直オレもわかんねーっス。
[モリスは取ったセレストの手を指でなぞっていく。]
知ってる事は全て教えてるんスから。 でも、
(167) 2011/12/28(Wed) 12時頃
|
|
あの薔薇を焼いたら、エリアス先輩は深い眠りにつくのは、本当かと。
[モリスはセレストを強く引き寄せる。]
まぁ、誰かが薔薇を焼こうとしてるのかはオレも知らないし、もう関係ない話かもしれないっスけどね、先輩には。
(168) 2011/12/28(Wed) 12時半頃
|
|
……そうだ。眠気覚ましに、一曲付き合ってくれませんか?
[音楽室のピアノに近寄った。伴奏程度は弾ける。ブランクはあるが、目をつむって貰おう]
『ハレルヤ』か、『主よ、人の望みの喜びよ 』など如何でしょう。
[薔薇に囚われていない彼ならば。助けになってくれるだろうか。 そんな心積もりを隠すよう、笑みを向けた**]
(169) 2011/12/28(Wed) 12時半頃
|
|
―廊下―
[音楽室から出て、窓の外を見下ろす。薄闇であってもなお主張する赤薔薇。
元凶が手の届く場所にあるというのに。歯痒い。 アルバムに残されているぐらいの話だ。解放されたもの、もしくは解決方法があったということではないか? 満足すれば、終いになるのか?
分からないと首を振った]
直接伺った方が良いのでしょうか。薔薇に……。 それとも、囚われたかも知れない人の方が良い…でしょうか。 思い当たるのはヴェスパタインくんですが、さて、何処に居ることやら。
……モリスくんも、無事だと良いのですけど。
[全ては己の為に。人探しを再開した]
(170) 2011/12/28(Wed) 12時半頃
|
|
[手をなぞられているだけなのに、背筋までぞくぞくする。ぁ、と小さな声が漏れた。 抱き寄せられた腕が、冷え切った身体に熱いほど。溺れる心地よさを知っている身体はすでに期待を示している、けれど。]
まっ、て……。
[弱い力で、かろうじて肩を押す。]
その人だけ、止めるから……。 そしたら、何だってする……!!
[あまりに身勝手に、懇願した。]
(171) 2011/12/28(Wed) 13時頃
|
そうだな、異端だと思うよ。
だから、俺は気づかなかった。
好きなことに気づかないまま蓋をして、そして結局失ったんだ。
もう、失いたくないから素直になるって決めた。
ノックスがいなくなって、傷つけたと思って、それからずっと、ノックスのことばかり考えて。
いつもみたいに抱きしめられるだけでもいいから、傍にいたい。
っていうのは、好きって事だと思うんだけど。
[両手で覆われた顔を見ようと、手を添える]
慾だけなら、ほかの誰かでもいいはずだよ。
ノックスじゃなきゃ、俺の思いは満たされない。
[エリアスに触れても得られなかったもの]
酷いって、どうして?
俺はそう思わないし、他の誰がそう言ってもノックスを好きな気持ちは変わらないよ。
[両手の落ちた顔、現れたアイスブルーを見つめて、近づく。
体は別にあるのに、心音が煩く聞こえて。鎮めようとその頬に唇で触れた]
|
[レオナルドからの返答を聞き、考え込むように俯く]
………夢の世界なら。ずっと、一人でいれるのでしょうね。 目覚めないのであれば……、それはとても────なことなのに。
[もらした感想はか細い声で、俯いた表情は暗く、一度瞳を閉じる]
え……?
[ノックスとジェフェリーのことを聞けば、驚いたように顔を上げる。 ノックスとはつい先ほどまでここで会っていた。ジェフェリーとは楽譜をばらまいた時に出会ったきりか。 小さく肩を落として、ぽつりと呟く]
そうですか。 何となくは、……気付いていました。気配が……少なくなった気がしたから。
[困ったように眉を寄せて、小さく息を吐く]
(172) 2011/12/28(Wed) 14時半頃
|
|
[生徒会長は元であれども、その時には一人しかいないから、こちらからは知っていても、自分は有象無象の一人。 名を問われてはいなくとも、礼儀を考えて、自らの名前と学年を一応告げる]
僕は……そうですね。 きっと、他人に迷惑をかけることだけは……ないと思いたいです。 変化があっても、それは自分の中だけのことで。
[ゆっくりとした話口調で紡ぐ言葉は、慎重に言葉を選んでいることが相手には分かるか。 曲に対しての感想には、一瞬瞳を歪めて、首を振る]
………今の音は、僕の、僕だけの音では、ありませんから。 だから、……すみません。感想は受け入れ難く、あります。
[素直に受け入れれば、それで良いのに、何故かそれが自分の音と思われるのは耐えられず。 そう返した後、また顔を伏せた]
(173) 2011/12/28(Wed) 14時半頃
|
[零した言の葉は、ジェフへの嫉妬と、
ベネットを想うからこそ彼の未来を憂いてのもの。
なのに、どこかベネットの答えは少しずれていて。
なのに、だからかノックスの琴線に触れるのだ
――……いつも。]
ぎゅって、するだけじゃ、もう済まないよ。
[頬に接吻け受けたまま喋る。
脇に垂らした腕が、今一度あがり、ベネットの肩に触れる。
そして、身体と身体を少し離した。]
ねぇ、他の誰かと何かしたから、此処にいるの?
だから、俺がいいと思ったの?
