236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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[揺れる、ぶれる視界。 朧気になりかけていた思念は、未ださまよう。 暗い路地に、現れたその姿に気付くと男は驚きに僅か眼を開いたか。 最初に聞こえた憎まれ口は、笑いを誘う。]
── 生きてやがったか。
[呟く言葉は、彼にかけるでもなく独り言のように。 その目の前に、揺らめく自身を置こうとも。 壁に座り込んだ男の目は、此方ではなく何もない方向へと向いている。]
(18) config 2015/08/29(Sat) 21時半頃
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[手にされているワインボトル。 そのラベルを見やれぱ、気が付いて。]
験の悪い酒、飲んでんじゃねぇよ。
[それを喉に流し込む姿を見下ろし。 大きな嘆息と共に毒を吐くのを聞けば、片眉を上げて苦く笑う。]
相変わらず、つれねぇなぁ。 悪りぃな。俺も流石に。ありゃしぐしったわ。
[声は届かぬと解っていても、変わらぬ軽口を返し。 なじるトイの言葉に肩をすくめる。 だが、残されたワインのボトルを置く顔に寂しげな陰が落ちるのに気付くと。 その前に屈みこみ、ゆるく弱く笑う。]
── ごめんな。悪かったよ。
[触れられはせぬ、と知っていれば。それを聞き、頷き、呟くだけ。]
(19) config 2015/08/29(Sat) 21時半頃
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[綴られる言葉は、幼さを滲ませる。 何かを思い、伏せられたアンティークグリーンの瞳は、それまでに見てきた勝ち気なものとは異なる。 そうして、聞こえたのは知らなかった事実と彼らしからぬ弱々しい謝罪の言葉。 それを知れば、鼻を鳴らし笑って。]
……──トイよ。おめぇも間抜けだな。 おめぇが居たところで、何も変わりゃしねぇよ。
[生前から死を見てきた男には、それは死期というものが巡ってきただけだったのだと。 自ら、命を棄てるように選んだ事を思えば。
──ああ。何故、お前が悔やむことがある?
その悔恨は間違っているのだと。否定する。]
(20) config 2015/08/29(Sat) 21時半頃
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[やがて、僅かに戻った勝ち気な気配。 だが、拗ねる子供のように言うのを。 受け止め、笑い飛ばし、会って間もなくそうしたように、肩を掴んでからかうことも出来ないのであれば。]
──おめぇを呪うか。そりゃあいい。 出来るかどうか解らんがな。祈っといてやるよ。 おめぇが、下手に死ねねぇようにな?
[本当に、地獄というものがあれば。 おそらくは、間違いなくこれから自分はそこへ向かうのだろう。 その後、届かなかったとしても。 その思念だけは残していく。
やがて、“ありがとう”とその言葉が落ちるのを聞く頃に。 其処に留まっていた男の姿が、形を失い始める。]
(21) config 2015/08/29(Sat) 21時半頃
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── トレイルか。
[初めて知った、その名前を口にした後。]
じゃあな。クソガキ。
[その場を離れる間際、掌を茶色の頭の上に載せるようにしてから。 男の姿を形作っていた魂は、路地の闇に紛れるように消えた。]*
(22) config 2015/08/29(Sat) 22時頃
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