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―今際の際・海岸―
[『そのとき』。意識はふたつところにあった。頭に重みを感じる自分と
生ハム(原木)で殴られる自分を後ろから見ている自分と。
―――天にも昇る心地、というのはこういうのを言うのだろう。
そう思考するのは最早脳ではないどこか。]
あーあ。ばっかみたい。こんなところで死んじゃうなんて。
[ちぇっ、と唇を尖らせて。
床に倒れている自分の身体から離れると、
なにやら歌ってるロリコンさん
その身体は幽霊のように半透明。いや、幽霊である。]
さっさと逃げないと、私みたいに死ぬわよ?
大体、なんで私を助けるような真似したのよ。
バトルロワイヤルだってのに。
[ぶつぶつぶつぶつ。
無駄に偉そうなのは、彼に声が届くとは思っていないため。]
メモを貼った。
─ 小屋の近くにて ─
[僕は一人だった。
僕はその場に立って、
なんか、あっけなかったなぁ。
[醜い死に際を他の参加者に見られなかっただけでも上々か。
いやまあできれば生き残って優勝したかったんだけどね?]
[ユリちゃんは僕を生き返らせてくれるようだけど、そんなことってできるんだっけ?
あーでもなんでも叶えてくれるって言ってたからなんとかなるのかな。
でも、僕は──]
君が生き残ってくれるだけで、いいのに。
[
……あ れ ?
[気がつけば少し遠くに自分の身体を見ていた。夏生が、自分の身体を抱き起こして、寝かせている。
…ばかね ぐちゃぐちゃのままでも私は全然、かまわないのに。
そう、思いながら。なぜか、実体のない水が眼から零れた。その眼は今、闇をどこかに置き忘れたかのようにうすい茶の色をしていて。]
…私も楽しかった。幸せだった。ありがとう。夏生クン。
それと、千秋クンもありがとう。遊んでくれて。
[自分の望みを叶えるためなら、彼女を殺しても良かったなんて考えていた僕の台詞とは思えなくて、苦笑]**
メモを貼った。
[もし死後の世界があるとしたら、それもまたとてつもなく退屈で終わりがなくてそれは死ねない分生きているときよりもずっと地獄なんだろうと思っていた。思っていた、けれど。
自分を殺した青年と。遊んでくれた青年と。
その 熱い 感触が
もう無い臓器を燃え上がらせるようで。その幸福の余韻は 恋にも似て。]
[それなら。ついて行こう。私が楔を打ち込んだ、このひとと。私の楔を自ら打ち込んだ、このひとに。]
…見届けさせてね。
千秋クン。夏生クン。
[心は不思議と軽い。彼女は幸福だった。彼女は、幸福だった。]**
なによ。死んだわよ。本体はあっちで転がってるわ。
ああ、でも見ないほうがいいかもしれないわね。
[
ふん、と鼻を鳴らして、つんとそっぽを向く
そっぽを向いたところで―― あれ?見えてる?]
………あなた、私の事が見えてるの?
[この男、ただのロリコン露出狂じゃない――ッ!!!]
メモを貼った。
メモを貼った。
ふぅん。見える人、ほんとに居たのね。
[
メディアに出ているような人達が、
そういった類であるかまでは別に興味ないけれど。]
しなくていいわ。
綺麗に修復して家に返してくれる、って言ってたし。
…それに、そんな事で時間を使ってたら、
今度はあなたがこっちに来る事になるわよ?
[この男は何処までお人好しなんだ。
私に構ってて死なれるとかやめて欲しいし、
首を振って遠慮しておく。
別に、お人好しすぎる彼が心配になったとか、
そんな事は断じて無い**]
メモを貼った。
………紐でも捜したら?
[
見せているものを隠そうとしている彼に、
呆れたように呟いてから。
かわい子ちゃんとの言葉に、苦々しい表情。]
[そのままふわりと壁を抜け、外の様子を見る。
すれば女性二人が戦いを繰り広げているではないか。
意外とこの付近にも人が居たらしい。
あの時、外に逃げる事が出来たところで、
この二人に捕まっていたかもしれないな、と。]
休むのは大事だけど、気をつけなさいよ。
すぐ近くに二人居るから。
[自分の為だったかはともかく、
助けるような行動をしてくれた彼にも、
借りを作っておきたくはない。
彼が見える人で助かったと思いながら、
壁からひょこんと顔を出して忠告しておく。]
じゃあね、またどこかで会ったら。
あ、この家、飲み水ならまだ台所に残ってるわよ。
後は……私の身体の近くに転がってるペットボトル、
あれの中にトリカブトの根が入ってるから。
近くに散ってる水に触らないよう、気をつけなさいな。
[なんだか彼、うっかり触りそうだし。
幽霊となった体は、ふわふわと軽い。
これならいろいろな所を見て回れそうだ。
そう言って彼の前から立ち去ろうとして、
ふと思い出したように再び壁から顔を出す。]
お嬢ちゃんお嬢ちゃんって言うけど、
私もう、二十歳は超えてるんだからね。
[あの場に居る女性をオバサンと称するくらいだ。
事実を知った彼がどのような反応をするか、
それを確かめる事無く、今度こそ壁の向こうへと消えた**]
メモを貼った。
メモを貼った。
[怪我の治療をする夏生を見ながら]
……あーあ。もったいない。
[そう嘯く。せっかくのプレゼントなのに。
少し、絆が薄れた気がして、寂しかった。
…寂しい?]
