226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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[近寄りながら声を掛けると>>3杖を拾おうとしていた少女は顔をあげた。 榛色の視線がこちらを向いて、いいえ、と首を振る。
手助けが必要かなと手を伸ばしかけるが、それより先に彼女はなんとか立ち上がった。]
そうかい? 大事ないといいのだけれど。
[ぼうっとしてという彼女の言葉に、さっき見たことはあまり口にしない方がいいのだろうと判断する。 ここにいる人たちは皆、不治の病を抱えてそれまでの生活を断ち切られてきている。 自分のように、人生をほとんどやりきって思い残すこともない、と言うわけではない。 思い悩むことも多いはずだ。]
(49) 2015/06/07(Sun) 19時頃
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…慣れない杖は歩きにくいだろう。 小石の上に乗ってしまったりすると滑ってしまうから気を付けて。
それと、杖は握り方が悪いと手首を痛めてしまうよ。 手首が杖の足の真上に来るように握ると負担が減るから、意識してそうするといい。
[だから、頭を下げる彼女には何でもないアドバイスをする。 彼女が転けたのは言葉どおりぼうっとしていたからで、自分は何も見ていないから言われたことを信じているという意味を込めて。
もちろん、立ち上がりはしたもののどこか覚束ない雰囲気の足許が気になったというのもあるが。 余計なお世話だといわれれば素直に謝るだろう]
(50) 2015/06/07(Sun) 19時頃
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[ここにはよくくるのか>>4と問われればにこりといたすらっぽく笑う。]
そうだね、晴れの日はだいたいここにいることが多いかな。 図書室から本を何冊か持ってきて本を読むのもいいし、そこの大きな木に登って音楽を聴きながら居眠りするのも素敵だね。
──ただし、私が外で居眠りをすると皆が素足ですっ飛んでくるんだけどね。 私の夢から逃げ出した何かが、この病気を広めるといけないから。 まぁ、この病はここの入院患者には感染しないって言われているから、貴女は心配しなくても大丈夫だと思うよ。
[眠っている間に記憶が幻獣になって流れ出す。 自分で見たことはないが、同じ病の相手ならたくさん見てきたし、自分もそれに触れて罹患したのだ。
彼女が自分の病をどれだけ知っているかは思い出せないが、これは世間話だ。 あまり気にすることもあるまい*]
(51) 2015/06/07(Sun) 19時頃
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[こつん、と確かめるように小石をつつく少女>>59を見ると、安心すると同時に少し胸が痛む。
外の世界なら、まだまだこれから楽しいこともたくさんあるだろうに。
普段は意識しないようにしているけれど、見てしまえばそう思わずにはいられない。 広い広い外の世界を、彼女も、他の患者達も──おそらく見る事はできずに終わるのだ。
そんな内心は当然、表には出さない。 自分が何を思ったところで、ここの人たちには嫌みにしかならないのだから。]
(73) 2015/06/07(Sun) 21時半頃
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[彼女の視線が行き着いた先>>60を見てうなずく。]
そう、あの木だよ。 あちこちに出っ張りがあるから、それを足がかりにして登るんだ。 視界が高くなると楽しいよ。
[中庭の中央にあるその木は、ちょうどいい位置に太い枝が張りだしていて格好の隠れ場所なのだ──もっとも、あまりにも好んで登っているから既にスタッフのだいたいが知っているところではあるのだが。]
(74) 2015/06/07(Sun) 21時半頃
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まあ、ダメって言われても知らないうちに寝てしまうんだけどね。
[外で居眠りができないことに同情してくれる少女>>61に、肩をすくめて笑ってみせる。 昨日?もそれで目が覚めたら病室だったわけだし。]
(75) 2015/06/07(Sun) 21時半頃
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[続く言葉>>61には少し目を丸くして。]
……おや。 あれを見たんだ。
[ちょっと眉を上げて、驚いた顔をして見せた。 少女の問い>>62に、どうやら彼女には病気の話をしたことはなさそうだと察する。
ランダムに記憶がどこかに行ってしまうから、誰に何を話したかはよくわからないのだ。]
(76) 2015/06/07(Sun) 21時半頃