[近い距離、薄く冷たい筈の青が、裡に焔を燈して翠を見る。]
もし、そうだったら、そうでなくても
俺は、確かめる為にきっと……―――
[その身を暴いて翠を焼いてしまうよ……と。
誰かを上書きするように、もう何処にも逃さないように。
逃げるなら、今だよと、思いながら、
逃がさぬというように、唇に唇を近付ける。
逃げぬなら、噛みつくような、接吻けを。]
|
……一曲??ええと。
[ピアノに近寄る相手を見つめて、瞬く。 困ったように視線を泳がせるも、ピアノまで来てしまえば、断ることもできず]
誰かと、……一緒に音を奏でるのは、ひどく不得手です。 それでも構わなければ、どちらでも弾けますので。
あぁ……でも、できれば、痛くない曲の方がいいかもしれません。
[相手が何故そんな気になったのか分からない。 向けられた笑みを探ろうと思う気にはなれず、戸惑いながらも、一度おろしたバイオリンを構えなおし、相手に選曲を促す。
中庭にいたフィリップを気にして、最後にそう付け加える。 寮内に入ってくれていたらいいのにと中庭に一度視線を向けて、小さく深呼吸をする。
最初の一音は緊張のため、酷く不安定な音を響かせるだろう。 相手の伴奏に怖々とあわせながらも、相手が伴奏を止めなければ、途中からは常と同じ音を響かせた**]
(174) 2011/12/28(Wed) 14時半頃
|
俺からキスしたいって言ったのに、そんなこと、…嬉しいだけだよ。
[体が離れて、体温が遠ざかる。
かけられた声に思わずうつむいて]
……最後までしたのかは覚えてないけど。
薔薇の精に、抗えなかった。ほら、薔薇の蔓の痕。
[首を示す]
ごめん。
[自身でも、泣きそうな声になっているのがわかった。
逃げるつもりなどあるはずもなく、唇が近づいてくれば、自ら寄せて、目を伏せる]
[ベネットの懺悔に眉根を寄せて。
その言葉に覚えた感情を発露させるように、
唇が合わされば何もかも奪い尽くすごとく貪る。
あわいをこじ開けるように、舌を差し込んで。
口腔の中のどこも触れない個所がないように。
酸素すら奪う傍ら、唇の端から零れた唾液が、
彼の首筋を伝って薔薇の刻印を濡らす。]
――……薔薇ちゃんか
[その唾液を追うように、首筋へ落ちる舌。
思い出すのは、自分の隣にベネットの身を横たえた姿。
お節介な部分と、誰でもいいといった風な精霊の
どちらの部分が勝ったのかは、今は判らないけれど……。
薔薇の刻印に、まるで吸血鬼のように歯を立てる。
そのまま、抵抗なければキツク吸いあげて、血が滲むほど。]
モリスは、セレストに、にこりと微笑んだ。
2011/12/28(Wed) 16時頃
|
――この、偽善者。
(175) 2011/12/28(Wed) 16時頃
|
モリスは、にこりと笑ったまま、セレストの頬をぎゅう、っとつねった。
2011/12/28(Wed) 16時頃
|
……痛いっスか? でも、先輩にされてきた事の方が何百倍も痛いんスからね。
[セレストを見る目は変えない。]
オレは、やっぱりエリアス先輩も、セレスト先輩も大っ嫌いっス。 本当にムカつくっス。
(176) 2011/12/28(Wed) 16時頃
|
|
けど、薔薇さんを助けるって話なら、協力しない事は無いっスかね。
[モリスは少し間をおいて、セレストの手を離す。]
(177) 2011/12/28(Wed) 16時頃
|
|
あとは、地球の果てなりおとぎの国なり薔薇園なり2人きりで何処へでも言っちまえこのクソ野郎ども、って感じっスかねぇ。
[モリスはにこやかな表情のまま、セレストに向かって中指を立てる。]
(178) 2011/12/28(Wed) 16時半頃
|
[意識だけのはずなのに、合わせた唇から感じる熱さは、体が有るときと大差なく、むしろより強く感じて。
入り込んでくる舌に自らも絡めて、端から唾液が零れる]
んん、…ノ、ク…ス。
[首筋を舐められると肌が泡立つ。痛みに小さく悲鳴を上げた]
ずるい、俺も触りたいのに。
[金糸に口付けて抱き寄せる。耳朶に唇で触れて、小さく噛んだ。
薔薇にあてられた時とは違って、直ぐに事に及ぶよりも、彼をより感じられるように、ゆっくりと]
んっ……―――
[首筋に埋めたが故に無防備な耳朶に、歯をあてられて。
痛みを耐えるようなくぐもった声を上げ、
つぅっと銀を引きながら紅を刻んだ箇所から、
唇を離す。]
先輩、痛いよ。
[自分がしたことは棚上げにして、眉を八の字に。
指先で濡れた自分の耳朶を撫でて、甘い息を吐いた。]
痛かった、お返し。
[いたずらっ子のような笑みを見せて、見上げてきたノックスに触れるだけの口づけを]
……もっと、していいよ?
痛くても我慢するっていうか、嬉しいし。
俺ももっと、触りたいし。
[鼻の頭に触れて、にっこり笑った]
痛いのが嬉しいの?
[触れるだけの接吻けを受けた後、じっと翠を見詰める。
先輩って、Мなのかなぁ……と、心の中で思うも
伝えたら触れられた鼻を摘まれそうなので言葉にはしない。]
とりあえず、部屋に行きましょーよ。
[きっと今の姿は、誰にも見られることはないと思うのだけれど。
照れ隠しもあるのか、そう提案する。
自分の頬を掻いて、その手を差し出した。
受け入れられたなら、部屋に向かって歩きだすけれど、
その途中で、ジェフの姿を見つけることがあったなら、
縄張りを荒らされた猫のように
ふしゃーっと毛を逆立てるかもしれない*]
痛いのが嬉しい訳じゃなくて、触れられるのが嬉しいんだって。
[少しむくれて。
けれど差し出された手に頷いて右手を乗せる。
温かく感じるのは、おそらく気のせいではなくて、心の温かさだろうと思いながら**]
|
―音楽室―
[か細い声>>172。最後までは聞き取れなかった。ずっと1人で『居たい』のだろうか。]
『一人なのも、痛い』>>36 と…
[胸を抑え]
あなたは、目覚めたくないと願うのですか? 2人のように。
セシルくん。
[気配が分かるらしい奏者の名を聞き。改めて名を名乗った]
[彼がゆっくりと話すのは、下手な事を言わない為か、それともこちらを警戒しているのか…。慎重な様に見えた]
では、感想は改めて言わせて貰いましょうか。 あなたの音を、聞かせて下さいね。
(179) 2011/12/28(Wed) 18時半頃
|
|
[ピアノの蓋を開け。椅子に腰掛けて引いた。手を解し、両手を鍵盤に]
痛くない…? それはどういう痛みでしょう…?
[問い。ヴァイオリンを構える姿に頷く。出だしを弾き、『主よ』の方を選んだ。 右手と、左の親指と人差し指で。音を紡ぐ。不安定な音には、大丈夫ですよと笑みを向け。 伴奏を止めず。 暫しの演奏会は、どこまで音を運ぶだろうか。 穏やかになっていく心に、目を伏せて音に酔う**]
(180) 2011/12/28(Wed) 18時半頃
|
|
あ痛たたたっ!?
[どこか夢のうちのように薔薇にふやけていた精神が、一気にさめた。]
モリスっ、なに……、
[抗議の声は、しりすぼみに消える。]
……甘えすぎたね。ごめん。
[モリスの顔は笑顔だけれど、その瞳は笑っていない。当たり前だ、自分は彼をエリアスを傷つける道具にしようとして、そのくせエリアスを選ぶのだから。 同時に気づく。やっぱり全員を同じように好きでいるなんて無理で──エリアスと自分のためなら、誰だって傷つけることができてしまう。あまりに醜い身勝手さ。]
そうだね、どこか行ってしまうことにするよ。 薔薇をまもってからね。
[以前なら、好きと言う言葉で表した感謝の言葉。口からは出てこなかった。**]
(181) 2011/12/28(Wed) 18時半頃
|
|
…あんなことしようと、したなんて。
[シャワーの湯もぬるくなるほど、ずっとずっと浴び続けて。]
兄貴に知られたら、怒られる…
[きっと叱られて嫌われて軽蔑されて。 何も知らぬまま神聖化された兄の存在は、犯しかけた罪に酷く重かった。
シャワーの下、濡れながら立ち尽くす。]
(182) 2011/12/28(Wed) 19時頃
|
|
― 医務室 ―
……う、ん……
[どれほど時間が過ぎたろうか。 少年はゆっくりと身を起こす。 頭がとても重い。 いつの間に気絶していたのか、 その前に何があったのか思い出すことは出来ない。
故に少年に分かるのは、 今目の前にある事実。 眠り続ける者たちの姿]
――……ゃ……
[見ていたくなくて、 少年は逃げ出した]
(183) 2011/12/28(Wed) 19時半頃
|
|
― 自室 ―
[いったいどこへ逃げようというのか。 隔絶された世界は茨の檻の中。 駆け回った先、 飛び込んだのは今や広すぎる部屋]
ノックスせんぱい…… ベネットせんぱい……
[二人とも。 二人して、目を覚まさない。 自分だけが取り残されたこの孤独。
視界に映るサイドボード。 置かれたナンテンは、一つの小さな約束の。 眠っていては叶わない、 子供だましの雪遊び]
(184) 2011/12/28(Wed) 19時半頃
|
|
う……うぅ…… 一人にしないで…… おいて、いかないで……!
