40 おおかみさんが通る
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全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ヴェスパタイン、ダン、キャロライナ、マーゴ、ヤニク、ミッシェル、ヨーランダの7名。
−1/2 柴門洋品店−
[それは朝方のこと。
店に警官がやってきて、主を捕まえて去っていく。
何でも、先日の被害が出たときに現場付近で
柴門を見たという情報が入ったのだ。
針子たちに、後は任せますと伝えて
気の弱い男はそのまま警察官と店を後にした**]
(#0) 2011/01/03(Mon) 02時頃
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―― 1/1 柴門洋品店 ――
んー、じゃあこれにするよ。
[柴門にそう注文をし、値段は大丈夫かと問うた。 そこは気の弱い主人のこと、少し無理をもするのだろう]
長いこと悩んですまないね。 他にもお客さんのようだ。
[場を譲るように一歩退き、後日採寸を、という言に頷いた。]
(0) 2011/01/03(Mon) 02時半頃
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キャロライナは、偶然一緒になった平家をじっと見つめた。
2011/01/03(Mon) 02時半頃
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ああ、しつれい。
[思わず凝視してしまった平家に謝罪して]
お兄さんは人狼っぽくないね。
[小首を傾げて軽く笑んでは、柴門洋品店を後にする]
柴門さん、宜しく頼みますねー。
(1) 2011/01/03(Mon) 03時頃
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――回想:柴門洋品店――
[隠れていた他の針子達の手招きもあり、狼避けの着物の男性の対応は完全に柴門に任せて、翠はそっと店の奥に下がる。
柊吾が置いていった礼装の料金は後で柴門に確認してもらおうと思い、革の皿ごと金庫の引き出しに仕舞っていた。 まさか柊吾が、雇い主が動揺するくらいの金額を残していっているとは知らず、更に、その下に針子達へのご祝儀まで忍ばせているとは、考えもしていなかった。]
…ごめんなさい、柴門さん。ありがとうございました。
[雇い主の接客が終われば、顔を出して謝罪とお礼を。 狼避けの着物の男性からと、小梅の形の小粒銀を手渡されれば、訳がわからずに目を瞬いた。]
え…あの、私、これ……そう、ですか。 子梨さん……と、おっしゃるのですね。
[強烈な個性を発揮していた男性。 接していたのは僅かな時間ではあったが忘れることはないだろう。 受け取っておけばいいですよ、と微笑む柴門に戸惑いながらも頷いて、もし、また会うようなことがあったら、その時お返ししようと、その時までは大切に持っておこうと、翠は心に決めたのだった*]
(2) 2011/01/03(Mon) 08時頃
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――1/2朝:柴門洋品店――
え……何。どういうことですか、これ。
[その日は朝早くから、柊吾の、正確には柊吾の妻の髪飾りの製作に着手していた。 作業に入ると熱中してしまう性格ではあったが、店内の物々しい雰囲気に流石の翠も異変に気付いて、顔を出す。
そこで目に飛び込んで来た光景は数人の警官に取り囲まれている雇い主の姿だった。]
げ、現場付近で見かけたって…、それは確かな情報なのですか?
[問答無用で連行しようとする警官の一人に抗議する。]
ううん、絶対に確かな情報な訳がありません。 柴門さんはそんな、人に危害を加えるような人じゃありません。
あ……待って、待って下さい。 話を聞いてください…!
(3) 2011/01/03(Mon) 08時頃
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[一針子の、増して女性である翠の言葉などに警官達が耳を傾けることはなかった。 当の柴門も、諦めたように、後はお願いします、などと口にして、大人しく連れられて行く。 夢であって欲しいと願うしか出来ない現実に、その時の翠はただただ立ち尽くすことしか出来ないのだった*]
(4) 2011/01/03(Mon) 08時頃
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――1/2現在:警察署前――
[はらはらと花弁のような雪が降る中、翠は一人佇んでいた。 理由はひとつ。 誤解を解く為。 自らの雇い主の無実を訴える為。
人狼ではない、という確信がある訳ではない。 そもそも、人狼という存在自体、よく解っていない。 けれど、人に危害を加えるような人間ではないという確信はあった。 信じているのは、人狼か否かではなく、柴門という人物だった。]
いいえ、帰りません。 貴方達が、きちんと話を聞いてくれるまでは。
[いい加減にしろ、と威圧的に睨み付ける守衛達。 脅すような彼らを翠はじっと見つめ返して、静かに首を振る。]
(5) 2011/01/03(Mon) 08時頃
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[「これだから、女は。」「女の分際で。」 「粘っても無駄だ、馬鹿が。」「邪魔だ、帰れ。」
そんな、様々に投げかけられる悪態にも、翠が怯むことはなかった。 何度かは突き飛ばされたりもしたかもしれない。
それでもその度立ち上がり訴えた。]
見かけたというだけで、牢に閉じ込めるなんておかしいです。 疑い、という段階なら他に方法があるのではないですか?
面会も認められないなんて、そんなこと、納得、出来ません…
[髪に、肩に、雪が積もり、寒さで身体が痺れた。 道行く人々の視線も、嘲笑と侮蔑の混ざった冷たいもの。]
(6) 2011/01/03(Mon) 08時頃
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…………
[どれくらいの時間が経ったのか、今の翠にはもう感覚がなかった。 夢、なのじゃないかと思うくらいに、現実が遠い。 時折、はぁっと息を吐いて、気持ち両手を暖めつつ、 来る見込みのない時を待つ。
頭を過ぎるのは、急ぎの仕事のこと。 唯でさえ、時間がなかったというのに。 恐らくもう、納期に間に合わすことは不可能だろう。
それは針子として失格であることを意味していた。 だから、柴門にももう、雇ってもらう資格はないのだと自覚もしている。 翠の代わりなどは、他にいくらでも居るのだから。
翠に唯一出来ることは任された仕事をすること。 そのことは彼女自身、一番理解していた。
けれど―――――]
(7) 2011/01/03(Mon) 08時頃
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[解っていて、十分理解していても。
どんなに頭の中で合理的に考え、納得させようとしても。
どうしても翠には。
柴門をそのままにして仕事に集中することが出来ないのだった*]
(8) 2011/01/03(Mon) 08時頃
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――回想・元旦―― [焚き火で話すことしばし。暗くなってきたので、ヨーランダ等に挨拶し家へ帰った。 家には兄のみが帰っており、母と共におせちを食す。 兄は疲れ切っていた。食後直ぐに現場に戻ると言う。 現場付近で仕立て屋の柴門の姿を見た者がいた。しかしその情報も曖昧で、とりあえず明日は彼を事情聴取の為に連行する……との話。
柴門様がそんな事、と反論したが、他に情報は無いと一蹴される]
『俺だって柴門さんが人狼とは思っちゃねぇよ。仕方がないだろ』
でも……騒ぎの時、翠さんは柴門さんとお話してらしたわ!
『柴門さんが人狼でなくとも、情報が入る』
でも……!
