226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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[零れ落ちたローズクォーツは ケイトリンさんの髪にも似た色を帯びていた。 わたしはそれをそっと、拾い上げたんだっけ。*]
「でも、何だか無機質な気がして私は好きじゃないの。」
そうだね。 白は、優しい色ではあるけれど……。
[いつまでも続く無機質な壁よりは、 当然、皆の色彩のほうが、わたしもすきだ。 ケイトリンさんの言葉に、こくりと頷いた。
ありがとう、と小さく呟かれた言葉に わたしはふるると首を振る>>310 食堂を去るときに、食堂のおじさんに わたしは大丈夫だということをきちんと伝えて
(ナナちゃんといれちがうと、 ちょっと厄介なことになりそうだったから)]
(2) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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――そっ、か。ごはんは、おいしく食べたいもんね。 今日のおじさんのご飯、とてもおいしかったから。 「いっぴん」だって。
……うん。ありがと……。
[そう、笑っていってから、 目を伏せ、表情の色を喪っても、 心は優しいままのともだちに感謝する。 わたしは、ケイトリンさんと一緒に廊下へ―― たまに痛む足を誤魔化し、視線を彷徨わせ、行く。
(ナナちゃんは、せんせいの部屋かな……)
キルロイさんの部屋の方が、 せんせいの部屋より近かっただろうか。 「いますかー?」なんて問いながら、 扉をこんこんとノックしたのです。]
(3) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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[ 痛みに悶え、苦しむ様子はびょういんという 同じ場所で暮らしていれば自然と知るものだけれど。
……男の人というのは強がるものなのかな。 どうにか平穏を装う声の張りも、 隣に佇むともだちが纏う不安も、 自然と、感じてしまうものだ。]
うん。おはようだよ。
ケイトリンさんがね、心配だって。 ……あけても大丈夫かな?
[ちらりとケイトリンさんと、扉の方を交互に見て、 わたしはそっとドアノブに手をかける。 ドアは開けられたのか、開けたのか。
いずれにせよ、何のハプニングもなければ きっと彼>>11の姿が見えたことだろう。*]
(12) 2015/06/05(Fri) 03時頃
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― 小さな思い出:本の事 ―
「あのね。この本。貴女の涙の石みたいに、 表現がきらきらしてて、綺麗なんだ。」
[そういって一つ、図書館の本を指し示した。] [何の本が好き?と聞いてみたりもした。]
「『僕たちと一緒に乗っていこう。 僕たち、どこまでだって行ける切符持ってるんだ。』
―― わたし、この本のこの言葉がね、好きなんだ」
「わたしたち、どこまでだっていけるよ。 物語の中なら、どこへだって…………」
[ 逃げられない現実からの逃避。] [ 手に入らない自由への憧憬。 ] [ ――……小さな、思い出。 **]
(13) 2015/06/05(Fri) 03時頃
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― 月光と、「私」さんと ―
[せんせいに治療される彼にわたしはいいました。>>21]
あなたのおなまえは?
[だって呼ぶときに困るから。 自分の名前を名乗ることもわすれて、 わたしはその男の子の目を見て食い下がった。
「シーシャ」という名前を聞いたのはその時。 そこにあった理由も、幼いわたしは知らなかった。
「かんし」している時投げた質問は 少しでもたくさん、彼の事を知れたら、 と幼心に思ってのものだった。 >>23 彼はその時々で答えてくれたり、適当だったり 邪険な態度をとったりしていたけれど。 たまに目が合うと嬉しくて手を振った。]
(32) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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[薄闇が白い病院を蒼く染める宵の口。 窓から差し込む月明かりが、 「彼」の痛んだ髪の毛を仄かに照らし出し、 ぎんいろに染めていた。>>25
何度も名前を呼んだわたしに返事を返したのは 「シーシャさん」ではなく、「私」さん。 やっと見れた笑顔は、なんだか少し不気味だった。]
「……じゃあ、あなたの名前は? わたしは『ヒナコ』だよ。」
[痛々しく悲鳴のように刻まれた壁の傷。 月光に照らされ、深い影を湛え、 無機質な病院にさざなみのような起伏をつくりだす傷。
それを一瞥すると、「私」さんは シーシャさんと「私」さんがそれぞれ つけている日記の事を話してくれた。>>26 いらない記録は片端から捨てる、ってことも。]
(33) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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「どうしてすてるの? しーしゃさんの大事なきろくなのに。 どうして? しーしゃさんをいじめないでよ」
[信じられなかった。 きっとこの「私」さんは病気の悪魔で、 だからシーシャさんに意地悪をするのだろうと。]
「あなたがどれだけ捨てても、 わたしも、みんなも、覚えてるよ」
[何かを妨害できるほどの力は、 幼いわたしにはなかったから 都合の悪いことに関して口を噤んだ「私」さんに対して、 まけいぬのとおぼえ、みたいに 最後にそんなことも、言った気がする。
わたしは忘れないよ。――と。*]
(34) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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― 現在/キルロイさんの部屋前にて ―