[室内に、声が虚しく木霊する。 返事をしてくれる者など誰もいない。 ただ少年の嗚咽だけが響いていた]
(185) 2011/12/28(Wed) 19時半頃
|
|
……おかしく、なったの、は…… 薔薇の気配、しだしてから……
[置いていかれ、 迎えなどないのならば。
連れ戻すしかない。 この手で。
ひとしきり涙を流した少年は 静かに立ち上がり部屋を後にする。 その目はどこか虚ろで、 まるで何かに取り憑かれたように 盲目的に行動していた]
(186) 2011/12/28(Wed) 19時半頃
|
|
― 中庭 ―
[談話室かどこかからだろう、 火口箱を手にした少年は 中庭の薔薇へと近づいて行く。
警戒を露にしているのか、 香りが酷くなったような気がした。 ぐらり、と視界が歪み 崩れ落ちそうなほどの熱が奥で燻る。 けれど、それでも]
(187) 2011/12/28(Wed) 19時半頃
|
|
かえして…… せんぱい、たちを……かえして、よ……!
[あの寒々しい部屋には、 もう二度と戻りたくない。 戻るのは、ノックスが元気に笑って ベネットがそれを温かく見ている部屋なのだ。
寒空の下、火がつくかは分からない。 それでも少年は薔薇へと更に近づいた**]
(188) 2011/12/28(Wed) 19時半頃
|
|
……?
[ひくり。薔薇の近くに人の気配がする。 明らかに何か妨害の意思を持ってるそれ]
…何をする気……
[シーツの中、妙に物騒な面持ちをした薔薇の精]
許さないって…いったよね……
[その語気に、いとおしげな響きは僅かも含まない]
(189) 2011/12/28(Wed) 20時半頃
|
|
つーか、アイツ大丈夫かなー……
[モリスはセレストと別れた後に、サンドイッチを手にして、サイラスの部屋へと向かう。]
ただならない様子、だったけど……
[モリスは少し不安顔。]
(190) 2011/12/28(Wed) 20時半頃
|
|
誰……
[薔薇は意識を集中して、その気配を追う。 自身の周りであれば、知るに難しいことはない。
脳裏に写るビジョンにあるのは]
君か。…そんなに眠りたいの。 なら、眠らせてあげようか。
(191) 2011/12/28(Wed) 20時半頃
|
|
それにしても、オレもお人好しなんだかなんなんだかっスねー。
[モリスは呟けばいつの間にやらサイラスの部屋の前へ。
モリスはドアをノックする。]
(192) 2011/12/28(Wed) 20時半頃
|
|
オスカー。
[それは本当に空気のようにそこにいた。 その様子は、今はセレストとそう変わらず]
何をしているのかな。こんなところで。 薔薇を燃やすつもり? そんなことをして…皆戻ると確信はあるのかい?
[語尾には明らかに怒気がこもる。 眼は薔薇の色をたたえながら。
そしてまた、今度は毒気そのものともいえるような香りが漂う]
(193) 2011/12/28(Wed) 20時半頃
|
|
[手はオスカーの首に伸びる。 前は触れるだけだった手が、次は縊るような力をこめて]
自分を殺そうとする人へなら、自己防衛は成り立つのかな。 僕は君達が大切だけど…僕を害そうとするなら許さない。 僕は君達の望みを後押しするだけだ。 それができずに眠れば僕のせい?人とはそこまで意気地なし?
(194) 2011/12/28(Wed) 21時頃
|
|
[音の足りぬ伴奏。本当に添えるだけの音しか出せなかった。セシルの顔を見て、拍手を送った。
昔奏でていた音は、派手で、パフォーマンスの多く、他人の為のものだった。 自分とは違う、内に向かう音がとても珍しかったから。]
華やかさに欠けますが…これこそが、セシルくんの音なのでしょうね。 聞かせて頂き、ありがとうございました。
[彼がそれで良いというのなら、これ以上演奏について言う必要はないと思った]
他に迷惑をかけることがないというならば、セシルくん、あなたならばこの不可思議な現象をどうにか出来るやもしれませんよ。
(195) 2011/12/28(Wed) 21時頃
|
|
― 夜空の下 鐘楼の中で>>3:138 ― [早送りで赤い果実が熟すようにカルヴィンが赤くなっていく。 肩が震えていないところから 苦しくて顔を伏せたんじゃなくて 恥ずかしさで顔を伏せていると、 耳まで赤くなる様子に思う。
一枚のブランケットを共有しているので、 膝を抱え込むのに合わせて フィリップもしゃがみこみ翠で見やる。 あれほど泣きじゃくる相手、 今、こうして真っ赤になる相手。]
………え… けど、 それだと、俺、代用品になれないよ。
[ただ、サイラスと言う見知らぬ少年の 情報を聞きながら彼からこぼれた言葉に フィリップは、困ったようにそうこぼした。 ……それは本当に困惑した声色だった。]
(196) 2011/12/28(Wed) 21時頃
|
フィリップは、困惑しながらも聞こえ始めた音に、黒に包んだ手を握って息を吐く。
2011/12/28(Wed) 21時頃
|
代用品って、え
[いつも煮え切らない口調のフィリップだけれど、本当にどうしたらいいのかわからない、そんな途方にくれたような声を聞いたのは初めてで、思わず顔をあげると思ったより近くに顔があり目を見開いた]
そんなつもり、ない
代わりなんて、いない
[真っ赤な顔のまま睨みつけるようにしてそう言った。重なる音色には暫く気づかずに]
(197) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
|
──廊下──
[掃除用具入れからバケツを取り出す。水道の蛇口を全開にあけ、かじかむ指で水を溜めた。 生木に火はつきにくい。それが濡れていればなおさらだ。これが対策の一つめ。]
教室……鍵開けられないかな。
[その次は机を運び出してバリケードを築いてしまおうか。寝ずの番をしたっていい。失うなんて考えたくもない、何だってやってやろう。
水の溜まったバケツを持ち上げる、飛沫が舞った。走りゆくのは中庭へ。そして……]
エリー!!
