人狼議事


197 獣ノ國

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【人】 さすらい人 ヤニク

[仕事に精を出す彼とこのように外で言葉を交えることは、何処か懐かしい記憶のことのように思えた。

会話は心地よいリズムで流れていく。髪色について話題が流れれば「そう言えば赤かったね」なんて口にし「似合っていたのに」なんてその頃とすっかり変わってしまった彼の様子を面白おかしく揶揄っただろう。

いつまで続くのだろうか。ベンチに二人。ペットボトルを供に口を開いて、止まる。

横へと視線を移した際に垣間見えた表情は、>>149太陽よりも真剣味を帯びたように思え、男は彼の唇をただただ眺める。]

 ――僕を?

[転んだ言葉はまずそれ。主人公を彼はどのように捉えているのだろうか。小さく唸りつつも、笑みを浮かべた男は答える。]

(160) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 君と二人旅…か。なかなか面白そうだね!

男二人なんてむさ苦しいけれど、間近で僕に対する君の観察日記を聞きながら歩くのも悪くはない。

[二人を纏う空気はカフェにて男の頬を撫でたそれとは全く異質のものだというように感じた。けれど、それでも男は口を閉ざすことなく紡ぎ続ける。]

 ――君の紡ぎたい物語に、僕がいるのかい?

 曖昧な表現は嫌いじゃあないけれど、ね。
 この話が冗談でないのなら、御伽噺でも無いというのなら…、

 ――選ぶ言葉を間違えているよ、トレイル。

 君がなりたいのは、筆者なのかい?それとも主人公? 端役で満足?

[筆者だと喩えた人に、“主人公”は問いかける。それは余りにも行き過ぎた行為かもしれない。

それでも男は彼に問いかける。]

(161) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――君が、どうして僕を誘ったのか…分からないけれど。

 旅に出るのは悪くはないと思っている。もとより出ようかと考えてもいたんだ。

 いくら考えても、この魔法が…呪いが、解ける気配はない。

 御伽噺らしく、真実の愛でも知れたら解けるのかと思っていたけれど、それならおかしいだろう?

 僕には、愛してる人がいる筈…なのに。解けないんだから。

 だから一層旅にでも出て、確かめてみるのも悪くはないし、イイかもしれないから、行ってみたいとは、思っていたんだ。

 ――でも、それに君が僕を誘ってくれた理由が、僕には分からない。

 …君には、君を育ててくれたおばさんやおじさんもいるのに。

(162) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[いつの間にか、両手で包み込むようにして持っていたペットボトルを握り締めて男は笑う。]

 ――たとえ話に熱くなり過ぎてしまったよ。こんなに暑いのが良くないね!

[空気を切り裂くように態とらしく作った調子の良い声は相手にどう思わせただろうか。

注意されたところで男は訂正するつもりも無いのだが。]

 ――君との旅。素敵だとは思う。君の心が変わらなかったのなら、ついていくのも一興だろうね。

だからもし、変わらずに思ってくれたのなら…そうだね。

(163) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 今度こそ、君が、僕を、見つけてよ。

[男は立ち上がる。そして彼を見下ろしながら猫のようだと喩えられた笑みを向ける。]

 忘れ物を返しに行ってくるよ!

[そして頭に被せられた頭巾を指しつつ、口早にそれだけを告げたのなら、ご馳走様と一言残しその場を後にしようと踵を返す。

たとえ止められたとしても、動きを拘束でもされない限り、足を止めることもせず飄々と足を前へと赴けただろう。]

(164) 2014/10/10(Fri) 19時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 19時半頃



…何とも傲慢な蝶だ。
君はもう、巣の中に居ると言うのに。

[悪戯のように落とされた言葉には、クスリと笑いながら言い返して見せて。こんな他愛のない言葉遊びを再び交わす事が出来る喜びに酔いしれる。
頬へと触れる吐息を感じながら、視線を降ろした先には僅かに浮いた踵。
――見えたそれを、どうにも可愛らしく思うてしまったと知れれば。彼は気を悪くしてしまうだろうか…それとも。]

……泣いてしまう、か。
それなら、電話をかけなかった判断は正しかった。

――……離れた場所で泣かれても、何も出来ない。

[頭の後ろに回された手に目を細めながら、離れた間の事を思い、小さな声で呟く。回された手に沿うように手のひらでなぞり、肩から腰へとゆるりと撫ぜ。
彼の内心など気付かぬままに唇を寄せたのなら、小さな小さな時を刻む音も聞こえては来ただろうか。そうしてそれに混じるように、彼の鼓動も聞こえた気がして――。]



