112 燐火硝子に人狼の影.
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――翌朝・個室――
……
[昨日は個室に戻ると扉を開けっ放しにしたまま すぐに眠ってしまった。 そのお陰か目覚めは随分と早かった。 麻袋から掌に収まるサイズの本を取り出した。 ぼろぼろになった其れを一枚ずつ捲り、 何度読んだかわからない世界に埋没していく。
一言で言えばそれは予定調和だ。 初めて触れた時からその印象は変わらない。
しかし、今もなお新鮮味を感じさせるのは この物語を描いた作者の力量と言えよう。]
(0) 2013/02/07(Thu) 15時頃
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[物語の主人公は未だ年端も行かぬ少年だ。
不器用なりにも欲と正義を貫こうとするが、 何かにつけて上手く行かず 頭を抱えて人生の坂を転がり落ちる。
しかし、そんな少年に手を貸そうとするものが在る。 彼の周りに居た同年代の少年、少女だ。 あの手この手を講じてはみるものの功を奏さない。 大っぴらに助けたと解る手段であれば、 主人公の少年はそれを忌避し、一層の溝に嵌る。
だからこそ、さりげなく。 そして、時に舌を巻くような方法が必要になった。]
(1) 2013/02/07(Thu) 15時半頃
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[そうして集う心は行先を照らす一筋の光となっていく。 未だ主人公の少年は、周りの助けに気付けては居ないが、 急激に肥大する光と好意的な環境に疑念を持つようになった。 成長していく上で通らなくてはならない道を、 鈍足な歩みではあるが、確かに踏みしめていた。
苦労と後戻りを繰り返しながらも 少しずつ前進する先に ある日、障害が立ちはだかった。
主人公の少年の家から斜向かいに位置する家に済む 自称、芸術家の少年だ。
彼は言う。 誰も彼もくだらなくて仕方が無い。 この手から生み出されるものが至高であり、 他者の欲と正義など毛ほどの価値も無いと。]
(2) 2013/02/07(Thu) 15時半頃
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[誰かが道を進もうとするのなら それを遮って踏み潰し、その先を行こうとする。 その為には多少強引な手段を取ることも厭わない。
利用できるものは最大限に利用し、 壊せるものは何でも壊し、 利を得る為であれば罵倒し萎縮させ その気持ち、そのものを後悔させてやればいい。
それが彼の基本理念であり、生き方でもあった。 何時でも己の行いに絶対の自信がある。 だからこそ、当たり前のようにそんな事をする。
我が物顔で、生き方自体を芸術と呼び 最後には、何時も決まった台詞を宣った。]
(3) 2013/02/07(Thu) 15時半頃
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[『俺の芸術は、既に完成しているんだ。』、と。]
(4) 2013/02/07(Thu) 15時半頃
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[この頁で幕は一度閉じられる。
続きはあるようだが、 この続きは何処へいっても手に入らない。 結末を知った時、果たして胸中に渦巻くものは何か。
揺れるものこそ、想像の余地があり 永遠に続く、唯一無二の、至高の物語なのかもしれない*。]
(5) 2013/02/07(Thu) 16時頃
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[声が、聞こえる。
まだ幼い、無垢な子供の警告が。
光が、揺れている。
か細く、闇へと消えていく道標のような灯が。]
[弱々しく、嘆く声が聞こえる。
最期まで死に抗い、拒み続けた叫びが聞こえる。
暗闇の中で、女は目を開き。
耳を塞ぐこともせず、暫くその中に居る。]
[そっと握られた、か細い指。
弱くも、柔らかな、暖かい魂。
それを持つ少女の頭にそっと触れ。
女は、最期を見た部屋を後にする。]
[床を踏む爪先。
挫いた痛みは、もう無い。
混沌の闇と声が満たす場から遠ざかり。
誰かを探すように時折、瞳を上げて。
―― ひらり。
踊るように、薄闇の中を進んで行く。]
[ 遠い記憶。
女を、護ると言った男。
一人、また一人と死んでいく中で。
最期まで信じていた。
この男だけは、違うと。
だが、男の偽りを暴いたのは、他の誰でもない。
決して目を逸らす事を、止めようとしなかった。
―― 自分。]
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……
[個室の扉は開け放したまま ベッドの上に腰掛けてぼうやりと窓の外を眺めている]
(30) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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また人が死んだ・・・
もう誰も死ななければいいのに
[誰の目にも見えないしぼやいても声もききとってもらえないけれど、生きている人には
泣きそうな顔で上を見上げた]
気をつけて・・・
・・・死なないでと・・・**
[ふと、幼い少年の声。
するりと闇の中をすり抜けて。
健気に涙を堪える頬に掌を伸ばす。]
……。
[慰めにかける言葉はなく。
微かに笑んでから、また静かに闇を歩き出す。*]
・・・
[何かを言いたいのだろうが
少し前にそばに居たフランシスカがどこ行くのが気にはなるが追いかけず]
もう少し生きていたかった・・・**
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[物語の結末はどうなったのか。 思うにそれはきっと幸せな形とは言えない物ではないか。 そう考えるには幾つかの理由があった。
まず一つ。 主要な人物達が先を見据えてはいない事だ。 何もそれが正解だとまでは言わない。
しかし無鉄砲に突き進み バランスを取ることも知らず 欲しいものだけを貪っていれば何時かは破綻する。
物事は案外単純であるのに、 阿呆ほど、難しいと言い余計な理屈をこねくり回す。 その典型が微かに見え隠れしている。]
(39) 2013/02/07(Thu) 23時半頃
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ホレーショーは、本の頁を捲った。
2013/02/07(Thu) 23時半頃
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[二つ目は主人公を取り巻く環境だ。 一見、成長し、幸せになる為に必要なプロセスであり 大事な要素のように描かれているが。
何の事は無い。 結局はぬるま湯に浸かっているだけの馴れ合いであり 時にはそれを脱却する必要があるのではないか。
冷たい風を知らぬ子供が いざその環境に放り出された時の酷さは なかなか筆舌につくしがたいものがある。
それに気づくものが果たしていたかどうか という一点が、不安要素の一つでもあった。]
(43) 2013/02/07(Thu) 23時半頃
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[先に光を見つけられない要素は数えればきりがない。 酔うのは簡単で、幾らでも貪れる。 しかし、そればかりを見ていてはつまらない。 悲観し、結論を諦めて投げ出すよりは、 少しでも解釈を変えて楽しむのが好いだろう。
そういうメッセージを得続けられる本はそう多く無い。 だからこそ人に例えられたりもするのだろう。
なんだかんだ言っても矢張り何処かで 幸せな結末を求めていたりもする。 それがホレーショーという男だった。
予定調和ならば予定調和でいい。 要は楽しめれば、それでいいじゃないか。 無き事を、楽しく感じ過ごすこと。
それも一つの結末と*言えよう*。]
(47) 2013/02/08(Fri) 00時頃
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ホレーショーは、のんびりと欠伸した。
2013/02/08(Fri) 00時頃
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ああ――
[男の姿に気づけば微笑を浮かべた。 本を机へ置き、]
むしろ待ちわびた位だ 楽しくやろうぜ
最後までよ
[ベッドを少し空けて、酒の誘いに応じた。 仮にこのすぐあとに自警団に連れて行かれようが 獣に襲われ息絶えようが、日常は崩さない。 気の合う男と酒が酌み交わせれば、*それでいい*]
(65) 2013/02/08(Fri) 01時半頃
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