147 書架の鳥籠
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―― サロン ―― [目覚めれば、サイモンの人形の隣には金髪の女の子の――]
……ティーシャ
[また泣いてしまった、弟に似た女の子に拒絶されたのが悲しくて。 弟はポケットの中いつも一緒にいるのだから、それを思い出したのだから……レティーシャなどもういらない筈なのに**]
(0) 2013/10/07(Mon) 08時半頃
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[絨毯の上丸くなる、くぐもった啜り泣きの音が漏れる。 拒絶も否定も慣れている筈なのに、思い出したシメオンはとても脆かった。 そのまま起きず、人間達が話している声を聞いている。]
力……
[そう、レティーシャが読んだ。 その後サイモンが残した力なのかなんなのか、本は彼が人形になった後情報を自分に、恐らく全員にもたらした。 それによれば三人、力を持つ者がいる筈]
(25) 2013/10/07(Mon) 16時半頃
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っ
[グロリアの言葉、オズワルドの反応 見つけた?占い師、なのか]
……リアは、自分がその、なんかの力の持ち主だっていうの?
[少し掠れた声で探るような言葉を掛ける 自分か?それとも?……どちらも見つけてないことが最善なのだが。]
(27) 2013/10/07(Mon) 16時半頃
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シメオンは、それは、グロリアが自分を呼ぶ前に口にしたことだっただろう
2013/10/07(Mon) 16時半頃
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……
[一体いつ自分を疑っていたのか、ろくにこちらに言葉も掛けてこなかった気がするが。 亡霊と同じように、人間も隠し事をするのだろうか 睨み付けながら、"声"を聞く。 ああ、そうだ、このままじゃまた大人のせいで自分と弟は離れ離れだ――]
(29) 2013/10/07(Mon) 16時半頃
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嘘つき。
[そう彼女を罵りながら、嘘を考える]
"占い師"は僕だよ、リア。
……クラリスやティーシャだと思った?残念だったね。
(30) 2013/10/07(Mon) 16時半頃
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視たのはティーシャだよ。
会ったんだ。あの黒い獣が怖いって、僕に縋り付いてきたんだよ。 だから僕は、ティーシャの潔白を証明してせめて怯えるのは亡霊相手だけにしてあげようと思ったんだ
[涙を拭いながら語る 嘘をつくのは慣れていた。寂しくないふり、興味なんてないふり、誰とも関わりたくないふり そういう嘘を積み重ねて壁を作ってやっと安心出来ていたから。]
なのに、ティーシャが襲われるなんて……
(31) 2013/10/07(Mon) 17時頃
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僕とティーシャの会話を、亡霊が聞いてたのかも……。
[要するに、こちらは見つけられてないと言っている。 偽物だとこの瞬間すぐに断定出来ることは言っていない。 しかし、以前のシメオンなら冷静に説明する前に声を荒げただろう 自分が本物だと強く主張しただろう……それに気付くものはいただろうか]
(32) 2013/10/07(Mon) 17時頃
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[夫に愛されない理由をただ体型のせいにして逃げ、
努力を怠って魔女の館に逃げ、
そして罪を背負う重さから逃げた愚かな田舎娘]
[彼女だったひかりは、ただ虚空に浮かぶ]
[あんなに弾力に富んでいた肌に触れる事もできない、曖昧な輪郭のまま]
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[自分の名乗りの後始まる、オズワルドの推理演説、そちらを見て黙って聞いた 下手に口を挟まないまま利用させてもらいたい――年齢、人生経験や学という点でシメオンは彼らに劣っているから――他の人間も彼に影響されてくれればいい。 しかし、ルーカスが口を挟み、知的さを漂わす大人二人の論戦?が始まる。 ルーカスとシメオン、恐らく互いにあまり相手を知らない為こちらは彼がグロリアを信用した様子な理由はよく分からない。 彼が言葉のまま推理した結果、としか思うことはない]
