160 フェンリルナナコロ支部の日常
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[さて。過日の波乱に満ちた緊急討伐劇は、既に休暇帰りの神機使いにも知られた騒動である。 第一部隊の総員抜き。唯二人でマルドゥークを討伐せしめた事。 それの際に隋分無茶をした為、生憎、当時該当対象と交戦したナユタは、医務室の寝台に叩き込まれていた事。
……おい。オスカーの奴。 それまで、誰と料理の特訓してたんだ?
料理コンテストの事情を知る者は戦慄する。 トレイルが必須条件、として指定した、特訓の相方。 ナユタがいないんじゃ、まさかあいつ独りで…?]
(208) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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[結論から云おう。特訓の相方はちゃんと存在した。 ひとりで特訓したら、出場できないもん。
お願い!この前のサクラモチよりもっと美味しい料理で優勝したいんだ! そんな言葉と共に、内緒で彼女に頭を下げて。
特訓の内容といえば。 自分が料理を作る。"彼女"がそれを食べる。
"彼女"も、コンテストに出る身。 その彼女が、特訓にどの程度付き合ってくれたかは知る由無い。が]
(209) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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[秘密の特訓を、頭を下げてお願いした相手は――
最悪の人選(マドカ)であった事は、ナナコロ支部全体の悲劇なのだ。 サクラモチ美味しいと云ってくれた相手に、お願いしたのは仕方ない事だった]
(211) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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― 医務室 ―
[新年会の今日も、生憎寝台の上らしいナユタへ]
『ナユタさん、貴方宛に差し入れみたいですよ。 ハヤシライスですね』
[下のどんちゃんは取り合えず、勤務仕事に従事する看護師が。 ガスマスク着用済、研究班の職員から届けられたそれをテーブルに差し出した。
何故、完全武装の研究班がそんな物届けたのだろう。
病室テーブルに出現したその皿に盛られた物は。 美味しく炊けた白米。その上には皆が大好きで簡単に作れるカレーの姉妹品。 そう、見た目は完璧な、ハヤシライスが届けられた]
(219) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[ゴロ、と切り方の下手な、ジャガイモとニンジン。 タマネギも、大刻み過ぎて、説けていない。 然し、それの見た目は、確かにまともなハヤシライスであるのだ。
匂いも正しく、ハヤシライスの味。気になる点は刺激臭のする所だろうか]
『 ナユタへ 絶対優勝してくるから、先にそれ食べててね。 コンテストが終わったら、お見舞いにいくよ』
[差出人不記載のメッセージカードが、隣に添えられていた]
(220) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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― キッチン ―
マドカちゃん…! 今日までありがとう。 君のお陰で僕、なんだか強くなれた気がする!
お陰で僕…もう食堂では材料をぶちまけないよ!
[キッチンへ現れると同時、満面笑顔のサムズアップで元気付けてくれた、マドカ師匠―― 否。今この戦争の場においては、例え彼女と云えども、優勝を求め争いあう敵同士!!
今より、数日間の師弟関係は解消され。 その先には、勝利か、敗北か。二極の未来を分けたライバルだけが存在する]
(221) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[さて、ハヤシライス、と云う物凄く簡単なチョイスを決定したのは。 以前トレイルに云われた、変なアレンジ禁止>>2:205。 それを忠実に守れそうな、アレンジも多分加えられないメニューだからだ
自販機で、ルーを簡単に求められる点も、選択の理由だ。
野菜を切る手は、斬り傷を作る心配は無い様だ。 流石に下手な為、皮むきは中身もごっそりとゴミ袋、切り方は無骨。 この農作物類が、後でナユタにも届けられる完成品に混ざるイモやニンジン、おタマなのだ]
(222) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[野菜を切る。野菜を煮込む。ルーを雑ぜる。 作成手順を三極化できるハヤシライス。 実に簡単だ。後はハヤシライスになる様に、素を入れるだけで完成だ]
でも、アイスハヤシドリンクって。 結構甘いよね? ハヤシライスって、甘い食べ物だと思うけど。 何か調味料を加えないと、あのまろやかな味にならないのかな?
