142 紅月の村【人狼vs吸血鬼RP】
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攻芸は死ね死ね団 サミュエルに投票した。
シメオンは心意六合拳 攻芸に投票した。
ルーカスは心意六合拳 攻芸に投票した。
サミュエルは心意六合拳 攻芸に投票した。
ライジは死ね死ね団 サミュエルに投票した。
ベネットは心意六合拳 攻芸に投票した。
攻芸は村人の手により処刑された。教会の鐘が厳かに鳴り響き、法の執行を宣告した。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、シメオン、ルーカス、サミュエル、ライジ、ベネットの5名。
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/01(Sun) 23時頃
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− 教会付近 −
[探索は明日に、というベネットの言葉に同意する。]
夜の闇は深い。 用心に越したことはない。
[村人たちへはそう言って家に戻らせながら、ベネットにだけは違うことを提案した。]
二人でもう少し見回ってみる?
(0) 2013/09/01(Sun) 23時頃
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―自宅付近―
[視線の先に焔を呼ぶ其れは、"魔女"の手繰る術のうち、かなりの高位に属するものだ。 けれど陽光の下、且つ、"依代"は完全な吸血鬼ですら無く。
猛進する彼の身>>2:94を吹き飛ばすには至らなかった。]
[勢いを殺すように、眼前で焔が弾ける。 ひらりと優雅に身を躱した魔女は、サミュエルの両手を見て少しだけ苦々しげに眉を寄せてみせた]
(1) 2013/09/01(Sun) 23時頃
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……"私"に頭を垂れたくせに。
まだ"私"の邪魔をすると云うの。
[いつもより出力の低い其れは、依代のせいでも陽光の下にあるからでもないと、憎むような声音が落ちる。 目の前のこの男といい、"あの男"といい。
人狼という輩は、つくづく憎たらしい。]
(2) 2013/09/01(Sun) 23時頃
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―― 貴方を"殺す"とね。
私の"可愛い子"が、生きづらくなるわ。
[また攻勢に出ようとする狼を見据えて。 周囲に探知の枝を巡らせれば、音に気づいたか人が集まってきているようだった]
"彼ら"は "貴方"を、
――どうするかしら?
[視線を合わせて、潜り込ませたのは"魔女"の意識。 依代を経由した故に、そう長い時間縛ってはいられないだろうけれど。 "聾者"という、弱者であるサミュエルの家の傍で蹲っていれば、優しく保護とはいくまい]
(3) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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─ 教会付近 ─
[ライジはどうなったのか。 まさかもう……?
いや、ライジはただ家に帰っただけかもしれない。 だって、犯人が「人間」なのだとしたら、サイモンが個人的に恨まれていたか何かで、もう満足していなくなった可能性だてあるじゃないか……]
……ああ、そうだね。
[ふるり、と首を振る。 まだ「人外」の可能性が残っているならば、今からの時間ならば捕獲できるかもしれない]
もう少し、もう少しだけ、回ってみよう。
(4) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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[戦うことを選んで真っ向に向かってきた気高い狼に魔女が下した決断は、 その矜持に、如何なる傷を残したのだろうか。 ]
[なにごとかを紡いだ唇が動くのをやめ、その目から光が失せるのを見届けて。 "魔女"は室内へと戻ってから"サミュエル"を開放する。
勝手に肉体を酷使された身体は、程なく眠りへ沈んだ*]
(5) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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― 本屋敷前 ―
…え? ……あれ??
[気が付けば自宅へと曲がる角を通り過ぎて、ライジが住む本屋敷の前にやってきていた。 ここ数日、周囲で起きているの変化について考えるうちに足が進んだらしい]
何が起きても平気なつもりだったけど、精神的に参っているのかな…。
[がっくりと肩を落として言った]
(6) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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[まだ見回ると伝えると、農夫のひとりが護身用にとピックフォークを貸してくれた。 「爪」のようなその道具。この状況にそれは、不吉な物に思えたが、断ることも出来ずに]
……ありがとう。
[農具が重く感じられて、疲れているな、と気付く。 当たり前だ。豊かでも賑やかでもないが、静かで平和な村だったのに。 つい昨日までは……]
ルカ、気をつけてね。 もし危ないことがあったら、僕はいいから逃げるんだよ。 ……うん、分かってる。僕よりルカの方が強いよね。 でも、僕は君の兄さんだから。
[笑顔を作り、村の周辺を中心に見て回る。 人と魔の時間が交錯する黄昏時。 周囲を警戒し、緊張しながら村人とすれ違い、なんでもない動物や建物の影にはっとする……それは酷く疲れる作業だった]
(7) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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[空が赤から紫に変わりかけた頃……。 その知らせが入った]
ユンさんが、サミィ君の家の傍で見つかった?
[慌てて駆け出す。 何か酷く間違ったことをしているような、嫌な感触がした]
(8) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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─ サミュエル宅付近 ─
……やめなさい! 離れなさい!!
[近づけば、数人が輪になって何かに暴行を加えているのが見えた。 こちらに気付いて、村人たちは興奮を浮かべた顔で渋々と離れる。 転がった者が判別付くようになって、ピックフォークを投げ捨てた]
ユンさん!
[ズボンが汚れるのも構わず、地面に膝をついて、その体に触れた]
何があったんです? ……じっと蹲って、中をうかがっていた? そんな……。それだけじゃあ、怪しいとは言えないじゃないですか。
(9) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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大丈夫ですか?
[ユンの身体に触れる。 気絶しているのだろうか? しかし、四肢が強張り、息は浅い。 近所の家の病人が発作を起こした時に似ている。 ただの気絶ではなさそうだ。何かのショック症状なのだろうか??]
ひとまず、どなたか僕の家に運んでください。 地下にカギのかかる倉庫がありますから、そこで手当てをします。 それなら安心でしょう?
……分かっていますか? もし、ユンさんが無実だったならば、貴方達こそ「人殺し」になるところだったんですよ!
(10) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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[ゆるゆると顔をあげて、空を見上げた。 もうじき夜の時間だ。人を訪ねるには遅い]
(でも、少し顔を見て無事を確認するくらいなら大丈夫かな)
[扉をコン、コンとノックした]
(11) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/01(Sun) 23時半頃
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― 屋敷 ―
[青年はのろのろと玄関と台所の灯りに火を点ける。 外から見れば、青年の在宅が分かるだろうか。
無性に何かを飲みたくなり、台所に行って水をグラスに汲む。]
―は…。
[喉を鳴らして一気に飲み干す。 喉は潤されたが、それで獣の本能が癒されるわけがなく。
青年の眉間に皺が寄る。]
(12) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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[―玄関の方からノック音>>11が聞こえた。
青年は台所から玄関の方へと歩いていく。]
…誰ですか?
[声に緊張が混じる。 攻芸は自分の家を知らない。 ならば村人の誰か…。
サミュエルでないといい。 …もし彼であれば、自分は笑顔で応対できる気がしないから。 祈るような思いで、扉を開ける。]
(13) 2013/09/02(Mon) 00時頃
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[扉の向こうに見えたのは、かつて父の教え子だったシメオンの姿。
サミュエルでない事にほっとしたのか。 悪寒の感じない―つまり、彼は吸血鬼ではない―相手に強張った表情を解いて。]
シメオン…?
