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……ん?みいゆ?
わかった。
[
散々呼んでいたものは呼び名、だったのだろう]
他には?
[促すように問いかけるが、
そうでもしないとまたキスしたくて仕方ないから。
一日中こんなで、いいのだろうか]
で、も。
ミユ…──で。
[いい、と。
他にはと促されたら、何を云うか考えているうちに。
くるるる、とお腹が鳴いた。]
おっ、…お腹───!
[すいた。
先程までのはずかしさとはまた別種の羞恥。
額を擦り付けるように、肩に頭を押し付けて小さく首を振った。]
いいの?
[
ミイユが呼ばれたい方にすることにした。
それから聞こえる腹の虫]
……食事のこと忘れてたな。
ここに運んでもらえるんだっけ。
それとも、食べに出てみる?
[まだ船内の住人もそう多くはないだろう、
今のうちならばミイユも散策に出かけられそうだ。
ぽんぽんと頭を撫でて、選択肢を二つ]
すっ… すき、に。
[好きに呼んでほしい。
呼ばれる度に、とくんと鼓動が打つから。]
───。
[腹の音は確りと聞かれてしまっていたようだ。(
恥ずかしさに無言は続いたが、頭を撫でられて更に息を詰める。]
(これは。)
(子供にするのと、同じ?)
[そう思うと、ぎゅっと胸が痛くなって。
胸元をとんと叩いて、ほんのすこしだけジェレミーを睨んだ。]
ふたり、で ……食べられる、なら。
[家に呼んだとき、結局自分は食べなかったから。
今度はちゃんといっしょに食べたい。]
ミイユ。
[どちらでもいいのなら、きちんと呼びたい。
あらためて確かめるように名前を繰り返すと
何故か睨まれた]
なら、部屋にしよう。
ミイユ好き嫌い、食べられないものとか。
[どんな料理が出てくるのかわからないが、
特に嫌いなものもない自分は併せられる。
確認してから注文をして、
二人だけの食事の時間になる**]
───ん…
[呼ばれて、自然とふわり笑みが浮かぶ。
睨んでいたのも一瞬だったが、笑みを浮かべるのもまだ一瞬だ。]
へ、き。
[好き嫌いはない、苦手なのは甘すぎるものくらいだ。 どんな食事がくるのだろう。
すこしわくわくしながら、運ばれてくるのを待つことになる。
が、まずは彼から体を離すところからだ。
恥ずかしいのからは解放されるが。
そのぶん、それ以上、寂しく感じてしまってしょうがない**]
メモを貼った。
[
消えるのも早かったが、また笑顔を引き出せるように
こちらが努力をすれば良いこと]
(動物と話せるのに肉を食べれるんだろうか)
[浮かんだ疑問、しかし獣をそのまま食べることは
妖精である自分たちには不可能だ。
あまり気にしなくてもいいだろう。 たぶん]
ミイユ、こっち持ってて。そのまま。
[運ばれてきた食事は、
普段作らないようなようなものばかり。
どれも美味しそうで忘れていた空腹を思い出す。
その中でカットされたフルーツをミイユに持たせ、
ちらりと視線を流したあと、ぱくんとかぶりついた*]
メモを貼った。
-- 食事風景 --
[並ぶ食事は見たことのない、森の中でのものよりも豪勢なものだった。
中には動物の肉を細かくしものもあったかもしれない。
それはさすがに口に出来ず、初めて食べられないものと出会うことになった。]
───?
[マイスの実を裏ごししたスープ。
瑞々しい野菜のサラダ。
注がれるヴィーノからはふわりとお酒の薫り。
カットされた果実を持たされて顔を傾けていれば、それにかぶりつかれた。
恥ずかしさがうっすらと訪れる。]
───……っ
[これがこういう食べ物を食べる時の作法なんだろうか。
じっとジェレミーを見つめて、箸が止まった。]
【人】 薬屋 サイラス…そうか。 (8) 2014/05/19(Mon) 14時頃 |
メモを貼った。
[いかに普段手抜き料理(または買ったもの)で過ごしたか
そして自分の料理の出来なさを知る機会になった。
役目の後に元の暮らしに戻って、自分で再現も出来そうに無いし。
春から夏にかけては果実も多く実る時期、
何を食べても美味しいのが良い。
特にミイユの手から食べるとなればそれはもう格別だ。
同じように手にして、ミイユの口元へ]
うまいぞ?
