263 【突発】創世虚構アポリア【人狼騒動RP】
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── ???:悪霊の独白 ──
[ほら、ね。
そんなものだよ。
あの子が一番人間らしかったじゃないか。
誰かを殺す重圧に耐えられなかった、あの子が。
ああ、可哀想な子。]
[まるで何も無かったみたいな話をしていたと思ったら、
冷静に推理を始める。
そんな奴等、奴等……
(そこにある覚悟を狂人は汲み取れない)
(気を紛らわす為、などとは浮かばない) ]
|
[ かちり、と時計が刻限を告げる。 広間に残っていた人物はどれほどいただろうか。
自警団員が訪れるにせよ否にせよ、 開票は行われる。
誰もいなければ、この僕が。]
……、
[ 数える、その票の行方は ふたりの人物に集中していた。]
(1) 2017/02/20(Mon) 00時頃
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[ 自警団員が閂を外す音がする。 厳重な警戒を怠らぬまま扉を開き、 開票結果を確認する彼らは]
……これは、
[ 困惑の滲む僕に、彼らは相談の後 集会所の奥へ。]
……
[ そして、腕を掴まれて出てきたのは――ベネットだった。 嗚呼。僕の殺意の、先。
無言で自警団員はベネットを外へ連れゆき 扉は固く閉ざされる。]
(2) 2017/02/20(Mon) 00時半頃
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[ 開票された用紙は、おざなりに捨て置かれたまま。]
ああ……さようなら、ベネット。
[ いつもの、挨拶を向けた。
遠く聞こえたのは打音だったか それとも別の凶器であったか、 もう、僕たちに知る由は、ない。**]
(3) 2017/02/20(Mon) 00時半頃
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── 当然の時 ──
村長に伝えてくれよ。
あんたの息子は化け物だった、ってね。
[最期に遺した言葉は復讐の為に。
中に残る面々の耳には届くことはない。
その内容に自警団の中で動揺が走る。
だが、サリバンは明らかに様子がおかしい。
精神的に正常とは、とても言えない。
諦めた化け物というには、その目は、……
容疑者らに内容を伝えられることは無かった。
もし、聞くことが出来たのなら
せめてこの男が異常ということくらいは、
はっきりと知れたのに。]*
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[ 夜半の広間で、ベネットを見送った後 僕は二階で休むというヨーランダさんに付き添った。
彼女が個室へ入ってゆけば、僕はクラリッサを迎えに行くべきか思案するけれど、ドリベルを探すかも知れないなと。 彼女がどうするかを聞き、なるべく近い場所で、休息を取る。]
……ベネット。
[ ぽつり呟く、本屋の青年の名。 僕に見聞を広める本を、教えてくれないままだった。
だけれど、そうさせた一因は、僕自身に、ある。**]
(4) 2017/02/20(Mon) 01時頃
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── その夜に ──
[知っているさ。
誰が人狼なのかなんて。
僕は誰より早く“目撃”したのだから。
今夜は隠れる必要なんて無いから
彼女の傍を漂って。
ああ、その姿。
とても素敵だね。伝えられなくて残念だよ。
悪霊は残酷な捕食の風景を、ただじっと眺めていた。
(すんなりと今の状態を受け入れているのも狂気故か)]
[だが、
月明かりに透ける悪霊の表情は
生きていた頃のように、愉しげではなく。]**
――終わりの夜――
[シメオンに送られ、部屋にひとり。
結局誰かに共に夜を過ごそうと紡ぐことはなかった。
自分には、言い出せなかった。
どこまでも弱かった。
希んだこと、願ったこと。
心の奥底に沈むそれら。
きっと、誰にも知られないまま、錆びていく。
揺蕩う意識を揺り起こしたのは、微かな扉の音だった。
小さく微笑み、ショールを羽織る。
そして立ち上がった。
それはまるで“彼女”を迎え入れるかのように。]
……、…。
[月明かりに型取られる輪郭。
眩く輝く栗色の毛並み。
