212 Dark Six
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霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、チャールズ、ミツボシ、カリュクス、ケイイチ、イワンの5名。
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―教会―
[あちらこちらに見える激しい戦闘の跡。後輩の健闘を示すものだろう。しかし多勢に無勢だ。こんな猛攻を受けてしまっては。 長廊下を駆け抜けて角を曲がった瞬間、連立っていた狼が吠えた]
―――――! …ガーディ!!
[思わず声が上がった。それは悲惨な光景だった。 彼の異能は生と死を繰り返すが、それにはある程度の時間がかかる。更にダメージの蓄積も存在する。死に、眠りについて、回復し、その最中でまた損傷されて、延々と地獄のような光景が続いて行く。吸血鬼は"鍵を壊せ"と指示を受けている以上、彼の損傷を止めようとはしない]
……っ、この!
[刹那、自分の戦闘力が著しく落ちていることも忘れ、その一群に突っ込んだ。 吸血鬼の一斉攻撃を裁ききれる筈はなく、傷は増えていき血は滴る。致命傷の攻撃のみ、身体に"口"を出現させて、攻撃を吸収してやり過ごす。しかしその分、確実に動作は鈍る。その隙に攻撃を受けて、また血が流れる。全身が裂かれるように痛むが、後輩の痛みを想えば、こんなものは。 無理やり押し通るように後輩の元まで辿り着く。その小さな身体を抱えると、この場を脱しようとしたが]
(0) 2015/01/21(Wed) 01時半頃
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―――――――……っ。
[見つけてしまった。彼の首筋に残る噛まれた跡。
一気に頭から血の気が引いた。これはどう理解すれば良いのだろう。彼は未だ眠っている。しかし目を覚ませば吸血鬼になるのか?いや、今も既に吸血鬼なのか。どうすれば助けることが出来るのだ。彼が死因を受けてから蘇るまでは数十秒。タイムリミットは其れだけしかない。考えろ、考えろ、どうやったら彼を元に戻せるのだ、どうやったら彼を―――]
返せ!!
[狼狽した男をあざ笑うかのように、吸血鬼が後輩の身体を奪おうとする。叫んだ声は泣きそうで、酷く情けないけどどうしようもない。 駄目だ、時間が過ぎていく。もう一回殺して時間をリセットするか?いや、何を馬鹿な。どうしよう、どうしよう、もう多分十秒も残っていない―――]
(1) 2015/01/21(Wed) 01時半頃
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[――――――ぱくり]
[結局、妙案なんてなかった。 彼が魔物になってしまう位なら。苦しみを味わい続けるくらいなら。男は体幹に大きな口を開き、そのまま後輩を丸飲みにした]
…………。
[意識のない魔物は死んでいるのと同じだと、かつて言った。 どんな君でも傍にいて欲しいとも、かつて、言った]
―――――〜〜…ッ!
[能力の使用の所為か、心の乱れか、いずれにせよ男に出来た隙を敵が見逃すはずはなく。背を裂かれ、胸を貫かれ、その場に崩れ落ちる。 結局自分は、何もできないのか。反撃しようとナイフの柄を握りなおすが、力が入らず。そのままゆっくりと、瞼を閉じる*]
(2) 2015/01/21(Wed) 01時半頃
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―――――ゆらり。
[程なくして、彼は何事もなかったかのように立ち上がった。傷口にはしゅるしゅると蔓が生え、瞬く間に修復していく。同時に、襲い掛かってくる吸血鬼の群を一蹴して]
主上が興味があると言っていたから、 サービスの心算だったんだけどね。
ま、俺がやっても間に合わなかったと思うよ。 諦めなさいな。
[くすくすと笑いながら、男は哂う。身をかがめて、足元に転がっていた拳銃を拾い上げた。おそらく、少年の遺品だろう]
これは貰って行くね。ゆっくりお休み。
[ひらりと手を振って、彼は歩き出す。鍵と思しき少年が消えてしまったが、吸血鬼達も退散していくのだろうか。残党をいっそ優雅に蔓で掃除しつつ、教会の入り口の方へと向かう。 物音がしたのだ。誰か戻ってきた頃合いだろう**]
(3) 2015/01/21(Wed) 02時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/21(Wed) 07時半頃
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/21(Wed) 18時半頃
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/21(Wed) 18時半頃
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―教会―
[長い夜が明けようとしている。月は沈みかけ、空が白んでいく]
や、御帰りなさい。
[チャールズとイワンが戻って来た頃、既に教会への吸血鬼の襲撃は収束していた。しかしその爪痕は大きく、建物は至る所が崩れ、無残な屍が転がっている。まるで十年前の事件を思わせるように。 男は"普段と変わりのない"様子で、穏やかに二人を出迎えた。黒いフードを被ったままだが、両眼が赤いことに二人が気づいたかは分からない]
――――…って、あらら。凄い怪我。 手当の道具を持ってくるから、其処で休んでいてくださいな。
[にこりと笑うと言葉通り、救急箱とタオル、お湯の張った桶を持ってきた。抵抗が無ければ、そのまま二人を処置しようとするだろう。もっとも救護は専門ではないので、気休めにしかならないかもしれないが]
お疲れでしょう。何か食べます?
[問いかける声は、惨状に比して暢気に響いたかもしれない。司祭のことも、ガーディのことも、眼のことも、問われない限りは此方から何か言うことはない]
(4) 2015/01/21(Wed) 20時頃
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イワンは、ケイイチの居る教会に辿りつく。*
2015/01/21(Wed) 20時頃
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― 挿話 10年前・事件後 ―
[目覚めたのは白い天井。 拘束衣の格好だなんて分からずに。 眩い光は何処か祝福のように見えた。]
………。
[何も思い出せない。ここが何かすら分からない。ぼんやりとした白。幼子が初めて自意識を獲得する、それよりも世界認識の乏しい意識。 分からないのだ。ここが何なのか。全て、分からない。]
「目覚めたのか。」
[掛けられた。その、意味すらも。]
(5) 2015/01/21(Wed) 20時頃
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― 10年前・事件後 ―
「この男は全ての記憶を失っています。」
[意味が分からない単語が続く。組織 Dark Six 吸血鬼 眷属 魔眼 虜 殺害 教会 殲滅 異能。 厳しい目、冷たい目、憎悪の目、軽蔑、憐憫、ああどうして、この人達は怒っているのだろう。 よく、分からないから、笑顔を浮かべた。だって、どうしたら良かったんだろう。]
「異能もか?」 「恐らくは。強制的に発現させることは出来ましょうが。」
[偉そうな人が頷く。きっと、この人がここの群れのトップなのだろう。…群れ…?]
「流石にこれだけではな。」 「爪痕の一致は?振るわせてみれば」
[単語はざわめきの中に消える。 言ってる意味は、よく、分からない。でも、言われたままのことをしよう。]
(6) 2015/01/21(Wed) 20時頃
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[沢山の“テスト”というものを受けた。 “尋問”という名のものはよく、分からなくて。 向けられる眼差しも、こちらへ向けられず別の何かへ向けられる感情も。 …この人達は、こわがっているのだろうか…? 何にこわがっているのか、分からないから、笑顔を浮かべた。]
(7) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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……しさいさま、ぼくのなまえはイワンっていうんですね。 ぼくは、 おおかみ というものなのですか?
[他者術師による強制的な異能発現。体長2m強の微かに灰がかる白い狼。異能、の意味はよく分からない。司祭の答えは、何だったのだろう。]
(8) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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[教会に住むことになった。 司祭は、とても優しくて面倒見の良い人だ。]
[教会で、花壇の水やりを任されることになった。 最初は、どれくらいの水をあげるのか、教えて貰わないといけなかった。 毎日、水をやっていると、漸く、花達が気持ち良さそうな水の量が分かってきた。
花壇が荒らされた。 元の形に整えた。 また、荒らされた。元の形に整えた。 また、荒らされた。元の形に整えた。 また、荒らされた。次は立て看板も作った。 また、荒らされた。元の形に整えた。 次は、荒らされなかった。
季節が代わり、新しい種を蒔いた。花は、教会に飾った。]
(9) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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[朝の清掃を任された。どうやるのだろう?途方に暮れた。 司祭に尋ねて教えてもらう。最初は、拭き掃除だけすることになった。 時々清掃用具が無くなったけれど、探し出したり、何時の間にか戻っていたりと見つかり方はバラバラだった。 足も無いのにどうやって動くのだろうと尋ねると、その日から無くなることは少なくなった。 掃き掃除の仕方を教えて貰った。高いところの埃の払い方も教えて貰った。トイレ掃除の仕方も覚えたし、お風呂や洗濯の仕方だって、何とか覚えることが出来た。]
[少し、嬉しい。]
(10) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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[事件から、5年頃だったか。 狼としての戦い方を覚えることになった。 現状危険が無いと知れ、被害を受けた組織の再編なり雑事も収まり、漸く落ち着いた頃だったかもしれない。物事も理解出来始めて来た。 獣としての戦い方を教わるにあたり、似た力や獣を使役する異能者に司祭を通し声が掛けられた。]
僕の異能は獣化なんだけど、 使い方がよく分からないんだ。
[其れは勿論、狩りの仕方だって。 どうしても、爪が鈍った。殺せない。襲いかかられて、振り払うのは、出来るのに。]
(11) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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[ご飯をつくることになった。 掃除や洗濯だって、もう出来る。 綺麗にして、皆に美味しいご飯を作ってあげれるのは、嬉しい。 ぽかぽかの布団やお日様の匂いのするシーツで喜んでくれるのは、嬉しい。]
皆、幸せでありますように。
[教会で手を組んで祈るように呟くと、チャールズに睨まれた。にこっと笑顔を浮かべた。 厳しいけれど何時も正しくて子供達にも好かれている。強い人とは、きっとこんな人のことをいうのだろう。 いい匂いがするし仲良くなりたい。 困った顔をしていたら、それが悩み顔だと知っている子供達から声をかけられた。贈り物…でも、何が良いんだろう?分からないから、奨められるままに従おう。]
[そうしてまた、季節は廻る。]
― 挿話・了 ―
(12) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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― 教会 ―
(あ、いけそうだ。)
[教会の門の辺りで。 チャールズが歩んで自分から離れるが侭にし、距離が空いた頃に、ぷるぷるぷると全身を振るわせた。 突き刺さっていた槍の破片は、再生による肉の盛り上がりに押し出されたのか、辺りに散らばる。 …吸血姫が造り出した槍の破片が血に戻るかどうかまでは、イワンの知るところではない。 急いでチャールズの後を追いかけて教会に入る。]
クゥ 《ケイイチくん、良かった。無事だったんだね! あんな通信があったから、僕……》
[軽く駆け、ケイイチに近寄ったり距離を取ったりを繰り返し、喜びを露にしかけるが]
(13) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/21(Wed) 20時半頃
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― 教会 ―
ケイイチ、よくご無事で……!
[>>4ドアを開けると、見知った姿に出迎えられた。 案じていた者の一人の無事を、まずは喜んで。]
ただいま……と、言うべきなのでしょうか。 ああ、ありがとう。私は、道具さえあれば一人で出来ますから。食料も、私の分は避難している皆様へ回してくださいな。
それより……
[とは言え、左腕は時間の経過と共にますます動きが鈍くなっていたが。片手でも脚の処置位は、と、タオルを受け取って。]
(14) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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…………酷い有り様だ。 駆け付けるのが遅れて、申し訳ありません。
[辺りの惨状に項垂れ、頭を振る。 先程回線を繋いだまま叫んだ言葉を思い出すも、今はそれよりも。]
…………教会への被害は? 司祭が内通者というのは、本当ですか?
……ガーディは、何処へ? 不死の彼なら、滅多な事では……
[死なぬ筈だが、と言いかけて。ふと。]
…………おやおや。 ケイイチ、フード被ったままですよ? 屋内ですし、一度脱いでしまっては?
[苦笑しながら、頭を示して指摘する。 その奥の輝きには、気付かぬまま。]
(15) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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― 教会 ―
・・・ 《ケイイチくん、左目も赤いよ?》
[黙って、見上げる。]
(16) 2015/01/21(Wed) 20時半頃
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―教会―
ご心配をおかけしてすみません。 ……少しばかり、予定が狂いまして。
[安堵の表情を見せるチャールズ>>14に、くすりと口許が微笑む。 一度奥へ下がり、持ってきたタオルを手渡しながら、フードの下の瞳が彼の様子を観察する。痛々しい傷跡と左腕の動きの悪さに、僅か眉を寄せた]
構いませんが、無理はなさらないでください。 先生は、とても大切な立場にあります。 俺が役にたてることでしたら、何でも言ってください。
[あてになる"鍵"は、もう眼前にいる彼しかいないのだから]
(17) 2015/01/21(Wed) 21時半頃
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――――此方こそ、大口叩きながらこの様ですから。
[チャールズの謝罪の言葉>>15に、僅か苦い笑みを零した]
橋の時よりも吸血鬼が強くなっている気がします。 ミツボシの力が強まっているのでしょうか。 "対処"にあまり時間をかければ、此方に損でしょう。
[勿論、それを言い訳にする心算は無いが。 吸血鬼は魔物を生み出し、魔物は闇を呼び、闇は吸血鬼を高める。彼女が手に付けられない力を手に入れる前に、終わらせなければ]
教会への被害は…、 建物の損傷はおそらく十年前のときと同程度ですね。 ただ、子供達は無事ですよ。死んでいないと言う意味では。
司祭が内通者と言うのは確かです。 彼の私室に、磔にしたままにしてありますが。 あの口振りでは、相当前から裏切り者だった可能性がありますね。
[答える言葉に嘘はない。全ての質問へ、正直に反してから、そして]
(18) 2015/01/21(Wed) 21時半頃
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ガーディは、死にました。
[最後の問いに対して、今日の天気を告げるみたいに無感情に男は言った]
はは。室内でフードを被るのは行儀が悪いと、 そういえば昔叱られましたっけ。
[フードへの指摘に、静かに肩を揺らしていたが]
(19) 2015/01/21(Wed) 21時半頃
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[チャールズの後を追って駆け寄ってきた狼>>13に、くすりと笑う]
―――…通信? …嗚呼。
[そんなこともあったっけ、と。間延びした返事。 その素直な獣が指摘>>16した声と同時に、割れた窓から風が吹き込み、ぱさりとフードが落ちた]
そうだね。 赤いね。
[ただ、肯定して両眼は細まる]
(20) 2015/01/21(Wed) 21時半頃
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イワンは、ケイイチの左目に気付いたのは、狼としての目線ゆえだろう。
2015/01/21(Wed) 21時半頃
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[辺りを見回す。 襲撃の爪痕、血臭。無数の屍。 何となく、ケイイチの言葉にも違和感を感じる。 チャールズはケイイチに違和感を感じて無さそうだから、恐らく自分の気のせいなのだろう。 ケイイチが語る言葉>>18>>19は衝撃的で俄には信じられない。]
ル、ルルルルウ・・・ 《司祭様が裏切者だなんて…… ガーディくん。》
[尻尾がゆらりと、一往復揺れる。 イワンに返事をするケイイチ>>20に、あの何処か消えそうだった声>>2:126は何だったのだろう、と気に掛かってしまったが、間延びした返事でも、ケイイチは今ここに居ると疑問が消えかけていた。 ただ。 完全獣化を解こうとしたものの、露になった赤い両眼から目が離せなくなる。]
クルル・・・?