………寂しい……か……。
[何だろう。身体を喪って。こんなに、疼く。敏感に。魂が。]
[ずっと、自分は色々な物に敏感なのだと思っていた。空気の震えとかそういうもの。
だが、なんてことはない。皮を剥いでしまえば]
……とんだ、鈍感女、だった、ってわけ……?
…ちえっ。
[足下の砂を蹴れど、それは何の反応も示さない。なんの影響も与えない。また、寂しいな、と思った。
あーあ。]**
メモを貼った。
さてこれからどうしようかな。
[成仏してないということは、僕には何か未練があるんだろう。
……勇者になれなかった、くらいしかないんだけどさ。
死んでしまったらもう何も出来ない、それくらいの常識くらいは僕にだってある。
それとも僕は、]
期待、してるのかな?
[僕を生き返らせる、といった彼女の言葉に。]
[遠く離れていくユリちゃんの背を見やる。]
ユリちゃん一人で大丈夫かな?
[もう僕には何も出来ないのだけど、どうせ行くこともやることもないからと着いていくことにした。]
メモを貼った。
[「この世に俺に関係無い事なンて、あるもんか。」
夏生の其の言葉が やけに 耳に残った。]
関係ない事………
関係ない事ってなんだろう。
[それは意識にすら上った事がなかった。
頂点を歩む彼女にとって、その下のものは『関係ない』というよりも『存在しない』ものだったから。
存在しないものと関係を持ちようがない。
関係の有る無しが存在しない。]
…関係、ね。それこそ私には『関係ない』んだわ。きっと。
[でも。貴方達とは関係なくない。貴方達は私を殺した。
だから―――]
わたしにとって貴方達は、王子様。
ふふ。千秋クンは喜ばないでしょうね。でも、それでいいわ。 それがいいわ。
夏生と千秋のあとを、ついていく。
メモを貼った。
メモを貼った。
― ??? ―
[移動しながら、野村君のリュックから持ち出した水と食料を補給する。
どうせ持っていても重いだけだし、置いていくよりは有効活用した方がいいからね。
夏生と千秋はどこにいるだろうか。
どちらか片方でいい。
…生ハム原木を手にできれば、あとは撲殺して回るだけ。
刃物があれば一番いいのだけど、今は民家地帯に戻りたいとは思えなかった。]
[本当は、少し悩んでいる。
鈍器を手にする相手に対して、今の装備ではあまりに心許ない。
出発前にはうっかりチュプスを手にしてしまった動揺ですっかり忘れていたけれど、
実は――チュプスにも、『鈍器』タイプが存在しているんだ。
それを要求しようと、さっきはプレハブ小屋に向かっていた。
今はまだ、戻れる距離だが…僕は1
1.夏生達を探すことを優先した。
2.小屋に戻ってチュプスを補充することにした。]
[今は、そんなことしている場合ではない。
小さく首を振る。
少しでも早く。
あいつらを殺して、野村君を生き返らせなきゃ。
…どんな願いでも、叶えてくれると言った。
死んでしまった人をどうやって生き返らせるのか見当もつかないけど、やると言ったらやるのだろう。
――僕の頭はおかしいと思うかい?
でもさ、そういうのに縋らないと、やっていけなかったんだ。
時間が経つと野村君の状態はどんどん悪くなる。
彼の遺体が腐ってしまう前に、早く、早く。]
[今手元にあるものを、最大限に活用しよう。
そう思った僕は、人の気配のなさそうな森へと一度戻る。
打撃や刺突といった攻撃から胸や腹を護るため、巫女服の下には晒をたくさん巻いてきた。
いざとなれば、包帯代わりにもなる。
手荷物の持ち込みが禁止された時でも、下着だと言い張ればそのままでいられる物。
どうやらここで役に立ちそうだった。]
[マップスに見られていたとは気付きもせず、僕は殺意だけを胸に歩き続ける。
…さすがに晒を解く時は、周囲を見回したけどね!
無防備な姿を晒すわけにはいかない。
怪しい人影もなさそうだったので、巻いていたものの1/3を素早く切り離す。
―――まさか野村君が僕の後ろにいただなんて、この時は知る由もなかった!!]