『煩い貴和子。寝てないんだ。こんな碌でもない正月なんか聞いてねぇよ』
[仏頂面で兄はぼやいた]
(9) 2011/01/03(Mon) 10時頃
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――1月2日―― [柴門洋品店は物々しい空気に包まれていた。顔を出すと、既に柴門は連行され、翠は彼を追い警察署に行った後だと言う。それでも、その異様な空気は未だに拭えず。 道行く人も不安げに店内を覗き込んでいた]
柴門様……冤罪に、決まっておりますわ……。
[大晦日の被害者は未だ病院に居ると言う。命に別状は無いものの、彼女では会話する術が無い。 柴門の無実を証明する手段も無い]
どうすれば……。
[悩んだ挙句、彼女は町外れへと足を向けた。教会の隣の森、女学生の間ではお化け森と呼ばれているが、そこに人狼が潜んでいるとの噂を聞いたからだ。 昨日の焚き火での、所詮は大袈裟な噂。それでも、何か行動しなければ気が休まらなかった**]
(10) 2011/01/03(Mon) 10時半頃
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― 教会:墓地 ―
(今日も、何だか騒がしいみたいね…)
[いつものように墓地の見回りをしていると、通りを慌ただしく警察官達が行き来している様子が見て取れた。 昨日の一件があったため、今日は外に出歩かず、教会にいることに決めていた彼女は、何があったのか気にかかったが、町に出て話を聞きに行く気にはなれなかった。 それでも、昨日のように和彦や貴和子のような人と知り合えるのであれば、外出することも悪くはないようにも思えた。 ふと、通りのほうを見れば、貴和子が何やら勇んだような顔つきで教会の方に歩いてくる姿が目に入った。]
(11) 2011/01/03(Mon) 14時半頃
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―二日・唐傘屋―
「親方ぁ、三箇日過ぎてもないのに店開けるんスかぁ?」
[そんな情けない弟子の声を無言で制して店を開けた。 晦日から降った雪を懸念して、傘求める輩もあるかと念ったからだ。 果て、それから客人が来たか否か。]
傘屋より仕立屋の方が繁盛しそうな寒さだな。
[寒さに震える弟子に己の褞袍を渡しやる。 其れは外の様子をみようと、からころ店先に立ったろう。 未だ、仕立屋店主が警察に連行されたとは知らぬばかり。]
(12) 2011/01/03(Mon) 20時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/03(Mon) 20時頃
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[冷たい風に眸を細め眉を蹙め。]
宜しくない、風だな。
[厭な予感だけが過ぎる。 予てよりその手の予感は外れた事がないのだ。 店を少しの間弟子に任せ、緩やかに足を進め始めた。 道中誰やとすれ違うだろうか。 からりころりと、下駄の音が町並みに響く。]
(13) 2011/01/03(Mon) 22時頃
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[からころり。下駄の音は心地よく。 朝方の道をのんびりのんびり歩み行く。 結局傘はまだ手に入れずじまい。まぁいいかとあっさりと。
何故なら耳に聞こえる噂話に興味はさらわれてしまったから]
だぁれぞしょっぴかれたンですかいね。 おお怖い。手前もぶらぶらしてたら首実検でもされちまわァナ。
[ぷらぷら歩き、至るところはドコだろう]
(14) 2011/01/03(Mon) 22時半頃
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[そういえば一度、聞きかじったことのある噂では、 教会という所の近く、茂る森にはケモノが出るらしい。 そらまぁ森に獣はつき物だろうと思えども、 何か面白い話しでも聞けようと、 ふらふら足はそちらへと向く。
ちなみにきりしたんでもなんでもないから 教会のありがたみというものは欠片も知らぬ]
(15) 2011/01/03(Mon) 22時半頃
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[不意に強い風が吹き、思わず顔をしかめる。 教会の隣に覆い茂る、鬱蒼とした森の木々がざわざわとざわめいた。 頭に浮かぶは、昨日焚火を囲みながら耳にした噂話。 教会の隣の森には、人狼が潜むという。 幼い頃にあの森に迷い込んで迷子になって以来、あの森には恐ろしくて近づけない。確かに暗く、不気味な森であったが、狼の鳴き声などは耳にしなかった。
改めて森を見れば、木々の間から、何者かにじぃ、と見られているかのような感覚に囚われ、恐ろしさにその場に凍りつく。]
(16) 2011/01/03(Mon) 23時頃
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…ほへぇ…
[教会とやらには初めて訪れるけれども これまたリッパな建物(に見えた)。
そして、傍目に見える、なにやら異人のごとき人。 昨日、なんぞ胸糞悪い思いをしたからか、 少し眉をしかめども]
もし、そこなお嬢さん。 この森、なんぞ面白いものでもありますかいナ?
[興味本位で来た森。噂の真偽も聞きたいところ]
(17) 2011/01/03(Mon) 23時頃
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[後ろから声を掛けられ、不意に身体が自由を取り戻したかのような感覚に陥る。 振り向いてみれば、一人の男が眉をしかめながら立っていた。]
…いえ、私も生まれてから隣に住んではいるのですが、面白いものなんていうものは全く…ただ、気味が悪いだけで…
[そう言葉を止めて、また、あの噂話が頭をよぎる。]
………只、昨日耳にした噂話では、あの森に人狼が潜んでいるらしい、ですね…
[そう言い、またチラリ、と森の木々を見るが、先程の様にそこに誰かが潜んでいるような気配があるわけはなく。]
(18) 2011/01/03(Mon) 23時半頃
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あらん。
[振り返った娘の顔をまじまじと見つめつつ]
これまた別嬪な異人サン。コンニチハ。 日本語、お上手ですナ。
やっぱり、噂は本当でしたンかい。 そりゃ怖いですネ。隣に住んでいらっしゃるならなお更か。
しかしまぁ安心すればいいと思いますヨ。 こんなとこで人狼なんぞいやしませんて。 多分、ですがネ。
[酷くあっけらかんと答える声は、娘にはどう聞こえただろう]
(19) 2011/01/03(Mon) 23時半頃
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[森へ向かっていると、人影が見えた。 一人は先日のヨーランダ。そしてもう一人は、始めて見る。背格好からして男だろうか]
(あれ、は……?)
[ヨーランダの美しい顔を見ると、やはり彼女は人狼なのではないか、と思ってしまうのだが。 しかし遠目にしろ、彼女の不安そうな表情は見て取れて。そこから、人狼である隣の男性に襲われているのでは、との懸念が膨らんだ。 妄想は一気に少女の頭の中を覆い尽くし、目の前を真っ白にする]
彼女に手を出すのはお止めなさい、人狼め!
[声を荒げ(それでも多少の間延びは排除しきれないのだが)ヨーランダと男に走り寄る]
(20) 2011/01/03(Mon) 23時半頃
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ヤニクは、マーゴに「…は?」とぽかーん
2011/01/03(Mon) 23時半頃
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[コンニチハ、という言葉に軽く頭を下げる。]
…そうだといいのだけど…やっぱり何だか不気味で…。 元々、人狼なんて人間じゃないモノ、居ると思ってしまう方がどうかしているのか…。 貴方のように考えられたらいいのだけれど…怖がりなので…。
(…何だか、掴みどころのない人…)
[男の話すそぶりを見て、直感的にそう感じた。 この男が話している言葉は、どこまでが真実でどこまでが嘘なのだろうか。 ただ、ひとつ、わからない言葉があった。]
あの…別嬪とは、どういう意味なのでしょうか…? すみません、難しい言葉や漢字はわからないのです…。
[申し訳なさそうに男に問うた。]
(21) 2011/01/03(Mon) 23時半頃
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いやいや。そンだけお話しができれば上出来上出来。 別嬪さんてぇのは、美人さんってことですよ。飛び切りのネ。
手前がこの森に人狼なんぞいないと思うのはサ、 だってホラ、人の姿して森で生活なんて、 不便極まりないと思いません? そンなら狼の姿のほうが、森ではよほど便利でしょうよ。 ですからサ、いるとしても野犬の類と手前は思いますがどうでしょう? それでもちょいと危ないのはかわりませんかナァ。
(22) 2011/01/04(Tue) 00時頃
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と、手前は「人狼」というくらいだから、 人の形してるもんだと思ってるだけでネ。 いるなら逆に、人ごみの中じゃぁないかと思ってますヨ。
[そしてなんか人を狼呼ばわりする娘に一瞥くれてやって]
頭の悪いお嬢さん、も少し人を見てから物をおいいナ。 そういうお嬢さんは人猫かしらん? 眠っていそうなお顔をしていらっしゃる。
(23) 2011/01/04(Tue) 00時頃
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[美人、と言われ、彼女は慌てて首を振る。男からそのような言葉を掛けられるのは初めてだった。]
そんなことはありません、異人の血が入っていて顔立ちが違っているのでそう見えるだけでしょう。
…それにしても
[男の話を聞き、何かを思った様子で]
人狼って、ずっと人の姿なんでしょうか? 父の故郷では、満月の夜に人の姿から狼の姿に変わる人間がいる、という昔話があるので……私てっきり人狼もその類なのかと…。
[そう話し終えた時、貴和子が声を上げながら走り寄ってきたのが見えた。]
(24) 2011/01/04(Tue) 00時頃
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[男女に走り寄ると、謎の男性を睨み上げる。 しかし、男性もヨーランダ自身もよくわからない、と言った顔をしていた。あれ、何か違うと頭を過ぎる。 しかしここまで来ては後に引けなくなっていて]
貴方は……!
[しかし何か言おうにも、にやにやと笑う男の前では怒りの感情が霧散してしまう。余裕の様子に、全てが見透かされているようで]
な……それは、それは……。
[こうして近くで見ると、至って普通の日本人男性だ。それこそヨーランダの方がずっと美しくて、人間でないものに思われる。 そう言えば、大晦日に活動写真館の前で話しかけた男性も、美しい顔をしていた。彼が人狼なのだろうか?
ふと、彼の嫌味に我に返る]
ね、猫では有りませんわ!わたくしは人間でしてよ! 馬込貴和子という名が有りますの! 貴方のお名前は?