[中庭に降りれば、エリアスの手が、オスカーの首にかかっているのが見えた。なにも考える暇などなく、あげたのは制止の声。]
(198) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
エリアスは、首をゆるり、セレストへ向ける
2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
…お恥ずかしい話ですが、薔薇の香りが強い場所だと気分が優れず、妙に落ち着かなくなると言いますか…苦手で。
ですが、もしどうにかしたいと望むなら… 協力することは惜しみませんから。
どうぞおっしゃって下さいね。
[ピアノの蓋を閉じ、立ち上がる]
それでは、また…。 有意義な時間を、ありがとうございました。
[にこり、人当たりの良い笑顔を向け、音楽室を出た*]
(199) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
|
― 鐘楼 ― [真っ直ぐに刺さる視線に、耐え切れず翠をそらす。 二人の間にいる鮮やかなほうは交互に見上げて。]
……そっか、そう、だよね。 俺なんかじゃ、つとまらないよね……
[代用品として寂しくて痛い間だけ、暖かかった。>>2:54 代用品であるならば、いつか、拒否されて捨てられても それは役目が終わっただけだと、 ひどく痛まないで自分で納得できそうな気がした けれど、代用品でないならば……]
……代用品でよかった。
代用品 が よかった。
[ブランケットから出るように立ち上がる。 腕に鮮やかなほうを抱えて。聞こえる音は歓喜の歌……]
(200) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
|
君……
[何しにきたの。そういった眼でセレストを見る。 酷くイラついていた薔薇に、今は気遣いの意志はなくて。 オスカーは気絶でもしていただろうか。 怒った薔薇の香りは、たとえるのならいかにもスパイシーな感じ。 お子様にはさぞつらいだろう]
(201) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
|
― 食堂 ―
[寒いし。住み込みの使用人は見つからないし。最悪だ。 この俺様にここまでさせようとは。イライラしながら台所に踏み込んだ。汚らしい。辺りに人がいないのを確認して、冷蔵庫を開ける]
何が何だかわからない…
[料理の素材だろうか。生では到底食べられないので調理済みのものを探した。保存用のスープ?を見つけたけど、さすがに火の使い方はわからない。冷凍庫にアイスクリーム、パントリーにりんごと袋菓子を見つけて食堂に戻る]
誰も……いないな
[一人の食事、一人の晩餐だ。今は何時かわからないが、暖かいものでも食べれば心が温まるかもしれないのに]
(202) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
|
[目を逸らし立ち上がるフィリップを呆然と見ていた。代用品"が"いい、だなんて。そんなこと言う人がいるだなんて、考えたこともなかったから]
なん、で
フィリップ
[手を伸ばす。 嘘をつかないように、傷つけないようにしていた。でも結局嘘をついてしまう。意思を、感情を変えてしまう。
けれど、そんな時間はなかった。本当しか言っていない。 それが、本当が彼を傷つけたんじゃないか、ということに
息が、止まって
音だけが頭の中を鳴り響いていた]
(203) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
|
―現在・廊下―
[接続の切れている左指を右手で包み。 楽器に触れ、音を望んだ気紛れに失笑した]
何を、言っているんでしょうかね。私は…
ああ…いい加減……
[服に染み込んだ香りに鼻を背け。自室から着替えを持ち出し、シャワールームに向かった]
(204) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
|
|
――――!
[声をかけられ少年は振り返る。 その手に握る火口箱は離そうとせずに]
確信、は、ないです……けど…… おかしくなったの、薔薇の気配、してからです。 関係、ないとは……思えません、よ。
[急激に濃くなる香りは一体何だというのか。 息が、苦しい。 胸元を押さえながらも少年は反論する]
(205) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
|
……あっ……!? ぅ……っは、ァ……
[けれど身体は思うように動かない。 ぎりりと首を締め上げられれば、 危うく火口箱を取り落としそうになった。 キツい香りも相まって、意識が朦朧とする]
……ぇして…… せんぱい、たち、かえして……
[もはやそれはただのうわ言。 敵意を孕む香りは何も煽らない]
(206) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
|
[先ほど、初めて名前を呼ばれた時 何故違和感を感じたかを朧げながらフィリップは理解する。]
なんで……て、 君は、捨てる 人なんでしょ?
[今は捉えてくる手が、 いつかフィリップを突き飛ばし、 たとえば鐘楼の階段を転げ落ちてしまうような。 そんなことを想像して恐れながらも 拒絶を否と言う風のカルヴィン、 その手を払いのけることもできず捕まる。]
[けれど、怖い……伸ばされた腕も誠実さも、優しさも 真っ直ぐフィリップ自身に伸ばされれば いつかそれが翻ることが脆弱な心には無性に怖く。]
[歩み寄ることも、逃げ出すこともできず硬直し立ち尽くす。 棘が刺さった手を黒が覆っていて その分は逃げ出さずにすんだ]
(207) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/28(Wed) 22時頃
|
──中庭──
[咄嗟に感じたのは、オスカーへの嫉妬だった。
怒りの視線にずきりと胸は痛む。いや、忘れて欲しいのだから、むしろこの反応は喜ぶべき、なんだろう。 そして、それ以上に自分を苛むのは。息苦しささえ覚えるほどの薔薇の香り。けほ、と小さく咳をして、笑顔を作る。]
……薔薇を燃やそうとしてる子が居るって通報をうけてさ。風紀委員として放っておけないじゃないか。
[地面に置いたバケツを足で軽く小突く。ちゃぽんと水面に波紋がうまれた。]
……君は?
[オスカーの身体、叶うなら受け取ろうと。]
(208) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
|
返す…?僕に何をしろっていうのさ。 棘を容れたのは君の先輩達。 僕はただ、体を癒したいだけ。
僕を燃やしても何も変わらない。 …だからって、自分を燃やされそうになって、 黙って見逃すと思う?
馬鹿にしないでくれる?
[嫌悪はいよいよ顕著に]
(209) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
|
[オスカーは意識があろうがなかろうが、そのまま突き飛ばす。その先でセレストが彼を受け止めても特に気にもせず。
そして、セレストを見る眼はわずかにゆれて]
…君……。 あぁ、この子に、よく言い聞かせておいてくれるかな。 それと…
[彼はどの面さげて会いにきたのか。 無意識の底で、エリアスの意識が浮かびそう]
君は…まだエリアスと話す気はあるの? この子はもう諦めてしまったみたいだけど。
(210) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
|
――……っ! …………!!
[絞められているせいか、 きつい香りのせいか。 まともに息が出来ず少年は苦しげに喘ぐ]
……ゃ…… ……り、は、いや…… 一人は、いや……!