「――絵、とっても上手だね。」
[そういって話しかけたのは、 どれくらい前のことだっただろう。 黒羽の生えた腕が白い紙に描き出す世界を見ていた。
わたしと見ているものはあまり変わらない筈なのに キルロイさんの描く絵の中のものは、 どれも鮮やかに、活き活きとしていた。 >>18 おじいさんおばあさんに出していたのだという手紙。 届かぬと知った彼と、寄り添うケイトリンさん。 わたしがある日さしだしたのは、 せんせいにせがんで貰ったレター用紙。]
「絵はうまく描けないけど、お手紙交換、しよう」
(35) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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[そう言って、長く彼と文通をしていた。>>19 わたしは院内で起きたおかしなことや、空模様や 咲く花、とりとめもないことを文章で綴った。 彼の方も色々なものを描いていたと思う。]
『絵も文も、こうして残るから、素敵だと思います。 わたしやあなたが居た証として、残るから。』
[そんな一文を書いたのはいつだっただろう。 ずっと続くと思われた文通も三ヶ月前途絶えた。 キルロイさんの腕は、鮮やかに世界を描き出す手は 最早病魔の黒羽に覆われ、描けなくなってしまったのだ。
わたしはそれが、ひどくかなしくて。 たまにわたしの方から手紙を出してはいるけれど。
――いつか、治ればいいのに。 そんな事を思いながらわたしは扉をあけ、 キルロイさんの腕を見た。]
(36) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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……わ、薬だらけ。
[やっぱり痛みがあったのだろうとわたしは眉根を寄せる。 ケイトリンさんが心配げに、彼に声をかけていた。>>28 手のことを聞かれれば]
あ、うん。ちょっとコップを……そう、落として、 きっちゃった。最近上手くバランスがとれなくて。 キルロイさんは、腕、大丈夫なの……。
[苦笑して、羽をゆっくり揺らめかせてみせた。]
[わたしは少し、足をとんとん、として、 よろめき屈み、足元に落ちていた薬を2、3拾って 机の上にそっと置いた。
それからやっぱり、足の痛みがひどいから 黙したまま、微笑み考えて]
(37) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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んー……。ケイトリンさん……わたし、 ナナちゃん見つけたら自分の部屋に戻るね。
[心配はいらない、と告げて]
今日の朝ごはんはきしめんだから、 ふたりとも、早く食べないと伸びちゃうよ。
[そしたら、おいしいものでもまずくなってしまうと。 そう言って、引き止められなければ ひとまずはキルロイさんの部屋を後にしただろう。*]
(38) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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─ 小さな思い出:五月雨の緑と ─
[眼鏡の奥の透き通るよなアメジストが ぱちりと瞬きをひとつした。
ケイトリンさんが暫し悩んであげたのは 被ばく者の──わたしはその本のタイトルを 聞いたことがあったかもしれない。 遠い八月、原子爆弾が投下された日の事を 思えば、少し息を詰まらせた。
病気にかかっても前を向いて生きる 物語の人物に思いを馳せながら、 彼女のまなじりからまた涙の石が零れる]
どこまでいきたいの、か……。
[バビロンまでは何マイル? 60と10マイル。]
(40) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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[わたしはふわりと風に揺らめいたカーテンの その向こう、青い空を見上げて、 それからケイトリンさんに向き直る。 きっと、わたしは夢を見ているような 目をしていただろう。]
いけるところならどこまでも。 海を越え、砂漠を越え、森を越え、 山を越えて、空をも越えて、銀河の中、 空をとんで───。 わたしも星の海を見れたら素敵だなって思うんだ。 ……ああ、でも。
ひとりっきりじゃ寂しいから みんなと一緒がいいなあ。
(41) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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[最後の言葉はふにゃりとした微笑みと共に。
行けるならば、(生きるならば、) どこまでも。 できれば皆と「外」に行きたいな、なんて。
翅が自由を奪っても。 彼女の体が次第に硬化していっても。
そのための切符をわたしは持っていると ケイトリンさんと物語を読むその時だけは そう、思えたのだった。**]
(42) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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[キルロイさんから貰った夢の欠片のような絵の数々。 風景、人物、……この施設の皆で 外の世界を旅行している絵を貰った時は、 わたしは、とても、とても嬉しくて。
『とってもすてき!』
ケイトリンさんや親しいともだちに見せてもいい? なんて、嬉しすぎて問いかけたほど。
キルロイさんの絵はわたしを笑顔にする 魔法がかかっているようだった。>>49
今は、魔法の指先は強張ってしまっているよう。 動かせるのかもしれないけれど、 痛むのなら無理にとはいえなかった。]
(77) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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だいじょーぶ、だよ!
