75 サプリカント王国の双子
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教会の鐘が鳴らされ、聖貨騎士団が到着した。村の名士が応対する中、集まった人々はわけも知らされず、言い知れぬ不安を感じていた……。
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が5人、共鳴者が1人、王子様が1人、囁き狂人が1人、人狼が1人いるようだ。
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ちょっと!そこの貴方、何をしているの! 聞いたでしょう人狼がいるのよ、はやく見つけて処刑なさい!
(0) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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―城・2階バルコニーと国民の集まる庭―
教会の鐘が12時を告げる。それと同時、マイクのスイッチが入り独特のキィンという高い音が辺りに響いた。
――皆様、静粛に願います。
大臣がマイクの前に立ち、開始を告げる。
少しして、2階バルコニーから双子の王女を従えて女王グロリアが姿を現した。
国民の前に姿を見せるのは、数ヶ月ぶりだ。
女王は大臣からマイクを受け取ると、高らかに宣言を始める。
(#0) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
――誉れ高きサプリカントの国民の皆さん。
今日この日を貴方達と迎えられたことに感謝します。
……私が女王の座に就いたのは今から丁度25年前。
5年もの間世継ぎを授かることができず、皆さんには大変な心配を掛けてしまいました。
世継ぎを産んだ後も何度も病に伏せり、公務すら満足に行えない状態に、皆さんもさぞ不安だったことでしょう。
しかし、聡明な妹王レベッカと国民の皆さんに支えられこのサプリカントは今日までの繁栄を維持して参りました。
そしてこれからは、私の大切な娘たち――シルヴァーナ、そして、ミッシェルが私達を継いでこの国を更なる高みへと導いてくれることでしょう。
(#1) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
噂話には直接触れずとも、女王が"私の大切な娘たち"と公の場で宣言したことには意味があった。
式典の様子を中継しているテレビ局はここぞとばかりに用意していた"グロリア女王、あの噂を完全否定"とテロップを流し、テレビカメラは大きく二人の王女の姿を映していた。
(#2) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
女王即位25周年記念式典兼、次代女王・宰相のお披露目は"女王の体調を考慮して"僅か15分程で終了となった。
次いで行われるのは、女王と王女を囲んでの対談。王女たちにとっては此処からが本番とも言えよう。
――困ったことになりました。招待状は、十名程にお送りしていたのですが。噂を信じ欠席すると連絡を頂いたのが5名、急病で1名、交通事情により到着できない方が1名、……恐らく、お越しになられるのは2,3名になるかと。
臣下から上がってきた報告に、少人数のほうが寧ろ王女たちの負担も減るだろうと女王は判断したようで、予定通り一部の"婚約者候補"へのお目通しも行われることになった。
(#3) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
天気は、頃合を見計らっていたかのように徐々に*悪くなり始める*。
(#4) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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――式典バルコニーそば――
[城内に戻れば、不在の非を詫びてからミッシェルに付き従った。希望があれば、もしくは乱れがあるようなら、最後の手直しとばかり髪の真珠を、服の裾を、僅かに乱れた紅を手入れしただろう。 その時に、飾り布の皺も、染みにならぬ程度水を含ませて出来る限り伸ばしたか。
そして、バルコニーの開く時が来る。 誉れを覚えながら、ミッシェル=サプリカントの背を、十と五分が経つ間、ただ見つめていた。]
(1) 2012/01/09(Mon) 00時半頃
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[あっという間の事だった。 使用人に呼ばれ、控えの間へ移り。 シメオンに最後の手直しを頼み。 彼の手がドレスから離れる瞬間が、スローモーションのように思えた。]
…… いってきます。
[まるで、別れの挨拶のように。]
(2) 2012/01/09(Mon) 01時頃
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―式典 バルコニー下―
[式典前、直しの間。 シルヴァーナとは、何かしら会話も交わしたのだろうか。
一通り整え終えれば、民と共に表から見ると申し出る。 例えば傍にと言われても、リリィに見せると言う理由を出し、 珍しくも固辞する事だろう。
妹王女に付き従う、もう片割れの世話係を横目に。 半ば急ぎ足でバルコニー下に現れた時には、 常の服、その肩にリスザルの姿携えて。]
(3) 2012/01/09(Mon) 01時頃
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―バルコニー―
[>>0:135控えの間にて、ハンスに再度その姿を整えられる。 リリィが選んでくれた素敵なお花、リリィにも見せてあげたいわと、彼の飼うリスザルも式典の間連れてくればいいと言う。 既に彼がそう思っている>>0:113ことは知らなかったが]
――……。
[母が国民に語りかける間の己の仕事は、王女らしく優しい笑みを浮かべながら、此方を見上げる国民の姿を目に焼き付けること。 そして決して男と悟られぬこと。
凛とした姿で立つシルヴァーナの姿は、まさに女性そのものだっただろう]
(4) 2012/01/09(Mon) 01時頃
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[姉と、母と合流し、ともにバルコニーへ向かう。 硬い表情は、緊張とみられたか。 グロリアからの気遣いに、大丈夫ですと答えて。
階段の一段一段を踏みしめるようにして、 そうして見下ろした国民たちの姿が、視線が。 女王グロリアの宣言が、胸へ突き刺さるようだった。]
[民へ見せる姿は、望まれる通りの、完璧な王女のもの。 所作の一つ一つは、淑女としても恥じるところのない。 僅かな時間でも、すっと伸びた背筋と、意志の強そうな微笑は印象づいたろうか。]
(5) 2012/01/09(Mon) 01時頃
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サイラスは、ハンスの肩の上、リリィも自分を見ていると気づけば一層微笑みが深くなった。
2012/01/09(Mon) 01時頃
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― 城・裏口 ―
[12時の鐘が、鳴る。 バルコニーの方ではそろそろ王女が姿を現した頃だろう。 一方ベネットは。]
『このバカもんが! こんな大事な日に一体何処をほっつき歩いとったんだ!』
[庭師の長に大目玉を食らっていた。 事情が事情なだけに、弁解する事も出来ずただひたすらに小言を受け平謝り。 大通りから一緒に荷物を運んでくれた馴染みの業者が長を宥めてくれた事で、ほんのちょっぴりだけ怒られる時間が短くなったとか。]
ありがと、バーナバス。 おかげで助かったよ、いろんな意味で…。
[こってりと怒られてから、恩人へ礼を言う。 バーナバスと呼ばれた男は、礼より現品のがいいねなどと冗談を飛ばしながら愛車を駆り、次の仕事へと向かった。]
(6) 2012/01/09(Mon) 01時頃
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……そういえば、あの人は間に合ったかな。
[花壇の手入れをしながら思い返すのは、園芸店で出会った青年。 自分のせいで遅れたりしていなければいいなと思いつつ”お願い”も守ってくれればいいなと思っていた。 客人に荷物を運ばせたなんて知れたら、明日から路頭に迷うかもしれない。 だから、どうか内密に…!との願いは彼の心に届いたかどうか。]
ちゃんとお礼が出来るといいんだけどな。
[”お願い”とは別に、別れ際にもうひとつ青年に告げた事があった。 もし良ければ本当に庭園へ来て欲しいと。 礼にはならないかもしれないが、自慢の庭を案内すると。 自慢の庭と言っても当然ベネットの作品ではないのだが。 それでもこの素晴らしい庭を案内出来ればと、足を運んだ際には”ベネットを呼べ”と使用人に申し付けて貰うように頼んだ。 果たして彼は来てくれるのだろうか。]
…ん、あれ。 なんかやな雲だな。
[花に栄養剤を与え終えてふと空を見上げると、あれだけからりと晴れていた空にどんよりとした雲が漂い始めていた。]
(7) 2012/01/09(Mon) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 01時頃
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―控えの間―
…ふ。
[僅か15分のお披露目は、想像よりも神経をすり減らしたらしい。 控えの間の扉が閉じた瞬間、ふっと肩に疲労感を得た。 用意された椅子に、深く座り込む。]
これから… 対談の、時間でしたか。
[シメオンは、控えていたろうか。 いつもつい視線がいくのは、唯一自分のといえる世話役へだった。]
(8) 2012/01/09(Mon) 01時半頃
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―式典 バルコニー下―
――……。
[久しぶりに見る、現女王の姿。聞く、声。 少し遠目ではあるけれど、現れた女王の、王女らの姿は 肉眼でもはっきりと確認できる。 言葉なく、生成の奥のオリーブは、じいと見上げる。 その視線の向かう先がどこなのか。 きっと上から見下ろすのでは、追う事はできまい。
肩の上ではリスザルが、大きな眼をきょろりと回し 気に入りの「花」を機嫌良さげにじいと見上げる。
艶やかな「花」を好む性質。 時折抜け出しては、 庭園へと遊びに行ったりもしているようだった。
慣れた庭師であれば、飼い主も賢さも知っているのだろうけれど 新米の庭師には、そこまで情報が伝わっていたか、どうか。]
(9) 2012/01/09(Mon) 01時半頃
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[見える、けれど、手を伸ばしても触れる事の出来ぬ。 そも、手を伸ばす事すら躊躇われる。
それは「従者」と言う己の立場を、確認する為のような距離。]
(10) 2012/01/09(Mon) 01時半頃
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[スピーチが終われば、肩のリスザルが 深まる微笑み咲く様子に喝采送るよう手を叩く。
その所作に、ポケット忍ばせた木の実を与え。]
――……ああ。 やはり、あの濃桃を選んだのは、正解だった。
[満足そうに呟き、口元にはより深く、笑みを浮かべ。]
(11) 2012/01/09(Mon) 01時半頃
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― 城 庭園 ―
[鳴り響いたのは、正午を告げる教会の鐘。
群衆から少し離れた位置から見上げるバルコニー。 女王グロリアと、その娘たる二人の王女。
美しい上等なドレスを身にまとった二人の姿。 髪を彩る花の彩は、“彼女”達の金の髪をより鮮やかなものに見せるか。]
………シルヴァーナ様と、ミッシェル様。
[名前だけは知っていたが、いざその姿をこの目で見るのは初めての事だった。 あまり女性と接する機会が多かったわけではない。 中等、高等とも、男子学院だった為、同年代ともなれば尚更だった。
それでも、二人の姿が美しい事は、遠目からでもはっきりとわかって。]
(12) 2012/01/09(Mon) 01時半頃
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帰りたい……
[尚更重く、吐き出される台詞。 懐から取り出した直筆の招待状。 木立瑠璃の視線を落として、眉を顰める。]
……僕には、無理ですよ。
[そう、愚痴を零しながらも、式典が終われば城の中へと向かうのだろう。
警備の者に招待状を見せている最中、ふと、視線を空に向ければ、先程まであれだけ輝いていた太陽が、雲に隠れ始めていて。]
降りそうだな……
[小さく呟いたのと同時、城の中へと入る許可が下りるか。]
→ 城内 ―
(13) 2012/01/09(Mon) 01時半頃
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リリィ。 少し、遊んでいなさい。
[>>4主の申し出てくれた通り、式典を堪能したリスザルは 満足そうに毛繕いをはじめだす。 その心根を思えば、ふ、とその時のように口元緩む。
……まだ、仕事の残っている。 寧ろこれからが、王女らの本番。
肩の上へとそう告げて、再び向かうのは主の元へ。]
(14) 2012/01/09(Mon) 01時半頃
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ええ、そうですね。対談が控えております。 お疲れなら、少しだけでも時間を取りましょうか。
冷たい紅茶でも用意しましょう。
[椅子に座る傍ら立ち控えていたが、滲む緊張に薄く笑む。 その場にいたならば、もし宜しければ、と前置いてから、シルヴァーナと女王陛下にも伺った。]
(15) 2012/01/09(Mon) 01時半頃
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ブローリンは、淀む天気に、戻る前一度空を見上げた。
2012/01/09(Mon) 01時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 02時頃
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[これから会うことになる招待客もこの中の何処かにいる筈だが 遠目である上に顔を知らぬ以上、それを確認することは不可能で。
やがて披露が終われば、控えの間へと戻ることを許される]
お母様、大丈夫ですか?
[母の具合が悪くなっていないかと心配する。 だが、母はまだこれからですよと、真剣な面持ちで語りかけた]
――はい、お母様。
[それから椅子に座るミッシェルをちらりと見やった。 シメオンからの提案にも笑んで]
そうですね、戴けますか。 お母様も。喉が乾いていませんか?
[彼の提案に同意しながら、母にも紅茶を誘った]
(16) 2012/01/09(Mon) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 02時頃
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ありがとう、シメオン。
[いつもどおりであれと己に命じてはいるものの、 気を張り続ければいいというものでもなく。 隣にある世話役の言葉に、ほっとした笑みを見せた。
近くにある母や姉の姿は自分ほど疲労してはいないように見えて 自分の弱さを恥じる。]
すみません、
[咄嗟に謝罪が出たが、それもおかしな気がして口ごもった。]
(17) 2012/01/09(Mon) 02時頃
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ミッシェルは、紅茶を受け取れば、緊張と疲れで硬くなった表情も和らぐだろう。**
2012/01/09(Mon) 02時頃
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かしこまりました。
[言葉短く、一礼して場を辞した。
向かう先は厨房。メイドをひとり呼び湯を沸かさせ、その間に茶葉を選ぶ。 アールグレイの中でもベルガモットの香りが高い爽やかなものをひとつ選んで、ポットに入れる量は常の3割多く。 湯を注ぎ濃く出す紅茶は、葉がふっくりと開き辺りに満ちるフレーバーだけで酔えそうなほど。 よく蒸らしたところで氷を入れたグラスに注げば、ぱきぱきと氷の 罅いる音と共に柑橘に似た香りが立ち込める。
からりと氷の鳴るグラスを三つトレイに乗せ、足取りは静かに控えの間に戻る。]
(18) 2012/01/09(Mon) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 02時半頃
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いいのよ、時間はあるのだから少し休みましょう。
[ミッシェルが謝る理由をほんの少し勘違いしたまま笑む。 もちろん、己だって疲れていないわけではない。 ミッシェルより疲れているように見えないのは、性差から来る基礎体力の違いだろう。精神は同じようにすり減っていた]
ありがとうございます、シメオン。
[戻ってきたシメオンからアールグレイを受け取り口に含めば、自分もだいぶ喉が乾いていたことに気づく。 それでも王女の身、一気飲みなどはしたない真似をするわけもなく。 ゆっくりと味わいながら、時間の許す限りは軽い休息を取っていた]
(19) 2012/01/09(Mon) 02時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 02時半頃
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[>>14命を受けたリスザルは、返事をするようにキィ、と鳴いて。 肩から飛び下りれば、向かうのは庭園。
主に貰った木の実を頬張り、頬膨らませ。 キィ、と来訪告げる様に上げる鳴き声は、 空を見上げる足元>>7だったか。]
(20) 2012/01/09(Mon) 10時半頃
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ブローリンは、城内、廊下を静かに歩く**
2012/01/09(Mon) 10時半頃
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―城敷地内・バルコニー下―
[ベンチから、バルコニーのよく見える位置に動いていた。 暑くて動くのを嫌った主をここまで動かした従者が どれだけ苦労したかは推して知れよう。
マイクのスイッチが入り、キィンとした音に眉を寄せたものの、 女王の姿と声、そして二人の王女の姿に暫し茫然として見上げるだけだった]
は、噂はあくまで噂…か。
[呟く。 それほどまでに見上げた先の王女は完璧な美しさ。 麗しき双子を納めた視界は、女王の声途切れても動くことは*なかった*]
(21) 2012/01/09(Mon) 14時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 14時頃
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―式典 バルコニー下―
[式典の開催が告げられれば、懐から取り出すのは銀縁の眼鏡。 テンプル(つる)には銀細工の小さな蝶が誂えられている。 昔から、視力はお世辞にもよくはなかった。 屋内に籠りがちで、本ばかり読んでいたのならば無理もないこと]
嗚呼、噂にたがわず、お"美しい"
[無礼を厭わず、差しかけた黒い日傘はそのままに。 囁きながらくるり回せば、レースの端がひらりと揺れる]
(22) 2012/01/09(Mon) 14時半頃
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[兄が着飾ったのならば、 果たして姉王女が噂通りの男性であれ女性であれ、 見る者全てを恋に落とすほど麗しく可憐たることは予想出来ていた。
驚くべきは、妹王女の美麗さもそれに劣らぬものであったこと。 彼女を彩ったのは、先程出会ったシメオンという青年なのだろうか。
一対の"双子の姫君"は、艶やかな華のようであり]
(23) 2012/01/09(Mon) 14時半頃
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リリィ。
[スピーチが終わり、 小さなリスザルの喝采>>11に視線は自然と其方へ向いた]
…あ。
[歩み寄ろうとする前に、 地へ降り立ったリリィは何処かへと行ってしまった。 ふと零した声に、珍しく落ちる感情の色は何処か寂しげなもの]
(24) 2012/01/09(Mon) 14時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 16時頃
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―控えの間―
……あら。
[窓の外をふと見あげれば、天気が悪くなっていることに気づく。 一雨来そうだ――そう思い、 この美しい花が咲いている庭を、雨が降る前に見に行く時間が作れないだろうかと考えた。
ハンスは戻ってきていただろうか。 戻っていたらもう一度紅の引き直しを頼んだだろう。 戻っていなければそのままになるだけだが。
どちらにせよ、お客様がいらっしゃった>>13と報告があれば休憩はそこで終わり]
――参りましょう、お母様、ミッシェル。
[客人を待たせるわけにはいかない。 雨を憂いていた"姉"は、再び"王女"の表情を取り戻していた]
(25) 2012/01/09(Mon) 16時半頃
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[>>19姉と自分の違いは認識していても、ずっと"姉"だと思うように務めていたせいか、違いの元が性差からくるものだとは気付けずにいた。 自分の不甲斐なさを責めた所で、疲労は消せやしないのだと、己に言い聞かせる。 紅茶のぬくもりで、強ばっていた肩の力を抜き、一息ついていたが。]
はい、姉様、母様。
[>>25姉の呼ぶ声に、身を預けていた椅子から立ち上がる。
優雅さを己に課せ。 意識せずともある程度は振る舞えるようになっているが、僅かな間違いもなきよう、勤め上げるが国に二輪の華の責務。]
(26) 2012/01/09(Mon) 17時頃
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すみません、五分ほどお時間をいただけますか。
[手洗いに行った際のドレスのズレがないか、確認したいのだと。 申し訳なさそうに告げて、シメオンに声をかけ、少しの間着替えの部屋へ移った。
用事が済めば、気品を失わない程度に急ぎ足。 姉と母について、客人の集う円卓へ向かうだろう。]
(27) 2012/01/09(Mon) 17時頃
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あれ、お前また来たのか。
[聞こえた声に視線を落とすと、足元に小さなお客様>>20がやって来ていた。 その場に屈んで顔を良く見ると、頬が膨らんでいる。 大方、頬袋に餌を詰め込んでいるのだろう。]
…ふは。 今日はピクニックにでも来たの? でも多分もうすぐ一雨来るよ。 それに今日は大事な日だから、お城には来ちゃダーメ。
全く、こんな時にもやって来るなんて…一体何処の子なんだろ。
[以前から庭園でちょくちょく見かけるリスザル。 いつも気がつけば居て、気がつけば居ない気ままなお客様。 花の世話の合間に見つければ木の実をやったり、一緒に庭園を見て回ったりもして、ちょっとした友達でもあるかもしれない。 幸か不幸か、その飼い主は未だ知らないままなのだが。]
(28) 2012/01/09(Mon) 17時半頃
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[いつもは特に悪さをする訳でもない為、やって来ても好きにさせているが今日ばかりは違う。 何かがあっては大変だと、ベネットはリスザルへ手を差し出した。]
お城の人に見つかったら捕まって猿鍋にされちゃうかもしれないよ? ほら、城の出口までこっそり連れてってあげるからおいで。
[もう片方の手で自分の肩をとんとん、と示す。 リスザルは首を傾げた後、キィと一声鳴いて、ベネットの腕を伝い。]
………あのなあ。
[肩を通り過ぎて頭の上へと落ち着いた。]
(29) 2012/01/09(Mon) 17時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 18時頃
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― →城内、応接間―
[入院していた時の娯楽は、 本を読むことと空を眺めること位だったから。 この町の天気はよく知っている]
…ほら、雲が出て来た。
[ささやかな天気予報>>0:19が当ったことを喜びつつ、 日傘を畳んで城内へと案内を受けた。 共に招かれた者は、先に聞かされていたより随分と少ない。 件の噂の所為だろうか。 唯でさえ可能性が低いであろう自分にとって、 ライバルが減るのはむしろ好都合ではあった]
(30) 2012/01/09(Mon) 18時頃
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失礼、ミスター。 随分と浮かない顔をされていますね。
[居合わせた青年>>13に、にこりと微笑みながら声をかける]
緊張されているのですか。
いけません。こんな素敵な日に。 折角の上等のお召し物が、泣いてしまいますよ。
[冗談めかして言いながら、人差し指をすっと立てて。 彼の眉間を軽く押そうとする]
気分が楽になるおまじないです。 此処でお会いしたのも何かのご縁ですから。
楽しい時間を過ごしましょう?