………ほう。

[そうして彼が見せたそれへと視線を移したのなら、男は小さく感嘆の声を上げる。
鎖の付いた先には、小さな時計がひとつ。蜘蛛の巣を模した文字盤に囚われた白い蝶に、刻を刻みながら巣の中を伝う金の蜘蛛。
彼のその手で首へと付けられたそれは、似合っているとは言えなかったかもしれないが――先程まで彼が付けていたからか、それともその蝶と蜘蛛とに自分達を重ねたからか。仄かに伝わる金属の暖かさは、男を酷く安心させた。]

――成る程。
文字盤の巣に捕らわれた蝶が君で、針の蜘蛛が俺、か。

……く、く。中々いいセンスじゃあないか。
ほら、見てご覧。この蜘蛛は、蝶を喰らうのが待ちきれないらしい。

[頬への口付けに、そしてこの贈り物に男は滲む嬉しさを隠そうともせず。柔らかい微笑を浮かべ、彼の頬へと口付けを返したのなら、首に下がった時計を指して見せただろう。
丁度、長針が12へと差し掛かる頃だったらしく、まるで待ち侘びるように蝶を狙う長針の蜘蛛。その様に思わず吹き出しながら、彼の瞳を覗き込む。]



――……まるで俺のようじゃあないか。

[その言葉を告げたと同じ頃に、長針がひとつ動き。文字盤の蝶を喰らう蜘蛛のように、男もまた自分の巣へと捕らわれた蝶を喰らおうと、ほんの少しだけ荒く、唇を重ねる。
…先とは違い、ここはもう巣の中だから。彼もきっと――自ら捕らわれに来た彼なら、拒絶はきっと、しないだろうと。]

気に入ったよ、ありがとう。
集めた時計も、全て置いて来たから…これが最初の時計だ。

…しかし12を過ぎたら蝶から離れなければならないとは、哀れな蜘蛛じゃあないか。
一度会えたらまた時が満ちるまで君に会えないとは…俺なら、耐えれそうに無い。

[口付けを交わしたのは、果たしてどれくらいの間だっただろう。名残り惜しげに蝶から離れる蜘蛛に視線を向けながら、男はその白い手袋に包まれた手を引く。
そうして時計の蜘蛛とは違い、未だその腕の中に蝶を捉えたままの男は、獲物を逃すまいと腕に力を込めはしただろう。]



――いっそ、時を止めてしまおうか。

["そうしたら、離れずに済むだろう?"、なんて。戯けるように言葉を投げながら、僅かに身体を離して彼の手を引き。
彼がそれに倣ってくれたのなら、二人で共にソファへと。あの夜語り明かした時のように、寄り添おうとしただろう。]

そう言えば、殴られた…と言っていたが。
口の中は、まだ痛むか?

痛むなら、氷を持って来るが。

[珈琲が染みる、と言っていたから、恐らくは顔を殴られたのだろう。痛みが無いように、そっと頬へと――今更かもしれないけれど――触れながら。
そうしてまた、痛みの具合が解らぬ男は、啄ばむように唇を寄せ。指をそっと握ったのなら――あの時血で濡れていた指は、未だ痛みを伴いはしただろうか。]

しかし情けないかな、俺は君の趣味はおろか…好物すら、知らないんだ。

……ヨハン。
君の話も、聞かせてはくれないか。

[彼へと寄り添い、軽く目を伏せながら。彼を求めるように投げてみた言葉に、彼は果たして応えてはくれるだろうか。]


[頭の中で捲られる物語のページ。
その最後の言葉が終わった後。
列車は音もなく何処かに止まった。

シン、と空気のなる音が耳の奥をこだまする。]

 白鳥の停車場ですか―――?
 それとも

[降りるべきなのかどうか、自分にはわからない。
そもそも最初から乗っていたわけではないのだから

この列車が今どこを通っているのかわからない。
本屋の店主ならば知っているのかもしれないけれど。

星空を走る列車を一つしか自分は知らなかった。]


 南十字星を観たいです……。

[あの本の列車とこの列車が同じなのかはわからない。

けれども、もしも同じものなら。
そして、同じ道筋を通るなら。

獣になることを選んでまで
近づきたかった場所を通るのでは―――

そんな感じがした。]



……気に入ってくれたみたいで、良かったわ。

[嬉しそうに笑う相手に、安堵した風に息を吐く。
頬に返される口付けにぴくりと体を震わせながら、彼の指す時計へ視線を向けた。覗き込まれる瞳に気付いたなら、すぐに見つめ返しただろうけど]