(25) 2011/01/04(Tue) 00時頃
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いいじゃないンですかね。手前はお綺麗と思ってるンだし。 大和撫子も嫌いじゃぁないけどサ。頭がよければ。
人狼とやらにはお会いしたことがないンで 変化するかどうか、手前はわかりませんわナ。 じゃぁ逆に満月以外は人狼なんていないってぇことでショ。
[異人の娘には少し肩を竦めつつ、そして別ににやにや笑いなんぞしてはいないが、猫といって怒る娘に一度ため息]
貴和子さんネ。はいはいよろしく。 手前は名乗るほどのもんじゃぁないンですよ。 どうせその頭じゃ忘れちまうッショ。 ご縁があれば名乗る機会もありましょうしサ。
(26) 2011/01/04(Tue) 00時頃
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……あぁ、そうですね、それならそうなってしまいますか… それにしても…えぇと…
[名前がわからないので一瞬止まるが]
貴方は人狼がここにいないと思いながらもここに来たのですね。 やっぱりみんな、どこかで気になるのかな…?
誰か勇気ある方が、森に入って確かめてくれたら、嬉しいのだけれど…
[苦笑しつつ、また森を見やった。]
(27) 2011/01/04(Tue) 00時頃
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噂の森を見に来ただけでネ、そろそろお暇しますよ、と。 中に入って、襲われずとも迷子になんぞごめんでして。 ご期待に沿えずに申し訳ない。
ところで猫のお嬢さん、今日なんぞ人狼がらみで一人しょっぴかれたとか。矢鱈に人を人狼呼ばわりして、へんなことを起こしなさんナ。アンタ、責任も取れないでしょうしサ。
(28) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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いえいえ、貴方に入ってくれと言ったつもりはないのです、ごめんなさい。
[慌てて男に頭を下げる。]
貴方もお気をつけて。
[そう別れの挨拶をした。]
(29) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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な…忘れなどしませんわ!失礼な事言わないで!
[きっと男を睨み上げる。小馬鹿にした態度が気に入らない。これを素直に受け止めるにはまだ幼くて]
あなたが名乗らないのなら、山犬さんと呼ばせてもらいますわ!
[と、そこで彼とヨーランダの話の内容を反芻する]
人狼は……満月に狼へと変身しますの? 満月でなければ、人間のままですの?
[大晦日は満月だったか。思い出せない。 とりあえずはと山犬の質問に答える]
洋品店の柴門様が、警察に連行されましたわ。 貴方は、人狼について何かご存知ありませんの? 柴門様はそんな事する方じゃありませんもの。
(30) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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−1/1 柴門洋品店−
?
[店から桐箱を抱えて出るその帰り、 店にいた少女の視線に足が止まった。 首を傾げると、少女のいう言葉に男は小さく笑うのみ。 後ろから飛んでくる支那の言葉のも振り返る気配はなく]
(31) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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−1/2 警察署前−
[予定通りの勤務を終えて病院へ向かう予定。 其れは今日も変更になった]
…おい、そんなところで何をしている?
[警察署の前まで来たところで、雪が積もる姿を見る。 既に陽は落ちかけていて、雪の勢いも増すばかり。 流石に軍の常装である。男もまた留まるわけには行かず]
どのぐらいここに立っていたんだ、まったく。 来い、とにかく。ここに立っていても埒があかない。
[ついて来いと視線で示した]
(32) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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手前が人狼なんぞ知るわけないでしょう。 手前、山犬でもかまやしませんサ。 次までにお嬢さんが覚えているならネ。
柴門といいましたか、あの店主。 火のないとこに煙は立たず、大方なんぞやましいことでもあったんとちゃいます? まぁ無実ならそのうち釈放もされまショ。 そこまでご無体をするお上でもないかろしサ。
じゃ、手前はこれにて。お嬢さん方、気をつけてネ。 人狼云々ではなくて、やっぱり一人は危ないヨ。
(33) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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[男の去り際、ぽんと白い娘に手渡すのは]
お守り。お二人にあげたいと思いましたが、 一つしかないから、まずは貴女にあげときましょ。 怖い思いが薄らぐといいンですが。 どうやら手前、貴女のお顔に惚れたらしいですよ。 笑顔も少し、見たいと思って。
[綺麗な細工の、桜の形の小粒銀。狼避けのお守りに、と]
猫のお嬢さんは街にいらっしゃるようだから、まだ安全かしらん。またお会いできたらその機会に差し上げましょ。
あぁそうそう。手前、名前は子梨といいますンで。
[からころり。振る雪とは裏腹に下駄の音は軽やかで*]
(34) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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[柴門が疚しい事でも有った、との言葉に、また頭に血が登る。 立ち去る子梨の背中に、柴門様に限ってそんな事は有りませんわ!と叫んだ]
何ですの、あの山犬さんは……失礼にも程が有りましてよ! 子梨なんて呼ぶものですか。山犬で充分ですわ!
[ヨーランダをそっちのけでぶつぶつと呟いていたが、やがて顔を上げる。 彼女は何のお守りを貰ったのだろうかと、手元を覗き込んだ]
……銀?桜の形……ですわね……。 これ、とても高価なものでしてよ……。 何なのです、あの山犬さんは?
[お化け森を見る。鬱蒼と茂った緑が、雪を被りつつもふらりと揺れた。薄気味悪い空気を感じ、ぞわりと背筋が逆立った]
そう言えば、ヨーランダさんは山犬さんに悪い事されてはおりませんよね? 何か怪しいところ、ございませんでしたか?
[ヨーランダの表情を伺った]
(35) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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[しばらく呆然として小梨、と名乗る男が去っていく後ろ姿を眺めていたが、貴和子に声を掛けられ不意に我に返る。]
…そうね……一体どういう人なんだろう、あの人…。
[手に乗せられた小さな桜の形をした銀を指の先で撫でながら男の事を思い出すように]
いいえ、何も悪いことはされては無いし、怪しいところもないと思ったのだけれど…飄々としているというか、掴みどころがないというのか…。 私が鈍い、だけなのかな…? ただ、頭の良い方なのだろうなぁ、という感じはしたわね……何をしている人なのかしら…
[そう言って、貴和子の顔を見返した。]
(36) 2011/01/04(Tue) 01時頃
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[ヨーランダの不安な表情は少し和らいだのだろうか。 安心している様子は悪い事ではないが、それがあの山犬がもたらした物だと思うとどこか気に食わない]
お化け森……何か居るのかしら? わたし、行ってみますわ。 あの、良かったら……付いて来て、いただけません?
[正直、昼間とは言えこの暗さは恐ろしい。しかし、見ないで居るのもむずむずする]
基督教会には、人狼に対抗する物は有りませんの? 何か武器が欲しいですもの。
[昨日の破魔矢は、気休めであろうとも魔除けになるのではないかと思った。そのような幻想上の生き物ではないのかもしれないが。 ヨーランダが良ければ、彼女と共に教会を見て歩きたいと頼んだ]
(37) 2011/01/04(Tue) 01時頃
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……あ、平家…様……
[柊吾に声を掛けられ、翠は彼に顔を向ける。 身体中に雪を纏い、その両膝には突き飛ばされた時に出来た擦り傷がいくつも出来ていた。]
ごめんなさい……先日、ご注文頂いた髪飾り… 日時に…間に合わなくなって、しまいました……
[柊吾の言葉を理解しているのか、いないのか。 その場からは動かずに、酷く哀しげに笑いながら、翠は告げる。]
でも…どうか、お店のこと、見限らないで下さい… 全て私の…責……から……私…、辞めます、から…
[身体の限界はとうに過ぎていて、それでも、気持ちだけで意識を保っていたらしい翠は、緊張の糸が解けたのか、そのままその場に頽れた。
その顔に触れれば、彼女が高熱を発していることが解るだろう*]
(38) 2011/01/04(Tue) 01時半頃
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えっ?
[貴和子の森に入る、という言葉を聞き、愕然とする。]
あ、危ないわ貴和子さん、もし本当に何かいたらどうするの? それに、教会を見て歩くのは全然かまわないのだけれど、教会にはそんな人狼に対抗するものなんて無いのよ?
[なんと勇気のある人なのだろう、と彼女は感心した。]
(39) 2011/01/04(Tue) 01時半頃
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|
おい…?