[そらされた視線に、一瞬わたしは憂いを感じながら それでも、表面上はへらへら笑ってとりつくろう。 見える痛みに気を遣いながら、 見えない痛みを、気遣えないまま。>>63
だいじなともだちの変化に、いつも疎いから アンテナをはりめぐらせてはいるけれど 零れ落ちたラリマーの輝きに、気づくことはできず わたしはそっとその場をあとにする。]
(78) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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ヒナコは、キルロイに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
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― 廊下へ ―
[わたしは と、 と、 と歩きながら 明るい髪色を、すこし背の高くて、でも細い肩を、 黒い手袋を嵌めた姿を、探していた。
もしかしたら、食堂の方に戻っているだろうか。 来た道を歩いていると、聞きなれているようで 聞き慣れない鼻唄が>>43耳に届く。]
ナナちゃん。みつけた。
[ わたしはナナちゃんの傍へ行って、声をかけた。 思わず袖を引きそうになったけれど我慢をしよう。]
さっきは、心配かけさせちゃってごめんなさい。 もう大丈夫だから。 ナナちゃんは大丈夫?
[動悸がしたから休む、と言っていた、とせんせいが。 首をかしげ、彼女の様子を窺う]
(80) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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[ほっとするナナちゃんの微笑みに、 わたしも同じくほっとした。 ――よかった、”いつも通り”、なんて安心は、 少しそらされた視線に さらりと消えてしまうのだけれど。]
飛び出していっちゃうから、びっくりしたよ〜 うん、嬉しかった、けどね
……え? [わたしは続いた言葉にきょとん、として、 それから、にっこりと笑った。]
ううん、何にもないよ。ナナちゃんを見つけたら、 あとはちょっとお昼寝でもしてよっかなーって 思ってただけ。 お話、なんだろう? 何か悩み事?
[大事なナナちゃんの話だから、聞かなくちゃと わたしは静かに問いかけた。]
(88) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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そっか。――うん、そうしよう。
[ほんの少しだけ、足を休めたいというのもあったから こくん、とナナちゃんの提案に頷いた。 それから、タルトちゃんについて聞かれれば あの発作もわたしのせいかなあと、申し訳なくおもって]
ちょっと発作みたいなのが起きてたけど、 うん、すぐに収まったから……大丈夫だと思う。 せんせいも来てくれたし。
[みいちゃんを見せてくれる、って約束もあるし プリンについては彼女はどう言っていたかな、 と思考をめぐらせてから、 心配げなナナちゃんの顔を見る。
思ってることを言ってもらったことはなくとも、 ナナちゃんがタルトちゃんを とても可愛がっていることはわかる。]
(92) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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会いにいったら、また笑ってくれるよ。
[そんな言葉をかけながらも、 わたしはあのこの笑顔を思って微笑んだ。 行こう、とナナちゃんを促して、 わたしはわたしの部屋に向かう。
――後で、ナースさんに杖を貰おう。 そんなことを静かに思いながら、 白いベッドにぽすりと座り とんとん、とベッドを叩いて、 ナナちゃんに隣に座るのを促してみる。]
それで……何か、あったの。
[穏やかに、ナナちゃんが 「悩み事」について話すのを待っていた]
(93) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[隣に座るナナちゃんは、言葉に詰まったようだった。 わたしは急かさないで待つ。 どんな不安でも聞き逃さないようにと。
出てきたのは、不明瞭な問い。少し考える。
鱗を纏い、他者を傷つけてしまう肌。 人形のように硬化していく体。 羽に覆われ治らぬ腕。 喪われていく記憶。 時間を逆行する体。 タルトちゃんの発作。 角が生えたあのひとの不安。 ナナちゃんのたおやかな掌から滲む毒。
せんせいやナースさんは治してくれない。 ここに閉じ込めているだけ。]
(118) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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……たまにつくりわらいしてる。 その時は、嫌いかなぁ。
[ぽつりと零した嫌悪の念を、 ナナちゃんがどう受け取ったかはわからない。 そらされた目を、わたしはじっと見た。]
だけどね。ここに来る前 わたしの翅を引きちぎろうとした男の子よりは、 マシだな、って思うんだよ。
[まだ、ともだちと喋る自由をくれるから。]
ナナちゃんは、どう思ってるの?
