人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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視点:


【人】 薬屋 サイラス

 ヴェス、さん?

[繋ごうと差し出した冷たい手から、何かが流れこんでくるように感じた。
 踏み散らされる赤い花びらのイメージと共に、痛みと苦しみと、それ以上の渇望が。

 過るヴィジョンは、まな板の上に載せられた鯉のように、怯え恥じらいながらも奪われるのを待つ姿。]

 …なんで?
 そんなの、痛いよ…?

[両目も胸の奥も熱くて痛くて。
 ぽろぽろと止めどなく涙が溢れてくる。]

 痛いのに。辛いのに。
 …何故?

(0) 2011/12/27(Tue) 00時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 00時半頃


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【人】 薬屋 サイラス

[しゃくりあげるように泣いて、ぐしぐしと袖で涙を拭う。]

 …欲しいなら、あげれるならあげたいのに。
 俺じゃ多分、きっと……

[切実な渇望が、胸に痛くて。
 どんなに頑張っても今の自分じゃ満たそうとしても届かない。
 歯がゆくて、歯がゆくて、どうにもならないから。]

(3) 2011/12/27(Tue) 01時頃

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[意識だけが、はなれる。
それは、薔薇の精との事が終わった後。

医務室に運ばれた身体が見える]

 ――何、してんだ。俺。

[解放された意識は、漂うだけ。
同じ医務室のベッドには他にジェフやノックスの姿も見えたか。

不思議な並びに苦笑を一つ、零した**]


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――夢のどこか――

[ベッドで、ロバートと会話をしていた筈だった。
 ふっと意識が途切れて次に気がついたときには知らない場所。

 辺りを見回しても、ここがどこだかわからない。
 何が起きているのかも解らない。

 一人でいるのは、恐ろしい。

 ゆるく首を傾げて、歩き出した**]


【人】 薬屋 サイラス

[連れ込まれた場所は、しんと冷たい静寂に満たされている。
 石鹸と薔薇の香る先輩の顔を見つめて、制御しきれぬ心は乱されたまま。]

 わかるんだ、たまに。
 うまく言えないけど、何となく。
 …だから、危なそうなら逃げてこれた。

 でも…


 ヴェスさんみたいに思ったのは、初めてなんだ。

[触れてしまったのは秘められた願望か、背負ってしまった業か。]

 …後悔するって、判ってるんでしょ?
 なのに、なんで…

[いつか口付けられた目が、熱くて痛い。]

 一番かどうかは自分でもよくわかんないけど、

(15) 2011/12/27(Tue) 01時半頃

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【人】 薬屋 サイラス

 でも、大事にしたいんだ。痛そうになって欲しくないんだ。

 なのに…

[傷つきたい、壊されたい。
 そんなものばかり見えてしまって。

 叶えたいと思う心は、どうすればいいんだろう。]

(16) 2011/12/27(Tue) 01時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[大事にされて、いろんなものから守られてきたから、
 こんな時どうすればいいのかわからなくて。
 彼と兄との間に、何があったのかなんて知らなかった。

 けれどおずおずとヴェスパタインの項へと手を伸ばすと、
 長い髪を掻き上げて、白い耳朶にそっと歯を立てた。]

(24) 2011/12/27(Tue) 02時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 03時頃


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― 回想 ―

[ズブズブと夢に落ちる感覚は、蓑や繭にくるまるに
きっとよく似ている。]

 ああ、ごめんねー……―――。
 重いよねー……―――。

[意識を何かから防御する間に、
己の身体が小さな下級生に運ばれていく。
夢現で呟いた声は、きっと届かない。
触れる温もり。それだけで満足できる時に還りたい。

だから、カルヴィンに謝っても意識が戻ることはなく。
否、もう戻せることが出来なかった。]


[そして医務室のベッドの1つに横たえられる身体。
きっと日頃とは違い、真っ直ぐに整えられているのだろう。
その代わりに、ノックスの精神は、いつも以上に蓑虫の形。
繭の中に丸まり、外を見ようとしない。