[だから、返して。 一人にしないで。 置いていかないで。
酷く、我侭な。 けれど少年の唯一の願い]
(211) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
|
[抵抗の出来ない身体は、 突き飛ばされればいともたやすく吹き飛んだ]
(212) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
|
捨てる、よ
[捨てられるものならば、いつだって。
きっと、捨てられる前に逃げ出すだろうフィリップと、捨てたくない、と思う前に手放そうとする少年は、似てるようでやっぱりどこか違っていて]
でもさ、離したら戻ってこないんだよね
[掴んだ手を握り締めた。離したって、いいはず。けれど離したら、痛みを感じたであろう心も知らぬまま、また透明に戻るのだろう この黒い手袋の持ち主が奏でてたろう旋律は消え、中庭の騒ぎには気づけぬまま。少しずつ緩む手の力を感じながら呟いた]
フィリップを捨てたくない、って言っても ……信じないんだろ
(213) 2011/12/28(Wed) 22時頃
|
|
[オスカーは倒れぬように受け止めて、横たえあとは手放した。 拭い去られた記憶が、泡のように断片的に浮かぶ。そのせいか。薔薇の精がエリアスをこの子と呼んでも、取り乱しはせずに。]
……君はこの薔薇? エリアスは身体が弱いんだから、無茶をさせないでよ。 なにが欲しいの。なにをすればエリアスを解放するの。
[吸血鬼譚や妖精譚、妖しげな物語は好きだった。けれど巻き込まれてわかる──大事な人の身体を勝手に使われるなんて、冗談じゃない。]
……エリアスにつたえてよ。 俺はきっとエリーが思うよりずいぶん酷い人間だから。俺のことなんて忘れてしまって。
[涙はもう枯れたのだろうか。声は詰まらず口にできた。表情だけは、泣き笑い。]
(214) 2011/12/28(Wed) 22時半頃
|
|
―シャワールーム―
[水音が響いていたとしても。 一番端のシャワーを使い、体の隅々まで洗い、薔薇の匂いを消すようにミント臭のボディソープを使った。 少し伸びた髭が時間の経過を物語っているようで。 備え付けの小さな鏡を覗きこんで、剃った。
両手で頭皮を刺激しながら洗髪すれば、思考もクリアになっていくような気がして。
気持ちが良かった]
(215) 2011/12/28(Wed) 22時半頃
|
|
[捨てる、よ。と言う言葉が、 今、捨てられたようで怖い。
握られる手、手袋越しに暖かさが伝わる。 手を振り払えば、 すぐに消えてしまいそうな強さになっていく。]
主を信じぬは見捨てられる……? けど……信じ方なんて、知らない。 わからない、怖いっ……怖い……よ
[今にも消えそうな暖かさが本当に消える予兆に感じて 下から立ち上るバラの匂いも今は怖い。 一晩、今までだけで何度も緩んだ涙腺は 締りが悪くなたのか、また緩んで]
(216) 2011/12/28(Wed) 22時半頃
|
|
[隣のシャワーブースから、聞こえ出す水音。 そっと出て行こうとして、誰なのか気になって見てしまった背中。]
レ、レオナルドさん、…それ………。
[身体中に青い痣のようなものが見えた気がして、絶句した。]
(217) 2011/12/28(Wed) 22時半頃
|
|
何が怖いの。捨てられるのが怖いの? 俺だって怖い。捨てるのが、怖い
[唾を飲み込んで息を吐いて、手に力を込めた。潤んだ瞳から雫がこぼれる前に止めてやりたいと思ったけれど、どうすればいいのかわからなくて。でも、きっと]
今この手を離したらそんなに痛くないと思うんだよね
[乾いた笑いを浮かべて、口を閉ざした。こんなんじゃ、きっと逃げられる。捨てられるのはフィリップではなくて――]
俺が、フィリップを捨てるんじゃなくてさ フィリップが俺を捨てたくなるまで、傍にいるってのはどう?
[そんな価値があるかはわからないけれど、怖い、という言葉を都合よく解釈するならば少しは効果があるかもしれない]
俺が逃げたらさ、捕まえればいいよ。飽きたら、捨てればいいよ
(218) 2011/12/28(Wed) 22時半頃
|
エリアスは、セレストへは「…やだよ。
2011/12/28(Wed) 22時半頃
|
……あれ、留守か。
[ノックをしても返事は無く。 そのままにしても申し訳ないので一度食堂に引き返す事にした。]
(219) 2011/12/28(Wed) 22時半頃
|
|
うん。僕はこの薔薇。 エリアスの体は…そうだね。仕方ないんだ。 ただ、僕は体を癒したいだけなんだ。
…君は…彼に直接そういえばいいよ。 なんなら、今だけあの子と代わろうか? そんなこと、僕に言わせないでくれるかな。
…なきそうなくせに。
[指はセレストの頬に伸びて」
もう少し…この子の気持ちも考えてあげてくれないかな。
(220) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
…… は い ?
[名を呼ばれた。 細かな水を顔に受け。閉じていた目を開け、振り返った。 舌打ち。]
どうかしたんですか、サイラスくん。
(221) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
エリアスは、そして耳元で呟く。場所を変えよう、と。
2011/12/28(Wed) 23時頃
|
…や、その……ご、ごめんなさい!
[濡れた髪のまま、勢い良く頭を下げる。]
でも、それ…大丈夫、なんですか? なんか…怪我とかでも、ないみたい、だし。
[だいぶ落ち着いては来ていたけど、目元はまだ腫れぼったかったかもしれない。 おろおろと心配そうにしながらも、歳上の男の身体から目を逸らした。]
(222) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
捨てるの…が………怖い……?
[自分の怖さが何か? 問われて思案する前に、 次いだ言葉、歪む視界のまま瞬く] [捨てられる怖さだけ思っていた。 捨てる側の怖さを考えたことは一度もなかった。 捨てるほうは、好き勝手に 捨てるだけだと思っていた。]
[そんなに痛くない。その言葉に 口を閉ざすカルヴィンから逃げたい気持ちが募る。 ただ、先ほどの疑問が頭に残って ぎゅと、鮮やかなほうを抱きしめながら耐える。]
………俺が、君を…………?
[捨てられたら、捨てればいい、とは 雪がやんだ直後ぐらいに言われていた。 ただ、捨てる前から、選択肢が自分にある、ことは考えなかった。]
(223) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
捕まえても、いいの……?逃げたい時に。 ……カルヴィンが、いやになっても……?
[おず、とおそる、おそる口にする。 涙声でところどころ詰まりながら。 握られた手がブランケットの端をそっとつかむ]
(224) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
アイスクリームは寒かったな。 せめてセラーにワインでもあればいいのに。
[もちろん、パブリックスクールの寄宿舎にワインはない。 冷え凍えていく指を温めながら、堅いバニラアイスにスプーンを立てる作業を繰り返す。遠くからヴァイオリンの旋律が聞こえてきた。ルブランだろうか。クリスマスの晩以降、おかしなここにあってヴァイオリンの音だけが平常のようだ]
あれからどれくらい立ったんだろう
[せめて外に出ることができれば。年明けまでにまとまった額の金を保証ができるのに。オークのシェルフ。銀の食器。時計の鎖が金にしたい。絹のテーラード。制服のベストもランドリーにかけすぎているし、何より部屋の薪だ。 揃えないといけないモノが多い。金がいる]
(225) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
[眼鏡がないとはいえ、髪と眸の色で容易に相手を特定できた。 扉越し、湯で隠れて居るとはいえ、どこまで見えてしまったか。
赤いミミズ腫れは内出血し、 青紫色に変わり、 少しずつ消えていく前の、
身体を這う、縄の痕――――…]
新年を迎える頃には消えていることでしょう。大丈夫ですよ。
ああ…ジェフくんの看病、お疲れさまです。
[泣いた後のような声に。思い当たることは唯1つ。彼の兄の名前を出した]
(226) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
…え?
看病、て……
[訳が、わからなかった。 兄の身に何が起きたのかも知らなくて、動揺した表情で先輩を見返す。]
兄貴、どっか悪いんですか?