るー、……ん、

[彼の名を呼ぶ形に開かれた口は、荒い口付けには塞がれた。先までは余裕無く重ねる事しか出来なかったけれど、漸くそれに応える事が出来ただろうか。
角度を変え、重ねる度に熱い吐息を零す。やがて唇が離されたのなら、見せ付ける様に唇を舐めてみせた。

手を引かれたのならそれに従って、逃すまいとするその腕に寄り添う。そんなに力を込めなくても、逃げるつもりなどないのに、なんて。胸中でだけ苦笑しながら]



あら、良いわね。
そうしたらきっと、蝶も寂しくないわ。

[最後に一度、彼がそうした様に時計に口付けて、手を引かれるままソファへと導かれた。
座る彼に体を預け、腕を絡ませる。そうして緩む口元を隠しもせず、彼の方を見上げただろう]

……もう痛くないわ。
氷なんか要らない。

[頬に触れる手にほんの少し眉を寄せ。何処にも行かせないという風に、絡める腕に力を込める。
実際の所、切れた口は未だに痛むのだけれど。素直にそう言って、彼が離れて行ってしまうのが嫌だった。……例え、氷を持ってくるだけの僅かな時間でも。もう、離れたくはないから。
寄せられる唇と、指先に触れる手と。その二つに目を細める。口内は兎も角、指先の痛みはとうに無くなっていた。

そうして、乞う様に投げられた言葉には、幾度か瞬く。けれどすぐにはにかむ様に微笑めば、よりいっそう彼に寄り添って]



……アタシはね、チョコレートが好き。
後は、ココアとか、ホットミルクとか。甘くて、安心出来る物が好き。

[身を乗り出し彼と向かい合ったのなら、軽く右手を上げ、一つ彼に教える度に指を折っていく。ひとつ、ふたつ。彼が教えてくれたのと同じ様に、自分の事を、少しずつでも彼には伝えてゆく。
たったこれだけで、胸が弾む様に高鳴った。たったこれだけで、満たされてしまう]

それと、やっぱり舞台は外せないわね。
アタシ、人に見られるのが好きなの。舞台に立って、役を演じて。……そこに向けられる視線が、堪らなく好き。

……そして、

[指を折るのを止め、ふと視線を彼に向ける。指先を握るその手を一度離したなら、絡める様に手を繋いだ。
そうして満足そうに口元を緩ませて、そっと。その手を自らの胸元に当て様としただろう]


――アナタの事が、すき。
きっと、これがアタシの中でいちばん大切なこと。

[押し当てたてのひらに、高鳴る鼓動は伝わるだろうか。張り裂けそうなくらいの、この気持ちは。
微かに震えてすらいる手を、ぎゅっと握り締める。少し冷えた指先でも、きっと彼よりはあたたかいんじゃないだろうか。ほんの僅かでも、この熱から。彼への想いが伝われば良いのに。

伏せた瞳を縁取る睫毛が、ふるりと震えた。それでも口元は柔く微笑んでいる。
ああ、愛しさというものは。……こんなにも、泣きだしそうなくらいに、胸を締め付けるものなのか]

……アナタにとっての、いちばんじゃなくても良いから。傍においてね。

[向かい合うのを止め、彼の肩に頭を乗せる。ゆるりと胸元から手を離して、重ねたままその手を降ろす。手袋越しの体温は、何とももどかしいものではあったけれど。柔く伝わる彼の体温が心地良くて、離す事など出来やしない

――そうして小さく小さく呟いた言葉は、彼に届いたかどうか。届かなくたって、別に構いやしないけど]


[コンコン、といつかの悪夢を思い出させるような音:334に、ベネットは身体をびくりと緊張させた。

そろりと窓を見ると、銀いろの―――銀河の岸のすすきとおなじいろの紙がはためいていて、声を失った。

半ば取りつかれたようにカララ、と乾いた音を立てて窓を開ける。]


君は…………



[つぶやいてから手を取って列車に招き入れると、折りたたまれる翼に、ふっと目を細めた。いつか落ちていた羽根は、彼女の物だったのかもしれない。

窓に腰掛けてつま先をゆらし、なにもいわない。本当に彼女だろうか。ジョバンニが見たカムパネルラのように、いつか消えてしまうまぼろしだろうか。]

『ぼく、白鳥を見るなら、ほんとうにすきだ。川のとおくを飛んでいったってぼくはきっとみえる。』


[音もなく列車が止まったとき、おもわずそう言った。彼女は振り向いたろうか。]


メモを貼った。


メモを貼った。


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 22時半頃


[音もなく列車が止まった。
振動も何もないのに確かに『止まった』と思ったのは

車窓から光の尾を揺らし、後ろに流れる赤や橙の灯火や
燐光の三角標が後ろに止まって見えたから。

息をすることも忘れて、列車の止まった先を見つめ
窓から停車場に降り立とうとした時、ふと後ろから聞こえた声

こくんと息を呑み、声の主を振り返り。]

 時計は11時かっきりですか?