どうしたんだい、こんな時間に。
[何かあったのか、と問いかける。]
(14) 2013/09/02(Mon) 00時頃
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[明かりがついているからライジさんは居るはずだなと思えば、返事>>13がかってくる]
ライジさん、夜分遅くにすいません。 はい、エーデル家のシメオンです! え、その――。
[ぼんやりしていたら家の前に来たので、ついでに顔を見に来ました。と正直に答えづらい]
色々とあって、急に顔が見たくなりまして…。
[徐々に声色を落としていく]
(15) 2013/09/02(Mon) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 00時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 00時頃
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それ、 似合わないね。
[農夫に渡されたピックフォークを所在なげに携帯するベネットへ、どこか嫉妬めいた苦評を投げる。>>7]
兄さんはやっぱり、本とか抱えている方がいい。
(16) 2013/09/02(Mon) 00時頃
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[「もし危ないことがあったら」と主張するベネットに、フンと鼻を鳴らす。]
その時は、兄さんを担いで逃げればいい。
兄さんを誰かの手になんか、かけさせやしないよ。
[チラと唇を舐め、ベネットとともに見回りをしに歩き出した。]
(17) 2013/09/02(Mon) 00時頃
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[>>15彼が答えるのに一瞬戸惑った理由は青年には分からない。 けれど色々とあって、というシメオンの言葉には鉄色の目を伏せる。 けれど徐々に彼の声色が落ちていけば、心配そうに眉を下げ。]
―中に入っていくかい? 僕で良ければ話を聞くよ。
[緩く首を傾げながら、相手の反応を伺う。]
(18) 2013/09/02(Mon) 00時半頃
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− サミュエルの家付近 −
[宵闇がおりてくると同時に、力も戻ってくる。 その感触が好ましい。
と、件の"余所者"が見つかったと報告を受ける。>>8 駆け出すベネットへ楽々と追いついて、行く手の状況を眺めた。
地面に転がされ、袋叩きにされているのは、間違いない──"人狼"だ。]
(19) 2013/09/02(Mon) 00時半頃
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[ベネットは事態を把握すると、すかさずユンを庇った。 不安に神経を磨り減らしてしても、その芯は揺るぎもなく献身的で優しい。
ベネットは、ユンを手当して自宅の地下倉庫に閉じ込めると言った。 それすらも、村人たちに懇願の態をもって。
ベネットと村人の間で交わされる会話を聞き、一歩、前へ踏み出す。]
その男は、都で指名手配されている凶悪犯だ。 手配書に描かれた似顔絵に覚えがある。
強盗団の手先で、巧みな暗器使いだとか。 何人も、人を殺している── とても危険な男だよ。
[その言葉だけで、村人たちの間に怖じけが走る。]
(20) 2013/09/02(Mon) 00時半頃
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[どうする、どうする、顔を見たから失礼しますと帰るか?と一人焦る。 ライジが心配な表情をすれば、思わず視線を逸らしてしまう。 部屋の中にお邪魔するほどのことでも、と思った。 ここで、結構ですと答えれば、あっさりと帰してくれるだろうと想像したら一抹寂しさがよぎる。 家に帰っても誰もいない。心中を相談できる相手もいなくて]
――うん、話を聞いてくれると嬉しいです。
[呟きながら頷く]
(21) 2013/09/02(Mon) 00時半頃
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だから ── 殺してはいけない。
[酷薄な唇で告げた結論は、搦め手からベネットの主張を指示するもの。]
ここで殺せば、強盗仲間に報復されるかもしれない。
それより、都へ知らせを送って、憲兵に引き取りにきてもらうことだ。 そうすれば、恩賞ももらえるだろう。
[恐怖と利とをもって説得する。]
(22) 2013/09/02(Mon) 01時頃
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[ルカの声が降ってくる。 危険になったら抱えて逃げるだとか>>17、優しく心強い事を言ったのと同じ唇で、「凶悪犯」、「強盗団」、「暗器」……この村になかった新しい、まがまがしい言葉を紡ぐ]
……ユンさん、が?
[呆然として、抱えた「余所者」を見下ろす。 そうなのだろうか。だから、こんな山奥の村に……。 無理やりにでも、彼が「悪人」なのだと納得しようとした時、ポケットの中で十字架がちくりと膝を刺した]
……!
[ユンは怪我を手当てしてくれた。 武骨な手で、器用に包帯を巻いてくれた。 こちらの、名前も顔も知らなかったのに]
……それでも、私刑はいけません。 指名手配されているならば、手配した人に引き渡すまで、彼の身元は預かります。
(23) 2013/09/02(Mon) 01時頃
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だから、兄さんの言う通りして。
手当をしたら、頑丈な鎖で拘束して収監を。
[聖母像のごとく余所者を抱えたベネットに頷きかけて、村人に指示をしながら、狡猾な冷血は先の計画を組み立てている。
都へ使いに出した者は途上で食ってしまうつもりだ。 しばらく戻らずとも、使者とはそういうものだから露見は後になろう。
ユンは生かしておいて、情報を聞き出す。 仲間がいるなら、おびき出す囮にも使えるだろう。
一匹狼ならば、次の狩りの折にでも、犠牲者ともども殺して、相討ちに見せかけよう。 そうすれば、村人の警戒も薄れ、やりやすくなる──と。**]
(24) 2013/09/02(Mon) 01時頃
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[>>21視線を逸らす彼が何事かを考えているのは青年にも分かった。 ―だからじっと彼が決めるのを待つ。
彼も父親が失踪してしまって、家には待ってくれる人もいない。 けれど父母の死を切っ掛けに屋敷の中に引き籠ってしまった自分と違い、彼は毎日外に出て作物を作っている。 それは彼の強さだと青年は思っていた。]
上がって。 帰ったばかりでろくにもてなせないけれど。
[青年は身を引いてシメオンを家に上げる。 もっとも、家にいた場合であっても、家事が苦手な青年にはろくにもてなす事は出来ないのだが。]
(25) 2013/09/02(Mon) 01時頃
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─ しばらく後: 村長の家・応接間 ─
[それから慌ただしく、ユンの身体は村長の家の地下に運び込まれ、簡単な手当てがされた。 自分がユンにしてもらったのとは大違いの、雑な処置だ。 恩を仇で返したようで、心が軋んだ]
はあ……。
[父である村長には休んで貰い、何かあった時の連絡番として、自主的に起きていることにした。 応接間のソファの上、膝を抱える。
……普段は酒には全く興味がないのだけれど、こういうときはきついのを少し含んでみたくなる]
このまま、何も起こらず、一晩が過ぎれば。
[ユンが犯人で確定ということになるのだろうか。 疑問は残るけれども、理想的な解決ではある……]
(26) 2013/09/02(Mon) 01時頃
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[だが、ざわざわと落ちつかなかった。 いくつか、腑に落ちない点がある]
サイモンは、何故あんなに慌てていたのだろう?
彼は何故、余所者からの夜中の呼び出しに応えたのだろう?
ユンさんは何故、あんな惨いやり方で殺害し、目立つ場所に放置する必要があったのだろう?
ユンさんはどうして、今日サミィ君の家の傍にいたのだろう?
[そして]
……あの赤い石は、何か関係あるのだろうか? ないんだろうか?
(27) 2013/09/02(Mon) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 01時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 01時半頃
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[ライジの言葉>>25に、いや、いつもそうじゃないの?と突っ込みを入れそうになりながら扉をくぐる]
…失礼します。 押しかけたのは僕ですからお構いなく。
[久しぶりに見たライジさんは黒い服を好んでいる所や身長が高いこと、主に背が高いことは前と変わらない。その彼と同じくらいに本の香りで満たされた空気は変わらない。 時が流れる限り、不変のものはないと知っていても変わらないことになんとなく安らぎを覚える]
(28) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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[しばらくもやもやと思考を重ねていたが、答えは出なかった。 ゆっくりと首を振る]
……。
[残酷な犯人は余所者。ユンさんは、こちらの目すら欺くほどの、狡知に長けた悪人。 でも、全ては解決した。後は翌朝、都へ使者をやって、出来るだけ早く引き取ってもらえばいい。 それでいいじゃないか]
(29) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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[……サイモンのあの姿、今思い浮かぶだけでも、身が震え、涙が浮かんだ。
例えどんな理由があったとしても、人をあんなふうに殺すなんて許せない。 サイモンが何故死ななければならなかったのか、どうしても理解できない。お金? そんなつまらない物の為? 命がお金で買えるものならば、いくらだってあげるのに……]
[抱えた膝に顔を押し付け、嗚咽を堪えた。 サイモンは、馬の撫で方を教えてくれた。 勉強が嫌で逃げ出した時に、倉庫に匿ってくれた。 ルカが居なくなって落ち込んでいる時に、そっとウサギの形に剥いた林檎を差し入れてくれた。
けして目立つ人でも秀でた人でもない、どちらかというと陰気だったけど。 それでも、優しい人だった……]
(30) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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[>>28シメオンが内心で突っ込みを入れそうになっている事は露知らず。 青年はシメオンを居間に通す。]
せめて紅茶でも淹れるよ。 ちょっと待っていて。
[そう言い置けば、台所に向かう。
―今度は火傷をしないようにしなければ。 暖炉の火を熾して水を入れた薬缶を掛け、昨日巻いた包帯にちらりと視線をやる。 其処にはもう、火傷の痕は殆ど残っていないだろう。 人ならぬ身は自己治癒力も優れており、軽い火傷なら一晩あればすっかり良くなっている。
ティーポットに茶葉を量り入れると、青年は湯が沸くまでじっとその場で待つ。]
(31) 2013/09/02(Mon) 01時半頃
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[やがて、沸いた湯をティーポットに注ぐ。 濃い紅の水色したこの紅茶は、青年はよくミルクティーにして飲んでいた。 台所に置いたままにしていた書物と血石を包んだ布は居間に持って入る事にする。]
…お待たせ。 シメオンは砂糖とミルクはいるんだったかな。
[盆の上にティーポットとティーカップ。ミルクピッチャーと砂糖の入ったポットを一緒に乗せて運び込みながら、青年は首を緩く傾ける。**]
(32) 2013/09/02(Mon) 02時半頃
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[華美でもないものの、センスよくまとめられた居間。 夕暮れが柔らかく室内を照らし出していた]
ありがとうございます。 じゃあ、座って待っていますね。
[ライジが台所に向かう。先ほどは影になって見えなかったが]
あれ?ライジさん、その包帯――あ、いっちゃった。 やけどしないでくださいよ?
