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[そんなこんなで────]
ま、そろそろ──ね。
[危機感を煽るために、セシルはそっと身を隠した。]
[ジリヤが縛られている体育倉庫で
どこかの床がカタン──と小さな音を立てて、ずれた。
外からは見えない跳び箱の中に、
隠し通路を通って来たセシルが現れた。
ひょいと上の段を片手でずらして、顔を覗かせる。]
[人差し指を立てて唇の前に添え、静かに──と身振りで示す。
ジリヤが頷くのを確認して、
内側から跳び箱の縁に手を掛ける。
半分ほど身を乗り出すと、反動をつけてひらりと飛び降りた。]
お疲れ様、ジリヤ。 包帯を外しに来たよ。
こっちに来て。
[マットの端にジリヤを呼び、
器用に縛り目を解きながら声を潜めて話し掛ける。]
[解いた包帯をくるくると巻いてポケットにしまい
痛いところはない? と、尋ねる。]
スージーの占いに反応したってことは、
ジリヤが人狼の尾を持っているんだよね?
先生達から、詳しい話は聞いてた?
[座って、と促して
ジリヤの様子を見ながら一つずつゆっくりつ質問を重ねる。
寒そうにしているのを見れば]
あ、悪い。
とりあえず風邪をひくと悪いからここから出ようか。
ジリヤがどこまで知っているのか。 それと、僕の役目。
外に出てからゆっくり話そう。
[と、脱いだジャケットを差し出し、にこりと笑う。
その後、肩を痛めとは思えぬほど軽々と跳び箱をずらし、
その下に口を開けている隠し通路を見せた。]
メモを貼った。
………
[毛布に包まりクッション抱いて、
食事の時の事を思い出しながら横になる。
ちょっぴり頬が緩むけど、
今は寝るべく心頭滅却…]
………?
[なにやらカタンと音
何処かで何か落ちたんだろうか?
目を擦りつつ目を開け…
ようとしたけど手が縛られてるせいでマットで顔を擦って目を開けた。]
[もそもそ動いてそちらを見れば、跳び箱の中にセシルの姿。
静かにするよう指示され頷き、
コロコロ転がりマットの端へ…
転がったせいで毛布がめくれて寒いけど、
一応我慢の効く範囲。]
人狼の尾…一応それっぽい物はヒュー先輩から貰ってますね。
後、合宿の手伝いで人狼役やるっていうのも聞いてます。
[ヒュー先輩が聞いてきた事のまた聞きだし、そもそも若干うろ覚え。
それでも言わないよりまだマシかと、知ってる範囲をサクッと言って。]
…次に誰か来た時、アタシが居ない事不審がられたりしませんかね?
[まぁ考えても仕方ないかと、ジャケット
…袖が長くて手が出ないけど、とりあえずそこは考えない。]
…セシル先輩、狩人役だと思ってたのですが。
[そんな事を言いながら隠し通路へ…]
メモを貼った。
[包帯を解きながら、ジリヤの話に小声の相槌を返す。]
ヒューから?
まいったな……じゃあ人狼役のもう一人はヒューか……。
あいつ、僕を出し抜くなんてやるじゃないか──。
[独り言に近い最後の言葉は、
どこか悔しそうな色合いを帯びた。]
誰かが覗いたとして、
中にジリヤがいなかったら余計にミステリアスだろ?