――……男同士の恋愛なんてありえない。
    付き合うならスタイルも性格も良い女の子がいい。
――……いつか愛されて産まれた子を、両親に見せてあげたい。

それがきっと普通の感覚だと。
そこまで意識を戻す為に。
繭から一度放たれた焔を、逆再生するかのように繭に収まる。
自分の焔で、自分自身を傷つけない為に。

でも、そうすると、とてもとても寒いから。
歩きだすジェフとは対照的に
余計、身を固くして繭の中に閉じこもってしまう。
何かに折り合いがつくまでは、きっとそのまま*]


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[ふわりと漂いながら、人のいない廊下を行く。
見える、けれど向こうは自分には気づかない。

自分の体に見えたのは茨の痕。
今もこの姿でもそれは映る。

廊下を行けば、見知った金髪が見えた。
焦がれた姿。今は――]

 ジェフも倒れたんだ……?
 あんな状態であんな事してるからだよ。

 ……俺もだけど。

[かける言葉にはどこか棘が残る]


[エリアスの体を抱いた記憶は、残っている。
途中からあやふやになってしまったそれは、最後まで行ってしまったのかどうかわからず、けれど残るのは後悔、と]

 せっかくだから少し話さない?
 ここなら、ジェフの大事な弟も、同室の彼も、いないしさ。

[いないというより、向こうから関知されないのだが。
こちらの声が届かないのであれば、同じ事だった。

ジェフェリーの方へと一歩一歩近付いていく。
すぐ側まで行けば、少し見上げる形]

 ……俺さ、知ってるんだ、ジェフが秘密倶楽部にいたことも、そこで何をしてたかも。
 ジェフが誰を見ているのかも。
 どうしてだと思う?

[問いかける口調はいつものもの。
棘が入り込んだせいか、視線には艶すら感じられて。

ジェフェリーの髪に、手を伸ばした**]


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[どこかの廊下を歩いている。
 自分はどうしたのか、それもわからない。

 後ろから知った声がかかる、振り返るとベネットの姿。
 独りでないことに、まずほっとした。]

 あんなこと?倒れた?私が?

[しらばっくれようとして、しかし続く言葉に無駄だと知る。
 それなりの距離感を保てる良い友だと思っていた。

 考えがまとまらない。見られていた、知られていた。何故だ。
 ベネットだけでない、カルヴィンも、ノックスも、皆に知ってしまった、もしかしたらロバートも。他にも秘密を知るものは居る。
 自分はどうしたらいい。]

 どうしてだ。私は……
 ベネットは何故。

[伸びてきた手からは逃れないから、指先に金が絡む。
 艶の籠もる瞳を見ているとまた、ろくでもない自分が動き出しそうで、目を閉じてそのまま受け入れる。**]


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【人】 薬屋 サイラス

[幾つもの花弁の散った白い肌は、あまりに鮮烈に煽情的で。
 
 薔薇の血の香は赤く甘く熱く。
 狂おしく酔わせるように染みこんでくるけれど、それでも。]

 …嫌なんです。

[欲しくて欲しくて仕方が無いと、身体の芯は薔薇に煽られ、意志に反して暴れ出す寸前。
 その肌暴こうと襟元を掴んだ手は、布越しに自分の手のひらに爪を立てるほどに堪えて震えて。]

 ヴェス、さん… ヴェスせんぱ…ぃ……
 …貴方が痛いのは、嫌。

[情欲に流されそうになるのを留めるのは、もはや薄氷一枚ほどの意志。
 踏み抜けば流され無残に溶けて、あとは溺れてしまうのみ。]

(48) 2011/12/27(Tue) 15時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 15時頃


 どうしてって、わからない?
 残念だな、ずっと見てたのに。

 この学校で初めて会ってからずっとさ、俺はジェフに憧れてたよ。
 ジェフがそういう事してるんだと知った時も、最初は驚いたけどね。

 でも、同時に寂しかった。


 俺じゃあ、大事な弟の代わりになれないから。

[髪を優しく撫でながら、口にする]

 隠す必要がないとまでは言わないけど、ジェフはそのままでいいんじゃないかな?
 そのプライドを持ったまま卒業して、その後で言ってみたら?
 誰よりも大事なんだって。

 俺はさ、ジェフのことが好きだったんだ。


[すんなりと出た言葉は過去形。薔薇の悪戯で表に出てきたのは、無意識下で抱えていた思い。
自分が倒れていなければ、看病くらいは友人としてするつもりでいたけれど]

 でも、今まで気づかなくて、良かった。
 もっと早く気づいてたら、俺は今でも、ジェフを好きなままだったから。

[髪からするりと指を抜いて、頬に触れる。触れたかったものが、今はこんな近くにあるのにそれほど欲さない]

 ――さてと。俺は素直になったから、ジェフだって素直になればいいんだ。
 誰が好きなのかはっきりしないと、誰も手に入らなくなるよ?

