226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ
[どれぐらいそうしていただろうか。 金属質がひび割れ、切り裂かれるような音が外部に発せられるいるかは、彼は知らない。 痛みが引き、息を整える。
彼が知覚している音の数よりも多く体に鱗が生えたのを、肌が感じた。痛みの箇所からして背中にも増えただろう。
まだ包帯の巻かれていない右の手を見る。手の平から手首まで透明な鱗が突出していた。 下手な針や刃物よりも鋭い。
彼は、昔日を思い起こした。]
(70) 2015/06/05(Fri) 21時頃
|
|
―変異する躰(>>0:295>>0:298)―
[僕が、この病院に入所して間もない頃だったろうか。 両親からも見放された僕は、正直行って可愛げのない少年だったろう。 鋭利な針のような刃のような、鱗状のものは人を傷つける。 物心ついた頃には胸の辺りにぽつぽつと生えていた。
記憶にある限り、親に触れられた覚えはない。不気味な視線が上から落ちる。 ファミリーネームを名乗らないのは、僕なりの小さな反発だった。
奇異なもので見られれば、それが僕の当たり前となっていた。]
[ある時だった。ヒナコの前で、右手の甲に鱗が生えたのだった。 その頃には今ほど、強い痛みは覚えなかったため顔を顰める程度だったろう。
(71) 2015/06/05(Fri) 21時頃
|
|
――『わあ、きれい……! めるやさん、きれいだねえ』
少女の澄んだ声が、耳に届く。僕には何が”綺麗”なのかわからなかった。
ヒナコの白い手が、僕の手に伸ばされる。 いけない、と思ったが声には出なかった。
じわり。ヒナコの指先から赤い雫が垂れる。 痛みでヒナコが泣いていた。僕は申しわけなくなって、涙ぐみそうになった。 謝ろうとしても声に出なかった。ごめん。その一言がどうしても喉奥でつっかえた。
きれい。その言葉が胸を満たしていた。 愛想の無かった少年だった僕を、ヒナコがどう思ったかはわからない。
あの時。伝えたかったものが今ならわかる。
(72) 2015/06/05(Fri) 21時頃
|
|
[僕が市販のものより分厚い包帯巻きだしたのは、その後だった。目に見えて、触れる部分に生えたのだから、仕方ないことだ。
誰も傷つけたくなかった。患者仲間の誰ひとり。
今では、背中の大部分は鱗化している。 左半身の方が進行が早いらしい。 左手は肘まで、左足も肘までほとんどが透明じみていた。 首は喉仏の辺り。右半身にもところどころ生えてきた。
いずれ全身鱗のような姿になるのだろうか。 想像すると間抜けだ。
――――…それよりも、深刻な症状が重くなってきていることを、僕は医者に黙っていた。]
(73) 2015/06/05(Fri) 21時頃
|
|
―現在:図書館― [彼の視界の端で、ユリとシーシャが二重に見える。
”もうひとり”のユリは心配そうに見つめていた。感情の篭もった瞳。忘れることへの恐怖を喪ってしまった、ユリではない。
忘れることが怖いのだと、何時か口にしたユリは喪われた。 彼は強く、自分に言い聞かせた。
”もうひとり”のシーシャも、怠そうだが気遣わしげな双眸だ。 鼓膜を震わす声は喋り方は、まだ安定していた頃のもの。
シーシャの不安定さが浮き彫りになったのは、何時だったろうか。 彼はこれは幻聴だと、強く言い聞かせる。
横から肩を叩かれる。]
(74) 2015/06/05(Fri) 21時頃
|
|
[彼の左肩は既に鋭利な鱗が生えていたため、僕は驚いた。
見上げた相手を見て、彼は息を詰める。 もう誰が覚えているだろう。彼にはわからない。
目の前に幻視する男がいなくなったのは、確かケイトが来る前だったように思う。 奇抜な格好をした、頓狂な男性。
……『 』
彼は、男の名前を呼ぶ。まるでそこに居るかのように、彼の名を呼び、頭を撫でる”感触”すらもした。
手品師のように、どこからともなく花や鳩を出しては人を和ませていた、男。 24時間しか、記憶を保てない病気を持っていた男は、毎日”初めまして”を繰り返した。
毎日飴だか花だかを、みんなに渡して楽しそうな足取りで院内を歩いていた。 彼のような子どもには、楽しい話を聞かせることがあった。同じ話を何度も聞くこともあったが、彼は気にならなかった。]
(75) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
|
|
[横から肩を叩かれる。 はっきり言えば当時の彼は、男に一番懐いていた。 だけど男はもういない。