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ところで、よかったらそこに座らないかい? 自販機の紙パックでよければ、ジュースくらいはごちそうするよ。
[さっきまではほんの挨拶程度のつもりだったが、話し込むなら座った方がいい。 少女をベンチに誘い、拒まれずにリクエストを受ければちょっとした買い物に走ろうか。]
(77) 2015/06/07(Sun) 21時半頃
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[少女が応じてくれるのならば彼女が座るのを待って。 オスカーは昔話を始める]
……『あれ』はね、私の夢から逃げだしてきた『記憶』らしいんだ。
眠っている間に、夢から記憶が逃げだしていって、逃げだした記憶の分だけ若返る、っていうのが病状らしい。
自分のは見たことがないけれど、他の人の夢から出てきた『あれ』は何度も見たよ。
(86) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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私はここに来る前は老人介護施設にいたのだけれどね。 そこで集団感染が起こったんだ。
ことが発覚したのは進行性の脳の病気でほとんど息もできなくなっていた入所者が、突然起き出してきたことだったかな。
ちょうど、その2,3日前からその人の病室の前を通りがかった人が小さな動物のようなものを見るようになったって話を頻繁に聞くようになっていたんだ。 その『動物のようなもの』の話自体はその何ヶ月か前から出回っていたから、事の起こりはもっと前の話なのだろうけれど。
(87) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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私は、部屋に迷い込んできた仔猫くらいの大きさのユニコーンを触ろうとして、多分そこで感染したんだと思う。
きらきらしていてね、とても綺麗だったんだ。
[施設にいた頃の実感はほとんど抜け落ちているのに、それだけは妙に鮮明に覚えている。 妻の写真の前に半透明のたてがみを振りかざして立っていた、小さな小さなユニコーンの姿。 アレに触れなければ、きっと自分はここにいることもなく──今頃は寿命で彼岸に旅立っていたことだろうといつも思う。]
(88) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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……とかく。 起き出してきたその人は、カルテ上90手前のはずだったのに、見た目60代半ばくらいだったという話だよ。
その人は起き出した後はあっという間に若返っていってね。 たった一週間で、煙か何かのように消えてしまったらしい。
集団感染が発覚したのは、半年以上後のことだったかな。
あちこちで眠ってしまうのは老人の常だから、誰も気にしないんだ。 それに、幻覚を見ても自分がボケているんじゃないかと言われるのがイヤで口にしなかったりするし、記憶が少々抜けていてもやっぱり『歳のせいかな』ってことになってしまうしね。
(89) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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あぁ、私はこう見えてももう98にもなる爺さんなんだ。 そうは見えないだろうけれど。
[歳のせい、という言葉を口にすると、オスカーは苦笑を浮かべる。 少女に向かって肩をすくめてみせて、実年齢を口にした。]
ま、そいういうわけで、ことが発覚するのはすごく遅くなったわけだ。
私も、気がついたのは人が次々と若返って、蒸発し始めてからだったな。 物忘れが酷いだとか、脳の病気で記憶がほとんどなくなってしまっている人なんかが真っ先に若返り消えていって、『これはひょっとして、感染性の病気なんじゃないか』って話になった。
……私の病気の進行は他の人に比べてかなり遅かったから、言われるまで気付かなかったのだけどね。
(90) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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そういう訳で、私の隣に見慣れない何かがいたら気をつけたほうがいいかもしれない。 ここの患者にはうつらないって聞いているけれど、本当かどうかはわからないから。
[妙に長くなってしまった話しを切って、オスカーはしまった、と眉尻を下げた。]
……あぁ、ごめんね。 年寄りは話が長くなっていけない。 何か、用事とかはなかったかい?