[来いと言ったのに、何かを呟く女の崩れる姿だ見える。 咄嗟に手を伸ばしたが、雪に崩れ落ちるほうが早い]
ッ
[助け起こそうとすれば明らかに熱を出しているのがわかる。 呆れたように溜息を一つついたあと、あたりを見回すと からころという下駄の音が聞こえ、反動的なものか 倒れた翠をどうにか抱えあげると男はその音の主を招く]
悪いが、馬車を捕まえて貰えないか。
[冷えたり熱を出したり忙しい針子を抱えながら男は言う。 捕まえてもらった馬車に翠を載せ、男にも同行を求める。 行き先は七坂から少し離れた自邸まで。 警察の前で倒れた女を、警察の手が回りかねない医院へ 送るわけには行かなかった]
(40) 2011/01/04(Tue) 01時半頃
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[正直、教会に行きたい等方便でしか無い。 お化け森なんて怖くて仕方がないのだが、一度口にした以上引くに引けない。教会見学は時間伸ばしでしかなくて]
わぁ……素敵な。 何と言うのでしたっけ、これ。ステンド硝子……?
[異国だから本場のものに比べれば圧倒的に地味なのだろうが、それでも彼女にとっては感動に値した。 派手な色使いは、日本の物ではあまり存在しない]
異国の物は、色が多くて美しいのですわ。 これは……基督の絵ですのね。 お祈りは、学校では致しますけれど……。
[語尾を濁したのは、基督教の授業が嫌いだから。いまいち何を言いたいのか掴めず、また英語の授業のように興味もそそられない。いつも眠気を堪えるのに必死だ。
教会の窓から、忘れようとしていた森が見えたが、ぱっと目を反らし、見えない振りをする]
(41) 2011/01/04(Tue) 01時半頃
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[教会の椅子に座り、ぼんやりと天井を眺める。森の事は、考えないように]
ヨーランダさん。 異国は、美しいのですか? 日本と、どちらが美しいのですか?
[人狼が出る国。人を襲う彼らはどうして存在するのだろうか?]
異国に、人狼は居ませんの?
[森へ行きたくないばかりに、うだうだと時間を潰そうとする。 ヨーランダがどう思っていたのかわからないが、しばらくはのんびりしても良いだろうと踏んだ**]
(42) 2011/01/04(Tue) 01時半頃
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−1/2 平家邸− [洋風の邸宅から医師が帰ったのは夕餉の頃合を過ぎた頃だった。 突然の客にぬるま湯を張った桶やら手拭、着替えやらと 忙しなく走る一見少女のような袴姿。 常装から紺の着物に着替えて部屋を出ると丁度その姿と逢う]
あお、医師(せんせい)は。
[名前を呼ばれた女は、医者が先ほど帰った事を告げる。 熱が下がればと薬も預かっているようで]
わかった。疲れてるところにすまんが、珈琲を貰えるか。
[頷いて、桶を抱えた足はそのまま台所のほうへ。 そして男は客間へと向かう。 針子が目を覚ますまでは、暫く客間でその様子を看ていた**]
(43) 2011/01/04(Tue) 02時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/04(Tue) 02時頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/04(Tue) 02時頃
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―警察署前―
[からころ下駄は緩やかに進む。 店を出て直ぐに人の噂は耳へと入るもので、仕立屋の主人が連行されたと知り得た。 時折挨拶を交え、稀に弟子の服を頼む時節もある仲。 勿論彼が噂に謂う“人狼”たるとは念いもせず、将又疑いもせず。 勘違いなればそれこそ直ぐさま釈放されようと念いつつ。
一つの気掛かりは一人の針子。 余程に彼を慕っておったのを其れは薄く知っていた。 何か無茶苦茶をやらかしていないか、懸念して警察署へと進んだ時であった。]
其方はノワールの…馬、車? 如何されたか、…み、翠さん…!?
[突如掛けられた声に直ぐさま反応出来たとは謂えぬ。 腕に在るは憂いたその人、少しの狼狽もあったろう。 けれども何とか馬車を捕まえ、促されるままに乗り込んだ。]
(44) 2011/01/04(Tue) 02時頃
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―平家邸・客間―
[少女のような婦人の運ぶ珈琲は、主人の指示なくとも突然訪れた其れの分まで用意されているようであった。 白い陶器に青であしらわれた花や蔓の模様、高価なものであろうと目利きなくとも一目に解る。 器に揺れる琥珀も、其れが何時もノワールで嗜む一番に安いものとは比べるまでもない上等なものであった。 客間に備わったべっどとやらに横たえられた針子の様子を見ながら、そふぁに軽く腰を落とした。]
見付けてもらって、此方からも礼を申し上げる。
[倒れた翠の代わりに礼を謂う程の関係や立場ではないが、見知る者として当たり前の礼儀と頭を下げた。 発見にも処置にも感謝する他にない。]
(45) 2011/01/04(Tue) 02時半頃
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[教会の中を、目を丸くしながら嬉しそうに見て回る貴和子を見ると、少しずつ人狼という存在の影響を受けて緊張していたものが、少しほぐれたような気がした。 人狼は恐ろしい、けれども、自分に教会の外の人との結びつきを与えてくれたことにだけは感謝できるかもしれない。
ふと、子梨の言葉が甦る。 ―どうやら手前、貴女のお顔に惚れたらしいですよ― ―笑顔も少し、見たいと思って― 嘘か本当かはわからないが、そんな言葉を掛けられることも、なかっただろう。
貴和子といろいろな話をした後に、ふと思い出したことが、ひとつ。 子梨は、銀が人狼除けのお守りになると話していた。それならば、あれもお守りになるはずだ。
貴和子に少し座って待つように言い、自室の机の引き出しを開けると、銀で出来た十字架の首飾りを取りだす。 貴和子のもとに戻り、首から首飾りをかけてあげた。 両親が、最初に自分にプレゼントしてくれたものだったが、それを言うと貴和子は怒るだろう、だから、内緒にしておいた。 自分も、誰かの為に、何かをしてあげたい、そう思った。**]
(46) 2011/01/04(Tue) 02時半頃
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此方が今この場に居ろうとも、出来る事はまずない。 迷惑とならんだろうか?
[医療に通ずる学在るわけでもなし、平家の顔を一度見知るとは謂え旧知と謂うわけでもなし。 邪魔な気がして成らぬのだが…]
其方が構わぬと謂うのなら、目覚めるまでは様子を看たいのだが いいだろうか?
[そう、男へと申し出た**]
(47) 2011/01/04(Tue) 02時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/04(Tue) 03時頃
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―― 大通り ――
[元旦の事件も、時と共に過ぎ去っていく。 柴門が連れて行かれたと風の噂で聞いた。]
否、それは真実じゃないね。
[チッチッチ、と指を左右に振り、 男が切り裂かれたという現場へ至る。]
(48) 2011/01/04(Tue) 08時頃
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[残滓は殆ど無く、血痕すらも既に無くなっている。 死んだとは聞いていないがどうなのだろう。
懐から、むしめか゛ねを取り出すと、 現場をじっくりと眺めてゆく。]
(49) 2011/01/04(Tue) 08時頃
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人狼の体毛なんて簡単に落ちてないか……
[落ちていたとしても、 それを科学的にどうこう出来る訳でもなく。 むしめか゛ねでじっくりと、現場を検証していく。]
ふむ。一つだけ言うならば。 人狼は賢い生き物だ、と言えそうだね。
(50) 2011/01/04(Tue) 08時頃
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[この、証拠の無さ。 衝動的な犯行には思えない。 そしてこの人通りの多い大通りで、ということは――]
……常識を逸する力を持つ、と言っても過言ではない。
[そこまでかな、と今日の調査は終いのようだ。 なかなか人から情報を集める機会がないな、と思いつつ 何処へ向かうやら**]
(51) 2011/01/04(Tue) 08時頃
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[からころり。下駄の音は通りを歩く。 向かう先は唐傘屋。やまぬ雪、凌ぐ為にと前から求め。 やっと重い腰を上げた訳。 昨今は蝙蝠傘がはやりと聞くが、やはり自分は見知った唐傘が好みであって。
店の前まで到って首傾げ。 店頭で帳簿か何か、書きつけている若者をみやり]
もしもし、お尋ねしますがね。 こちらで一本、傘を見つくろって頂けますかナ?