[紡ぐ言葉に棘はない]
(31) 2012/01/09(Mon) 18時頃
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ええ、いってらっしゃい。
[ミッシェルが時間が欲しいと言えば、それくらいならばまだ間に合うだろうかと母と一度目配せをしてから見送って]
…………、……。
[その間にふう、と軽く深呼吸。 ミッシェルが戻ってくれば、共に応接間へと向かった]
→応接間―
(32) 2012/01/09(Mon) 21時頃
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― 応接間 ―
[―――こんなに人が少ないなんて、聞いていない。
慣れぬ空気に戸惑った様に、足元や廊下の隅とを視線は行き来する。 嗚呼、やはり、こんな所に来るべきではなかった、と。 学院の事を言い訳にでもして、断るんだった、と。
腹の辺りに置いた手の、指を絡ませたり、解いたりして。 そんな風に落ち着きなくしていれば、不意にかけられる声>>31に、はっと視線を上げる。]
……そう、見えます、か……?
[僅か眉間に皺寄せて、ゆるく首を傾げて尋ねる。 確かに緊張しているし、正直あまり気分が乗っているというわけでもないのだが。 そんなに表情に出るまで、此処に居る事が嫌なのだろうか、と自問して。]
(33) 2012/01/09(Mon) 22時半頃
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わ、
[そんな風に、また何時も通りに考え事に集中ししまえば、伸びてくる指>>31を避けられる筈もなく。 咄嗟に閉じる瞼。触れられたのは眉間。 其処には滅多な事では消えない皺が常通りに刻まれていただろう。
指先が離れたのならば、自分の掌で其処を数度撫でる様にして。 閉じていた瞼をゆるりと開けば、一度、二度、ほんの少しだけ上にあるその顔を、木立瑠璃は見上げた。]
……ぁ、 ……はい……。
[何となく、居た堪れなくなって。 それでも応接間を離れる事ができないまま、視線だけをその微笑みから外す。 少なくとも彼は、自分よりも年上で、ずっとずっと大人びて見えて。
あぁ、こういう人が、王女の夫となるのだろうか、と、ぼんやり思った。]
(34) 2012/01/09(Mon) 22時半頃
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サイラスは、使用人が応接間に先に着き、間もなく女王陛下と王女様が参られますと客人達に告げる。
2012/01/09(Mon) 22時半頃
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―応接間―
[姉と母と共に訪れたその一室は、王家の威光を示す、しかし華美に過ぎはしない調度品が並んでいた。 思ったよりも少ない人数に驚きはするも、示すのは一度の瞬きのみ。 挨拶の言葉は、母が告げるだろうか。 示されるまではでしゃばることはせず、二人の後ろに控えていた。]
(……三名?)
[よほどここへ来るまでに厳選されたのだろうか。 一人ひとりの顔を、様子を瞳に写す。]
(35) 2012/01/09(Mon) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 22時半頃
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―応接間―
[使用人が開いた扉の向こう。 既に揃っていた客人達の顔を母の後ろから一人ひとり見た]
…………、
[招待状はもう少し多くの人に送られていた筈だ。 それがたった三人しかいないことに、少しだけ不安を覚える。 が、それを表情に出すことはしない。 お待たせして申し訳ないと告げる母の後ろで一礼し、席へと歩む。
客人達が座る席の対、連続して空いた3席。 中央が女王。自分は、女王の右隣についた]
本日はわざわざお越しいただきありがとうございます。 改めまして、私がグロリア=サプリカントの長女、 シルヴァーナ=サプリカントです。
[母の挨拶が終われば、次は自分の番。自分が終えれば、妹の番だ]
(36) 2012/01/09(Mon) 23時頃
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―応接間―
[此方から視線を外す金糸の青年>>34。 純朴な様子は人柄の良さを示すに足る。少なくとも、自分よりは]
白状すると僕も少々緊張しておりまして。 話し相手が欲しかったのです。ご迷惑でしたら、ごめんなさいね。
実は、―――…おや、続きのお話はまた後程。
[会話を続けようとして、使用人の声に言葉を中断した。 もうすぐ女王陛下と王女達がやってくると聞けば、 姿勢はすっと正される]
……。
[やがて扉が開けば立ち上がり、三人の王族へ深く礼を。 正直なところ、こういった場面での礼儀作法が良く分からない。 非礼がなければ良いのだがと内心思いつつ、 許可を待ってから席に着き、挨拶と自己紹介を聞いていた]
(37) 2012/01/09(Mon) 23時頃
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ー控えの間ー
お疲れ様です、シルヴァーナ様。 グロリア様、ミッシェル様も。 とても麗しく凛として、艶やかでございました。 全ての民が見惚れてしまった事でしょう。
[それは紅茶の振舞われた後だったか。 控えの間へと姿表せば、そう言葉かけて。
此方にくる前、どこか寄ってきたのだろう。 手には対談参加者の人数分、揃えられた城内の見取り図。]
……ああ、少し、薄くなっていますか。
[主より頼まれれば、濃桃を引き直す。 少しはみ出てしまった部分は、その親指で軽く拭って。]
(38) 2012/01/09(Mon) 23時半頃
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|
[>>36姉に続き、女王の左隣へ。 姉の挨拶が終われば、紅の引かれた唇を開く。]
私が、グロリア=サプリカントの次女。 ミッシェル=サプリカントです。
[挨拶は手短に。 必要な情報は会話から得ればいい。 意識するのは、控えめで在り続けること。 余裕を見せること。
挨拶を済ませれば、中央へ座る母へ視線を向けた。]
(39) 2012/01/09(Mon) 23時半頃
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[もう一人の“候補者”とも何か話しただろうか。 落ち着いた色の、それでも上等に見えるスーツに身を包んでいる青年。 簡単な挨拶くらいなら、する時間もあっただろうか。
しかし、そのうちにかかる使用人の声に、言葉を切って。 一度目を閉じれば、息を吸って、息を吐く。
そうして女王達三人の姿が見えれば、一度、深く礼をして。 身体を起こし、額にかかった髪を直そうと、指先を伸ばした時。]
………、
[その指越しに見えた妹王女の顔に、木立瑠璃は向くか。 その顔を見つめながら一度瞬き、心の奥底、引っかかった違和とも呼べぬ“何か”に、内心首を傾げて。
それでも姉王女の自己紹介>>36が聞こえれば、さっと髪を直して其方に視線を向けただろう。]
(40) 2012/01/09(Mon) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/09(Mon) 23時半頃
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[妹王女から視線>>35が向けば、 薄く微笑んで生成りの髪をさらりと流す。
女王の挨拶の後、 姉王女>>36が口を開き始めれば緩やかに視線を其方へと向け。 間近に映る姿、今は眼鏡がなくともはっきりと瞳に捉えられる。 ―――…兄が施した最良の華。
各人の挨拶が終わる度、恭しく頭は下げられる]
(41) 2012/01/09(Mon) 23時半頃
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― 城・裏口 ―
この辺でいいかな。
[ベネットは人目を避けつつ、主に使用人が使う城の裏口へと足を運んでいた。 裏口へ着くなり、頭に乗ったままのリスザルへと声をかける。]
ほら、着いたよ。降りて。 ここから外へ出られるから、ちゃんと帰るんだよ?
[降りるよう促すが、頭の上から動く気配どころか返事すら聞こえない。]
もー…降りろってば、僕もまだ仕事が残って――…
[降りないなら降ろすまで、と頭上へ手を伸ばしたが。]
(42) 2012/01/09(Mon) 23時半頃
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ー謁見前:応接間ー
[応接間に向かうのは、主含めて三人の向かう前。 不自由ないよう、見取り図渡すと言い残し。]
この、城内の見取り図です。 お帰りの際にでも、少し見学していかれると良いでしょう。
[重要な場所はぼかされた簡易なものではあるけれど。 庭園や、少し歓談でもできそうな場所は記載されている。]
ーー……。
[主たちがすぐに到着すると知っていれば余計な口を叩こうとはしない。 気なども使わせないように、出来る限り事務的に。 それは、弟を目の前にしても同じ事。薄く浮かべた笑みさえも。 それは、共に住んでいた時よりもよそよそしく。 けれど一度だけ、生成の奥からその顔へとオリーブを向けた。]
(43) 2012/01/09(Mon) 23時半頃
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[妹の自己紹介が終われば、母が客人にも名乗りを促す。 この辺りの進行は母に任せてよいだろう。 母はきっと、既に彼らが自分の結婚相手に相応しいかの見定めをその優しい笑顔の下でしているのだから]
――……、
[参加者たちの表情は三者三様だっただろうか。 彼らを見る蒼の瞳が僅かに揺らいだのは、エリアスの髪の色が見れば見るほどいつも見ているあの色に似ていたから]
(44) 2012/01/10(Tue) 00時頃
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―――でっ?!
[リスザルは手に捕まる前にベネットの頭から勢いよく飛び降りた。 地面に着地すると大きな目をくりくりと動かして。 それから軽い足取りで走り出す。]
降りるなら降りるって一声位…、え、ちょ…そっちは駄目だって! こら、戻れ!ああもう!
[走り出したリスザルの向こうに見えるのは、それそれは立派な建物。 そう、彼(彼女?)は出口とは真逆に城へと向かって走り始めたのだった。 慌ててベネットはその後を追う。 応接間ではこの国の行く末を左右するかもしれない会合が開かれている中、庭先では一人の青年の未来を左右するかもしれない鬼ごっこが始まったのであった。]
(45) 2012/01/10(Tue) 00時頃
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「終わった後、庭園のベンチへ。」
[弟に渡した見取り図にだけ、黒のペンで付け加えられた走り書き。 庭園を過ぎて奥にある、屋根のある休憩所が書かれている辺り。 それをぐるりと囲った円と共に。
一方的な呼び出しの文言は、受け入れられるのかどうか。]
[対談の間は部屋の外で控える積りで足は外に向かうけれど、 去り際頭を下げればまた、視線は一瞬己と似た生成りへと。]
(46) 2012/01/10(Tue) 00時頃
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ブローリンは、用を済ませれば、応接間の入り口で控え、扉を開く手伝いを。
2012/01/10(Tue) 00時頃
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[時間を、とミッシェルが言えば、声をかけられるよりも先に後ろに控え共に場を辞す。 ドレスの裾を、それから先ほど取り切れなかった飾り布の皺を、そっと手直ししていく。]
幾度見ても、お美しいですよ。
[足元を直すために膝まづいて、そのままの姿勢で静かに笑った。]
(47) 2012/01/10(Tue) 00時頃
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―謁見前:応接間>>43―
お気遣いに感謝します、ミスター。
[差し出された見取り図を受け取りながら、 浮かべる穏やかな笑みは先程までと変わらぬもの。 他人行儀な双方の様子は、 揃いの色の髪を除けばよもや兄弟とは思われまい]
……。
[けれど。伏し目がちに見取り図へ視線を滑らせれば、 其処に明らかに付け加えられた走り書き]
是非とも。
[見学を、との言への返事としても可笑しくない言葉を紡ぎ。 くすりと口元の笑みは一度だけ深まった。 見返す眸の色もまた、生成りの奥と似たオリーブ色]
(48) 2012/01/10(Tue) 00時頃
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― 回想 謁見前 ―
[女王達の到着する前、現れた使用人に手渡された城内の見取り図>>43。]
……ありがとうございます
[消え入りそうな声で礼を述べると、紙面に視線を落として。
ざっと眺める見取り図。 庭園に続く扉と、其処へ至る道を辿れば、思い出すのは城下街であった庭師の言葉>>7か。
ベネットと言っていたけれど、そういえば自分は、名前すら名乗っていない事を思い出して。 この謁見が終わったら先ず、庭園に向かおうと心に決める。
直ぐ傍で交わされていた、生成りの髪の二人のやりとり>>46>>48には、気付けずに。]
(49) 2012/01/10(Tue) 00時頃
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[三人の招待客を、不躾にならないように、しかし注意深く観察する。
そのうちの、一人。 >>40先ほど視線の合った、金髪の男性。]
……?