[冬芽色の双眸が固定されたように逸らせない。]
(21) 2015/01/21(Wed) 22時頃
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大切な、…………ああ……。
[>>17彼も、通信を聴いていたのなら。 説明が必要なら、彼から切り出すだろう、と。曖昧な笑みでぼかして。]
ええ、橋が寄せ集めの陽動なら。今千砂倉内部で活動出来ている吸血鬼は、相当の手練れでしょう。 ……しかし、ミツボシが魔眼持ちの吸血鬼とは。色々な意味で、痛い……。
[>>18彼の報告に頷きながら。 子供の無事には、安堵のため息を。司祭の現状には俯き、暫し黙して。]
(22) 2015/01/21(Wed) 22時頃
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…………死んだ? 何故……!
[>>19不死と詠われる再生能力。 その彼を以てして、何故。だが、それ以上に教え子の表情の固さが気にかかり。]
……ケイイチ? 貴方……
[>>13>>16と、その問いをかき消す狼の声音。常ならば、話の腰を折られた事に苛立ちの眼差しを向けただろうが。]
……………………。
……その、目。 ケイイチ、貴方……何があったんですか?
[>>20風に煽られ払われたフードから、覗く眼差し。 浮かべたのはつい先刻見えた、>>1:@4紅の双眸。]
(23) 2015/01/21(Wed) 22時頃
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……君の眼は、綺麗だね。
[冬芽色の眼差し>>21、此方からも逸らすことはない]
"あの日"の金色とは違うけど。
[それはきっと、彼には意味の分からぬこと]
(24) 2015/01/21(Wed) 22時半頃
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[ガーディの死へ動揺を見せるチャールズ>>23に、やはり後輩が鍵であったのかと内心で確認する。いや、動揺の理由はそれだけではなかったかも知れないが]
……死因でしたら、俺に喰われたということになりますね。
駆け付けた時には、吸血鬼に噛まれた状態でしたから。 魔物化するくらいなら、消えて貰った方が良い。
[答える声は冷めていた。ただ、努めて感情を殺そうとしているような声でもあった]
―――――…。
[何があったのかと問う声に、一拍の間を置いて相手の方へ振り返り、微笑んだ]
別に、大きな問題はありません。 眼が何色でも、俺は、俺ですよ。
(25) 2015/01/21(Wed) 22時半頃
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[その微笑みは普段の彼と何も変わらぬようで、全く異質のものだっただろう]
…ま、そうですね。 能力の過剰使用の代償とでも考えて頂ければ。
でも此方の方が都合が良いんですよ。 "吸血姫"を倒すには。 ご迷惑はかけませんから、安心してください。
[大したことではないからと、哂う]
あ、別に吸血鬼化した訳でもないですからね。 不安でしたら、銀の銃弾で撃っていただいても構いません。 ただし、急所以外でお願いします。
[先程教え子と対峙したばかりの彼の気持ちを知ってか知らずか、律儀にそんな言葉を付け足した]
(26) 2015/01/21(Wed) 22時半頃
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― Dark Six本部跡地 ―
[爆破させる前にと、ミツボシはデータベースへとアクセスしていた。 諜報部だった頃の自身では見れないような機密情報《ブラックボックス》も誰も止めるものが居なければアクセスは自由だ。
そして、予想外の情報に心を躍らせながら次々と調べていく。 イワンやケイイチの情報もあったが、それ以上に彼女の興味を引いたもの。 それは『ちさくら』の真実であった。]
へえ……これはまた。 凄い秘密を見つけちゃった。
[誰もおらず、返答は帰ってこない。 だがそれでも、誰かが居るかのように声をかけて。
情報端末で次の情報を探っていくのだった。]
(27) 2015/01/21(Wed) 22時半頃
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しかし、貴方は…………
[>>25確かに、冷静なこの子なら取りえる判断だ。そして、間違ってもいない。 だが。あれほど可愛がっていた後輩の死に、そう言いきるとは。 それに…………]
能力使用の、代償? しかし、貴方の能力は……
[>>26何だろう、感じるこの違和感は。 代償? 彼の能力は、植物操作ではなかったろうか?
研究の真実を知らぬ男は、教え子の言葉に困惑して。]
(28) 2015/01/21(Wed) 23時頃
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―――――何か面白いものでも見つけたかしら、吸血姫?
[不意に、背後から声をかける。 もっとも、彼女は自分が"そういうモノ"だと知っているだろうから、今更驚きはしないだろうが。]
(@0) 2015/01/21(Wed) 23時頃
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・・・ 《金?》
[無意識に訝しげな色が含まれた囁きが落とされた。微かに鼻面に皺がよる。 上手く言葉にならない。この赤い両眼は、]
………。
[後退し、完全獣化を解く。 無理矢理、意識的に後退した形だ。 視線はどうしてもケイイチの眼の辺りを見てしまう。]
(29) 2015/01/21(Wed) 23時頃
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…………あまり悲しい事を言わないでください。 ミツボシを失った今、本当はこれ以上、私の教え子に危害が及んでほしくはないのですから……。
[苦笑は、形になっただろうか? 立ち上がり、違和感を払うよう頭を振って、彼の頭を撫でようとして……痛みに足を止める。]
(30) 2015/01/21(Wed) 23時頃
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っ……ああ、圧迫だけでは血を押さえきれないか。
申し訳ありません、ケイイチ。 何処かに、糸と針と消毒用のアルコール…………ついでに、蝋燭と火種はありませんか?
片腕がこれなので、蝋燭は火を付けて持ってきて頂けると、ありがたいのですが。
[裁縫用でもこの際やむを得ない。 針と糸。それに、消毒用の器材の有無を、問いかける。]
(31) 2015/01/21(Wed) 23時頃
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(ケイイチくん。君、ケイイチくんだよね?)
[不安だろうか、よく、分からない。 困惑とも違う。うまく感じていることを掴めない。]
あ、僕が持ってくるよ、チャールズさん。 ケイイチくんは、チャールズさんを見てて。
[鞄の中にも幾つか医療品は持っているが教会にあるものの方が備えも良い。チャールズの声>>31に、そう言って、その場を後にしようとしかけるが]
(32) 2015/01/21(Wed) 23時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/21(Wed) 23時頃
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…………私は、貴方に教会内部に立ち入らせたくないから、ケイイチに頼んでいるのですが? 今、司祭が中で拘束されているのですから。
[>>32馬鹿者の言葉に嘆息一つ。 疑いは晴れるどころか、司祭が意図的に情報を隠したなら彼も更に黒に近付く可能性がある。 そんな中、中に入られ司祭を逃がされるなど。たまったものではない。]
(33) 2015/01/21(Wed) 23時頃
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え、えぇー…、僕の方が何処に何があるかは。
[チャールズ>>33に言いかけたが眼光なり黙殺なり更なる言葉で圧されれば、ケイイチが分かっているなら言わないが、分からないようなら物がある場所を伝えてケイイチに任せるだろう。]
(34) 2015/01/21(Wed) 23時頃
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イワンは、チャールズに、大人しく従った。
2015/01/21(Wed) 23時頃
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[困惑の色を隠しきれないチャールズ>>28へ、一歩、二歩と歩み寄る。腰を下ろす彼の眼を覗き込むように、赤い瞳が細まった]
大丈夫です、先生。 ――――…全て終われば、疑問は何も意味をなさなくなる。
[許されるなら指を伸ばし、撫でるように彼の頭にそっと触れよう。 彼の元を離れかけて、悲しげな声>>30に振り返る。真面目な話、疑惑が出るようなら自分で腕でも撃ち抜いて見せようかと思っていたが、やらなくて良かったと心内で呟く]
軽率でした、すみません。
[言葉と共に返した表情は、複雑だった]
(35) 2015/01/21(Wed) 23時半頃
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|
……………。
[チャールズの傷を一瞥し、彼とイワンの一連のやりとりを見届けてから]
分かりました。 縫合するなら流石にお手伝いしますよ。 少しお待ちくださいな。
[イワンの方へ静かに笑いかける]
ありがとう。俺も此処の出身者だからね。大体わかるよ。
[そう告げて、教会の奥へと向かって行った]
(36) 2015/01/21(Wed) 23時半頃
|
|
うん。 ケイイチくんにお願いするね。
[静かに笑いかけられると、にこっと笑ってケイイチ>>36を見送り、イワンも椅子に座る。]
(やっぱりケイイチくんなのかな。 普通通りに見えるし。)
[イワンは小さく声を洩らし、背中にまだ少し刺さっている槍の破片を取ろうと、手を伸ばす。伸ばして、…届かない。イワンには珍しく溜息をつく。 どうしようか思案し、腕だけ獣化して爪の長さを伸ばし破片を引き抜こうとする。異能の有効利用だ。破片は、床に落ちる。]
(チャールズさん、お腹空かないのかなあ。)
[…そんな事を考えている。 先程のチャールズの言葉>>14から、体が持たない気がして内心心配しているのだが、恐らくは余計な心配だろう。]
(37) 2015/01/21(Wed) 23時半頃
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ありがとう、宜しくお願いしますね。
[>>36彼なら、此方の指示に足りぬものがあれば、聴かずに持ってくる事だろう。 背を見送りながら、再び腰を下ろす。]
(38) 2015/01/22(Thu) 00時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 00時頃
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 00時頃
ケイイチは、イワンが普段整理整頓しているであろう棚から、必要な道具を探す。
2015/01/22(Thu) 00時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 00時頃
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 00時頃
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[道具を揃えるにしては少しだけ長い時間の後、再びその場に戻ってきた。言われた通りの物とは他に、少し厚みのある茶封筒を手にしている。磔の司祭(まだ存命であった)の部屋の本棚から見つけ出し、抜き取って来たものだ。 男はチャールズの側へ机を準備すると、治療道具を並べていく]
すみません。針と糸は、 裁縫用のものしか結局見つかりませんでした。
それから、消毒液、水、追加の脱脂綿、包帯―――…
[最後に、その封筒を彼の傍らへ]
―――――…あと、これ。
読むか読まないかはお任せしますよ。 酷くつまらないものですが、 決戦前の暇潰し程度にはなるかもしれません。
[それは組織の秘密実験研究の資料だった。吸血鬼を倒すための非倫理的な研究内容、凶暴な食虫花の存在が、記されている]
(39) 2015/01/22(Thu) 00時半頃
|
|
…………さて。
[その後、ミツボシとはどれくらい話したか。 ともあれ、気が済めばいつものように気まぐれに彼女の前から姿を消し]
………………………御機嫌よう。
[教会の祭壇。 その上に、黒衣の少女は微笑みを浮かべ現れた。]
(@1) 2015/01/22(Thu) 00時半頃
|
|
[まあ、それに彼が目を通すのは、止血した後のことだろう。 痛々しい傷跡の処置を、今度こそ手伝おうとする。その最中、気がかりであったことを訊ねてみた]
そうそう、俺も一つ疑問があるのですが。 "始祖様"を呼んだのもDark Sixの働きなのですか?
あの方の性格からして、 素直に加勢してくれるとも思い難いですけど。
["アンバー"にとっては、ヴァイスと出会ったのが一番の想定外事項だった。始祖が降臨していなければ、此処まで人格が独立化することもなかったと思われる。彼は始祖がなぜこの千砂倉に居るのか、ましてカリュクスの中に存在しているのかも知らない。故に組織の年長者である彼へ問いかけたのは、純粋な疑問だった]
(40) 2015/01/22(Thu) 00時半頃
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|
[そういえば、と思う。カリュクスは大丈夫だろうか。商業施設で遠吠えで呼んだ>>1:134>>1:135以後の足取りは分かっていない。街の各地に仕掛けられてゆく爆弾をケイイチから連絡されていた>>1:123筈だが。]
………。
[チャールズを窺う。怪我は酷そうだ。戻ってきたケイイチがチャールズの治療の手伝いをしようとするのを見ながら、もし、カリュクスと連絡が取れない場合は彼女を探しに行くことも考える。尤も、チャールズからすれば、また馬鹿者の考えだろうが。]
(41) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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ありがとう、ケイイチ。
[寄せられた机と並べられた道具に、例を述べて。 蝋燭があれば針は火で焼いて、なければ消毒液……と、縫合の準備を整えて。 処置の補助を申し出られれば、素直に頼む事として。]
…………?