[声かけるのは若い男性。さてはて、それは弟子か何かか。 店主というには若すぎる]
(52) 2011/01/04(Tue) 10時頃
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― 七坂町:丘の上の展望台 ―
[貴和子と別れたのち、また墓の見回りにもどったものの、子梨と貴和子以外にもちらほらと教会付近にやってきては森の事を訪ねる人がおり、その都度話を聞かれるのが煩わしくなり、外に出ることにした。子梨に一人は危ない、と言われたが、連れて歩くような人も彼女は持たなかった。 向かう先は街と海を見下ろせる小高い丘。 丘の上にある展望台にたどり着き、海を見渡せば、ぼう、という汽笛の音を吐き出す大きな船が見えた。異国へ行くのだろうか。
昨日貴和子に、異国は美しいのか、と問われたが、彼女は異国の風景を見たことはなかった。幼い頃に父親に故郷の話をせがみ、大きな大聖堂や大きな時計台や橋があることを聞き、その姿を想像して喜んだものだった。 母親が死んで後、父親とはよくこの展望台に散歩しに来た。まだまだ異人に対する偏見は厳しく、そんな中で、きっと父親にも望郷の念があったのだろう。
強い風が彼女の長い灰色の髪を揺らす。 装束と同じような白いコートを羽織っては来たが、それでもなお寒かった。 しかし、久しぶりに訪れたそこは何とも離れがたく、風に髪をなびかせたまま彼女は遠くを眺める。]
(53) 2011/01/04(Tue) 10時頃
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お宅はこちらのお弟子さんか何か?いやいやお気を悪くなされるな。年始に弟子さんだけにお店を任せるとはちと不思議と思った次第。
[案の定、同じ歳位の青年は弟子らしい。そして店主は少し前から留守らしき]
ふぅん?まぁ昨日とか、少し物騒でもありますしナ。 店主と顔見知りという訳でもないですし、 込み入ったことを失礼失礼。
では傘を見せて頂けますかしらん?
(54) 2011/01/04(Tue) 10時頃
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[さてさて、少しその場で弟子と一緒に話こんでもいただろうか。 朱色の唐傘ひらりと回し、似合うかどうかとあれこれや。 どこか子供のように嬉しげに傘を一通り合わせ、見やってから]
う〜ん。これは手に重いしこれは長い。 それは軽すぎるしあれは色が好きでない。
どうしよう。ここは好みを伝えれば仕立ててくれるンですかいナ?そンなら店主が御戻りになった後に、また参りましょ。
(55) 2011/01/04(Tue) 10時頃
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[さらさらと書きつけを残し、封かんをして。 また来るとことづけた。冷やかしと思われぬよう、仕立ての相場と手付金も少し、置いておいて]
そンではまた。店主にも宜しくお伝えを。
[置いた手付金は、芙蓉の形の小粒金]
(56) 2011/01/04(Tue) 10時頃
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さてさて…あのきょうかい?とやらのお人は綺麗なお嬢さんでしたネ。 お腐乱…いやいや、おふらんすの人形とはあぁいうのをいうのかしらン?
[実物を見たことはないが、どこかで聞いたことあるような。異人さんの御子さんが、やったらフリルふりふりのお人形を持っていたのをそう思っているだけ]
怖がっていないと、いいンですがネ? また機会があればお邪魔しに行こうかナ。
[ふらりとまたどこかに歩みを進める。 さぁて次はどこに到ろうか*]
(57) 2011/01/04(Tue) 10時半頃
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― 展望台 ―
[ぼんやりと、考える。]
あぁ、異国へ行きたい。
[しかし、異国へ行っても私はまた異人と呼ばれるのだろうか。 何だか、自分が酷く中途半端は存在に思えた。 人狼もまた、人でもなく狼でもない、中途半端な存在だと悩む事はあるのだろうか。]
(58) 2011/01/04(Tue) 12時頃
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―一月二日 自邸―
別段感謝されるほどの事ではないよ。 彼女もいきなり目が覚めて知らぬ家では戸惑うだろう。 いてもらえたら、こちらも助かる。
[用意された珈琲を飲みながら、男に滞在をすすめる。 ちらりと針子の眠る方を見たのち 声を潜めながら男は向かいの男にたずねる]
…洋品店の主が警察に連れていかれたという話を 軽く小耳にはさんだのだが。 なにか詳しい話を知らないかね。
[薄い色の瞳を向かいのソファーにいる男へ向けた**]
(59) 2011/01/04(Tue) 12時半頃
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――平家邸・客間――
[冬の寒空の下、長時間雪に晒され続けた翠の身体の熱は、手厚い看護を受けても簡単には引く気配を見せなかった。 額にあてがわれた手拭は、早々に温くなってしまっていただろう。 その頬は紅く火照っている。
そんな中、翠は夢を見ていた。 柊吾や和彦に助けられ、看病されていることも知らずに。]
(60) 2011/01/04(Tue) 13時頃
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――回想・教会―― [ふと、ヨーランダが目の前に立つ。目前に下げられたのは、美しくきらめく銀のロザリオ]
これは……聖十字?
[え、と思う間も無く、ヨーランダは微笑みながら貴和子の首にロザリオを下げた。 あなたを守るお守りよ、との言葉に、身体がじんと熱くなる]
そんな……こんな素敵な物……良いのですか? わたしは基督門徒でもありませんに……。
[ヨーランダが両親から貰った物などつゆも思わず。良いのですかと言ったけれど、この素敵な首飾りは一瞬で気に入ってしまった。制服にもよく合う]
ありがとうございます。大切に致しますわ。 ヨーランダさんも、心配なさらないで!人狼なんて直ぐにいなくなりますわ! 何か有ったらまた、街に降りてきてくださいませね。
[丁重に礼を言うと、教会を後にした]
(61) 2011/01/04(Tue) 13時半頃
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―平家邸・客間―
いや、有り難う。
[部屋に高く上る珈琲の香りに陶器近付け一口啜ると、徐にそふぁから立ち横たわる翠の額にかかる手拭を外した。 硬い掌は張り付きそうな前髪をかきわけ額へと触れる。 慣れた仕種で手拭を側の桶で冷やして触れた其処へと乗せると、一つ息を吐いてそふぁへと戻るのだった。]
詳しい事は解らん、此方も道中噂を耳にしたのみだ。 騒ぎの起きた日も変わらず店に居たし、仕立屋の主人が捕まった時も同じく。
あの主人とは幾らか言を交える仲であるが、決して噂に聞く“人狼”等とは念えんのだ。 上様は躍起になっているのか、幽かでも疑わしくばしょっぴくつもりだろうか。
[此方向く薄い眸に向き直る黒檀は難しい顔をしていた。]
(62) 2011/01/04(Tue) 13時半頃
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[噂に寄るなら現場付近で姿を見たと謂うだけの疑い。 ならば野次馬に来る者も単に近くを通った者も、この騒ぎ落ち着くまでは次へ次へと牢の中か。 やはりいい年始にはならないのかと、眉を潜めて息を吐いた。
その間弟子に任せた店の方、客人あること知る由もなく。 芙蓉形の小粒金、置かれた弟子は慌てふためくばかり。]
「親方、どこ行っちまったんスかあっ!!!」
[唐傘屋から、そんな声が聞こえたとかなんとか*]
(63) 2011/01/04(Tue) 14時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/04(Tue) 14時頃
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――回想・お化け森―― [そもそもはこの森を調査に来たのだ。ヨーランダから貰ったロザリオは暖かくて、勇気が湧いてくる気がする。 そう思って、森の前に立ったのだが]
(怖いわ……)
[昼間なのに暗い森。ひゅうひゅうとうねる木々の音。逃げ切れない、逃げ切れない。嫌なイメージが襲いかかる]
(でも、きっとこのロザリオが守ってくださいますもの! 行くのですわよ貴和子!人狼をほっておけませんもの!)
[言い聞かせて、ゆっくりと森に踏み込んだ。じく、じくと嫌な音が漂う。 背筋が凍りつくも、それに負けては居られない。ゆっくりと奥まで踏み込む。ロザリオをぎゅっと握り締める。
それでも、限界はすぐに来た。出口から僅かしか進んでいないが、足が進まない。
次の瞬間、ばさっと森を飛び出した]
(一人では、無理ですわ……!怖かったんじゃないですわ、一人では危険なだけです!)
(64) 2011/01/04(Tue) 14時半頃
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[森の探検は諦め、七坂の街へと戻る。ロザリオが身体で揺れ、良い気分になった。 大晦日の現場へ立ち寄ると、そこに居るのは謎の少女>>49]
虫眼鏡……?調査、なさってるのかしら……? あの方、どこかで見た気が……?
[すれ違いが多く、明里の姿は記憶に無い。ぼうと考えていると、彼女は笑いながらどこかへ立ち去ろうとしていた]
(もしや、彼女は探偵さんですのね! きっと凄い情報をお持ちなのですわ!)
[どこかへ向かう明里の姿を追いかけ、声を掛けた]
失礼致します。貴女は、人狼が誰かご存知なのかしら?