[何か引っかかるものを感じるも、その意味まではわからない。 挨拶の後、さり気なく見つめてみるも、やはり。 緩やかに首をかしげた。]
(50) 2012/01/10(Tue) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 00時半頃
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―応接間―
[挨拶を促されれば、静かに席を立って深く腰を折り]
御丁寧な挨拶、痛み入ります。 本日は光栄な場にお招きに預かり、身に余る幸せに存じます。
僕はエリアス。エリアス・ブローリンと申します。
残念ながら父母は高貴の出ではありませんが、 この町で生まれ育ちましたので、 王都のことならば詳しい、というのが取り柄でございましょうか。 勿論、一庶民の視点ではございますが。ふふ。
絵本作家、などをしておりまして。扱う題材は幅広く。 ―――――…この国の逸話なども、少々。
[にこりと悪戯めかした笑みは、 この会合には些か似つかわしくない無邪気さを伴って]
(51) 2012/01/10(Tue) 00時半頃
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しかし、女王陛下と王女様がたの御美しさは、 物語の域をゆうに超えておりました。
[視線を緩やかに動かし、最後に留まったのは姉王女の髪先]
―――――…特に、シルヴァーナ様。 赤い花飾りが良くお似合いで
[すっと目は細められる]
失礼。不躾でしたね。 本日はどうぞ、宜しくお願い致します。
[再度礼をし、席に着いた]
(52) 2012/01/10(Tue) 00時半頃
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――着替えの間より、謁見前――
お顔が硬いですよ――緊張されていらっしゃいますか? あまり暗い顔をお見せにならないよう、お気をつけ下さいね。
[そして、控えの間に戻っていく。 他に用なきを確認すれば、控えから応接間へと続く戸、廊下、それらをゆっくりと先導していくか。
応接間そのものには入らず、扉の前で深く、深く礼をして、女王と王女を見送った。]
(53) 2012/01/10(Tue) 00時半頃
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[弟の居る事、主に話した事はあったろうか。 伝えていたとしてきっと、差し支えないだろう話と、 「可愛い弟ですよ」などと、当たり障りのない言葉だろうけれど。 ただその話する際は、ごく僅か表情和いだのだろう。]
ーー……リリィ?
[庭師の元から逃げ出した「彼女」は、 駆けて応接間に続く廊下からみえる外にまで来ていたか。 それとも、元々庭園とは近かったか。
僅か聞こえた鳴き声に、足は其方に向けられる。 予定よりも少ない参加人数、その手には余った見取り図を持って。]
(54) 2012/01/10(Tue) 00時半頃
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ブローリン?
[髪の色に感じていた疑問が、一本の線で繋がったような気がした]
あ、の、
[だが、部屋の外で控えているはずのハンスはいつもどおりだったように思う。 少なくとも自分の前では。 母は自ら招待状を書いたのだから当然彼の名も知っていたのだろう、驚く様子はない。
今聞くべきか、ただの偶然であれば恥ずかしいを通り越して失礼ではないだろうか、迷っているうちに髪飾りを褒められて>>52]
――、ありがとうございます。 使用人とそのペットが選んでくれた花なんですよ。
庭には他にも美しい花が沢山咲いていますので、 是非ご覧になってください。
[結局疑問は飲み込んで、礼に軽い会釈を返した]
(55) 2012/01/10(Tue) 00時半頃
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――……、
[そして彼の話で引っかかったのがもう一つ。 この国の逸話。 ……建国の話から色々とあるが、やはり頭を過ぎるのは 王が女王へと変わる切欠になったと言われる魔女の話だ。
あれがどこまで本当のことかはわからない、 そも、魔女なんていうものの存在を現代において信じるほうがおかしいのかもしれない。 だが、何百年にも渡って双子の女児しか生まれてこなかったというのは事実で、そんな稀なことが起きるのは何故かと問われれば魔女の呪いだと答えてしまうのが一番簡単で、説明がついた。
そんなことを考えていれば、エリアスに返す微笑も、 ほんの僅か困惑混じりなものになってしまっただろう]
(56) 2012/01/10(Tue) 00時半頃
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― 城内 ―
待てったら、本当に城の中は!駄目だ! 僕まで怒られる!
[リスザルを追いかけながら、城内へと入る。 追いかけられている当の本人は、雨が降ってきそうだったので主人の元か部屋に戻ろうとしていたのかもしれないが、ベネットがそんな事を知る由も無く。]
わ、っと、ごめんなさい! すみません、これには事情が…!
[廊下で使用人にぶつかりそうになり、その度に短い弁明だけを残してリスザルの後を追った。 王女の世話係の愛猿を追いかける新米庭師。 すれ違った使用人達の目にはどう映ったのか。 声をかけてくる者も居たが、止まってしまえば見失ってしまう。 ベネットは悪いとは思いながらも振り返らず力の限りに走った。]
(57) 2012/01/10(Tue) 01時頃
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― 応接間へ続く廊下 ―
はっ…はぁ…、お願い、だから…この先は…! も、…勘弁して……
[庭から全力疾走を続け、へとへとではあったがそれどころではない。 曲がり角の先の廊下には応接間があるのだ。 そして最悪な事にこの時間は会合が行われているはず。 しかし祈り届かず、リスザルは曲がり角の先へと駆けていく。 もう泣きたい気持ちでいっぱいだったが、廊下の先に見えた人影にベネットは一瞬のうちに凍りついた。]
(58) 2012/01/10(Tue) 01時頃
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ぶっ、ブローリン様?!
[とんでもなくまずい相手に出会ってしまった。 だが、悪夢はこれだけでは終わらない。]
…あ、こら!お前! よせ!降りろったら!!
[リスザルはするするとブローリンの肩へと登っていく。 ベネットは真っ青な顔になった後、思い切り頭を下げた。]
すす、すみません、ブローリン様! これには、事情がありまして…や、城内に入れてしまったのは私の不注意なのですが、ああ、どうかお許しを!
[一体もうどこからどう謝っていいのかわからず、言葉が出る限りに許しを請う。 在るべき場所に戻っただけとは、未だ気付かず。]
(59) 2012/01/10(Tue) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 01時頃
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嗚呼、"リリィ"が。あれは賢い子ですから。
[他の者の挨拶の邪魔にはならぬよう見計らいつつ、 姉王女>>55へと言葉を返す。 それは彼女の脳裏の疑問へ、暗に答えるものとなっただろうか]
お言葉に甘えまして、庭園にも是非寄らせて頂きますね。 この季節、夏薔薇も美しく咲いているのでしょう。
[逸話の話をした折、僅か姉王女の表情が曇ったことを見てとる。 あれだけ悪い噂が流れているのだ。 それが真であれ偽であれ、不安に想うのは無理の無いことだが、さて]
僕の物語はね、Happy Endと決めているんですよ。 苦しいことも悲しいことも、きっといつかは報われる。 誰しもが笑顔になって、めでたしめでたし。
ふふ、其の方が素敵でしょう、プリンセス・シルヴァーナ。
(60) 2012/01/10(Tue) 01時頃
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[ちらり、と応接間そばから離れるハンスを横目で見送る。 微かなリスザルの鳴き声を耳に留められるほど、己の耳は獣に特化してはいないから、何があったかと見送るのみで意識は扉の向こうへ。
けれど廊下の向こう側から、慌てた使用人の声らしきが聞こえれば、注意はそちらに再び向いた。]
(61) 2012/01/10(Tue) 01時頃
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……ええ、リリィが。
[使用人のペットとしか言っていないのにその名前まで正確に返されれば、間違いはなかった。 ハンスの、どういう関係者だろう。見た目からしてエリアスのほうが年下だ。 流石に息子ではないだろう、では、弟?]
……あ、
(62) 2012/01/10(Tue) 01時半頃
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[記憶を辿る。 そうだ、もう何年も前に他愛のない雑談の流れで聞いたことがある>>54。
"――ブローリンさんには、きょうだいはいるんですか?"
まだ彼が仕え始めて間もない、彼を苗字で呼んでいた頃。 今日は"妹"といろいろお喋りしただとか、髪の毛を編んであげただとか、一緒にお勉強しただとか、そういう話をしていて。 その日はとても楽しかったからつい饒舌になっていたのだが、あまりにも自分が一方的に喋っていることに気づいて、何か話題を振ろうと聞いた質問がそれだった。
弟のこと、きっと多くは語られなかっただろう。 具体的な人物像も聞いていないか、聞いたことを忘れてしまったか。 ただ、少し和らいだ表情に、父親以外の年上の男性に対する形容しがたい、近寄り難さみたいなものが多少薄らいだことを覚えていた]
(63) 2012/01/10(Tue) 01時半頃
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まあ、それはとても素敵。 私もハッピーエンドの物語は大好きです。
是非貴方の書いた物語を読んでみたいですわ。
[この人生にハッピーエンドを描ける日はくるのだろうか。 まず直近の問題で夫となる男性に、本当の意味での夫婦にはなれないことを理解し、同意してもらわねばならない。 子供はどうするのだろう、妾を取るのか、養子を貰うのか。 その娘達が二十歳になるまでは自分は女王というレールからは降りられない。ミッシェルもそうだ。 想像するだけで長い道のりだった]
(64) 2012/01/10(Tue) 01時半頃
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ベネットは、目の前の事で手一杯でもう一人の世話係にはまだ気付いていない。
2012/01/10(Tue) 01時半頃
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[リスザルは、天気の悪さに部屋より近い主人の気配に向かったのだろう。 そう予測つければ、肩に乗るのをそのまま受けいれ。 追って現れた庭師に、何かいう前に矢継ぎ早に告げられる事に、 生成りの奥、一度瞬いて。]
静かに。来客中です。
[しい、と、人差し指を口元当てて。 さて、庭師のようだけれど、見慣れぬ姿。 直接に合っていれば、リスザルの事など話した事はあるはずで。 これまでは、対面できちんと話をした事はなかったろうか。] ……リリィが何か、悪さをしましたか?
[猿の飼い主、皆知ったものと自由にさせたのは迂闊であったか。 肩のリスザル、頬寄せてくるのを撫でながら、 わずかに首傾げ問いかけた。 名を呼ぶのと慣れた様子に、飼い主が誰かは知れようか。]
(65) 2012/01/10(Tue) 01時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 01時半頃
サイラスは、廊下の話し声は、分厚い扉に遮られてシルヴァーナの耳には届いていない。
2012/01/10(Tue) 01時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 01時半頃
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― 応接室 ―
[挨拶の順番はどういったものだったか。 自分の番となれば、静かに立ち上がる。再び深く頭を下げれば、揺れる金糸。]
……ディーン=エゼルレッドと申します。 歳は21、今はペンブルックシアの王立学院に通っています。
[此処までは用意していた挨拶なのだが、其処から先は全く考えていなくて。 一度瞬き、視線を彷徨わせて。焦りに身を任せれば、勝手に言葉は口から零れる。] ……えぇと、……緑のとても綺麗な場所です。 もし、ペンブルックシアに立ち寄る事がありましたら、是非ご一報ください。 あの、……多少の案内でしたらば、できると思います、ので……
[言葉尻は消え入る様に。―――何故自分は今、自分の紹介ではなくペンブルックシアの紹介をしているのだ、と。 ぎゅ、ときつく握りしめた上着の裾。 か、と昇った血が耳まで回っているのが自分でもわかって、以上です、と、小さな声で告げれば腰を下ろした。]
(66) 2012/01/10(Tue) 01時半頃
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――――…Happy End。僕はその為に参ったのです。
[にこりと静かな微笑みに、滲ませるのは揺らがぬ焔]
貴女様が手をとってくださるならば、幸い。
[けれど押しつけ過ぎぬよう、 最後は幾許かの冗談めかした声色で締めくくられる]
もしも読んでくださるならば、本は喜んでお持ちいたしましょう。 シルヴァーナ様に、最も相応しい物語を。
[ゆるりと視線を窓へ滑らせれば、先程より空を覆う雲は厚く。 憂うのは、庭園での約束を想ってのことか**]
(67) 2012/01/10(Tue) 01時半頃
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――応接間前――
[昔から少し近視気味の目、ほんの僅か眇めるのは気分の悪い時と遠くを見る時の悪い癖。 見ることの出来る姿から庭師だということはわかるが、見覚えはない。 このような状況で大声を出すような使用人は、庭師といえど長勤めではあるまい、先ほど伝え聞いた新米だろうか、などと頭の片隅思うだけ。
今この場で声を張ろうものなら、中に見事に筒抜けるだろうから。]
(68) 2012/01/10(Tue) 02時頃
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あっ、申し訳ありませ…っ
[来客中、と諭されればはっと口を噤む。 下げた頭は上げる事が出来ず、地面を見続ける顔に脂汗が伝う。 姉王女の世話係。 その姿は王女同様遠めに見た事はあるが、話をする機会は無く、こうして直に対面するのはこれが初めてだった。]
いや、悪さと言いますか、そのリリィがですね…
………は?
[問いかけに答えようとして、はたと気付き、顔を上げる。 見上げるその肩にはリスザルが居て、ブローリンは頬を寄せるリスザルを撫でていた。 ベネットは二人を交互に見た後、豆鉄砲を喰らったような顔で瞬きを繰り返した。]
(69) 2012/01/10(Tue) 02時頃
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――、……ありがとう、ございます。
[隣の母は、見た目よりも肝が据わっているとエリアスを評価しているようだ。 だが、当の自分は彼の言葉に困惑していた。
困惑、平たく言えば、"口説かれ慣れていない"のである。
今の段階でなんと返答するのが正しいのかわからず、一先ずは礼を返す。 その表情には、僅かに照れが混じっていた]
ええ、楽しみにしています。
(70) 2012/01/10(Tue) 02時頃
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[ディーンと名乗った青年は、その青の衣装と綺麗な金髪が目を引いた。 見た目から派手で大胆なひとなのだろうと思っていたら――挨拶はややたどたどしく、あがっているようで]
――ミスター・エゼルレッド、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。 私も、……妹も、このような形で殿方とお会いするのは初めてですから。 とても緊張しています。
[と、言う姿は落ち着いて見えただろう。 実際、相手が緊張しているのを見れば逆にこちらは落ち着けた]
ペンブルックシアですね。 残念ながら行ったことはないのですが、名は存じております。 機会があれば是非。
[国の地理を学ぶことも当然、王女としての勉学の一つだ。 幸いその地名は頭の中に残っていた。 具体的な名産品を、と言われると資料を求めたくなってしまうが]
(71) 2012/01/10(Tue) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 02時半頃
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ところで、学院では何を学ばれているのでしょう?
……あ、……ええと、変な質問だったらごめんなさい。 その、私は王女として一通りのことを家庭教師から学んできましたが 学校というものに通った経験がないのです。
よろしければ、お聞かせ願えませんか?
[金の髪を揺らし、濃桃に弧を描いて、ゆるりと笑んでみせる。 なるべく無難な質問を選んだつもりではいたが、 彼にとっては、*どうだっただろうか*]
(72) 2012/01/10(Tue) 02時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 02時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 02時半頃
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[シメオンからの視線を感じれば、一度ちらりと其方へ顔向け。 鳩が豆鉄砲でも食らったような。 そんな形容詞そのままの顔で見られれば、 口元には苦笑浮かべて。]
私の、相棒ですよ。 シルヴァーナ様にも許可を頂いております。
[リスザルは、またするりと肩の上から降り、庭師の足元かけよる。 小さな手で、きゅ、とそのズボンの裾を掴み見上げるのはまるで、 大丈夫だとでも励ますような仕草。]
……どうやら、とてもお世話になっているようですね。 ありがとうございます、ご挨拶もせずにいてすみません。
ああ、あまりそう、恐縮せずに。 私も一介の使用人ですよ。
[リスザルの、慣れたような、 好感抱いた相手にするような様子にそう告げて。]
(73) 2012/01/10(Tue) 02時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 02時半頃
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[肩へ床へと駆けまわるリスザルを見る目線は、近視による目付きとはまた違ったそれ。 しかし、彼らを見るのも、ハンスの視線がこちらを向いたことでふいとそこから逸らして終わった。 だから、それから先ハンスと庭師とがどうしたやり取りをしたかまでは知りうることでない。
あとは目を伏せて、扉の向こう何がしかあればすぐにでも動けるように、しずと控えるだけ。 此方側に戻り来るような動きがあれば、その伏せられた目もちらり開くかもしれないが**]
(74) 2012/01/10(Tue) 03時半頃
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[嗚呼、本当に、どうして自分はここにいるんだ。 どう頑張ったって自分には“王子様”なんて肩書きは似合わない、そんな事はわかりきっているのに、と。]
……すみません、……、こういった場には、慣れていなくて。 女性と接する機会が、少なかったものですから……すみません。
[言い訳の様な言葉を、つらつらと並べていく。 その度に、消え入りたいという気持ちが心の奥底から沸いて出るようで、ぎゅっと目を閉じた。]
(75) 2012/01/10(Tue) 04時頃
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[そんな風にしていれば、かけられる、柔らかい声>>71。
前を見なければ、と、瞼を開けば、柔らかく弧を描く濃桃が目に入る。 かっ、と顔に血が昇るのがわかって、直ぐに視線を逸らしてしまって。 混乱しきった頭の中、問いかけ>>72をちゃんと理解できただけ、まだまともだったのだろうが。]
が、 学院、では、……生物学、を、…… ……本当は、政治を学べと言われているのですが、……やりたい事を、やりたくて。
[必死に答えるも、所々で声は裏返るか。 下唇を噛み、逃げだしそうになる身体を抑えつけるのに必死だった。
これでも、人見知りはだいぶ改善されたのに、と、頭の片隅、言い訳の様な言葉。*]
(76) 2012/01/10(Tue) 04時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 05時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 10時半頃
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[>>51見覚えのある髪色をした青年の自己紹介は、落ち着き払ったもの。 当人の言葉通り貴族などの家柄ではないようだが、それにしては度胸が座っているというのか、緊張の様子は見られない。]
ブローリン…
[思い浮かんだ顔とは、確かに髪色が似通っている。 >>55姉も気にかかったようだが、姉が知らないことであれば、自分が知る由もない。 二人の会話を遮らぬよう微笑んでいたが、>>56姉の表情が少し曇ったように感じて。 矢先、>>59叫び声まで聞こえたものだから、此方も片手を頬へ添えて。]
……
[シメオンが、廊下へ控えているはずだ。 何かあれば、彼が対処するだろうと、特別声はかけずにいた。]
(77) 2012/01/10(Tue) 11時半頃
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[>>66金髪の青年が挨拶すれば、ぁ、と目が見開かれる。 聞き覚えのある名。 けれど、いつの記憶だかもはっきりしない、曖昧なもの。 こんな場で聞くはずもないか、と流してしまい。
つい笑みを深くしたのは、>>71まるで緊張の様子が見えない姉が、緊張しているなどと謂うものだから。]
本当に、そう固くならないでくださいね。
[声はかけるものの、あまり言いすぎても彼の緊張を助長してしまうだろうか。 ここ10年はなかったが、以前は男勝りに活発だった女にとっては、異性というだけで緊張するという姿は微笑ましく見えた。 姉にふさわしいかどうかは、別として。]
(78) 2012/01/10(Tue) 11時半頃
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|
生物学… そのまま、研究者の道に進まれるおつもりで?