[だから、自販機で買い求めた、"素"を入れた。 沢山のコレを鍋で溶かして暖めれば、無事ハヤシライスも完成するだろう。 根本的に、固形のルーが存在するを知らないでやがる。
え、ハヤシライスって。 温めたドリンクを、ご飯の上に乗せた物じゃないの?]
(223) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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……もう少し大人な味にするなら。
唐辛子の粉を振りかけて雑ぜる。とかかな?
[調味料なら、"味付け"だからアレンジの範囲に入らないよね。 そして、苦心の末に完成された作品が。 医務室のナユタにも送られた、『アレ』である]
(224) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[だが驚け。流石に、チョイスがよかった為に。 それは列記としたハヤシライスの味だ。 これだけでも、評価によれば想像を絶する大進歩だろう。
ただ、固形ルーを使用してない為。 結構しゃぼしゃぼなハヤシである他に。
少し唐辛子かけすぎたから。 ジュースの甘みと、火を噴く辛さが混在した。 そんな味付けと最終的には相成った作品であるけど......]
(225) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[果たして、秘密講師マドカへのジャッジは。
あの、悪夢の厨房スプラッタを矯正させた名講師と捉えるべきか。 根本的な料理の腕は、実は上達0であった迷講師と批判すべきか。
マドカちゃん、全部『美味しい』と云ってくれたもん]
う、うわ、良い匂い……。 くそっ、マドカちゃん、流石手ごわいな。
このハヤシライスで、僕勝てるのかな。
[然し敵は師匠。網目模様の焼き上げパイ、ガレット・デ・ロア。 卵とアーモンドの溶け合う濃厚なクリームの香り。 食欲を正しくそそられる香り、その中に潜む楽しい遊び心。
だけど、僕も負けてられない…! そう、拳を握るのでした]
(232) 2014/01/30(Thu) 01時半頃
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っく! お、思いは込めまくりだもん! 優勝を決めるのは技術じゃないよ、真心と云う意思の力だもん!
[腰に手をあて、胸を張るのは、聳え立つ絶壁の壁。 それは高い壁である。 今の僕の技術では到底乗り越える事の出来ない、高く垂直な崖淵。 この強大で見事な絶壁を、今日で僕は越えなければならない]
わ、わかってるよ! 今日は僕、足元気をつけてるんだからね。 また厨房を汚して、トリノスの置物にされるなんて恥ずかしいもん!
[オーブンの余熱を前に、恥ずかしそうに抗議。先日は悲惨だった]
(237) 2014/01/30(Thu) 01時半頃
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[料理コンテスト――優勝!!
流石僕。やれば出来る子だな、お前!弟子は今師匠の背中を越えた! そんな皆からの賞賛を浴びながら、ナユタの待つ医務室へ凱旋する僕]
『お前。本気になればできるんだな…。 …その…ハヤシライス…案外、美味い方だったぜ…?』
[なんて素直じゃない言葉で僕を出向かえて、褒めてくれるナユタ。 物凄く珍しく、頭まで撫でるなんて、ガラじゃない事までしてくれたりして…。
どうだ、マドカちゃん…! 僕も本気になれば君に勝てるんだ! 皆に褒められながら、何時か僕は料理もスナイプも出来る、凄腕ゴッドイーターに――――……]
(244) 2014/01/30(Thu) 02時頃
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[......以上の光景は全部、完全脳内妄想で御送り致しました>>244]
えへへ…。
[後少しでコンテストは始まる。 絶対に勝利して、この想像の未来を現実にしてみせる!
...既に医務室では、未来の大前提が崩れ、ナユタは絶賛スパイシーに見舞われている事など露知らずに...
