人狼議事


207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-

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――10年前――

あぁ?誰がゴリラだぁ?このクソガキ。
舐めた口きいてると船の連中看る前に
自分の傷を自分で縫うはめになるぜ。

[まだまだ若造だったミナカがこの絶望号に乗った頃。
当時のヘクターは血の気が多かった。そりゃもう多かった。
故に、船に乗って来たばかりの生意気な年下に舐めた口を聞かれて黙っている体などどこにもなかったので。

いかにもごろつきさながらと言った体でぱきぱき腕を鳴らして睨みつけ、殴り掛からんとせんばかりの勢いだったのを覚えている。

ついでに横でげらげらと笑い声をあげるホレーショーには]

調子のんなこのボケッ!!!

[と思いっきり怒鳴って横っ面を殴り飛ばそうとしたか**]


[死んだと気付いたのは、
あの焼けるような痛みがなくなり、
自分自身の死体を見下ろしていたから。



やはり、痛みは生きているから感じるのだと
死んでから確信を取れるとは思っていなかった。]


[銃弾にやられ、血の中に倒れた身体。
つまらない。

誰とも分からないくらい、酷く死ねたら良かったのにと。

死ぬ間際に感じていた、あの痛みも。
叶うなら、もっと酷い痛みを欲しかった。
死ぬほどの痛みを。



自分自身の死体から興味をなくし、顔を上げる。
死んだはずのヴェラーヴァルの姿があった。]


[元々あまり太くもない首が、青魚よりも細く潰れて
太いギリアンの腕に抱えられているような姿は
見ていてなんとも、気持ちの良いものではなかった]

 ……………あれ

[自分を見ているのだ、と。気づくまでに随分とかかった。
階段からひとり、またひとりと死に損ないが降りてくる。
そのうちに吐かれた舌打ちが、自分に向けられたものだと
何故だかわかって、鼻を鳴らす。
たとえ笑っても、空気は震えない。
それをわかって笑うのが悔しくて、空っぽの唾を飲み込んだ]


[随分と久しぶりな鮮明な意識でも、照れ隠しなどという理由は分からなかった。
ただ強くなった手の力にギブアップを訴えて、命の恩人へ恨めしげな視線を送る。

半笑いには、慌てて首を横に振って]

 いや、なんかいまスゴく嫌なことを思い出しそうだったから、やめとく……。

[加えて、ヘクターの笑みが不穏極まりない。
永久に記憶の奥底へ沈めることに決めた。

グレッグの得意気な顔には、同じく得意気な顔をして、無言でヘクターを示しておく。
うちの神様の方がスゴいだろう。スゴいだろう。敬えよ小僧]


 はあい。

[行くか、の声に反応して勝手に返事をして。
立ち上がるヘクターに、生前と死後と変わらずについていく。

なにがあったって、自分の人生唯一最大の恩人のそばから離れることなんて出来ずに。
共に向かうのは、絶望の船の中。

各々、海底の人狼へ声をかける姿を見て。
一番最後、暗い海に向かって視線をやったけども。

許すことも怒ることも出来ないから、困った顔をしてしまった]

 ……。

[小さく呼び掛けるように手を振ってから。
最後尾で、海賊たちの背中を追いかける]


―第三甲板―

[他の連中に続いて下へと降りる。
生者達が乱戦を繰り広げる最中、適当に見物できそうな場所を陣取って。
座するホレーショーの隣にどかっと腰を下ろした。

視界には10フィートはあろうかという白い狼。
恐らくあれが道化の正体なのだろう。
各々それと相対する者達を少し遠くから観戦する。]

…酒が欲しいな。

[率直に呟いた言葉は、どこか緊張感にかけるものであった**]


― 海の上 ―

[海面スレスレで泳ぐくすんだ黄色の海月を眺めたり、
中へ潜って遊泳したり。
子供のように次々と興味を移し、色を、形を愉しんだ。

一頻り堪能した男は、
倒れるようにして四肢を大の字に広げ、海中より海面を見上げた。]

[このままどこまででも行ってしまおうか。
そうも考えたが、

――その前にやはり、見ておきたいものがあった。


見上げる先、目に映ったのはデゼスポワール号の船底。]


【人】 墓堀 ギリアン

[大きな獣の白い毛並みが、視界の隅に流れる。

医務室の壁が破壊されて散る。
リーが見たらまた怒るだろうな……なんて、
思ってみると虚しさが湧いた。

この場に居ないという事は、彼も死んだのだろう。]


 ゥ゛ア゛ア゛ オ゛オ゛ォ゛ォ゛ ……ッ ア


[動く度に痛みに頭が痺れる。

白い狼を狙う者なら何でも良いと、
おれは、ただ我武者羅に突っ込んだ。**]

(86) 2014/12/17(Wed) 00時頃

―第三甲板―

酒ぇ?