[そういって、にこりと微笑んだ**]


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

[ガチガチに力の入った冷たい手を、温かな指が包みこむ。
 兄がかつて良くしたように、翳った金の色の髪は撫でられて、
 抱きしめられる腕の中、冷え切った身体は堪えるように硬直していた。]

 価値なんか無いなんて、そんな事、言うなよ。
 …それだと、そんな価値のないものにこんな気持ちになって泣いてる俺って、馬鹿みたい、じゃん。

[自分がどうにか出来ることじゃない。
 そんなのは知ってる、判ってる。

 それだけに、悔しくて口惜しくて。
 行き場のない感情と熱をただ持て余す。] 

(70) 2011/12/27(Tue) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 …ごめん、迷惑…だよね。
 勝手に思って、勝手に泣き出して、ホント馬鹿みたい。

[腕の中から逃げ出せぬまま、作ろうとした笑顔は歪んでしまってうまくいかなかった。]

(76) 2011/12/27(Tue) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

 …ヴェス、さん。

[問いかけに、答えはうまくまとまらなくて。
 感情と欲望はちぐはぐで、両端から心臓を引っ張り合って裂いてしまいそう。]

 …俺。
[耳元にそっと触れるような囁きに、理性のタガは外れてしまいそうで。

 このままではこらえ切れそうになくて、その手を振りほどいて逃げ出そうとする。
 泣きすぎて喉の奥がひりついて、冷たい水が飲みたいと思った。]

(77) 2011/12/27(Tue) 22時頃

[繭の中で丸まっていた魂は、
音と香りに反応し小さく身じろいだ。

部屋で起こされた時、そうするように
蓑虫がちょこっと顔を覗かせる様に
見聴きするのは……。]

 もう、やだなぁ……―――。

[もにゅもにゅと零す言葉は、何に対してか。]

 薔薇ちゃん、あんまりオスカー虐めないでね?

[それでも、雪うさぎを共に作れなかった
後ろめたさも手伝って願う音は
薔薇の音には成りきらない。

それでも、傷が疼くように彼らの声だけは聴こえて。]


【人】 薬屋 サイラス

 …ごめん、
 忘れて。

 何も聞かなかったことに、して…よ。

[もがいても逃げられず、ぎゅっと両目を瞑って顔を背ける。]

 わかんない、わかんないよ。
 今までのままで、いたいのに…

 壊してしまいたくて、苦しいんだ。

[そんな事したら、もう今まで通りには戻れない。
 いや、もう既に壊れてしまっているじゃないか。] 

 …くるしい、よ。

[身体はとても冷たいのに、内から燃え盛って焦がれるよう。]

(82) 2011/12/27(Tue) 22時半頃

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[入り込んだ棘はもう落ちてしまった。
けれど、棘があった、という事実が薔薇の精の声を耳に届ける。
棘に侵されたもう一人の声も]

 ま、素直にって言ってもここからじゃ声は届かないか。

[そういう口調はどこか楽しそうに]

 見てるだけなのは、切ないよな。
 手が届かなくて、こちらを見ない相手を見続けるだけ、なんて。
 って言っても、ジェフは今までもそうだっけ。
 弟には、中々手を出せないし。

[自分でも意地が悪い言葉だと思う。それでも、止められないのは湧く事のなかった嫉妬心の欠片かもしれない]


【人】 薬屋 サイラス

 …ヴェス、さん……

[薔薇の香りは甘く甘く。
 抗う意志を溶かして行って。

 まだ包帯を巻いたままの指に、彼の傷が紅い染みをつける。
 その手を恭しくとって、くちづけを落とした。]