[長い袖に指先まで隠した姿に目を細め
とりあえず付いて来て──と、
体育倉庫の地下から伸びる隠し通路を通って
体育館に程近い、保健室に出た。]
[保健室のベッドの下にこんな通路があるなどと
知っている生徒は限られている。
扉を閉めてベッドを元の位置に戻すと
万が一に備えてカーテンを閉めた。]
座って。
色々あって疲れてるだろ。
メモを貼った。
まず僕のことからか。
実はね、僕はこの訓練は始まる前、
ダン先生から直接協力を依頼されてるんだ。
去年よりも実地に近い形で訓練をするから
僕は、その訓練がスムーズに進むようにサポートしろって。
[セシル自身ももう一つのベッドに腰掛け、
やはりボリュームを抑えた声で説明しだす。]
誰が人狼役かは教えてもらえなかった。
それを見抜くことが、僕の訓練だって。
・・・まぁ、悪霊っぽさは出る気がします。
[言いながら隠し通路を通ってみると、でて来た先は保健室。
とりあえずベッドの上に座ると、ジャケットを返して布団を羽織る。
セシル先輩も寒いだろうと言うのが半分と、布団のふかふか感が好きと言うのがもう半分。]
・・・あー…
[やたら怖かったのはそういう事かと、
話
…確かに、緊迫感を出している方がスムーズに進みそうだ…]
・・・スムーズに進み過ぎです。
何かする前に終わるとは思ってませんでしたし…
[ちょっと恨みがましく見つめてみたり。]
眠かったら眠っちゃってもいいよ。
ヒューが人狼なら、この通路も聞いてるだろうから
ここに捜索には来ないだろ。
[返って来たジャケットを羽織り、ベッドの上で片膝を抱える。
なにやら納得してくれている様子
悪いな、僕もヒューは狩人役だと思ってたからさ。
ジリヤも、全然わかってる感じじゃなかったし、
僕としたことがすっかり騙されたよ。
[これじゃ僕の訓練は失敗だな、と苦笑する。
[思いついてベッドを降り、
勝手に給湯器を使って湯を沸かす。
かと思えば、保険教諭の机の中から
インスタントコーヒーを見つけ出し、
紙コップに二人分のコーヒーを淹れて戻って来た。]
食後のコーヒーはいかが?
[早速自分はそれに口をつけ、
おどけて片目を瞑りながらもう一方をジリヤに差し出す。]
で、ヒューは君になんて?
訓練の目的とかは、
もしかすると僕の方が詳しく話を聞いているかもしれないけど
一応、摺り合わせしておこうか。
まだ、僕の仕事は終わったわけじゃないから。
アタシは、逆にセシル先輩が狩人役と思ってましたよ…
正直、本気過ぎて最初見つかったらどうなるかとびくびくしてましたし。
[今だから笑い話のように言えるけれど、
実際本当に怖かったのだ。
何と言うか、見つかったら簀巻きで吊るされそうな感じに。]
あ、ミルク大目でお願いします。
・・・ブラック、飲めないんです。
[コーヒーを受け取ると一旦机に置いて、
一応聞いている範囲で説明を始める。
うろ覚えだから所々間違っているかもだけど・・・]
まず、今回は「本格実戦演習」とか言うのの初回って聞きました。
実際に有った人狼事件を元にしてて、狩人と占い師・霊媒師の活躍で人狼が退治されたとか。
それで、アタシ達人狼役は毎日一回だけ、誰か一人にネタバラシして隠れてもらうはずだったんですが…
[ネタバラシする前にこうしてリタイアしちゃったわけで。
ちょっと無念さにがっくりとする。]
一応、勝てれば特別点か何かがもらえるとか言う話だったんですが…
厳しいですよね。多分。
[昨日占えなかったし、多分次の占い対象はヒュー先輩で。
流石に一人で無双は(ルール的に)無理だろうと溜息吐いた。**]
[ミルクたっぷりの甘いコーヒーを手渡すと
再びベッドの端に腰掛けて、あははと軽やかに笑う。]
迫真だった?
それならもう一つの目標は達成かな。
ダン先生に言われてたんだ。
狩人には自分の素姓を隠すスキルも必要とされる。
誰にも違和感を抱かせてはならない。
訓練が終わるまで騙しきれ──。
ってね。
[ダンの口調を真似て、少し戯けて言う。]
……いや、
[──が、コーヒーをもう一口飲むと]
カイルには大分怪しまれてたか……。
[訝る少年の顔を思い出し、苦笑を浮かべて肩を竦めた。]
サイモン先輩の“演出”のお陰でいらない苦労したよ。
本当なら先輩は隠れるだけで、
悪霊の話は僕から伝える手筈だったのに、さ。
「サイモン先輩を見つけたけど目の前で消えた……。
消える前にサイモン先輩は、
人狼の悪霊の仕業だって言い残して……」
[──どう? この方が信憑性あるでしょ?