[胸から腹にかけて巻いていた晒だけれど、
上半身の着物を剥いでしまえば、その骨格は明らかだったろう。
僕は華奢な方だけど、これでも一応武術の心得はあるからね。
一通り型は習ってきてるから、まぁひょろいなりに。]
[幼少の頃から着物を着慣れているので、滅多に着崩れちゃうことはなかったけれど、
それでも仮紐だけで着るのは不安なので、晒を帯代わりにして、小さくきつめの文庫を結ぶ。]
[残った晒を更に分割。
半分は畳んで懐にしまいこんで、もう半分は武器にする。
少し長めに取った両端。端を結びつけて袋状に。
そこに、野村君から受け継いだ缶詰を一つずつセットする。
先程チュプスで作ったものよりも、数倍威力の高い万力鎖。
回すのに力も必要になるけど、僕は男だからね。
大丈夫、問題ない。
…欠点と言えば、モーションが少し落ちることだけど。]
[さらに、缶詰の蓋でチュプスをいくつか加工。
プラスチック製の芯棒の先端を、斜めに切り取る。
さっきまで簡易鉄拳にしてたものは、芯を半分に折っていたけれど、
今回は、指の隙間から出ている1cmのところでカットした。
これで打撃の威力を落とさずに、相手の身体に効果的にチュプスの芯を叩きこめるようになるはずだ。
…当たれば、だけどね。]
[右手にチュプス鉄拳・改と、左手に缶詰万力鎖を装備して、僕は再び立ち上がった。
足は何処へ向かっていたか。
最初に遭遇したのは誰だったか―――]*
メモを貼った。
……… お人好しが過ぎるわよ、ほんと。
[
ご丁寧に、ジャージで包んでまで運ぶなんて。
彼が去っていった後でひとり、
自分の身体を見下ろして苦笑する。
割れてしまっている眼鏡のフレームを摘むと、
自分と同じように透けている赤ふち眼鏡が手の中に。]
あの勇者サマはどうなったのかしら。
[トリカブトの毒に、解毒薬なんてものはない。
致死量まで口にしていなかったとしても、
苦しむ程度の効果は発揮される筈だけれど。]
メモを貼った。
―移動中・物思いに沈む―
[晒を解くために立ち寄った森を抜ける時、
ふと足元を見れば、珍しい青紫の花。とても綺麗だ。
……綺麗だ、けれど。その独特の形を見て、思わず足を止める。
まるで兜のような形をしたそれは、ウルフズベイン――トリカブトだった。]
[死に際の、野村君の様子を思い出す。
ふらつく身体。ひゅうひゅうと、苦しそうな呼吸。
たぶん神経毒。
トリカブトを見て思う――もしかして。あれは、アコニチンの症状。]
[律木 市。小柄で、どう見ても子どもにしか見えない女。
非力で、野村君の前で成す術もなく壁に打ち付けられていただけ。
…無力な、害の無い存在だと侮っていた。
まさか、こんな手を隠し持っていただなんて。
注意力が足りなかった。
野村君を、死なせてしまった。
見かけの上では僕らは圧倒的に優勢だったけれど、結果はこのザマだ。
なんて愚かだったんだろう。…後悔してもしきれない。]
[トリカブトから顔を背けて、再び歩き始める。
民家の近くへ。
野村君の死んだ切欠の場所だから、あまり近付きたくはないけれど。
彼らも何か調達するために、ここへ立ち寄るかもしれないから。]
[しかし野村君がトリカブトの毒で死んだのだとしたら、
それはなんて皮肉なことだろうか。
野村君は、律木の頭部を壁に数度打ち付けた後、首を絞めて窒息死させた。
――目には目を、歯には歯を。
彼女の呼吸を奪った野村君は、
彼女の手によって自らも同じものを奪われたのだから。]
[――ねぇ、野村君。
トリカブトの花言葉を知ってるかい?
フランスでは、『復讐』って意味なんだって。
…『貴方は私に死を与えた。』
まさに君と律木だ。]
[でもね。イギリスでは、ちょっと違う意味を持っている。
『騎士の武者修行』、『栄光』。
――なんかさ。
これはこれで、君にふさわしいと思えちゃって。
勇者になって世界を救いたいと願った君に、光あれ。
…あぁ、もし君の復活が叶うなら、
生還者として、勇者ノックスは栄光の名を冠するんだろう。]
[口元に緩く、三日月を描く。
その足は今や、明確な標的を捉えて。
――待ってて、野村君。
復活の栄光を、君の手に。
さっきの民家付近で、人影を見つけた。
……すぐ、終わらせるよ。]
民家から出てくる人影があれば、問答無用で殴りかかるだろう。そっと身を潜めている。*
メモを貼った。
[民家の外壁へと、歩みを進める標的。
そこに何があるのか、僕は知らなかったけど。
でもきっと、何かあるのだろう。
彼の──夏生の気を引く、何かが。
ゆっくりと、その背後へ移動し始める。
彼が僕に気付くまでに、どれだけ距離を縮められるかな…?]**
メモを貼った。
─ ストーカーなう ─
ふーんふ ふんふんふんふんふんふーん
ふんふふーんふん ふふふふんふーん♪
[幽霊になって気軽な僕は、最初にギルドを出た時と同じように、序曲を鼻歌で歌う。
もう僕の冒険は終わってしまったから序曲なんて皮肉にしかならないけども。]
あ。
そういえば、ギルドに豚罠ブロックしかけたの忘れてた!