[明里がどう反応しようと、お構いなしだった**]
(65) 2011/01/04(Tue) 14時半頃
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――夢――
[ぼんやり浮ぶ光の中に、膝を抱えて座り込んでいる少女が見える。 腰まで垂らした長い榛色の髪。 じっと、何処かを見つめる虚ろな翡翠の瞳。 それは過去の翠。]
『…明日、神宮寺様がお迎えに来られるそうだ…… 良かったな……』
[掛けられる中年の男性らしき声に少女は何も答えない。
父が病死し、その数週間後、母は自ら命を絶った。
父が残した多額の負債。 それを肩代わりし、少女を身請けにと名乗り出たのが神宮寺だった。
しかし、彼が面倒を見ようと約束したのは少女だけ。 自らの存在が娘の今後に負担を強いることになるであろうことを考えた母は、置手紙を残して自殺していた。]
(66) 2011/01/04(Tue) 14時半頃
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(何も見たくない。 何も聞きたくない。 何も、話したくない。 近寄らないで。私に構わないで。)
[少女の心の声が翠の頭に響く。]
(67) 2011/01/04(Tue) 14時半頃
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『住み込み…ですか?』
[若い店主は驚いたように細い目をしぱしぱさせる。 着の身着のまま、何処かから逃げ出してきたかのような少女は、真剣な目で店主を見つめてこくりと頷いた。]
『んー…因みにご両親はこのことをご存知で? いえ、私には貴女は未だ随分お若いように見え―――わわっ!』
[上手く言葉が紡げないらしい少女は両親の話になると首を何度も横に振って、どうしてもと言うように店主の服の裾を掴んだ。]
………願…い、します……
[搾り出すように、少女はか細い声を出す。 ぎゅうっと、服の裾を掴む手に力が篭められる。 見れば、その手は小刻みに震えていた。]
『………』
[若い店主は少女の様子に何を思ったのか考えること暫し。 やがて、決意したようにひとつ頷いて少女の頭に手を乗せる。]
(68) 2011/01/04(Tue) 15時頃
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『――――解りました。 実は言うと、最近ずっと人手不足で困っていまして…… 住み込みで働いて頂けると私も助かります。 これから、宜しくお願い致しますね。』
[にっこりと穏やかに笑う若い店主。 その顔をじっと見つめる、翡翠の少女。]
……柴門さ、ん……
[夢現に翠は囈言を呟いた*]
(69) 2011/01/04(Tue) 15時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/04(Tue) 15時半頃
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―― 大通り ――
[むしめか゛ねを手にした路行き。 ふと女性の声が掛けられる。>>65 ぱ、と両手を顔の高さに上げて軽い笑みを浮かべた]
こんにちは。
いいや、あたしは探偵気取りのガキんちょさ。 人狼の手がかりが掴めりゃあいいと思ったが なかなか此れが難しい。
そうだね、人狼でない人ならば、分からなくもないのだけどね。
(70) 2011/01/04(Tue) 18時半頃
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[例えばお嬢さん、とむしめか゛ねで彼女の様相を見]
森の葉っぱがついてるね。 人狼が住まうという森のものだろう? 此処で知恵の浅い探偵ならお嬢さんを人狼と決め付けるところ。
[ちっちっち、と指を左右に振って]
そんな用心の浅い人狼はいないさ。 概ね、人狼を探しに森に行った、一般人。 そんなところかい?
[貴和子に正否を問うように小首を傾いだ]
(71) 2011/01/04(Tue) 18時半頃
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あたしは山崎明里。 お嬢さんの名前も聞いていいかい?
[人狼探し仲間になれそうだ、と悪戯な笑みを浮かべる]
人狼ってやつぁ、人間に紛れてる。 得てして、そんな風な獣になっちまったんだろうね。
恐ろしいさ。 隣の誰かが其れであるとも限らない。
だけどお嬢さんの目は真摯な色が在る。 だから信じたいと、思えるね。
(72) 2011/01/04(Tue) 19時頃
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― 展望台 ―
[どのくらいそうしていたのか。 ドーム型の雨よけの下に設置されたベンチに腰掛け、彼女はずっと海を眺めていた。 日は落ち、当たりを照らすのは淋しく一本だけ立つガス灯のぼんやりとした明かりのみ。街でも明かりが点りだし、ちらちらとあちこちに光が輝いていた。 先程から降り出した雪は、すぐにしんしんと降るようになり、あたりをまた白く染め上げる。
――怖いくらいの静寂。
教会の隣にある森が目に入る。 黒く大きな影となったそれは、教会を呑みこもうとしているように見えた。]
(73) 2011/01/04(Tue) 19時半頃
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(帰りたくない。
[幼い頃の忌まわしい記憶がふと蘇り、彼女は身体を震わせた。 「あの森には近付いてはいけない」、幼い頃に母親からそう言われたのは、人狼が潜んでいるからではなく、ただ単に迷い込むのが危なかったからなのだろう。それを破り、彼女は森へ入り、そして暗い森の中を二日間さ迷った。 以来、あの森は彼女の中で最も忌まわしい恐怖の対象としてあり続けた。
自分の中に閉じ込めてきた恐怖心が、じわじわと溢れ出てくるのがわかる。 どうにか、なりそうだった。
彼女は、ぎゅう、と握っていた手を開く。 そこには桜の形をした小粒銀。
―怖い思いが薄らぐといいンですが。―
男の言葉を思い出す。
彼女は、自分が人狼があの森に潜んでいる事を恐れているというよりも、あの森自体を恐れているのだろう、と気付いている。 しかし、この銀が人狼避けのお守りであっても、すがらずにはいられなかった。]
(74) 2011/01/04(Tue) 19時半頃
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[雪は降り続ける。
傘も持たない彼女はいつその場から動くのだろうか。]
(75) 2011/01/04(Tue) 20時頃
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――大通り―― [彼女はにやりと笑い、ちっちっとばかりに虫眼鏡を振る。その姿があまりにも様になっていて、少し笑った。 年齢は自身より少し上だろうか?童顔のようだ]
確かに……先程、森に居りましたわ。 もちろん人間でしてよ。人狼ではございません……わかるんですの!?
[凄い凄いとばかりに目をきらめかせ、彼女に近寄り笑う。人狼探し仲間、という言葉に胸が踊る]
わたし、馬込貴和子と言いますわ! 明里さん、人狼探偵仲間として、よろしくお願い致しますね!
[きゃいきゃいと笑う。 明里の僅かな情報と、自分が兄より聞いた柴門連行の話を教える。話が合えば、犯人は誰かで盛り上がるだろう。 探偵とは言え真似事、このような幼い少女二人組では、当の人狼が誰にせよ、付け入る隙は非常に大きいだろうけれど、その懸念はまだ彼女達には無い]
(76) 2011/01/04(Tue) 21時頃
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[からころり。下駄の音は雪に消されてそうは響かず。 降りやまぬ雪に、どこで買いこんだか甘酒片手にげんなり見上げ]
やまないなぁ。雪とやらは飽きるを知らんらしい。 根なし草には寒い寒い。 どこかで雪を凌がせてくれるとこがあれば嬉しいンですがネ。 あの傘屋の旦那はもうお帰りか。 それともあの教会というトコでは神様がかくまってくれるかしらん
(77) 2011/01/04(Tue) 22時半頃
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−1/2 自邸−
それでは往復が忙しなかろうに。
[寝台の傍ら、シリンダーデスクに備え付けの椅子を示す。 男が移動しなければ、自分が珈琲の器を手にそちらのほうへと歩く]
…なるほど、それで「見限らないで」なのか。
[女のいっていた言葉を男は声にする。 確かに主が捕縛されたとなれば店の信用が ガタ落ちになるのは目に見えている。 入っていた注文もなかったことにする人間はきっと増える]
(78) 2011/01/04(Tue) 22時半頃
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さて、主上のお耳にまでこの噂が入っているとは思えない。 だが…人狼が捕まれば、警察も大喜びだし、何より 最近巷で流行の超能力者とやらも其れ見たことかと 大手を振ってしゃしゃり出るだろう、という事までは想定できる。 まあ…今まで逃げおおせてきた連中だとしたら、 何故ここで尻尾を出したのかも不思議だが。
[首をかしげて一服。 少し冷めた珈琲に、男は眉をひそめる]
どちらにせよ、このままでは鼬ごっこ。 尻尾の一つもつかめれば。
[懐に片手を入れて薄い視線を彷徨わす。 支給されている拳銃は確かに身を守るために]
(79) 2011/01/04(Tue) 22時半頃
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…御仁。一つ尋ねてみたい。
[引き抜いた手で白磁の添皿を持ち上げながら 男は男に尋ねる]
狼除けになるという着物と、 距離を置いたところから威嚇できる銃弾。 御仁ならば、狼に対する対策としてどちらを信用する?
