104 路地裏の因果律
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音と歌の境界は、どこにあるんだろうな。
[小さくつぶやかれたそれは、今ではないどこか遠くへと放たれたようで、うつろな響き帯びる。]
ん。
[促されるままにバーへと向かう。 荷物は幾ばくか持とうと手をのばしたろう。]
(2) 2012/10/17(Wed) 23時頃
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[歌姫の言葉に、諾と応えるようにひらひらと手を振った。]
またあとで、な。
[馴染みの店員とも二言三言話したろうか。 いつものカウンターの隅へと身を滑らせる**]
(5) 2012/10/17(Wed) 23時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/10/17(Wed) 23時半頃
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[しみ渡るような静かな歌声>>6ほおづえついて静かに耳を傾ける。]
『…カラン』
[サービスのグラスの氷が、小さな音を立てて崩れた。]
(19) 2012/10/18(Thu) 21時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/10/18(Thu) 21時頃
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[>>17ドアが開く音にちらと視線をやるも、すぐにグラスへと戻される。 きらきらと光を弾くそれをみつめる長いようで短い時間。
『かわいいこ、あなたは私の宝物よ』
抱きしめる腕は逃すまいとするかのように強く。 歌声が呼び覚ますのは―――遠い日の記憶。]
(20) 2012/10/18(Thu) 21時頃
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[『死んだ人の声なんて、聞こえるわけないわ。 そうでしょう?』
冗談を言わないで、と。 笑顔で告げられるそれは、つよく、つよく、響いた――。]
(22) 2012/10/18(Thu) 21時頃
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[唐突な言葉に傍らの男をみやる。 視線は指差された歌姫へと流れ、]
ああ。歌ってる時は特に。
[そのまま数瞬みつめたのち、すっと隣の椅子を引いた。]
座ったら。
[話があるという男に促した。]
(25) 2012/10/18(Thu) 21時半頃
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[紫煙に少しばかり顔をしかめるが、声の告げる内容に片眉をあげた。]
どんな仕事、だ。
[こちらも声を落として応える。 できないとは言わなかった。
問題は自分がどこまでかかわるか、と、金額だ。 鍵がすでに手に入っている、というのであればそう難しくはないだろう。]
(27) 2012/10/18(Thu) 22時頃
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[厄介事のにおいがぷんぷんする。 実入りはいいが、かかわったとしれれば面倒なことになるんだろう。]
また寝床を変えるのはごめんだぜ。
[暗に巻き込むなよ、と釘をさして。 了承の意をこめて小さくうなずいた。
余計な好奇心は抱かないことだ。 その笑みの暗さがひっかかろうとも。]
(29) 2012/10/18(Thu) 22時頃
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ああ、かまわない。
[最後のささやきに再度小さくうなずくと、グラスの酒を飲みほした。
再び歌へと耳を傾ける。
目隠しをして歩いているようだ、と。 自嘲の笑みを浮かべて。]
(32) 2012/10/18(Thu) 22時半頃
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[>>37歌い終えた歌姫に小さな拍手を贈る。 こちらへと向かってくる姿ににやと笑みを浮かべた。]
ありがと。
[きれいなカクテル越しに見つめる店内は海の中を映すようにゆらめく。]
乾杯。
[君の歌声に、とグラスを掲げる。]
(42) 2012/10/19(Fri) 00時頃
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ヴェラは、カクテルを一口含んで目を細めた**
2012/10/19(Fri) 00時頃
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