この病棟には、もういない。
――幻覚が現実を侵していく。 (触れた感触まで、現実感を伴ってきた。)
――喪われていく。 (それが感情だとか記憶だとかその人そのものだとか)
彼だって例外ではない。 自覚が、あった。
鱗が増えていくほどに、幻覚は強くなる。幻聴が幻視を伴い、最近では触れられた感覚まで現実的になりつつある]
(76) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
|
|
[繰り返し、彼は思い出す。
優しい、虚像はいらない。 冷酷な、現実だけでいい。
喪われて忘れられていっても、彼は現実を目にし続けることを望んでいる。
彼が好きだった、兄のようなひとはここにはいない。 ユリもシーシャも、違う。
違う違うのだと頭の中で何度も呟く。
彼は幻が収まるまで、自我を保つように頭を抑えて呼吸を整えた。
だいじょうぶだから、とうわごとのように呟きながら*]
(79) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
|
メルヤは、ケイトに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
メルヤは、ケイトに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
|
[彼は、苦渋を堪えて顔を綻ばせた。 普段のシーシャの語調に、安堵の息を漏らす。]
だいじょうぶ。 大丈夫…だか、ら。
せんせいは呼ばない…で。お願いだ。
医者、なんて――!
[言葉は呑み込んだ。 彼は息を整え、ユリとシーシャに、真っ直ぐに視線を投げる。 懇願の色を帯びた、鳶色の双眸が二人にぶつかる。
彼には疑念があった。 もうひとつの症状が、医者に、病院関係者に露見されれば、おそらくは、彼自身が懐いていた男のようになるだろう危惧を抱いている。]
(116) 2015/06/05(Fri) 23時頃
|
|
僕は、少しでも。 1日でも、1時間でも、ぼくは… ぼくは…ただ、みんなと……
[声が震えているのは幻覚が強いせいだ。
幻覚を抑える薬を処方されるか、懸念が実現するかは、彼にはわからない。
不安要素がある限り、病院関係者には隠しておきたかった。
舌打ちが聞こえた。意図するところはわからない。]
(みんなと、居たい。ちゃんと見て、覚えて居たい。 叶うなら、一緒に消えたい。それが無理なら、少しでも)
(120) 2015/06/05(Fri) 23時頃
|
|
[右の手の平を見つめる。ポケットから包帯を取り出して慣れた手つきで、厚い包帯を巻きはじめた。手首の辺りまで覆い、包帯留めで止める。]
騒がしてごめんよ。 …僕はちょっと、部屋で休んでくるから。
二人はゆっくり見てて。
[ユリがそこに居たなら、辞書と花の事典を渡しただろう。 シーシャにはぎこちない笑顔で手を振る。
散らばった絵本と、巻き添えにした絵画の本を手にして彼は図書館から立ち去った。*]
(121) 2015/06/05(Fri) 23時頃
|
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 23時半頃
|
―図書館→廊下―
[シーシャとユリを不安にさせてしまっただろうことを、彼は悔やんでいた。 足取りはやや、覚束無い。 申し訳ない気分で体ごと重い。 シーシャの声が甦る。その声を、様子を、痛みとともに刻みつける。>>125>>126 鱗が増えたためか、幻覚を払い除けるために頭を振る。
通り際に、様々な人と彼は邂逅する。
彼の幻覚は、残酷なまでにやさしかった。
――彼が懐いていた、奇抜な格好の男が花を渡そうとする。 ――白いワンピースを着た、明朗な女性が飲み物を渡そうとする。 ――目の悪くなっていった、少年が抱っこをして欲しそうにしている。
その幻をかいくぐって地下の図書館から廊下へと出た時には、彼は脂汗で滲んでいた。 鱗が突出した前後は特にひどい。
――…鼻孔をくすぐる花の匂いは、ラベンダーだろうか。その花を好んだ人もいた。]
(127) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
|
|
[現実を思い出す。”今”の家族を思い起こす。 現実が如何に、脆く救済が無くても彼は直視する。幻覚の症状が増している彼を見れば、皮肉に思う者も居たかもしれない。]
キルロイ…。 そうだ、キルロイに会ってないや。
[義務感ではない。現実に触れたいために、彼は毎日、患者仲間の全員を尋ねる。