……あー、もう飲めねえか。飲めねえんだろうなぁ……

[クソが。と呟いた。
真っ白で巨大な狼との戦いを眺める死者は、既に傍観者。
呑気なものだった。*]


墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/17(Wed) 00時頃


[風の無い海に銃声はよく響く。
同時に目覚めた狼の咆哮も。]

 パシャ──

[水面に波紋が生まれる。
まるで何かの歩みの様に。

だが船に近付いた波紋はそれ以上拡がる事はない。
ただ船に寄り添う様に、ソレは水面に佇んで。]


【人】 墓堀 ギリアン


 セシル 殺ス 殺す ゥ゛ゥ゛ア゛

[立ち塞がるセシルへ向かう
三つ足での突進は静止の声にも止まれない。
溢れる血で描かれた軌跡の濃さが、
この命が既に薄い事を物語っている。

セシルが退かないなら、
身体の全てで彼に伸し掛かり動きを止めようと。

最中の唸り声は、
露骨な殺意とは食い違った泣き声めいた低い音。]

(93) 2014/12/17(Wed) 00時頃

―第三甲板―

[甲板に着いたとき。
見えた光景に、ぎゃっと一声鳴いた。
双頭の獣やら半獣やら見ておいて今さら何を、とも思うが。
本能的に恐怖したのだから、仕方あるまい。

呑気に観戦し始める強者たちの一歩後ろ、陰に隠れるように座って。
少し遠くからの観戦のお供をする]

 酒かあ。

[ヘクターとホレーショーの声に、ぽやりと呟く。
程度を弁えて飲むなら、悪くないかもしれないが。
いま飲めるもんなら、恐怖から逃れる以外の理由もなく浴びるように飲むだろう。
ミナカにまた叱られるだろうから、飲みたくはない。
叱ってくれるなら、の話だけども。

などと考える辺り、やはり生者よりも余裕はある。
死人の傍観者たちは、やけに達観した呑気さで戦いを見詰める]


 ………ォォォーッンッ

[祈る様にソレは泣いた。]


[シャルルを囲む人数が増えてくる。
 彼らもやはり、今までのネイサンと、シャルルの違いを感じているのだろうかと。
 会話を聞きながら解析するも、だからと特別な情が生まれることもない。]

 ……?

いや自分は、何も教えた覚えもなければ、教えられた覚えもないのだが。
 そも何故に理を説く必要があるのか。

 そんな見当違いな事を考えた矢先───


   ──────!!!


[獣の毛が、ぞわりと大きく逆立った。

 己の知る畏れとは違う。
 肌触りの悪い、不快な恐怖。]


【人】 墓堀 ギリアン

[セシルの肩を左腕で床に縫い止め、
伸し掛かった格好で彼の顔をジィと見下ろす。

腹からは絶えずボタボタと血が失われていく。
そこを蹴り上げられでもすれば、
たちまち崩れる事になるだろうが
構ってはいられない。]

 殺すナイ ……おれ、セシル、

[殺す、と、云ったつもりの声は掠れる。
セシルの腕の中で声は潰える。]

(101) 2014/12/17(Wed) 00時半頃

― 第三甲板 ―

[ニコの隣に腰を下ろして。足をぶらぶら。
ホレーショーと副船長の並んだ背を後ろから見ていると。
なんだか兄弟みたいだな、と。
やっぱり副船長は兄貴の兄貴なんだろう。
生者たちの戦いを見つめる傍観者は、そんな緊張感の欠片もない事を考えていて]

……ニコ。酒はだめッス。

[隣の昔馴染みのつぶやきには、ぴしゃりとそう言い放つ。
もう飲めないのは分かっていたが。
あんなニコラスを、もうグレッグは見たくはなくって。
後は黙って。戦いの行方を見守っていた*]


 ヴヴ……ル……!