[渡された封筒を、怪訝な面持ちで受け取って。 麻酔なしの激痛を伴う処置の後、中身を取りだし、左手を添えて中を改める。
そうして。]
(42) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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…………これは…………。
もしや、貴方の異能は…………
[倫理に反した研究だとは、一目で知れる。 食虫花の項に至り、ふと。見覚えある形状の図絵に、ケイイチの方を見て。]
…………いえ、まさか。少なくとも、Dark Six自体は関与しておりません。 そもそも長官も、始祖様の所在は掴んでいなかったのではないでしょうか。
[まあ、掴んでいてもあの長官だ。自らの胸の内に秘めただろうが。]
(43) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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では、貴方は始祖様と……
[会ったのか、と、問おうとして。]
!? ……貴女は!
[>>@0見覚えのある赤い双眸に、思わず資料を机に放り、声を上げる。 つい先程管制室で出会ったあの存在に、視線を向けて。]
(44) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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ええ、そうよ“ホリー”
千砂倉が以前なんて呼ばれてたのか分かる?
[彼女なら知っていたかもしれない。 だが、そのまま言葉を続けていた。]
“血桜”と呼ばれていたのよ。
[人工都市千砂倉――千の砂をもってして倉に封じる。そんな意味がそこに内包されていた。]
言霊は成功し、もうまもなくこの都市は完全な封印に成功していたはずだった。 けれど、もうどうしようもないわ。
(45) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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[Dark Sixでもその真実を知る者は少なく。 その大半はすでに存在しない。
ミツボシのように機密情報をあえて探ろうとするか。 生前の幹部から何か話を聞いていないかでもしない限り。 情報すら掴めないのだから。]
ホリーも見て見たいでしょう?
“血桜”
(46) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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え?
[――――――其の少女は何時から居たのか。 無惨に崩れた場所もある教会。その祭壇に漆黒が現れた。 余す所なく漆黒の衣裳を身に纏い、白き肌に紅き瞳を持つ傍観者《ウォッチャー》 微かな曙光の光>>4は少女をより幻想的に見せたか。]
……ええと。 ごきげんよう。
[同じように挨拶を繰り返す。]
(47) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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―数刻前―
えぇ、知ってるわ。
[>>45どうせ遮ったところで、この女のおしゃべりは止まらない。 だから、言い切った後で肯定してみせた。]
私に同意を求めないでくれるかしら? 私はそうあるモノを眺めるだけで、別に見たくて見てるわけではないのだから。
[ただ、それがより面白ければいいというだけの話だ。 返す言葉は、ただただつれない。]
(@2) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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―教会―
はぁい。 知ってはいたけど、随分とまだ理性的なのね。 退屈だから、ちょっと遊びに来てあげたわ。
[先ほど少々煽った男に緩く首を傾げ、軽く手を振る。]
(@3) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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……………………。
……切羽詰まった子供の声が聴こえても咄嗟に我に返れない程度には、煮え湯を飲まされてましたけどね。
[それでも、とどまったのはケイイチの声あってこそ。 >>@3小首を傾げる少女に、ばつの悪さを滲ませ、目をそらす。]
(48) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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まあ、貴女はそう言う人よね。 それで良いわ。
[窓の外を眺める、そこに広がるのは人工の都市。 それが元の姿に戻った時に、どんな眺めがそこに広がっているのか。]
あの子達に教えてあげる? この都市の本当の姿を――それとも、傍観者《ウォッチャー》としてそのまま事が起こるのを眺めてるのかしら。
[振り返った時には彼女は消えていたかもしれない。 次来る時にはお茶ぐらいは出すと虚空へ向けて声をかけていた。]
(49) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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[少女の手の振り>>@3とチャールズ>>48を見比べ、至極当然の質問をする。]
君は誰?
(50) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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でしょうね。 それほどまでに貴方の裡に潜む闇は深いのだから。
……あぁ、潜んではいないかしら?駄々漏れだもの。
[目を逸らす男を見つめる視線は、愉悦。 問われた言葉には]
私が誰かなんて、貴方が知る必要はないわ。 敵ではないし、敵だったとしても敵う存在ではないとでも思いなさい。
[短く切り捨て]
それにしても、悠長なのねぇ、貴方たち。
[にっこり、と形容がつく程の笑顔を向けた。]
(@4) 2015/01/22(Thu) 01時頃
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―数刻前―
さぁね。 ヒントくらいはあげてもいいけど……それ以上はしないわ。 私が、ただ暇つぶしにこの街を、貴女含め、観測ている事くらいわからない貴女じゃないでしょう?
[彼女の予想通り。 既に背を向け、消える心算のポーズは見せて]
貴女も余裕ね。 寸分の疑いもなく、自らの悲願が成就されると思っている。
まぁいいわ。 事がすべて済んだ後、貴女が生きていたらお茶の一つはご馳走になるわ。
[それだけ言い残し、黒の少女は本部を後にした。]
(@5) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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……………………。
[>>@4やれやれ、と。そ知らぬフリをしようとして。]
……悠長?
[ぴくり、と。 恐らくミツボシの動向を知る彼女の言葉に、眉をひそめた。]
(51) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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―教会―
[何処か落ち着かない様子のイワン>>41を目敏く見つけ]
………どうしたの?
[お腹でも空いているのだろうか、と見当違いな思考を巡らせている]
(52) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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…あ!
[チャールズの傷の処置をする途中>>42、彼が資料を読みだした。痛みでそれどころではないと思っていたのに。別に構わないのだが、目の前で読まれるとこう、どんな顔をすれば良いのか分からなくなる。 止めるのも無粋なので、治療の方に専念する。顔は下を向いたまま、赤い瞳が相手を見つめることはない]
まあ、この研究が無ければ、 十年前にとっくに死んでいた訳ですから。
"ケイイチ"は、感謝しなくてはいけないのでしょうね。
[資料にはこの研究の危険性、同化が進むことによる被検体の人格崩壊についても触れられていた。聡明なチャールズならば、これである程度現状を察することが出来るだろう。 彼の声>>43に返す言葉は、次第に独白染みた呟きに変わった]
与えられた命は、ただ吸血姫を倒すためのもの。
他に意味なんてないんです。 "ケイイチ"には、もうそれしか残っていないんです。
(53) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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[チャールズの反応>>43を見るに、組織と始祖は現時点で関係がなさそうだ]
ええ、逢いましたよ。
どういう訳だか、 カリュクスの身体に"始祖様"が降臨していましたが――…
[首を捻りかけたところで、祭壇の前からする声>>@1に気付く]
―――――……、おや、観測者。
[ホリーに対する知識は、"アンバー"の記憶に由来する。 もっとも、あくまで見知っていると言う程度だが]
(54) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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……雲の上のような、ひと?
[名前の方を知りたかったが、神様のような存在なら仕方無い。そんな考えがよぎる。チャールズを揶揄するような言葉>>@4には、少し、む、としたが。]
悠長って、何がだい。
[神様のようなひとに対してなのに、敬語は使わず。]
(55) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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えぇ、悠長。 当たり前じゃない。他に何があるの?
[心を見透かすように、きっぱりと言い切る。]
それとも、貴方は今この時間が必要経費であると感じているのかしら? 退屈で時間を持て余した姫が、みすみす見ているだけ……だなんて思っているのかしら?
(@6) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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あと、慎みなさい。其処の犬。 私が彼に何を言おうと、これに関しては貴方が機嫌を損ねるのは彼に対する侮辱よ。 その段階に至るまでに、貴方は何もかも足りていないのだから。
[多少の機微すら見逃さない。 溜息をつき、切り捨てる。
食虫花にもちらりと視線を寄越し]
貴方の魂はお久しぶり、ってところかしらね。 其処まで面識があるわけではないけれども。
(@7) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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前から思っていたけれど、君は案外親切だな。
[零したのは、観測者へ向けての言葉]
嗚呼、ミツボシがまだ何か考えていると。 本当に彼女はエンターテイナーだね。
(56) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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……………………それは。
[>>@6まあ、当然だ。 他の鍵は解らないが、自分が生きている間は結界は破れない、とはいえ。この場に長居をするのも、再びの襲撃を待つのでなければ得策ではない。]
だが、広範囲殲滅兵器でもなければ、向こうの戦力も……
[……と、言いかけて。]
(57) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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そうね。 ただ見て裁きを下すだけの神よりはよっぽど親切で、生物に対して親身だわ。
[一応肯定はしておく。 そもそも、頻繁に人前に姿を現している時点で相当な物好きのお人好しだ。]
そうね。 彼女がいる場所が何処か考えれば、無計画なわけがないなんてすぐにわかりそうなものだけれど。
(@8) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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――――………………まさか。
[>>45>>46そういえば。 生前、パルックが何か匂わせてはいなかっただろうか。
この地に本部の在る理由。 そして、人命を以て為される結界に付いて。
“鍵”の任を承けた時に、ほんの僅か、洩らされたに過ぎないが。
千砂倉が血で染まりし時、災いが甦る。 そんな、ぼんやりとした言の葉を。]
(58) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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(むー……。)
[この神様のようなひと>>@7は、きっと良い神様みたいなひとではなさそうだ、と感じる。何か、意地が悪そうに感じる。悪いこととか人の不幸とか、楽しみそうだ。]
(足りてないのは分かるけど。)
[馬鹿の自覚があるので反論はしない。尤も、この傍観者が言うよう、イワンに足りないのはそこだけでは無さすぎるのだが。しかし、これだけは言わねばなるまい。]
僕は狼だよ。
[決して犬ではない。]
(59) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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はい。わかったかしら? だから悠長だって言ってるのよ、貴方たちは。
[感づいた様子の男に白けた目を向けてみせる。
何か抗議している犬は無視している。 改める気など毛頭ないし、そんな話に時間を割く気もない。]
(@9) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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――――…んー。
[のんびりとした返事をかえしつつも、内心では不味いなぁと思案していた。観測者が現れるのは、物語の転換の狭間。冷やかしではなく、この後必ず何かが起こるという確信がある。 生前の"アンバー"は、彼女に出会った直後、死亡したのだ]
そうだね。魂が記憶に宿るのならば、御久しぶり。 橋の上でも、あったけど。
[挨拶>>@7へ此方も律儀に言葉を返し、続けて与えられるヒント>>@8に考え込む]
居る場所……、本部か。 あまり上層部とは関わりが無かったから―――
[言いかけて、様子が変わったチャールズ>>58に視線を向けた]
先生?
(60) 2015/01/22(Thu) 01時半頃
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イワンは、ホリーからもし無視を受けたら悶々しているだろう。
2015/01/22(Thu) 01時半頃
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犬っぽい雰囲気はあるけどね。
[犬だ狼だと言う会話に、小さく零す独り言]
(61) 2015/01/22(Thu) 02時頃
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[悶々。イワンには珍しく、このひと>>@9好きじゃないと感じている。犬ではないし。狼だし。]
(なんだってこんなに、もやもやするんだろう。)
[真面目な話が始まれば耳は傾けるだろうけれど。]
(62) 2015/01/22(Thu) 02時頃
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彼女が何処にいるか……、…………っ! 二人とも、直ぐに動けますか!? 本部に戻りますよ! [>>@8>>@9少女の言葉に、措置の余波で未だ熱引かぬ脚を、強引に立ち上がらせる。]
食虫花の件、カリュクスに宿ると言う始祖の意思の件……
…………もし、このタイミングでカリュクスが始祖を名乗るなら。 それに触発される形で、もう一つ。対として扱われる存在もまた、目を覚まそうとしている筈です。
――――…………“血桜”の名を関した、史上最悪の吸血鬼が…………!
[それこそ。 魔眼の吸血鬼など比較も出来ぬほどの、災厄が。]
(63) 2015/01/22(Thu) 02時頃
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イワンは、ケイイチを見た。耳聡く聞きつけた。
2015/01/22(Thu) 02時頃
|
橋の上、ねぇ……あのときは私は眺めていただけだから、それは正確に言えば貴方が私を認識していただけだから遭遇ではないわ。
[とことん返答はつれない。 それでも、律儀に返答するだけやはり彼の言う通り親切ではあるのだろうが。]
でかい組織の上層部なんて、端に知らされてない情報の宝庫に決まっているじゃない。
[つまりはそういう事だ、とできの悪い生徒を見るような目で溜息を吐く。 そして視線は、一人感づいた様子の男に向けられる。]
(@10) 2015/01/22(Thu) 02時頃
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ケイイチは、イワンへにっこりと微笑んだ。良い笑顔だ。
2015/01/22(Thu) 02時頃
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僕は犬じゃない。狼だよ!
[ケイイチ>>61に思わず叫んでしまった。後の祭りだ。]
(64) 2015/01/22(Thu) 02時頃
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……私も、話程度にしか知りませんが。
[>>60そう前置いて、男は続ける。]
この都市は、災厄を封じる為に積まれた土砂から成るのだと。 そして、その封印を護り見届けるため、この場に対吸血鬼の本部を置くことになったのだ、と。
…………申し訳無い、これ以上の説明は時間が惜しい! 必要な事は道中話します、急いで!