鱗の新たな突出と幻覚症状の後遺症で、足取りがふらついている。
キルロイは食堂でも見掛けていないため自室だと、彼は目星をつけて廊下を進む。]
(131) 2015/06/06(Sat) 00時頃
|
|
げっ
[彼は知らなかったが、自室から出て来たばかりであろう>>122見て、思わず零した。 深い意味はない。
幻ではないか、確かめるためだ。きっと。]
(132) 2015/06/06(Sat) 00時頃
|
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 00時頃
|
[幻ではないことが、彼には痛いほどわかった。 トレイルの幻覚を見る筈も無い。調子は少し取り戻したようだ。]
いやステキなあだ名付けて貰って渡すのは失礼だよトレイル [やや棒読みで早口で捲し立てて、一旦咳払いをした。]
年齢も病院にいるのも君の方が長いんだから、さ。
元祖ミイラは君だよ、きっと
[おおよそ、彼に対して認識してる者ならば勘付いただろう。 彼は年上には”さん”を付けている。”今”の患者仲間ではトレイルだけ呼び捨てになったのは、出会い方が悪かった。その一言に限るだろう。
ともあれ退路を確保しようとするのは、本能の為せる業だ。二人の間になにがあったか、いずれ明かされる日が来るかはわからない。
トレイルが覚えているかどうかは、彼には定かではない。 ただ、後退りしつつも視線は真っ直ぐにぶつける。結晶化していく体。足を引きづるようになったのかすらも、彼は覚えている。]
(150) 2015/06/06(Sat) 01時頃
|
|
[目は泳いでいないが、声が泳いでいるとでもいうのだろうか。]
あー。……ナナオは、だいじょうぶだった? タルトとヒナコは大丈夫だったよ。ついでに君も、大丈夫ならそれで良し。うん。
[不干渉。聞いてはいない。線を踏み越えそうになるのを必死で堪えていた。]
(151) 2015/06/06(Sat) 01時頃
|
|
―或る過ぎたる昔日―
[少年が病院に入ったのは、幾つかの鱗を切除した後だった。
どれ程の痛みに耐えても生えてくる。普通の人間には生えない鋭利な鱗を両親は不気味がった。
当時まだ幼かったメルヤは、両親からの拒絶は世界に拒絶されるに等しかった。
どうして。この病院に送られたかはわからない。
原因不明の奇病患者が送られる。日毎、幼い少年は、自分のせいで険悪になる両親を見なくても良くなった。
それだけだった。]
[メルヤという少年は、はっきり言えば生意気だった。
昔から記憶力が良く下手に頭がまわるため、医師や看護師には愛想良く、同じ患者仲間とは距離を置いて過ごしていた、数ヶ月]
(187) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
―或る過ぎたる昔日―
メルヤが大人になっても幻覚として現れる、24時間で記憶を失くす病に罹った頓狂な男に懐いた切っ掛けは忘れる男だったからだろう。
どんなことをしても、男は次の日には忘れる。
幼くして遠慮を覚えた子どもには、打って付けの相手だとも言えた。]
[幼いメルヤが、病院に訪れて半年ぐらい経った頃だったろうか。 いつも”はじめまして”を交わして、どこからともなく花や、キレイな石を取り出す男がいなくなっていた。
この頃まだ、同年代に近い子どもとの交流を苦手としていた幼いメルヤは探し回った。小さな体で病院内のあちこちを探し回っても見つからなかった。
中庭で体を丸くして蹲る。頭を撫でるような、感触がしてメルヤは、ぱっと笑顔になった。
――『 』
名前を呼んだ男ではなかった。 少年よりもいくつか年上の、少年。トレイルという名だったか]
(188) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
―或る過ぎたる昔日―
[頑丈に蓋をしていたものが、堰を切って溢れ出した。意味もなく声をあげて泣いた。
幼いながらに理解していた。
もう二度と、懐いた男には会えない。 24時間で記憶が喪われる男はもうメルヤのことを覚えていない。
病院に訪れて、メルヤ少年が初めて泣いた日だった。
トレイルはただ黙って頭を撫でていた。 メルヤからすれば、トレイルはあの頃から根本的には変わらない。
ただ、幼いメルヤは泣きじゃくりながらトレイルに本音を零した。]
(189) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
―或る過ぎたる昔日―