[牙を剥き、低く唸る。
 ”おまえは誰だ!”と訴えるように。

 最早これは、己の知る、絶望の象徴ではない。
 まったく異質な、見知らぬ恐怖。]


 ― 第三甲板、階段上方から見下ろして ―

[この船は随分と軽くなったと思ったが、
こうして見下ろすと、死者も留まっていたらしい。

自分もそうか、と存在の希薄な手のひらを見下ろす。
船長――だったもの。
綺麗な、真白い狼。

最期を齎すのは、やはり彼ではなかった。
彼に最期を齎すのは――?]


【人】 墓堀 ギリアン

[涙で濡れて光る瞳を見下ろし、
何か言おうと開きかけた唇は
獣の咆哮を聞いて、すぐに引き結ばれる。

両眼を目蓋で覆い、視界を閉ざして。

セシルの首筋に顔を埋め、噛み付こうとして。]

 ゥ゛ゥ゛ア゛……――

[セシルの上からソロリと退いた。

白い獣、おれの大切なものの傍へ行くために。]

(106) 2014/12/17(Wed) 01時頃

【人】 墓堀 ギリアン

[傍に、傍に――……と願うも虚しく、
ガタガタ震える腕は
自らの巨躯を支える事さえ儘ならない。

死に瀕した白狼の傍へ行けるなら、
最期の力は、彼を抱き締めるために使おう。]

(112) 2014/12/17(Wed) 01時頃

 ……知ってる。

[膝を抱えて座っていれば、隣から厳しい声。
少し首を竦めて、口ごもりながら答える。

そもそももう飲めないから、彼にまた狂乱を見せることもなかろう。
おまけに、と。透ける手を眺めて、ふい、と視線を床に一瞬向けて。

顔を上げた]




 ――ああ。


[嘆く声は、ジェレミーに今日は誰が死んだと言われた時に口にした。

『ああ、あいつはいいやつだったな』
『寂しくなるなあ』

その音と、同じだった。

血が舞って
床を、壁を、染める]


 ───    。

[何かが跳ねる音がして。
波紋が広がった波間はそれきり、静かになった**]


【人】 墓堀 ギリアン

[片腕で抱いた白狼の身体は温かい。

血に濡れた毛並みに顔を寄せて深く息を吸うと、
どこか懐かしい匂いがした。

首筋の血流に触れる牙を受け入れ、
おれは、獣と共に紅く々々染まっていく。**]

(116) 2014/12/17(Wed) 01時半頃

[ついてきたニコラスとグレッグが自分たちの後ろに腰を下ろす。

目の前の光景に悲鳴をあげつつ酒にという単語に反応したニコラスに、お前はやめとけと言いたかったが、先にグレッグが制したので突っ込まなかった。
ちらりと二人の方を見て、また白狼の方に視線を戻す。
先客のヴェラも近くに居たが、特に何か会話するでもなくただ様子を見ていた。

銃弾が飛び交い、剣の音が、咆哮が鳴り響いて―――。

どこか暢気に会話しながら眺めていたはずが、
いつしか食い入るようにして目の前の戦闘を見つめていた。]


[やがて、血をまき散らして満身創痍になった白狼が
ギリアンの方に歩み寄り、互いに抱擁する。

―――嗚呼、きっともうすぐ終わりなのだろう。

薄々そんな風に悟りながら、只無言でじっと腕を組んで。
血で紅く染まる白狼と、慈しむような動きで牙を立てられるギリアンを見つめていた。**]


[これは呪いだ。
死を終わりだと、救いだと思う者があるならば、
それらにとって、正しく呪いだ。

眼前の光景から目を逸らすように首を振る。
疲れた、と呟くが、身体はどうにも軽い。当たり前だった]

 ………あーあ

[溜息残して、そのまま階段を上ることとする。
もし、新しい風が吹くならば――
いつもの場所で、船首でそれを感じよう。
呪われた死者にも、それくらい許されたっていいだろう]


[ヴェラーヴァルが唸り声を上げている

興味をなくし。
ふとギリアンの腕は何処にあるのかと思った。]


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