[まさか作法だと思われているなんて知らず、にこりと笑う]
[材料さえあれば何となく似たものは作れそうだ──肉以外は。
なんて全く別のことを考えながら。
気付けば同じように口元へ差し出される果実のひときれ。
それとジェレミーとを交互に見つめる表情は
いつもの通り無愛想な。]
……、ん
[けれどちゃんと見ていれば、照れているのであろう色を携えて。
先程彼がしたようにぱくりとしてみたが。]
(やるのも、やられるのも)
(恥ずかしいな、これ。)
[口にいれれば無言でもぐもぐ。]
ミイユは料理上手だ、よな?
[今後は世話になろうと、勝手に決めた。
やはり肉料理は無理らしいが、食べなくても問題もない]
(魚はどうなんだろう、会話も出来たりして)
[気になることは多々あれど、今はこの料理を楽しむ時間。
ヴィーノのアルコールもほのかに回りはじめ
少しふわふわとし始めてきた]
一緒に食うとより美味いな。
[もぐもぐする姿を眺めつつ手は進み、すっかりもう満腹だ]
【人】 薬屋 サイラスー夜・自室ー (9) 2014/05/19(Mon) 14時半頃 |
……た、ぶん?
[上手かどうか比較する相手もものもないので、自分ではわからないが。
自給自足的な生活を長らくしてきたため、料理はそれなりに上手い方だ。]
(おさかなさん…。)
[話すことはできないが、食べることはあまりしない。
豪勢な食事の中に姿があればおずおずと手を伸ばした。
あまり飲めはしないから、グラスを傾けるのもゆっくりで。]
──はじ、めて。
(動物じゃなくて、誰かとごはんするのも。)
(こんなに長く、いるのも。)
[恥ずかしさに思わず、最後にぐいっとヴィーノを煽ってしまって。
ふわふわ、くらくらとしながら。
小さくごちそうさまと告げた。]
一人じゃないのが?
[だとしたらその相手が自分で良かったと思う。
それともアルコールを飲むのが、なら
ミイユはどういうふうに酔うタイプだろう?]
なんか、いいな。
[役目が終わって夏になったら、一緒に暮らしたいと思う。
それを切り出すのはまだ早いだろうから
密やかにあれこれと計画しておこう]
──ぅ、ん。
ずっと ……ひとりだった から。
[長い時間人といると、疲れるものだと思っていた。
なのに、今はそんなことなく。
離れることの方が嫌だと思う。
夏を運ぶ小さな旅が終われば、こうして傍にいることもなくなってしまうんだろうか。
それはとても、悲しいから。]
……い、ぃ ──ね?
[表情が柔らかくなるのは、アルコールのせいだろう。
ふわふわした酩酊感のなか。
肩にぽふりと頭を乗せた。
さっきまでなら恥ずかしすぎて出来なかったことも、少しだけ出来るようになる。]
[ミイユの甘いのに低めの声が言葉を紡ぐ度に、
身体の内側をざわざわと撫でられているようで
くすぐったいような、心地良いような感覚に襲われる]
もっと、ミイユの話を聞きたいな。
好きな食べ物、美味しいと思ったおかし。
[慣れたのか、アルコールのおかげかさっきよりも近い。
肩に預けられる頭を、そっと撫でると
そのまま手は頬までするりと撫で、
美味しそうな唇をつついてから離れた]
ぼく、の?