[謎かけのような口調で、杯を空にしながら男は尋ねた]
(80) 2011/01/04(Tue) 22時半頃
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[男が手にするのは一本の破(や)れ傘。どこぞで拾ったらしきそれ。店で見た番傘とはくらぶべくもないが、 持つこと自体が好きな男はそれでも全く構わぬらしい。 薄い着物と足袋も履かぬ素足の下駄、
からん、ころん。
手の中にある小粒金。 それさえあれば着物や蝙蝠傘だとて望むものを手に入れられるのに。
ちゃりんちゃりん。手の中で弄びつつ]
あの人は、怖がらずにいらっしゃるかな。
[桜の銀は、雪に濡れても桜であって。 寒の白桜、渡した人へふさわしかろう。 ふうらりふらり、教会へ。
途中でへくしっ、とくしゃみを零しつつ]
(81) 2011/01/04(Tue) 23時頃
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[洋に彩られた邸の中、主人が和服を纏っていても浮つく己の存在。 不躾と解りながらも少しだけ部屋を見渡した。 普段触れる事のない海の外のものが煌びやかに飾られている。 示された備え付けの椅子に促されるまま座りやる。 近くに寄れば、べっどやしいつも小綺麗にされているようであった。
その時か、翠の夢現に毀れた声が聞こえる。 其れは近付き翠の姿を困ったような顔で眺め、そして少しだけ笑った。 起きるまで、と熱にか夢にか魘される肩を とん とん とん と叩いた。 手つきは慣れたそのもの。]
内の弟子もよく熱をだしてな、魘されていたものだ。 その度こうしてやってたんだが。
…此の子は余程に店主を慕って居るのだろうよ。
[とん とん とん と。]
(82) 2011/01/04(Tue) 23時頃
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何故今尻尾を出して見せたのか、か。 文明開化の産物と念うが、それは個人的な念いが強いか…済まない無かった事にしておいてくれ。
[其れは顔を窓に向け、哀しげな顔をして見せた。]
また、其方は難しい事を謂う。 狼除けの着物と威嚇できる銃弾とは…。 どちらも信用たるやも知れんし、どちらも当てにならんやも知れん。
ただ、そうだな。 時代遅れの頭にすれば、鉛飛び出る絡繰は苦手だろうて。 己に手に入るのなれば狼除けの着物を拵えて、魘される子供に掛けてやりたいかね。
[それは夢に魘される翠にでもあり、店番をする弟子にでもあり、 雪の中震える女にでもあるやも知れぬ。]
(83) 2011/01/04(Tue) 23時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/04(Tue) 23時半頃
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[落ち着かない様子に少しだけ肩を竦めた]
落ち着かないところにつれてきてしまって申し訳ない。 奥邸は今は父が外出していているのでね。
[病人の看病が手馴れているらしい様子を見ながら 男はちらりと窓の外を眺める。雪は止まない。 もう少し部屋を暖めるつもりなのか、 暖炉の様子を確認するように少しだけ寝台から離れる]
文明開化なんて既に昔の話。 既に世は改まって、都すら位置も変わったというのに。
[かすかな沈黙、薄い色は細くなった後で暖炉の中を 火かき棒で軽くつついて調子を見る。 その間、男は一言も喋ることはなかった]
…魘される、ね。
[その言葉は、棒を片付ける音に混じって濁る]
(84) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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…もし、お嬢さん?
[雪の下、森を眺めやる白い娘は色にとけそうで。 傘もささずに佇む様に、流石に少し、眉をしかめ]
風邪引きますよ。せめて雪風吹かぬ所で、見守ればよいものを。 怖い思いをされないようにお渡ししたものは、 貴方の不安には小さすぎましたかしらん?
[破れ傘をすい、と差し出そうとも、 既に積もった雪は娘を彩るままに。
何故そこでそうしているかは聞かぬ。 娘がそこから立とうとせぬなら自分も動くまい。 もし何か悩みを吐き出したいのなら黙って頷こう。 一人になりたいのなら、その意思尊重せぬことはなく。 「惚れた」の言葉に、嘘はこめぬと。
夜明け前には流石に立ち去ろうが*]
(85) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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……ん…
[どくどくと、止め処なく発せられる体内の熱。 翠が無意識に身を捩ると、額の手拭がするりと落ちた。 弾力のある大きな枕に広がる榛色の髪は湿り気を帯びている。]
―――……
[耳尻を掠める手拭の感触に翠は朦朧としたまま、目蓋を開ける。 とん とん と肩を叩く規則正しい暖かさ。 ぼんやりと映る景色。 ぼんやりと映る顔。 近いようで、遠くに聞こえる話し声。]
(86) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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ヴェスパタインは、翠の意識が戻ったような気配に視線だけそちらに向ける。
2011/01/05(Wed) 00時頃
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いや済まない、見たこともないものが多く目が移ってしまった。
[幽か程に苦笑を見せようか。]
昔、そう…昔なのやも知れん。 変化が余りに急速すぎて、回灯籠を眺めるようで。 …解りますまいな、旧い人間ほど頭の固いものよ。
[雪の降る、肩を叩く、暖炉を突く音の中に自嘲を隠しきれたろうか。 火かき棒片付ける音に紛れた言葉には、解らずともただ一つ頷きを返すのみ。]
人狼、か。
[呟く声はノワールでの感慨の無い呟きに同じ。]
(87) 2011/01/05(Wed) 00時頃
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…今……人、狼……
[和彦の呟く声が翠の耳に響く。]
違……柴門さんは……!
[発せられたその単語に、霞んでいた意識が急速に晴れて、翠は反射的に身体を起こそうとした。]
(88) 2011/01/05(Wed) 00時頃
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!!
[肩に置いた手に反応が見られ。 異国交じる男の視線を追った瞬間、起き上がろうとする翠と目が合った。]
落ち着け。 翠さん、主人を慕う気持ちは解るが無茶をしすぎだ。
[突然飛び起きようとする身体をべっどへと押す。]
この御仁が助けてくれなければどうなっていたか。
(89) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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[明里の知識は多かった。人狼について、噂話で聞いた物、そうでない物、非常にたくさんの知識が有る。もちろん本物かどうかはわからないが、その絶対量の多さに舌を巻いた。 実際のところは、活動写真や異国の本等から得た知識なのだろうが、そんな事を貴和子が知る由もなく]
お詳しいですわね!頼もしいですわ!
[そう言うと、明里はにやりと笑った。話し方も親しみやすく、とても興奮するし盛り上がる。
しかし内心、どこかで明里を信じきれていない自分を感じていた。彼女の飄々とした態度が、先程出会った子梨山犬を思い出すせいか。掴みどころが無い、と言えば良いだろうか]
(楽しい、とても楽しい。それでも……なんだか……)
[異人であったヨーランダは、その瞳の奥に有る不安は本物だった気がする。 先程の山犬は非常に怪しいと思った。それでも、貴和子の言葉では彼を連行するのは不可能で。
そして、目の前にいる明里からは、山犬と同じものを感じた。それはあくまでもその態度から感じる良くない印象でしかないのだろうけれど]
(人狼について、詳しすぎるのですわ。わたしを信じてくれるとしても、何だか……?)
(90) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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置きぬけ一番、随分威勢のいいことだな。 その調子なら、薬も必要ないか?
[腕を組んだ男は零れる溜息を隠さずに、 寝台のほうへと近づく]
なるほど、その様子からすると 洋品店の主が捕縛されたという噂は、事実らしいな。 警察は誤認逮捕で訴えられる覚悟は出来ているんだか、さて。
[目の前の二人のやり取りを眺めながら肩を竦めた]
(91) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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や……
[身体が重い。 身体が熱い。 身体が寒い。
でも、こうしては居られない。
和彦にベッドに押し戻されて、翠は弱々しく抵抗する。]
は、離して……下さい……
(92) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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[一度疑惑が膨らむと、その勢いは止まらなくなる。明里に対する不安な気持ちが溢れた。 貴和子自身、森に深く分け入ったでもなし。葉もそれなりに払い落としている。それでも、彼女は虫眼鏡を使用して森の葉と言い当てて見せた。そんな物が、見えるのだろうか?
明里は何も悪くない。ただ、貴和子にとって良くない印象が重なってしまって、それを盾に不安感が増しているだけで。 ぎゅ、とロザリオを握り締める。彼女が人狼で、貴和子を懐柔しようとしているのなら、貴和子はどう動けば良いのだろうか]
明里さんは、人狼をご覧になった事はお有りですの?