(77) 2013/10/07(Mon) 22時頃
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私は、遠くにオズワルドの声を聞きました。
私の名前を呼んでくれています。
ここにいるわオズワルド、私は何度も言おうとしたけど、口を塞がれていたのでへんな音になるばかり。
シメオンは泣いています。
もう、彼のことを天使みたいとは思えませんでした。
彼は私を力づくで思い通りにしようとした悪魔だからです。
そうして、私は体と魂を引き離されてしまいましたとさ。
……今日はここまで。
[私はそう言うと、息をはきました。
変ね、体は無いのに体があるみたいに振る舞えるなんて。
黒い獣の気配を感じます。何かを追い払うかのように、ぐるぐるしているみたい。
だから私はこうしてサロンでみんなを眺めていられるのでしょう。]
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……そう。
ルカは頭良さそうなのにね。
[こちらへの呼び掛け>>41でやっと言葉を発せられた。 眉を顰める、彼を言い負かす……それは難しい。 他に視たもの、という言葉には何も考えていなくて、とっさに口にしたのは]
ルカだよ。
[目の前の相手の名前、考える間を空けるのはきっとおかしいから]
ルカも、亡霊じゃない。
[対立されてしまっても今から彼が亡霊だなんて言えるわけもなく]
(78) 2013/10/07(Mon) 22時頃
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[彼の策?>>43はよく分からない、自分の嘘を考えるので精一杯だ、やはり口は挟まなかった。 ただ出てくれたほうがこちらとしては良さそうなのにな…と思うが]
……なに
[ラルフ>>44がこちらを見れば、いつものつんとした態度を取る。 そうやって突っ撥ねてばかりでろくに会話した記憶は無い、ラルフに自分はどう見えるのだろう?]
(83) 2013/10/07(Mon) 22時頃
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[ひかりは別のひかりに近づく]
[瞬き]
[人形が、増えたのはつまり]
れてぃーしゃ?
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[――"幸せになりたかっただけなのに">>47]
っ
[その言葉に一瞬、悲しそうな、泣きそうな顔をした
僕だって幸せになりたかっただけなのに なりたかっただけ?なったじゃないか……そう、なったんだ幸せに
弟はポケットの中、いつでも一緒、それが幸せ、幸せ……
『どうしたの?あなたの可愛い可愛い弟さんよ?』
くすくすくす、いつか聞いた言葉と共に魔女の嘲笑う声が聞こえた気がした]
(85) 2013/10/07(Mon) 22時頃
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嘘つきに殺されない為。
[こちらも動じることなく、グロリア>>67へ返す]
ティーシャがもう少し一人でいたいっていうから、置いていったんだよ。 ……おいていかなきゃ良かったな
[動じることなく嘘を重ねる]
(87) 2013/10/07(Mon) 22時半頃
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[ 私はオズワルドの後ろで、彼が人形に手を伸ばすのを見ていました。]
私はここよ、……オズ。
[どうせ聞こえないもの、好きな呼び方で呼んでも良いでしょう?]
ごめんなさい、お話し出来なくて……ごめんなさい。
ねえ、こっち見てよ、オズ……。
[何かを決心するようなオズの顔を見て、私は泣きたくなりました。
ほら、もうすぐあなたの嫌いな私の泣き顔が出てしまうわ。
いつもみたいに、帽子をかぶせて誤魔化して。
そうして去ろうとするあなたの後を、私は追いかけるから。]
[ルーカスとオズワルドの取る、あのポーズ。
私も混ぜて、……こんどこそ、きちんと腕を上げてみせるから、ねえ……。]
[シメオンのつく嘘、グロリアの主張すること。
私はあまり関心が湧きませんでした。
それより、オズワルドに私の方を見てほしくて、彼の横でずっとおひげを見上げていました。
そこでようやく、私は私の名を呼ぶそれに気づいたのです。]
……私が見えるの?
あなたは……カトリーナさん……?