それは初めて見る、うつくしいケモノの姿だった。
彼女が首筋へ牙を伸ばす瞬間、
瞼を下ろし。
さようなら、**]
── 二年前:墓地 ──
[母の葬儀は慎ましく行われた。
哀しんでくれた従妹は村の大人に家へと送って貰うことにした。
こう言ったからだ。
「まだ、ここにいたいんだ。」
その時、少しの間だけ
二人きりの時間が訪れることとなる。
墓石の前へと崩れるように座り込む。
弱音は吐かず、涙も見せないように。
従兄としてドリベルを慰める役目を果たせたのに。
それは同い年の、けれどずっと大人びた
物静かな彼女が唯一の目撃者だったからかもしれない。]
ねえ、
ヨーランダ。
[彼女により刻まれた名前をなぞる指
振り返った顔には、
その目には理性が宿っていた頃。]
ひとりって、どんな感じなのかな。
……まだ、よく分からないんだ。
[先に両親を失い、一人で墓守を続ける。
そんなヨーランダに対して、か弱い女性に対して。
男の自分が聞いてはならないことだったのかもしれないけれど。
きっと、誰かの言葉が欲しかった。]
[そして]
ありがとう。また母さんに花をくれたんだね。
とっても綺麗だ。あの人は白い花が好きだったんだよ。
[あの時彼女がどんな言葉を口にしたとしても、
墓守と遺族、それ以上でも以下でもないながらに。
関係は穏やかなものだったと思う。]
[月日が流れ、二つの年が巡り。
座り込む男と祈る女
まるであの日を思い起こさせる状況が訪れる。
だが、
「この、 “あい”、 って何だろうね?」
問いを向けられる側となり
ベネディクトが本当を答えることは出来なかった。
それがどこか境遇に似たものもあった二人の、
密やかに生きた二人の 大きな違い。]*
|
―朝―
[ 心に研ぎ澄ます嚆を、放つことはない。 殺意が 守るべきひとに向かうことはない。
僕の意識を揺らしたのは 誰かが 誰かを 強く呼ぶ声。>>24
そうして僕の意識を覚醒させたのは クラリスの 悲痛の色を灯した声。>>30
慌てて身を起こした僕は、声のもとへ急ぐ ]
クラリス、!
[ もしその声が、彼女以外のものだったなら 駆ける足取りは、数歩ほどの距離、遅れていただろう。]
(31) 2017/02/20(Mon) 17時頃
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どうした……ん、だ
ホリーさん?ヨーランダさん……?
[ ホリーさんの背中を見て、 その先に眠る女性を見る。
浅い眠りではなく、とわのものと知るのは 首筋の傷と、酷く白き肢体から、すぐに察せられた。]
どうして…… 人狼は、まだ
[ 僕は一つの過ちに気づく。 後から冷静に考えれば、別の視野を持てたのだけれど
少なくとも一つだけ確かなのは、 ベネットが居ずとも、凶行が起こった その事実。]
(32) 2017/02/20(Mon) 17時頃
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[ 夜に去る彼へ、さようならを告げた唇は 朝に逝った彼女に向け、ごめんなさいと小さく動く。]
……どうか、安らかに
[ こんな時、ヨーランダさんなら 綺麗に十字を切ることも出来たのだろう。
そんなことを思いながら、 部屋にある使われていないシーツを、彼女の体に被せよう。
ホリーさんはまだ別れをすませていないかもしれない。 僕は少しだけ、彼女の横顔を見て、 それからクラリスに視線を移す。]
(33) 2017/02/20(Mon) 17時頃
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[ 孤高に花を育てた女性にも
親しい人を失ったカフェの彼女にも
一番に安寧を届けたいクラリスにすら
上手にかける言葉の一つも見つかりやしない。
ああ ふがいないな ]
(34) 2017/02/20(Mon) 17時頃
|
── 朝:悪霊は囁く ──
何を言ってるんだ?
[くつり、低く笑うのはシメオンの隣
もう決して交わらない視線を向けて。]
まだ、じゃないよ。
当たり前だろ?
君達は昨日、
……どちらの人間を殺すかで悩んでいたんだから。
[悪意の篭った笑い声は、生者には届かない]*
|
― 二階・廊下 ―
[ ヨーランダさんが使っていた部屋を出ると、 広間に向かうでもなく、廊下の壁に背中を預けて考え込む。]
ベネットは……人狼ではなかった……?