[本当は何を相談したいのか、 ばかなわたしは、悟ることができないから。 静かに彼女の袖を握って、只聴いている。]
(119) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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――、そう、だね。(そうなのかな。)
[奇病、といわれる患者を診続けるせんせい。 わたしがあのひとの立場だったらどうだろう。 やっぱり辛いと思うのだろうか。
ナナちゃんの言ってることもわかる。 檻の中で暮らし澱のように溜まった不信感を 外側に出す事は、だから、あんまりない。
わたしは続いた言葉に、]
――ナナちゃん、せんせいが”好き”なの?
[そう、思わず言いかけて、口を噤んだ。 ナナちゃんが誤魔化すなら、 きっと言っちゃいけないことなんだ。 だからね、わたしは。]
(133) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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……そっか、ナナちゃん、好きなひとができたんだ。 嬉しいなあ。素敵だなあ。 どんなところが好き?
[にこにこ笑った。 だいじなともだちに好きなひとができた。 それは、とても嬉しい事だと思う。 (ちょっと、寂しいけれど、それ以上に。)
――幸せになれるかどうかなんてことは、 わからない。 それは所謂”ふつう”のひとでも変わらないと思うから 笑って、言葉を重ねた。]
好きなら、想いは伝えなきゃ。
[ラブレターか。言葉か。 歌でもいいかもしれないね、 なんて、わたしは密かに思っていた。]
(134) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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うん。……
[こくり、こくりと頷いて] [やっぱり、あの人だろう、と思って] [少し楽しそうだったナナちゃんの表情が翳る。]
[気休めの笑顔は役に立たない。 ぽつりぽつり零される本音。 哀しい声音に、わたしは静かにナナちゃんの背を撫でた]
……ナナちゃんは、優しいね。 どうしたらいいんだろうね……。
[まるで王子様の為に何もいわずに泡になる人魚姫のよう。 思いのままに、ナイフで突き刺してしまえばいいのに。 そう思うのは、無責任なのだろうか。]
(143) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[ 掌から滲む毒がゆえに、 ナナちゃんは好きな人の手すらとれない。 それはおかしいと思った。 わたしは何度も何度も、彼女の背を撫でた。]
ねえ、でもね。嘘つきつづけるの、辛いでしょう。 我慢し続けるのも、苦しいでしょ……。
…………どうしても駄目なら 嘘じゃなくてね、大事なひとに 「ここにいるよ」って証を渡すくらいは 許されてもいいと、思うんだけどな。
[誰かのこころに爪をたてて、痕をのこすことくらい。 そんなちいさなわがままくらいなら、と思う。
――その毒がゆるやかに彼を殺すとしても。 忘れられてしまうとしても。]
(144) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[一緒にいてほしいといいたくても、 ――そう聞いて、わたしはちょっと苦笑する]
ナナちゃんは、 ちょっと無理しがちなところがあるから。 頼っても、いいんだよ。
[黙ってノートに思いを綴っていたり、 元気に笑っている姿の方が印象深いけれど ナナちゃんだってまだ18の女の子。 弱いところをあまり見せないだけ。
それが、傍から見ていて辛いときもある。]
そーだよ。証。
[そういうと、ナナちゃんは何かを考えて頷いた。 少しずつ表情が明るくなるのを ほっとしながら見ていた。]
(157) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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うん、作ってみようよ。何かを。 絵でも、文でも、折り紙でも、歌でも、 ナナちゃんだけがつくりだせるなにかを。
[ ”その時” の事を何度だって思いだせる、何かを。]
それで渡そう。きっと、うけとってくれるよ。
(158) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ヒナコは、ナナオの背を一押しし――手伝えることがあったら、言ってね、と、わらった。
2015/06/06(Sat) 01時半頃
ヒナコは、ナナオに話の続きを促した。
2015/06/06(Sat) 01時半頃
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何でも……? あはー。そっか。嬉しいな。 格好悪くなんて、ないよ。
[泣いててもかっこいいナナちゃん。 あなたが泣いているのに、嬉しいなって思ってしまう。 わたしは、わるいともだちです。]
好きなひと……?