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[やはり口が挟みづらい、下手なことを言うのはよくない。 もう一人に、ここを出た後も自分といてくれると言った人に迷惑をかけてしまう けれど何も言わないのも――焦るばかり]
……そっか。
[ホリーの言葉>>82に誰かに疑惑を撒くことは失敗してしまった、と考える 思い付くまま口にした言葉だから、それ以上なんとも出来なかった]
(89) 2013/10/07(Mon) 22時半頃
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シメオンは、視線が彷徨う、面々の顔を見る、自分の結果を聞いて瞬いたルカのところで止まる
2013/10/07(Mon) 22時半頃
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……
行方不明になった弟に会いたい。
[視線逸らさずにしっかりとした声でルーカスに答えた。 そう、会いたい、生き返らせたいでも、人間の身体に戻したいでも無かったから……]
(96) 2013/10/07(Mon) 22時半頃
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[何だこの男は ボリスの嘆いていた姿しか知らない、ピパに論されたことを知らないシメオンは参加の意思を見せる様子に、自分を責める言葉に少し困惑を見せた]
僕はリアを亡霊じゃないなんて言ってない。 リアが亡霊の可能性だって消えてない、そしたらルカが言ったように狂人はきっと死んでるんだ……
[そして彼の言葉はなんとも痛かったから、反論しても苦しくなる内容だったから ぼそぼそと小さくなってしまった]
(101) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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……
……。
[大人の自分を責める声、口を挟めない自分について話している会話 ずっとずっと突き刺さっているように感じる視線 ルーカス>>102の自分と弟を引き離そうとする意思を表す言葉]
(105) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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[ぴしり]
[ぴしり]
[何かがひび割れていく、無理矢理に繋ぎ合わせていた何かが]
(106) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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[――がしゃん]
(107) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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[無表情に立ち上がる ルーカスの顔を、じっと温度の無い瞳が見つめて]
(109) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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[オズ、と悲痛な呼びかけ。
こんな切ない声色を出させる想いを、彼女はよく知っていた。
ただ、それを覗き見たようで少し――居心地が悪い]
みえる、より、わかる、だ
あんたは……にんぎょうに、なっちまっただなぁ。
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――大人なんて大っ嫌いだ!!
何をしても僕を、ゲルトを邪魔者にして!名前も呼んでくれなくて!構ってくれる時は殴るだけで!
僕からゲルトも奪おうとするんだ!
[睨み付けながらぼろぼろと涙を溢れさせる "ゲルト"シメオンの弟の名前だということは、知っている者も多い筈]
嫌い嫌い大っ嫌い!皆死んじゃえ!
(116) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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[畳み掛けるような叫び声 "奪おうとする"その言葉が耳に残りそこに違和感を覚えたものは、果たしていただろうか。 シメオンはサロンから逃げ出す、敵の大人達から逃げ出す。 ここに来てから、記憶を失ってからも何度もしたように、けれど"嫌い"と言い捨てたことは一度も無かった]
(120) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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―― クラリッサの定位置 ―― [泣きながら蹲る、手の中のゲルトを撫でる]
ゲルト、もう嫌だよゲルト 皆人形になればずっと一緒なのに魔女様も皆も寂しくないのに 僕達も"三人"でここを出れるのになんでそれじゃダメなの?分かんないよ……
[人形に話しかける行為に、今のシメオンは疑問を抱けない。 普通の心のままの者なら、なんて身勝手だとしか思えないことを本気で思っている 仲間がいるのに逃げ出した、あの人はなんと思ったか。 亡霊になる前シメオンと接していた大人達のように、いらない子だ迷惑な子だいなければいなかったのにと考えただろうか。 そう考えればもうシメオンには魔女に与えられた人形のゲルトと、自分を亡霊だと知らぬまま獣に殺された少女しかいなかった。 いつも何も言わずに傍らにいさせてくれたクラリッサ、クラリッサに会いたくてここにきていた]
(125) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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あんな、人形!
あれは私じゃない!
[どこか何時もの通りに、おっとりと響くその声に、私は取り乱すように叫びました。]
人形なんか嫌いよ!大嫌い!
私は、人形になんてなりたくなかったのに!!
もっときれいな、誰かに好いてもらえる私になりたかったのに!!