[部屋に置かれた椅子に腰をおろし、背もたれに身を預ける]
(33) 2013/09/02(Mon) 02時半頃
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[バートレット先生と奥さんが生きていた頃、文字を教えてもらったり、頭を撫でてくれたりと色々とお世話になったこと。家族とは違う温かさを貰ったことを思い出す。
その彼らを失って――ライジさんは外に出なくなった。恩返しに何かできないだろうかと悩んで…]
結局、何一つ手助けができてない。 それどころか、こうやって気を使わせているんだよね。 もっと、しっかりしないと…。
[半ば無意識に呟く。こんなこと彼には聞かせられない]
(34) 2013/09/02(Mon) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 03時頃
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[紅茶のいい香りが漂ってきて、茶を上手く淹れるのも一つの才能だよなと思った。 あと、台所から書物が出てくるのがこの人らしい、と]
おかえりなさい。 いれるんで砂糖とミルクの両方を頂けますか。
[ライジからティーカップを受け取り>>32 各容器からミルクたっぷりと砂糖を一匙加える。ミルクを多くいれる理由は猫舌だと気付かれていないはずだ。おそらく。一口飲む]
…おいしい。
[温かい紅茶が山狩りに疲れた身体に染み渡る。 濃い目に淹れられていることもあり、ミルクを加えたのはちょうど良かったようだ。 それからくつろぐこと少し、妙に存在感を主張している血石を包んだ布を指差して問い掛ける。 教会で発見された血石の話は知らない]
ライジさん、何か手に入れたんですか?
[正確には実物あるものを調べるようになったのか?と聞きたかったのだがどっちも同じような質問だろう**]
(35) 2013/09/02(Mon) 03時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 09時頃
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− 村長の家 地下倉庫 (夜) −
[ユンを助けようと乗り込んだ時は紅潮していたものの、その後、家にもどってからはまた沈んだ顔をして思い詰めている様子のベネットを応接間に残して、ユンが捕えられている地下へ向かう。]
お疲れ様。
[二人一組で見張りをしている村人に声をかけて倉庫の前に立った。]
見張りは1時間交代かい。 なら、ひとり、わたしと代わろう。
(36) 2013/09/02(Mon) 10時半頃
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上にいったら、ワンダに言ってホットミルクでも作ってもらうといい。 兄さんにも、眠れるように少しブランデーを垂らしたものをお願いできるかな。
[体よく見張りのひとりを帰すと、残るひとりと退屈しのぎの四方山話を始める。 そうしながら、催眠術をかけて見張りを無力化した。]
我々はずっと話をしている。 いいね?
(37) 2013/09/02(Mon) 10時半頃
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[ユンを閉じ込めた倉庫の扉には鍵がかかっていたが、吸血鬼の力をもってすれば、そんなものはないに等しい。
音もたてずに中へ侵入する。
暗さもまた、吸血鬼にとって妨げとはならなかった。 縛られ繋ぎ止められたユンが古びた藁布団の上に転がされているのを見やる。]
敷物をくれてやったのはベネットか。 わたしなら、そこの肉釣り鉤にぶら下げておくところだ。
ベネットに感謝するといい。
その機会があれば──な。
(38) 2013/09/02(Mon) 10時半頃
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村人に嬲られた傷など、もうほとんど癒えているじゃないか。 意識は失っていても、人狼の力は失っていないようだ。
しかし、頑健さでは定評のある人狼が、まだ意識を取り戻さないとは──
子を守らんとする"魔女"の猛々しいことよ。
[言いつつ、さして困ってはいない風に手を伸ばして、ユンの精悍な輪郭に触れた。]
(39) 2013/09/02(Mon) 11時頃
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気高い人狼にとって、 こうしてわたしの為すがままとは、屈辱だろうね?
[歪んだ笑みを浮かべつつ、ユンのたてがみめいた後ろ髪を指で掴む。
優美な手つきで服を脱がすように露にしたユンの首筋へ唇を寄せ、伸びた牙を埋めた。]
(40) 2013/09/02(Mon) 11時頃
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[殺すことはしない。 昨夜、サイモンを食ったから、それほど飢えてもいない。
ただ、ユンの血とともに記憶を盗む。]
(41) 2013/09/02(Mon) 11時頃
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ああ、 人狼の血は苦くて濃くて、 癖になりそうだよ。
[意識のない耳元に甘く囁くと、牙を抜いた跡に手をあてて、呪力を行使する。 そうして残された"牙の刻印"は、人狼の治癒力をもってしても消えることはない。
術者を殺すまで。]
これでおまえは、村人の目からは吸血鬼としても怖れられることになる。
[くく、と笑い、紅を宿した唇を舐めた。]
(42) 2013/09/02(Mon) 11時頃
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[事を終えればユンを無造作に転がして立ち上がり、奪った記憶を探る。]
ああ──、
ライジ・バートレット、
もう一匹の人狼は おまえか。
[ルーカスにとっては師の息子であり、博識な先輩。 だが、もはやその恩を返すことは能わず。]
(43) 2013/09/02(Mon) 11時頃
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[ここでの用は済んだ。 ふたたび倉庫を出て、見張りにかけた催眠術を解き、ずっと話をしていたかに思い込ませる。
約束の時間に代わりの見張りがやってくると、場を引き継いで上へ戻った。
ちらと応接間を覗いてベネットの様子を窺っておく。**]
(44) 2013/09/02(Mon) 11時頃
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[>>35シメオンがミルクと砂糖を入れて紅茶を飲む―彼が猫舌という事実は知らない―のを見ながら、青年は目を細める。
自分が本を読んだり文章を書く以外に上手く出来るのは、紅茶を入れる事くらいだ。 他に客人をもてなす為に問題なく出来る事と言えば、調理を必要としない菓子や、刃物を使わずに出せる果物類を出すくらいだが、果物はシメオンのところで買っているから真新しくはないだろう。 彼もきっとサイモンの捜索などに駆り出されていたのだろう。 少しでも安らぎを得られればいい。]
―それは良かった。
[自分も砂糖を一匙とミルクを少々加え、ミルクティーにして口にする。 互いに少し寛いだ雰囲気が広がった後、血石を包んだ布を指さされれば青年は瞬かせ。]
(45) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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…あぁ、これは教会で見つかったものだよ。 何かの手掛かりになるかもしれないと思って預かったんだ。
[言うべきだろうか。 青年は鉄色の瞳を揺らめかせる。 シメオンは人間であり、大事な昔馴染みだ。 吸血鬼から守らなければ…。
そっと息をついてから、布を解いて血石を彼に見せる。 彼にはその石はどのように映っただろう。]
ルビーでもカーネリアンでも、ガーネットでもないと思う。 ―僕は、こんなに血のように紅い石は知らない。 宝石なんかではなく、もっと禍々しい…異質な感じを受ける。
[それは獣の本能が告げるもの。 今も血石を前にして、警鐘を鳴らしていた。]
(46) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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− 村長の家・応接間 −
ルカが交代に? そう……気を遣ってくれてるのかな。 うん、次の交代までゆっくりして。
[村人を見送り、ソファで少し微睡む。 そういえばこんなに血が苦手になったのは、いつからだっけ……。 あの時もこんな暑い夏で、]
(いや、違う。 僕は見ていない)
[人狼の「狩り」 なんて、 絶対に見ていない、 見ていない、 見ていなかった]
(47) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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[続く話を聞いて、シメオンはどう思っただろう。 この血石は、吸血鬼の残した…吸血鬼が確かにいるという物証。 自分の中では繋がっているのだが。]
君はサイモンを襲ったのは何だと思ってる? …僕は、人間の仕業ではないと思っているよ。
[サイモンの死体の状況を聞いて、人狼の仕業に見せかけて恐怖を煽ろうとするような悪意を感じた。 吸血鬼の事を知らない…けれど、人狼の存在を知る者が見ればそう思うだろう。
もし人狼の仕業なら、もっと上手くやる。 精々、死体を見つからないように処理して、失踪に見せかける程度はするだろう。 人間にしてもそうだ。罪をわざわざ明るみにする必要はない。
其処から導いた答えは吸血鬼による偽装というもの。 恐らく、人狼…自分達をこの村から排除する為の。 けれどサミュエルがした事とは考えたくなかった。
シメオンがサイモンの死体の状況を知らないのなら、簡単に説明をして。]
(48) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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(だって、ばーとれっとせんせいが 人狼は味方だっていってた)
[だから、きっと良い関係を築いて、 村は発展して、 皆が幸せになれる]
(先生がそう言うのだから、間違いない)
[返り血に染まったライジなんて、 けして見たことはない]**
(49) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 12時半頃
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人間であれば、人狼の仕業のように偽装する必要はない。 彼の遺体を発見される場所に残したのもそうだ。 隠そうとするのが普通の心理だと思う。
人狼であれば、彼の身体を喰らうだろう。 ―そういうものだと書物にはある。 只の獣でもそうだろう。 けれど、彼の遺体にはそんな形跡はなかったと聞いている。
それでは何故、村人が人狼と思うような偽装をサイモンの遺体に行ったのか。 ―サイモンの一件は、人狼を炙り出して、村から追い出したい存在の仕業だと思う。
[あくまで人間の立場として、自分の考えを開示し、じっとシメオンの反応を窺う。]
(50) 2013/09/02(Mon) 12時半頃
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―吸血鬼と人狼は、同じように人間を襲う存在だけれど互いに対立するらしい。 もしこの村に元々人狼が隠れ住んでいて…新たに吸血鬼が入って来たのだとすれば、先にいた人狼を炙り出して蹴落とそうとするのは考えられなくもない。
肉を食う人狼が血を吸う吸血鬼の仕業と偽装する事は恐らく難しいだろうから…僕はそう考えているよ。
その場合、サイモンは運悪くそれに巻き込まれてしまった、という事になる。
[そこまで言った時、シメオンはどんな顔をしていただろう。 青年は彼の瞳をじっと見つめ。]
(51) 2013/09/02(Mon) 13時頃
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―シメオン。 もし君の知っている人の中に自分の身を害するかもしれない者がいたとしたら、君はどうする?