[頬が赤くなったのは、わからなければいいと思った。 少し悩んだあと、まっさらな壁を見た。]
好き、とはちょっと違うけれど……。 小さい頃から見てるひとは、いるかなあ。
[ぼんやりとした答を返して遠いところを見る。]
[ すき、の対極。 ] [ わたしは、わたしのじゆうをうばうひとがきらい。] [ ものめずらしさに翅を毟ろうとしたひとがきらい。]
(176) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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[ だれかのじゆうをうばうなにかが、だいきらい。]
[だから、忘れられないのかもしれない。 あの夜逢ったあのひとを。]
[――誰にも明かしたことがない激情を、 穏やかさの裏に、翅の揺らめきの中に隠しながら、 わたしは微笑む。]
>>57 「 在った事もいつかは忘れてしまう記録なんて――」
[――どうしてあなたがそれを決め付けるの。 あの夜、何かをいいかけ、口を噤んだあの人を。 わたしはぎろりと睨みつけて、否定するように言った。
忘れるわ、なんていったあの人の背を、 じいっと見ていた。]
(177) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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[思い出しながら、わたしは、もう一度口を開く。]
――……忘れられない人、っていうのかな。 その人はね、病気に記憶を捨てられてしまうんだ。 だから痛みと一緒に覚えておこうって、必死なの。
でも、その病気はね、 「忘れられてしまう記憶なんてはじめからいらない」 ……っていって、聞かないんだ。
[なんだか、なぞなぞみたいだね、と苦笑した。 彼がトレイルさんにおじさん呼ばわりされていた事も 何も、知らないけれど、指が痛んでないか、とは思う。]
(178) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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どうにかして「忘れないよ」って伝えたいんだけど どうしたらいいかは、わからないんだなぁ……。
[紫苑の花を。「あなたを忘れない」と、伝えたいけど。
どこか他人事のようにそういって、 漠然とした話で、ごめんね、 なんてナナちゃんに謝った。**]
(179) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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[ナナちゃんは隣でわたしが話すのを待ってくれていた。 聞いているよ、って教えるように相槌が聞こえる。 こころがほっと温まるように、嬉しい。
わたしは、あの時会った「私」さんを、 「病気」以外の言葉で表す事ができなかった。
悪魔、というほどには、残酷でないような気がしたし あのひとの別の面、というには、別人に見えたから。]
>>185 ……きっと、辛いよ。 忘れてしまうことも……忘れられてしまうことも。
[だから壁に傷をつくって覚えていようとするのだろう。 「私」さんの方の思いは、 わたしに察する事はできなかったけれど。]
(201) 2015/06/06(Sat) 10時頃
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何故……わからない。
[あの角が関係しているのだろうかと、思うけれど。 ナナちゃんが立ち上がる、 立ち上がって、胸に右手を当ててわたしに言う。]
ナナちゃんと、一緒?
うん、覚えてるよ。ずっと。今も。 また、伝える…… ――……歌を、合作?
[わたしは、一つぱちりと瞬きをした。 詩や小説をケイトリンさんと読むことはあっても、 書くことは、キルロイさんへのお手紙を除けば ほとんどなかったからだ。]
[ ナナちゃんは続ける。 好きだ、ってうたうんだって。 怖くて口にできなかったそれを。恥じたりはしないって。 それはとても素敵なことに思えた。]
(202) 2015/06/06(Sat) 10時頃
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[ わたしは――。 膝の上に置いた掌で、院内服の裾を握って]
うん、わたしも、……やってみる うまくはないかもしれないけど、 ちゃんと、伝えたいから。
[優しく微笑むナナちゃんに、 わたしはこくり、と頷いた。
ベッドの脇の棚からとりだしたのは、 鉛筆と使う頻度の減ってしまったレター用紙。]
完成したら、二人で歌う? それぞれで、歌をつくってきて。
[それとも、一番、二番、とした方がいいだろうか。 二人で一緒に歌詞を考える? 何か秘密の計画を立てるようにうきうきした様子で わたしはそう言った。]
(203) 2015/06/06(Sat) 10時頃
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[ とはいえ、鉛筆の先はレター用紙の真上を 在所なく彷徨うばかり。]
……すぐには浮かばないよねえ。
[ ころん、と鉛筆を転がして、 ナナちゃんに苦笑してみせた。
レター用紙の上には、ひとこと。 タイトルじみた言葉の欠片。
―― 「 君の瞳に花咲く日 」 **]
(204) 2015/06/06(Sat) 10時頃