と、演技してみせてから、また戯けて尋く。]
うん、『本格実戦演習』。
だけどこれにはもう一つ目的があって。
それは、
──一年生の適性を見る、というものなんだ。
人狼対策科の進路はその道のエキスパート──つまり、
対策科の生徒の大半が、
将来犯罪者達と関わる職業に就くことになる。
適性がなければ、自ずと危険も跳ね上がる──よね。
だからね、適性がなければ普通科を勧める。
それでも人狼対策科への進級を望むなら
本人にその覚悟があるか確かめる。
逆に、適性を見出せば
普通科を希望している生徒でも勧誘する。
危険な仕事だからこそ、
適性のある人材を確保したいらしいよ。
───この訓練にはそういう側面がある、ってこと。
まぁ──そんなわけで僕のもう一つの仕事は
このグループの一年生の
適性評価だったんだ け ど ──
[そこまで言って、
セシルは妙に語尾を強調した。]
特別点って何? 聞いてないなぁ…──
[整った顔に浮かべた笑みが凄みを帯びる。]
ダン先生も狡いな……
そんな大事なこと僕に内緒にしておくなんて……。
[黒いオーラは主にダンに向けられているようだ。]
教えてくれれば僕ももっと人狼チームに全面協力して
村人チームを駆逐するのになぁ。
[──だから教えなかったのだろうと
容易に推測のつく物騒な呟きは
ジリヤの視線を感じればピタッと止まる。
そしてにこり。
冗談冗談──と笑いながらコーヒーを飲み干した。]
[セシルの言葉
確かに、人狼の不意を打つためには潜伏も大事だろう。
ただ、たしかヒューも一度違和感を覚えていた気がするけど…
まぁ、その辺は言わぬが花と黙って置く事にした。]
あの演出はちょっと失敗でしたよね。
アタシから見ても、なんかリアリティ薄れてましたし…
[そんな事を言いながらコーヒーを飲む。
ミルク多めとはいえやっぱり苦いけど、
大人の味ってこういう物らしいし。]
…はー。
[適性チェック
そんな意図まであったのかと少々ぽけーっとして…]
普通課から参加者取った理由って、
意識改革かもとか話してましたね。
「人狼事件に巻き込まれたとき、
対処するための覚悟ができるようにかもしれない」って。
…そーか、スカウトの為だったのか…
[予想外の側面にちょっとびっくりして、暫し考え。
適正評価
ちょっと今の所の評価を聞こうとしたらなんかオーラ出た。]
……………そしたらもう、実習の意味無いんじゃないかなぁ。
[思わず小さな声で呟いて。
冗談だと言われても、ちょっと怖くて少し離れた。]
[小声での呟きを聞くと、
セシルは空になった紙コップを片手でくしゃりと握り潰し
隣のベッドの上を横に移動するジリヤの横に座り直す。
切れ長の瞳は面白がるように細められ
あまりにも自然に、ジリヤの双眸へと近付いた。]
ねぇ──
[静かな保健室に潜めたテノールが落ちる。]
ヒューはどうして君に頼んだんだと思う?
ヒューって莫迦だけど、
流石に本気で勝ちに行くつもりなら僕に頼むだろ?
どうしてジリヤだったのかなって、気になるよね。
……もしかして、ヒュ
[クス、と意味深に笑いながら
次の言葉を発しようとした瞬間、
ヒューの声
────…っと、ゆっくりしすぎたかな。
[慌ててベッドから立ち上がった。]
そろそろ僕はあっちの様子を見に行くけど、
ジリヤはどうする?
ここで寝ててもいいし、付いて来てもいい。 ──けど、
…──ヒューが気になるなら、おいで?
…?