『ほんとに……。 ほんとに、あっちが、おぼえて、なくても、よかったんだよ。 だってぼくが覚えてるから。
ほんとにそれでよかった。よかったんだよ。
まいにち、はじめまして、って言えたら
それだけで
それだけで……』
楽しかった。嬉しかった。幸せだった。一言では言い尽くせなくて、幼いメルヤは一頻り泣いていた。
ずっと、覚えていようと思った。 この日の悲しみ。この日の寂しさ。この日の喪失感を――。]
(190) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
―現在:廊下にて― [彼はトレイルが苦手なわけではない。むしろ好意的ですらあるだろう。
彼の基盤と本音を知られている。根本的な弱点を握られているかのような、錯覚があった。 トレイルに対して、線を踏み越えないように意識をしているせいもあったかもしれない。
(忘れているかも、しれないけどさ)
トレイルが、隠している病状を打ち明けたのは何時だったろうか。その折りに、彼も幻覚の症状を話している。
どうしてだか、わからない。互いの秘匿するものの交換。
メルヤは忘れられる側で、トレイルは対極。 鏡映しのようで、反射しているようだ。
干渉をしないことで現状を維持しようとする。彼の信条を揺るがない。]
(まだ覚えているの? 君が君であるということを――。) [声には出さずに、視線で問い掛けるのはその為だった。]
(191) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
[諦念に充ち満ちた彼が希うことはひとつ。
覚えていたい。どれだけ変わり果てようとも。 みんなのことを、覚えていたい。
みんなと共に外へとは、彼は願えない。願わない**]
(192) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 03時頃
|
…せっかく君が受け取ったあだ名だし、遠慮するよ。 ついでに僕が、包帯ミイラ男とか改良して渡してあげるよ?
[>>212包帯を巻いてる同士では、不毛な会話だ。 いつも通りの、軽薄な視線が少し色が違うのは、彼の錯覚か。]
そう。じゃあ、ナナオも大丈夫なんだね 良かったよ。 [視線が僅かに反れる。 彼の右手に注がれ、隠そうともしなかった。わざとらしく溜め息を零す。]
それ、聞くんだね。 見ての通り、手首まで。 ――あとは多分背中にもかな。
[尋ねられるのは、トレイルが”落として”いない証でもあると彼は思う。かすかな遠慮の無さは、彼とは似て、彼とは非なるもの。]
トレイルの方は? [一言、半歩にも満たないほど踏み入る。]
(216) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
|
|
……。
[彼ははっきり言えば神妙に表情筋を保つのにも、必死だった。 鱗が発症直前と直後の幻覚症状は、特に強い。
彼の視界では幼い時分に懐いていた、24時間で記憶を喪う頓狂な男。 ピエロのような衣装を好んで、道化のように振る舞う、男が”見えていた”
トレイルの背後で花や鳩が空を舞う。 『マジック、マジック♪ 種も仕掛けもありません♪』
という声が耳に通り、どこから取り寄せたのかライオンに頭から噛み付かれている光景が目に見える。男が頭から血を流してても、メイクだけでなく笑顔。
『種も仕掛けも あ り ま せ〜ん♪』
むしろそこは種とか仕掛けが合るべきだろうと彼は頭の中で突っ込んだ。彼は幻覚の相手はしないが――。 しかし、幻に見る、ピエロのような格好をした頓狂な男はこういう人物だった。紛れもなく。**]
(217) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
|
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 13時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 20時半頃
|
[当然。その言葉に、彼は溜め息を心の中でひとつ。 彼の不干渉は諦念と――警戒されない故に。 勘付いていることを悟られては逆に隠し通そうとする人もいるからだ。
やや人を喰ったようにトレイルは、口元を緩ませているようだった。
恐怖など、何も感じないとでも言うかのような、風情で。
挑発されれば遠慮することはないだろうと、彼は結論付けた。]
(267) 2015/06/07(Sun) 01時頃
|
|
”――…淡紫の花はまだ咲いてる?”
