情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
メモを貼った。
メモを貼った。
― 湖の前 ―
[果たして彼女らの反応は如何なるものだったか。
此方は木に凭れる様にしながら座ろうか、と思いながら見つめるのは、涼やかな青を帯びる湖。
この世の青を集めて混ぜた様な青い湖は、とても懐かしい。
目に浮かぶのは、まだ少年の頃、刺すような光が降り注ぐ葉月のある日の思い出。]
――……。
[瞼を下ろしたら、何故かレティーシャや少女の声が聞こえなくなっていた*]
メモを貼った。
― 葉月の頃の想い出 ―
[少年と少女は、太陽の光を受け輝く海へとやって来て。
群青の青、紺碧の碧、薄藍の藍、蒼穹の蒼。
其れらを掻き混ぜて出来た様な海と空の青さに、一際黒曜の瞳を輝かせる少年と少女。
少年は、地面を蹴り大地を走り、岩場へと登っていく。
少女はそんな少女の後を懸命に置い、彼女も岩場に登れば、少年は冒険心に掻き立てられた様な表情を浮かべ、少女を誘う。]
ここで飛び込もうよ!
「ここは危ないって言ってたよ……」
[誘う少年の声に、難色を見せる少女。
大人達はこの近辺で泳いだり遊んだりしてはいけない、と言い聞かせていたのだ。]
ちょっと飛び込んで出れば大丈夫だって。
すぐに出てしまえばバレないから。
早く来いよ、葉月! 大丈夫だってば!
[躊躇う少女に、少年は安全を証明しようと、一人岩場から飛び降り、様々な青を見せる海へと飛び込んだ。
飛沫を上げ、青い海の世界に潜り浮かび上がれば、此方を見下ろす少女に手を振る。
危惧する黒曜の瞳は少年に向けるのだが、彼は楽しげに泳げば、少女も意を決したみたいだ。
少女が勇気を振り絞り飛び込んだのと。
二人に向かって大波が襲い掛かったのと。
それを見掛けた大人が声を張り上げたのは、――――殆ど同じ時間だ。]
[少年は運が良かった。
波に攫われてしまったものの、流れ着いた先は岸辺近くの岩だった。
必死にしがみ付けば、此方の飛び込みを目撃した中年の男に救い出されたのだ。]
葉月! 葉月! 葉月!
誰か、葉月を助けて!! 葉月っ!
[助けられた少年は髪を振り乱し、喚き散らす。
少年は助けられたが、少女は海流に流され沖へ沖へと攫われて行った。
中年の制止を振り払い、溺れる少女を助けに向かおうとも、大人と子供の力の差は歴然。少年は抗える訳も無く。
――――やがて、少女は海に還る様に、小さな身体を青の中へと沈ませた。]
メモを貼った。
【人】 青い鳥 デメテル[レティーシャを黒い瞳で見つめる。握られたハンカチにも目をやった] (18) 2014/11/01(Sat) 23時頃 |
― 何処か昏い場所 ―
[此処は何も無い処。
暗くて静謐に包まれた場所に一人佇んでいて。
歩みを進めるが、何処に向かっているのか……いや、自分の居場所すら分からない。
ボストーカで倒れ、不思議な世界で不思議な体験した己は、この場所が何処か分からないが、驚きは無く心は凪いでいて。]
此処が、死の世界?
何も、無いんだな……。
[そんな独りごちを一つ漏らせば、傍らに誰かの気配を感じ、黒曜は其方に向けられ、大きく開いた。
年の頃は10ぐらいの、同じ黒曜の瞳を持つ少女が、微笑みながら此方を見上げていた。]
……葉月!?
[男は、もう二度と逢えぬ少女に出会った事で己の死を悟り、彼女の前に跪く。]
……葉月、俺は……俺の所為で。
[見上げる黒曜が示すのは、懺悔。
己の過ちで、この少女は幼い命を落としたのだ。
葉月の晴れ渡ったあの日を、あの空と海の青さを忘れず、今迄ずっと忘れずに重い十字架を背負いながら生きてきた。]
俺の所為で、葉月は手に入れられる筈の幸せが……。
葉月が幸せになる事を考えて物語を作っても、
……其れは、葉月の幸せとは、違う。
[絞り出す様に声を上げ、少女に告げていく。
其れで彼女に詰られても怨まれても構いはしない。
少女に責められても良い、その想いを抱きながら、ずっと抱いていた疑念を打ち明けて。]
そんな偽りの幸せでも、……葉月は幸せなのか?
[傍らに居る少女は、沈黙を貫き、小さな唇を三日月の様に上げ、微笑むだけ。
それを見た黒曜は、哀傷の色に染まり、翳りを帯させた。
少女はゆるりと首を横に振り、すっと細い指をある一箇所を指していて。]
……。
[この昏くて何も無い世界で、何があるというのだろうか。
少女が示す先は、淡い紫の光。
薄紫の光は、徐々に二人を照らし始めて、ベールを掛ける様に優しく包み込んでいく。]
……葉月?