[自分で選んだものならば、少しは舌も回りやすいだろうか。 先のこと、どれほど考えているだろうか。
姉との会話を遮らぬよう、問を挟んでみる。]
(79) 2012/01/10(Tue) 12時頃
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[>>67一人はさらりと姉へアピールし、 もう一人はガチガチに緊張しているようで、耳まで赤く。
さてもう一人はどうだろうかと、スーツ姿へ視線をむけた。**]
(80) 2012/01/10(Tue) 12時頃
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私も、似たようなものですよ。 男性慣れしていなくて。
[というよりも、城にいる以上男女問わず特定の人物としか話していないと言うのが正しいのだが。 そう正直に言ってしまうと世間知らずと――事実そうなのだが――思われてしまうのではないかとつい恐れてしまった]
生物学……ですか。
[あまり馴染みのない学問に次ぐべき質問を咄嗟に思いつけず。 その間に妹が質問し>>79、更に母が、ご家族は政治家になってほしいとお考えなのかしら、と続ければ。 その返答があるまでは黙ることにした]
……、
[時間はどれほど経っていただろう。 会談の時間は30分弱と聞いているが。 緊張のせいで、よくわからなくなっていた]
(81) 2012/01/10(Tue) 18時半頃
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―回想・バルコニー下にて―
[スーツの袖口を、引かれる。 上着の裾を、引っ張られる。 肩を、そっと叩かれる。 しかし、バルコニーを見上げたまま天鵞絨はぴくりとも動かない。 小さなリスザルが器用に手を叩いた様子も、視界に入っていない様子。 背後でため息が落ちた]
『…ま、…ルフ様、ラルフ様…!』
…?!あ?なんだ?
『終わりました』
え?
『だから、ほら、女王様も王女様方も、もう』
[従者の示す先、バルコニーには誰もいない。周囲の人々も三々五々]
(82) 2012/01/10(Tue) 20時半頃
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[はっとして瞬いて、次いでむっとした顔をした]
なぜすぐに言わないんだ。
『ずっと服を引っ張ったり肩を叩いたりしていたのですが』
なぜ口で言わない。
『…周囲に感づかれない方がよろしいかと思いまして』
……………。
[こほん。咳払い一つ]
(83) 2012/01/10(Tue) 20時半頃
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次は対談か。 …じゃあ、ボクは行くよ。 おまえはホテルに戻るなりなんなりしていろ。 戻るときに連絡をするから、電話は持っておけ。
『え?あっ、招待状はお持ちですよね? はい、行ってらっしゃいませ』
[どうも、調子がおかしい。大丈夫か? そんな従者の視線を背に受けながら城の中へと向かう]
(あそこに転がってた女達がみんなつまらないものに思える)
[城の入口で招待状を見せながら思うのは、 国の東にある観光ビーチの光景。 時折目についたシルエットを呼んで弄んだりしていたが、 今はもう日焼けの色など眼中にない]
(84) 2012/01/10(Tue) 20時半頃
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―そして城内―
[案内に続いて城の中を進む。 目を閉じれば青と白緑のドレス。 姉王女の赤い花、妹王女の天青、大きなあれは…パールだっただろうか。 そして、双子の二人の凛とした顔。
裡に抱える邪な考えはおくびにも出さず。 通路から見える調度品に目をやり価値の高いものに気づいた時は、 僅かに薄笑みを浮かべた]
(これだけのものをこんな風に置けるとは、さすがは王家だ)
[王女に見惚れて最初の思惑を忘れたわけでは―ないらしい]
(85) 2012/01/10(Tue) 20時半頃
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―応接間―
[応接間。見回して、招待者の少なさに一瞬足を止め一つ息をつく。
ひとまず自分以外の二人を見た。 一人は柔らかそうな生成りの髪。そういえば姉王女の付き人も似たような色だった。 一見しただけでは自分より上なのか下なのか判断がつかなかった。
もう一人は、はっきりとした金髪で。 たぶん、若いのだと思う。学生だろうか。 木立瑠璃の中に緊張を見て取った。 数年前までは自分も同じ立場だったが、もう少し場慣れしていた筈だ]
あ、ああ。ボクはラルフ・グレーアム。 よろしく。
[ふと目が合って名前だけの挨拶を交わした>>40。 出自やなにやらはきっと女王達の前でするだろうから。 抑揚の少ない口調ながらも表情は明るい。 ―繕ったものではあるけれど、そこにぎこちなさはないはずだ]
(86) 2012/01/10(Tue) 20時半頃
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え?ああ…見取り図、ですか。 それはありがたい。頂きます。
[ハンスから見取り図を受け取って、小さく首をかしげた。 滞在は長い時間ではないはずだ。果たして使う機会はあるのだろうか、と]
(87) 2012/01/10(Tue) 20時半頃
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[そして、女王と王女達が姿を見せる。 目の前に広がるのは下から見上げていたのとは違う輝き。 宝石でもドレスでもなく、まとった雰囲気に眩しそうに目を細め、 襟元を正して恭しく一礼した。
女王の声に、次いで名乗る王女達の声に耳を向ける。 名乗る表情からは視線を外さず、目が合えば口元に柔らかな笑みを見せた]
私は、ラルフ・グレーアムです。 サプリカントの東の地、エルメアから参りました。 実家は昔から商いをしており、曽祖父は先々代の女王陛下と 親しくさせていただいていたと聞いております。
本日は私のような若輩者に麗しき凛花の如き女王陛下と 王女様がたと相見える機会を頂き、ありがとうございます。 畏れ多くも大変嬉しく思っております。
[述べる口上は無難ではあるが、態度は場慣れしている様子。 外向けのスイッチが入った今は普段の抑揚のなさもない。 浮かべる表情は柔らかではあるが、端々に余裕が垣間見える]
(88) 2012/01/10(Tue) 20時半頃
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――……?
[こちらを見る妹王女>>80と視線があったなら]
さすが、王女様。 すばらしいパールを身につけていらっしゃる。 私の家では交易で宝石を扱ったりいたしますが、 それほどのものはお目にかかったことがない。
…そして、そのすばらしさをも従えてしまうほどの美麗さ。
[そして、姉王女の方を一度見てから、 再び妹王女を見て、小さくため息をついて]
お二人はまさに、サプリカントの宝。
[胸元に手を当て、感無量とでも言うように首を振った]
(89) 2012/01/10(Tue) 20時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 20時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 21時頃
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―応接間―
ペンブルックシア。
[言葉を詰まらせながら懸命に挨拶を述べる ディーン青年の口にした地名には、よく覚えがあった]
―――…嗚呼、確かに。あの地の風景は素晴らしい。
[田舎で療養を勧められた折、いくつか候補の場所が挙げられた。 ペンブルックシアはその内の一つ。 結局、頑として王都を離れようとはしなかったが、 あの日見せられた写真の美しさは今でも鮮やかに脳裏に残る]
夕暮れ、紫色に染まりゆく空の中、野道に咲く花と戯れる蝶。 遠く高台から鐘が鳴り、仄かな家の灯に照らされる大通り。
[何処か愉しげに呟く姿は、 厳粛な会合には些か似つかわしくなかったかもしれないが]
(90) 2012/01/10(Tue) 21時頃
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[>>88三人目の挨拶も、落ち着き払ったもの。 商いで人前に立つことは多かったのだろう、場慣れしている。 >>89視線があってから、流れるように褒め称えられ]
ありがとうございます。 …お上手ですね。
[微笑みを浮かべた。 動揺などせずにいられるのは、先に装飾の賞賛から入ったからだろうか。 自分の世話役の選択を褒められているような、けれど我が事のように嬉しく感じた。]
目利きもお得意ですか?
(91) 2012/01/10(Tue) 21時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 21時頃
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[ラルフと名乗る青年の名乗りを聞く。 曾祖母は自分が生まれる前に亡くなっているので面識もなく、当然そのような付き合いがあったことは初耳だが。 母は知っていたのか調べたのか、肯定するように頷いていた]
そうですか、ひいおばあさまと。 それはまた長い御縁なのですね……。
今日の出会いもまた、良い御縁となりますよう。
[流石商家の息子といったところなのだろう。 とても場慣れしているように見えて、 ディーンの様子にほんの少しだけ抜けていた緊張感が再び戻ってきた。
褒め言葉が妹に向かうのはまるで我が事のように嬉しく、微笑んだ。 その後それが自分にも向くのには、やはり少し照れ笑いのようになってしまったが]
(92) 2012/01/10(Tue) 21時半頃
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サイラスは、窓の外は少しずつ雲が厚くなっているようだ。
2012/01/10(Tue) 21時半頃
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…そうだ。
どのような物語をシルヴァーナ様に贈るか、 先程から考えていたのですが。
[灰色に覆われ行く空へ、ちらと視線を送る。 湿気を帯びた空気は肺を刺激した。 零れかけた咳は口元に手を当てて、笑みと共に誤魔化される]
"月に恋をした蝶の話"
[視線を姉王女へと戻せば、生成りは再びさらと流れた]
(93) 2012/01/10(Tue) 21時半頃
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お名前は、何と?
[>>73驚き収まった頃を見計らい、尋ねる。 返事はさて、どう返ったか。一度確かめるようにで繰り返し。]
そうですか。宜しくお願いします。 これからも、リリィと仲良くして下さいね。 きちんと言う事を聞くように、よくよく言い聞かせますので。
[リスザルはまた、いつしかまた生成りの横へ。 髪を繕うような様子に、こら、と小さく声かければ 命に忠実にその動作はぴたりとやんだ。 ――……"生成り"を持つ者からの命には、忠実に従う、可愛い子。]
[そこから、幾らかの話をしたか。 対談の予定されていた時間、そう長くも無い。話は短く切り上げて。 リリィの事、後は大丈夫だと告げれば、青年にはまた庭園へと戻るよう促した。]
(94) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 22時頃
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――……一雨、きそうですね。
[どこか離すよりは面倒ないかと、リスザル肩に乗せたまま。
外を見やり、そう独り言のように呟くのは 同じく控えるシメオン>>74の傍。
オリーブの奥、憂うのは、先ほどかけた誘いの返事>>48。]
(95) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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まさか、世辞と思っていらっしゃるわけではありませんよね?
シルヴァーナ様とミッシェル様の前ではいかなる宝石もただの添え物に過ぎません。 …こんなあからさまな言葉、お世辞には使えませんよ。
[>>91妹王女にお上手、と言われて肩をすくめる。 そして首をかしげて伺うように見た]
目利き…ですか? 多少ならば、というところですが、まだまだ修行中です。 私程度の歳では経験が足りません。
[苦笑して首を振った]
(96) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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―応接間―
[ラルフの流れるような口上には、内心感心するばかり。 公園で見かけたときから、立派な御仁だと思ってはいたが。
女性はああやって褒めれば良いのかと、 その態度や仕草を見つめて学びつつ。 自分が真似をしてもあまり様にならないことに思い至り、諦めた]
(97) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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――…ミッシェル様。失礼と存じつつも、一つだけ御礼を。
[対談は30分と刻が定められていたか。 終わってしまわぬ内にと、会話の合間に妹王女へ笑みを向けた]
シメオンさんはとてもお心遣いの細やかな方ですね。 城門で困っている僕を、助けてくださいました。
聡明で御優しい。従者は主の鏡と申します。 この日、貴女方にお会いできたことに感謝いたします。
(98) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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――、はい。
[名を呼ばれ、視線は再びエリアスの方へ。 咳が零れなければ、それが咳き込む前動作であったとは気づかずに]
……え、っ? もしかしてこの短い時間で考えてくださっていたのですか?
[蒼の瞳を丸くする。すなおに、すごいと思った]
月に恋をした蝶の話――……、 是非、聞かせていただけませんか。
[――嗚呼、だが。もしかしたらもう時間が無いのだろうか。 話の続きを聞くためだけに引き止めてよいのだろうか。 それともまた後日、文にして送ってもらうべきか。
迷っているうちに――窓の外は、どんどん暗くなっていく]
(99) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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――そうだな。
[ハンスの言葉に僅か視線を上げ、ついと窓の向こうを見やる。 扉の奥へ通らないよう、声のトーンは落としたままだ。]
先程までは本当によく晴れていたものだが。 こういう時の雨は酷くなるな。花が萎れる。 陛下のお身体にも障りなければいいが。
[黒玉は再び伏せがちに落ちる。 生成同士庭園の約束は知らぬから、口から出たのはミッシェルの楽しみにしていた花のこと。]
(100) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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[曽祖父のいきさつは、小さい頃に聞いたことがあっただけで、 何度か書簡を交わしていたことしかわかっていない。 父親の記憶では、どれも直筆のものだったらしいけれど。
頷く女王を見て、本当だったのかと思った。 ふつり、裡に沸いたのは―]
ええ、出会いは一期一会。 そのどれもが私にとっては大切なものですが… 今この一瞬よりも尊いものなどございません。
これがよいご縁となれば、私の曽祖父も この空の向こうで喜んでくれることでしょう。
[照れたように笑う姉王女>>92に、そう言って窓の外を見た。 午前中は思わず吐息を零してしまうほどだった空の色が、 くすんでいるように見えて、おや?という表情になった]
(101) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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――ぽつ、
ぽつ ぽつ
――ざあああああああ……
(#5) 2012/01/10(Tue) 22時頃
何人かの予想通り、雨が降り始める。
しかもその勢いは瞬く間に強く激しいものとなった。
気圧の変化が頭痛となり頭に響くのか、女王はほんの少しの間こめかみを押さえていた。
そして時計を見、時間が迫っていることに気づけば暫く何かを考え、口を開いた。
(#6) 2012/01/10(Tue) 22時頃
そろそろ、予定の時刻となりますが……。
……この雨の中を無理にお帰り願うのも、折角来て戴いた客人に申し訳のないことです。
皆様、お時間に余裕はございますか?
でしたら雨脚が弱まるまでどうぞお寛ぎください。
私は、申し訳ありませんが少しの間席を外させていただきます。
シルヴァーナ、ミッシェル、後を頼みましたよ。
(#7) 2012/01/10(Tue) 22時頃
女王はそう言い残すと、席を外した。
客人の前では最後まで笑顔を絶やさなかったが、余程疲労が溜まっていたのか二人の王女の顔は*振り向かないままに*。
(#8) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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[>>96世辞でないといわれれば、くすぐったそうに笑った。 世辞にしては確かにストレート過ぎるかもしれない。]
幼い頃から、修行されているのかと思いまして。 今も、働いておられるのでしょう? 触れ続けても足りないとは… 道のりは、長いのですね。
[自分にない物を持つものには、一目置く。 正当なる評価をというのが、宰相としての教えの一つ。]
(102) 2012/01/10(Tue) 22時頃
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礼、ですか?