失敗は、気を利かせて水を用意しなかった事なのかな…>>242]
(245) 2014/01/30(Thu) 02時頃
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やっ、やめてよもうっ! あのウサミミはもう絶対、世には出さないからね!
[結局、第二部隊総員の頭を経由し、最終的には所持者である自分に返品不可、と回されてきたのだけど。 あれは謹んで、部屋の奥の奥に封印を施したらしい。
きゃあきゃあと騒がしいキッチン、中の住人を覗けば、新年会と云う年に1度のイベント故も重なり、納得されたかも知れない]
う、うわっ…もうすぐコンテスト始まるよ…緊張してきたな…
(248) 2014/01/30(Thu) 02時頃
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[さて、然し浮つきもする祝賀に乱入する敵は今日も健在。 宴の最中だろうが入浴の最中だろうが、アラガミは出るし。 行けと云われれば、朝食のパンを咥えてでも神機を片手に今日も往く。それが神機使いの日常だ]
……残念。 けど、もうマドカちゃんのそれ、出来上がりだよね。 安心して、ちゃんと後でコンテストの結果は聞けると思うから!
[敵は小型単体らしい。ならばそう難しい話でも無かろう。 防衛班として、外部居住区に出動するマドカの事を、行ってらっしゃいと笑顔で見送り。 さて、このままコンテストの方は続行されるのかな?**]
(260) 2014/01/30(Thu) 03時半頃
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― キッチンスタジアム(?) ―
……ジリヤ。君とも戦わなきゃいけないんだね。
[キッチンは既に、厨房と書いて戦場と呼ばれる場所と化していた。 余裕を感じさせる、不敵な笑み方をみせたジリヤ>>269。 配属時期こそ違えど、同じ年数のキャリアを重ねている彼女を前に、思わず両手に握る拳が汗をじんわりと滲ませていた]
……なっ、はやいっ!?
[油断は死に繋がる。緊張と云うタイムロスは、ジリヤに調理の時間を与えてしまった]
(285) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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[弱い温もりで優しく蕩けるバターの芳醇な香り。 色付く小麦粉は、まるで焼き立てふわふわのパンも想像させる美味しそうな狐色へと進化を進めていき。 其処に流れ込むひと筋の、ミルクの川はやがて味わい深く。 見るもコク円やかなホワイトソース]
くっ、ホワイトソースがこんなにも速く…! と云うより、コレって、牛乳に片栗粉いれるだけじゃ出来なかったの!?
[この手際の良さ……こやつ、出切る……!?
戦慄を覚え、敵の動き、一挙一動を見守る間にも戦場は次の段階へ。 …うわっ、タマネギ沁みるよジリヤ!目薬目薬!]
(286) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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[横顔から眺める、ジリヤのオッドアイは鋭く光る。 口数の変わりに、眼光に爛々と燈された、闘志の焔。
炒められたたまねぎと肉を炒め、香ばしい匂いをフライパンの上から唯黙々と生み出すその姿は、そうだ。 まるで失われた遥か昔の魔法を編み出す儀式に臨む魔術師か、或いは、黄金の料理を生み出す錬金術師の様]
うぐっ…こんな所に強敵がいたなんて。 ああっ、とろとろなホワイトソースの中に炒め物が惜しげなく投下されて…。 小さじ1杯でいいから、味見してみたいっ…。
[その圧倒的な高い技量に、気圧されると同時に。 味見してみたい、この料理の完成を最期まで見届けたい、と云う欲が。 既に出品を待つ段階にまで到達していたハヤシライスの提出を更に遅れさせる]
(287) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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あっ、ジリヤ大丈夫?
[轟音を立てて、ポテトをカリカリにあげる油は危険だ。 それは時に、アラガミ相手よりも回避の難しい攻撃。然しだからこそ、やがて出来上がるカリカリな付け合せのポテト]
くっ、あ。 そうこうしてる間にもう煮込みあがって……。
ああっ、僕のカンペキな先手必勝作戦がっ!?