[少女はどんな顔をしていただろう。 迷惑そうな顔をしていなければいいけど、と思いながら、オスカーは済まなさそうに頭を下げた*]
(93) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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[長い昔話を、少女は時折相づちを打ちながら最期まで聞いてくれた。 時折声を漏らしたり>>117、こちらを驚いたように見つめてきたりしながら>>118。]
そうだろうなぁ。 私のこの姿だと、だいたい15くらいの時の背格好だからね。
[不思議なものだね、と少し遠い目をして。
この病にかかった人の末路を聞き曇る少女の顔>>119を見て、少し重すぎたかな、とも思う。 若い頃は、年を取ったらどうなるかなんて思いもお世花だろうし、狭い世界でしか生きられない彼女らなら、記憶は人一倍大事だろう。]
(143) 2015/06/08(Mon) 01時頃
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いや、こちらこそ憂鬱な話を聞かせてしまって申し訳ないな。
[首を横に振り、わざわざ頭を下げてくれる>>120彼女にもう一度頭を下げようとしていると>>82、彼女のものだろう名を呼ぶ声が聞こえてくる。 確かトレイルとかいう患者の声だ。
少女がトレイルと会話するのを大人しく聞いて、ひらひらと手を振る男に手を振り返して見送る。 重そうに足を引きずる様子を見て、さぞや重いだろう脚を案ずる。
──身体が動かなくなるのは、つらい。]
(144) 2015/06/08(Mon) 01時頃
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[トレイルを見送って、少女は律儀にこちらに向き直ってくれる。
兔に似た記憶>>122を見たという話を少し憂鬱そうにして。 彼女は、逃げていく記憶が側にいてくれればいいと>>123。 そんなことを言ってくれた。]
──そうだね、ありがとう。 けれど、そうだな。 私は──せっかく出て行ったのだから、先に天国で待っている妻のところに、思い出話をしに行ってくれたらいいなって思うよ。
それ以外の大事な相手の元に行くと、私より先に妻に逢いに行ってしまうかも知れないからね。
[少しばかり茶化すように言って。 頭を下げる少女の、亜麻色のつむじを愛おしげに見つめた。
──あぁ、彼女の病状がこれ以上悪化しないといい**]
(145) 2015/06/08(Mon) 01時頃
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[今はもういない妻の話しをすると、少女はどこか優しい表情を浮かべ、少しして笑い出した>>175。
──優しい子だ。]
そうだなぁ、私にはもったいないようなひとだったよ。
[彼女の笑みに眼を細めて返して、引き留めてしまった少女が立ち上がるのを見送る。]
(233) 2015/06/08(Mon) 22時半頃
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[──本当は。 オスカーの脳裏にあるのはほとんどが記憶というよりも記録なのだけれど。 妻のことはベッドの枕元に飾られた写真と、その脇に置かれた互いの名を刻んだ結婚指輪で知るのみで、 共にしたはずの苦楽のエピソードは思い出せなくなって久しい。 子供や孫の存在も、曾孫がいたという記憶から辿るのみ。
そんなことはおくびにも出さない。出す必要もない。
人は多かれ少なかれ、何かを忘れながら生きていく。 だんだんと言うことを聞かなくなる体とともに終わるはずだった人生を、こうやって巻き戻るように。 どれだけ望んでも決して手に入ることのないはずの“若さ”を少しだけ思い出しながら終焉に向かうのも悪くない──そう思っている。]
(234) 2015/06/08(Mon) 22時半頃
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[さっき話したこともいずれ忘れてしまうだろう自分の代わりにそれを覚えておいてくれる>>176という彼女に、ありがとうと笑って。]
──そうだね、私はマーガレットの花が好きだな。 どこにでも咲いている花だけれど、清楚で可憐な花だよ──君みたいにね。
[聞かれた言葉>>177には、大事な人の名前でもあったその花の名を答えた*]
(235) 2015/06/08(Mon) 22時半頃
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[少女を見送って少しして。 ぼんやりと空を見上げていたオスカーは、どこからともなく聞こえてくる喧噪にふっと口角を上げる。]
……皆、穏やかにいられればいいが。
[オスカーがここに来てから3年。 時折ひとが増え、いつの間にかいなくなるこの場所。 退院したとはとんと聞かない。
何人か、まだ記憶に残っているいなくなった人たちのことを思い出して、彼らはどこに行ったのだろうとそんなことを考える。]
(269) 2015/06/09(Tue) 00時半頃
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──あ、まずい。
[ふあ、と喉の奥から欠伸が一つ。 あぁ、またナースに何か言われるかな、と思いながら、オスカーの意識はスイッチが切れるように暗転する。]
……──。
[一呼吸後には、既に彼の意識は眠りの中。
一時間も眠り続ければ、彼の夢は形を持って動き出す。
尾の長い小鳥がふわりとオスカーの頭の上に現れて、ちるちると鈴のような声で鳴く。 誰かが見つけることがなければ、ふわりとどこかへ飛び立つだろう**]
(270) 2015/06/09(Tue) 00時半頃
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