[そう促して、男は外へ脚を向けた。 吸血鬼本人が蘇るのか。或いは、カリュクスのように意思だけが何かに――少女の話の流れなら、その場合それはミツボシにだろうか――宿るのか。そこまでは、解らなかったが**]
(65) 2015/01/22(Thu) 02時頃
|
|
はい、行ってらっしゃい。 ごめんなさいね。 私は貴方の身体を治すわけにはいかないから。 それはさすがに過干渉だわ。
[外へと駆け出す男に軽く手を振る。 そして、ちらりと見]
…………私は十分すぎるほどの情報と指針を与えたわ。 その上で、貴方たちがどの道を取るかは強制しない。 ただ、順序は間違えないことね。 猶予が残されていると思わない方がいいわよ。
[それだけ告げると、姿を消した。**]
(@11) 2015/01/22(Thu) 02時頃
|
|
――――…さて、いずれにせよ宜しくなさそうですね。 俺はいつでも動けますよ、先生。
[チャールズの声>>63に、これまでと一転して真剣な表情で立ち上がる]
血桜。
[続けられた説明に、その単語に、どくりと鼓動が速まった]
(66) 2015/01/22(Thu) 02時頃
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|
(やっぱり)
君、ケイイチくんじゃないだろ。
[真直ぐにケイイチを見る。 ケイイチなら、さっき>>53も「"ケイイチ"は」とか「"ケイイチ"には」なんて言わない。最早、チャールズの話>>63を聞いているのかという態度だったが。]
え、え…、ち、…さくら?
[「千砂桜」がどうしたというのか。…が、「地上最悪の吸血鬼」という単語は拾えた。災厄ほど>>65の凶悪な吸血鬼が封印されているらしきことも分かった。]
(67) 2015/01/22(Thu) 02時頃
|
|
[嗚呼、やっと、やっと、これで]
[口許に静かに笑みが浮かんだのは、ほんの刹那]
["傍観者"以外にはきっと、観測されることのなかった顔]
(68) 2015/01/22(Thu) 02時頃
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|
急ぎましょう、走れますか、先生?
[チャールズ>>65の足へ心配そうな視線を向けつつ、後に続く]
ほら、行くよ。"狼"さん?
[傍らの青年も、促しながら]
(69) 2015/01/22(Thu) 02時頃
|
|
………もう。 カリュクスちゃんが始祖だとか、頭が一杯だよ。 大体、司祭様だってどうするんだよ。
もう朝だから少しは吸血鬼の活動も減るかもしれないけど、 教会をそのままにしておいていいのかとか、もう……。
僕は動けるけど、チャールズさんの方が大変だろ!!!
[今措置したばかりなのに。 視線を祭壇>>@11に戻せば、少女は消えゆくところだったか。]
(70) 2015/01/22(Thu) 02時頃
|
|
……その始祖を消せば、封印は解けないとかはないの?
[少女が消える間際、口にした言葉は、咄嗟のことで言葉が足りなさ過ぎたか。無意識の産物に近かったかもしれないが、イワンの中では、殺すとまでは行かなかったろう。]
(71) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
|
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 02時半頃
|
ええ、走りますとも! 私以上に大変なのは、この都市なのですから!
[>>69>>70二人の声に答え、>>2:25先程と同じように纏めて俊足の加護を詠う。 速く。とにかく、速く。
急く男の耳には。 >>@11少女の呟きも、>>71狼の呟きも、届かなかった**]
(72) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
|
|
何を言っているの、俺はケイイチだよ。
[イワンがなかなか動こうとしないのなら、蔓で縛りつけて引きずってでも連れて行く心算だ。しかし荒っぽい運び方になるので、チャールズの移動の手伝いは出来ないのが辛い所だ]
君が欲しい答えに近づけるなら、 俺"も"ケイイチだと言っても良い。
十年も一緒にいれば、区別なんて殆どなくなっちゃうんだ。
[真実しか彼は言ってはいないのだが、くすくすと笑う姿は、煙に巻いているようにも見えただろう**]
(73) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
|
|
………………………………………………どれだけ言葉を尽くせばいいのかしら。 今動かぬ驚異と、今まさに行動している驚異………………対処の優先順位すらもわからないの?
[消えかけた身体を再び具現し、侮蔑も顕に見下ろす。]
私は傍観するだけ。 だけど、それは私の力故に私の意思で傍観を選んでいるの。 できれば、これ以上の干渉をする気を起こさせないで。
[ついた溜息は、何処へ向けたものか。**]
(@12) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
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イワンは、>>67 ×千砂桜 → ○千砂倉
2015/01/22(Thu) 02時半頃
|
― Dark Six本部跡地 ―
…………これは…………。
[爆破され跡形も無くなった本部。 そこに、ミツボシの姿はあっただろうか? もしその姿を見付ければ、すぐさま身構えるが。この後何が起こるのか、何が蘇るのかは、知らぬまま**]
(74) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
|
|
― 教会 ―
[再度少女>>@12が現れるとは思わず更に掛けられた言葉にむーという顔だが。当たり前だが、言い返せない。これがチャールズからの言葉であれば、こんな気持ちにもならなかったのだが。]
〜〜〜〜〜〜 あとで全部一から説明してね。
[ケイイチの促し>>69に頷き立ち上がる。 暫し、赤い両眼>>73を見る。冬芽色の双眸と視線は合わさり。]
………、そうかもしれないね。
[くすくす笑う姿には、何処か真面目に返事をした。 10年が何かは分からないが区別が無いならそれはきっと。 …10年前以前の自分と今の自分は、同じだけど恐らく違っている筈なのと、似たようなものかもしれないと感じていたから。**]
(75) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
|
|
へえ、始祖様を殺すなんて、君も過激なことを考えるな。
[彼の言葉>>71を聞いて、此方は直ぐに殺すところまで発想が飛んだ。しかし始祖本体を殺すのは、相当に困難であると思われる。始祖の触媒であるカリュクスならばともかく、とは口に出さないのだが]
―――――ありがとうね、親切な神様。 全部終わったら、お礼にお茶でも奢ろうか。
[告げる言葉は傍観者へ。その姿が仮に近くになくとも、声が届いていることは知っている。 チャールズの加護を受けて、足取りは軽く。やがて本部へとたどり着く**]
(76) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
|
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 03時頃
|
― 幕間 ―
[“血桜”と呼ばれた場所があったという話>>45 或いは“血桜”と言う吸血鬼が居たという噂>>63
どちらも間違いではないが、100%の正解でもない。 さて、桜の木の下には死体が埋まっているという都市伝説。 あの都市伝説の大本になった桜の木がかつてこの地にあった。
周囲の人間たちの血を、生命力を吸い。 それを常に続けた結果として花弁も枝も……幹までも血で染まっていったという。 だからこそ“血桜”と呼ばれた。 再臨すればおそらくは、この国全体を食い荒らすような災厄となる。
だから、チャールズの認識>>63はそこまで間違っている訳ではない。]
(77) 2015/01/22(Thu) 06時半頃
|
|
[ミツボシが居たとはいえ、10年前に吸血鬼達が危険を冒してまで千砂倉へと来た理由もそこにある。 彼女の覚醒だけが目的ならば、千砂倉を離れた時に接触すればよかったのだから。
吸血姫の覚醒と同様。 封印が完成しつつある血桜を吸血鬼達の手に取り戻す事。 『ブラッディ・リベリオン』と呼ばれたその作戦は失敗に終わっていた。]
(78) 2015/01/22(Thu) 06時半頃
|
|
[実は、吸血鬼の始祖と言うものははっきりしていない。 “シュヴァルツ”を名乗る吸血鬼が居たという噂もあれば。
一部の人類が突然変異を起こしたという噂もあるのだ。 そんな噂の一つにこんなものもある。
血の桜の下に埋められていた人間が蘇った姿。 それが吸血鬼なのだと。 真偽を知る者はほぼ居ない。 観測者《ウオッチャー》ならば知っているかもしれないが、彼女はきっと語らない。]
(79) 2015/01/22(Thu) 06時半頃
|
|
[或いは、吸血鬼の始祖として噂されるもう一つの理由。 血桜から舞い散る花弁へと吸血鬼でない人間が触れると力を奪われる。
一般人なら昏倒するだろうし、訓練された異能者であっても体力の減少は避けられない。 だが――吸血鬼に対しては何の影響もない。 それどころか、体力を失っているならば回復させる効果すらあるというのだ。
その辺りも、最悪の吸血鬼と噂される一因だったのだろう>>63]
― 幕間・了 ―
(80) 2015/01/22(Thu) 06時半頃
|
|
― Dark Six本部跡地 ―
[情報をすべて仕入れ終ると。 今度こそ本部は爆薬で吹き飛ばされていた。
瓦礫の頂点で、彼女は笑う。]
あら、そんなに急いでどうしたんです? チャールズ先生。 それにイワン君とケイイチ君も。
[彼女の周囲にはいつもの蒼炎。 それだけでなく、真紅の花弁が時折舞い散っていた。]
(81) 2015/01/22(Thu) 06時半頃
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|
先生なら分かるでしょう?
この花弁がどこから来たのか。
[魔眼の力で“千砂倉”の封印を徐々に外そうとしていた。 放っておいても封印は解けるが。
力を使えば覚醒するのは早まるのだった。 花弁が舞い散り、それに触れた吸血鬼でない存在の体力を削っていく。 唯一、“護符”に守られている分にはなんとかなっているようだが。]
(82) 2015/01/22(Thu) 06時半頃
|
|
さあ……本来、ここに在るべき物では無いことくらいしか、解りませんよ……!
[異質な真紅の花弁は、血の雨のようにはらりと舞い散る。 触れる度に、その箇所から力の抜ける気配。それでも、加護を紡ぐべく低く、詠い始めた**]
(83) 2015/01/22(Thu) 07時頃
|
|
さあ――散りなさい。
[魔眼がその力を示すように、真紅に染まる。 それに呼応して、血桜の花弁が次々と現出してくる。
本体は未だ、こちら側には出ては来れないようだったが]
(84) 2015/01/22(Thu) 07時半頃
|
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 09時半頃
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―幕間―
[血桜と言う単語に呼び起された、陽炎のような記憶がある]
[艶やかな赤色に全身を染める大桜。 魔眼でそれを従える吸血鬼は、畏怖を込めて"王"と呼ばれた。 怪物は一国を喰らい尽くし、世界を手中にしようとする。
"王"はかつての始祖の愛し子。 優れた能力と聡明さ、寛大で優しい心を持っていた。 けれどその真面目さ故に、人の醜さにも悩んでいた。 そして人間に愛想を尽かした彼は遂に堕ちる。 吸血鬼と化し、異能者に共に世界を支配しようと持ちかけた。 話し合いは当然破談となり、両者間で戦争状態に入る。
始祖の配下たる食虫花は、王の苦悩を知っていた。 堕ちる前日、止めるなら今だとばかりに声を掛けられた。 しかし見逃した。己の甘さ故に。 その結果招いたのは惨劇。それも、双方にとっての、だ]
(85) 2015/01/22(Thu) 11時頃
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|
[最終的に、血桜は多くの犠牲の元に封印される。 自分はそれに立ち会う前に死んだので、王の行方も分からない。 細かな歴史は記録にも残されていないだろう。 ただ、]
―何故、食虫花《アンバー》の本能が、吸血姫の命を求めるのか―
[贖罪を] [何を犠牲にしてでも、あの日の罪をやり直す]
(86) 2015/01/22(Thu) 11時頃
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―Dark Six本部跡地―
ミツボシ。 メリーハッピーエンドと言っていたね。
[桜の花弁>>81が舞い始める。 廃墟と化したこの場所で、澄んだ空の中、赤色は良く映えた]
"血桜"は、君が思っているほど 良いものじゃないかもしれないぜ。
[周囲を護り覆うように蔓を這わせるが、その小さな花弁に触れた先から枯れ果て朽ちて崩れていく。彼女が力を解放>>84すれば、蔓の再生が間に合わずに、触れた赤色は体力を奪う]
―――――――…っ。
[ぐらりとよろめきかけるが、踏み止まり]
(87) 2015/01/22(Thu) 11時頃
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[赤い瞳の男は哂った]
散るのは、君だ。
[交差させた蔓を勢いよく飛び出させ、風を起こして周辺の花弁を一気に吹き飛ばす。もっとも、これはあくまで一時しのぎ。花弁は次から次へ出現するのだろうから。 故に、その前に攻撃へと移る。地を蹴り彼女の佇む瓦礫の山へと駆ける。しゅるしゅると無数に生え出る蔓の内、何とか花弁を掻い潜ったものが瓦礫の隙間に入り込む。それは枝分かれしながら大地を侵食するように伸び続け、ミツボシの足元から襲い掛かった]
―――――…、む。
[しかし、攻撃の最中でも花弁が邪魔をする。 赤に触れる度、身体が重くなり、流れる冷や汗に眉を顰めつつ。彼女の真横から蔓で切り裂くように追撃を掛けるが、同時にそれは隙を晒すことにもなり]
(88) 2015/01/22(Thu) 11時頃
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[…彼が決戦を急いでいるのは、明確な理由があった]
[過去の血桜の封印計画は、確か始祖の力が要となっていた。 そこで思い至った、一つの懸念。 つまり、あのときイワンの言っていた言葉>>71とは全く反対で。
始祖の触媒たるカリュクスが命を落とせば、 血桜の封印は急速に解かれ、 顕在化するのではないか?