ギルドに入るときは気をつけてね、罠が仕掛けてあるから!
[もともとギルドに向かっていたから、その流れでユリちゃんも行くのだろう。
誰かが罠にかかっていればいいけど、そうでないならもしかしたら危ないかもしれない。
ユリちゃんに声は聞こえないのに、僕は必死に語りかけた]
[声が届いたのか偶然なのか、どうやらギルドには向かわないようだ
…お、届いた?のかな?
僕らはいつも以心伝心…なーんちゃって。
[偶然だろうけどまあ、いいか。届いたって事で。]
[そのままユリちゃんが向かう方向へと僕も行く、と。
急に茂みに入っていく
何か見つけたのか、隠れるのか…と思えば…]
!?
ぅわ、わー!!!
ユリちゃんいきなり何してるの!!?
[脱ぎ出した姿に僕はあわてた。]
だめだよこんなの僕には刺激が強い!!
[顔を手で覆って見ないようにする。けど──1
1.誘惑に負けて指の隙間からちらりと見てしまった!!!
2.いいや、断固見ないぞ!!!見ないんだからね!!!!]
[かわいい女の子の生着替えなんて見たことのない僕は、ついに欲に負けて見てしまった!
浴衣の下から表れたのは白い肌、華奢な体、そして、]
さらし…?
[別にかわいい下着を期待していたわけでも、何もつけてない体を期待していたわけでもないけど…いや77(0..100)x1%くらいは…いやいや…。
そんなことよりもその体には違和感を覚えた。
女の子にしては少し骨ばってるような……1
1.実は結構鍛えていたのだろうと納得する
2.僕はユリちゃんが実は男の子だと気が付いてしまった]
[勇者の仲間としてやって行くためには普通の人間では難しい。
年頃の女の子がこんなになるまで体を鍛えるなんて…。
僕は彼女が積み重ねてきた努力を思うとなんだか切ない気持ちになってしまった。]
っは!
僕はいったい何をしてるんだ!!
こんなのただの覗きと同じで勇者の風上にもおけない!
どっかの変態じゃあるまいし、なんて浅ましいんだ!!!
[それ以上は見ないように彼女から目を逸らした僕は、ユリちゃんの準備が終わるのを静かに待っていた]
[
良かった、もう肌は露出していない。
あの姿で歩き回るなんて破廉恥なことはしないことに僕は胸をなでおろした。
ユリちゃんの後をついていくと、途中で青い花が咲いていることに気づく。
花に疎い僕はそれが毒を持っているようなものだとは知らない。]
綺麗な花だねぇ。何の花だろ。
[だから、僕を死に至らしめた花に対して暢気な感想を口走っていたことに気づくことはない。
ユリちゃんを見ると、綺麗な花を見ているような感じではないように見える。
難しい何かを考え事てるような顔をしていたけど、すぐに歩き出したから僕もゆっくり着いていく
メモを貼った。
[『――頑張ったな。』]
そりゃあ、死ぬほど頑張ったわよ。死んだけど。
[『痛かったよな。』]
見りゃわかるでしょ。痛かったに決まってるじゃない。
[『…もう苦しく無い?』]
幽霊になってまで苦しい思いをするのは御免だわ。
[『少しは、納得、出来た?』]
死んだ後でうだうだ言っても仕方ないもの。
……――――馬鹿ね。
[すぐ近くに居る自分に気付かないという事は、
彼は見えないのだろう。
声が彼に届く事は無いと知りながらも、言葉を紡ぐ。]
敵が一人減った事を喜びなさいな。
情けない顔してんじゃないわよ。
[ため息。苦笑。
彼の声に混じる感情を理解しているからこそ。
半透明の手が一度、彼の頭に触れた。
触れた感覚は無いし、スカッとすり抜けてしまったけれど**]
メモを貼った。
[ゆっくりと、夏生に近付く。
…何か、様子がおかしい。]
「――頑張ったな。
痛かったよな。…もう苦しく無い?
少しは、納得、出来た?」
[あぁ、これは。
わかる。僕にはわかる。
――――これは、大事な何かを失った時の声だ。
だって、ついさっき。
…僕も、味わったばかりだから。]
[民家の外壁に凭せ掛けられていたのは、
くすんだ紅に塗れた、金色。
―――律木。
どうしてそこにあるのかはわからないが、それは律木の遺体だ。
夏生にとって、律木がどういう存在かなんて、僕は知らない。
でも、律木が夏生の大切なものだということがわかれば、
それだけで、十分だった。]
[…冷静でない人間を倒すのは容易い。
僕は、夏生の傷口をさらに抉るために、]
――あら、鳥居さん。
そのお人形さんが、どうかしました?
