151 雪に沈む村
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[クシャミがここ数日の力作をジリヤに渡すと、ジリヤが目を閉じ、魔力をこめる。 淡い月光のような光がジリヤの全身をヴェールのように包み、その光はやがて真鍮細工に染み込んで。]
(いつ見ても。)
[ジリヤのその魔力をこめる姿は、月見草のように美しい。 その姿はさすがドリュアスだと心の中で感嘆する。]
(18) 2013/11/22(Fri) 19時半頃
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[そもそも、ウォーレンはドリュアスやエルフ、龍族なんかとはこの村に来るまでろくすっぽ話したことがなかった。
龍族やドリュアス―ウォーレンがいた国ではドライアドと呼ばれていたが―は同族意識が強い。 もともと同族だけで暮らすことが多く、めったに他の種族を寄せ付けないのだ。 そもそも、彼らのほとんどにとってはドワーフは侮蔑の対象であり、せっかく向こうからの頼まれごとを持っていっても大抵しかめ面で代金を投げつけられ、早く立ち去るよう喚かれる始末だった。
そんな訳で、ウォーレン自身も自分から関わろうだなんて思うわけがなく。]
(19) 2013/11/22(Fri) 19時半頃
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[この村に来て、工房も出来上がり、炉に火を入れようとしているときだったろうか。 鍛冶場の炉は、もともと火龍の息吹を魔力で込めて作る。
しかし、当然のことながら、初めての地に龍族の知り合いも、魔力を使える知り合いもいるわけがなく、ドロシーと二人でどうしようかと顔を見合わせていたときだった。
目の前のドリュアスと火龍は快く種火を作ってくれたのだ。 ドリュアスはよそ者の自分に興味津々のようで、その後もちょくちょくドロシーと、立ち話と言うには長すぎるおしゃべりをしていたものだ。
若いときに傭兵として色々な国に行ったことがあるウォーレンだったが、この村は他のどの国とも違っているようだった。]
(21) 2013/11/22(Fri) 20時頃
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[やがて、来客たちはめいめいの目的を果たして工房を出ただろうか。 窓の外はすっかり暗くなっていた。
ピエールの店で一杯ひっかけてから眠ろうか、と思った。 もし誰かその場に残っているなら、お前も行くか?とぶっきらぼうに誘っただろう。
ピエールの鍋で冬の前に終わらせないといけない仕事は終わりだ。 あとは長い冬の間にゆっくりやればいい。
ついでにピエールのところでパンや干し肉、携行できる食事を頼もうと思っていた。 動けなくなる前に町に石炭やらこまごましたものを買出しに行かねばならない。]
(25) 2013/11/22(Fri) 21時半頃
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[一旦ソフィアが家に戻ると席をたった。 それを見送ると冬の間の仕事の依頼品を片付けながら、ドナルドと何か言葉を交わしただろう。 不意にドアをノックする音。 今日はよく人が来る。]
――あいとるよ…ああ、あんたか。
[ブランフォート家の爺やさんだった。 ドアの前でおろおろとした様子で何事かをウォーレンに伝え。]
もう冬前に頼まれてるもんは昨日渡したが――え? ――いや、こっちにゃいないが。
[冬眠前に屋敷から脱走したお嬢様を必死に探しているのだろうか、心当たりがないことを伝えればややがっくりとした様子で足早に去っていく。 あの様子では相当に探し回っているのだろう。 爺やさんには少し同情しつつも、おてんば娘の脱走については心の内でクスリと笑う。 彼女にとっては2度目の冬だが、確か前はまだほんの赤ん坊だったはず。恐らく物珍しくてたまらないのだろうということは想像できた。]
(66) 2013/11/23(Sat) 17時頃
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[その少しあと、またドアの向こうから、今度は鈴を鳴らすような声がした。]
開いとるよ――。
[軽く声をかければ、ふわりとした羊毛が覗き、近寄るクシャミには雪玉が。]
(67) 2013/11/23(Sat) 17時頃
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こら――!!
[子供の悪戯に大き目の声がでた。 ただの雪玉、当たったところでぬれるだけだから大したことはない。
だがここは工房だ。もしそれでよろけて転んだら、色んな道具にぶつかって怪我をするかもしれない。 怒っているわけではないが、やってはいけないことに対しては毅然と叱る。 もし反省したようなら、そのまま何も言わずに中に入ることは止めはしない。
最初は多少シュンとしていたかもしれないが自慢げに脱走劇について語る彼女を見れば、先ほどの悲痛な表情の爺やさんを思い出して、やれやれと苦笑いするのだった。]
(68) 2013/11/23(Sat) 17時頃
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─午前・時計塔─
さて、と。取り敢えず掃除からだな。
[村に一つだけの山道への入口。そこにある古びた時計塔の玄関で、キャソックの腕を捲ったチャールズは、腰に手を当て、ふむ、とひとつ息を吐いた。
石造りの四角い塔は先端に緑の屋根がついた尖塔となっており、壁面には装飾の施された天文時計が設置されている。
山間の小さな村にはおよそ不似合いな豪奢な様式は、百年も二百年も前のものと言われていたが。実際、チャールズには馴染みでもあり、懐かしくもあるものであった。
それは、村中にある教会と同じ様式、同じ時代のもの。この時計塔も、祈りの家のひとつだったのだろう、真冬になれば雪に埋まってしまう一階部分にはこじんまりとした礼拝堂が設けられている。
しかし、矢張りそこに祈りの対象である神を現す偶像は存在せず。
過去、その信仰に「何か」があったのは明白であった]
……ここを綺麗にして、先ずはサイラス君の旅の無事を祈る事にしよう。
[今朝早く、未だちらちらと雪の舞う空へと旅立っていった金の髪の翼人。
クシャミと共にその背を見送って、数刻経つ。
帰ってくる、旅の無事を祈ってくれ。そう言った彼が、思う通りの旅を続けられるように。
ここに宿る神はもう居ないけれど、もしかしたら彼ら翼人を加護する神聖な存在に届くかもしれない。
よし、と小さく呟いて、珍しく気合を入れた表情で、チャールズは掃除に取り掛かったのだった。]
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