[ゆっくりと、少しずつ、溢れる言葉は増えている。
酔っているせいではないけれど。
今はきっと酔っているから。
そういうことに、しておこう。]
くるみ、ひまわりのたね、マトリカリア。
あと…、 ユヤの砂糖漬け。
でも甘いものは、苦手。
[ぽつぽつと好きなものを口にすれば、ジェレミーの手が滑り落ちてくる。
頭から頬に、頬から唇に。
離される前に、ほんのすこしだけ指に唇を押し付けて。]
いちばん、は。
[見上げて、ふわりと笑顔が溢れる。
目の前の人がいちばんすきだなんて。
酔っていたって、口にはできない。]
ユヤの砂糖漬け、あれは美味しかった。
なら、得意なのは?
[少し酔っている自覚もあるが、ミイユもだろうか。
触ってもさっきよりも逃げないから
調子に乗って溢れた笑顔に引き寄せられる。
瞼、鼻のてっぺん、それから唇に順番にキス]
……、――俺?
[なんて、思いあがりすぎだ]
とくい、なの は… んっ
[話そうとして、瞼に。
鼻の先に、それから唇に落ちる口付け。
恥ずかしくて、ふわり顔が赤く染まる。
赤いままじぃっと見上げ、すぐに視線をはずし。]
───ば、か。
[てしてしと胸元を何度か叩いて。
微かに、微かに、頷いた。]
[得意なのは、俺に愛されることになるといい。
そう願いながら軽く叩かれて、
頷いてくれるミイユを抱きしめた]
とっくに馬鹿だって、知ってるだろ。
[これからさらに加速してしまうだろうが、
それも全て受け止めて欲しい。
なんて言葉を落として、甘い空気に酔いしれる**]
メモを貼った。
[柔らかく抱き締められる。
甘いものは苦手だけれど、この甘ったるい空気は嫌いじゃない。]
ぼく…も。
[もう、ばかになってしまったのだろうか。
耳に落ちる甘い言葉に、くすぐられるような心地。
くすくすと笑って、きちんとごちそうさまを済ませたら。
船の外はすぐに夜をつれてくる。
それまでは傍から離れずに、拙い言葉で会話を重ねた。]
メモを貼った。
[ふたりきりの時間は直ぐにすぎてもう夜。
ミイユの言葉を聞いたり、また話をしたり
アルコールの勢いもあって柔らかく触れたり
キスをあちこちに落としたりと離れないのをいいことに
目一杯甘えて、甘やかかして過ごした]
水浴びは、やっぱり朝?
[もう寝るだけなら、とベッドをちらりと見る。
物が少なくて落ち着かないが仕方ない。
おいでと、名前を呼んで腕を広げた]
メモを貼った。
[話したり、触れられたり。
あちこちに落とされるキスは、くすぐったくて恥ずかしい。
夜を迎える頃には酔いもさめてしまっていたけど。
甘く甘い雰囲気には酔ったままだ。]
──う、ん…
[やっぱり、なんて云うから。(
覗かれてしまった水浴びを思い出してしまう。
あの時どこまで見られてしまっていたんだろう。
家で着替えているときも、だ。]
っ ……、ん
[おいでなんて優しく云われてしまったら。
広げられる腕のすぐ傍まで、けれどあと一歩の距離。
近寄って、じぃと見上げる。]
うん?大丈夫、ぎゅって抱きしめて眠るだけ。
眠るまで少し話はするけれど。
[ミイユから来てくれないかと、その一歩の距離は開いたまま。
見上げられて安心させようと笑顔を浮かべる。
思い出すのは湖で抱きしめた時のこと、
白い肌にすらりとした手足、水に煌めく髪と――]
ミイユから来ないなら、押し倒すかもな。
[なんて、と冗談めかしつつも半分は本気]
ほん…と?