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[すぐには作れない。わたしはナナちゃんの言葉に、 それもそうだよねと苦笑した。 ――いつ、このびょういんでの生活が終わりになるか わからないから、ちょっと焦っている、なんて
(そんな不安は見て見ぬふりをしているんだ、 今も昔も。 だって、考えてしまえば気がくるいそうだから)
ナナちゃんの指が鉛筆を弾いてくるくるとまわす。]
「二人の意見が合致した、これだけでも大きな一歩だよ。」
――うんっ。
[紙に綴ったひとつの言葉。合致した二人の考え。 素敵だなあ、と呟いた。]
(235) 2015/06/06(Sat) 17時半頃
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…………ああ、もうこんな時間なんだね。
[ベッドに座っていたから、負担というよりは むしろ足は少し楽になっている。 うんうん考え込みすぎてちょっと疲れたくらい。
タルトちゃんの様子を見に行く、と言われれば とん、とベッドから降りて]
わたしは――、 うん、ナースさんにちょっと頼みごとしてくるね。
[杖が欲しい、って言うんだ、って 素直にいってもよかったけど 心配させるのもどうかと思ったからぼやかした**]
(236) 2015/06/06(Sat) 17時半頃
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うん。
[わたしはひらりと手を振る。 去っていくナナちゃんの姿を見送る。>>243 何故、と聞かれないなら、それは幸いだった。
歩きだす。 自室に向かうシーシャさん>>234の姿を見れば、 笑って手を振るくらいはしただろう。
アスター。紫苑。視界の隅に揺らぐ壁の漣。 ナナちゃんの明るい髪。 忘れない。
意味をなさない言葉を、 ぽろぽろと頭にうかべては、 わたしはナースさんのいる場所へと向かう。]
(263) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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「歩き辛いので杖が欲しいんです」
[そういうと、彼女は少し考えて 身長に合った杖をすぐに渡す事はできないからと とりあえず、まにあわせのT字杖をくれた。
ありがとうございますと告げるわたしの顔は、 ナースさんと相対するときの表情は、 ひどく、無表情だったに違いない。
かつ、 かつ 、 かつん。
歩いていく。 歩いていく。 足は痛いけれど、杖があれば多少はマシだ。
ふわりとカーテンが揺れる。 空が白い生地の向こうに透ける。 くるくる、頬を撫でる風を一つ吸い込んで、 わたしは、中庭の方へと歩いていく。]
(266) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[ 空は暮れていただろうか。 それとも明るいまま? 誰かがいたかもしれないけれど、 すぐに見つけることはできなかった。
定かだったのは、 視界にちらつく、差し込む、暗い影。
それだけ。
花々も草木も、鳥も、沈黙を守っているようだった。 あるいはそこが深い海かと錯覚させるように 時折、風がふいては草葉を揺らしていた。]
(280) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ ―――――― …………。
空に手を浸す。 からん、と杖を落とす。
足につけたものを取り払って。 裸足で、 地を小さく蹴って。]
” か え ら な き ゃ ”
[ わたしの意識は薄まっていく。]
(282) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ 木々がざわめく。 直後、「それ」の脚は小さく浮いていた。
蒼い翅は今は空とのコントラストで 真っ黒に染まって見える。 ひたひたと翅を揺らがせ空に華奢な手を差し伸べて
それは、美しい蝶などではなく、 夜を呼ぶ蛾のようにも見えた。]
「 ……闇と汚れの中を飛んでいこう 」
[無表情にそんな言葉を呟く。 否、言葉には、なっていなかったかもしれない。
或いはひとりの図書館で、或いはともだちと共に。 いつその文を読んだのか、それは覚えていなかった。 ただ、人と虫の境を行き来する精神は、 空を自由を求めて、只管に羽を――。]
(284) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ ――――どん、と落下して] [ 下半身に痛みがはしる。]
[ ざあ、ぁ、と、木の葉が潮騒のように鳴った。 ]
(285) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ わたしは気づけば、中庭で尻餅をついていた。 空は変わらない色のまま。 少し暮れた頃、草木は影絵のように黒かった。]
……な、なに……? びっくり、したぁ……。
[どうしてここにいるのか思い出せない。 ぱちぱちと瞬きをして、それからスリッパや 転がっていた杖を拾い上げる。]
――あ。
[じく、と翅が痛む。 恐る恐る手を伸ばすと、 ……前よりも大きくなっている気がした。**]
(286) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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