そんな痛々しい姿で、可哀想に。
まぁ…私たちが壊しちゃったんですけど、ね?
[微笑みながら、そう、真後ろから声をかけた。]
[声をかけずに、殴りつけることもできたはずだった。
……でも。
夏生にとって律木が大切だったのなら、
律木にとっても、彼がそういう存在だったかもしれないから。
僕の大事な野村君を死に追いやった彼女を、
それに連なる彼を、絶望させてやりたいって、
――そんな欲が出てしまった。]
[僕は、忘れていた。
怒りに我を忘れた人間が、どんなにやっかいかということを。
夏生を、見誤っていた。
彼がどんな人生を生き、何を想い行動しているのか、
僕は全く、知りもしなかったのだから。
…この時声をかけたこと。
たぶん、僕の人生で最大の失敗だったんじゃないかな。]
メモを貼った。
[返されたのは、皮肉の混じった声。
──…うーん、怒った?
絶望させるという作戦は、失敗したかもしれないけど
まぁ、そんなことはどうでもいい。
すっと目を細めて、笑い続ける。]
ノックス様は生き返るわ。
私が生き返らせる。
…だから、寂しくなんてないの。
[それだけ返して、左手の万力鎖を夏生の足元目掛けて投げつけると、
僕は彼の懐に、
鈍器が振り回せないほど近くに走り込み、右腕を真上に突き上げた。
──これを外したら、僕は完全に無防備だ。]
[ユリちゃんが向かうのはこっちは民家があるほうだったか。
ただただ無言で着いていく。
無言の時間が続くと、僕は何をしてるんだろうと考えてしまう。
さながら賢者モードのような、そんな時間。
小さな少女をこの手で殺して。小さな少女によって、命を落とす。
因果応報とはまさにこのことか。
でも、僕はどうしてもこのゲームに勝ちたかったから、彼女を殺したことにはひとつも後悔していない。
ちょっと詰めが甘くてこんなことになってしまったけどさ。]
[幼い頃に憧れた、漫画やゲームで見た勇者。
勇者という存在は、弱きを助け、強きを挫く。
何にも負けない強く優しく、皆が頼れる勇者。僕はそんな勇者になりたかった。
なのに、どうしてだろう。
僕は勇者として悪に挑んでいたのに、皆僕を白い目で見る。
どうして勇者は認めてくれないんだろう。おかしい、こんなのおかしい。
悪いのは向こうで、僕はただ人助けをしていただけなのに。]
[勇者なんて子供のままごとがやること。
夢を持つのもいいが、もっとまともな道を進みなさい。
もっとちゃんとした大人になって、普通の仕事に就きなさい。
病院とか、警察官とか、そういった人たちに何度もそういわれてきたけど。
大人が受け入れないのは、職業として存在しないから?
勇者がちゃんとした仕事なら、いいんだよね?
このなんとか会社の話を聞いて、ようやく希望の光が見えてきた。
長年の僕の夢が、ここでようやく叶う!]
[勇者である僕が生き残るのは当たり前のことだから、これは僕に与えられた最後の試練。
でも、僕は死んでしまった。
それもこれも魔王の召喚したあの小さな少女による、毒の水の所為だ。
気づけなかったのは経験値が足りなかったからだろう。
今まで僕が相手にしてきた敵の中に毒を使う悪者はいなかった。
それでも勇者なら、そんな危機だって乗り越えることができた。
なら──できなかった僕は?]
嗚呼。
[足が止まる。心がざわめく。]
そうか。
僕は
最初から勇者なんかじゃ、なかったんだね。
[この時、僕の顔はどんな顔をしていたんだろう?
鏡が無くて良かった。
きっと僕はひどい顔をしていたんじゃないかな。]
ユリ、ちゃ……行っちゃだめだ、
[
僕は勇者ではないと自覚してしまった、知ってしまった。
だけどユリちゃんは僕を勇者として慕ってくれていた。
きっと今もそうだろう。
ユリちゃんをこのまま戦わせたくなくて、引きとめようと何度も腕を掴もうとした]
後頭部にサザエがクリーンヒット!無念、右手は空を切った。為す術もない…
[何度も声をかけ、腕を掴んでも僕にできることはなにもない。
そうこうしているうちに鳥居君とユリちゃんが言葉を交わし始める。]
ほおおら!!
そんなこといいからユリちゃんは僕のことほっといて逃げたほうがいいって!!!
[
もうこんなやつら好き勝手殺し合いさせてユリちゃんは安全なところに逃げて勝利を待ってればいいのに!!
[せめて何かできないかと周りを見渡せば、凍ったリスは飛んでくるわ、千秋君が動き出すわ、
大事なことだから2回言ってる男が目に入った
露出狂!お前つけてたのか!隙あらばユリちゃんを░▓▒▓█▓░░▓▒に░▓▒▓█▓░░▓▒で░▓▒▓█▓░░▓▒とかするつもりだったんだろ!?