[ だとしたら僕は誤った選択をした。 旧知の仲の彼を、この手で殺めたようなものだ。
だけど、だけれど、と それを否定したい思考が巡るのは、自己正当化だろうか。]
(35) 2017/02/20(Mon) 17時半頃
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いいや……人狼は複数いる ……そしてベネットがそのひとりだった
[ そうだとしたら、一つの疑問が解ける。 サイモンが死んだ状況は、無残な屍体と凝った血文字。 そのときと比べてヨーランダさんの遺体は綺麗だったし、 メッセージ性も一切なかった。
人狼も焦っているのではないか。 そんな憶測を巡らせる。
化け物と忌避されるものたちの 純粋な思いや葛藤を>>6>>26、しることなど、なく。]
(36) 2017/02/20(Mon) 17時半頃
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……ノックス
血文字は、ないよ。
[ 彼が此方に来たならば、ぽつりと伝える。 今度の殺人は、あんな地獄絵図では、なかったと。]
僕たちは、……これでいいのだろうか
[ おそらくノックスも、疑っていたベネットに票を投じたのだろうと思うと、視線が下がる。ベネットが複数犯の内の一人であったかどうかも、確信は得られない。]
ベネットが人狼であったと、信じたい。 けれど、ヨーランダさんは死んでしまった。
この曖昧な状況のまま、誰も死ななくなるまで、 或いは――誰もいなくなるまで 殺し合いを続けるんだろうか。
[ 彼とは、視線を合わせぬまま* ]
(43) 2017/02/20(Mon) 18時頃
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[ ノックスの言葉には>>44、 昨晩と違い、怒気はないように感じられた。 むしろ弱さすら垣間見せる言葉の間。]
……、そうだね
[ 僕は歪な笑みを浮かべる。 上手に笑えない、僕の だけれど精一杯の ]
初めて君と意見が合った気がするよ。
(46) 2017/02/20(Mon) 18時半頃
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[ ヨーランダさんを殺した犯人は おそらく、ノックスでは、ない。
彼は昨日からずっと立ち向かっていた。 ノックスに票を投じるつもりであった僕の意思を 動かすくらいの、真摯さで。 ]
……ああ。信じるしかない。 僕は君を信じたい。ベネットが人狼であったなら、 君があんなにもベネットを責めることは
どう考えてもおかしいからね。
(47) 2017/02/20(Mon) 18時半頃
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[ 逃避であるとも、どこかで分かっている。 ベネットが人狼でなかったら この考えはただの空想だ。
それでも、ベネットを殺めた罪を共有する彼に 批判的な思いは、浮かばない。*]
(48) 2017/02/20(Mon) 18時半頃
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[ 考える。 ノックスの言うとおり、目に見える事実の大事さを 今になって考え始める。
仮定ではなく、事実を。
ヨーランダさんが殺された理由。 ベネットが選ばれた理由。 ]
――…ホリーさんがヨーランダさんを殺すだろうか。
[ もしかしたら ]
(49) 2017/02/20(Mon) 19時頃
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きのう、ノックスが怒っていた相手は、誰だ
[ はっとして、彼自身にそれを聞くよりも早く 階段を駆け下りた。 わからない。
投票用紙は 自警団員が 持って行ってしまっただろうか? ]
……誰が、誰に投票したんだ……
[ 見つかればヒントきっとは 得られるのに**]
(50) 2017/02/20(Mon) 19時頃
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― 一階 ―
[ 僕はその後、
――投票用紙が見つかったかどうかはさておいて
キッチンでウズラの卵を茹でようと エマさんの残していったウズラたちから その子どものいのちを、摘み取る。]
……ああ、クラリス
[ 何事もないように、いくつかの卵を持って>>54]
あぶないよ。
[ 子どもに忠告するように、ナイフを持つ彼女に声をかけた。]
(55) 2017/02/20(Mon) 19時半頃
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[ あの時、揺らめいた紅は>>52 僕に、わずかな歪を浮かべさせた。
ただそれだけ。 引き止めることもなく、 階下に駆けたあと、 こうして今、再びクラリスと出逢えば そう、なんでもないように声をかけたんだ。*]
(56) 2017/02/20(Mon) 20時頃