[このままでは、料理も冷めるしジリヤに先を取られてしまう! 上品な香り立つ、コクまろやかな純白に輝く、ビーフストロガノフ。 それに負けじと、対照的な色彩、対照的な味わいを持つ、漆黒のハヤシライスを手に、自分もまた、ジリヤと並んで審査員達のテーブルへと同時に提出したのである。
この様な、白の完成系と並び立ててしまうと、絶望的な比較対象である事など、作戦の考慮にはなかったのであった]
(288) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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たっ、隊長! どうか清き一票をお願いします! 僕、絶対優勝してナユタに優勝カップを届けるんだ!!
[お前は何の選挙に出るつもりなんだ。いや、そもそもこのコンテスト、優勝カップなんか存在しないぞ。まずそれ以前に、この不恰好なハヤシライスの上にある、活性化したガルムが撒き散らす様な紅い粉はなんだ、おい。いやそれ以前にトレイル、貴様何故俺を巻き込んだこのやろう畜生…!]
[…等々。実に真剣な表情でお辞儀された部下を前に。 完全な巻き込まれ役である第一部隊隊長は、このツッコミ所がありすぎて既に言葉もでない現状に、否と云うほどの冷や汗を流していたと云う。
ちなみに、隊長から、部下へと清き一票が投じられる事はなかった。 そんな当たり前な現実は、もう少し未来の話......]
(289) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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― カウンター ―
[さて、防衛班の出撃でも、宴の騒ぎは続く。 ものの、流石に神機使い達も、防衛班の様子が気になる様で、料理コンテストや、どんちゃん騒ぎも、若干気もそぞろに為る者も出て来る]
……ほははひゅふぁ。むきゅ。 小型種が、防護装甲壁を突破した。 なんて、少し妙だね、ほひぇ…むく。ロゼさん。
[既に本来実務に戻り、防衛班のオペレートを開始しているロゼ。 彼女の隣で、コンテストを抜け出しに来た少年は。 白くコクまろなビーフストロガノフを、凄い美味しそうにもきゅってた。
先の激戦の後、ジリヤに差し入れられた、この美味しそうな。 ちなみに、自分もハヤシライスを。としたら全力で止められた事は記しておく]
(302) 2014/01/30(Thu) 23時頃
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んんっ!? 頬、どこどこ?
[頬にとんでる、なんて子供ぽい真似、流石に17歳にもなって僕がするわけ… …右手の甲が、左頬に掛かった、白い痕を拭う感触。...oh......]
え、ええとね。 ハヤシライスは大人の風味を出す為に、トウガラシの粉を少々…。
えと。それよりも、ロゼさん、少し食べる?
[話を逸らす為に、ビーフストロガノフをお勧めしてみた。 流石にミッション中なのは理解してるので、後の方が良いのだけど]
(306) 2014/01/30(Thu) 23時半頃
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…にしても本当に、小型種が一体だけなのかな。 中型種や大型種が、何処かに潜んでいるのか。
[同様の事態は、防衛班の面子も各々想定しているだろう。 だけど、完全に小型単体の突破が不可能でもない]
或いは、可能性があるとしたら。
…………鬼化の小型種…………?
[モニター画面を覗きながら、ぽそりと。 真剣な表情で、スプーンを咥えながら器用につぶやいた]
(307) 2014/01/30(Thu) 23時半頃
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……ねえ、覚えてる?ロゼさん。
二年前。僕が転属して二ヶ月した頃の。 その。えっと。僕がちょっと荒れてた……頃?