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クラリス……
[自分の逃げ場所だった少女に会いたいと思っている時点で、泣きながら名前を呼んでいる時点で幸せなど掴んでいない きっと本当は気付いているのに。]
(128) 2013/10/07(Mon) 23時半頃
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あっ
[強いおと]
[ひかりが よわまる]
す、すまねえなぁ……。
そうけ、あんたは、おらみてえにこうなりたかった訳じゃねえんだなぁ……。
[手、らしきもの]
[伸ばしたひかりは頭を撫でるように]
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会いたい。クラリス……
[もう疲れていた。 敵ばかりの空間に、何を言ってもどれだけ頑張っても何も変わらない状況に一度砕けた心は再び砕け、きっともう戻らない。]
(135) 2013/10/07(Mon) 23時半頃
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……れてぃーしゃは、きれいだべ?
誰かに、でね、好いて貰いてえ人が、おるんよな?
好きな人がいる女は、それだけで、きれいなんだべ?
[ひとつひとつ言い聞かせるように]
[恋する女はきれいだと言ってくれた夫とはもう二度と会えないけれど]
[カトリーナの声が小さくなりました。まるで明滅する星のひかり。]
!
……ごめんなさい、八つ当たりしちゃった……。
[うつむいた私の頭を撫でるように動いたひかりは
……それでも、何かに阻まれるように、ふれあうことはできませんでした。]
カトリーナさんだって、こんな姿になりたい訳じゃなかったのに……。
[そう、彼女は愛している人がいるのです。
私には知ることの出来なかった、恋愛というものを知っている人なのです。]
……ごめんなさい、カトリーナさん……。
ごめんなさい……。
[近くにいるのに触れられない]
[ふ、と揺らめくひかりは溜息のように]
やんだ、気にすんでねえ
あん人が出て行った時のおらなんかもっと酷かったでな
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[呼ばれる名前に顔を上げる 瞬いて目を見開けば、大粒の涙が頬を伝い]
……殺しに来た
……大人が僕を殺しに来た
[立ち上がる最中身体が机にぶつかり、冷めたコーヒーが零れた 何も無ければ、きっとそれを淹れた主のが誰か、考えたりもしただろうけど]
嫌だ、嫌だ怖いよゲルト……
[庇うように人形を掴んだ手を後ろに回し、後退りする 今のシメオンにはピッパは、意地を張りながらも密かに慕っていた女性は "敵の大人"でしかなかった]
(145) 2013/10/07(Mon) 23時半頃
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あのひとが、出て行ったときの……?
[彼女の言葉に、もっと聞きたいと持ってしまうのは浅ましいことでしょうか。
でも、もう私は何にも背負っていませんし、
カトリーナはいつものように、おっとりと優しいので]
……髪の毛、こう、逆立ってしまうような?
[私は自分の髪の毛を握って、上にひっぱってみました。伝わるでしょうか?]
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[ボリスに意識を向ける余裕が、サロンにいたシメオンには無くて]
っ、や、やだ、怖い……
[初めて見た目を見開くボリスはあまりにも怖かった>>146]
(148) 2013/10/08(Tue) 00時頃
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はは、そうだべなぁ
そんな風に、見えたんかもしんね
[真似をして、サンディブロンドを持ち上げる]
……村の、
[それ程昔の出来事ではなかったのに、遠い昔の話をするように、声色は穏やか]
女の家を全部、叩いて回っただ。
あん人を好いた女が隠してるんじゃねえかと思って。
[ドアが開いたなら、勝手に上り込んで家探しした]
[全ての家を回っても、夫はいなかった]
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……そうやって、決め付けて殺そうとするんだ
["会えたんだ">>147 見られた、それに気付きはっとするも肯定はしない。 こうなったとしても、認められない。あの人が声でなんと言っていても。 しかし]
……っ
["幸せ?" その問いに表情を歪めた、二人に対する怯えではなく、酷く苦しげに。 どうして幸せだと、お前らがそれを奪おうとするのだと、思えないのだろう]
(153) 2013/10/08(Tue) 00時頃
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[私はカトリーナの話に、目を丸くしました。]
私……カトリーナさんが、そんな……