変態!変態!!変態!!!
[下半身の露出度はなかったため、ロリコンへと姿を戻していたけどユリちゃんかわいいからこいつの餌食にならないか心配だ。
大体ユリちゃんの袴がないのはこいつの所為だ!あんなあられもない姿にしやがってぇ…!]
この僕が成敗してやる!!
[僕は思わず助走をつけてロリコンに飛び蹴りを食らわせていた。]
メモを貼った。
[躱された。
…否、外した。僕が。
そう理解した瞬間、右手はぐいと夏生に掴まれて、]
「――なァ。アンタは
そうやって手に入れた人形を、」
「本当に野村だって思うの?」
[直後、顔に大量の水が降り注ぐ。
――まるで、僕の目を覚まそうとするかのように。
…わかってる。
わかってるよ、そんなこと。
知ってる。
言われなくたって、それが、
それが野村君じゃないって、
野村君はもう戻って来ないんだって、
でも、だって、だって、]
メモを貼った。
この下種野郎!
[どうせスカるんだろうなと思って放ったドロップキック。
手応え、いや、足応えがあった。]
……?
[ゲシゲシ。倒れたロリコンを何度か強めに踏んでみる。]
…………僕生きてるの?
[いやそんなはずない。はず。あれ?
近くの子だぬきがロリコンの周りで誰かに会いたいがごとく震えていた。]
[夏生の背後からやってきた彼女は、一人で。
それは自分の毒が効果を発揮した事を示している。
ここに居ないという事は、
道連れにすることくらいできたか――…]
……… あら。
[
おおよそ一般的な勇者が口にするような言葉を
口にしているような気がするが、
最早そんなものはどうでもいい。
あの時、悪魔などなんだの散々言ってくれたが、
そっちの方が悪魔が憑いてるんじゃないかと思う。]
メモを貼った。
メモを貼った。
[ふらふらと、夏生を突き放すようにして後ずさる。
――嫌だ。嫌だ嫌だ。
認めない。僕は認めないぞ。
…ふと横を見たら、そこに野村君がいて。
僕を勇気付けるようにウィンクを投げかける彼に、
ちょっと、胸が苦しくなる。
ふふふ、恋かな? …なんだか息が、苦しいんだ。]
[でも、不思議だね。
なんだか体は軽い…
…こんな幸せな気持ちは、初めてかも。
このまま、夏生を倒せるかもしれない。
うん。そうだね。
もう、何も怖くない。このまま――]
[――でも、そんなの幻覚だったんだ。
踏み出した僕の足は、見事にもつれて。
瞬間、重さを取り戻した身体は、
半ば倒れるようにして地に崩折れた。
…浅くなる呼吸。早まる動悸。
気付いてしまう。これは、恋じゃない。
毒だ。毒だよ、明之進。]
[
しかもちゃんと苦しそうだ。]
あ、だよね。知ってる。
[ロリコンに死んだ事のお墨付きを貰って僕は素直に頷いていた。
ついでに下半身露出してたり、ロリコン幼女をあがめる呪文を唱えたりするロリコンがおかしいことにももうんうんと頷いた]
……半分こっち側にいるなら、さ。
お前もこっちにこればいいんだよ。
[少しでもユリちゃんから危険が遠ざかるように。
頑張れば触れるらしいので恨みを込めてロリコンの首に足を置いて体重をかけた。]
[別に、彼の事を恨んでいるわけじゃない。
死ぬほど痛かったけど。ああ、もう死んでた。
ロリコンの彼に突っ込んでいくのを見届けてから、
巫女と夏生に再び視線を向ける。]
ああ、私の置き土産。
[折角作ったものなのだから、使ってもらえるなら本望。
自分が死んだ今、誰が死のうが知ったこっちゃ無い、
つもりだったのだけれど。
お人好しの彼や夏生が死ぬところは、
あまり見たくないなあと思ってしまう。]
[そして、当のユリちゃんを見れば──
なっ…、あれは!!!!
[あのペットボトルの水には毒がある。
それを浴びたユリちゃんは、あの水を飲んでしまわないか。]
ユリちゃん!それには毒がある、飲んじゃだめだよ!!!
[ロリコン抹殺を放棄して、
[野村君の幻覚は消えてしまって。
苦しくなった僕は、その場にパタリと横になる。
――あぁ、終わっちゃうんだ。
ゲームオーバー。]
…こういうの、
なんて、
いうん だっ け…?
[あ。思い出した]
イン… ガ… オ…… ホー…
[もう言葉も片言だ。
きっと誰にも聞こえないくらい、小さい声。
思わず笑うと、喉の奥で空気がひゅうひゅうと鳴った。]
なにやってんのよ、勇者サマ。
あなた、死んでも尚人を殺したいの?