[それは自分にも返ってくる問いでもあるのだが。]
僕は君を、君たちを守りたい。 村の人たちが魔物に害されるのなんて見たくないんだ。 …だから、僕の話を信じて。 自分たちの身を護って欲しいんだ。
[ひょっとしたら、既に自分の‘考え’は村人の思考とは外れてしまっているかもしれない。 けれど祈るように、縋るように、シメオンに訴える。**]
(52) 2013/09/02(Mon) 13時頃
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− 村長の家・応接間 −
[交代の来る足音で、浅い眠りから浮上した。 何か嫌な夢を見た気がする。汗だくなのに、酷く寒かった]
……。
[湯でも浴びようかと思ったが、その間に何か動きがある可能性を考えてやめておく。 ハンカチでかるく汗を拭き、タオルケットにくるまった。 ルカ>>44が目撃したのは、そんなミノムシだっただろう]
(53) 2013/09/02(Mon) 13時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 14時頃
ライジは、ベネットに話の続きを促した。
2013/09/02(Mon) 16時頃
ライジは、ルーカスに話の続きを促した。
2013/09/02(Mon) 16時頃
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[居間に入る前に送った攻芸への声に応答は未だ返ってこない。 不安が募る。 彼が魔女に返り討ちに遭い、虜囚の身になろうとしているとは知らず。
余所者の彼は、この状況では生きづらいだろう。 せめてシメオンに彼の無実を伝えておかなければと、再び口を開く。]
…攻芸さんは此処に来て三か月だから、立場的には苦しいだろうね。 けれど、あの人は吸血鬼は十字架や、大蒜、日光に流水。 …そして心臓に白木の杭が穿たれるのに弱いのだと昼間に教会で僕に教えてくれた。
うちにある吸血鬼について記された書物にも共通する事項はあったから、僕はあの人を信じたい。 ―頭の片隅にでも置いておいて。
[彼が身を守れるよう、吸血鬼に対抗する手がかりを伝える。 吸血鬼について記された書物は此処にある。 シメオンが求めれば、頁を開いて該当の箇所を見せるだろう。]
(54) 2013/09/02(Mon) 16時半頃
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[そして、攻芸の経歴を捏造する。 彼は流離い人であり、吸血鬼と戦った経験もあるようだった。問題はないだろう。]
…彼は吸血鬼を対峙する仕事をしているらしくて、サイモンの事も調べていたんだ。 それでサミュエルが怪しいと言って、僕と別れた後に彼の元に行ってしまった。 もし攻芸さんが無事に帰ってこられなかったら、彼に返り討ちに遭った可能性が高い。
[本当は、サミュエルの吸血鬼の気配を察知して彼に告げたのは自分だ。 ―拳を強く握りしめる。]
その時はサミュエルを疑うしかない。 …僕も、疑いたくはないけど。
(55) 2013/09/02(Mon) 16時半頃
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…信じて、くれるかい?
[昔馴染みを疑え、と自分は彼に言っているのだ。 獣の本能はそれが真実だと告げている。
青年は不安の入り混じった視線を彼に向ける。]
―僕は攻芸さんと協力して、村を守る為に尽力するつもりだ。 父さんたちの残してくれた書物で、多少の知識はあるからね。
[村を守る為に、自分も戦う。 その決意を口にした。**]
(56) 2013/09/02(Mon) 16時半頃
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− 村長の家 −
[応接間を覗けば、翼を丸めた熾天使にも似た格好でベネットが束の間の休息、あるいは逃避を得ていた。>>53
その白皙の額に落ちる苦悩の色が、心を騒がす。]
…わたしの裡にあるこの想いは、ルーカスの記憶か?
それとも、わたし自身の気持ちだろうか?
(57) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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いっそのこと、わたしの血を与えて 下僕、あるいは子にしてしまえば、おまえをずっと…
[呟き、双眸はふと細められた。]
(58) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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― バートレット家・居間 ―
[>>46自分が思ったような話じゃないらしい]
教会で…別の方からも調査を進めていたんですね。
[そっと解かれた布の間から顔を見せた血石>>46をじぃと見つめる。 人狼…とは関係なさそうだ。教会と吸血鬼が結びつかなかったが怪しげな血石と吸血鬼には繋がりがありそうに見える。 血のような紅い石…まるで散りばめられた血のようだと脳裏をよぎるが口に出すことはしなかった]
山で赤い石が取れたという話も聞きませんし、外部から持ち込まれたもの…という線がありますね。 石の中に不純物も傷もない鉱物を目印みたいに置いていった意図は解りませんけど。
[禍々しいというライジの言葉の真意を知らぬまま同意を示すように、手元で小さく十字を切った。 人間の本能として血の色に警戒して]
(59) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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[ますます人外の存在の影が見えてくる状況に少し困惑している。 自分達とそうそう相容れない存在がこの領域に踏み入ってきたことに。 すでに遺体の状況は知っていたが、情報に抜けていないかと簡単な説明>>48をお願いした。続く、ライジの推理>>50へ静かに耳を傾ける]
人間だと色々おかしいことが多すぎて、人にあらざる存在の仕業かもしれない…と考えています。 人狼についてはおとぎ話程度にしか知りませんけど、彼らが獣の本能を有するなら遺体の残り方が不自然ですね。 人狼の仕業のように偽装した存在の犯行と十分に考えられます。
[やや思案するように考えを打ち明けた。 彼は人外に遭遇した際、柔軟に対応できるだけの経験や知識を持ち合わせていなかった。 それでも情報の一つ一つの欠片を拾い上げて、推測を導き出すことはできる]
(60) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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[今、この場でベネットを襲うことは可能だろう。 だが、それは望まぬ結果を招きそうだと直感が告げていた。
新たな血の絆で支配しても、呪力で記憶を改ざんしても、この無垢な魂の嘆きをなくすことはできない気がする。 むしろ、真実を明かすことは、二人の蜜月の終わりに等しいと考えている。
ルーカスではないものとして愛される自信が ない。]
(61) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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わたしがこの村を領有すれば、秩序は戻る。 これまでとは違う形でだけれど。
── 優しい虚構を受け容れるがいい。
[踵を返してルーカスの寝室へ戻る。]
(62) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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[話>>51を緊張感を帯びた真面目な表情で聞いている]
いささか信じがたいですが元々、隠れ住んでいる人狼と新たなに入ってきた吸血鬼の両方いる可能性もあると? …少し話が飛躍している気がしますが、貴方の考えは胸に止めておきましょう。
[向けれる鉄色の瞳は 昔どおりに穏やかなもの]
(63) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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[ありえそうで聞かれたくなかった質問>>52に幼馴染みたちの顔が浮かんでは消える]
僕としては、その行動が確実であれば。止められるなら止めたいですね。 一人、絶対に涙を流す人がいますし。
[人一倍お人よしの彼が傷つかないわけがない]
まあ、身の安全くらいは自分で何とかします。 でもその間に貴方は、何をするつもりなんですか…?危ないことはしないで下さいよ。 ……死んだら文句の一つも言えないんですから。
[語られる真摯な言葉の数々からライジの守る意思が固いことを感じながら釘を刺す。 その言葉にどれ程の効果があるかと言われたら心もとない]
(64) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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− 村長の家・応接間 −
……ルカ?