[>>98話し始めたエリアスに、首を傾げる。 伝えられた世話役の行動は誇らしく、褒め言葉を聞けば、来てから最も華やかな笑みを見せた。]
ああ…… 此方こそ、ありがとうございます。 シメオンがお役に立てたようで、何よりです。
[彼が自分付きだと名乗ったのだろうか、それとも身に付けたものから知れたか。 世話役の存在の知名度まではわからなかったが。]
[話すうち、雨が降り始めた。]
(103) 2012/01/10(Tue) 22時半頃
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……そんなに言葉を重ねられるとなんだか照れてしまいます。
そうですね、ひいおばあさまもきっと喜ばれることでしょう……。
[ラルフの言葉>>101に、また頬を少し赤らめながら微笑む。 実際、照れていた。 次期女王として、もっと堂々としていなければいけないのだが。
そして彼が見た窓の外、暗い色に眉を下げる。 雨が降り始め、母が退席を告げたのはその少し後だったか]
(104) 2012/01/10(Tue) 22時半頃
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ああ……
[次第に耳につき始める雨音に、ゆらりとまた窓の外を見やった。 対談の終了予定もあと一、二分といったところだったが、雨脚は弱まるどころかそれこそ庭師が総勢でバケツを引っくり返しても足りない、という強まり方だ。]
やっぱり、な。
[強い雨脚に小さく息をつきかけた所で、応接間の扉が開く。 数分であったし切りあげたろうか、と思ったが、そうではないようで。 その扉から顔を出したのが女王陛下その人であったので、慌てて扉を引いた。]
陛下。 お顔の色が優れないようにございます。
差し出がましいようですが――どうか、ご無理なさらず。
(105) 2012/01/10(Tue) 22時半頃
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[地を叩く雨音が、耳先に響く。――…嗚呼、肺が重い]
物語を成すのは生業ですから。 僕の拙いお話で良ければ、是非とも。
嗚呼、ですが、しかし――――…。
[姉王女>>99へ名残惜しそうに、細められるオリーブ色。 刻が迫っているのを示す様に時計へ顔をあげた視線は、 言葉を紡ぎ始めた女王陛下>>#7へと向けられることになる]
本日は素晴らしい機会を与えて下さり、身に余る幸せです。 寛大なるお言葉に甘え、暫しの間、留まらせていただこうかと存じます。
善き日になりますよう。クイーン・グロリア。
[深く礼をして、立ち去るその姿を見送った]
(106) 2012/01/10(Tue) 23時頃
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― 回想 雨の降りだす前 ―
……すみませ、ん。 大丈夫、です、……。………
[姉王女に次いで、妹王女にも緊張している事を言われれば>>78、尚更頭が白く、白く塗りつぶされていくようで。
そろそろと上げた視線、笑みを深くした妹王女の顔。 白くなった頭の中、何故か浮かんだのは鮮やかな赤の花。
あれ、と、一度瞬くけれど、赤の花弁の髪飾りは妹王女ではなく姉王女のものであった筈、と。]
(107) 2012/01/10(Tue) 23時頃
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[頭に浮かんだその赤い花に、内心首を傾げていれば妹王女からの問いかけ>>79が聞こえる。 次いでの女王>>81からの質問に、数度目を瞬かせて。]
将来、は、………
……そうですね、家族は、父の様な政治家になれと。 内からこの国を支える様に、と。
……でも、僕には、とても。
[自嘲すらできず、眉を下げて。 そうしていれば、エリアスの口から繰り返される、母の生家のある地名>>90。 “素晴らしい”という言葉には、素直に一つ、頷いて。]
僕は、……あの自然の中で、学んでいる方が、好きなんです。 ……だから、……
[―――言いかけた言葉は胸の裡に閉じ込めて。]
(108) 2012/01/10(Tue) 23時頃
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[握りしめる、上着の裾。 何時しか足元に移動していた視線はそのままに。 三人目の余裕すら窺える挨拶>>88が始まれば、ゆるりと、恥じる様にその瞼も閉じられる。
ラルフ、と名乗っていた>>86か。グレーアムの名を何処かで聞いた気もしていたのだが、挨拶を聞けば成程、と、納得する。
そうしてじっと、王女達と二人の青年たちの言葉をじっと、耐える様に聞いていれば、
―――耳に届く、雨の音。>>#5]
(109) 2012/01/10(Tue) 23時頃
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お母様、……、わかりました。
[母の背に、お体の具合はと咄嗟に口にしかけて、寸前で噤んだ。 母が退席の理由を体調不良だと口にしなかったのだから、 自分がそう言ってしまっては母の客人に対する気遣いを無碍にしてしまう。 そう思って、去っていく母へと深く礼をして見送り]
私が、貴方の話を聞いてみたいと我儘を申し上げてしまったせいで 雨が降ってしまったのかもしれませんね。
[エリアスのほうを向き、冗談を言う。 口説かれるのは慣れぬ経験で照れてしまうが、 見慣れた生成りの色は緊張を少し和らげてくれていた]
月に恋をした蝶の話。 聞かせていただけますか?
[彼がハンスと交わした約束のことは知らない。 エリアスに物語を乞う表情は、無邪気な子のようで]
(110) 2012/01/10(Tue) 23時頃
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萎れても、また咲かせば良いでしょう。 ……陛下のお身体は気になりますけれど。
[>>100花萎れても、「代わり」を探せば良いと言うように。 視線か窓の外に向けていれば伏せる黒玉には気付かない。 ――……寧ろ、気にかける事もない。
雨音と同じくして、零れる声、息>>105が耳に届く。 扉開くのに、振り返れば。]
……グロリア陛下。
[シメオンのように、直ぐには気遣う言葉は出ない。 どこか、戸惑うように口を閉じ、反対側の扉を引いた。
歳は、王女らよりも女王らの方が、近い。 けれど、女王とは殆ど直接会話をした事は無く。 「世話」の相談話などあれば、専ら妹宰相と。 ――……夜遅く部屋に訪れたりする姿もあったのは、 その話の内密さ故か、それとも。]
(111) 2012/01/10(Tue) 23時頃
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[見咎められれば密やかに、噂の立つ事もあろうか。 流石に王女らの耳に届く事は未だ無かっただろうけれど。]
ご自愛を。
[短く告げれば、深く、ふかく。 その気配、遠くなるまで頭を垂れて。]
(112) 2012/01/10(Tue) 23時頃
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雨、ですか……
[>>#6朝の晴天が嘘のように、激しい雨が降り始めた。 音に誘われるように視線を窓へやる。 真っ先に浮かんだのは、庭の花のことだった。 綺麗に咲いていても、これでは。 会談が終わったら、窓からでも眺めようと思っていたのに。
表情が曇るのは抑えたつもりだったが、笑顔は僅かに陰りを帯びて。]
はい、母様。
[>>#7立ち去るグロリアへ返答するも、絡まぬ視線にやや寂しい想いを抱いた。]
(113) 2012/01/10(Tue) 23時半頃
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[瞼開き、激しい雨の音に瞳を向ける。 先程までの晴天が嘘の様に、激しく落ちる雨の粒。
一瞬全ての音が雨に呑まれてしまった様な錯覚がして、―――それを破ったのは女王の言葉>>#7か。]
はい、…… あの、えぇと、……
[立ち去る女王に何か労わりの言葉でもかけられればよかったのだろうが、そんな咄嗟の言葉すら出てこないで。 結局、その後ろ姿に、深く礼をするだけで。 何故だかそれだけで、どうしようもなく情けなくなり、頭を上げるのに僅か、時間がかかるか。
さらり、金の髪は、揺れた。]
(114) 2012/01/10(Tue) 23時半頃
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――――…さあ、どうでしょう。
貴女様の傍を離れたくない僕の我儘な気持ちを汲んで、 雨が降ったのかもしれませんよ?
[姉王女>>110へと軽口を返し、 けれど穏やかに細められた瞳には本心であるという色を滲ませて]
…………。
その蝶は満月の夜に蛹から返り、艶やかな姿を得たのです。 暗く閉じられた世界から、開けた視界。 同じ闇でも、其処は今まで居た場所とは全く違う。 満天の星空を見守る様に、優しく柔らかな光を放つ満月。
蝶は一目で、月に恋をしたのです。
[無邪気に笑う姉王女は、実際の歳よりも幾許か幼く映った。 愛らしいその姿へ向けるのは、唯、慈しむような眼差し]
(115) 2012/01/10(Tue) 23時半頃
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[ふ、と不意に口元に描かれた弧]
シルヴァーナ様。
"月に恋をした蝶の話"
続きは文にしたためて、貴女様だけに贈りましょう。
―――――…想いが形に残りますように。 [微笑んで立ち上がり、恭しく頭を下げる。 深い礼の後、あげた顔は些か子供のように悪戯っぽい表情]
(116) 2012/01/10(Tue) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/10(Tue) 23時半頃
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―応接間→―
…ひとが最も"美しさ"を魅せるのは、どのような時でしょうか。
[独り言のように、誰へともなく呟いて。 例えば世話役を褒められた妹王女の笑顔は、華に満ちていたが]
失礼。
滞在が伸びることを、連絡して参ります。 席を外す非礼、お許しくださいね。
では、後ほど。
[頭を下げ、緩やかな足取りは応接間の外へと]
(117) 2012/01/10(Tue) 23時半頃
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[世辞ではないのは、本当だ。 しかし、くすぐったそうに笑う妹王女>>102を見ると、 もう少しくすぐってみたくなるのが男の本音…。 そしてそれは、姉王女に対しても思うことではあったけれど]
ええ、まあ。 もう教育は一通り受けたはずなのに、 それでも学ばなければいけないことが多くて、大変ですよ。 求める気持ちに終わりなんてありませんからね。 美しいもの、すばらしいものは…どれだけ見ても飽きない。
[そう言ってくすりと笑った]
(118) 2012/01/10(Tue) 23時半頃
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[それから。
強い雨音、窓を見やれば生成りの奥、思案気に目を細める。 この雨の元、あのベンチを使うのも戸惑われたが。]
――……。
[さてどうしたものか。余り、人目には付かぬが好ましいけれど。 思案の答えも出ないうち、中の様子を伺えば、 弟の出てくる気配>>117。]
……お疲れ様です。 お足もとの悪い場所もありましょう。 充分に、お気をつけ下さい。
[王女を置いて、そのまま共に行く訳にもいかない。 すれ違うなら、他人行儀にそれだけ声をかけた。]
(119) 2012/01/11(Wed) 00時頃
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おや、そんな風に頬を染められる様も、お美しい。
[照れる姉王女>>104にも、やっぱりくすりと笑って言葉をかけた。 やはり、女性…としか思えない]
ふふ、いくら本当のこととはいえ、あまり困らせてしまっても 申し訳ありませんね。 [照れているのだろうことは、見て取れる。 そこがまた―……。
しかし、どこか引っかかる。 いや、引っかかっていることを明確に自覚しているわけではなかったが、 なんとなく、くすぶっているような違和感のような、なにか]
(……?)
[けれど、今はそれを突き詰めても仕方ないと、深くは考えず]
(120) 2012/01/11(Wed) 00時頃
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[そして、再び窓の外へと視線を向けた。 思わず賛辞を零した程の色だった空が、今にも泣き出しそうになっていた]
あ、ああ。そうか。
[ディーンが言っていた学校の名前がずっと頭に引っかかっていた。 不意にそれがなぜだかわかってくすくすと笑った。
ペンブルックシアにある王立学院。 高等学院時代のライバルが行った場所だった筈だ。 そう思うとディーンを見る目が少し意地悪くなった気がした。 ―…もっとも、彼にには迷惑な話だろうけれど
と、窓の外に雨粒を見る。 それはあっという間に景色を白く煙らせる程になってしまった。 女王の声にそちらを振り返って、予定外の滞在許可に頭を下げた]
(ファントム、グロリア…やはりお加減が良くないのだろうか。
[笑顔を残して去っていく女王の背を、黙って見送って黙礼した]
(121) 2012/01/11(Wed) 00時頃
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あら、お上手ですね。
[細められたオリーブは、ハンスと同じ色。 前髪で隠されていない分、彼のそれよりははっきりと見えた]
………………。
[語られる言葉を、心の中で映像にする。 思い描いた蝶の色は、月光を反射する銀の羽。アクセントに濃蒼。 物語の世界に、ゆるりと落ちかけたその時。 彼が微笑み、話は終わる]
……はい。解りました。 続きを楽しみにしております。
今、私が思い描いていた情景も、感想も、 お返事としてお送り致します。
[子供のような顔から、再び王女の顔へと戻り。 ありがとうございますと目を細め、笑った]
(122) 2012/01/11(Wed) 00時頃
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いえ、こちらこそ。 引き止めてしまい、申し訳ありません。 城内の案内が必要でしたら、外に使用人もおりますので どうぞなんなりとお申し付けくださいね。
[場を辞すエリアスを見送りながら一礼。 そして自身も席を立ち、一歩二歩と近寄るのはディーンの方へ]
(123) 2012/01/11(Wed) 00時頃
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[かかる声>>119に静かに向ける笑みは、此方も他人行儀なもの。 けれど僅か滲んだ顔色の悪さに、気づけるとしたら兄だけだろう]
ありがとうございます。
…転ばぬようよく気を付けましょう。 この雨の中では、服を泥だらけにしてしまいかねません。
[穏やかな足取りは、屋根の無い場所へ。 嵐にも似た雨の中、ふわりと差しかけるのは黒い傘]
(124) 2012/01/11(Wed) 00時頃
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[深く、深く、女王を見送る。 その背が遠くなってからようやっと顔を上げる。
招待客も部屋を出ていくようなら、扉は閉めず、やわらかく笑んだまま。]
――このような良き日に、残念なことです。 せめてごゆるりと。
[口を滑るのは静かな謝辞。 そして、中にいる王女にちらりと視線だけを送った。]
(125) 2012/01/11(Wed) 00時頃
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……。リリィ。
[弟の、顔色悪さ>>124に気付けば、傍ら静かに声かける。]
(エリィを、部屋へ。)
[時折人語を解するのではないかと思う程の、賢さ。 実際、単語などは理解しているのだろう。
暫く逢ってはいないとは言え、以前、共に暮らしていた、 主人と同じ生成りを示す――それは、幼少期の呼び名だけれど――呼称と、己の居住地。
それらを囁くのを聞けば、リスザルはキィと小さく鳴いて。
外へと向かう傍らにかけよれば、 その服の裾を引っ張って案内するとでも言うような仕草。]
[唐突な動き。 他から見れば、多少違和を覚えるかもしれなけれど。]
(126) 2012/01/11(Wed) 00時頃
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[賢いさるの案内、久しぶりにあうのだろうが、 仕草を見知った弟には気付けるか。]
[普段は、殆ど王女の傍に控えていて。 寝に帰るだけの部屋、相手は弟とは言えども。 王女に許可は、とっておかねばいけないだろうか。
応接間の中、ちらりと見やる。 事後にはなるが、話をしておこうかと。
けれど会話を邪魔する事はせず、 ただ外へと出てくるのを待つばかり。]
(127) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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[また応接室の椅子に腰を下ろす。 エリアスが部屋の出るのを>>117軽い会釈で見送れば、また、顔はやや伏せたままとなるか。
雨の音、頭に残るのは、]
……赤い、花。
[何処で見たのだろう、鮮やかな、赤い、赤い花。 思い描く輪郭は薄くぼやけ、もうその花弁が赤色をしている事くらいしかわからずに。
木立瑠璃の奥に思い巡らすのは、遠い、遠い日の記憶の断片。 慎重に手繰る様にしていれば、“赤い花”は一歩、二歩と此方に近付き>>123。]
………、
[は、と、我に返ったように顔を上げ、背筋を伸ばした。]
(128) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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案内させましょうか。
[立ち去るというエリアスへ声をかけ、自身も立ち上がる。 気遣いもあり、様子を見させる意もあったが、扉へ近づけばそこへ世話役たちの姿を認める。]
何かありましたら、使用人たちへおっしゃってくださいな。
[声だけかけて戻ろうとすれば、>>126ハンスとリスザルの声にぱちくりと瞬いた。 たまに見かけては賢いサルと思っていたが、リリィの動きはまるでハンスからの指示を受けて理解しているようで。 見知らぬサルにあんなふうにされれば驚くではすまないだろうが、やはり深い知り合いなのだろう。 口をだす必要はなさそうだと、部屋へ引き返した。]
(129) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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[窓際へ数歩歩み寄り、曇天を見上げる。 雨、低気圧。 母は、好まないものだろうか。
あの中に出て濡れて駆けまわったのは、もう10年以上も昔の話。 花がしおれてしまうのは悲しいものだが、昔はそんなことも考えず、ただ濡れることさえ楽しんでいたものだ。]
……グレーアムさんは、雨は、お好きですか? 商売には、あまり好かれないもの、でしょうか。
[姉がディーンへ向かうのを見れば、もう一人をもてなそうと。 立ち去るようなら見送るが、軽く問いかけて。]
(130) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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?