(90) 2011/12/27(Tue) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

[ずっと守られて、何も知らずにいたから、壊し方も抱き方も知らない。
 それでもためらいがちに、幾つもの朱紅に彩られた白い肌へと手を伸ばした。**]

(92) 2011/12/27(Tue) 23時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 23時頃


[オスカーを虐めないでと、願ったけれど。
その彼が、ベネットに触れるのを見れば、
アイスブルーは眼を逸らした。

     ――……自分は何も見ていない。

思いこんで思いこんで。
思いこんだと信じて、けれどその場には居られない。]

 やっぱり……。

[逃げ出すように、歩んだ先。
見えるのは2つの影。
聴こえる声は、ベネットのもの。
ジェフの秘密を知っていて、尚、彼は……―――。

唇が歪んだ。顔を覆う。
醜いと思うものよりも、己が酷い顔をしていると判るから。]


[顔を覆ったまま、彼らに見つからぬうちに……と。
聴こえるヴァイオリンの音に誘われるように、
その場を離れた。]


[言葉を切って、ふと感じた気配に振り向く]

 ……ノックス?

[ジェフェリーがいるのだから彼がいてもおかしくはない。
そして彼が今この場面を見れば、どう思うのかは明白で]

 ごめん、ジェフ。
 行って来る。

[その傍を離れて、遠くに見えた背中を追った]


[そして、辿り着くのは音の降る場所。
フィリップの近くで、星に願う音を聴く。]

 うん、やっぱり、いい音……――。

[顔を覆っていた手を落とし、呟く。
少し今まで2回聴いたそれと違う気がしたけれど。
それでも根幹は、きっと同じ。

大気圏に触れて燃えて消え堕ちる流れ星のように、
一度燃え盛った焔は穏やかに落ちついた。
このまま、どす黒い何かも消えてしまえばいい。]


[そして音が止んだ。
酷く穏やかな気持ちになったけれど、
セシルの唇から落ちる言の葉に、唯心配そうな顔をした。]

 願いを叶えたって顔じゃないけどなぁ。

[けれど、その声は、もう彼には届かない。
きっと、何をしてあげることもできない。
出来たとしても、それが彼の為になるかは

――……薔薇の声でのあれこれを思い出して
苦く微笑むしかない。

それでも、願うことは許されるだろうか。
部屋を貸してくれると言ってくれた彼の為に。]

 セシルにも、良いことがありますように。


[音の鳴り響く廊下。そこに、その背中を見つけた。
言えば、聞いてくれるだろうか、と思う。

彼を傷つけたのは自分で、恐らく誤解もされていて。
音がやむ]

 ――ノックス。

[声をかける。彼は、自分の言葉を聞いてくれるだろうかと]


[純粋に誰かの幸せを祈る背に、かかる声。
ぴくっと肩が一度震え、止まる。
振り返った顔は、いつもの微笑。]

 ――……ベネット先輩。

[感情を凍らせたようなアイスブルーが
同室の先輩の姿を映す。]

 なんで、此処にいるんです?

[そう言えば、そもそも何故という部分が抜け落ちていた。
これも薔薇ちゃんのお節介かな……とは、思ったけれど。
それプラス、先程彼が誰の前にいたか、知っているから。
何故、自分の前に立つの……と。]


 なんでって、……なんでだろ。
 薔薇に魅入られたから、かな。

[ノックスの前、ではなく、同じ空間にいる理由を告げる。
薔薇の精と何をしたのか、言えない]

 ちゃんと、謝ろうと思って。
 俺の態度が曖昧で、俺の言葉がノックスを傷つけたのなら、謝りたい。
 でも、俺はジェフの代わりだなんて、思ったことはないよ。
 
 俺は、確かにジェフの事が好きだったけど。
 もうそれはいいんだ。どんなに考えても、過去形にしかならない。

[首を振って、ノックスを見る。
あれから、事あるごとに思い出すのはジェフではなく、彼のことで。
どう言えば伝わるのだろうともがく]


[撫でられる。
 その手はとても優しくて、閉じたままの瞼が震えた。]

 すまない。

[最初の謝罪は、驚かせたことと悲しませた事に。]


