99 あやかしものと夏の空
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[その友達の一人になれるかな、なんて。]
誰かの昔話、ありがとう。 じゃあ、お礼に僕は……怪談をひとつ、話そうかな?
[こんな時間だけど、と笑って、 ありがとうと>>4:+98言う明に、真似して指を立てた。 村で生まれ育ったなら、時期が合えば知っている話だろうか。]
……何年も昔、もうずうっと前に、遊びたいさかりの子供が川で溺れて死んだんだ。 増水に気づかず、ボールを追って流された男の子……。 その子ね、まだ遊びたいのか、誰かに何か伝えたいのか。 川辺に現れては、遊んでる子や通る人じっと見てるんだ。 羨ましげに、哀しげに、じーっと。あの川で視線を感じたら、ソレさ。
……でも、それはしばらく前までの話。 今は仲間になってくれる誰かを探して、村中彷徨ってるんだって……。
(0) kazanemind 2012/08/15(Wed) 04時半頃
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気づいて欲しくても気づいてもらえないって、寂しいもんね。
[これは怪談でも『ただの霊』の話。怖くもなんともないものだけど、この瞬間にこの話をした意味はわかってもらえただろうか。 明の表情に変化があってもなくても、ぱちりと一つウインクをして]
でも、その霊もただ皆と笑って遊びたいだけ。 ……誰かの幸せな思い出になれたら、いいよね。
だから明……の話す誰かに、そういう楽しい思い出が確かにあって、存在を信じていたいって思うんなら、 故郷で逢った神様達の事、いつまでも 大切な記憶として残してあげて欲しいな。
[さっき>>4:+101明と零してしまったから、誤魔化すようにくすりと笑い『誰か』と付け加える。 昔話のお返し、だった。避けられそうにない事がわかったから。]
(1) kazanemind 2012/08/15(Wed) 05時頃
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ハンバーグ食べよう!!!
[>>4:+99 夕ごはんと聞けば、喜び勇んで何か叫んだ。
ハンバーグとコーラとチョコ、好物まで非常に子供っぽかった。 テンション上げて口走った後、我に返って頬を染めたり。]
や、ごめん、冗談。 焼きそばと焼き鳥あるなら、お好み焼きとか食べれるのかなあ
[一日早いお祭り気分を味わえそうだった。 暫くずっと明と話して、ラルフが帰ってくるまで畳で転がっている。 帰ってきたらトランプしようと考えながら、 両手でむにむにと肉厚な白鼠の腹を揉んでいた**]
(2) kazanemind 2012/08/15(Wed) 05時頃
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/* 明、亀ちゃん、ゆり、景子おつさまーっ (鼠をもふりつつ 僕が今日ろーるかけるのは夜遅いと、おもう…!日付変更とかはなしかけとか好きに!
(3) kazanemind 2012/08/15(Wed) 11時半頃
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[面白い、と笑う明>>14にはにかむ。 察してもらえたのなら、直接表現ではない過去の暴露大会がなんだかくすぐったくて。
死人と交流する祭は、それ以外にも沢山あるらしい。 死者と生者の境が弱くなる一夜や、骸骨の人形を飾る死者の日なんてイベントも聞いた事があった。 本当に現れるなんて思いもせずとも、一時でも霊や妖をも交えて馬鹿騒ぎするのは、 明の言う通り、思い過ごしでも離別した人達と会いたいとか、そんな存在を忘れずにそれでも前を向いて生きているよ、という意思表示なのかもしれない。]
……幸せと思ってる、か。
[受け入れがたくても動揺しても、この奇跡を、 また逢えた事を、喜んでもらえたなら。]
明、いいこと言うなあ。 うん、そうだね。……僕も幸せだもの。
[どちらの視点に立って出たのか、けど、素直な気持ちだった。]
(31) kazanemind 2012/08/16(Thu) 22時半頃
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……えっ、本当に!
[>>15勢いで投げてしまったのにOKらしく、 頬を紅潮させながら目を爛々と輝かせていた。]
持ってこれるなら、皆で食べよう。どうせなんだから。 子供っぽいかなと思うんだけど、ハンバーグ好きでさ。 久しぶりに食べたいなーとか、あははは
[笑って、上機嫌に頭を掻いた。
それからラルフが帰ってくるまでは、勝手にトランプを取り出して、 生前習得した簡単なマジックを明にお披露目したりも。 取ったカードを覚えてもらい、よく切ったにも関わらず一番上に移動しているとか、 適当に戻したはずなのに、表向いたジョーカー2枚に該当カードが挟まれているとか。]
(32) kazanemind 2012/08/16(Thu) 22時半頃
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あっ、おかえり。 シメオン何処に行ってたの。……もう大丈夫?