[ふわりとした視線を感じた気がして、顔をあげ暗闇へ呼びかけた。 その人が見えたというより、交代が来たならば、弟が解放されるだろうという推測から]
……。
[しかし、返事はかえらず、気のせいだったかと視線を床に戻す。 きっと、無意識に弟を頼る気持ちがそんな錯覚を起させたのだろう]
(65) 2013/09/02(Mon) 19時頃
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[ベネットを目覚めさせてしまったと気づいたが、そのまま、足音を忍ばせて寝室へ入る。 むろん、夜の眠りを必要としない身体だ。 コウモリに変じて窓から出ると、すぐに屋敷の裏手の馬小屋へ舞い降りる。
そこで人の姿に戻り、柵の横木に手をかけて、音をたてないようにゆっくりと圧し折った。]
マーゴの仔よ。 ベネットがおまえの名付け親になる栄誉をわたしにくれたぞ。 ゆえに、今よりは汝をこう呼ぼう。
"贈り物(マーティア)" と。
さあ、来い、 マーティア。 夜の世界を散策しよう。
[そうして、仔馬とともに闇の中へ。**]
(66) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[深い、深い眠りの中で。 ――サミュエルは、失われた半年間を、追憶していた。]
[それは、"血"の記憶。 絶えていく狼と、滲んでゆく魔の。]
(67) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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― はじまりの夜・終わりの日 ―
["殺さず"に与えられた魔女の血は、凄惨な痛みを以ってサミュエルに根を下ろす。 弱った身を荒らしまわる侵入者を拒み、自らの身体に爪を立てて吼えるサミュエルを、魔女はただ微笑んで見つめていた]
「話が違う!」
「あら、どうして? ――人狼の血なんて、飲みたくないもの」
[交わされる会話は、音のない耳には届かない。 痛みに喘ぎ、荒い息を零す孫を抱きしめた祖母の涙が、頬を滑る。]
(68) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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ルーカスは、ライジの始末をつけるのを先延ばしにするつもりは、ない。
2013/09/02(Mon) 19時半頃
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「……私は君の、眷属に加えてくれと言ったんだ、 こんな痛みを与えることが、君の"子"にする仕打ちか!!」
「ええ、そうよ。 この"魔女"の血を、その"生まれた身"ありのままで受け入れられるなら。 私はその子を、"子"として認め愛しましょう」
[サミュエルを抱きしめる祖母の腕は震えていた。 どうして泣いているのだろう、と。痛みの中で、サミュエルは思う。 けれど、その意識もまたすぐに、暴れる血の猛々しさに霧散した]
『貴方に"私"が受け入れられるかしら?』
[赤い聲は、撃鉄を起こしたサミュエルの――忌まわしき、引き金を引いた]
(69) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[伸びた牙は、やさしい腕を掻い潜って、首筋を穿つ。 血を啜る至福、喉を滑る"生"の甘さは、なにものにも代え難い快楽で満ちて]
[獣として、ずっと飢えていた。]
[魔として、飢えが解き放たれた。]
[わかい牙は、ひとりを終わらせるまで離れないままで。]
[急速に力が満ちていく。 紅に染まった瞳は、其処に"宿敵"を見た。
愛してくれた祖父が、魔に身を堕とした孫の、血に濡れた口元に戦慄いたのを。
そしてそこに、確かに"敵意"が滲んだのを、見て。]
(70) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[ 優しく、 微笑んだ。 ]
(71) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[違う"生"を抱くものが、新たな"生"に替わることは難しい。 けれど其れを成した"子"の、紅く塗れた身体を抱きしめて、"母"は笑う。
理性がゆるりと戻る、その前に。生まれた"子"に与えるのは、ちいさなこもりうた。]
[まだ"死に切れない"獣と、魔女の血を戦わせ続けていては、 折角の"子"が壊れてしまう、と。根は下ろせたのだから、それでいい。
牙を穿ち、支配を刷り込むのは容易いことだ。 悠久を生きる魔女は、それを是としなかった、それだけのこと]
(72) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[自分を取り戻したサミュエルが、見たのは。 "親"としてでも、"吸血鬼"としてでもなく、ただ、罪を許す聖母の顔で微笑む魔女の姿だった。]
[祖父母を自らの手で殺したという事実は、おさないこころに深い罅を残し。 嘯いてサミュエルの母を遠ざけた魔女はその罅を埋めるかのように、微笑んで寄り添った]
[敵を排除することを、恐れてはいけない。 生のために誰かを犠牲にすることを、ためらってもいけない。 貴方は悪くない、――生きるためにしたことだ、 そう、何度も囁いて]
(73) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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『私は貴方をいつでも見ているわ、可愛い子。 あなたは、ありのままで、私を受け入れた唯一だもの』
『今はまだ、"眠り"なさい。 ―― そうして、"目醒め"なさい。』
(74) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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『 来るべき日のために 』
[ "目醒め"の 夜が来る ]
(75) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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― 自宅 ―
[自室でも無いところで眠っていたサミュエルを叩き起こしたのは、今朝と同じく、取り乱した母だった。 両腕を見下ろして、それから母の顔を見る。]
( ……、
生きてる )
["死"を、受け入れて微笑んだ。 "祖父"を殺したのだから、その祖父と同じイキモノに殺されるのも、良いと。
目を閉じて終わりを受け入れたのに。]
(76) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[書き殴られる文字を見つめながらも、サミュエルは上の空だった。]
( ―― どうして、"邪魔"するの、)
『死なせたくないもの』
(…… 余計なことを)
『だめよ、生きなくては』
『子を失う親の痛みを、貴方はその"人"に与えるつもり?』
["届けられずに"、あちらが勝手に囁くだけの此れまでとは違う。 サミュエルからの聲が届くようになったことが嬉しいのか、応える親の声は弾んでいた]
(77) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[文字を綴る母の手を握りしめて、サミュエルは立ち上がる。 同胞の声と歌は届いている。 驚いた顔をした母に、ゆるく首を振って、文字を形作った ]
<あの人は"敵"だ、――俺を、喰い殺そうとした>
< "仲間"が、居るよ、 かあさん >
< ライジさんは、人狼だ 人間を、食い殺そうとしてる >
< だまされないで >
(78) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[複雑な手話になったけれど、母には通じる。 何事かと問う村人の声に、しばしの間を置いて―― 母は、息子が告げた言葉のありのままを、告げた。 ユンが連行された折、サミュエルを思って取り乱す母についていてくれた村人たちは、信じられないと目配せをして、サミュエルを見た。]
<ライジさんから何を聞いたの?>
「な、 なんと?」
「ライジさんから、何を聞いたの?、って、」
「そ、その、サイモンが死んだのは"吸血鬼"の仕業かも、と」 「ああ、食い殺されてなかったから」
「吸血鬼が、人狼とか獣の仕業だと偽装したんじゃ、ってなあ」
(79) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[ 話をする人々の面々を交互に追いながら、サミュエルはゆるく首を振る。 いちいち母を通訳に挟むのも面倒だと、先ほどまで母が使っていた紙に、文字を記した ]
"これから自分たちが食事をとっても、勝手に吸血鬼の仕業だと思い込むよね"
"そのために責任転嫁してる"
"ありもしない「敵」をつくりあげて"
"そうじゃないって言い切れる? ひとり、「引き裂いて殺した」から、何?"
"次のために、 食べるのを我慢してないって言い切れるの?"