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[ 怪我をしない、 本当にそうかな、って わずかに目を細めた。>>57
卵に気づいた彼女の隣に立って、 内緒話のように囁く]
そう。僕はわるいひとだね。 こうやっていのちを摘み取るんだ。
[ ぴるぴぃ、と愛らしい普段の鳴き声は 僕が手を伸ばした途端に、暴れ、ビャァビャァと喚きだした。 そんな話をして、から
彼女の問いに、思案した。]
(59) 2017/02/20(Mon) 20時頃
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恨んでいるかといえば、少し違う。 ただ、怖いよ。
僕の大切な人を奪ってしまうかもしれないから。
[ ふ、と息を吐き、クラリスが置いたナイフを手に取ると おもむろに、自らの腕につ、とその鋒を這わせれば
心音に合わせて、血が溢れる。]
あれは、 僕が書いたんだ。
[ 自らの血液を、つま先で掬って 木のまな板に にじませる軌跡には
"あいして います" ―――と。*]
(60) 2017/02/20(Mon) 20時頃
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[ "いきていくため" そのとおりだよ、と。僕は、肯きを返す。]
そう。
[ 簡潔に頷いて、>>63 文字を綴り終えても、傷口から丸い雫となって やがて溢れるように、手首を滴っていく赤い血液。]
(65) 2017/02/20(Mon) 20時半頃
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―――……… うん。
嘘を吐いてごめんね、クラリス。 あれを書いたのは僕じゃあ、ない。
[ こぼれおちたような、誠に >>64 確信した。 ]
君はやっぱり、嘘をつけない優しいこだ。
あの血文字は人狼が、人間のために書いた。 僕たちは、そうとしか思えないはずだよ。
―――…そう、別の視点を持っていない限り。
(66) 2017/02/20(Mon) 20時半頃
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―――― 君が、人狼なんだね。
[ クラリスの頬に手を寄せる。
そしてぼくは、 ]
(67) 2017/02/20(Mon) 20時半頃
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嗚呼 ―――よかった。
[ 笑うんだ。
今までの歪ではなく、真っ直ぐに 彼女の瞳を見つめて、笑うんだ。]
―――君も、僕と同じ、 わるいひとで、
[ 転がった鶉の卵が床に落ちて ぐちゃりと、ちいさな命は、潰える。*]
(68) 2017/02/20(Mon) 20時半頃
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……何、って
[ むしろどうして、そんな風に問うのかと。>>69 僕は思いのままに言っているから それを人は、変ちきな性格というのだろうか。]
おなじ罪人だって、ことさ。 気づいていない人はたくさんいる。 自分が普通だと思い込んでいる人だって多い。 僕だって、ここに来る前はそう思っていた。
(72) 2017/02/20(Mon) 21時半頃
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当たり前に、動物を殺して 当たり前に、家畜を食べて、
だけどね、人間はそれだけじゃない。
当たり前に、人間を殺して 当たり前に、人狼を迫害する
おなじだろう?
[ 揺れる瞳に、あかいろ。>>70 綺麗だと思う。
それは君の中の獣なのかい?]
(73) 2017/02/20(Mon) 21時半頃
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人狼は人狼を襲わないんだろう?だから安心したんだ。 投票は、一緒になんとかしよう。 僕は、君を守ると約束したから。
[ ふわりと笑みを浮かべて、 彼女の唇に、血まみれの指先を這わせる。]
食べたいかい? 僕も君の糧になれるなら、 それでもかまわない。
[ それが今まで人間の犯した業であり、 贖いだと、そう思うから。*]
(74) 2017/02/20(Mon) 21時半頃
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シメオンは、クラリッサの瞳を見つめる。その黒橡は、やわらかく細められた。
2017/02/20(Mon) 21時半頃
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あれ。
僕は、君に騙されたっけ?
もしそうでも、僕も同じことをしたんだから おあいこ。
[ くす、と笑って、 血で綴った "あい"に視線を向ける。*]
(77) 2017/02/20(Mon) 21時半頃
|
|
だろう?