[二人が部屋に帰ってくる頃には、一人でトランプをいじるのも飽きたか、明にスピード勝負を挑んでみたりもしていた。 何があったのかはわからないけれど、シメオンの目元に泣いた跡を見つければ、じとりと兄を睨んでやる。]
……あーあ、兄ちゃん、さいってー。 僕より小さい子、泣かせたの?
[なんて咎めるが、>>9大貧民をしっかり覚えていた少年は 反論を聞く前に片手を流し、畳へずらりとトランプを広げると、いくつかに分け切り始めて。]
接待なんてするわけないじゃん。 僕の遊びはいつでも本気だよ?
[そういってニヤリと笑ってやった。 明とシメオンに大富豪もしくは大貧民を知ってるかと問い、 知らなければできるだけわかりやすく説明しながら。 もしかしたらトランプ自体に慣れさせるべく、ババ抜きなんかから始めたかもしれない。]
(35) kazanemind 2012/08/16(Thu) 23時頃
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[>>34 唐突の「ただいま」。 目をぱちくりさせて、畳に座ったままラルフを見た。 理解するのに時間がかかったけれど、温かさが胸の内にじわじわと込み上げる。 その一言だけで、遠くへ行ってしまった兄が本当に帰ってきたようで、嬉しかった。]
……おかえりっ、兄ちゃん!
[家で出迎えた時と、同じ笑みでかえしてやる。 当たり前の挨拶が、光景が、輝いていたあの頃と同じ。]
(44) kazanemind 2012/08/17(Fri) 02時頃
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[勿論、とヤル気いっぱいだ。 畳で適当に混ぜ込んでからまとめ、山の下を取って上に乗せていく一般的な切り方を手早くやっておく。 更にカードを二つに分け、端から交互に挟み込んで、手の中でばらばらと飛ばし揃えれば完成。綺麗にシャッフルできたはず。 直前まで遊んでいたのだから念入りに。手の中でカードを回す切り方もあるが、見た目がカッコいいだけなのでナシ。カードが痛むとかも気にしない。]
学校では大貧民に3回なった奴は女装、とかやってたっけ……。
[まあ、みんな必死で相手の出方を伺っていた。 ……なんて思い返しながら、カードゲームは初めてらしいシメオンにルールを教え、手始めに開始したババ抜き。]
兄ちゃんは表情にすぐ出るから皆よく観察するといいよ。
[なんて暴露してやりながら。 慣れた頃に大貧民を始めれば、革命が酷いタイミングで起きただのカードが悪すぎるだの、特にこの幽霊が騒がしかっただろう。 声は大部屋の外まで響いていたりして、非常にうるさかった。
サボリ組の1日は賑やかにゆるやかに過ぎていく。]
(45) kazanemind 2012/08/17(Fri) 02時半頃
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―深夜―
…………。
[眠れない時間が訪れた。 布団の上で何度も何度も寝返りをうつ。 今日はハンバーグも食べたし、笑ったし、とても楽しくて、楽しみ疲れたくらいだった。寝不足もあり眠いはずなのに。
明日は祭り当日。 きっとこの数日に負けず劣らず楽しいのだろう。 素直になれないのは、眠りに落ちる感覚への恐怖もあったが もうひとつ出てきた不安要素の方が、今は大きかった。
それは、いま目の前にある――半透明になった指先。]
(46) kazanemind 2012/08/17(Fri) 03時頃
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[月光に照らしてみても、起き上がって見つめてみても、両手の先は間違いなく後ろを透かしていた。 どうやら残された時間はあまり長くないらしいと悟る。]
……まだ、消えるもんか。
[小さく小さく零してみても、滲んだ不安は拭えない。 隣で眠る兄の顔を、そっと覗きこんだ。 10年も経てば人は変わるもの、それでも見間違える事のない顔。 漂っている間、ああすればよかった、こう言っておけばよかったと何度思考を重ねたかわからないくらいなのに、結局、直接的な『言いたかった事』はまだ何も伝えられていない。]
(47) kazanemind 2012/08/17(Fri) 04時半頃
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[座り込むと、暗い部屋のなか幽かに零す。]
……行くなって婆ちゃんが言ってたの、教えてくれたのにさ。 ちゃんと言う事聞いてればよかったよね。 ごめん、兄ちゃん。……ごめんなさい。