[少女は何も言わないのだけど、黒曜は、微笑みは温かい。
否、少女だけじゃない、己を包む薄紫の光も、また温かい。
温もりある光は、昏き世界を全て照らす様に、洪水の様に押し寄せて――――――。]
[神秘的な薄紫の光が過った後に見えるは、無機質の、白い天井。]
― ボストーカの病院:ICU ―
[視界に飛び込んだのは、冷たさを感じさせるコンクリートの天井。
次に、ピッピッと一定のリズム音を鳴らす機会音。
清潔さを象徴する薬品の匂いに、胸の辺りに刺された様な裂かれた様な痛みを覚える。]
――……。
[まだ惚ける頭で、辺りを見。胸の痛みに苛まれれば、お陰で自分の状況をある程度理解出来ようか。
声を出そうと息を吸い込むが、其れすらも痛みを齎す。
嗚呼、生きているのか。
其れは、夢でも幻想でも何でもない、現実であり事実なのだ。
そんな確信を得た時、カーテンで遮られ隔てた先で、何人かの気配がある事を察する。
一体何が起きたのだろうか、耳を欹てて慌だたしい空気の正体を探ろうと。]
[聞こえるのは、女性と男性の声。
何方とも、此方にとって聞き覚えがあるとは言えない。]
「○○○号室に居るサイモンさんのバイタルは?」
「血圧、心拍、呼吸、どれも安定しております。」
「そうか、数年も目覚めなかった彼が目覚めたとは……。」
「そうですね、これでご家族さんも安心すると思います。
……ただ。」
「今だに、自分は“還って”来たんだとか、薄紫の光がとか、言ってまして錯乱状態が続いております。」
[これ迄の会話から、此処は病院なのだろう、と推測し、カーテンの向こうに居る人は医者と看護師だと察する事が出来た。
先程まで不思議な世界に身を置いてた己にとって、この現実味が帯びた状況に心中穏やかではいられない、が。
看護師から薄紫の光と聞いて、黒曜の大きく開いた。]
[そんな青年の表情、いや目覚めた事すら知らない医者と看護師は会話を続けていく。]
「サイモンさんの経過観察を続けてくれ。
精神科のカウンセリングも視野に入れていこう。」
「はい、先生。」
「ところで、ここに居る患者さん達の状態はどうなってる?」
「今の所は皆さん安定しております。
念の為、チェックをしてみます。」
[看護師がそう医者に告げれば、カーテンを開く音が、閉ざされた布の隔たりが取り払われたら。
医者と看護師は驚愕の表情浮かべ、此方の傍らに早足で歩み寄って。
青年は、重たい口を開き、此方が目覚めた事を伝える。]
……此方、は?
「ここはボストーカの病院です、――さんは血を吐いて倒れた事は覚えてますか?」
――……はい。
[医者がボストーカで倒れた事を説明する。
表通りで喀血し倒れた事。
病院に運ばれた頃は、かなりの量の血を吐いた故に、出血多量で生死の境を彷徨っていた事。
開胸し、出血を止めながら、腫瘍部分を摘出した事。
本来ならガン細胞が転移して手術出来ないぐらい悪化していたと、検査した結果転移は見られないと、医者は懇切丁寧に説明した。]
「暫くは、投薬治療をする為に入院して貰います、よろしいですか?」
分かりました、……どれぐらい入院すれば……。
「――さんの回復次第、でしょう。
ともあれ、意識は取り戻した事ですし、数日すれば一般の病室に行けますよ。」
[状況や今後の指針を教えて貰えたら、深い吐息を一つ、漏らした。
痛む胸に抱くのは、安堵と別の何か――今は其れが何なのか探る気は起きない。]
【人】 青い鳥 デメテル[レティーシャの後ろをついて行きながら、デメテルは考え事をしていた。鞄が妙に重く感じられて、聞こえないようにため息をつく。 (55) 2014/11/02(Sun) 23時頃 |
【人】 青い鳥 デメテル[レティーシャと広場へ行こうとすると、森の方へクリスが走っていくのが見えた気がした] (73) 2014/11/03(Mon) 00時頃 |
【人】 青い鳥 デメテル[生きていたいというクリスの言葉が耳に入った。それだけで胸が苦しくなる。呼吸が荒くなり、その場に座り込みそうになった時、温かい抱擁がデメテルを包んだ。ひどく安心して目を閉じる] (81) 2014/11/03(Mon) 00時半頃 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ
の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ
人狼議事lobby
人狼議事morphe
人狼議事cafe
人狼議事perjury
人狼議事xebec
人狼議事crazy
人狼議事ciel
SoyBean
Sangria
@hello_giji
@7korobi