誰かが死んで――そう、ベネットやヨーランダさんが、 死んでしまっても、心のどこかで、 ほっとしていたんだよ。
……クラリスじゃなくて良かった、って。
[ 皆には内緒だよ、と悪戯っぽく目を細める。>>80]
僕の目的はずっと変わらない。 君を守るためだけに、此処にいる。
……、
[ クラリスの手に、包まれる僕の左手。>>81 赤い舌が舐めとる感覚は、擽られるようで それでいて、ぞくりとして。]
それもそうだね、君を守れなくなるのは困る。
(86) 2017/02/20(Mon) 22時頃
|
|
[ 入らないよ、と笑った。>>82 だってあの時、守ってといったクラリスが 人間か人狼かなんて、僕はどうでもよかったのだから。]
―――僕も、君を
クラリスを "あい"してる。
[ まな板を洗うのは任せて、 僕は血を水で洗い流す。
広間にゆけば、誤ってナイフできってしまったと そう誤魔化せばいい。]
(87) 2017/02/20(Mon) 22時頃
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|
あ、クラリス
[ 促す彼女の手に手を重ねるも、>>83 くい、と軽く一度引き寄せ]
……
[ そっと彼女のくちびるを、攫うように口接けた。]
……行こうか。
[ ちいさな"あい"の表現をして、 照れくさい僕は、キッチンを出てすぐに彼女の手を離し 救急箱を探し始める。*]
(88) 2017/02/20(Mon) 22時頃
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[自らをただ見下ろすクラリッサ。
薄らと霞がかる意識の中、それを窓辺から眺めていた。
そうか、君は、]
ああ、……もう、声は届かないね。
[わたしは しんだのだから。]
[集会所の屋根の上。
膝を抱えるようにして座り、明けていく夜を見送っていた。
もう凍える風に身を震わせることはない。
温度のない掌を空に翳す。]
……、
[そう、生きている時と同じなのは、
ひとりであることだけだ。
意味のない呼吸、息を吐く真似をして空を仰ぐ。]
『ひとりって、どんな感じなのかな。』
[脳裏に甦る問いがある。
静かな葬儀の後だった。
従妹の前で気丈とあろうとしていた同い年の彼に、精一杯の丁寧さで綴ったた母の名を指でなぞる彼に、
自分は眉を下げ微笑み、こう答えた。]
|
― 広間 ―
[ 此処に、人はあまりいないようだ。 皆、二階にいるのだろう。
僕は一先ず、救急箱を開け、 自分で出来る範囲での簡単な処置をする。
幸いなのか、傷をつけたのは利き手でない左手。 右手で、くるくると包帯を巻いて、きゅ、と止める。]
……、無茶しちゃったな。
[ ウズラの鳴き声。 子が死んでもまた新たな いのちを 産む。 ひとと比べれば、短い生涯。]
ごめんね。糧にすることも出来なくて。
[ つぶやいてから時計を見上げる。刻限は迫ってきている。]
(107) 2017/02/20(Mon) 23時頃
|
ベネディクト、難しいことを聞くね。
そういうものはひとりに慣れてしまうともう分からないんだ。
[口ずさむ。
記憶を紐解いて。]
ああ、そうだ。
ひとり、だと、なぜか時々、……ふいに涙が零れたりする。
特に理由がないのだけれど。
そういうのは堪えなくていいよ。
“此処”なら、鍵はない。
いつ誰が来ようと私は気にしない ―― ベネディクト。
[冗談めかすでもなく紡いだ答えを、
彼はどんな表情で聞いていたのか、思い出すのは止めておく。
きっと。ベネディクトもすでに生きてはいないのだろう。
自警団によって処刑されたはずだ。]
|
[ 人が少ない隙に、手早く投票を済ませてしまおう。 想定、 僕の推測、
そして、クラリスを守れるよう。 ]
(110) 2017/02/20(Mon) 23時半頃
|
|
[ 誰も死んで欲しくない、それは嘘ではないけれど 僕の中の優先順位は。―――…]
ごめん……
[ 縦の一本線から始まる文字を綴って、 そっと投票箱に忍ばせる。
時間になれば、また自警団がやってくるだろう。]
……救急箱、仕舞わなきゃな。
[ 広間で待つのは、昨日の苦い思いから 避けたい、と、そう思う。
救急箱を手に倉庫へ向かうと、 その冷たい床に座り込み、時間を、待つ。**]
(111) 2017/02/20(Mon) 23時半頃
|
[彼は知らない。]
……、
[自分でも、理由を見つけない。
そんな思い出がひとつだけあった。]
[彼の母に供えた花を綺麗だと言われたその日。
墓場を去るベネディクトの背を見送るその手には、
摘まれたばかりの一輪の花が揺れる。
呼び止めることはない。
差し出すこともない。
その夜、萎れた花を地面に横たえ、土をかけた。]
[藍が橙に染まる様子を眺め、皆の顔をそこに描く。
もう言葉を交わせない人たち。]
……、
[零れる幻の涙は拭わない。
どうせ地面に落ちる前に消えていくのだから。
朝日が昇れば、立ち上がろう。
生きている者を見届けるために。*]
|
― 少し前 ―
[ 前置きをされて、一つ瞬く。>>121 そして続いた言葉には目を見張るが>>122
――確かに、その可能性はゼロではない。
クラリスに向ける笑みは、いびつではなくても 弱いものだった。]
……それが君の望みなら。
[ そして僕は同じことを彼女に希うことはなかった。 君が僕を殺せば、きっと君は永い咎に囚われるだろう、 それだけは―――**]
(125) 2017/02/21(Tue) 00時頃
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