(80) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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『 ふふ、 嘘つきね、 サミュエル。 知ってるくせに。 』
(―― 気づいたんだよ、 もし、俺が"吸血鬼"として告発されたら。
かあさんやとうさんまで、危険になる )
" 伝えて。 オクタヴィア家に。 "
[文字を記した紙を村人に渡して、もう一度母の顔を見て、微笑む。 祖父を、祖母を。死なせてしまったからこそ、もう。 ――死なせない]
<かあさんは、心配しないで。>
<俺が母さんを死なせない>
(81) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[祖父母の思いを、無駄にしない。 そのためなら、誰にだって牙を剥こう。]
(82) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 19時半頃
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─ 村長の家・応接間 ─
[不安の夜は長い。永遠のように。 考えないはずだった思考は、やがて戻ってくる。 「犯人」は誰か。 「犯人」は「何」か。 それは本当にユンでいいのか]
[曖昧な物はそぎ落とし、仮説をいくつも組み合わせたのちに……どうしても確認したいことがひとつ、浮かび上がって来た]
ユンさんは……、 シメオン君と親交があった。 彼から聞いた村人の名前は、シメオン君だけだ。 なのに、なぜ、 最初がサイモンだったのだろう?
(83) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[ごくわずかな者だけが知る秘密……。 シメオンはこの村を守る者だ。 彼自身の戦闘力もけして低くはない>>1:24 もしもサイモン殺害の現場にシメオンが間に合えば、きっと悪事を妨害してくれただろう。
ユンは武術家を自称し、シメオンを知っていたのに、 それに気付かなかったのだろうか?]
ユンさんは、もう目覚めただろうか……?
[何かの事故だったのかもしれない。 何が真相であれ、この事件は妙に雑なところがある。 それらの疑問のかけらも、ユンと話が出来ればもしかしたら……]
[立ち上がり、水差しを手に取った。 タオルケットを払い落し、地下へ向かう]
(84) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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─ 村長の家・地下倉庫 ─
[水の差し入れだと言って、中へ入る。 心配する見張りの男たちを、縛られているのだから大丈夫だからと解き伏せて]
ユンさん、起きていますか?
[その傍に膝をついたときに、ハッとした。 苦しげな表情の下、無防備にさらけ出された首筋に、 くっきりと、牙の痕>>42が……]
(85) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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ユンさん、やはりあなたが吸血鬼……!!
(86) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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[手が震えた。
この余所者が、 サイモンを、 この村の平和を奪った]
[こころが、 自分でも戸惑うような熱い怒りに、 侵食され、 て]
(87) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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……、、、、
(88) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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[膝をついて、眠るユンに触れかけた手が止まった]
[ なにか、 いま、 ひっかかった]
[じっとユンを見つめる。 指先を伸ばしてツンとつついた。 動かない。 悪い魔法にかけられた眠り姫のように]
(89) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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[ライジの口からユンさんの名前が出れば、きょとんと眼を丸めて不思議そうに首を傾げる。 人狼の同族であることを天ならぬ人の身で察することはなし]
他の村人がよそよそしいのも当然かと。 何が事情があるにせよ、騒ぎを起こしてもらっちゃ困りますし。
…あの人が吸血鬼の対処法を? 僕も立場がありますから公の場では庇えませんが…。吸血鬼への対抗手段についてのお礼ぐらいは忘れませんよ。
[ユンさんに感謝しつつ後で対抗手段を書いたメモと大蒜の在庫を近所に配っておこうと色々と考える。 多少の赤字は緊急事態だ、目をつぶろう。 皆で手を取り合って、協力するのも村人の役目である]
(90) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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[恐ろしい「犯罪者」で「吸血鬼」……そう思うと手が震えたが、このまま何もしなければもっと大きな罪を犯すことになるかもしれない。
思い切って、ユンの頭を抱きかかえる。 数時間前に掻き抱いた>>10>>23、その時と全く同じに]
……。 ……違う。
[数十秒近くじっと眺めて]
……あの時は、なかった。 夕暮れ時だったけど、でも、これだけ近くで、こんな傷、気付かないはずがない。
あの時はなかった!
(91) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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[ユンさんのオリエンタルな雰囲気や武術と吸血狩りという経歴は、その異色さが噛み合っているような気にさせられる。 しかし、それで驚くのはまだ早かったらしい]
サミュエル?つい先日戻ってきたばかりですし、それに…身内に立て続けに不幸があって、ずいぶんと両親が過保護になっていると聞きましたけど…。
[否定する材料もない、だが肯定する材料もない。 ユンさんとサミュエル…どちらも顔見知りだ。 片方が嘘をついているか、もう片方が吸血鬼かと決めろと言われたら苦しい]
(92) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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サミュエルは、シメオンがライジのところに居ることなど知らない。
2013/09/02(Mon) 20時頃
サミュエルは、ベネットと"ルーカス"は、どうするのだろうと、ぼんやり思う。
2013/09/02(Mon) 20時頃
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(自分で自分の首を噛むことは出来ない)
[ならば、他に居る。 誰か、ユンを噛んだ者がいる]
[ユンが身震いしたような気がして、はっとして見つめた。 ……違った。 自分の手が震えていた。 注意深く、ユンの頭を下ろした]
(彼が捕えられてから、ここに捕縛されるまでの間……、 僕やルカを含めた、村人の中に、いる。 「吸血鬼」がいる。 ……危険な犯罪者だから、女性は近寄せなかった。 だから、男だ。 吸血鬼は男の中の誰かだ)
[自分の上着を脱ぐと、ユンに掛けた]
(93) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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[身体の中が冷えて行くようだった。 捕えられてからこっち、ユンの傍にはいつも誰かがいた。 だから、ユンを噛むのは、目撃の危険が常にあった。 その危険を冒してでもユンを噛んだのは……、 「濡れ衣」の為だろう。
余所者として、もっとも黒く見られていたユン。 生贄羊としては最適だっただろう。
……おぞましかった。 他者を陥れるその手口が、その冷酷さが。 「人間ではない」とはこういうことなのか……]
(94) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 20時半頃
ベネットは、サミュエルの家の傍で、ユンさんが倒れていたのにも、何か理由が……?
2013/09/02(Mon) 20時半頃
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[縋るような瞳に情を絆されいる。 これは卑怯だと、ぐぐうと内心で唸る。 幼馴染みの中で一番懐いていたライジさんが嘘をつくとは思えないし、過去の恩返しもしたい]
――少し時間をくれますか? 今日の夜が明けて、ユンさんが無事に帰ってこなかったら…その時はサミュエルが吸血鬼だと信じ、ましょう。
[明日になれば自体は変わっていて彼の味方になったことを後悔するかもしれない。 しかし、見えない未来を恐れて、気持ちに嘘をつくのは違う]
だから、あまり気負いすぎないでくださいよ? 何ができなくとも。 せめて、闇に潜みものが貴方を脅かさないように祈るくらいはさせて下さい。
[それが僕の選択、村の為の答え。 窓の外がすっかりと夜になってことに気が付いて]
ちょと長居し過ぎましたね。 今日はこれで失礼します。じゃあ、良い夢を。
(95) 2013/09/02(Mon) 20時半頃
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─ 村長の家・応接間 ─
[見張りの男たちに話を聞いたが、中に入った物は誰もいないということだった。 さすがにそう簡単に尻尾を掴ませてくれないようだ。 彼らの仕事を労い、そのまま見張りを続けるよう頼んだ。……けして中に入らないようにとも]
[暗い表情のまま応接間に戻った所に、伝達>>81がやってきた]
夜は出歩かないようにと……。
[「真犯人」が掴まったにしては真剣な顔で咎めたが、渡された手紙を見て、表情を改めた]
サミィ君が、ライジさんを告発……>>80
[なぜだろう、と思った。 サミィもライジも、ユンを捕えた現場にはいなかった。 どちらが吸血鬼だとしても何かがおかしい]
(96) 2013/09/02(Mon) 20時半頃
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……ひとりで出歩くのは危ない。 今夜はここに泊って行ってください。 部屋なら余っています。ワンダが案内してくれるでしょう。
[まずは身の安全を願う。 そして]
僕が、サミィ君とライジさん、両方から話を聞いてきます。 大丈夫、ルカにも一緒に行って貰うから。
[安心させる為に微笑んだ]
(97) 2013/09/02(Mon) 20時半頃
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― 地下室 ―
……。
[ユンは声も無く、ただただ暗い記憶の中を漂う]
― 回想・20年前 ―
[そいつは唐突現れた。
音も無く、殺気も無く、前触れも無く、唐突に現れた。
そいつは人ではなく、狼ではなく、妖魔ではなく、妖精ではなく、吸血鬼ではなかった。
そいつはただ『原初』とだけ名乗った。
最強を自負していた『銀狼衆』を瞬時に壊滅させ、近隣の町や村もその手にかけた]
|
─ 村長の家・ルーカスの部屋 ─
ルカ、ごめん、ちょっといいかな……。
[ノックをするが返事がない。 ためらった後、そっと扉を開ける]
ルカ、起き……、
[……誰もいなかった。 寝台は体温どころか、身を横たえた跡すらなかった]
ルカ……どこへ……。
[「責任転嫁」「ありもしない敵」>>80 サミィの伝言が、なぜか鮮やかに浮かび上がってきた。
ユンを「敵」に仕立てあげたのは……誰だ?]