 ……ありがとう。

[次の感謝は、背を押してくれる言葉と、気づけなかった好意へ。]

 私みたいな、どうしようもない男でも。
 ベネットのように好いていてくれる人が居ると知れた。

[頬にその手が触れると、ゆるりと瞼を開いて見下ろす。
 美しい笑みに、感情に気づけなかった。
 本当に自分は酷い男だ。] 


 素直に。
 しかし、私が素直になったところで。
 好きなのは。

[背をしゅんと縮めて、情けない顔になった。
 とっさに、最愛の弟の名が出なかった。おかしい。
 記憶が途切れる前に見た金色は。]

 ん。ああ。本当に有難う。
 出来ればこれからも良い友人としていて欲しいと、欲張りな私は思ってしまうが。

[去る背中を見送る。その向こうの淡い金色に、ああと反対側に歩き出す。

 私が好きなのは、誰だ。]


 薔薇に?そっか……―――

[相手の言葉に、淡い色合いの睫毛が伏せられ
頬に濃い影をつくる。]

 俺が、謝られるようなことってあったっけ?

[唇が、戦慄きながら弧を描く。
もう、それ以上、聴かせないでと拒否するように。
けれど、それは叶わずに。
先程まで優しかった世界に満ちる音は、
残酷にノックスの鼓膜を叩く。]

 ――……過去でも、実の弟を性の対象にするような人
 貴方は好きだったんだろう?

[だから、あっさりと繭は燃えた。]


 そんな、趣味の悪い貴方に、俺が好かれるなんてことない。
 ――……わかってるよ。

[だって自分は常識人だと、壊れた笑みで告げる。
こんな言葉、吐く自分が、誰よりも醜いと]

 わかってるよ。

[2度告げる言葉は、自分を貶めるだけのもの*] 


―少し前―

 ……ジェフそんなに酷い?
 そりゃ身代わりで抱いてたらそう思うんだろうけど。
 抱かれる方も承知の上だろ?

 ジェフは、理想が高いからそう思うんだよ。

 ん、言ったろ、俺も倒れてなければ、友人として看病するくらいには思ってたって。
 それに、それくらいは欲張りでも、なんでもない。

[去り際、笑ってその願いに頷いた**]


メモを貼った。


 は、趣味が悪いって、言ってくれるなぁ。
 仕方ないだろ、好きなんて気付かなかったんだから。

 気付いてても、変わらなかっただろうけど。

 ノックス、できれば逃げないで欲しいんだけど。

[そう言って、ノックスのほうへと近づいていく。
壊れた笑みは、自分のせいだとわかる]

 今の俺は薔薇の影響下にない。
 香りもしないし、意識だってまともだ。

 でも、ノックスにキスしたいっていったら、だめかな。

[触れたい。誰よりも、彼に。失いたくない温かさを、知ってる]


  ――――独りだ。

 色々と考えるのには良いのかもしれないが。
 


 わかってないよ。
 
 俺が、誰を好きになるかは俺が決める事だし。
 鈍感だから中々気付かないし。
 でも、素直になるとさ、俺がしたいことは一つなんだ。

 ノックスに、触れたい。
 ……部屋に、戻ってきて。

[そう口にして、ノックスの顔を覗き込んだ**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

[濃厚な薔薇の香りに狂わされ、たどたどしい指は彼の身体を暴いていく。
 兄が残した痕跡と知らぬまま、
 鮮やかに肌の上に散る紅の一つ一つをいとおしく辿り、冷たい舌でそっと舐めて。
 
 痛いほど張り詰めた熱情を無意識に、着衣越しに太ももに擦りつけながら、
 陸に上げられた魚のように震える肌へ、新しい痕を刻んでいって。]

 ヴェスさ、……ァ………

[シャツを掴んだ手がぎゅっときつく握られ、ぶるりと身を震わせた。
 堪えるようにぎゅっと瞑った目は、驚きと情けなさと怯えたような色で愕然と開かれる。]

(149) 2011/12/28(Wed) 08時頃

【人】 薬屋 サイラス

 …っご、ごめん…ごめんなさいっ!!