花弁はきっと、既に千砂倉全体に舞っているのだろう。 彼女の安否は分からない。 ――嗚呼、急がなくては**]
(89) 2015/01/22(Thu) 11時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 13時頃
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― 挿話 昔の話 ―
[雪国だった。 長い冬は吐いた息を直ぐに凍りつかせる程の極寒。 雪深い村が生まれだった。]
[近くの都市が堕ちた。吸血鬼の要塞とも言える魔都化。 誰が言ったか “千年魔城” 彼らの奇策>>0:55のひとつとも言えるだろう。或いは広範囲殲滅兵器の片鱗か。 空も地もなく紅に染まり、空は焦げ、魔都は、広がる。 紅の魔都を逃げ、足を怪我したジリヤを背に、駆ける。既に、父は堕ち母は恐らくは死んだ。 母は父を殺し、高位吸血鬼の首を噛み千切って、追撃を断つように深紅の海の中に消えてしまった。]
ハッ、ハッ、ハッ、 《ジリヤ、僕の背で休んでいて。 君のことは決して、傷つかせたりしないから。》
[灰の面影のある雪色の狼は囁く。まだ、体長は1m50程だろうか。全身は赤く、返り血を浴びている。 妹の異能は、精神干渉。意識を途絶えさせる事なら出来ても、妹の視界外にある対象まで攻撃出来る訳では無い。]
(90) 2015/01/22(Thu) 15時半頃
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[背中から嗚咽が聞こえる。父に、異能は発現していなかった>>1:169。眷属化した父に襲いかかられたのだ、無理も無い。 怒りに眸の色を変えながら、イワンは駆け続ける。魔都の境を抜ければ、きっと…この悪夢から解放されるからと…。]
《おにいちゃん、怖い。》
[妹の囁きに唸り声をあげる。 怒りの声、哀しみの声、…慟哭。 吸血鬼や眷属といった存在は慎ましげに暮らす日常からは遠く、見知らぬ存在だったとしても。父が変貌し、人々が魔物と化し、殺戮の宴が催されたとなれば…。]
ルルルル・・・ 《ジリヤ、大丈夫。おにいちゃんがついてるから。》
[命を賭した母の為にも、逃げきってみせる。妹は必ず、この悪夢から救い出す。]
ギャン
[しかしどうした事だろう。魔都の境と思しき場を駆け抜けようとした時、まるで見えない力が働いているように、痛みが奔った。倒れてしまい、悲鳴をあげたジリヤも投げ出される。そのジリヤを気にかけながら、“それ”を見た。]
(91) 2015/01/22(Thu) 15時半頃
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グルルル・・・ 《何だよ、これ。》
[吸血鬼と対抗する人間の術者か、高位吸血鬼かそれともこの魔都と化した場の影響か。何者が張ったのか、組織にも属さず知識乏しければ分かる筈も無く。 ジリヤに解けるか尋ねると表情を強ばらせるばかりだ。ここまで、来たというのに…。恐怖で震えるジリヤ。暖めるように体でその身を包む。 雪が降る。どうしたら良いんだろう。この…向こう側へ行けない、見えない壁を伝っていけば、何処かで出られるだろうか?]
[はらり]
[雪空は紅く焦げ。血を包した雪片か花弁のようなものが空に舞う。それは幻か否か。*]
(92) 2015/01/22(Thu) 15時半頃
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― 挿話 昔の話・断片 ―
《ジリヤ、最後に笑顔を見せて。 ジリヤが、逃げ延びれるように、僕に勇気を。》
[それでも、ジリヤは嫌々とするばかりで顔は涙で濡れ続ける。笑顔は、どうしても見れなかった。ぺろりと涙を舐めて、ジリヤを置いて隠れていた場から姿を現した。]
《早く、行くんだ!!!》
[囁きは慟哭。孤立無援。 嵐の様に爪を振るい牙を使い、魔物達を殺し続ける。
それも、魔眼が現れるまでのことだった。
その眼差しは、全てを曇らせる。致命傷となる筈の爪の軌道は、吸血鬼の胸に深く突き刺さるだけに留まる。 ずるり、と爪が抜けた。冬芽色の双眸が呆とした眼差しになる。思考は、熔けて、くつくつと煮えている。混濁。]
[…逃げた少女が無事逃げられ誰かに助けられると良いと考えられたのが、最後だった…**]
― 挿話・了 ―
(93) 2015/01/22(Thu) 15時半頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 16時頃
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 16時頃
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…………ねぇ、ケイイチ。
[吸血姫に対峙し加護を紡ぐ中。 ふと、青年へと呟く。]
例の植物が無ければ死んでいた……というのは、事実でしょう。
……ですが。 繋いだ命が吸血鬼の為だけ、なんて事は、無いと思いますよ。
[>>87退治する背は。 >>53先程のどこか危うげな言葉に、重なって。あの時返しそびれた言葉が、形となる。]
(94) 2015/01/22(Thu) 18時半頃
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花は、咲く物です。 そこに誰の思惑があろうと、ただひたすらに咲く物です。
[種子を遺せ、とは。 あのレポートを読んだ後では、言ってやれなかったが。]
…………生きる意味なんて小難しい事、私にだって解りませんよ。 ただ。もし君が、何か別の意味を求めているのならば。
……これ以上、私に子供の死に目を見せない。
これでは、足りませんか? 不出来な私に、親を名乗る資格は無いでしょうが。
[刹那、苦笑して。 吸血姫を睨みすえ、その唇は加護を詠う。]
(95) 2015/01/22(Thu) 18時半頃
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A mighty fortress is our God, a bulwark never failing; (神はわがやぐら わが強き盾)
Our helper He, amid the flood of mortal ills prevailing: (苦しめるときの 近き助けぞ)
[加護は薄く味方を包む。 禍つ力が和らぐよう。流れる血を留めるよう。 尤も、完全に掻き消すにはほど遠く、気持ち和らいだ程度でしかないかもしれないが。 >>2:71戦の加護を重ねて紡ぎ始めながら、辺りの様子を窺って。]
…………カリュクスも、無事でいれば良いのですが……。
[案じるのは伝承の始祖と言うよりも。 外界を駆け回る事を好んだ、愛らしい少女の姿。]
(96) 2015/01/22(Thu) 18時半頃
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チャールズは、ケイイチの背を見つめ、頭を振った。まずは吸血姫を倒さねば。
2015/01/22(Thu) 19時頃
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― 移動中→Dark Six本部跡地 ―
[…始祖を殺す…]
[赤い眼>>76は郷愁を微かに呼び起こす。声は月下の湖面に映る虚ろな幻のように、揺らぎ、そして消えた。]
(チャールズさんがあんなに切羽詰まるところ見たことない。)
ね、ねえ!チャールズさん! あの、これ…チャールズさん、また魔眼とか、司祭様から貰ったものだけど…! チャールズさん!チャールズさんってば!
[彼が本当に怪我をしているのか疑問を覚える程。俊足の加護で走り続けるチャールズに後ろから必死で声をかける。 魔眼が不安なのだ。司祭に貰った護符を取り出しかけ、良ければ…と見せようとする。司祭が裏切者でも、実際には効果があった>>2:123に違いないのだ。 司祭が心底裏切ったと、馬鹿なイワンは思いきれずに居た。 …無論精神耐性の低いイワンは渡すことには多大な怯みはあるが…。チャールズが魔眼に堕ちるよりは、と思ったのだ。 果たして、チャールズは振り向いてくれたのかどうか。とにかく、走るのが早い。]
(97) 2015/01/22(Thu) 19時頃
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― Dark Six本部跡地 ―
[本部への再訪。既に瓦解し煙が棚引く。]
ミツボシちゃんだけでも大変なのに、これ以上大変なのはやだなあ。
[辺りに血の花が舞っている。 空は高く、瓦礫の頂点で佇む吸血姫、黒き翼。]
(………。……戦わないと)
[イワンの理解としては、チャールズが道中に話して無い限りこうである。「千砂倉」の名を冠する災厄の吸血鬼が、現界しようとしている―――と。 …名前については、突っ込まれれば改まったろうが。]
(98) 2015/01/22(Thu) 19時頃
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[…自分にやれることが爪を振るうことだけならば。 ならば爪を振るおう。腕を獣化させ、ケイイチ>>88に続く。**]
(99) 2015/01/22(Thu) 19時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 19時頃
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― 回想:道中 ―
ですので、私も細かな伝承は知らないのです。 長官が持っていた情報の真偽すら、今の我々には……ん?
[説明の傍ら、>>97背後からの声。]
……不要ですよ。 何かは知りませんが、貴方にと渡された物なら貴方がそのまま持っていれば良い。
…………今の我々には、確認が取れません。 ですが、一刻も早くミツボシを止めなければ……
[脚を止めることなく声を返す。 受け取る暇がないのは勿論、馬鹿者を真正直に信じる理由もない。その上、物の出所が司祭なら、受け取る理由はもっと無い。 そうして再び“血桜”の説明に戻るが、彼の知る情報は不確かで。知る限りの事だけは、と語り終えれば。は只、無言で駆けた*]
(100) 2015/01/22(Thu) 19時半頃
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ー教会付近 市街地ー
...何なんだ?お前たちは。 [群がってくる、下級吸血鬼や魔物たち。 進行方向に直対し 目の前に立ち塞がる有象無象の衆にいかにも 不機嫌ですよ、と露骨に声色を変えて刺すような視線を向けている。 ただ、どいつもこいつも吸血衝動に駆られているようで こちらの視線に対しては、畏怖や恐怖を含んでいるような反応は返ってこなかった。 まあ、言語機能もロクに持たない輩では無理もない話ではあるだろうか。 つまらない、と溜め息を漏らす。 怖がってくれた方が、まだ遊びようはあるというのに。
そんなことを考えていた一瞬の後 飢えた軍勢が一斉に押し寄せてきた。
対面する始祖は嘲笑を浮かべている。 その意味を理解できる者はいなかってであろうが。]
(101) 2015/01/22(Thu) 19時半頃
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[数十くらいいたはずの軍勢はいつの間にか消えていた。 その場に残っていたのは、醜悪な死の香と 始祖に首根っこを思い切り、指が食い込むほどに 掴まれている下級吸血鬼の一体のみ。 吸血鬼は宙に浮かんだ身体をばたつかせて、脱出を試みようとするものの、始祖の紅い瞳が怪しい輝きを見せると、その身体がでこぼこに膨らんでいく。 やがて、限界を超えたのか、吸血鬼の身体は弾けてしまった。]
くくっ....愚かな。 ハハハハハハハハ!! アハハハハハハハハハハ!! [気が触れたのか、狂気じみた表情と声。 血塗れの身体で、瞳孔を大きく見開いて。 その光景は異様だったといえよう。]
(102) 2015/01/22(Thu) 19時半頃
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......ーーーアハハ、ハハ、ハ...? [それは唐突にやってくる。 今まで、絶えることはなかった笑いは ふと、頭に過った疑問によって掻き消された。]
私は、一体、何のために。 こんなことをしているんだ? [けれども、始祖がその答えに、今はまだ辿り着くことはなかった。代わりに、脳内に響く“声”があった。]
(103) 2015/01/22(Thu) 19時半頃
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“狂いたまえ。狂いたまえ。 そなたは、その狂気に身を任せてこそ 美しく在ることができる。”
[その声によって 一瞬だけ正気を取り戻したような瞳は失せ 自分の身に感じた違和感もまるで最初から無かったかのように霧散していった。]
(104) 2015/01/22(Thu) 19時半頃
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― 現在:本部跡地 ―
[>>2:71戦の加護を掛け終え、戦局を見回す。]
それにしても、この桜は…………厄介ですね。
[感じる魔眼の気配。 一層濃くなる、血の気配。 彼女が佇む瓦礫の山は、自分が迂闊に踏み込めば機動力に劣る。]
ミツボシに何か関連しているのは、間違いないのでしょうが……。
[はらり、はらり。花弁は更にまとわりついて。 踏み込み闘う二人の後方、更なる加護を重ねながら。何か状況を打破できるものはないかと、辺りの様子を探る。]
(105) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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―本部跡地―
[ミツボシを見据える中、背後から声>>94がした。 優しい声だった]
――――――……。
[食虫花は悟っていた。自分と言う存在の異端性、危険性。過度な力は、敵となれば大きな脅威でしかない。それを組織が看過する筈がないと言うことを。 "役目"を終えれば花は枯れる。同化した本体と共に。 それはレポートには書かれていないことだったが、自分で本能的に分かっていた。そして、それで構わないと思っていたのだ。…それなのに]
今の俺を見ても、まだ子供だと言ってくれますか。
[背を向けたまま穏やかに返そうとして、声の震えが隠しきれない。 最後に駆け出す直前、僅かに振り返る。瞳の色は赤くとも、普段と同じように笑えた筈だ。その微笑を答えにして、加護を受けつつ敵へ向かう*]
(106) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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まあ、人間にとっては良くないものでしょうね。 私たちにとっては素晴らしいものだけれども。
[蔓が自分の方に這いよってくるのを蒼炎で薙ぎ。 風で吹き飛ばされた花弁は空中で一点に集っていく。 やがて地上へと降りてくるのだろうが。
その前に蔓の追撃がやってくる>>88 それで頬を切り裂かれるが、同時に切られた個所から溢れた鮮血は剣の形を取る。]
(107) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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ふふ、残念だったわね。 あの頃よりも、私の戦闘能力は上がってるわ。
この、“血桜”のおかげでね。
[何時の間に癒したのか。 頬の傷は治癒していた。
そして、イワンの突撃>>99も真紅の剣で受け止めると。 彼の肩を踏み台にして空に舞う。]
(108) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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[天に舞う彼女は唄いだす。
まだ花弁しか見せていない“血桜” その力をもっと引き出そうとでもするかのうような。
高く澄んだ歌声が戦場に響き渡る――]
(109) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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kirschblüten kirschblüten
Hills noch Dorf So weit das Auge reicht
Ich rieche den Dunst oder Wolken oder Morgensonne
kirschblüten kirschblüten Abweichung vermeiden
(110) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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[現出したのは花弁だけではない。 桜の枝も天から降り注ぎ。
それのに触れればミツボシに切られたのと同等の威力の攻撃となるだろう。 歌い終えたミツボシは一度イワンを見やり。
血桜の攻撃を一切受けていない彼を興味深そうに見ていた。]
意外ね、貴方が一番耐性無さそうなのに。
[イワンに渡された護符。 それは小心者が吸血鬼と取引する際に、殺されてはたまらないと用意したものだった。
完全に対吸血鬼に特化させて財を惜しまず完成させたそれは。 血桜からも保持者を守れる程度には役に立っていた。]
(111) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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ミツボシは、イワンの護符にはまだ気が付かないでいた。
2015/01/22(Thu) 20時頃
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ーDark Six 本部跡地 [半ば、吸い寄せられるようにして この場所にはやってきた。 そして、ひらり、ひらりと舞い散る花弁は思わず目を奪われるようなそんな、紅色であった。]
“血桜”。 此度もまた、綺麗な舞を見せてくれるのかい? [問いかけた始祖の顔には、数時間前と同じような笑み。 口元が歪に、ぐにゃりと曲がっている。
そして、激しい頭痛が始祖を襲う。]
...いかん。あれを...完全に咲ききってしまう前に。 止めなければ...。 [蹲った彼は、頭を抱えながらそう言った。]
(112) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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―本部跡地(現在)―
[道中の血桜の説明については、ただ静かに聞いていた。眠っていた記憶が緩やかに呼びさまされる最中で、重ねて説明する程にそれは形を成していなかったから。 しかし実際にその血桜の花弁を身に受けて、吸血姫を眼前に捉えれば、脳裏に浮かぶ記憶の情景はより鮮やかに]
"血桜"の本質は、この地に封じられている忌まわしい桜。 かつて王を称する吸血鬼に操られ、世界を滅ぼそうとした。
千の砂をもってして倉に封じる。
ミツボシが千砂倉の封印を解く前に、 早く彼女を倒さなくては!!