(268) 2015/06/07(Sun) 01時頃
|
|
[誰より気さくなようで、誰より踏み込ませないのはトレイルのような気がしていた。 踏み込んで来ても、踏み込ませない。錯覚が彼にはある。
外面もなく訊ねるのは、そのせいだろう。]
みんなが零して、落としてしまったものを ちゃんと、覚えていたいんだ。
みんなが、本当はどんな風だったか。変わってしまわないことを願っても、変わったみんなも受け入れながら。
現実は非情で、時間は無情で。
変化は刻一刻と現れていたけど。
虚像なんていらない。 本当のみんなを、覚えて留めておきたいんだ。)
(269) 2015/06/07(Sun) 01時頃
|
|
[百戦錬磨。人の扱いに関しては彼の方が上だろう。 こんな風に抉るようなやり方は、不干渉を信条とする彼らしくはない。
トレイルは見せない。平気な振りをして零して落としたものを、見せないせいだ。
彼は鱗の増加に伴い、幻覚の症状が現れていた。 視界が傾ぐ。トレイルと彼の真ん中の隣で――ハリセンを叩く音がする。
『ハイ♪ ハイ♪ ハイ♪ バナナだよ〜♪ バナナだよ〜♪ ちびっこだいすき♪ちなみに300円以下ならおやつじゃないよ♪』
バナナのたたき売りをしているピエロの格好をした男がいる。 たたき売りというか、押し付けていたのだが。
彼が普段あまり笑わないのは、主に幻覚のピエロのせいではないだろうか。 円ってどこの通貨だとか、メルヤは突っ込まない。]
(271) 2015/06/07(Sun) 01時頃
|
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 01時半頃
メルヤは、ケイト(そういえば、ケイトはバナナが好きだったような気がした)
2015/06/07(Sun) 01時半頃
メルヤは、シーシャは…皮で滑りそうな気がしたが、頭から追い出した。
2015/06/07(Sun) 01時半頃
メルヤは、ヒナコはバナナをキレイに食べていた覚えがあった。
2015/06/07(Sun) 01時半頃
|
[自室前の廊下で偶然トレイルと会ってからの押し問答。彼は無遠慮なトレイルは嫌いではなかった。
小気味よく続いていたハリセンの音が、ふっと途切れる。 彼は幻覚が和らいだのか、と視線を反射的に横を滑らせた。]
あ。 キルロイと…ケイト?
[彼は会いに行こうとしていたキルロイと、連れ立っていたケイトを見つける。 トレイルに一度視線を送る。
――”話はまた後で”
そう瞳で告げて、二人と少し距離を縮めた。]
(294) 2015/06/07(Sun) 02時頃
|
|
[>>272キルロイとケイトが未だに手を繋いでいたとしても、彼は得に臆しない。]
キルロイ。ケイトといたんだね。 ふたりとも相変わらず姉弟みたいに仲いいね。
[彼は色恋沙汰とは無縁なので、全く他意のないことを口走った。]
(295) 2015/06/07(Sun) 02時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る