134 Dum fata sinunt vivite laeti.
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[死を厭う気持ちがないわけではなかった。 ただそう(>>3:#0)思っていたのは、知っているからに過ぎない。
例えば、昨日まで隣に居た人が、人狼に喰らわれた時の嘆き。 昨日まで隣で笑っていた人が、人狼であったと発覚したときの悲しみ。 寝食を共にした親しい人が、死体の前で狂気に囚われた時の悲鳴。 人狼と発覚した人が、笑いあっていたはずの友人たちに、嬲り殺しにされる絶望。
最初こそ、止めようと思った。 ただ、そうしなければ死を待つしかない人々の中で、そんなことが叶うわけもなかった。 過去いくつもの人狼の騒ぎの最中、まったく知らぬ傍観者として眺めることだけしか出来ないでいた。
いつしか、"人狼"というものに対して感じる恐怖は、失っていた。 ――人間の変化の方が、ずっと恐ろしいものだ。]
(47) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[ただ一つ、死の近くに身を置いて、気にかかることがあった。 この村にいる、親友の事だ。 どうせ彼は、自分がいきなりいなくなったのを、何かおかしいと思っているだろうとわかっていた。 もしかしたら探しているかもしれない。 しかしまさかここにいるなんて、考えもしないだろう。他の友人達は、そもそもどうせ自分のことだからと心配もしていないだろう。
窓の外で、音がした時に、参ったな、なんて思ったのも、そんな為。 深夜、色濃い闇の中、こんな時に動くのは人狼だとわかっている。
わかっていたけれど、窓を開けた。 死にたいわけではなかった。生きていたいのは確かだった。 ただこの平和な村が、親友の愛する村が、壊れるのは、自分もまた望まなかったから。]
(48) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[獲物になったのが自分でよかったと、思った。]
[闇の中に、揺らぐ、四足の獣。]
[夜を知る男の目は獣の形をおぼろに捕らえ、そして、]
(49) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[ 首 に ]
(50) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[嗚呼、熱いなと。思ったのだ。 それは命の音で、自分がそこに存在していたという確かな証で、 そして、終わりの報せ。
生きることを望む身体が、腕が、喰らいつく頭を押しのけようとするが、 その獣に敵うわけもないと、知っている。知っていた。 人間は、人狼に、殺される生き物だ。
獣の目は、死を前に恐怖する人の顔を見てはいない。 一つ呟こうとした名は、獣の耳にも届かず、その形すら作れず、引きずられ、そして、落ちた。]
(51) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[――ヤニクという男の意識は、そこで全て、途絶えた**]
(52) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[己の亡骸を見下ろした。 抵抗らしい抵抗は、ほんの少ししか出来なかった身体は、今やただの物だった。
ここに隔離されたほかの人も気になった。 だから、その様子は、少しの間、見ていた。
シーシャとミナカタがそれぞれ自分の死体を見つけた時。 ガーディが墓を掘り、自分に手向けられた言葉を聞いた時は少し笑ってしまった。
両親が死んでから、自分はいつでも異端者だった。 それを知っているから、一年のうち半分は、村に戻らなかった。 村の中には自分を腫れ物扱いするものしかいない。 大事な人間を作ろうと、考えた事すらなかった。
その枠組みに含まれる、唯一の存在は、あの親友だけだ。]
(53) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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『もっと、俺の中の大切ってのが大きければ、抵抗してただろうなぁ』
[仮定の言葉は、少し、笑って、消えた**]
(54) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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―祭りの最中―
『祭りだってのに、何でそんな顔してやがる。 俺が居ないって事がそんなに気になんのかよ?』
『馬鹿だなあ、お前も楽しみにしてたじゃねえか。手伝ってた俺の分も楽しんどけよ。』
『……。』
『聞こえるわけはねーな。』
(56) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[親友の姿に声をかけども、それは耳に届くものではない。 知っていたけれど、いわずにはいれなかった。
まだ、橋は架からない。 ただ、死を得たからか、それとも"記憶"がそれを望んだか。 ヤニクは祭りの会場にいる、親友の姿を見下ろしていた。]
(57) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[ずっと一緒にいたわけでもない。 異端の自分がこの村に立ち寄り、偶然出会い、そして話し、遊び、時間が過ぎただけの事だ。 この村にいるより、彼と話すよりも、ずっと他の場所で色々な人と話しているほうが長い。 ただ必ずここに寄り、話をし、そして、笑い、喧嘩し。 そういった普通の付き合いができたのは、唯一、彼だけだった。
なぁ、と。 言いかけた声は、言葉は、感情は、止まる。 続く言葉なんて嘘でしかなかった。
忘れろよ、なんて、思っていない。]
(58) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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『なぁ、親友、』
『お前の恋人を拝むまで死ねないって言ったけど取り消すわ。』
『可愛いのつれてこいよ。』
『ちゃんと村の外の話もしてやっただろ、覚えてるんだろうな。』
『嗚呼、違うな。』
(59) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[聞こえやしないのはわかっていながら、幾つもの言葉を続けた。 触れられるはずもないのに、その青い頭にぽんと手をやって。 浮かぬ顔の彼に、自分だけが知る別れの言葉を、投げた。]
『俺の事、覚えておけよ。忘れたら、祟ってやるからな。』
(60) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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『じゃあな、――…ラルフ。』
(61) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[青い髪を風が少し浚う。 見上げた生きた友の目と、死した自分の目が、合った気がして、 それは、満足したように笑って、消えた**]
(62) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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