(227) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
―食堂―
……ん。誰かいるんスかね。
[モリスが食堂に戻ってみると人の気配がして。
サンドイッチを持ったまま、おや、と首を傾げる。]
(228) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
考えてるよ!!
[叫びは悲鳴に似る。]
傷つけたくないんだ、あァそうさ、でも隠してることが多すぎるんだ!!
[直接なんてきっと言えない。話せば決意は揺らいでしまう。 けれど、場所を変えようと言う薔薇から、逃げ出すほどに、クズにはなれなかった。唇を噛み締めながら頷いて。
横たえたオスカーは意識の外。 彼の持つ火口箱も、また。]
(229) 2011/12/28(Wed) 23時頃
|
|
――うん
[なんて答えようかな、と少しだけ考えて。簡単に頷くだけにした。どうなるかもわからない、先を見て臆病になっている自分が、フィリップが、捨てたくないというのは、捨てられたくないの裏返しで]
追い出したくなったら追い出せばいいし、さ
[誰かの元から逃げ出したくなることは今までにもあった。サイラスの元からも逃げ出したい。けれど、逃げたら終わり。それで、終わり。捕まえたいと思ってくれるなら、それはきっと嬉しいから。そうなればいい、と祈り]
よし 今から俺は、あんたのものだ
[手を離す。どうする?と促すように、怯えるように顔を覗きこむ]
(230) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
そう。考えてるんだ?知らなかった。 君の秘密をしって嫌われるのと、 このままただ忘れてほしいのと、ドッチが無責任?
[とりあえず場所を変えよう。 いくらなんでもこんなところにいれば皆冷えてしまうだろう]
この子…オスカーも暖かいところに連れて行ってあげないとね。 君も、この子達も風邪を引かせたくないでしょう?
[オスカーに肩を貸して運ぶくらいは二人でできよう。どこの部屋でもいいから、暖かいところに、と。]
僕たちは自分らの部屋でいいんじゃないかな。 エリアス、相当意識が沈んじゃってるから。 そう長くはなせるとも思わないけど。
(231) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
…自分のケツは自分でふきなよ。 僕に悪役押し付けるのはいいけど。 だからといって、君のエゴまで僕に尻拭いさせないで。
[セレストへ、少し据わった眼を向ける。 彼のその言い方が、妙に卑怯に見えたから]
(232) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
[物音がした。開けようとした袋菓子を置いてそっちを見ると、嫌な奴がいた]
ああ。 [こいつか。まずい飯がますます不味くなる。 顔を見るのも不愉快だ。ふん。 俺は手早く食べ物をまとめて、立ち去ろうとした]
(233) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
[首を僅かに傾げる]
…知らなかったんですか…?
[では何の為の?]
……医務室に居ますよ。 もしかしたら、もう目覚めているかも知れませんが。
[だから。今見た事を忘れてくれ。早く立ち去ってくれ…]
(234) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
[頷く姿をブランケットの端、掴みながらじっと見る。 捨てる、追い出す。渡された選択肢は 次いだ言葉に結ばれて。
それまで、掴まれていてあった、暖かさが離れた。 だから、宣言と一緒覗き込まれて。 なれない、自分で選択し、行うことを考えた。]
……………あったかい……
[ブランケットの端を掴んでいた手を おずと、カルヴィンの背に回して引き寄せる。 離れていて冷えた分、取り戻すように抱きしめ小さく呟いた。 ブランケットに包まれた肩口に、水滴を吸わせながら。]
(235) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
う……
[朦朧としている少年は、 傍らでの騒ぎに口を挟む余裕は無く。 未だ火口箱は手放してないなれど、 今更火を放つことは無理だろう。 屋内へ運ばれるのであれば、 もうそれに抵抗は出来ない。
ただ漠然と、頭上での口論が耳に入るだけ]
(236) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
そう、ですか。
早く良くなって、って…伝えといて下さい。
[今の自分は穢らわしくて、兄に合わせる顔が無くて。 しょんぼりとしたまま身支度を整え、出て行った。
こんな気分なのに、育ち盛りの身体は無駄に空腹を訴える。 温かいものでも食べたら、芯まで冷たい身体も暖かくなるだろうか。
カルヴィンがなにか作ろうとして、卵が無いねと言っていたような、 そんな日常があまりに遠くなってしまったように思いながら、食堂のドアを開けた。]
(237) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
大丈夫?大人気ないことして悪かったね。 でも、薔薇を燃やしちゃ駄目だよ。 君だって、自分に火をつけられるのは嫌だろう?
[背負ったオスカーに、あやすように言葉を投げる。 建物の中に入れば、医務室へ彼を寝かせておくつもり。 きっと、他のベッドで眠っているルームメイトに心を痛めるだろうけれど、薔薇はそこまで気にしない]
(238) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
へー。『上流階級の方』でもそんなモンお召しになるんスねぇ。
[モリスは入るなりにロバートの持っていた袋菓子を見てポツリと嫌味を零す。]
(239) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
[薔薇の言葉は鋭く刺さる。うつむいて、小さく自嘲気味に嗤った。 オスカーを支えるのは、一人でも間に合うと薔薇の手を断り、屋内に運ぶ。通りがかりの部屋のソファに座らせて。]
……エリアスは、戻ってくるの。
[長くは無理という言葉に、不安になって問いかけた。
二人で居慣れたはずの自室が寒い。]
(240) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
セレストは、一人で運ぶと言う意見はエリアスに却下されたかもしれない
2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
…うん、あったかい
[ほっとした。あそこまで言って、結局手を離されたまま、独り残されることも考えていた。きっとばれてないと思うけれど怖くて、怖くて仕方なくて。判断を投げてしまった分、決められなかった分、より臆病なのは少年の方だった。 手を伸ばして、そっとフィリップの背に回した。抱きしめるなんてことはできないから、服の裾をほんの少し握って、そこでやっと肩の力を抜いた]
あ…りが、 と
[聞こえないように、ほとんど声にならないくらいの大きさで言ったけれど、近くにいたから聞こえてしまっただろう。聞いてほしかったのか強がりたかったのか、わからないまま、心からの感謝を]
(241) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
|
|
[─自室─]
……。忘れろ、といいながら…何を言ってるんだ? 戻ってきても関係ないんじゃないの?
[セレストの問いに、薔薇は答えない。 単純に、わからないから。 もし今エリアスの中から自分が消えれば、 この体は暫く眠ることになるだろうから]
今、代わるよ。少しまってね。
[実際、意識しないと代われない位には弱っているエリアスの意識を、少し強引に呼び戻す。 一瞬意識を失ったようにくらりとそこにくず折れて。 眼を覚ますころにはいつものエリアス]
……セレス……?
[呟きは小さい。けれど、やっと会えた、というように、彼に手を伸ばす]
(242) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
……くっ…
[瞬間的に頬が赤くなる。強い怒り、それより強い恥だ。こいつにこんなこと言われるなんて、許しがたい。俺は件の袋菓子をサッと後ろに隠し、唇を噛んだ]
黙れ。貴様には関係なかろう。 使用人の女がいない。調理など自分でできるわけないんだ。 出来合いのものを食べるしかないだろう。 それより貴様はそれをどこで手に入れた、教えろ。
[顎をしゃくって、モリスの持っているサンドイッチを示した。そこへ、人が入ってくる気配がして俺は少しほっとして表を上げた]
(243) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
エリアスは、オスカーはまぁ一人でも二人でも運べそうに小さいから気にしない。
2011/12/29(Thu) 00時頃
|
は…?