[抱き締めて眠るだけでも、ミイユにはよっぽどなのだが。
最初に見えた笑顔は安心できるもので。
でも、眠るまで話をするだなんて、眠れるのか分からない。]
押し…──
(べ、つに。)
(いい…けど……。)
[そんなことまで考えてから、ぷるぷると頭を振った。
おそるおそる、一歩歩み出して。
それでも恥ずかしさからか、顔は胸元に押し付けた。]
[逃げるなら捕まえて添い寝をと思った下心、
気づかれたのだろうか、
ミイユから来てくれたからぎゅっと抱きしめた。
薄いシャツ越しに感じる温度、におい、鼓動
全てが愛おしくて簡単には眠れそうにないのが事実]
良かった、来てくれた。
[抱きしめる姿勢から一転、横抱きに抱えるとそのままベッドへ]
一応おやすみ、ミイユ。
[額に挨拶のキスを落として横に寝転んだ。
当然まだ眠るつもりなんて無い]
[たったの一歩なのに、心臓がまたばくばくとうるさい。
抱き締められる腕に力が入れば、体が自然と強張って。
体温がすぐ傍にある。
なにかのいい匂いさえ感じるみたいで。]
(おいでって、云ったじゃん。)
[まるで王子様がお姫様を抱き上げるよう。
おろされるのは、慣れないベッドの上に。]
───、っ
[顔が近付けば、何を期待したのか息が詰まって。
額に触れる柔らかな唇に、ぶわっと赤くなって顔を逸らした。
眠れるわけなんてない。]
なーに、期待した?
[しかしこの状況でキスだけで終われる自信はあまり無い。
昨日の今日でそこまで強引に進めてしまうのも、
ミイユにとっても良くないだろうと自重していて]
今日は添い寝するだけって、言ったろ。
ミイユが俺と一緒に眠るのに慣れたら、
『次』の段階に進もうと思う。
[それはキスだけでなくて、もっと深く交われるもの]
し、てない っ!!
(ばか!)
(ばっ、ばか!ばかぁっ!)
[意地悪くさえ聞こえる囁きに、思わず声をあげた。
大きくはないが、ミイユにしては大きな声。
そしてむいーっと口を引き結んだ。
キスしてもらえるだなんて、期待なんてしていない、はず。]
(『次』ってなんだ!)
[真っ赤なままジェレミーを睨む。
今こんなにどきどきしているのに、慣れるなんてことあるんだろうか。
ものすごい時間がかかりそうだ。
睨んだままくるくると考えて、ぺちと胸元を叩いた。]
……ふはっ。
じゃあするよ。
[むいっと結ばれた唇にちゅ、と押し付ける。
睨んでいるときは、ミイユが恥ずかしい時だから]
『次』って、一緒にお風呂入ったりね。
[どう説明したらいいのだろうか、少し迷って
物凄くマイルドな表現をしておいた]
んっ ……ぅ──
[引き結んだ唇に唇が重なって。
離れてから、低く唸った。
『次』の説明までされて、まるでもう何もかも分かられているようだ。]
(風呂は一人で入るもんだろっ!)
[恥ずかしい時だとばれているとも知らず、睨んで。
ぎゅうっと強く抱きつく。]
──せ、まい ……からっ
[言い訳をしながら、あまりに悔しくて。
かぷりとシャツごと肩口を弱く噛んだ。]
狭くても、ミイユと一緒がいいし。
(明るい所でちゃんと全部を見たい)
[なんて、徐々に下心が隠せなくなってきていた]
……ッ!
[痛くはないけれど、ミイユに噛み付かれた。
シャツ越しだからきっと薄く痕になるかならないか、
いっそ消えない物でも残してくれてもいいのに]
お風呂で駄目なら、違うことになるかな。
[しれっと付け加える]
──、っ
(ぼく、も だけどっ)
[あぐあぐと甘噛みしながら恥ずかしさに耐える。
眠る前に爆発でもしてしまうんじゃないだろうか。
噛むのはどうやら癖のようなもので。
それがどんな影響を彼に与えているかなんて、知る由もない。]
…………?