[呟かれた赤い花、という言葉にほんの少し首を傾げながらディーンの傍へと。 この部屋に赤い花は自身が身につけているそれしかない。 遠い日の記憶に思い巡らせているとは、知らぬまま。
隣、と言えるほど近くにまで寄れば、声を落として囁いた]
……ミスター・エゼルレッド。 その……先程からご気分が優れないようなご様子でしたけれど、 大丈夫でしょうか。 何か、お飲み物を用意させましょうか。
[先程、ラルフが話している最中に足元に視線を落としていたのを もしかしたら具合が悪いのではないかと思い、静かに問いかけた]
(131) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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[外へ一歩踏み出そうかという所で、服の裾を掴む小さな手に気づく]
リリィ?
[おっとりと瞬いた後、緩く小首を傾げて流れた生成りの奥、 覗く瞳は一瞬だけハンスの姿を捉えたが]
ふふふ、ありがとう。
[礼を述べるのは足元のリスザルへ向けて。 黒い傘を閉じ直し、身を屈めると指先でリリィの頭を撫でる]
お気遣いに感謝いたします。 随分と可愛らしい案内役が付いてくださるようです。光栄ですね。
[王女達の言葉>>123>>129へ感謝を述べて頭を下げ、 後はリスザルの先導へ身を任せる]
(132) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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サイラスは、リリィがエリアスに付いていくらしいのを見て>>132、目を細めた。
2012/01/11(Wed) 00時半頃
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― 回想・少し前の廊下にて ―
え…、あの、リリィって…
[間抜けな顔をしたまま、大方答えが出ている問いかけをブローリンへと投げかける。 回答>>73は予想通りのもので、今度は別の意味で汗が流れた。 王女も認めている王女の世話係の愛猿を追い掛け回した挙句、主人を前にしておい!だの、お前!だのと言い放った訳だ。 死ねる。これは死ねる。いや、いっそ死にたい。 そんな思いを察してか、リリィはブローリンから離れるとベネットのズボンの裾を握った。 まるで励まされているかのようで、思わず目頭が熱くなる。]
いえっ、いえいえ!滅相もない! こちらこそブローリン様の相棒だとは露知らず、数々の失礼を…申し訳ありません。
[礼と謝罪を述べるブローリンに思い切り首を横に振り、もう一度ぺこりと頭を下げた。]
(133) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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[恐縮せずに、との言葉には苦笑が漏れて。]
一介の使用人だなんて…ブローリン様と私のような新米庭師とでは同じ使用人でも天と地の差がありましてですね、今こうしてお声をかけて頂いている事すら夢ではないかと思う次第です。
[城に入った折に頭に叩き込んだ使用人権力図を思い描きながらベネットは語る。 それを聞いたブローリンはどんな反応をしたのだったか。 息切れが収まった頃、不意に名前を問われて、静まりかけていた心臓がどきりと跳ねた。>>94]
へっ!? …は、名前、ですか? あの、えっと…ベネディクト=ファトマと、申します。
に、庭師のベネットを呼べと申し付けて頂けましたら何処へでもすぐに駆け付けますので、雑用でもなんでも御用の時には気軽にお呼び下さい。
[声がうわずりながらも、なんとか名乗り終える。 ブローリンが確かめるように己の名を紡ぐ声には謎の感動を覚えつつ、続いた言葉にベネットは明るい顔で首を縦に振った。]
(134) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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はっ、はい! こちらこそ宜しくお願いします。
リリィは、いつも庭園で見かける時は行儀の良いお客様ですよ。 たまに元気が無い花を教えてくれたりもして、とても助かっています。
[ね、とリリィへと問いかける。 少しばかり緊張が解けてきた所で時刻はリミットへと近づいていた。]
では、私はこれにて…。 お騒がせして申し訳ありませんでした。
[挨拶と最後にもう一度謝罪を述べ、促されるままにその場を後にしようと。 その折、ブローリンの奥に妹王女の世話係――シメオンの姿が目に映った。 さすがに声をかける事は出来ず、遠めに会釈のみを送る。 相手にそれが伝わったかどうかはわからないまま、ベネットは庭園へと向かった。**]
(135) 2012/01/11(Wed) 00時半頃
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[小さなリスザルは、此方だ、と言うように廊下の先に歩いては ついてくるのを確認するように立ち止り、振り返る。
時折キィ、と小さく鳴けば、 きょろりと辺りを見回して。
部屋へ辿りついたなら、リスザル用に設けられた入口から入り、 器用に部屋の鍵外すだろう。
ベッドと、テーブルと、椅子と。 最低限のもの以外置いてないような、生活感の薄い部屋。
テーブルの上、花飾りを作った残骸の花弁が散る。]
(136) 2012/01/11(Wed) 01時頃
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[その案内は、密かに道を選ぶもの。 目立つ姿に反して、通る人通りは少なかったろう。]
[その主はと言えば、此方を見た瞳>>132も、 妹王女>>129や自身の主の視線にも気がつかぬ風で。
扉横、背筋伸ばして控えているのだった。**]
(137) 2012/01/11(Wed) 01時頃
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……ぁ、 あの、
[歩み寄る、可憐な姿>>131に、身を引く様に。 それでも腰掛けたままでは、取れる距離も僅かだろう。 そのうちに、それも失礼かと思えば、ゆっくりと、元の様に姿勢を戻して。
耳朶を擽る様に、囁かれる言葉は此方を案じるもので。]
すみません。……気を、使わせてしまったようで…… ……大丈夫です。……慣れていない、だけなので。 本当に、……こういった場での立ち振る舞いなど、学ばないまま、来てしまって。 ……すみません、……ごめんなさい、おかしい、ですよね。
[必死に、唇を上げて苦笑の形を取ろうとするも、上手く言っただろうか。
本来なら、父親との付き合いなどに顔を出しておくべきだったのだろう。 初等学校の頃は、まだ子供だからと許されたが、中等部に上がればそれも許されなくなって。いつしか勉強を口実に、そういったことから逃げていた。 ―――そのツケが、これか、と。 姉王女の前でなければ、溜息の一つでも吐いていたか。]
(138) 2012/01/11(Wed) 01時頃
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ミッシェルは、雨にうたれる下をみおろし、音のないため息をつきた。**
2012/01/11(Wed) 01時頃
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そうでしたか。 此方こそ……もっと気楽な場を提供できれば良かったのですけれど。
いいえ、良いのですよ。 慣れぬことであれば、誰でも緊張するものです。 私も、皆様やお母様、……妹の前で恥をかくわけにはいかないと緊張していたのですから。
[まだ緊張しているのが見て取れて、なるべくその緊張を解せるようにと優しく笑ってみる]
それに、もう会談は終わりです。 あまり緊張せず、ご自由にお寛ぎくださいな。
――この天気でなければ、庭をご案内したのですけれど……。
[窓の外に視線をやる。 強い雨は窓をべったりと濡らし、外の景色さえぼやかしてしまっていて]
普段はあの窓からは綺麗な青空が見えるのですよ。 丁度貴方の上着の色のような青が。
(139) 2012/01/11(Wed) 01時頃
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― 果樹園 ―
あともう少し、もってくれよー…。
[それからベネットはと言うと、ロープを肩にかけて脚立に登っていた。 庭園に戻るなり庭師の長にしこたま怒られ、雑用を命じられたという訳だ。 リリィの事を知っていたならもっと早く言ってくれと思ったりもしたが、勿論口には出さず。 命じられるがままに果樹園の木の補強作業に至る。]
今日は本当にツイてるんだか、ツイてないんだか……、ん?
[木をロープで固定して、くっくと引いていると、ぽつりと冷たいものが頭上より落ちてきた。 それはまたひとつ、またひとつと降り注ぎ、瞬く間に地面を濡らしていく。]
(140) 2012/01/11(Wed) 01時半頃
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ああもう、本当もう少し待ってくれればいいのに!
[あと少しで終わるというところで降り出した雨。 手早くロープを縛り終えると脚立から降り、屋根のある場所を目指してその場から離れた。]
…あーあ…、べしゃべしゃ…。
[屋根の下へ入り、脚立とロープを立てかける。 ぽたぽたと水滴が滴る体は、前髪どころかシャツもエプロンもぺったりとくっつく程に濡れ鼠。 ベネットはぷるぷると頭を振って水気を飛ばし、エプロンとシャツの水気を絞る。 そして。]
―――っくしゅ!
[くしゃみをひとつ。 やっぱり今日はツイてないのかな、なんて思いながら雨の降り頻るどんよりとした空を見上げた。**]
(141) 2012/01/11(Wed) 01時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 01時半頃
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[リリィは賢い。その賢さはよく知っている。 ――――久方ぶりの案内は、まるで昔のあの日のよう。
身体が弱く殆ど外出など出来ず、道も碌に知らなかった幼い頃。 迷った僕を最初に見つけてくれたのはリリィだった。 少し進んでは後ろを振り返る。気遣う仕草も、昔のままに。 導かれるままに歩みを進めた細い脚。 辿り着いた先は何処かの庭園。咲き誇るのは、艶やかな華]
…、けほ。
[辺りに人の気配が減ってくれば、堪え切れず咳を零す。 伏し目がちな視線。 口元に笑みを浮かべるのがやっとで、既に顔色ははっきりと青い。
それでも人目を考え、態度と仕草だけはゆったりと。 扉の鍵が開いたならば、兄の部屋へ静かに足を踏み入れる。 そして、リスザルへ案内の礼を言う余裕すらなく―――]
(142) 2012/01/11(Wed) 01時半頃
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―ハンスの部屋―
[扉を閉め切ると、どさりと其の場に崩れ落ちた]
げほっ、けほ、ッ、は、げほげほっ、けほ、けほけほ。
[床へ転がるような格好のまま、喘鳴強く浅い呼吸を繰り返す。 手を滑り落ちた黒い傘は、乾いた音をたてて床へ倒れる]
―――ッ、っは、あ…、ぁ…。
[ぎりと歯噛みし、懐から取り出した薬を水もないままに流し込む]
ぜー…、はー…。 げほげほげほっ!
[半身を起こすことすら叶わぬまま、 乱れた生成りの向こうに見上げたテーブルの上。 散らされた赤い花弁は、まるで血の滴の様で"美しい"]
(143) 2012/01/11(Wed) 01時半頃
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……それでも、その緊張を此方に悟らせないのは、やはり、貴女がこの国の王女だから、なのでしょうね。
僕は、ただの平民でしかありませんから。 ……本当なら、貴女の横に要られるというだけで、身に余る様な光栄、なのでしょう。
[向けられる微笑み>>139に、いくらか緊張は解けたか。
その笑顔は大人びた様に見えて、けれどどこか、幼さも感じられるような気がした。 王女たちは確か20歳、自分ともそう年齢は変わらない筈。 緊張ばかりしている自分と比べ、二人とも、どうしてこんなに落ち着いているのか、と。
つられて窓の方へと視線をやれば、雨に打たれる窓硝子。 硝子越しの景色は、濁った様な灰色で。
先程まで見えていた青空を思い返していれば、唐突に出される上着の色の事。]
……すみません。……派手、ですよね、これ……
[照れたような声は、消え入る様に。*]
(144) 2012/01/11(Wed) 01時半頃
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[さて。 雨が降ったところで従者に迎えに来させればいいので 大きな問題ではなかったが。 滞在許可が出ている状態で辞するのもおかしな話だし、願ってもないことだ。 そんなことを窓の外を見ながら考えていた]
…え?雨、ですか?
[ふいに問われて>>130瞬いた]
そうですね、風情があるのは嫌いじゃありませんが… ここまで酷い雨は。
[一度、窓の外へ視線を移し、また戻し肩をすくめ首を振る。 しかし、ふ、と笑みをうかべ] ああ、けれど…おかげで美しい方に触れられる時間が、少し増えた。 ならば、そういう雨も嫌いじゃありません。
[本音を素直に混ぜて、にこりとした]
(145) 2012/01/11(Wed) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 01時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 01時半頃
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商売的には、積荷を木箱に入れていた時代はともかく、 いまではあまり影響するものではありませんが… それでもデリケートなものを扱うときは、嫌がる人は少なくありませんね。 こんな風に酷い雨だと、船の入港が遅れたりすることもありますし。
…好かれては、いないでしょうね。
[そして、外を見て声を伴わぬため息をついた妹王女の様子に]
ミッシェル様は…雨はお嫌いですか。
[なんとなく浮かぬ様子に、そう、*問い返した*]
(146) 2012/01/11(Wed) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 02時頃
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ふふ、伊達に20年王女をやっておりませんから。
[演じることには慣れている。王女を、女という性を。 尤も。生まれた時から女として育てられていれば、自分の中に残る男らしさなど、生物的なもの以外には殆ど無いようなものだが]
学生さんなら、私たちとそう歳も変わらないのでしょう? だったら尚更、気楽にしていただいていいのですよ。
[光栄だと彼は言う。 世辞ならそのまま受け取るが、身分の差を感じさせるような言葉にゆるりと首を振った]
いいえ、よくお似合いですよ。 貴方の艶やかな金の髪との対比が素敵です。
[派手だという自覚はあるらしい。 しかし敢えて派手なものを着てくるような性格にも見えなかったから、では誰かの勧めだろうかと推測する。 しかし、誰の勧めかは自分からは聞けなかった]
(147) 2012/01/11(Wed) 02時頃
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それに青が派手なら、私も十分に派手ですよ。 青のドレスに、緑の翡翠、金の髪に、赤い花の……ああ、
[ハンスが選んでくれた自分を飾るものひとつひとつを示しながら話していたら、うっかり手が花に触れ、髪飾りの形を崩してしまう。 鏡は無いかと咄嗟に周囲を見たが、見える範囲にはなく。 代わりに扉近くのハンスに気づいて]
お、お恥ずかしいところをお見せしてしまって申し訳ありません。 直してきますね。
ミスター・グレーアム、ミッシェル、ごめんなさい。少し席を外します。
[二人はまだ窓際に居ただろうか、そちらにも軽く声を掛け、少しばかり足早にその場を辞した。
その際、ひらりと一枚花弁が床に散ったがそれは自らのドレスの死角になってしまい気づかないままで]
(148) 2012/01/11(Wed) 02時頃
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―応接間扉付近―
――ハンス、ごめんなさい。折角の髪飾りを崩してしまって……。
[ハンスの姿を見つければ、すぐにそちらへと寄って声を掛ける。 もっとも、事情を説明するより先に崩れた花を見ていたならば用事は察されていたのかもしれないが**]
(149) 2012/01/11(Wed) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 02時頃
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―ハンスの部屋―
[本来ならば、姉王女からの願いを断るべきではなかった。 折角の会話の機会をふいにすることなど、したくはなかったのだが]
(…嗚呼、これがあるから敵わない。困ったものだ。)
[応接間より退出したのは兄との約束の為でもあったが、 それ以上に平静を取り繕うのが無理だと判断したからだった。 とにかく人目の付かない所へ行きたかった。
自分の身体が弱いことを、王家は既に知っているか。 仮に知っていたとしても、ここまで酷いとは分かるまい。 今にも死にそうな人間が王などと片腹痛い。 だからこそ、不調を悟られる訳にはいかない]
―――…。
[薬で少しでも発作が治まるのを待つ最中。 這う様に身体を起こし、ぐたりと壁に背を付けて目を閉じた**]
(150) 2012/01/11(Wed) 06時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 06時半頃
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[>>145ラルフへの問いに帰ってきたのは賛辞。 一瞬、何を言われたかわからずきょとんとして、それから照れくさそうに破顔した。]
っふふ… そんなにほめられると、照れてしまいますよ。 でも、そういった事は、姉様へおっしゃってください。
私は、… いずれ宰相になる人間ですから。
[感情でなく計算で動く、華でなく、柱となるのだから。 女ではあっても、女にはならないという線引き。]
(151) 2012/01/11(Wed) 12時頃
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そうですね。 仕事の妨げになるのであれば、好かれるはずもありませんよね。
[>>146問い返しに、そっと目を伏せて。]
私は… 雨は、好きだったんです。
[体調を崩すなど心配されるだろうし、家にいた頃よりずっと高価だろう衣装を汚すのもためらわれ、雨の中遊びに出るのは、断念して久しい。 そもそもが、王女が雨の中遊ぶなどと思われてよいのかもわからず、幼い頃の話は心の奥底にしまい込んで、言葉を探す。]
雨が、というよりは… 雨上がりが、といいますか。 雨が止んでからの空は、綺麗に洗い流されていると思いませんか?
[ちっぽけな悩みを吹き飛ばすくらい、すっきりと。 今の晴れない心も、洗い流してくれればいいのに。]
(152) 2012/01/11(Wed) 12時頃
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ただ、雨は花も曇らせてしまいますから。 せっかく今日のために咲いた花が、濡れてしおれてしまうのは… 少し、残念ですね。
[庭師たちも、花にかぶせる布か何かは用意してはいるだろうが、急な土砂降りだ。 間に合ったろうか。]
(153) 2012/01/11(Wed) 12時頃
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… あ、はい、姉様。
[>>148話しているところに姉の声がかかれば、見送って。 この部屋を客人だけにするのもと、自分は部屋に留まろうと考えた。]
グレーアムさん、お引止めしてすみません。 ご家族などへ、連絡はされましたか?