[ミツボシへ斬撃を叩きこむ>>88直前、イワンとチャールズへ届くように叫ぶ]
(113) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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…………君もミツボシも。 例え、どんな姿であろうとも。
[>>106微かな答えをその背に向け、>>113鬨の声に応じる。 紡ぎかけた加護は、しかし。]
っ、…………!!!
[>>110天高く響く歌声に、止まり。 >>111そのまま、枝の一撃を受ける。 すんでの所で飛び退きかわすも、コートの胴が斜めに裂けて。]
(114) 2015/01/22(Thu) 20時頃
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あら、始祖様。 お久しぶり……と言うのが正しいのかしらね?
[微笑んで、旧知の相手を見やると。 空中ながらワンピースの裾を摘まんで一礼した。 無論、その挨拶が終われば花弁と枝が降り注ぐのだが。
それは彼女の遠い記憶>>85]
(115) 2015/01/22(Thu) 20時半頃
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― 幕間 ―
[王と呼ばれた吸血鬼の一人娘。
彼女は王と始祖の戦いに巻き込まれ……と言うのは些か語弊があるか。 自ら望んで戦いに身を投じ。 結果として朽ちる羽目になった。
彼女が朽ちる前にと王がかけたのは祝福。 いずれ“血桜”の元に転生すれば良いと。
そして、王は歴史の波間に消えていく。 遺された吸血鬼たちは姫を探して転生を繰り返したのだった。]
(116) 2015/01/22(Thu) 20時半頃
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[放った攻撃は彼女の頬>>107を掠めるが、相手の余裕は崩れない。真紅の剣を取り出した吸血姫>>108に、皮肉げに哂う]
――そうかい。 実は、俺も多少は強くなっているんだけどね。 "血桜"のおかげで台無しではあるな。
[強引に更に攻撃を重ねようとした次の瞬間、彼女は優雅に空へ舞う]
…………ッ!!
[澄み渡る歌声に導かれ、降り注ぐ桜の枝>>111。 吸血姫へ迫ろうとして飛び上がった後の落下の最中、捌き切れず右腕を抉った。瓦礫の上に無理やり着地すると同時、赤い血が噴き出す]
(117) 2015/01/22(Thu) 20時半頃
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― Dark Six本部跡地 ―
[火傷は治った。本部と教会を往復する間に、何とか腿の銃創から這入り込んだ内部の焼き焦げも、強ばりを感じる程度にまでになったか。 ケイイチに続き振るった爪>>99は、吸血姫の剣により受け止められ>>108、彼女は美しい声で唄う。]
僕は、一応体力とか物理耐性はあるんだよ。
[…とはいえ。“血桜”の花弁に触れたケイイチは体が重そうだし、加護を詠うチャールズも何処と無く…足の怪我もあるだろうが…顔色が冴えない気がする。 現出した桜の枝を、瓦礫の上をごろごろと転がって避け、自分を踏み台にし停空した吸血姫>>111を見上げる。]
(118) 2015/01/22(Thu) 20時半頃
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[>>116 ガンガンと岩で頭を殴りつけられているような 頭痛がする中で、声をかけてくる女の声。 視線を上げれば見える、女の姿。 そして、背中に生える黒い翼。]
お...お前はっ 吸血鬼の王の...? [彼女の微笑みを見て、頭痛が酷くなった。 精神までやられてしまいそうな痛み。 そこで、再び男の“声”]
“狂いたまえ。狂いたまえ。” [繰り返し、反響する。 男の最期に見た深紅の目と共に。
男の声...吸血鬼の王の声。]
(119) 2015/01/22(Thu) 20時半頃
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[>>117が、傷口からは間を置かずして幾重にも螺旋に折り重なった蔓が生え出で、イワンと言葉を交わす吸血姫>>111>>118の背後へ鋭く迫った。 蔓が焼かれ、或いは斬られ弾かれ枯れたならば、その中心より太い茎が現れ、全長数メートルの白百合の花へ瞬く間に成長を遂げる。そのまま大きく口を開き、吸血姫を飲み込もうとするだろう。
完全形態へ成長したその花は、王の娘である彼女には見覚えがあるものだったかもしれない。かつて始祖の配下であった、"植物を操る異能者のアンバー"が常に携えていた花だ]
(120) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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(………これ。護符の力なんじゃないかなあ。)
[服のポケットの中に入れたままの護符のことを思う。 自分がこんなにも影響を受けないのは、どこかおかしいと流石に薄々感じる。 先程、チャールズ>>100に渡そうとしたが、何か取りつく島も無かったが…]
(うーん。)
[やっぱり司祭は裏切ってなど居ないのでは無いか。 こんな強力な護符なら、敵に渡そうだなんて思うだろうか?]
(………。ミツボシちゃんはお姫様だったりするのかな。)
[ケイイチが先程叫んだ言葉>>113。 嘗て、王を称した吸血鬼に操られた血桜。 そして今、其れを解放しようとする吸血鬼。…あんな可憐な姿をしているのだ。さっきも、神様みたいなひとが居たし、おかしなことでは無いのかもしれない。]
(121) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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[カリュクスに微笑むと言葉をかけていく。 それは、もうまもなく復活するという確信から来る余裕か。]
随分と私の配下や眷属を倒してくれたみたいね。
まあ、それでも別にかまわないわ。
“血桜”が蘇れば、きっとみんな戻ってくるのだから。
[今までの面々とは違う連中。 それぞれに意思を持ち、十分な能力を持った吸血鬼達。
血桜の復活は彼らの再生をも手助けするであろう。 そこに集った吸血鬼達の魂はまだ残っているのだから。]
(122) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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ふふ、飲み込まれるのはご免だわ。
流石にね?
[空中で方向転換すると、白百合を焼き払う。 そしてケイイチを見ると枝を無数に降り注がせながら。
懐かしい顔を見たというように告げていた。]
久しぶりじゃない“アンバー” そう、貴方だったんだ?
(123) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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!!! …………カリュクス、危ない!!
[>>115ミツボシの声に振り向けば、其処にはカリュクスの姿。 >>119だが、彼女は動くどころか、頭を押さえ踞るばかりで。
思わず駆け出し、彼女を抱え、枝と花の乱舞から遠ざけようとしたが。 花は変わらず、自らの身にまとわりついて。]
(124) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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王だとか、血桜だとか、神様もどきだとか……
[ふっと跡地に現れたカリュクス>>112を見る。]
無事で良かったカリュクスちゃんが、始祖だとか。 急展開にも程があるよ…、
[ケイイチ>>120に合わせ、駆け出そうとし]
カリュクスちゃん!?
[ようよう見てみれば>>112>>119、様子がおかしい。 始祖に響いている“声”までは聞こえないものの、具合が悪そうなのは明らかだ。思わず、カリュクスに駆け寄ろうとしかけ]
(125) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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……ヴァイス様!?
[そして、明らかに様子の可笑しい始祖がこの場に降臨していることに気付く。 小さく舌打ちをすると、ヘッドホンの通信回線を開く。チャールズへと繋ぎ、繋ぎっぱなしの状態に]
先生。始祖様、カリュクスの様子が――…! 彼女の防衛を最優先でお願いできますか。
[もっともその言葉の前に、おそらく彼は駆け出してくれていた>>124のだけれど]
(126) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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ッ、(今、やるべきことは)
[一足先に向かいカリュクスを庇うチャールズ>>124。たたらを踏む。]
(どうすればいい。)
[致命傷の攻撃をとれない自分が出来ることは、陽動だろうか?ケイイチが動きやすいように、突撃することは出来る。隙を作るだけで、吸血姫は倒せるのか?この血桜の中で、戦い続ければ続けるほど、不利になっていく…、イワンは考えて……答えが出ない事へ深く考えられる質では無い。]
(127) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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“狂いたまえ。狂いたまえ。”
....っ!! 煩い、煩いっ!! [その声を振り払うことができずに、もがき苦しんで 力が暴走する。
始祖の異能 五感で知覚したものを支配《コントロール》する力。
迫りくる花弁は吹き荒れる風に巻き込まれ 降り注ぐ枝は大地が割れ、隆起し、弾き飛ばす。
しかし、その支配は王の声によりお粗末なもので 駆けよってくる彼らにまで危害を加えようと迫る。]
(128) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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チャールズさん、僕はどうしたら良い?
(129) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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イワンは、チャールズへ信頼を込めて尋ねる。
2015/01/22(Thu) 21時頃
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っ…………防衛にも限界はあるでしょうけどね……!!
[カリュクスを庇う折、脇腹にも枝がかすめ、血が滲み出す。 >>126聴こえた声に言葉を返し。カリュクスの身に、自らのコートを掛ける。 無論、被せた所で花から完全に庇えるわけではなかったが。]
(130) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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[業火に包まれた花は捕食能力を失い、けれど完全にその動きを止めず。唸るような叫び声を轟かせながら男の頭上に盾のように広がり、無数の枝>>123を受け止めては枯れていく]
…お花は大事にしましょうって、昔教えませんでしたっけ。
["戦争"が始まる前の、まだ平和だったころの話だ]
御久しぶりです、御姫様。 相変わらず、お転婆が過ぎはしませんか。
血桜は、誰も幸せにしない。 ――人間は勿論、吸血鬼も。
(131) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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そんな物、お前自身で考えなさい!
[>>129聴こえた声に怒鳴り返した、その直後。]
…………っ、あ…………!!!!!
[>>128だが、掛けようとしたコートは宙を舞い。 自らもまた、風が巻き起こす砂塵に飲まれ掛ける。]
……どうやら、護衛は要らないようですね……! しかし、これはどうしたものか……!
[だが、これは下手をすれば吸血姫以上の危機だ。 彼女から距離を取り、体勢を整え直し。]
(132) 2015/01/22(Thu) 21時頃
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……貴方も見たでしょう?
私以外はもう人格も壊れた吸血鬼ばかり。 まともな吸血鬼を呼び戻す方法なんて、もうこれぐらいしかね。
[くすりと笑ってから、一気に急降下して。 以前の体術の要領でケイイチ……アンバーの顎目がけて膝を見舞う。 そして、その勢いのままに天へと再び駆け上がり。]
それに、以前も言ったでしょう? 最終的に、勝った方が正義なんだから。
戦って決めれば良いのよ。
(133) 2015/01/22(Thu) 21時半頃
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…………ミツボシはケイイチが抑えてくれるのならば……っ。
[いっそ、一度カリュクスの意識を落としてしまおうか。 だが、この風では近付く事すらままならず。]
…………カリュクス! 聴こえますか、カリュクス!!
[例え、その意識が始祖の元にあったとしても。 彼女を呼び覚ます事では状況が変われば、と。声を張り上げる。]
(134) 2015/01/22(Thu) 21時半頃
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(カリュクスちゃん………。)
[戦闘練習に付き合ってくれた記憶が蘇る。 森を歩む白銀の少女。獣と心交わす少女と過ごした日々。 彼女に頼んで森の狼と行った狩りだって、…まあ図体ばかり大きくて、最初は全然上手くいかなったのだけど。……、]
分かった。 …チャールズさん…、
[チャールズ>>132に返事し。 呼びかけ、何か言いかけようとして首を振る。 …イワンは服のポケットにある護符を握りしめた。そして、完全獣化をして、“カリュクス”へ躍りかかる。]
(135) 2015/01/22(Thu) 21時半頃
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ルゥ!
[爪で引き裂くのではなく、カリュクスへ体当たりを試みる。もし可能なら、カリュクスの体の上に四肢を乗せ、彼女の双眸を睨むように覗き込み、…]
(136) 2015/01/22(Thu) 21時半頃
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ああ、煩いなあ。煩いなあ。 [外へと追い出そうとしても 頭の中がぐちゃぐちゃにかき混ぜられるような男の言葉は消えず。
やがて、始祖はブツブツと呪詛のように呟きながら ゆらり、と立ち上がった。]
お前...か? 女...。
[瞳に宿るのは殺意。 吹き荒れる風の前に一度身を引いた男には見向きもせず 始祖の視線が宙に浮かぶ吸血姫を捉える。]
それとも、お前たちか...? [そして、視線はチャールズに。 続いて、イワンとケイイチの方へ。]
(137) 2015/01/22(Thu) 21時半頃
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[……だが、声は風にあおられて。 届くかどうかも、定かではない。 人智を超えた力が、二つ。立ち向かえる者など、果たして、居るのだろうか。]
始祖と血桜に関わりがあるのなら、やはり、先にミツボシを倒すべきか……! …………ケイイチ、援護します!