(98) 2013/09/02(Mon) 21時頃
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違う……違う……、、 違う……!!!
[己を抱きしめる]
まだ見落としてる。 何か気付いてないんだ……、 何か勘違いしてることがあるんだ……!!!
(99) 2013/09/02(Mon) 21時頃
|
[ユンは地を這いずり、泥をすすり、命からがら極東にある妖精の都へと逃げ延びた。
人狼としての誇りも矜持も、全てかなぐり捨てて、その都を治める者に助けを求めた。
ユンはその身を明かしたため、危険なる人狼として捕らえられたが、一向に構わなかった。
原初をどうにか出来るならば、あの恐怖の塊をどうにか出来るならば、命すら軽いと思った。
妖精の都には強力な軍隊があった。いかに強力と言えども原初は個体。群れには勝てたとしても、さすがに軍隊には勝てるはずがないと思った。
だがその認識すらも甘かった]
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─ オクト村・大通り ─
[ランプを片手に、早足で歩く。 かよわい光を受けて、その胸で光るのは……銀のロザリオ。 武器の類は持って来なかった。ピックフォークをルカにからかわれたように、自分が武器を持っても、自分自身の足を刺すのが関の山だからだ。
どの道……吸血鬼に襲われては、武器など役に立つまい]
誰か……誰か……、 誰か助けて。 僕からまた弟を取り上げないで。 神様、神様……。
[人外以外は誰も見通せぬ闇の中で、無力な祈りが溶けて消えた]
(100) 2013/09/02(Mon) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 21時頃
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[憔悴しきった母の傍について、彼女が眠るのを待つ。 何度も何度も、お願いだから出かけないでと懇願するのには、曖昧に微笑むばかりで。
父と結婚して、サミュエルを産んだばかりにこんなにこころを痛める羽目になった母を、哀れに思う。]
( いってきます )
[穏やかに胸が上下し始めたのを見届けて、家を出る。 "魔女の子"は、人の足で。
暗闇を、往く。]
(101) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[大通りに出る頃に、薄明かり>>100を認めて足を止めた。 その顔に、少しだけ思案するような間をおいて。]
ェエ、ット、
[背後から、背中の布を掴もうと手を伸ばし。 呼ぶ。]
(102) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[シメオンは笑い飛ばす事もなく、自分の話を聞いてくれた。 自分にはそれだけでも十分ありがたい事だ。 獣としての感覚を、上手く置き換えて説明する事が出来ないのは自分の無力。
彼を、村人たちを守らねばと強く望む。 何をするつもりかという問いには青年は淡い笑みを浮かべたまま答えない。 けれど無茶はしないように、と釘を刺されれば、青年は苦い笑みを浮かべ。]
…努力はするよ。
[けれど約束は出来ない、と暗に示す。 昼間に攻芸が言ったように最悪、相手の命を奪わなければならない。 ましてや青年にとっては初めての戦闘となる。 自分が無傷で帰って来られるとは思っていなかった。]
(103) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[自分の言葉へのシメオンの反応は、人外とそうでない者の区別を知る手立てのない村人としては当然のものに思える。
だから青年は淡く微笑んで、彼の頭にそっと手を伸ばし…金色の頭を優しく撫でる。]
うん…、それで良いよ。
聞いてくれてありがとう。 −十字架は持っている? 持っていないなら、寄り道はせずに真っ直ぐに帰ること。 どうか君も、闇夜には気をつけて…。
[気付けば、夜の眷属の時間になっている。 彼が吸血鬼に襲われたりしないだろうか。 あれこれ問いを投げ掛けつつ、不安げにシメオンを見つめる。]
(104) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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─ 大通り ─
[人の声がした>>102]
……ッ!!!
[びくっとして飛び跳ねるように振り返った。 その先に、幼馴染を見つけ、しばらく息を詰めた後、ゆっくりと吐いた]
サミィ……くん……。
[ドキドキする胸をあいた方の手で抑えた。 意識していなかったが、偶然、ロザリオを隠すような格好になって]
だめじゃないか、夜に出歩いたりして。 僕が、行こうとしてたのに。
[何を言っていいか分からず、咄嗟にそんな言葉が出た]
(105) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[随分と驚かせてしまったらしい。 大仰ともとれる仕草で振り返ったベネットに、こてり、と首を傾げた後。]
<ごめんなさい>?
[曖昧な動きは、謝罪というよりも、謝った方がいいのか、との。
行こうとしていた、と。 そのくちびるが紡いだのには、ひとつ頷いて。]
<メモ、読んだ?>
(106) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[ランプが照らすサミィの手の動きをじっと見つめ、静かに頷く。 ランプを下ろしたら手が見えなくなるので、こちらは手話ではなくいつも通りのゆっくりした言葉で]
読んだよ。 もう少し詳しい話を聞きたくて、来たんだ。 そう思う、根拠を教えて欲しい。
[ふと思った。 ランプの明かりは頼りなく、闇はあまりに深くて、大きな動きの手話でも読みづらい。 唇の動きなんて、サミィに見えるのだろうか??]
(107) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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[ "親"の笑声が、耳を打つ。子にしか聞こえない聲で笑う母は、どこか諌める響きを乗せていた ]
( …… 勘付いてる? )
[同胞たる"マグダレン"が、正体を明かしたとは思えない。 自力で辿り着きつつあるのか、と。内心で小さく賞賛を]
<あの変なヒト、俺、会ったこと無いよ>
<でも、言ったんだ。>
[小さな、嘘を混ぜる。]
<"サミュエル"
"お前を殺しに来た">
<"俺は人狼だ">
(108) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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<読唇みづらかったけど、確かに見た>
<途中で、 "ライジ"の 名前が出たのを >
<会ったことない人が、 俺の名前を知ってる。
見たこと無いヒトが、"ライジ"って名前を出す。
"人狼"だと、 云う。>
<薄いというなら、俺にはもう出せない。 でも、此れ以上の根拠はないと思うよ>
[長い手話を、ゆっくりと分かりやすく伝えて。 最後に、ひとつ。]
(109) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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<もうちょっと、明かりを顔の傍で掲げてほしい>
<よみづらい>
[お願い、と手を合わせた。]
(110) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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ベネットは、サミュエルの手を必死で見つめ、読み解こうと。
2013/09/02(Mon) 22時頃
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[本当は、シメオンをこの場に留めておきたい。 そうすれば自分の手で守る事が出来るから。 −けれどそれは只の自己満足だ。
自分がサミュエルの手によって告発されている事を、青年はまだ知らない。]
−シメオン…。
[最後にもう一度だけ、と手を伸ばして彼の頭を撫で。 名残惜しげにその手を下ろす。]
おやすみなさい。
…気をつけて帰るんだよ。
[そう言うと、寂しげな笑みを浮かべて彼を見送った。*]
(111) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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サミュエルは、ベネットの顔を、じっと見つめている。
2013/09/02(Mon) 22時頃
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[シメオンの姿が獣の目でも見えなくなるまで見送った青年は、居間に戻る。 そして血石と対峙した。] …何か手掛かりでもあればいいんだけど。
[禍禍しい雰囲気を纏う血石に恐る恐る触れ、目をそっと閉じて意識を集中させる。
−獣の感覚で何かを掴めないか、と思ったのだ。]
(112) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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[読みづらい>>110と言われ、そうだろうと少し安心する。 この暗闇の中、唇の動きが明瞭に見えたら、それは「ひと」ではない。 ごめんと謝り、……ランプを自分の顔に近づける]
……変な人? ユンさんに会ったの?
[そういえばメモだったか、報告に来た者の話にあったような気もする]
人狼がサミィ君を殺しに来た……なぜ?
[混乱する。 ユンは吸血鬼ではない。 それは間違いないだろう。 だが、人狼ではないとする根拠はない。
……でも、ユンは数カ月も前から森外れに住みついていた。 どうして帰って来たばかりのサミィを狙う? それも、村の中でわざわざ? 更に「人狼」と自分から名乗った?]
(113) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[そして、ユンはライジの名を出したという。 それがライジを疑う根拠。
何かが変だ。 仲間の名前をどうして標的の前で言わなければならなかったのだろう……。
たとえば……確実にサミィを殺す自信があったのならば、馬鹿正直に人狼と名乗ったり、仲間の名前を出すのはあり得るだろう。 しかしそれがまずおかしい。 ユンが「確実に殺せる」と思っていたならば、 なぜ]
一つだけ教えて、サミィ君。 君はどうやって助かったの?