[彼の方を見つめ、そう問いかけた。]


【人】 さすらい人 ヤニク

―公園―

[そのメール>>174が届いたのは昼に差し掛かる頃より後>>159
つま先を公園から一歩外へと向ける途中>>164

震える端末に指先を伸ばす。同時につるりとした表面の指輪が触れたけれど見向きもせず、素直に取り出したのは携帯。

表示された宛先を確認する。]

(180) 2014/10/10(Fri) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:黒ヤギ
宛先:クラリス
――――――――――――――
Re:君こそ配達は順調?
20xx年 10月4日
――――――――――――――

被せられたんだよ

僕が捨てないとでも思っているのかい?
君も大概ロマンチストらしい

人の持ち物…それも女性のものなんて持ち歩く趣味はないから君に返すよ

残念、呪いは一つで十分さ

夕方か夜ね 君と初めて会った場所
そこでいいかな?
――――――――――――――

(181) 2014/10/10(Fri) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[数行、手早く打ち込めば再び足を動かそうとする。
方角は商店街の方。訪れることが出来たかどうかは相手次第。]

(182) 2014/10/10(Fri) 22時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 22時半頃


[彼の方に向けていた顔を逸らすことなく、
けれども緩やかに瞼を閉じる。

自分と重ねてしまうことの多かった物語の登場人物。
その台詞が口をついて出る。]

『お母さんは、僕を許してくださるだろうか』

[それは遠い遠い三角票の辺りにいる母親を思って
どもりながら思い切ったように、カムパネルラが口にした言葉。

自分とは境遇も何もかもが違う。
けれども言わずにはいられなかったのだ。

空に近づけば逢えるのではないか―――と
遠いところに居場所を求め

翼をもらった自分のことを許してくれるのだろうか。

そんな不安が心の中にぽかり浮かんで揺れていた。]


【人】 さすらい人 ヤニク

―公園―

[向き合う瞳>>193を真っ直ぐと捉える。相変わらず照りつけるような陽射しは男の背も灼いたけれど、気にはならなかった。

友の言葉を耳で拾うために。決して聞き漏らすことのないように動かすのだ。]

 ――…そう、それが君の答えなんだね、トレイル。

[彼が主人公に憧れる理由。

彼の髪色が男の被る頭巾のように鮮やかであった頃から知っていた男は、彼の家庭事情についてどのくらい知っていただろう。

御伽噺の主人公へと思いを馳せる言葉を、筆者として、主人公として、端役で満足だと言う彼の口から零れる言の葉に、目元を和らげる。

誰に見せていたでもない、猫でも鶴でも山羊でもなく、狼とも違う…彼の友としての笑みを浮かべた。]

(204) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

  ――……。

[言葉は紡げなかった。代わりに唇には穏やかな弧を乗せていただろう。]

 ――また、戻ってくるよ。

[やっと音となり言葉と形を成したのはそんな言葉。
追い払うような仕草に戯けた態度を取ろうとして失敗。

いつも通りの仕草をする友人に、男もまた同じように片手を上げる。

決して振り返らない。けれど、耳元を微かに揺らした音>>197には一度]

 ――…ありがとう。

[面と向かって告げることの出来なかった礼を、捻くれた男が口にしたのは、公園から踏み出した後。]*

(207) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―公園の後・自室→夕方・商店街―

[商店街へ足を向けたものの、忘れ物をした男は一度自身が住まうアパートに戻る。

自室に戻れば筆を取ろうとしてやめた。
代わりにチェーンを取り出し銀色の輪っかに通してやった。
無造作に詰め込んでいく。

部屋にあったのは2枚の紙切れと、空になった一本のペットボトル。そしてまだ何も綴られていない空色のレターセットと、本屋にて取り寄せたファウストが一冊。玄関には、透明のビニール傘。

獣耳が生えてくる前日から今日に至るまで、男が手に入れたものを全て置いていく。

まだ半分ほど残る僅か温かくなったペットボトルも、全て。

そうして商店街へ向かう道すがら、様々なことを思い出す。]