[当時既に所属していた神機使いなら、大小取り合えず事情は知っているだろうが。 例えば、ガーディやマドカには想像つかないだろう、余り思い出したくないらしい、自分の黒歴史を振り返る言葉に、自分で渋面を作った]
小型種の討伐に、僕ひとり勝手に、ミッションに出撃したら。
ザイゴートやオウガテイル。唯の小型種の癖して。 攻撃の破壊力や耐久性が、並の大型種より恐ろしく高い。 異常個体に殺されかけた時の事とか…。
[思えば、当時、彼女ロゼもオペレータとして丁度日も浅い頃だ。 昔は、隋分悪い方の迷惑も掛けて気がする…]
(309) 2014/01/30(Thu) 23時半頃
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オスカーは、ジリヤが、周囲の阻止もあるのにハヤシライスを貰ってくれた時には感涙すら流したとか
2014/01/30(Thu) 23時半頃
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あはは…。転属してすぐ僕がした事って。 ナユタとぶん殴り合いで、懲罰房だもんね…。
…そのナユタと隊長に助けられたんだから、世話無いけど。
[接触禁忌種、或いはアバドンや金色のグボロ以上に極稀な例だ。 故に対応しようも無い。何時も雑魚と思われる小型種に何度も死の危険を感じた事も。 例え小型種と云えども、人間には決して抗えない、恐ろしいアラガミなのだと云う事を改めて認識させられ、油断と慢心は絶対禁物と思わされたのも、あのミッションだ]
可能性にしては、かなり珍しい事だと思うけどね。
[笑みの欠片は無い、その横顔に真剣な表情で頷きながらも、マドカが防護壁の破損箇所を見つけたらしい、その様を無言で観察していた]
(330) 2014/01/31(Fri) 00時半頃
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…それはそうと、ロゼさん……。
僕のハヤシライスの事聴いて来たてことは… もしかして、ナユタのお見舞い行ってた?
[話を変えて、不思議そうな質問をした少年は、珍しくも隋分良い察しを見せていた。 きっと美味しく食べてくれてるハズ、と信じてるナユタが、悶絶していた現場に出くわしていたとまでは知らぬまま]
お見舞いに行った…と云う事は。 ロゼさん、その格好をナユタに見せてあげたんでしょ?
ナユタ、どうだって云ってた?
[ペラジーに勝るとも劣らない、新年会のスペシャルコスチューム。 彼女の姿を見て、さてナユタはどんな感想を漏らしたのかな、と興味ありげに聴いていた]
(331) 2014/01/31(Fri) 00時半頃
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修羅場…あぁ………うん………。
[報告書係は、そんな迷惑掛け通しの罰半分な流れが惰性化したもの。 地味に始末書処理と、その後の罰、な流れに何処か慣れたのも同上。 そして、ナユタや隊長から向けられる、クソガキ呼びもだ。 こうして考えると、身から出た錆しか無い様な…いや…]
そ、それより。それは余程でなきゃ無いし。 この小型種1体で済めば、それに越した事はないよ。
[唯、最後のクソガキ呼びだけに関して云えば…。 今はもう別に、やな呼び方じゃ無いのだけれども]
(355) 2014/01/31(Fri) 01時頃
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[そして気になるのはナユタの感想だ。 幸いな事に、ハヤシライスの反応は知らないまま、肝心な感想を耳にして]
……へ、サリエル…………?
……ああ。云われてみたら。 もしかしてその服、ほんとにサリエルの素材… いや、まさかこの前討伐したアレだとか…
でも、アラガミみたいなんて感想。流石にナユタも…… ……?
[今ふと思い出す。確かサリエルと云えば。 よく堕天種は魔女、と云われる様に、通常種は…]
(356) 2014/01/31(Fri) 01時頃
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………………へぇぇ…。
[何を考えたのだろう。ミッション中の画面を眺めるのに。 その表情がにこにこと、満面の笑顔を浮かべていた]
その服を着たロゼさんに何時もオペレートされたら。 なんだか女神の加護が付き易い気もするよね。
いいなぁ。ロゼさん。
…まあ、ナユタもロゼさんも、ガンバレって事で。
[何がどういう意味なのか、なんて問われても。 ん〜?僕はわかんないよ。何て。 満面の笑顔で、終始少年ははぐらかしたまま、モニターを眺めるのであった]
(358) 2014/01/31(Fri) 01時頃
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