[明里と街を歩きつつ、時々道行く人に話し掛けては、正月の挨拶がてら情報を集める。挨拶をするのは立場上知り合いの多い貴和子の役目。その会話に追加して、後ろから明里が突っ込みを入れてくる。 怯えている人、何も考えていない人、反応は多々あれど、流石に噂は大きく人狼の事を知らない人は居なかった。それでも、明里以上の情報を持つ者は居ない。
不安になればなるほど、首から下がったロザリオに触れてしまう。暖かいものを感じるそれが、唯一の慰めになった]
(93) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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[謂うことも届きそうにない翠の弱々しい抵抗、口端に溜息をついて。 吐き出した分の空気を吸い込み、すっと片手を上げた。 小さく掲げた掌は汗ばむ翠の額へと下ろされる。 名を知らぬ者が見ていようが、彼女が熱を出していようが構いはしない。 その手は額でぺちっと小さな音を立てた。]
休みなさい!
[ぴしゃりと言い放つのは子供にするそれの如く。]
柴門さんは“人狼”でない、ならば直ぐに釈放されよう。 信じて待つのも出来んのか。
(94) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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………な。
[和彦の手から額に齎される僅かな痛み。 子供を叱るような言葉に、肩で息をしつつも翠は笑う。]
…放っておいて、下さい……
直ぐに釈放される? 直ぐとはいつ、ですか? 信じるって、誰を? まさか、彼を連れて行った警察って言う訳じゃないでしょう?
何も知らない癖、に… 勝手なこと、言わないで……
(95) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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[お譲さん、と呼ばれ声の方に顔を向ければ、桜の銀をくれた男が破れ傘を手に立っていた。 掛けられた男の言葉に小さく首を降れば、髪にかかった雪が静かに落ちる。
男は、それ以上何も語らず、動かず。 彼女もまた、座ったベンチから腰を上げようとはせず。 どの位そうしていたのか、静かに口を開いた。]
…しばらく、傍にいてもらえますか?
[俯き、弱々しい声でそう言った後、躊躇いがちに男の顔を見上げる。 男が僅かに笑むと、彼女もまたふわり、と笑んだ。]
(96) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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へ?人狼?見たこと? ないない。あるわけないって。
[からりとした笑みで応える。 貴和子の不安を知る由もなく、 のんびりとした調査は次に往く場所すら決めていない。 そんな悠長さが、仇となるか。 何処かで他人ごとだと思っている。 本当はそんなものいないんじゃないかと思っている。 或いは居るとするなら自分のヒロイズムが捕える、と。]
人狼なんて見っけたら縄でふん縛っちまえばいいのさ。
[その緊迫感に欠けた態度こそが、 ―――怪しい、などと、自覚せずに]
(97) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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どうぞ?
[傍に、と言われれば別段断る理由もない]
そんな小さな銀に縋らせてしまったお詫びということでネ。 やっと笑っていただけたことですし。
[もう一度、人懐っこい笑顔を浮かべて見せて]
そういやお名前、伺っておりましたっけネ? 伺ってましたら失礼、手前、物覚えが悪いンで、 もう一度伺えたらと。
(98) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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…まったく、いい大人が勢いに任せて口喧嘩とはね。
[軽くぼやきながらその様子を男は眺めていた。 事の発端が人狼とはいえ]
狼よりも人のほうが恐ろしいもんだ。 尤も、人狼とやらがどんな存在かはわかりかねるが 果報は寝て待てというだろう。
[寝台の翠に告げる声はかすかに低い。 薄い色の視線を向けたまま、男は続ける]
即時の釈放を店主が望むなら構わんだろうがね。 店主だって、何も言い残さずに連れて行かれたわけじゃないだろう?
[当事者ではないと、それはわからないこと。 笠屋の男が押さえ込むのが早いか、針子が逃げるのが早いか。 男にとってはどちらでも構わないが]
…尤も、その体調じゃ鋏だって碌にもてなさそうだ。
(99) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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ヤニクは、もう一度、「へくしっ」。くしゃみ一つ*
2011/01/05(Wed) 01時頃
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何も知らん。 翠さんと柴門さんの間に何が在るかは誰にも解らんだろうよ。 けれど、慕われる者の気持ちは解る。 己を慕う者が在る者の気持ちは知るつもりだ。
己の所為で、慕う者が熱を出したり倒れたり無茶苦茶をしたならどう念う? 己の帰りを信じず我儘を謂うていたならどう念う?
[笑われようが疎まれようが莫迦にされようが。]
御仁、薬を無理矢理にでも飲ませてやってくれんか。 …五月蝿くしてしまって済まないな。
[抑えつけておかずとも、さすがに解るだろうと手を離し。]
(100) 2011/01/05(Wed) 01時半頃
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あぁ、そういえば…まだ名乗ってなかったような…。
[男に言われ、ようやく気付く。]
ヨーランダ・七緒・ベイルと言います。
女学生さんはヨーランダさんと呼ぶし、傘屋さんは七緒さんと。
お好きに、呼んでもらえたら。
[男の人懐っこい笑顔につられ、彼女もまた笑う。]
(101) 2011/01/05(Wed) 01時半頃
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は……私にはもう、寝る所なんてありま、せん… もともと、何も無かった……
大人しく待ってて、誰かが助けてくれたことなんて…… そんなこと…今まで一度だって……無かった――――!
[感情的な言葉が出るのは高熱故か。 逆撫でするような柊吾。 子供扱いするばかりの和彦。
心が閉ざされていく。]
(102) 2011/01/05(Wed) 01時半頃
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薬は机の上のその袋。 だが、生憎と俺は出来れば本人の意思は尊重したい性質でね。 本人が納得して薬を飲まないんだったら、 俺はそれを黙認するだろうよ。 効く薬も、要らぬと飲めば効かないものさ。
[男の言葉に返事が返る。 薬の袋は確かにシリンダーデスクの上にあった。 単純に飲ませることだけ考えるなら こちらに頼むより傘職人の男自身が動くほうが余程早かろう]
(103) 2011/01/05(Wed) 01時半頃
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ヨーランダさん、ネ。やっぱ不思議なお名前ですナ。 ちと長くて舌噛みそうですわ。 ではヨーラ?さんでもよろしいかしらん?
……もし、人狼が怖くて森を見張ってらしてるンならね、 約束してもいいですよ。
お嬢さんはちゃんと安全だとね。
別の理由でいらっしゃるなら 手前はここにいて差し上げるしかできませんが。
まぁもし手前の風邪を心配して下さるお情けがあるンでしたら 屋根の下に戻って下さると冥利に尽きるンですが、ねぇ?
[手に持つ暖かい甘酒を差し出しつつ、 彼女の身を遠回りに案じて。 だが無理強いだけはしないけれども*]
(104) 2011/01/05(Wed) 01時半頃
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[向き直る顔は真剣なもの。 それはやはり子供扱いに念われたろうか。 けれど単純な怒りで話している訳ではなかった。]
雪の中待つだけの翠を助けてくれたのは、この御仁ぞ。 例え今すぐ駆けたとて、今の翠に何が出来る。 結局御前は雪の中待つだけしか出来んだろう。 上様に刃向かい、罰せられるか? さすれば“人狼”でない柴門も、立場危うくなるであろうな。 御国に反する下を持つ者として、誤認逮捕の隠れ蓑に罪を被せられても文句は謂えぬ。
待っていて安穏得られる等在りはせんのが当たり前。 それを歎き哀しむ暇があるならば、何を信じ何を守るか、己が今すべきは何か考えるが先であろう。
[しっかりとした声で伝わるようにと。 届かなければ、致し方ない。]
(105) 2011/01/05(Wed) 02時頃
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……私の、気持ちは……? いつも、みんな……そうやって、私の気持ち、無視して……
[和彦の諭すように紡がれる音に翠は小さく声を奮わせる。 頭を過ぎるのは母の顔。 身請け話に、良かったなど声を掛けてきた者達の顔。]
………ごめん、なさい*
(106) 2011/01/05(Wed) 02時頃
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嗚呼、解った。 薬は当人に任せよう。 謂うこと解れば飲んでももらえよう。
此方も手出しはせんでおく。
[それだけ伝えると椅子から腰を上げた。 無理矢理に飲ませはせず、立ち上がる。]
御仁、此方が此処に在っても騒音になるだけであろう。 店も弟子に任せたままだ、済まぬが暇させて頂く。
[からりと下駄の足音は立ち上がる。]
檀 和彦と謂う。 邪魔をした。
[そうして其れは部屋を出た。]
(107) 2011/01/05(Wed) 02時頃
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