(114) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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− 夜道 −
[マーティアと名付けた仔馬を伴って夜道をゆく。 ルーカスが寝室にいないことを知ったベネットもまた村長の家を出たことは知るよしもなく、別の道を辿る。
その途上、闇の領域を震わせた覚醒の"声"に、薄く口角をあげた。]
(115) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[戻ったベネットの問>>114に、両手が示すのは。]
<わからない>
<俺は、"ああ、死んだな"って思った>
<だから、抵抗もしなかった>
<でも、かあさんに起こされて、 生きてたことに、きづいた。>
<あのひとが、蹲ってたって、捕まったって、 きいたのは、そのあと。
だから、わかることを伝えようとおもった>
[これは全て事実だ。 "親"の介入が無ければ、半吸血鬼の身では人狼には勝てなかっただろう。 殺されるのもいいと、サミュエルは確かに"受け入れた"のだ]
(116) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[視えたのは、血石が出来た時の記憶。
−サミュエルともう一人、男の姿が見えた。 その顔は…。
青年はじっと目に意識を集中させる。 現実の閉じられた青年の瞳の色は深紅に染まっている事だろう。
−それは誰だ。
男の髪は金髪。 けれどシメオンではない。 纏わり付くような吸血鬼の気配は、サミュエルに感じたものよりもずっと濃い。
それを払いながら、青年は相手の顔を見ようと目を凝らす。]
(117) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[−そして。
求める男の顔が闇から浮かび上がる。]
(118) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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ルー、カス…
[故郷に帰ってきた彼の姿は青年はまだ目にはしていない。
けれど面影は確かにあった。 間違いない。]
…君なのか…。
[何処かでもう一人は外部の人間であって欲しいと願っていた。 よりによってルーカスとは。
彼と仲の良い兄弟であるベネットの顔が頭に浮かべば、青年は苦悶の表情を刻む。
そしてのろのろと血石から手を離した。]
(119) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[事実の匂いが、胸を打つ。 「ああ、死んだな」の空虚なまでの無力さ、 諦めるしかない強大な相手を目にした時の恐怖を通り越した何かに、 涙がこぼれそうになる]
サミィ君が生きてて良かった。
[心からそう思った。 ユンの正体は分からない。ライジが関係あるかどうかも分からない。 でも、このサミィが「死」を覗いたことは信じられると思った]
[ランプを滑り落とし、緊張のあまり胸を押さえ続けていた腕をほどいて、サミィを抱擁した。 銀のロザリオが、ふたりの身体のあいだ、に]
(120) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[月を見ながら歩いていけば、ライジの家の方からやってくる人の姿が見えた。 ルーカスとサイモンの記憶を手繰り、相手を認識する。]
…シメオン。
[果物の礼を、とベネットに言われていた相手だ。
マーティアがブルル…と鳴いたので、隠れるタイミングを逸したように思う。
むろん、相手が気づかぬまま通りすぎるなら構わないと、道の端に寄って様子を窺った。]
(121) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[青年は、そっと閉じていた瞳を開けた。
獣の本能は宿敵の姿を認識して猛る。 それを鎮めるように、は、と浅く息を吐いて青年は呟く。 瞳は深紅に染まっていた。]
…守らなきゃ。
でないと。
[村の人々が血を吸い尽くされてしまう。 そう考える青年は拳を握り固めた。 戦闘の経験はなく吸血鬼の認識は書物頼りだ。 けれど]
刺し違えてでも、いい。 僕が守るんだ。
[人狼も吸血鬼も、この村には必要ない。]
(122) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[淡い笑顔に吹いたら飛んでしまいそうな儚さを含んでいるように思えました。 引きとめたい心はありますが彼の決意は言葉で止まるほど軽いものでもありません。 頭を撫でられる感覚>>104に精一杯の笑顔を浮かべ]
いいえ、こちらこそ教えて下さってありがとうございます。貰った知識は色々と役に立ちそうです。
十字架は…うん、持ってないので早く帰ることにしますね。 ええ、ライジさんも手の怪我に気を付けて…。
[今際の別れのあるまいが名残惜しい。 この優しい手が触れるのが最後にならないで欲しいと祈るほかなかった]
ライジさん、おやすみなさい。 また会いましょう。
[本屋敷を一度振り返り、自宅へ帰っていた]
(123) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[けだるい夏の暑さ。 むせかえるような緑の臭い。 そこにまじる錆びた香り]
(何も見ていない)
[人外は傍に居る。 数か月に一度、謎の失踪者が出る]
(こんな山奥が嫌で逃げ出して)
[ライジさんは……]
(124) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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シメオンは、歩みをぴたりと止めた。
2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[生まれた子が代々人狼となるバートレット家は、人の中で暮らす故にしばしば宿敵である吸血鬼と出会い、戦っていた。 それが元で亡くなった者も存在する。
彼らは常に人の中にあり、人を喰らいながらも、自分たちの住まう土地の者を外敵から護ってきた。
その行動は、彼らの命を奪う事への贖罪のようなものかもしれない。 自己満足だと言われても仕方がないが…彼らは彼らなりに住まう土地の人間たちを愛していた。
青年の前の代では、青年の父・アルフレッドが吸血鬼と対峙している。]
(125) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[闇の中に佇んでいると、ふと、胸に圧迫感を覚える。
誰かが、こちらの存在を探っているようだ。>>112 それも、吸血鬼眷属の血の共振によってではなく。]
は …っ、
[何か、正体を探られるような証拠を残してきたろうかと思い巡らせる。]
(126) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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ああ──…、
[昨夜、孤児と見えたサミュエルを自らの陣営に迎え入れんと、吸血鬼的な愛情のもとに差し出し、拒まれた血の滴があった。 あれならば、誰かの手に落ちてもおかしくはない。]
愛とは 犠牲を惜しまぬものよ。
[自らの血に対しては防御もできぬ。 あれを武器に使われたらと懸念が掠めた。]
(127) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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[滑り落ちたランプの行方に>>120視線を向けた時。 咄嗟に伸びてきた腕の向こうで、煌めく銀が見えた。
あ、と思った時にはもう腕の中で。]
……い、た、 い。
[力がこもりすぎだ、と。背を叩いて離してくれるように云う。 服の上から触れた故か。 深い傷にはならなかったが、それでも確かに、音もなく銀は肌を焼いた]
(128) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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『よくも私の可愛い子にそんなものを』
[ 奥底で、魔女が吼える。 "魔女"ならつゆ知れず、サミュエル自身はまだ若い吸血鬼だ。 銀は、致命的な弱点のひとつ ]
(129) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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あ、ごめっ……!
[苦痛を示す声が届けば、慌てて身体を離す。 そんなに強く抱いたつもりではなかったが、咄嗟のことで力加減が出来なかったのかもしれない]
[気遣う目で、サミィの顔を覗いた]
(130) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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ベネットは、ライジ歯今頃どうしているだろうか……
2013/09/02(Mon) 23時頃
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[それが起きたのは、まだライジがこの世に生を受ける前の事。
対峙した吸血鬼は…アルフレッドの友人だった。 都会で仕事をしていて帰省してきた友人を出迎えた時、アルフレッドたちは互いが宿敵である事を直感した。 気付いてしまえば、昔のようには戻れない。
アルフレッドには当時、結婚を約束していた女性がいた。 友人にも家族があった。
互いに等しく未来があったが、彼らに宿る魔物の本性は二人に戦えと迫った。
彼らは村人たちに悟られぬよう、闇夜の中で対峙した。 −生き残った方が永代この村を守っていく、と取り決めを交わして。
その結果…友人の方が倒れ、その骸は闇に葬られた。 数年後、友人は死亡したと見なされ、空の柩で行われた葬儀にアルフレッドは参列した。]
(131) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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[アルフレッドが、息子に吸血鬼に気をつけろと言いながらも対処する術を教えなかったのは、その一件があったからかもしれない…。]
(132) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 23時頃
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[手を伸ばして、ベネットの額を叩く。 ぺち、と。あくまで軽く。
そしてランプを拾い上げてその手に握らせながら、片手でゆっくりと]
<びっくりした>
<とにかく、伝えたからね>
[じわりと、痛みから額へ汗が滲んだけれど。 前髪をなでつけるようにして、痕跡を覆う]
(133) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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あた。
[額を押さえ、苦笑する]
ごめんて、ば。
……うん。 聞いた。 情報ありがとう。
[頷いて]
サミィ、家に帰ってて。 君が狙われてるならば、まだ危ないかもしれない。 カギをかけて、じっとしてて。
(134) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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