[部屋を一時退室するようなら、見送ろうと。]
(154) 2012/01/11(Wed) 12時頃
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[いずれ宰相になる人間だから。 聞こえた妹王女の言葉>>151に視線を窓の外から声の主に移し]
だから、どうだというのです。 美しいものを美しいと言ってはいけないのでしょうか。
[はっきりと口にしてから、あ、と口を押さえて一度目を伏せた]
…いや、失礼致しました。 この国の慣わしを失念しておりました。
実は私も「弟」なのですよ。 家督は兄が継ぎ、私はその最良の片腕となるように、育てられました。 どうも、似てるなと思って、つい近しい気分になってしまった。
どうかご容赦ください。
[そう言って深く、頭を下げた]
(155) 2012/01/11(Wed) 15時半頃
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好き…だった?
[>>152 雨は好きだった。 不思議な言い方だと思ったが、深く聞く事はしなかった]
雨上がりの空…嗚呼、なるほど。 確かに…全て流しつくして清々しい気はしますね。
[そういえば。 ふと思い出した思い出。 自分に家督を継ぐ権利がないと知ったあの日も、雨だった。 家を飛び出して、悔しくて泣いた。 泣いて泣いて泣きつくして―最後に残ったの、は]
(それも、ある意味清々しい、か)
人も、空も……同じなのでしょうか。
[内心の苦笑は、知らぬうちに表情にも浮かんでいた]
(156) 2012/01/11(Wed) 15時半頃
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私は散る花も、運命の儚さを感じてまた一興…と思いますが、 そこは、女性の感覚とは違うのかもしれないですね。
[散る花が残念ならば、新しいのを持ってくればいい。 と、思う冷たい心は抑えて、濁すように言葉を返す]
ええ、また、後ほど。
[応接間を出る姉王女>>148に恭しく一礼を返し、 妹王女の言葉>>154に、一度考えて頷いた]
そうでした。 滞在が伸びることは、使用人に伝えておかなければ。 それでは、私も一度失礼いたします。
[胸に手を当てお辞儀をし、踵を返す。 通された時に入ってきた扉から廊下へ出て行く]
(157) 2012/01/11(Wed) 15時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 15時半頃
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[>>155はっきりしたラルフの否定に、困ったような笑みを。 悪いことではない。 無駄だと、思ってしまうだけで。 謝罪までされれば、ふるりと頭を横に振った。]
いえ。法で定められているわけでは、ありませんし。 …お気になさらないでください。
[髪が揺れ、金と共に真珠の白が踊った。 曇天でさえなければ、光を反射しただろう髪飾りは、今は天井からの光で僅かに輝くだけだった。]
(158) 2012/01/11(Wed) 18時半頃
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生まれ方は、選べませんしね。 その立場でできる、精一杯を生きるだけです。
[兄弟としての思いや共感は、本当の妹ではない己にはわからない。 本当に双子の妹として生まれていたならば、それを嘆き、姉を羨むこともあったのかもしれない。 どうしてほんの僅かな順番の差でと、どうしようもないことを叫んだかもしれない。 どれももしもの話だ。 嘘の共感を口にすることもできず、追求せずにいた。
当時の王女にそっくりに生まれたのも、そういう運命だったのだろう。 言葉では、綺麗な、意志の強い王女を紡ぐ。]
(159) 2012/01/11(Wed) 18時半頃
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…… 人も、空も。 強引にでも流してしまいたいものが、あるのでしょう。
[>>156本当は自然現象に感情を重ねるほど、ロマンチストでもないつもりだが。 彼の表現が移ったというのか。]
花の一つ一つまで嘆いていては、きりがない…というのは、 わかっているつもりでしたが、ね。 儚いほど美しい、という風情もありますね。
[為政者となるには、切り替えも必要だ。 男との感性の差はあっても、叔母のように、振る舞い次第できちんと仕事はこなせるだろう。
割りきろうと意識するたび、思考は機械的になってゆく。 いずれはレベッカのようになる、なれるのだろうかと思いながらも、今は詩的な表現へとうつした。
ラルフを見送れば、場に残るのは緊張していた>>144ディーンだけになってしまうだろうか。 様子を伺うように視線を運ぶ。]
(160) 2012/01/11(Wed) 18時半頃
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―回想:応接室前―
ハンス、で良いですよ。
[>>134夢ではないか、なんて言うのに浮かべたのは、 此方も困ったような苦笑い。 わかりやすく上ずる声や、ころころと表情変わる様子に、 笑みは微笑ましそうなものになって。]
お役に立てているようで何よりです。 私も今度、ベネットの育てた花を拝見しに伺いますよ。
[>>135問いかけに、リスザルは「キッ!」と得意気に両手上げた。 辞す姿に黙礼し。立ち去る前、会釈送る先を見やる。]
……新しく入った、庭師。 ベネットと言うそうです。
[シメオンの傍ら、表面のみ撫でるような会話の合間。 そんな事も口にしただろうか。]
(161) 2012/01/11(Wed) 19時半頃
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|
―ハンスの部屋:リリィ―
……キ 。
[>>143部屋につくなり咳き込む姿。 文字通り驚いて飛び上がり、小さく鳴いて不安気に見上げた。
>>150壁に背を付け眼を閉じるのに、一度新台の上に乗って。 小さな体、口で毛布を引きずっていく。 流石に綺麗にかけるには、リスザルの身体小さすぎたけれど。
そうしてそのまま傍らで様子伺うようにしながら、 主の帰るのを待つのだった。]
(162) 2012/01/11(Wed) 19時半頃
|
|
―応接間扉付近―
[>>149開いた扉より中を覗い見ていれば、 飾りの崩れるのも目にしていて。 手には、既に飾り治すため絹糸を持っていた。]
生花ですから、元々崩れ易くもあります。 すぐに直せますので、少々お待ち下さい。
[告げればその背中側に立ち、崩れた花を糸で結ぶ。 ほんとうなら針金等の方が良いのだけれど、 万一王女に怪我などあってはいけないとの配慮。
器用に糸を引き、形整えて。 柔らかな髪まとめた辺り、口を寄せて歯で糸を切る。
……途中、手元来るって髪を引いてしまう。 珍しい所作には、王女であれば気付けたか。 申し訳ありません、と、小声で謝って。]
(163) 2012/01/11(Wed) 20時頃
|
|
さあ、出来ました。 ――……。
[そう告げれば、言い淀むような間が開く。]
シルヴァーナ様。 ……弟が、来ていまして。 少し、話をしてきたいのですが。
[宜しいでしょうか、と許可を取るように。 久しぶりに弟と合ったにしては、僅かばかり声は固い。**]
(164) 2012/01/11(Wed) 20時頃
|
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――回想:応接間前――
ベネット、ね。 噂は聞いている。何でも今日のこの日に使いに行ったまま昼の鐘の鳴る寸前まで戻らなかったとか。
[くく、と楽しげに喉を鳴らす。 晴れの席だ、こんな意地の悪い笑声を万一にも中に聞かせるわけにいかないと忍んで笑えば、その嫌味たらしさは更に増すだろうか。]
(165) 2012/01/11(Wed) 20時半頃
|
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――現在――
[使用人、という言葉(>>129)にゆったりと頷くが、ブローリンにはブローリンがつくようで。 賢さは認めるリスザルは客人をするすると案内していく。 後に国王にすらなり得る客人の案内が猿というのは些か失礼も過ぎやしないかと思うところだが、彼はそれを受け入れるようだった。 とすれば、己もまたしゃんと背筋伸ばしたまま、命を待つばかり、だったが。]
(166) 2012/01/11(Wed) 20時半頃
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シルヴァーナ様。
[先程目線送った先のミッシェルは、天鵞絨色と何やら話をしているようだ。聞き耳立てるような野暮はしないが、反対にシルヴァーナ王女の方が部屋を出ようとするのに気づけば、そちらへ深く礼をする。
赤い花飾りを崩してしまったことを気がかりに、手直しを求めてきたと知れば、なるほど相変わらず美しい王女然とした振る舞いだと思う。 事実を知らなければ、これだけ近くにいる自分でも、男性などとは疑いにくい。
相対するハンスの手捌きも器用なものだ。無論とうに知ってはいたが、それでも自分にない世話係らしさに、二人共に聞かれぬよう心中だけでふんと悪態をついた。]
(167) 2012/01/11(Wed) 20時半頃
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[そうして、天鵞絨色も応接間を後にするのをまた深い礼で見送った。 用聞きされるようなら受けるつもりであったが、天鵞絨は行ってしまったか。 シルヴァーナに許可取るハンスのその反対側で、また応接間へ向けて意識をぴんと張りなおした。]
(168) 2012/01/11(Wed) 20時半頃
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[さて、ディーンはまだそこにいたか。 部屋を離れるようならば見送ってから、雨の暗い気持ちを晴らそうと。 まだ部屋にいるのならば、彼の緊張をほぐそうと]
シメオン。暖かいお茶をお願いします。 それと、羽織るものをひとつ持ってきてください。
[扉の外へ、まだ控えているだろう。 ちりんと鈴を鳴らし、頼みごとを二つ。 対談前に用意された飲み物は、今はすっかり冷えてしまっていた。 それに、雨で肌寒くなっても、調節できるよう。
ディーンがまだいたならば、あなたも如何ですかと勧めたろう。]
(169) 2012/01/11(Wed) 21時頃
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すぐに直せるのですか? ありがとう、流石はハンスですね。
[てっきり一度部屋に戻らなければならないかと思っていたところ、 すぐに済むのならと彼に任せる。
不意に背中の気配が髪に近づくのに、どきりとしてしまう。 正面からその表情を見られていなかったのは幸いか。 小さな音で、糸を切ったのだとわかれば逆に何故驚いてしまったのだろうと不思議に思うのだった。
髪を引かれればそれもやはり驚きの種になってしまうけれど。 直ぐに謝られればなんでもないと小さく首を横に振った]
(170) 2012/01/11(Wed) 21時頃
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ありがとうございます。 ……どうしました?
[言いよどむ様子に首を傾げて問う。 弟に会いに行くと聞けば得心のいったように頷いて]
ええ、勿論いいですよ。 お客様のお相手は私達に任せて兄弟水入らずでお話してきてください。
……雨は、もう暫く止みそうにもないですし、ね。
[言外にゆっくりしてよいと言い、ハンスが部屋に向かえば自身はすぐに扉の中には戻らず、廊下を進む。 一度出たついでに手洗いを済ませてこようと考えていた。
近くにいただろうシメオンにも、もしかしたら途中で応接室を出たラルフにも、誰にも行き先は告げぬまま王女は廊下の向こうへと消える]
(171) 2012/01/11(Wed) 21時頃
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―ハンスの部屋―
[数度浅く呼吸をしては、咳き込むことを繰り返す。 眼を瞑り閉じた視界。耳には強い雨音だけがやけに響く]
…?
[ふと柔らかな感触。 リスザルが毛布を掛けてくれていることに気づけば、 包まる様にして小さくなる]
リリィは本当に賢いですね。流石、兄さまの"おきにいり"
[掠れた声で呟き、目を閉じたまま伸ばした細い指先は、 リスザルの首元を手さぐりで撫でるか。
やがて手は再び床へ落ちて、けれど意識は保ったまま。 体調の回復に努めるようにその場でじっと雨の音を聞いていた]
(172) 2012/01/11(Wed) 21時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 21時頃
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服にも、着る者に相応しいものと、そうでないものが、ありますから。 それに、……金の髪なのはシルヴァーナ様も、でしょう?
ああ、でも、僕の髪とはまた、少し色合いが違います、ね。 ……少し、淡いのかな。
[そもそも、自分のこの青色と、姉王女のドレスの青色を比べるのはどうなのだろう、とふと思った。
確かに、姉王女の装いは煌びやかではある。 けれど、それは上品な美しさとして一つにまとまっているのだ。 自分の様に、ただ、派手で鮮やかな上着を着た、だけでない。……つまり、比べる対象にすら、ならない。
そう思いはしたものの、上手く言葉にはならず。]
……ドレスと、よく、合っていると思います。宝石も、全て。 貴女の、髪の色に。
[結局、ありきたりで簡単な言葉を、曖昧な表情で告げたのみとなったか。]
(173) 2012/01/11(Wed) 21時半頃
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[そうして、その姉王女の美しさを構成する一つに、彼女の指が、触れる>>148。 崩れた、赤い花の髪飾り。 生花を使っていたのだろう、瑞々しい、赤色。
花弁の一つの落ちる様子を、木立瑠璃は辿る様にして。]
……ぁ、あぁ、 ……はい、どうぞ。 すみません、……
[席を立つ背に、一度立ち上がり頭を下げる。
そうして彼女の立ち去った後、落ちていた花弁を指先で拾い上げる。
赤い花。 むかしの記憶。 ―――降りしきる、雨の音。]
(174) 2012/01/11(Wed) 21時半頃
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[暫し席にもつかず、手の中の赤い花弁に視線を落として記憶を手繰る様に。 考え事向けられていた視線>>160にも気付けずに。 ラルフが立ち去り、室内に妹王女と二人になった事に気付くのは、きっと鈴の音の響いた時>>169で。]
……っ、 すみませ、 …… [咄嗟に謝りかけて、その途中で口を噤む。 ぎゅ、と、掌の中、花弁を包み込むように握りしめて、再び椅子に腰を下ろす。]
……頂きます。
[そうして、問いかけには小さく頷き、小さな声で。
顔の赤さはもう目立たぬくらいになっただろうけれど。 未だに視線は、妹王女の方へ向けられずにいた。]
(175) 2012/01/11(Wed) 21時半頃
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[鈴のなる音。獣の声は聞けずとも、この音だけは違えない。 応接間へ入る前の礼は欠かさず。 柔らかな笑み浮かべて、命を承る。]
紅茶と羽織りものですね。 お紅茶はキャンブリックに致しますか? お客様も、雨で冷えて参りましたから、温まるには最適ですよ。
[蜂蜜とミルクの甘さがやわらかい紅茶を提案する。 是が得られれば、その用意を。 否が出ても、要望のあった紅茶を持つつもりだ。
金青の青年からの答えも得たなら、また一礼し、応接間を辞する。]
(176) 2012/01/11(Wed) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 21時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 22時頃
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[>>175金髪の客人は、緊張のせいか、硬くなりっぱなしのようだ。 勧めた茶は受け取ってもらえそうだが、どうしたものかと考える。]
ええ、お願いしますね。
[>>176シメオンの提案に頷く。 彼の提案に外れはない。 任せることにして、座り込んだ青年へ視線を向ける。]
…… お花、好きですか?