(210) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[時計の家に住まう蜘蛛のこと、その蜘蛛の罠に自ら捉えられた夢見鳥。

白を纏う人は、「0時を過ぎても解けない魔法」だと確か言っていた。
そして、追いかけるのだと。

飛ぶことの出来ないと告げた金糸雀は、足を動かし微かながらも自らの翼を動かし空に近付けたという。

彼女の紡ぐ物語の先は分からないけれど、探し人と出会うことはあったのだろうか。
それは何れ知ることが出来るのかは、分からないけれど。

男よりも幾分も小さな背中。
華奢な身体。細い指先。あんな少女ですらも誰にも縋ることなく、唄を紡いでいくのだろう。]

(211) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[御伽噺を強請っていた少女は、自身の物語をどう紡ぐのだろうか。

夢を望む姿は男が昔、思い寄せていた人の姿に酷似していたものだけれど、彼女はひとりでも歩き出せる力があった。
男は彼女を侮っていたのだ。

彼女の腕を、夢の世界から導き出すのは向日葵のような存在なのだろうか。それは男の知らぬところではあるけれど、しあわせであれば良いと思う。

砂糖二つ分を足した珈琲ならば、男だって口に出来るかもしれないから。葡萄柚を飾りには否めないけれど。

花屋の店先にて少し言葉を合わせた学生は今頃どうしているのだろうか。

随分と憔悴し切ったように見えたけれど、男の残した土産を彼を安心させることは出来たか。

掲示板に綴られた獣人と近い存在であるのことは知っていたけれど、結局再び会うことは出来なかった。]

(212) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[会うことが出来なかったといえば、本屋で働く青年もそうだ。
約束を取り付けた割に、連絡も無しに姿を消してしまった。

妙な噂が出回っているから不安に思うものの、少女や少年達のために早く戻って来てくれればいいと思う。

そして、少年の一人。鹿角を持つ少年に押しやって来た赤ずきん。

彼がそれを身に纏うのは想像しにくく、酷く不似合いだろうな、なんて見たこともない勝手な感想を抱く。

大人しそうな顔をしている割に随分と“素直”な彼とのやり取りはなかなか新鮮であった。

本を好むのは男も同じ。もっと早く会えていたら、なんて今更なことを少し思って苦笑した。

手紙を綴ることも考えた。けれど、やめた。手紙を送る人は素敵な人らしいから。それは彼女の主観であるようにも思うけれど、残るものは何も無くていい。今はそう思ったから。

けれど削除出来なかったから、未送信フォルダにひとつ、隣人宛の物を残して置いた。もうひとつは綴る前にやめた。]

(213) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[御伽噺の筆者は一人で十分なのだ。男は時間に縛られる白ウサギではない。彼女の言葉を借りるのなら、“チェシャ猫”なのだから。
いつか、なんて口約束は軽薄なままで良い。

ああ、そう言えば花籠を頼まれてくれた彼には一言くらい礼を言いたかったかもしれない。

雨の中傘もささずに寝こけていた不審な男に声をかけてくれた青年。
雨がすきだと言った彼に対して晴れた日での再会を並べて見送ってしまったけれど、彼は今日の空に何を思うのだろう。

そして、友のことを。思い描く。
共に旅を、なんて。

一瞬、それも悪くないかもしれないと手を伸ばしかけた事実を、男は口にすることは無いだろう。

真実を映し出す鏡を、相手の瞳に置き換えたとしたら、彼の目に映る男は正真正銘、人間あらざるべきだというのに。]

(214) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

小鳥は男を狼だと。彼は、男を友人だと、告げた。

それが、人か獣か、どちらなのか。
惑う男の胸にどれほど響いたのか、きっと彼らは知らない。

全てを捨ててしまえたら、また新たな物語を紡げるのだろうか。

それは分からないけれど、今ある自分の中に絡み付く柵を全て捨てることが出来たのなら、世界を知るのも悪く無いと。

だからこそ、彼女にとても会いたくなった。

同じウソつきの末路を、自分に一番近しいと感じた少女と、言葉を交えたくなった。

そう考えていたところで商店街へと、辿り着く。]

(215) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――…君“も”迷子?

[少女の頭巾を被った男は、少女と出会ったのならあの日と同じ言葉を、彼女>>208へと向けただろう。

あの日とは異なって、男を照りつける茜色はきっと、男の身体を夕日色に染めていただろうけど。]

(216) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 01時頃


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