[服の下、どろりと不快な感覚。
 何も知らず守られて育ったせいか、
 なによりそんな粗相をしてしまったことが酷くショックで。

 張り詰めていた熱情は、嘘のように冷め切ってしまって…

 酷く居た堪れない気持ちに、彼をそのままに聖堂を逃げ出す。
 もう、なんだかよくわからないけれど、酷い罪を犯して、穢れてしまったような気分だった。]

(150) 2011/12/28(Wed) 08時頃

【人】 薬屋 サイラス

[よたよたと逃げるように走る足取りはもつれて。]

 …モリス、っ。

[廊下に見つけた姿。
 泣き濡れたこんな顔で会いたくなかったけれど、そこを通らないと着替えにも行けない。
 なるべく見られぬよう足早に過ぎようとしても、穢れた香りまでは隠しきれはしない。]

(152) 2011/12/28(Wed) 08時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/12/28(Wed) 08時頃


【人】 薬屋 サイラス

 …なっ、なんでもないったら…!!

[濡れた袖口で顔を隠しながら通りすぎようとするけど、
 かけられた声に、堪えようとした涙が堰を切って溢れ出して。]

 ほんと、なんでもないから…ほっといて……
[幼子のようにしゃくりあげながら、立ち去ろうとする。]

(154) 2011/12/28(Wed) 08時半頃

【人】 薬屋 サイラス

…うん、ごめん。

[友の気遣いに頷いて、とぼとぼと着替えを取りに行ってシャワーを浴びに。
身体と服に染みた穢れを執拗に何度も洗い流して、

兄が眠りに落ちたと知るのは、誰の口からだっただろう。**]

(161) 2011/12/28(Wed) 08時半頃

 趣味が悪いことは、否定しないんだ?

[近づく人を、今はもう感情を隠せないアイスブルーが
鏡のように映し、紡がれる言の葉にひくっと頬が引き攣った。]

 判ってないよ……先輩は何も判ってない。

 だって、そうでしょう?
 本当に好きだったら、大切だったら、簡単に触れるなんて。
 男同士で、兄弟で?此処から出たら異端なんだよ。
 相手の幸せを願うなら、辛くても触れない。
 嫌われたって、おかしいって言ってあげるのが本当だよっ

 そうじゃない関係なんて、好きっていう言葉を免罪符に
 慾に溺れているだけじゃないか。

[だから、嫌悪したのだ。ジェフとその周囲を。
けれど、そう思って尚、止められない感情というのを
今まさに体験していて―――苦しい。]


 だから、そう思ったから、俺は……

[逃げ回っていたのに……と。]

 なのに先輩は、俺を酷い人にしようとする……。

[覗きこまれる顔を、両手が覆った。まるで泣くように。
けれど、涙は、まるで裡から溢れる焔で
蒸発させられたのか、まったく零れなくて。
ゆるく落とす両手の下、現れる眸は、ぞっとするほどの
情念に焦がれている。]

 本当に、趣味が悪いよ……―――

[それでも、ベネットがノックスに触れるなら。
この裡に荒れ狂う焔で、彼を焦がしてしまうのだろう*]


メモを貼った。


 そうだな、異端だと思うよ。
 だから、俺は気づかなかった。
 好きなことに気づかないまま蓋をして、そして結局失ったんだ。

 もう、失いたくないから素直になるって決めた。
 ノックスがいなくなって、傷つけたと思って、それからずっと、ノックスのことばかり考えて。
 いつもみたいに抱きしめられるだけでもいいから、傍にいたい。
 っていうのは、好きって事だと思うんだけど。

[両手で覆われた顔を見ようと、手を添える]


 慾だけなら、ほかの誰かでもいいはずだよ。
 ノックスじゃなきゃ、俺の思いは満たされない。

[エリアスに触れても得られなかったもの]

 酷いって、どうして?
 俺はそう思わないし、他の誰がそう言ってもノックスを好きな気持ちは変わらないよ。

[両手の落ちた顔、現れたアイスブルーを見つめて、近づく。
体は別にあるのに、心音が煩く聞こえて。鎮めようとその頬に唇で触れた]


メモを貼った。


[零した言の葉は、ジェフへの嫉妬と、
ベネットを想うからこそ彼の未来を憂いてのもの。

なのに、どこかベネットの答えは少しずれていて。
なのに、だからかノックスの琴線に触れるのだ
                 ――……いつも。]

 ぎゅって、するだけじゃ、もう済まないよ。

[頬に接吻け受けたまま喋る。
脇に垂らした腕が、今一度あがり、ベネットの肩に触れる。
そして、身体と身体を少し離した。]


 ねぇ、他の誰かと何かしたから、此処にいるの?
 だから、俺がいいと思ったの?