[風の元、カリュクスの元へ向かう狼の姿を目に止めて。 改めて、ミツボシへと向き直る。何やら因縁ありげな彼らを、見届けるように。]
(138) 2015/01/22(Thu) 21時半頃
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カリュクス...? 誰だ、それは...。
[>>134の彼の言葉には錯乱状態からかそんな反応を。]
うぐっ...何をするっ!!
[しかし、気を取られて迫るイワンには気付くのが一瞬遅れた。 そのまま押し倒されてしまう。 引き離そうと、力を行使した。 無数の瓦礫の砲弾がイワンに向かって飛び交っていく。]
(139) 2015/01/22(Thu) 21時半頃
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[前肢の爪に引っ掛けた護符を、カリュクスの胸に強く押し付けた。多少の爪の食い込みはやむを得まい。冬芽色の双眸が、カリュクスの、始祖>>139の紅い瞳を覗き込む。]
ルルル・・・! 《僕だよ。イワンだよ! よく、分からないけど…、戻って!》
[瓦礫の砲弾に構わず、ぐ、と強く護符を押し付けることだけを意識する。砲弾がそのまま行使されれば、雪色の狼は弾き飛ばされるが侭だ。]
(140) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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大丈夫? 先生もだいぶダメージを受けているみたいだけれど。
[逆に花弁の散る中ではミツボシの力はさらに増していくのか。 空中からチャールズの元へ急降下して膝の一撃か、あるいは剣での斬撃を繰り出すと再び空中に戻る。
そして突撃を再度敢行すると言ったヒットアンドアウェイでチャールズを削っていく。 大丈夫?なんて声はかけつつも容赦する心算はどこにもない。 ただし、一気に殺しに行かないのはやはり慢心なのか。]
(141) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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離せっ!!このっ!! [食い込む爪の痛みは感じない。 それよりも、目の前の獣を引き剥がすことだけに集中する。 イワンに抑え込まれたまま、攻撃を叩きこむものの
中々引き剥がすことができない。]
ぐっ、おおおおおおお!? [胸に何かを押し当てられた。 それが、護符だったということまではわからず。 苦痛に顔を歪め、叫ぶ。]
(142) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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人の心配ではなく、自分の心配をなさい! ……と、言いたい所ですが…………
[>>141空から落ちる、一撃。 膝で、或いは剣で。大振りな一撃はだがしかし、容易ではない反撃の好機も相まって、少しずつ男の四肢に傷を残す。]
ヒットアンドアウェイ……ならば…………っ!
[狙うは一瞬。 剣の斬撃に意識を集中して、完全に振り落とされたその一瞬に。 彼女を地に叩きつけようと、腕を捕らえるべく手を伸ばす。]
(143) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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[戦闘の傍ら、視界に入っていた光景を思い返す。花弁のダメージをイワンは殆ど受けていなかった。かつて魔眼に堕ちた男の精神耐性が、高いとは思い難いが――。 思考は其処で途絶える。周囲の様子も気になるが、あまり注意を払うゆとりはない]
寂しいのでしたら、もっと良い方法がありますよ。 一度死んで、魂からやり直しなさいな。
御供位はして差し上げますから。
[急降下してくる吸血姫>>133を、狙い撃ちとばかりに蔓が付きだされるが花弁に阻まれて届かない。やはり血桜が厄介だ。迎撃を諦めて、膝の攻撃を背後に飛んで躱すが、頬を掠め痛みが走った]
ま、そうですね。その考え方には賛成です。 どうせそれでしか、答えはでないのでしょうから…!
[地上に蔓が絨毯の様に敷かれていく。枯れても枯れても幾重にも。瓦礫や土、枯れた草の下に潜り込んで、蔓は其の手足を伸ばしていく]
(144) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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[――――そして、男は。
ミツボシとチャールズの交戦を見定めて、彼が手を伸ばした>>143のと同時、彼女を捉えるように二人の足元から無数の蔓を伸ばした]
(145) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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[ずざざざぁぁぁぁ]
《カリュクスちゃん! 始祖くんでもいいから!気を確かに持って!!!》
[爪が瓦礫塗れの地を刻む。 始祖の力による瓦礫砲弾の被弾。 弾き飛ばされ転がりながら、しかし四肢で立ち上がり、元に戻れと囁きで叫ぶ。…護符はまだ始祖の元にあったか、それとも前肢にあったままか確認はせず。]
(146) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 22時頃
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――ッ
[チャールズの手とケイイチの蔓。 それに絡め取られるように地上へと墜落する。
尤も、急降下するこちらを絡め取った側も無事では済まないだろうが。 地面に一度墜落すると、周囲の絨毯を焼き払うように蒼炎が足元に路を創っていく。そして、ある程度のスペースを確保してから。]
地上戦のがお好みってところかしらね? なら、そっちに乗ってあげようじゃないの。
[空中からのヒットアンドアウェイで削り殺す心算だったが。 そうはさせてくれないらしい。
ならばと、地上に降りてから彼らに向き直った。]
(147) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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[虚空に手を伸ばす。 血桜の幹の部分が出現すると。
やがてそれは一本の木刀のような形を取っていく。 とはいえ、外見は木刀でも血桜の結晶のようなものと言われれば。今まで対峙していた相手にはその凶悪さは伝わるだろう。
まして、木刀の周囲には花弁が今まで以上に舞っているのだ。]
(148) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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“狂いたまえ。狂いたまえ。” “狂いたまえ。...たまえ。” “狂い......たまえ。” “..................。”
[徐々に声は薄れていき、やがて完全に聞こえなくなった。]
護符...か。
...済まない、イワン君。 助かった。
[彼の囁きと、加護を受けた始祖は、冷静さを取り戻すことができ
瞳には、もう狂気や殺意などといったものが消え失せていたのが傍目にもわかるはずだ。]
(149) 2015/01/22(Thu) 22時頃
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[瓦礫の衝撃でよろりとふらついたが、2m強の狼はカリュクスの元へと近づく。彼女の眼差しは穏やかになっているようにも見えて。]
ルル・・・ルルル、ルル 《良かった。 うん、護符だよ。 ……。あ、あの、皆戦ってて…》
[彼女を狼は見上げ、嬉しそうに尻尾をふり。多分状況は分かっているだろうけれど説明をしかける。すぐ傍らに視線を移せば、吸血姫とケイイチ・チャールズが戦っているのは見える筈だが。]
(ありがとう、司祭様。)
[裏切者でも内通者でも、感謝する。司祭のお陰で苦しい想いをしていたらしき、カリュクスを、始祖を救えたのだから。]
(150) 2015/01/22(Thu) 22時半頃
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[>>145ケイイチの蔓の後押しを受け、ミツボシを地上へと投げ飛ばす。]
一方的に食らうばかりというのも、面白くありませんからね!
[だが、>>148現れた木刀状の武器は、見るからに禍々しい気を帯びていて。 触れれば恐らく、同様に力を奪われるのだろうが。一際濃い花吹雪の中、ミツボシ目掛けて駆け、首筋目掛けて蹴りを放つ。]
(151) 2015/01/22(Thu) 22時半頃
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まったく、ここまで苦戦するなんてね!
[首筋への蹴りを受け止めて。 木刀で袈裟切りにしていく。
それをかわされれば、突きを連続で放っていくのだった。]
(152) 2015/01/22(Thu) 22時半頃
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[吸血姫の周囲の草が焼き払われる>>147が、それは彼女を包囲するよう同心円状に絨毯を残す結果となる。男はチャールズとミツボシから僅かに離れた場所から、蔓を操りチャールズを援護する体制を取った。 彼女が手にした剣>>148に、背筋がぞくりとした。正面突破は、かなりの困難を伴うと思われるが]
…先生っ!!
[きっと武器の凶悪さを知りつつも勇猛に向かっていく恩師に声を上げると、彼の背から後押しするように蔓を舞わせて強い風を吹かせる。せめて花弁が吹き飛べば良い。 そしてチャールズの善戦に加勢するよう、ミツボシの背後へ蔓の斬撃を放った]
(153) 2015/01/22(Thu) 22時半頃
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[受け止められた蹴り。 木刀の初撃を左肩にまともに受け、続く斬撃を地に転がってやり過ごすが。]
そう、言われましてもね……!
[連続の突きを避ける傍ら、少しずつ位置をずらす。 丁度、ケイイチの居る方から、目をそらさせるように。]
(154) 2015/01/22(Thu) 22時半頃
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[戦況からは目を離さないままに、男はヘッドホンを弄ってイワンへ通信を繋ぐ。緊急なのだ、仕方がない]
――――イワン。
君、さっき花弁の攻撃を受けていなかったね。 血桜に耐性を持っているのかい?
[もしそうならば、彼を攻撃の起点に据えれば―――]
(155) 2015/01/22(Thu) 22時半頃
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…………ナイス、ですね。
[>>159舞う蔓に花弁は弾かれて。 ミツボシの背後に立つ姿に、口の端を持ち上げる。]
(156) 2015/01/22(Thu) 22時半頃
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――ッ
[その場で回転するように回り。 蔓を薙ぎ払っていく。
そして、右手にいつの間にか用意されていたのは苦無。 仕込まれていたのは火薬とそして大量の花弁。
投擲武器として慣れ親しんだものがやはり使いやすいのか。 投げてしばらくすると爆発して花弁を撒き散らす。 回避は困難だろうが。 それでも、投げたミツボシ自身にも隙は生まれていく。]
(157) 2015/01/22(Thu) 22時半頃
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ああ、状況は何となくわかる。 操られていた時の記憶もうっすらとだが...。
さっきは...悪かったね。 [申し訳なさそうに嬉しそうに尻尾を振る彼の頭を撫でる。
幸い、彼の身体にはさほどダメージは残っていないようだった。 それには、さすがに頑丈だな、と笑いかけて。]
おっと、それよりもっ.......。 まずは吸血姫を何とかするのが先、か。
[そして、イワンが見ている方へ、目線を移動させると 激闘を繰り広げている者たちの姿が映り 援護すべく、そちらへと駆け出していく。]
(158) 2015/01/22(Thu) 23時頃
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[端末の震え>>155を感じケイイチの声がした。む。と謎仕様服に思うよりも、…囁きで伝わると良いのだが。視線を、ケイイチ達の方へ向け、]
ルゥ・・・ 《えっと、多分それは護符の力だよ。 司祭様に貰った護符の力。》
クゥ、クゥ、クゥン 《今、始祖さんを元に戻すのにも使ったんだけど》
[始祖/カリュクスを見上げる。 始祖も参戦を始めようとしていただろうか? ならば彼女の行動を止めることはしないだろう。]
《この護符、君の元に持っていった方がいい?》
[そんなことを尋ねる。]
(159) 2015/01/22(Thu) 23時頃
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ケイイチは、イワンがカリュクスを救出したことまでは、状況を確認する余裕はない。
2015/01/22(Thu) 23時頃
イワンは、カリュクスに撫でられると一層嬉しそうに尻尾を振っただろう。
2015/01/22(Thu) 23時頃
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クゥ 《ううん。良かった。》
[始祖>>158の謝罪には元に戻ったことのみを嬉しそうに囁きに落とす。…すごく痛かったよ…とは囁きには落とせなかった。骨は、まだ折れてはいない。 始祖が援護へ駆け出すのへ続こうとした時に、ケイイチ>>155>>159から連絡が入っただろうか。]
(160) 2015/01/22(Thu) 23時頃
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させません、よ……!!!
[>>157仕込まれた苦無を避ける程の余裕もなく。 かすめる度炸裂する花弁に、左腕を焼かれながらも。]
さあ、観念なさい……!
[生まれ始める隙を繋ぎ、逃がさぬように。 喉元や鳩尾を狙い、脚を振るう。]
(161) 2015/01/22(Thu) 23時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 23時頃
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[イワンとの通信の最中、目線は回転する吸血姫>>157の動きを追って。 いつの間にかその手には苦無。今回は絶対領域は無関係だろうか。視認していたのに残念だ]
――――――…、っぐ。
[武器を確認したのと同時、更に距離を取るように地を蹴って後ろへ飛ぶ。連続した爆発音。彼女を取り巻いていた蔓は次々と焼き払われ、或いは花弁に触れて枯れ散らされていく]
(162) 2015/01/22(Thu) 23時頃
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ぐっ……
[鳩尾へと蹴りを受ければまともに吹き飛んで行き。]
いやぁ、先生本気みたいですね。 私が人間だったら今ので死んでますよ。
[軽口とも、余裕とも取れる言葉を紡ぎながら。 吹き飛んだ彼女の足元は蒼炎が辿って行き足場を確保していた。
そして彼女を受け止めるように花弁が深紅の絨毯を創り。 そこに吹き飛ばされるとまた立ち上がる。]
(163) 2015/01/22(Thu) 23時頃
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[暫くの爆発音を伴う中断の後、通信は再会する]
……は、司祭!? なんで。
[護符の所在が司祭と聞けば、素直な驚きを零したものの。しかしその効果は間違いなく本物だろう。そして始祖も救ってくれたらしい。懸念が一つ解消したことに安堵しつつ、彼の問いかけに]
嗚呼、いや――――…
[ちら、と距離が開いたミツボシへ視線をやる]
君、護符を持ったまま俺を背に乗せて、 ミツボシの所まで行けるか?
(164) 2015/01/22(Thu) 23時頃
|
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[その刹那、周囲に見えたイメージ。
異界の血桜とミツボシの接続を断ち切ってしまえばいいと。 逆に、そうしない限りは彼女の力は無尽蔵に湧いてくるようなものなのだからと。
そんなイメージを見せたもの。 それは“ヴァイス”かそれとも“シュヴァルツ”とも言われた別の異能者か。何にせよ、この地に残るDark Sixの意思の残滓が働きかけていた。]
(165) 2015/01/22(Thu) 23時頃
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|
……でしょう、ね……!