[最初は質問
…頼まれてたなら良かったんですけどね…
ええ、頼まれてたら嬉しかったんですけどね…
[詳しい内容+23を聞いてベッドの上に崩れ落ちた。
参加の時点で先生から指示を受けていたので、
何と言うか色々残念なオチである。
最も、問いかけられれば
行きます。気になりますし。
[取り繕わず、きっぱり言い切った。]
[
ごく当たり前に手を差し伸べてジリヤを誘う。
そしてまた、ベッドをずらして地下へと戻った。
地下通路を通って向かうのは体育倉庫──ではなく]
こっちからステージの壇上に出れる。
[ステージの壁を隠す緞帳の裏。
重いカーテンは小さな出入口の開閉くらいでは揺れもしない。
音を立てないようにジリヤに手を貸し、
カーテンの裏を通ってステージ裾に移動した。]
[ステージ裾からそっと体育館を覗き見た時、
まだ体育館にはスーザンもロビンも戻って来ていなかった。
勿論、アオイの姿も────]
…────、
[ブルーグレーの瞳が揺れる。
迷うようにジリヤを見て、また集まった面々に視線を戻し
逡巡の後──短く溜息を吐いた。]
ごめん……ジリヤ。
少し一人でここにいてくれる?
移動したければ自由に移動してくれていいよ。
保健室までの道順は覚えたよね。
僕は──…
[言いかけて、クス、と笑う。
少し困ったように眉尻を下げた顔で、
結局、それ以上は何も言わず、
ジリヤに背を向けると緞帳の裏から隠し通路に戻って行った。]
[隠し通路に戻ったセシルは、
一度保健室を経由して、扉から慎重に校舎へと出た。
物音に耳を澄ませ、
誰かに見つからないように細心の注意を払って廊下を進む。
途中でスーザンとロビンの声を聞き、
二人が合流して体育館に戻るのを確認すると
その様子を物陰から数秒眺め、足音を潜めて走り出す。
──どうせアオイは僕を探しに行ったんだろう。
困ったような苦笑をまだ顔に貼り付けたまま、
なんとかと煙は高いところを好む──の諺に従い
アオイが上にいることを疑いもせず、セシルは階段を上る。]
こんな所にも通路有ったんですね…
[…なんでこんなにあちこちに有るんだろうなどと他愛無い事を思いつつ、
先導に従いステージ裾に出て。
何人かいない状況に、
捜索にでも行ったのかと首を傾げて…]
…はい、了解しました。
[これからどうなるかとちょっとドキドキしながら、
通路に戻るセシル
…まぁ、帰って来たスージーの占い
…やっぱり、か…
[予想はついてても、やっぱり凹む物は凹むらしい。]
[三階に着いてすぐ、
どこかの扉の隙間から漏れて来るような泣き声に気付き
息が詰まりそうになった。
声の聞こえて来る方へそっと近づき、
半端に開け放たれた扉に嵌った丸い防音ガラスの中を覗く。
──────いた。]
[天井を見上げ、身も世もない泣き喚く少女の姿に
心臓を掴まれたように苦しくなる。
これ以上、誰かが喪失の涙を流さずに済むように──
少しでも悲しみが減るようにと狩人コースを選択したはずなのに、
誰よりも泣かせたくない人を自分のせいで泣かせてしまった。]
────……
[それが酷く、痛い。]
[すぐにでも飛び込んで行って無事な顔を見せてあげたい。
訓練のための嘘だと教えてあげたい。]
(莫迦はどっちだ──。
それじゃあアオイの適性を見極められないじゃないか)
[──でも。]
(もう、十分だろ。 アオイには無理だ。
こんなことで泣いてるようじゃきっと狩人には──)
[────嘘だ。]
[───耐えられないのはアオイじゃなくて]
──────。
[後一秒遅ければ、セシルは音楽室に踏み入って
アオイを攫って行っていただろう。
カイルが来るのが後一秒遅ければ──。]
……。
[階下から駆け上がってきた足音
咄嗟に隣の音楽準備室に滑り込んだ。
扉に背を預け、息を潜める。
視線は窓の外へ。
窓枠の中に、絵画のように切り取られた月を見ていた。]
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