[近い距離、薄く冷たい筈の青が、裡に焔を燈して翠を見る。]

 もし、そうだったら、そうでなくても
 俺は、確かめる為にきっと……―――

[その身を暴いて翠を焼いてしまうよ……と。
誰かを上書きするように、もう何処にも逃さないように。


逃げるなら、今だよと、思いながら、
逃がさぬというように、唇に唇を近付ける。
逃げぬなら、噛みつくような、接吻けを。]


 俺からキスしたいって言ったのに、そんなこと、…嬉しいだけだよ。

[体が離れて、体温が遠ざかる。
かけられた声に思わずうつむいて]

 ……最後までしたのかは覚えてないけど。
 薔薇の精に、抗えなかった。ほら、薔薇の蔓の痕。

[首を示す]

 ごめん。

[自身でも、泣きそうな声になっているのがわかった。
逃げるつもりなどあるはずもなく、唇が近づいてくれば、自ら寄せて、目を伏せる]


[ベネットの懺悔に眉根を寄せて。
その言葉に覚えた感情を発露させるように、
唇が合わされば何もかも奪い尽くすごとく貪る。

あわいをこじ開けるように、舌を差し込んで。
口腔の中のどこも触れない個所がないように。
酸素すら奪う傍ら、唇の端から零れた唾液が、
彼の首筋を伝って薔薇の刻印を濡らす。]

 ――……薔薇ちゃんか

[その唾液を追うように、首筋へ落ちる舌。
思い出すのは、自分の隣にベネットの身を横たえた姿。
お節介な部分と、誰でもいいといった風な精霊の
どちらの部分が勝ったのかは、今は判らないけれど……。

薔薇の刻印に、まるで吸血鬼のように歯を立てる。
そのまま、抵抗なければキツク吸いあげて、血が滲むほど。]


[意識だけのはずなのに、合わせた唇から感じる熱さは、体が有るときと大差なく、むしろより強く感じて。
入り込んでくる舌に自らも絡めて、端から唾液が零れる]

 んん、…ノ、ク…ス。

[首筋を舐められると肌が泡立つ。痛みに小さく悲鳴を上げた]

 ずるい、俺も触りたいのに。

[金糸に口付けて抱き寄せる。耳朶に唇で触れて、小さく噛んだ。
薔薇にあてられた時とは違って、直ぐに事に及ぶよりも、彼をより感じられるように、ゆっくりと]


 んっ……―――

[首筋に埋めたが故に無防備な耳朶に、歯をあてられて。
痛みを耐えるようなくぐもった声を上げ、
つぅっと銀を引きながら紅を刻んだ箇所から、
唇を離す。]

 先輩、痛いよ。

[自分がしたことは棚上げにして、眉を八の字に。
指先で濡れた自分の耳朶を撫でて、甘い息を吐いた。]


 痛かった、お返し。

[いたずらっ子のような笑みを見せて、見上げてきたノックスに触れるだけの口づけを]

 ……もっと、していいよ?
 痛くても我慢するっていうか、嬉しいし。
 俺ももっと、触りたいし。

[鼻の頭に触れて、にっこり笑った]


 痛いのが嬉しいの?