ちょっと、サイラスくんっ!?
[しょんぼりと俯くサイラスに声をかけても、彼は背を向けたままシャワールームを出て行ってしまった]
……行かないんですか? それはそれは………
ジェフくんが、悲しみますでしょうに。
(244) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
まぁ、自分で料理を作れそうには見えねーっスね。 気づかないでしつれーいたしましたっと。
[余り悪びれずにロバートに謝ると、手に持ったサンドイッチを見る。]
そりゃ、そこらへんにあったモンでオレが作っただけっスけど。 オレん家は下に妹弟もいるんで作る事は多いんスよ。
(245) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
[シャワー室から出る時に背中にかけられた声が痛かったけれど、 それでもやっぱり、こんな時に兄には逢いたくなくて。]
…ぁ。
[もう一人逢いたくなかった人に、また鉢合わせてしまった。 さっき涙でグシャグシャでひどい顔だったのも見られてしまったし。
モリスに挨拶も出来ぬまま、食堂の奥へ行き、有り合わせのシチューの鍋を温める。]
(246) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
[鮮やかなほうが、挟まれて、もぞもぞと肩によじ登る。
それ以外に、背側、上着が引かれる感触に気づく。 鮮やかなほうを抱きしめていた手もカルヴィンに回して そっと、自分より下の位置にある頭を抱いた。]
…………ううん……
[かすかに聞こえた言葉に、 肩口に顔を埋めたまま緩く振る。 カルヴィンの内心を知るすべなく ただ、妄執に染まっていない新たな選択を提示してくれた 暖かさをフィリップは抱きしめた。
鐘楼の下、一騒ぎあったことも気づかないまま。 しばらく抱きしめた後、くしゃみひとつこぼした]
(247) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
お、サイラ……
[ロバートと話をしてる最中にサイラスが入ってきたが奥に入ってしまう。]
なんだよ、せっかくサンドイッチ作ったのに……
[つれない様子のサイラスにモリスは口を尖らせる。]
(248) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
当然だ。料理など、使用人の仕事さ。 俺たちがその仕事まで奪ってやることはないだろ。
[存外、殊勝に謝る様子で気分が良くなる。わかったならそれでいい。後ろ手の菓子袋を奴の死角にそっと置いたて、俺は立ち上がり、右手を奴に向かって差し出した]
ふん。ではお前が作ったのか。御苦労だったな。 寄こせ。
[料理ができる者がいて助かった。早くしろ、と俺は伸ばした手指をひらひらと振った]
(249) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
――回想・音楽室――
…………
[目覚めたくないと願うかと問われた言葉>>179に返すのは沈黙。 レオナルドの瞳を見つめて、惑うように揺れる赤茶の瞳。 睫毛が震え、唇が戦慄くも、決して言葉が紡ぎだすことができない。 無言であることが、肯定であると聡そうな相手には伝わってしまうか]
僕の、音を……?僕の、音は……
[誰にも聞かせたくないと、言いそうになるのを辛うじて飲み込む。 痛みをこらえるように唇を引き結び、目線を伏せる]
…………分かりました。
[暫しの迷いの後、薄く唇を開いて、小さく頷いた]
(250) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
[問いかけ>>180に返す言葉は無く、緩く首を振るのみ]
――――……ッ!
[最初の一音から紡ぎだされる旋律は非常に不安定なもの。 泣きそうに瞳を歪め、自分の音がどこまでも自分以外とは相容れないことを思い知る。
無理だ。やっぱり、無理なんだ。自分の音は……―――― 諦め、折れそうになる心。それでも、伴奏が止まらない。 困惑したように視線を向ければ、笑みを向けられる。
安心感など覚えるほどの余裕はあるわけもなく。 その笑みに込められた感情が、侮蔑などの負の感情には見えなかったから、手を止めることはなく、自らの音にまた集中する]
(251) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
― 医務室 ―
……けほっ。
[一度気絶しかけたからか 外気の冷たさで頭が冷えたからか。 多少は落ち着きを取り戻した少年は、 医務室で所在無げにしていた。 あの二人の後を追う気にも、 再び中庭に出る気にもなれず。 ベネットが眠るベッドの端に腰掛けて、 眠るその貌を見つめていた]
(252) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
──自室──
関係ないわけないよ。助けたいんだ。
[自分の側に居なくても、幸せならそれでいい。繰り返す別れの中で自分に言い聞かせた言葉はいつしかこびり付き固まってしまった。]
帰らなかったら、許さない。
[言葉を紡いだ時にはもう、エリアスの身体は崩れ落ちる。 慌てて手を出して支え。ゆっくりと開く瞳を、泣きそうな顔で見守る。]
……エリー。ごめんね。
[伸ばされた手をはらわなければいけないのに。今だけ、今だけ抱きしめることは赦されるだろうか。 伸ばされた手をとり、頬にあてる。長いこと離れていた気がして、虚勢はいまにも壊れそう。]
(253) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
…………おにいちゃん。
[反応の無い相手の髪に指を絡ませる。 少年にはかつて兄がいた。 似ているというわけではないけれど、 年齢的には近かったので、 半ば無意識に零れ落ちた言葉。
兄が自殺したのはちょうどこの年頃だった]
(254) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
ちょっ、何でそんな話になってんスか。
[サイラスの分に作ったサンドイッチを寄越せといった様子のロバートに、思わず皿を引っ込めて。]
人に物を頼む態度ってモンが無いんスか、君には。
(255) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
モリスは、ロビンにわざと意地悪く舌を出した。べー。
2011/12/29(Thu) 00時頃
|
[たゆたうバイオリンの音は迷いの表れ。 それでも止まぬピアノの音。 重なりあうことはない音に自らの演奏の身勝手さを知る。
そんな自分に気を遣ってくれているのか、添えられるだけの音に気付けば、瞬く。 初めて自分の音に触れてもらえた気がしたのは薔薇の香りが見せる錯覚か。 音に触れられて、支えられて……そう感じてしまえば、自分の心が震えるのが分かる。 これは錯覚だと、何度も何度も自分に言い聞かせる。自分の音が誰かに受け入れられることなんて、ありえない。
そう思う心とは裏腹に、初めて、手を伸ばしたいと思ってしまった。その音に触れてみたいと……。 でも、それは無理だとすぐに諦める。曲は既に終盤に差し掛かっている。 それに、触れようとするには相手の音が圧倒的に足りない。 一度だけ鍵盤に触れる指に視線を送る。滑らかに動く5本の指と、………2本の指。 その不自然さが、ほんの少し気になったけれど、すぐに視線を外した]
(256) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
あ、やっぱりちょっと寒い、よな?
[涙の痕か寒さのせいかわからない程度にはフィリップの顔も赤くなっていた気がした。確認しようかと思ったけれど、頭を動かすのがもったいなかった]
あったかいとこ、行こ
[口でそう言っても、裾から手が離れなくて困ったけれど。フィリップが寒くても、少年は寒さを感じていなかったから]
(257) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
ま、欲しかったら力づくでも取ってみたらいかがっスかね?