[付け加えられた『違うこと』とはなんだろう。
分からないから、そこは素直に小さく首をかしげて見せた。]
[肩に噛み付いたままあぐあぐしてくる、
まるで痛くないから、言葉のかわりに何か訴えたいのだろう。
可愛い癖なのかもしれない]
ここ(ベッド上)でも裸になるよ?
そうして触り合ったり、繋がったりする。
身体だけでなく心の繋がりも深めてくれる。
[動物の交尾は見たことがあるかもしれないが、
妖精のそれは繁殖行為ではないもの。
ミイユとなら、気持ちいいだけでなくその先に進める。
そんな気がして、ああでもまだ我慢だ]
は、はだ
[思わず恥ずかしさを訴えていた口が離れた。
ベッドの上で裸になるらしい。
理由が全く分からないが、繋がりが深くなるらしい。
心が繋がるのは、動物と会話するミイユには何となくわかるものの。
殆ど人との交流がなかったために、物理的に何がどう繋がるのかは分からない。]
(羽、重ねる? とか?)
(でも…ジェレミーとも…)
(深く繋がれるの、かなぁ。)
[そう思うとまた恥ずかしくなってきて、再び肩を噛むことになる。]
まだ恥ずかしいだろうからしないよ。
[行為そのものまで知らないとは流石に思わなくて、
しかしこれ以上説明すると露骨な言葉になる。
それでは寝れなくなるかもしれないので、
今日はここまで]
でも何れはする、覚えておいて。
さ、寝よう?
[背中をとんとん軽く叩きながら目を閉じる。
まだミイユが肩にあぐあぐしていたとしても
気が済むまでそのままにさせるつもり]
う ……、ん。
[恥ずかしいことに間違いはない。
してくれないらしい、『繋がること』は
いずれされると予告されてしまった。
怖いような、嬉しいようなで、まだ少しあぐあぐと続けていたが。]
──、ん。
お っ、 おやす ……な、さ
[初めて、誰かに云う夜の挨拶。
しばらく恥ずかしさで眠れず、どきどきとあぐあぐは続いていたけれど。
背中を優しく撫でる手のリズムに、あやされたように瞼がとろんと落ちてくる。]
(あったかい。)
[あぐ…、と口が動くのも止まって。
かわりに聞こえる寝息は、安心したような表情から微かに**]
メモを貼った。
おやすみ、ミイユ。
明日目覚めたらもう少しだけ、近づいているといい。
[やはり今は少しずつミイユに、
妖精同士のあれこれを覚えて貰うのが大事だろう。
とんとんと一定のリズムを刻んでいると、
身体から力が抜けてゆくのを感じ取る。
甘咬みしていた動き求まり、
それから静かな寝息が聞こえてくる。
ミイユが寝入ったのを確認してからもう一度だけ
起こさない用に慎重にキスをしてから眠りに落ちた**]
メモを貼った。
-- 翌日 --
[船には乗り込む足音が増えた。
二人分だろうか、些細な物音でまだ起きてしまえるほど警戒した状態で。
パチリと目を開けたのは、ジェレミーよりも先。
彼が寝たふりなどしていなければ、だが。]
……───。
[寝顔が目の前にある。
一瞬、なんでだと寝惚けていたが。
身動ぎひとつ出来ずに、閉じた瞼をじっと見つめている。]
(ジェレミー。)
[眠るよりも前、口付けされていたと知らずに。(
起きたらもっと近くなっているといい。
そんな願いのような魔法の言葉に掛かったように、細い体を寄せた。
首元に唇が当たったのは、『当たった』んであって。
断じて、口付けようとして恥ずかしくてできなかった結果ではない**]
メモを貼った。
―翌朝―
[ミイユを抱き寄せたままぐっすり眠っていた。
夜更かしした分朝は遅い。
新しく乗船した妖精が増えたことにも気づかないまま、
もうしばらくは惰眠を貪るつもり**]
メモを貼った。
[ジェレミーはどうやらぐっすりと眠っているらしい。
少しだけ身動いでみたけれど、抱き締められた腕は解けそうにない。]
(しあわせそう。)
(……だと、いいな。)
[安心したも寝顔に見えるのは、さすがに自惚れがひどいだろうか。
自分のものとは色も質も違う髪。
しゅっとした顎や、昨日何度も口付けされた唇。
なぞるように見つめて、吸い寄せられるように顔を近づける。]
(────っ、ぼくの、ばか!)