[>>163どうにか弾き飛ばしたが、いい加減体力も削られ過ぎていて。]
…………ケイイチ。 少しでも隙ができれば、貴方の一撃で行けませんか?
[立ち上がる吸血姫から目を離さぬまま、繋いだ回線に呼び掛けて。 再び、桜吹雪目掛けて駆ける。]
(166) 2015/01/22(Thu) 23時頃
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・・・ 《…多分ね》
[ケイイチの質問に頷く。 やれなくてもやるしかないとも分かっている。 …一度獣化を解き、]
君が持たなくて本当に良いんだね?
[尋ねてから再度完全獣化する。 誰かが持つ機会があるようなら、口に咥えていくつもりだし、持っておけと言うなら、再度服ポケットに入れておくだろう。]
[雪色の狼は、そして駆けた。 紅い花弁を越えて、ケイイチの元へ辿りつく為に]
(167) 2015/01/22(Thu) 23時頃
|
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[懐かしい誰かの声を聴いた気がした]
―――――…!
[そして雪崩れ込んでくるイメージ>>165。 血桜とミツボシの接続の遮断。
吸血鬼が血桜を操るのは――――――…、"魔眼"の力]
(168) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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[始祖に護符を当てる際、 護符から離れた時に眩惑を感じた。]
[紅い花弁だった。] […血の匂いがする…] [花弁に視線を奪われ続けそうになりさえあった]
[やはり血桜から守ってくれたのは護符のお陰だったのだ。 体力が削られる心地もしたのだから、当たり前で。]
(169) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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“済まない、遅くなった。 これより援護に入る。”
[通信機器を接続、回線を繋げて チャールズとケイイチに短くそう告げると
近接タイプの二人がいる以上、自分は一旦後衛にと判断を下し 少し彼らと距離を取った。
花弁の数も増えてきたところで 自分の周囲には風の結界を展開し、前線の二人に降り注ぐ 花弁を彼らが戦いやすくなるように 数には数で。再度、瓦礫をかき集めては、勢いよく放ち 撃ち落していく。]
(170) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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[身を隠して戦況を見つめつつ、声を潜めて回線>>166へ返事をする]
先生、イワンの所持している護符が血桜に有効のようです。 彼と共に"隙"を見て――――…。
[何故か、恩師も同じイメージ>>165を見たであろうと言う確信があった]
やります。
[其の為に、自分は此処にいる]
(171) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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遠慮はしないわ。
みんなここで朽ちてもらう。 その為に、こうして来たのだもの。
[血桜が生み出した木刀を無造作に構え。 周囲には蒼炎と花弁。
そして、魔眼による自在のアクセス。]
そして、生き残った方が……ね。
(172) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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[重ねられるイワンの問い>>167に、即答する]
…はは、要らないよ。
俺はある程度は耐えられる。 今、君にまた堕ちられたら堪らない。
[血桜への耐性が彼の性質によるものでないのなら、やはりイワンの精神耐性には不安が残る]
その代り、―――…働いて貰うよ。
(173) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 23時半頃
|
…………ならば、お願いします。
[遅れて漏れ聴こえた音声に、>>165流れ込むイメージ。 それならば、と。彼らから注意を反らすよう位置を計りながら、>>172無造作に構えられた木刀に、右拳を構えて踏み込む。 蒼い炎に焼かれようと、木刀を叩き落とし。>>2:133あの時繋いだ手を再び取るように、腕を捕らえようと手を伸ばして。]
(174) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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――ふふ、届かないわ?
[バックステップで伸ばしてくる手を避けると。 その場で前方宙返りの要領で回転しながらチャールズへと襲い掛かる。
派手な動きなれど、本命は勢いをつけての踵落とし。 アクロバティックな動きで幻惑されてくれればしめたものだと思いながら。 チャールズの頭部へと強烈な一撃を見舞おうとして。]
(175) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
|
|
[狼は吸血姫の周囲のイメージ>>165は見えなかったが、 もしも始祖が見せていたのならば、どんな援護を為そうとしたのか。 …そこまでは分からない。だから唯、駆けることだけを行う。]
ォオン・・・! 《……僕はどうせ精神耐性が低いよ。 炎は、庇えないからね。》
[吼えて頷き>>173を示す。 やがて狼は、ケイイチ>>173の元へと辿りつき、身を低くするだろう。]
(176) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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|
[イワンの到着を待つ間、始祖へと通信を繋ぐ]
ヴァイス様、―――…御帰りなさいませ。 簡易的な挨拶でご勘弁を。
俺とイワンが突撃します。 先生と一緒に、ミツボシの隙を作ってください。
[護符が血桜、そして魔眼に有効であることは、彼女にならば伝えなくても分かっている筈だ]
(177) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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|
……生憎、その手には乗りませんよ!
[>>175派手な動きだが、あれは恐らく、空中から威力を乗せての一撃だろう。 身軽な彼女故に、その判断は正しい。が。]
手を変えて、とはいえ。 二番煎じは、通じませんよ!
[惜しむらくは、派手な動きを取り払えば先刻同様の空中攻撃。 軌道を読み、背後を狙う。]
(178) 2015/01/22(Thu) 23時半頃
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……つれないなあ、相変わらず。
[くすくす笑って、周囲に桜の花弁を舞い散らせる。 とは言え、そのダメージを完全無視して接近戦を挑んできかねない相手だから。 最大限の警戒はしつつも、次の攻撃に移行するべく準備を始めていた。]
(179) 2015/01/23(Fri) 00時頃
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|
何も庇わなくて良い。 ただ、彼女の元へ向かってくれれば良い。
―――あの時みたいに、さ。
[辿り着いた狼へ、"ケイイチ"は笑う]
良いかい。ミツボシは血桜を魔眼で操っている。 逆に言えば、魔眼を封じれば血桜との接続が断たれる。 封じる方法は、一つしかない。
君が持っている、護符だ。
[狼に身を寄せつつ、彼は続ける]
隙を見て飛び出す。俺はミツボシを攻撃する。 だが、どんなにダメージを与えても、 血桜から力を補給されればそれで終わりだ。
だから君は、その護符を持って魔眼を封じろ。
(180) 2015/01/23(Fri) 00時頃
|
|
……どれだけ、持つでしょうかね。
[肩で息を吐く間にも、>>179花弁は更に増して。 大技を繰り出される気配はあるが、それでも。残る力を振り絞り、花吹雪へと駆ける。]
(181) 2015/01/23(Fri) 00時頃
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|
[雪色の狼は少し考えて。ケイイチを振り仰ぎ、困ったように首を傾げる。今回は、勿論、困ってなどは居ない。だって説明をしてくれているのだ。]
ルー、ルルル、ウゥ 《なら、僕の毛でも鞄のベルトでも握ってて。 今度は顔は伏せてない方が良いよ。》
[ケイイチが身を寄せてくる。小さく囁きで返事をした。…護符は、うん、ここにある。]
クゥゥ・・・、ウー・・・、ォン 《魔眼を封じるとなるとその、爪で抉って押し込むとか、大変なことになっちゃいそうだけど……。あ、普通に押し付ける、だけかな?》
[目玉を抉るとか、あまりそういうのはしたくないんだけどなあと言いたげだったが。また返事があれば了承しただろう。]
クゥ 《分かったよ。》
[“ケイイチ”が背に乗れば立ち上がるだろう。]
(182) 2015/01/23(Fri) 00時頃
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|
――桜花繚乱
[無数の桜吹雪の中。 彼女は花吹雪と同じ真紅の木刀を掲げ。
その場にいるすべての敵に対して無差別なまでの花吹雪を降らせていく。その真紅で……千砂倉を埋め尽くそうとでもいうように。]
(183) 2015/01/23(Fri) 00時頃
|
|
グルルル・・・ 《じゃ、行こうか》
[向かう時の掛け声はそれだけ。 ケイイチの合図で、狼は飛び出すだろう。]
(184) 2015/01/23(Fri) 00時頃
|
|
[護符が魔眼に対して有効なのは知っている。 後は、どうやって隙を見て護符をぶつけていくかだが...。
そこへ聞こえてきたアンバーからの通信。 積もる話もあるが、それは後回しだ。]
...了解。 ちょいと、驚かせてやろうか。 チャールズ君に夢中になっているんじゃないかなあ?
[ここが勝負所と判断。 今はチャールズが引きつけてくれている。
さすれば、意識も偏りが生まれるのではないかと。 先ほどのイワンに体当たりされたのも、それが原因だった。
両の手の平を地面に叩きつけ、狙う。 吸血姫の足元の大地を操り、瓦礫、砂礫、岩石をその身体に纏わせて動きを封じようとする。]
(185) 2015/01/23(Fri) 00時頃
|
|
ぐ、ぅ…………!!!
[>>183近寄るや否や、舞い散る花吹雪。 けれども。どうやら、>>185援護射撃も来たようだ。 此処まで引き付ければ、後はきっと……]
…………頼みましたよ、ケイイチ!
[遺された数少ない教え子に、叫んだ。]
(186) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
|
|
……ヴァイスか。
余計な真似を。
[桜花繚乱が発動中にも瓦礫や砂礫、岩石が飛んでくる。 それらを蒼炎の壁で弾きつつ。
そちらへも、力を篭めた血桜の破片を次から次へと現出させていく。]
(187) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
|
|
[イワンの忠告>>182に頷いて、魔眼の封じ方を訊ねる狼に、押し付ければ良いよと返事する。言われた通りに彼の背に乗りベルトを掴むと、そっと彼の頭を撫でた]
イワン。……俺、本当はね、 誰かと協力してミツボシを倒す気なんてなかったんだ。
一人でもやってやるって。
[独り言にも似た言葉が、零れる]
――――…俺"も"、祈ろう。
[イワン>>184の背に乗り、機を伺う。 ミツボシの猛攻、>>183桜吹雪が咲き乱れる。それは血の雨の様にも、赤い涙のようにも見えた。護符の効果が届いているのか、今は力が削られることはない]
(188) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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行こう。
[恩師と主上の作り上げた隙を逃すまいと、声>>186に呼応するようにイワンへ合図する]
(189) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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...まずいな。
[>>183 吸血姫が木刀を高く掲げたのと同時 真紅が視界を制圧していく。 このままでは、千砂倉の街は...。]
ここまできたら、もう覚悟を決めるしかないんだ。 自分が今、できることをやり通せ。
[全員に伝わるように回線を繋いで、言葉を紡いでいく。]
(190) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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自分の力を、信じろ。
[最期にその言葉を勇敢に戦う、戦士たちへ。 ヴァイスが現役で吸血鬼達と闘っていた時 ここぞというところで仲間たちに掛けた言葉が、それだった。]
(191) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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[始祖/カリュクスやチャールズへの攻撃を庇うことは今は出来ない。 …例え、彼女や彼の命が断たれようと…。 尤も、そこまで、狼は意識することは無かったが。]
《ひとりってね。 寂しいんだよ、ケイイチくん。
嫌われるよりも、もっと辛いと思う。》
[頭を撫でられても啼かず囁くのみ。そうして>>189、]
(192) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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[雪色の狼は、血桜の中心目掛け、駆けた。]
(193) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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[真紅の嵐を潜り抜け、吸血姫の元へと迫る。 彼女へ大きく腕を差し出すように、無数に伸び出でる蔓は、障害となる舞い散る瓦礫、炎、全てを薙ぎ払い進んでいく。その中心、咲き誇るのは大きな白百合の花。 視線は真っ直ぐに彼女から逸らさないまま。
食虫花《アンバー》の赤い両眼が揺らめいた。
清純な白色を誇っていた百合の花は、花弁が鈍く紅に染まっていく。それはこれまで喰らい取り込み尽くしてきた吸血鬼達の魔力を解放した結果。 そして今度はその先から、真紅を塗り潰していくかのように、花弁は白銀へと変化し輝きを増した。大量の魔力が一気に浄化され、それは魔を制する力を放つ]
(194) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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[>>191祈りが届いたのだろうか。 それは、十年間の軌跡。一度しか起こせない奇跡]
―――――…頼んだ、イワン!
[狼を信じて叫び、ミツボシの眼前で彼から飛び降りる。
勢いのままに蔓は吸血姫を包み込むように捕え、 白銀の花は彼女を喰らおうと迫る]
(195) 2015/01/23(Fri) 01時頃
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繰り返す訳にはいかないのだよ。 “あの時”の惨劇はね。
[不意打ちは防がれてしまったか。 ならば、と花弁の渦の中心へと向かっている 彼らの力になればと風を送り込む。 通常よりも早く、動けるはずだ。]
ぐうっ!?
[花弁が視界を覆っていくとともに 身体を裂くような痛みが頭のてっぺんから足先まで 駆け抜けた。
しかし、ダメージを受けながらもヴァイスが援護を止めることはなかった。
彼らの一撃が届くことこそが、重要なのだ。]
(196) 2015/01/23(Fri) 01時頃
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[真紅の桜吹雪。微かに甘い香りを感じた気がした。 でも大丈夫。 細めた双眸は血桜の中に鎖された様な少女の姿を見据える。 紅い木刀は、強き力を感じ、益々汲み上げられる無尽蔵なる異界の力。]
[駆けて駆けて駆けて、ただ、駆けて。紅に割り入る。]
[狼は命を断つ爪を振るえない。 出来ることは、異界の血桜との接続を切る為に、前肢の爪に掛けられた護符を、吸血姫の…ミツボシの…胸に押し付けることだけだ…。 狼への負傷は、知らない。きっと木刀が振るわれても狼は前進し続けるだろう。]
(197) 2015/01/23(Fri) 01時頃
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オォ――――――――――――――――――ン
(198) 2015/01/23(Fri) 01時頃
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[咆哮。護符は届けば離れるだろう。 少女の眼差しと冬芽色の眸は交差したか―――――**]
(199) 2015/01/23(Fri) 01時頃
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