[触れるだけの接吻けを受けた後、じっと翠を見詰める。
先輩って、Мなのかなぁ……と、心の中で思うも
伝えたら触れられた鼻を摘まれそうなので言葉にはしない。]

 とりあえず、部屋に行きましょーよ。

[きっと今の姿は、誰にも見られることはないと思うのだけれど。
照れ隠しもあるのか、そう提案する。
自分の頬を掻いて、その手を差し出した。

受け入れられたなら、部屋に向かって歩きだすけれど、
その途中で、ジェフの姿を見つけることがあったなら、
縄張りを荒らされた猫のように
ふしゃーっと毛を逆立てるかもしれない*]


メモを貼った。


 痛いのが嬉しい訳じゃなくて、触れられるのが嬉しいんだって。

[少しむくれて。
けれど差し出された手に頷いて右手を乗せる。
温かく感じるのは、おそらく気のせいではなくて、心の温かさだろうと思いながら**]


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

…あんなことしようと、したなんて。

[シャワーの湯もぬるくなるほど、ずっとずっと浴び続けて。]

兄貴に知られたら、怒られる…

[きっと叱られて嫌われて軽蔑されて。
何も知らぬまま神聖化された兄の存在は、犯しかけた罪に酷く重かった。

シャワーの下、濡れながら立ち尽くす。]

(182) 2011/12/28(Wed) 19時頃

メモを貼った。


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/12/28(Wed) 22時頃


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

[隣のシャワーブースから、聞こえ出す水音。
そっと出て行こうとして、誰なのか気になって見てしまった背中。]

レ、レオナルドさん、…それ………。

[身体中に青い痣のようなものが見えた気がして、絶句した。]

(217) 2011/12/28(Wed) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

…や、その……ご、ごめんなさい!

[濡れた髪のまま、勢い良く頭を下げる。]

でも、それ…大丈夫、なんですか?
なんか…怪我とかでも、ないみたい、だし。

[だいぶ落ち着いては来ていたけど、目元はまだ腫れぼったかったかもしれない。
おろおろと心配そうにしながらも、歳上の男の身体から目を逸らした。]

(222) 2011/12/28(Wed) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

…え?

看病、て……

[訳が、わからなかった。
兄の身に何が起きたのかも知らなくて、動揺した表情で先輩を見返す。]

兄貴、どっか悪いんですか?

(227) 2011/12/28(Wed) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

そう、ですか。

早く良くなって、って…伝えといて下さい。

[今の自分は穢らわしくて、兄に合わせる顔が無くて。
しょんぼりとしたまま身支度を整え、出て行った。

こんな気分なのに、育ち盛りの身体は無駄に空腹を訴える。
温かいものでも食べたら、芯まで冷たい身体も暖かくなるだろうか。

カルヴィンがなにか作ろうとして、卵が無いねと言っていたような、
そんな日常があまりに遠くなってしまったように思いながら、食堂のドアを開けた。]

(237) 2011/12/28(Wed) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[シャワー室から出る時に背中にかけられた声が痛かったけれど、
 それでもやっぱり、こんな時に兄には逢いたくなくて。]

 …ぁ。

[もう一人逢いたくなかった人に、また鉢合わせてしまった。
 さっき涙でグシャグシャでひどい顔だったのも見られてしまったし。

 モリスに挨拶も出来ぬまま、食堂の奥へ行き、有り合わせのシチューの鍋を温める。]

(246) 2011/12/29(Thu) 00時頃

メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

 …ほんと、何やってるんだろう。

[ヴェスさんにも謝らなきゃとか、色々と頭の中がグルグルして。
 はぁ…と長いため息をつく。

 合わせる顔が無い人が、あまりに多かった。]

(261) 2011/12/29(Thu) 00時頃

[寮内のように見えるが少し違う気もする廊下を歩く。

 二人で歩いている姿を見て、野良猫が毛を逆立てても軽いため息をついてみせるだけ。
 これからは、私にじゃれついてくることも減るのではないだろうか。そう願っているよ。]


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

[温まったクリームシチューは、一人で食べるには結構多くて。
 ちょっと迷ったけど、ついでだからと器を3つ引っ張り出してきてよそった。

 深呼吸を一回して、ステンレスの壁板に顔を映して表情を何とか作って。
 両手で頬をパシッと軽く叩いてから、お盆を持ってテーブルへ向かう。]


 残り物あっためたからさ、食べないかい?
 みんなで仲良く食べたほうが、きっとおいしいし。

[うまく笑顔は、作れていただろうか。自信はあんまりなかったかもしんない。]

(270) 2011/12/29(Thu) 00時半頃

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