[
半眼で勇者に視線を送る。]
彼女の事なら諦めなさい、水を口にした時点で終わりよ。
[
彼もそのことに気付いただろうか
元はと言えば水の持ち主は自分であって、
また彼の怒りを買ってしまうかもしれなかったが、
まあ、もう死んでるしいいか。]
ユリちゃん!
[
……意味、なかったけど。]
ユリちゃん大丈夫?飲んでない?
千秋君が魔王と戦ってるし、ここは危ないから逃げよう?
[情けないことに、僕の声は震えていた気がする。
その声が聞こえたのかわからないけど、ユリちゃんが僕のほうを向いて目が合った。ような気がした。]
[空を仰ぐ。
よく晴れていて、とても気持ちがいい。
まるで、僕と野村君が出会ったあの日のよう。]
ご め 、
[…ごめんねって。
夏生と律木に負けちゃった。
君を、死なせてしまった。
8年間、ずっと待ってた。
せっかく、役に立てると思ったのに。
僕は何も、できなかった。
すぅっと、一筋、目尻から涙が零れて。
でもそれはきっと、かけられた水に紛れて僕にしかわからない。
――野村君。
僕は…僕は君に、何かしてあげれたかな……?]
大丈夫、残った鳥居君は僕がなんとかするから、ね?
[何一つ大丈夫な事はない。
でも今のユリちゃんは、ギルドで名前を呼ばれたときのように不安をにじませていたように見えて。]
大丈夫、ユリちゃんは僕が守るから。
[僕がいるから大丈夫だと、何とかウィンクをしてみる。
ぎこちなくなったソレは、ウィンクにならずにただの瞬きになったかもしれないけど。]
[後悔しても、もう遅いけど。
こんなことになるなら、ストーキングなんてしないで、
もっと早くに、君の前に姿を現わせばよかった。
君に聞きたいことが、
君に話したいことが、
いっぱい、いっぱいあったんだよ。
もっと君のことを知りたかったし、
僕のことも、知って欲しかった。
…それももう、叶わないけど、
もし、また会えたら、その時は、]
―――……。
[空を見上げるガラス玉は、もう何も映すことはない。
飴玉を握りこむ右腕は、ピクリとも動かない。
半開きの口は、何も語ることはないし、
その脳は完全に、思考することを止めている。]
[そんな僕を、何故か僕が見下ろしていた。]*
─ 少し前・ロリコン付近 ─
[ユリちゃんに駆けつけようとした前に、
小さいから気づかなかったな…君もいたんだ。
[皮肉をぶつけつつ、問われた言葉にはふっと思わず笑う]
だってそれがこの島でのルールだから。
生き残れば、願いが叶うんでしょ?
[主語は抜いたからさも自分のことのように聞こえていたかもしれない。
じとりと睨むような視線で発せられた言葉に、ピクリと目元がひくついた]
そ──……んなの、 まだわからない。
[毒にやられて死ぬのは水を飲めばの話。
今は怒りよりも、ユリちゃんの事が心配で、僕は駆け出していた]*
メモを貼った。
[
手を伸ばしてもすり抜けるだけ。
どうして]
ロリコンには触れたのに!どうして触れないんだよ!!
くそ!
[どう頑張っても触れない。
と地面を叩けば、その感触があるのに生きてる人間には触れない。
苦しそうな彼女を救うために、今の僕に何ができるだろうか?]
そ うだ、ロリコンの人、ユリちゃん、ごめんね。
ちょっと待っててね。
[虫がいい話だけど、あれに頼んで彼女をどうにかしてもらえれば。
そう思って僕は、ユリちゃんのそばから離れてロリコンの元へと戻った]
あの子の願いでも叶えるつもり?
[
指しているとすればあの巫女の事か。]
ま、今のあの子の願いは、
到底叶うものでもないでしょうけどね。
魔法があるわけじゃあるまいし。
[彼女の願い
死者が霊として存在する事はできても、
再び生を得る事なんて出来る筈が無いのだ。
言葉の節々に棘が混じっているのは、
己を殺した相手だということもあるのだが。
何より、先程言われた皮肉に腹を立てていたからである。]
[肩を竦め、興味が無くなったように勇者様から視線を外す。
視線の先に映ったのは、
B型の彼
……… リスって、ほんとに武器になるのね。
[焼津市民は凍ったリスを上手く扱えるように、
特別な訓練でも受けているのだろうか
感心したように言葉を漏らした。]
[凛は、見ていた。ただ、そこで何をするでもなく、見ていた。]
貴方は誰にでも優しいのかしら。
[そう、律木を労る夏生をみて呟く。そこに感情の起伏はない。嫉妬?そんなもの、勿論ない。
だって私の方が、彼と深くかかわったのだから。
…そして、その後起こった戦いも…ただ、静かに、見詰めていた。]
[僕が走り去った後、ユリちゃんの容態はさらに悪化していたけど
自分の死は覚悟できたのに、どうしてかユリちゃんのことになると必死になっている。
焦りながらも、冷静にその理由を頭の端で探っていたけど、勇者なら、自分の身なんか捨てて守るべき人を守らないといけないと言う使命感があったのかもしれない。]
おいロリコン!