[あと6mm、触れることなく離れて。
おきるかもしれないから、肌にはなるべく届かないように。
目の前のシャツを、鎖骨あたりをあぐあぐと噛んだ**]
[小動物を捕まえる夢を見た。
何かがかじる仕草、ほんのりとシャツが湿る。
腕の中のそれを捕まえて、滅茶苦茶に撫でる
そんなところで眼を覚ました]
……ミイユ。
[シャツが濡れているのは夢ではなくて現実、
それでも可愛らしい悪戯?だ。
くくくと笑いながら犯人の身体をがっちり捕まえて
体勢をひっくり返すとミイユを下に見下ろす。
さて、これからどんなお仕置きをしよう]
これがミイユの起こし方?
[多分逃げられなくて手持ちぶさただっただけ、
そんな理由は察しつつもにやにやと問いかけ
唇をふにふにと指でつついたり
うなじをペロリと舐めてみたり
逃げられなければ耳朶を甘く噛んだりとお返し]
シャワー浴びたら朝食にしよう。
[ミイユの反応に満足すると身体を起こし、
しれっと朝の顔に切り替えた。
さすがに一緒にはまだ早いよな**]
メモを貼った。
わっ
[かじかじあぐあぐ。
続けていた唇の動きは、名前を呼ぶ声とひっくり返る視界に止まることになる。
起きたのを理解するのに数秒。
見下げられた、見上げる。
瞳の色を見つめるのが先だった。
おはようと告げようとして、喉を鳴らしていることに気付く。
呟かれる言葉は、王子さまの癖に意地悪だ。]
ち ──がうっ。
[ただ、起こすのは悪いかなって。
恥ずかしいから噛みついていただけなのに。]
[唇をつつかれれば、きゅうと引き結び。
うなじを舐められれば、喉奥に息を押し込んで。
逃げようにも逃げられず。
だからといって逃げようとも思わなかったのは
こうやってされることの全てが、嫌じゃなかったからだ。
まるでそれさえ見透かすように、耳朶が噛まれて。
ちいさく、魚が跳ねるようにミイユの体も跳ねた。]
しゃ、わ…!
……先にっ、どう、ぞ!
[身を離してくれたから、慌てて告げて。
噛まれた耳朶まで真っ赤にして、布団に潜り込んで隠れた。]
メモを貼った。
[逃げないでくれるミイユが愛おしい。
しかしこれ以上は自分が抑えられなくなる。
布団に隠れてしまったので、少し残念だがこれまで
ぽんぽんと山を叩いてベッドを降りた。
タオルだけ手にして、部屋の備え付けのバスルームへ]
[頭から水をかぶると意識もスッキリする。
長い髪、手足、羽は水を弾くから問題ない。
水を落とすと髪をゆるく編んでたらし、
腰にタオルを巻いただけの格好で部屋へ戻る]
先ありがとう、ミイユも。
[大人の男と一緒の部屋だということを意識させたくて
わざと服を持たずに向かったりした。
細やかな努力だ]
[布団のかたまりにぽふぽふと振動を感じて、恥ずかしくて余計に丸まった。
足音がシャワーの方へ、やがて水が床に落ちるような音が聞こえれば。
被った布団の中でごろごろと身悶えた。]
(はず、かしいっ)
[暫くは音を聴きながらごろごろとしていたが。
ようやく落ち着いたか、落ち着きかけたか、そんな頃に。]
───っ、 わ
[水も滴るなんとやら。
いや、水が滴ってなくてもなんとやらだが。
服も着ず、タオル一枚で出てきたから
出てきかけた布団のなかに、再び潜ることに。]
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