[普段のロバートの様子からちょっと意地悪をしてみたくなり。 どう出るのか、ちょいと様子見。]
(258) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
セレス…お帰り… よかった、ずっと心配してたんだ…
[夢の中だろうか。彼がいてくれる。 触れているのは彼の頬で]
なんで謝るの。俺のほうこそ、なのに。 怖い思いをさせて、本当に……
[ごめん。消え入りそうな声で呟く]
好きだよ。だから、どこにもいかないで。
[多分、今は夢と現の狭間。きっとこれは夢だろう。 ぎゅ、ともう片方の手で彼を抱きしめる。 これもずっとずっと耐えてきたこと。 諦めのままに、いつも口にしていた言葉をやはり、また]
…好きだよ。大好きだよ。
(259) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
[紡がれる感想。そして、告げられる言葉>>195にすぐには言葉を返せず]
………いいえ、こちらこそ、……ありがとうございました。 誰かと、演奏できて…、光栄でした。
[先ず紡ぐのはお礼の言葉。そして、またしばらく考え込んだ後]
先輩はこの状況をどうにかしたいと……望んでいますか?
[何かを暴くことはとても怖い。怖くて仕方ない。 できれば、やっぱり関わりたくないと思っているけれど。 このままで良いのか、迷う心もどこかにもちろんあって……未だ決心できずにいる]
………もう1つだけ。 先輩は、誰かのために、本気で何かをする時には……どんな心構えを持って、いますか?
[弱弱しい声に反して、視線だけは真っ直ぐにレオナルドを見つめた。自分のためには今回動けない。動くなら、他人のために。されど、自分としか向き合ってこなかった自分にはとても難しく。 返る言葉はあったか。何かあっても、それ以上は何も言わずに、去り行く背を見送った]
(260) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/29(Thu) 00時頃
|
…ほんと、何やってるんだろう。
[ヴェスさんにも謝らなきゃとか、色々と頭の中がグルグルして。 はぁ…と長いため息をつく。
合わせる顔が無い人が、あまりに多かった。]
(261) 2011/12/29(Thu) 00時頃
|
|
ん………
[どれ位外にいただろうか? けれど夜が明けぬのだから そうでもないのだろうか? カルヴィンの言葉に、 カルヴィンを抱きしめていはいても まだ温度が足りずフィリップはこくりと頷く]
……シャワー浴びたい。
[さっきっシャワーを浴びてから何度泣いたことか。 いい加減顔の一つも洗いたく思い。 抱きしめていた腕を緩ませればまた寒くて 鮮やかを乗せていないほうの手でカルヴィンの手を握る。 少しはあったかいだろうか?と]
(262) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
|
[身体を温め直し。着替えに袖を通す。
自室に戻り、髪を乾かす。 眠気は飛ばしたのに。横になれば眠ってしまうかもしれない。
どう動こうか…考えが纏まらなかった]
(263) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
|
ん?俺が腹を空かしている。お前は料理を作った。 だからお前は料理を差し出すという話だろう。 俺がお前にモノを頼む?……わけがわからないよ。
[こいつは何を言っているんだ?首をかしげ、薄笑いで仕切り直しの意思を示した。不快感が身体を満たして蒸気のように噴き出す。ふいに厨房からおいしそうな臭いが漂ってくる……]
あれは…さっきの奴か?泣いてたけど。
[こいつと話すのは煩わしい。あっちの男から暖かいスープを待つのがいいかもしれない。こいつもあいつも見たことはある。たしか同じ学年の]
あいつは何ていうんだっけ?名前。
[こいつの名前も知らないが、どうでもいい。俺様にとって命令も聞けない存在など、家具以下の使用人、十把一絡げに相違ない]
(264) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
[寮内のように見えるが少し違う気もする廊下を歩く。
二人で歩いている姿を見て、野良猫が毛を逆立てても軽いため息をついてみせるだけ。
これからは、私にじゃれついてくることも減るのではないだろうか。そう願っているよ。]
|
じゃあハッキリと申し上げますね。
[モリスはにっこりと笑い。]
てめーの為に作ったんじゃなくてサイラスの為に作ったんだからてめーにやる筋合いはありません、ご主人様。
これで宜しいですか?
[モリスはにこやかに笑えば軽く会釈して、厨房の中へと歩いていく。]
(265) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
|
……だめだよ、エリー、……俺のことなんて、好きにならないで。
[何度も首を振る。背中に回された腕が温かい。こわい。]
……エリーに話してないことがたくさんあるんだ。嘘をついてたこともあるんだ。俺じゃエリーのこと、幸せになんてきっと出来ない。
[好きだと、何度も言いたいのにわ言えない。あぁ、胸が裂けてしまいそう。]
(266) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
|
つか、遊んでる場合じゃなかったな。 サイラス、まじで大丈夫かよ?
[モリスはこそーっと中の様子を見にいく。]
(267) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
|
――現在・音楽室―― [ようやく一人きりになれれば、バイオリンと弓を一先ず置く。 自分の体を掻き抱くようにしてずるずると壁に凭れ掛かるように座り込む]
……………どう、したら。
[噎せ返る薔薇の香り。触れてこない限りは、暴きたくは無い。 だから、薔薇の香りの大本を辿ることは今はしたくなくて。]
協力、か。
[レオナルドの申し出を思い出して、そして自らの手を見つめる。 協力してくれるなら、触れても構わないのだろうか。 そう考えるも、そもそもこの手は触れることはできるだろうか。そして、暴いてしまうものは何だろうか。 考え込んでも、結論などは見えず。 触れるべきか、触れないべきか。何度も迷った末に選ぶのは…――]
(268) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
|
うん、俺も
[寒さは感じてなくても手はきっと冷たくて、フィリップの手を強く握り返した。時間の間隔はとうになく、シャワーを浴びたのが数分前なのか、数時間前なのか、もしかしたら昨日のことなのか、もうわからなくなっていた。ノックスを運んだ時の熱さは薔薇の香りで消えないままだったから、拭い去りたいとも思っていた。 階段を降りながら、手に触れる手袋の感触と優しい音を思い出す。セシルの手も、あったかいといい。彼にも謝らなければ、と]
そういえば、こいつ、名前なんてーの?
[鮮やかな紅を反対の手で撫でようとしながら聞いてみた]
(269) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
|
[温まったクリームシチューは、一人で食べるには結構多くて。 ちょっと迷ったけど、ついでだからと器を3つ引っ張り出してきてよそった。
深呼吸を一回して、ステンレスの壁板に顔を映して表情を何とか作って。 両手で頬をパシッと軽く叩いてから、お盆を持ってテーブルへ向かう。]
残り物あっためたからさ、食べないかい? みんなで仲良く食べたほうが、きっとおいしいし。
[うまく笑顔は、作れていただろうか。自信はあんまりなかったかもしんない。]
(270) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
|
[眼鏡の下で、すっと音を立てて目が窄まる]
そうか
[それ以上も以下もなかった。これ以上話す必要を感じない。 俺は頭を振り、肩をすくめて冷たいリンゴを撫でながら窓の外を眺めた]
(271) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る