ユリちゃんが危険で危ないんだ!なんとかしてよ!!
[蹲ってるロリコンに僕は掴みかかってがくがく揺する。
小さな少女が近くにいたとしてこの僕を見たら、どんな反応を見せただろう。]
[………あれは、誰だったか。伊藤、と呼ばれていた。凍ったリス、なんて奇矯なものを武器にして。武器にして――
二人を、追い込んでいる。]
なにやってるのよ、千秋クン。貴方、世界を創り変えるんでしょう?
なにもない世界。見てみたいのよ?私。結構。
[そんな事を呟きながら、涙…に似たもの、を、零す。]
仲良いじゃない、やっぱり…
[なんだろう。悔しいのか。悲しいのか。つまらないのか。生きて欲しかった?馬鹿な、そんなこと、願うものか…
辺りに、他の死者の魂を感じたが、関心はただ、夏と秋の、二人の『王子様』にだけ、注がれていた。
そんな、ただ静かに佇む凛に、他の霊魂は気付いたろうか…]
…もし、あなたたちが死んだら。
また、遊びましょう?
[それは叶うか解らない、ラブコール。]
貴方達の事だから。きっと二人で遊びたいでしょうけど。
でも、暇になったら…また…
………また。
[お願い、と、顔を覆う。ああ、かっこわるいな、なんて、ぼんやり思いながら。ずっと、完璧でいようとしてたのに。こんなの、普通すぎる。]
メモを貼った。
トリカブトの毒に解毒薬はないわよ。
[
それよりも前に死に至るだろうし、
何より、それを教えてやる義理も無い。
人でなしと言われようがなんと言われようが、
それ以上の事は言わず。]
………殺したいのか助けたいのか、
どっちなのかわからないわね。ほんと、変な人。
[
近くに居る女性
声はかける事無くただ静観しているだけ。]
トリカブト?
よく知らないけど普通毒って解毒剤を用意してるもんじゃないの?
[じろり、と苛立ちを込めて毒を持ってた張本人をひと睨み。
言ってみても小さな少女の視線は向こうの魔王戦へと注がれていた。
こんなものに縋るしかない僕はもっと情けない存在だろう。]
ああもうお前ロリコンの味方なんでしょ?
なんでユリちゃんがああなる前に助けてくれなかったんだよ!!
[自分が理不尽な事を言っているのはわかってるけど、なんのためにこの島に来たのかも忘れて八つ当たりの言葉を投げた。
それなのにこんな僕の言葉を聞いてロリコンはユリちゃんのもとへと向かってくれた。
案外良いロリコンかもしれない。]
トリカブトの毒成分であるアコニチンには、
解毒剤が見つかっていないの。
たとえ解毒剤が見つかっていたとしても、
この島に都合よくそんなものがあるわけないでしょ。
[
苛立ちの含んだ声にしれっと答えた。
こうして死んでからというもの、
随分と肝が据わってしまったようで。
人が命を落としそうになったところを見ても、
動じるような事はなくなってしまった。]
あなたも …… 死んでしまうの?
[なぁんだ、もうこちらにきてしまうのか。
ずっと向こうに居ればよかったのに。
満身創痍な様子の夏生を見て、ぽつりと。]
[千秋と夏生の二人に視線を合わせるように、しゃがみ込む。
何か言おうとするが、言葉にならない。涙が、邪魔をする。
しゃくりあげる。
なによ。
死んでるんだからこのぐらい自由にさせてくれたっていいじゃない。なんで正直に涙で塞がれちゃってるのよ。
つらい、と、思った。なんでだろう。
この二人がこんなになっているのを見るのは、とてもつらい。]
なんでや!ユリちゃんかわいいだろ!
ていうかお前にユリちゃんの何がわかるんだよ、僕も知らないけど!!
[
ロリコンの後をついていけば、ユリちゃんはすでに息をしていなかった
ゆ、り ちゃん
[遅かった。]
どうして。
夏生、クン、千秋、クン。
―――死なないでよ おねがいだから。
[どうして僕なんかのために、ユリちゃんは戦ってしまったのか。
どうして守ってあげられなかったのか。
どうして死んでしまったのか。
どうして、どうして、どうして。
答えのない疑問が泉のように湧き出して、]
どうして、最期を看取ってあげられなかったのかな……。
[こうなるのなら、最期の時は傍にいてあげられたら、良かった。
彼女は僕の死に際に、ずっと傍にいてくれたのに。
僕はユリちゃんが死ぬことを認めたくなくて、ただ無駄にあがいていただけだった]
[死んだらまた遊ぼう。また遊ぼう。
そう言わなきゃ、だって。やってられない、でしょ?
また、遊ぼう―――]
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