[青年の手元を見て、見えた赤色。 近すぎないようと自身の椅子へ戻り、遠い話を振ろうと。]
(177) 2012/01/11(Wed) 22時頃
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[直す合間か、終えた後か。 見知った顔の客人が通り過ぎる>>157のには、 一度そちらを向き、会釈。
>>170背中から、それも花を直すのに集中していれば 驚いた様子には気付く事は出来なかった。 許可得られれば、頭を下げて。]
有難うございます。部屋に、居りますので。 何かありましたら、お呼び下さい。 直ぐにお伺いいたします。
……失礼します。
[ベルの音が届かずとも、 他の使用人に言伝があれば直ぐに連絡は来るだろう。 そう告げれば、ミッシェルと、客人とにも。 挨拶述べて、場を辞した。]
(178) 2012/01/11(Wed) 22時半頃
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[こつ、こつ、靴音を鳴らしながら、廊下を行く。 茶葉は何にしようか、だとか、赤い羽織りはあっただろうか、などと取り留めもなく考えながら、衣装部屋へ向かう。]
……酷い雨だな。
[途中、窓の外を見やる。 雨は止む気配を、見せない。]
(179) 2012/01/11(Wed) 22時半頃
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―廊下―
[応接間を辞する前。 生まれ方は選べぬ>>159と聞いて、目の前の妹王女を見た。 しかし、特段の感情は受け取れないように思えて、 自嘲気味に笑うだけだった]
…強引にでも流してしまいたいもの、か。 案外強引なことを言うもんだな。
[廊下を歩きながら呟く。 誰に会うかわからぬというのに、面から柔らかさは抜けていた。 もともと、笑顔なんて得意じゃないのだ]
雨に流れず残ったものが…いいものとは限らない。
[くくっ、と口元を歪めてポケットを探る。 従者に連絡するために、携帯電話を取り出した]
(180) 2012/01/11(Wed) 22時半頃
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[鈴の音の響いた応接間。 程無くして現れたのは、恐らくは使用人の一人だろう>>176。 そう年も変わらぬ様に見える青年だったが、立ち振る舞いはやはり王家の者に仕えるに相応しい其れだった。
紅茶を淹れに行ったのだろう、応接室の扉の向こうへその姿は消えて。 扉の閉まる音、僅かな沈黙。
その沈黙を破ったのは、妹王女の問いかけだった>>177。 花弁を拾った様子を見られていたのだろうか、そろりと顔を上げればこちらを見る淡緑と一瞬視線が交差したか。]
……そうですね、嫌いでは、ない、です。
[妙な虚勢のせいか、“好き”とは言えずに。 視線を逸らしながら、こたえる。]
(181) 2012/01/11(Wed) 22時半頃
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[取り出した携帯電話は『圏外』を示していた。 眉を寄せ、電波の入りそうな場所を探して辺りを見回す。 応接を出る前に誰かに聞けばよかったかと思えど後の祭]
………ちっ
[携帯をポケットにしまって舌打ちをした]
(182) 2012/01/11(Wed) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 22時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 22時半頃
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[>>181はっきりしない答えに、まばたき一つ。]
そうですか。お好き、なのかと。 何か、思い入れでもお有りですか。
[ゆっくりした口調で、彼の緊張をほぐせるだろうか。 異性によほど触れていないとは、どんな環境だったのだろう。]
これまでは、男子校ばかりで? …… あ。 すみません、質問攻めしてしまって…
(183) 2012/01/11(Wed) 22時半頃
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……祖母の家の屋敷に、大きな庭があるんです。 街の子供達の為に、何時も開かれていて、笑い声の絶えない場所でした。 ……何時行っても、様々な花が咲いていて。
両親は、他の子供達と遊んで来いと言っていたけれど。 ……僕は、祖母から花の名前を聞いている方が好きだったんです。
[一つ、一つと記憶を辿る口調は、昔を懐かしむ様なそれで。 初等学校の夏季休暇の間は、ペンブルックシアの母の生家に滞在していた。 中等学校に上がれば、時間もとれなくなり、結局学院を受験する時になって、久々に訪れた、といったふうで。
学校の事を尋ねれば>>183、小さく頷いて。]
初等学校は男女共学でしたが、中等、高等とは男子校でした、ね。 ……いえ、大丈夫です。 あまり、話題の多い人間ではありません、から。……そうして、質問して頂けると、助かります。……ごめんなさい。
[そうして、漸く、口元に微笑みらしきものが見えるか。 微笑みと言うよりは、自嘲や苦笑に近いものだったのだろうけれど。]
(184) 2012/01/11(Wed) 23時頃
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[洗面台の前で鏡を眺めながら、溜息を吐く。 一人になって、少し気が抜けた。
また綺麗に金土の上で咲く赤い花、桃の唇、翡翠の飾り。
――これらのお陰で、自分は王女でいられる]
……でも、
[私は彼らを騙している。 決して声には出さぬ言葉を、頭の中で呟いた。
今日の客人達は、皆良い人に見える。それ故に心苦しい。 本当の意味での夫婦になれないのならば、いっそ王家の肩書きだけが目当ての人のほうが利害が一致するという意味でやりやすいのかもしれない。 王女ではなく一人の人間として愛してもらっても、自分はその愛に応えられない]
(185) 2012/01/11(Wed) 23時頃
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[そも、愛とは何だろう? 知識としては知っている。 男だからとシルヴァーナを忌み嫌い、同じ敷地に居るにも関わらず滅多に顔を合わせない父ですら、母の看病は怠らない。 5年もの間、娘を授かれず、周囲から責められたのは母だけではなく父もだろう。それでも尚、傍らにいて母を支えたのは愛なのだろうか。
母を敬愛する気持ちはある。 妹を庇護したい感情もある。 自分に仕えてくれる従者たちも、とても大事だ。
だけど、赤の他人と生涯添い遂げることを約束するような愛。 それは二十年生きてきた今でもよくわからなかった]
(186) 2012/01/11(Wed) 23時頃
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――と、いけない。
[考え事をしていた時間は、手洗いに行っていたと誤魔化すには少し長い時間だったか。 そろそろ戻らねばと、廊下に出て暫し歩けば]
ミスター・グレーアム、どうされました?
[少し先にラルフの姿を見つけ声を掛ける。 遠目で見ただけでは、彼が廊下で何をしているのかわからなかったため、彼のほうへと近づきながら]
(187) 2012/01/11(Wed) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 23時頃
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[>>165意地の悪い笑みには、 生成りの奥からちらりと視線を向けたのみだった。
ああ。 ――……美しくない。
そう感じた心中は、押し隠し。]
[そうして、部屋へは真っ直ぐに向かわずに。 給仕場へと立ち寄り、用意したトレイの上にティーポット。 小さい頃、弟の咳き込む度に淹れてやっていた、 ジンジャーを入れた蜂蜜湯。
雨が深まり肌寒い中、ふわりと甘く香る湯気が立ち上る。]
(188) 2012/01/11(Wed) 23時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/11(Wed) 23時頃
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―ハンスの部屋―
――…… エリアス。
[>>172部屋へ入れば、壁際毛布に包まる弟と、 撫でられ寄りそうようなリリィの姿。
目を閉じ、ぐったりとしているような。 久しぶりに見るその様子に、 脇机の上トレイを置いて半ば駆け寄るように近付いた。 息はしている様子に気づけば、 安堵したように密やかに息を吐く。]
(189) 2012/01/11(Wed) 23時頃
|
|
[従者など待たせるだけ待たせておけばいい。 そう思いながらも廊下を歩いてしまうのは、 さすがにこの雨の中外で待たせたは悪いと思うのと、 かといって行き場がないというわけで。 結局携帯を握って、あちこちに向けていた]
…えっ? ああ、シルヴァーナ様。
[不意に聞こえた声>>187に振り返り、礼をする。 振り返った表情が応接間で見せたようなものでなかったのは もしかしたら見えたかもしれないが]
迎えに来るはずの使用人へ連絡しようと、 電波を…探しておりました。
[浮かべた苦笑の下は、もう外向けの顔。 近寄ってくる姿には、やはり女に見えるなと思いながら]
(190) 2012/01/11(Wed) 23時頃
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[弟のこんな様子、見るのは一体何度目だろう。 いつだか、迷子になった際>>142。 戻った後にも発作は起こった筈だった。
まだ自身は、成人しては居なかった頃。 どう言った催しだったか、城の庭園が一般にも解放された。 「美しいもの」が見られると、 その日が来るまで、どれだけ楽しみにしていたか。 事あるごとに家族の内で話しても居たもので。
その当日は、一人意気揚々と出かけて行った。 その、先で。]
"エリィ ……!?"
[外出等禁じられていた筈なのに、それはどういう経緯だったか。 道に迷った弟を、リリィは「主」の元へと連れた。 その姿を認めた時の、驚きは相当で。 何か考えるよりも先に、その傍駆け寄ったのだけれど。]
(191) 2012/01/11(Wed) 23時頃
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――……。 立てますか。
[幼い頃であれば、すぐさま抱き上げただろうけれど。 まずはそう声をかけて手を差し伸べた。
他にはリリィしか居ない部屋。 未だ態度は、「王女の付き人」のもの。]
(192) 2012/01/11(Wed) 23時頃
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|
[>>184男が語る、大きな庭。 似たものを、自分も知っていた。
決して口にはできないが、ペンブルックシアは、 かつて自分が住んでいた場所でもあった。 本当の両親と住んでいたのは子どもの少ない地域だったため、 少し離れた場所へ遊び相手を求めて、庭へ辿り着いたのだったか。 その家の子どもも、外に出るのが苦手だったっけ。]
では、お一人で過ごしていらしたんですか? …花の名前もいいですけれど、外に出るのも、楽しいものですよ。
[本当に自分が好きだった、太陽を浴びて駆けまわるのも、 というのは、王女らしくないのでしまい込む。 あの日、子供の手を強引に引っ張って、殆ど引き回すように していたのは、今から思えば悪いことをしたものだ。]
(193) 2012/01/11(Wed) 23時頃
|
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そうでしたか…。 不躾な質問、お許し下さいね。 何か、嫌な思い出でもお有りでしたら、この場はあまり気持ちの良い場ではなかったでしょうし、少し心配になりまして。
…… 本当に、慣れていらっしゃらないのは、とても伝わりますが… では、どうしてこの場へ、参加されようと?
[入り込み過ぎだろうか。 けれど、自分は姉のため、見極めも必要だからと思いながら。]
(194) 2012/01/11(Wed) 23時半頃
|
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―ハンスの部屋―
[扉を開く音は雨にかき消されて。 兄が部屋へ戻ってきたことに気づいたのは、 その気配が随分と近くなってからだった]
どうも、兄さま。
[ぱちりと目を開く。大丈夫、咳は殆ど止まっている。 此れで暫くはまた、何とか動ける筈だ。 差し出された腕へ、おっとりと瞬きを零して]
ありがとうございます。 少し疲れて、休んでいただけですから。
どうってことないですよ。
[嘯きながら薄く笑んで、差し出された手をとった]
(195) 2012/01/11(Wed) 23時半頃
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[振り返った表情には、応接間で見たような余裕は感じなかったが、 急に呼び止めたせいだろうと特に気にも留めず。
――横に並べば、さして身長差がないことに彼は気づくだろうか]
携帯の電波ですか……。 何分この城は古い作りですし、壁も厚いので……。
電話をお貸ししましょうか? それか、少し歩きますが庭近くに行けばきっと大丈夫だと思います。
[見える範囲に使用人はいない。 ならばどちらに行くにしても自分が案内すべきだろうと申し出た]
(196) 2012/01/11(Wed) 23時半頃
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[己の眼に映る弟の顔色は未だ良くは無い。 ――……その顔色、隠したい意図もあって、 戯れの化粧は施したのだったか。]
そんな訳があるか。
[嘯く笑み>>195に、叱るような語気。 取り繕った口調は、僅か崩れ。 取られた手、立ち上がるのを助けても、掴んで離さぬまま。]
……何故、ここに来た?
[弟の意図がわからず、半ば問い詰めるように。 城に来るのに、ここに居る己に何の話も無かった。 ……何よりあの母が、許したとも思えず。
女王は女王で、参加者の一覧を渡すまで 此方には何も話されなくて。 オリーブは、些細な違和も見逃すまいと、 じ、と見つめ見下ろした。]
(197) 2012/01/11(Wed) 23時半頃
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昔から、人見知りが激しくて。……友人も、そうですね、多いとは決して言えない、です。
外に、出るのも、……何だか昔、似たような事を言われた気がします。
[掌の中の花弁。 遠い記憶の中から響く、声。 蓋をしていた、記憶が蘇る様な気がして。 ――― また、蓋をするように瞼を閉じる。]
……断れないんです。 今回も、僕の母が、陛下からの招待状にとても舞い上がってしまって。……そうして、今、ここに。 いえ、決して、この場にいる事が苦痛だとか、そう言う事ではないんですが。
[付け足す一言は、僅か、焦ったように。―――朝から、嫌だ嫌だと呟いていた事には嘘をついて。] ……でも、やはり、そうですね。 もう少し、自分の意見をしっかり述べられるように、したいです。……帰ってからの、教訓にします。
[そう言って、笑う。 顔を上げて、細めた木立瑠璃はその顔に向けられるか。]
[『―――あの金色の髪には、きっと赤い花が似合う。』]
(198) 2012/01/11(Wed) 23時半頃
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(――……。)
[すぐ近くで立ち止まった姉王女を見て、瞬いた 背が…でかいな、と思ったのだったが、到底口には出来ない。 ヒールのせいだろうかと一度足下に目を向けた]
いえ、すぐに連絡を取らねばならぬものでもありませんから。 それに、王女様に案内いただくなんて畏れ多い。 対談前にブローリンさんから頂いた見取り図もありますし―
[そう返したとき、ふと嫌な予感がして眉を寄せる。 しかしそれをすぐに打ち消して]
そういえば… お城の庭は素晴らしいものだと聞き及んでおりました。 帰る前に拝見させていただこうと思っていたのですが…
[この雨では、と残念そうに]
(199) 2012/01/11(Wed) 23時半頃
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|
[>>198付け加えられた言葉。 そういえば、手を引いたあの子も、金髪じゃなかったか。 共通点。しかし、まさかという思いがある。]
…… 無理は、されないでくださいね。 今日は顔合わせだけですが… 姉様の伴侶となる方を選ぶのは、 国の将来に関わる、大事ですので。
[釘を刺す。 彼が顔を上げれば、笑みが初めて此方を見た気がした。]
意志を持って来られるのでしたら、歓迎いたします。
… お気づきですか? 今、とてもいい顔をされていますよ。
[思わず、昔のように、勇気づけるように微笑みかけた。]
(200) 2012/01/12(Thu) 00時頃
|
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― 屋外 ―
[果樹園近くの屋根の下で少し雨宿りしてみたものの、一向に雨がやむ気配は無く、それどころか雨脚は強まるばかり。 これではもう作業が出来ないなと、溜息をひとつ残してベネットは果樹園を後にした。 ロープと脚立を担ぎ、いつもと違うルートで庭園へと戻る。 迂回する為時間はかかるが、この道には屋根がある為濡れずに済むのだった。]
うー、やっぱり濡れると寒…っ。 先に戻って着替えようかな…―――ん?
[このルートだと自分の部屋の前を通るなと思いつつ、ふと聞こえた声にベネットは建物の方を見た。]
……?!!!
[ベネットは慌てて身を低くし、息を呑む。 そう、視線を移した先に居たのは招待客らしき天鵞絨の髪の青年と、我が国の宝であるシルヴァーナ王女。>>190>>196 幸いにも此方には気付いていなかったようだが、身を低くする折に微かに脚立が独特の音を立てた。 何故咄嗟に隠れてしまったのか、ベネットは己を問い詰める。 そのまま通り過ぎればよかったものを、と悔やんでも時既に遅く。 今は身を隠している事がばれぬ事を祈るばかり。]
(201) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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[覚束ないながらも、何とか立ち上がることは叶った。 けれど、その後も兄の手は離される様子はなく]
はは。それなら、どんな訳でしょうね。
――…、けほ。
[叱るような声色を、のらりくらりとかわすように。 続けた言葉の先、小さく咳が零れた。 捕えられた手をぐいと軽く引いてみるも、力で敵う筈もなく]
何故、と言われましても。 招待状を頂いたからですよ、ミスター。
僕が王位を望んではいけませんか?
[兄を見上げるくすんだオリーブ色は、楽しげに細まるだけ]
シルヴァーナ様は御"美しい"ですね。
(202) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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|
[ドレスの下に隠された足元を見るのは難しいだろう。 ただ、近づいてくるときにヒール独特の靴音がしなかったことに彼が気づいていれば、 高い靴を履いているわけではないことは察せられるかもしれない]
あら、ハンスってばいつの間に。 ……でも、お城の中は結構複雑ですよ? 見取り図があっても、今居る場所がわからなければ使えませんし。
それに多分、電話の場所までは載っていないかと思います。
[部外者に事細かな見取り図を渡してしまうのは、防犯の関係上よろしくないことはハンスも解っているはずだ。 中身は見ていないが、見取り図は客人向けの、出入りされても構わない主だった部屋の位置が書いてあるだけであろうと推測して]
私は確かに王女ですが、それ以前にこの家の娘で、貴方は客人です。 ゲストに不便がないようホストが取り計らうのは、何もおかしなことではないでしょう?
……ですので、あまり気にしなくて良いのですよ。
(203) 2012/01/12(Thu) 00時頃
|
|
[くすりと笑って。だが、庭の話になれば残念そうに目を伏せた]
庭は……そうですね。 もう少し小雨であれば雨の庭も風情があったのですが……。 今日は難しそうです。
またいらした時に、ご覧になってください。 舞踏会か……具体的な計画は立っていませんが、庭園解放の時にでも。
(204) 2012/01/12(Thu) 00時頃
|
|
[此方の笑みに返すような、妹王女の微笑み>>200。 は、と、 笑みは消えて、目を見開く。
どこかで、 みたような、 記憶。]
……、 ……
[柔らかな色の金髪と、大きな瞳が特徴的だった、あの少女の名前は何といったか。
広大な庭の隅で、咲いている花をただ見ていただけの自分に声をかけ、手を引いてくれた少女。 庭に植わっていた木を、易々と昇って見せた、笑顔の可愛らしい子。 くるくるとよく動く、大きな瞳。その色は、―――淡緑。]
……すみませ、ん ……少し、席を外しても、?
[動揺を隠すように、口元を掌で押さえる。 先程勧められた紅茶の事も忘れてしまったように。 妹王女の答えも聞かずに、さっと立ち上がれば、青い上着を翻して、応接間から出ていくだろう。 外から聞こえる雨の音、それは遠い日の雨音と重なって聞こえた。]
(205) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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サイラスは、脚立の音>>201にその方向を見た。
2012/01/12(Thu) 00時頃
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4
5
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8
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