とても見えなかったわ……。
[いつも、お菓子をつまんでいたから。
食べて食べて食べて。
私はどちらかというと1人になりたがりで
サロンにいた彼女とは、きちんと話せていなかったことにようやく気づきました。]
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……リィ。
[ホリーは大人じゃない、以前弟とは双子だと話した時に打ち明けてくれたなら、そちらもまた双子だと知って親近感を抱いたりもしていたか。 けれどきっと彼女も]
……
[後退るシメオンの背中は本棚について、それ以上下がれない その場に崩れ落ち両手で頭を庇うように――虐待を受けた子供が無意識にする動作――をすれば、三人のほうに金髪の少年の人形が転がった]
(159) 2013/10/08(Tue) 00時頃
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……私、きれいなんかじゃない。
だって……私は呪われているし、……誰も好きになれないから、
誰にも好いてもらえないの……。
[カトリーナさんのように、何かをおいしく食べられない私が、どうして彼女のようになれるのでしょう。]
[一途な激しさ、それを私は美しいと思いました。
だからこそ、愛は重いのでしょうか。
水の精も、彼女のように一途な思いを持ったから、重い荷物を背負うことを受け入れたのでしょう。
『魂は重い荷物』……私には、二度と背負えないもの。]
そうけ?
[執着心の強さは、体型が示していた]
[空腹な訳でもないのに、菓子を摘まむ彼女]
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五月蠅いっ!
[「本当の意味で…」>>161、遮るように叫んだ 聞きたくないそんな言葉は聞きたくない、自分が、自分達兄弟が魔女の気まぐれで玩具にされただなんて認めたくない 壊れていく自分を見て笑う魔女の声など思い出したくない]
なんなんだよ、なにがしたいんだよ……
[何の説得も効かなかったくせに、亡霊だとここに来る前から皆断定していたくせに 殴って罵ればいいだろう、外の大人のように。 なんでこんなことを語りかけてくる]
(165) 2013/10/08(Tue) 00時半頃
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きれいだべ。
[ああ、レティーシャはきっと気づいていないのだ]
[自分の中にあるきもちに]
自分が醜いっちゅうのを認める強さはきれいだべ。
シメオンは、ホリーに話の続きを促した。
2013/10/08(Tue) 00時半頃
[彼女はゆるりとサロンを見渡す]
[ピッパがいた]
[呼んでくれたのは、届いている]
[昨晩、自分が眠った後、彼女が来てくれようとした事は、知らない]
シメオンは、ルーカスに話の続きを促した。
2013/10/08(Tue) 00時半頃
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[びくり、ボリスの声に震える>>171 おずおずと顔を上げ、彼を見るも何も言えなかった。あの時とはまるで立場が逆で――シメオンが人間なら、やれば出来るじゃんとでも笑ったのだろうけれど。]
っ、やだぁ……
[ボリスの言葉があってか、拒絶の言葉を口にしても手を払うことは出来なかった>>172 抱き締められ、弟を手に震えている。 ダメなのに、――あの人の願いは正しく叶えられたかもしれないのに]
(175) 2013/10/08(Tue) 00時半頃
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嫌だ、僕がいなくなったらあの人は……
[亡霊の声をかき消すように――鐘の音が鳴り響く――]
(176) 2013/10/08(Tue) 00時半頃
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[心の優しい女の人から引き離された悪い悪い亡霊 人形はまた転がってしまいます]
っ、や、やめろ!
[その最後は、今までのように見ようと思えば全ての人が見れました。]
[弱々しく抵抗して、それは何の意味もなくて そんな悪い亡霊が最後に残した言葉は――]
(178) 2013/10/08(Tue) 00時半頃
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おかあ、さ……
[それは誰のことだったのでしょう**]
(179) 2013/10/08(Tue) 00時半頃
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……。
きれいなんかじゃないわ……。
[カトリーナの言葉に、私は静かに反論しました。
強く何かありません。私は逃げたのですから。
そうしてまた私は、オズワルドの後ろにそっと寄ったのです。]
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