僕、心配とか、迷惑かけてばっかりで……自業自得で、それで死んで、兄ちゃんも、父さんも母さんも、物凄い悲しませたと思うし。 ずっと逢いたかったのに、それで謝りたかったのに、 顔見ると全然だめなのって、なんでだろうね……。 ……ジェフにも、やりたい事はしとけって言われたのになぁ。 近いから?すきだから?余計、なのかな。
[ぽつり、ぽつり、とぎれながらも独り言。 つまりこれは、面と向かって話すための練習のようなもの。]
(48) kazanemind 2012/08/17(Fri) 05時頃
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[瞼が重い。 このままだとラルフの方へダイブしそうだった。 けれどこの状態で一人で眠るのは、どうしても怖くて。 だから、となりの畳の上に、勝手にころりと転がった。 これなら寝相が悪くて転がってきたという言い訳が通用する。 少しでも繋ぎ止められる気がして安心できた。いい年して情けないにも程があると内心笑いながら。]
僕は……まだ、兄ちゃんと、皆と一緒に居たいよ。
[不安を押し殺すように布団の端を掴んだ指は、 朝日を浴びるまで、薄っすらと透けたまま**]
(49) kazanemind 2012/08/17(Fri) 05時頃
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―祭当日―
――ッええええ、ええ!?何これ! じゃがバタとか、ステーキとか、今じゃこんなんが出てるの!? 豪華だよね、もうなんでも手に入っちゃうじゃん……。
[朝になって実体が安定したらしい少年は、 なんだかんだでテンション高く村に繰り出した。
10年前にはあまり見かけなかった種類の屋台に、 物珍しげに歩きながらも、あれが欲しいこれが欲しい、目を輝かせている**]
(50) kazanemind 2012/08/17(Fri) 05時頃
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―深夜のはなし― [繋ぎ止めたことで、ほんの少し和らいだ心のなかの闇。 一息ついていると隣が身じろぐ気配がして、 それから手にあたたかい感触がした>>52]
ぇ、あわっ!兄ちゃ……
[抵抗する間もなく無理やり引きずり込まれてしまった。声を上げかけたが、周囲は寝静まっているから慌てて飲み込む。]
……、…………。
[うん、ひとりにしないから、ひとりにしないで。 確か『あの時』はお互い怯えきっていて、そう返した気がする。 ……けれど今は、寝言に頷くこともできなかった。 その代わり、布団でなく服を握ると、暑さも忘れて近くにある体温に擦り寄った。 別れが近いかもしれないと思うと、いい年して、なんて自虐は飛んで行った。]
(60) kazanemind 2012/08/17(Fri) 22時半頃
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―お祭り当日―
[ぐっすり眠ってぺしぺし叩かれ目を覚ませば、 いきなり>>53邪険に扱われ、えーなんて抗議の声を上げたりも。 が、連れ込んだのはそっちのくせに、とは寝起きに寝癖だらけの頭では返せず。 ついでに朝日で熱せられた部屋は文句も当然なほど暑かった。
そんなオハヨウを交えつつ、 屋台の並ぶ村へと繰り出せば、そりゃあもうテンション高く。]
なかった、ぜんっぜんなかったよ! たこ焼きとかお好み焼きとか焼きそばはあったけど、 チーズ焼きとか、バーガーとかそんなのは全然なかったよ!
[何かラーメンバーガーなどとジャンク感たっぷりの……最近ではB級グルメとか言う……品目に複雑な表情。]
(61) kazanemind 2012/08/17(Fri) 22時半頃
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兄ちゃん働いてるんでしょ? じゃあ屋台で食べる2つや3つ余裕で……あ、すみませんっ
[>>54くるりと後ろを振り返り、腰に手を当て、奢ってもらう気満々で主張していたら、前から来た誰かにぶつかりかけた。全く注意力散漫になっている。 向き合っていた兄が遠いところを見る。 呟きに>>55 ほんの少しの間をおいて。]
そうだね。ここもいいところだと思うけど、 やっぱ生まれ故郷がいいっていうか。まだあるんだもん。 折角だし、僕もさいごはあっちで過ごしたいな。
[表立ってはこの集まりの最後だとか村が沈む前などの意味で捉えられるだろう、心の内は口に出さないけれど。
後ろを歩いていたシメオン>>63のひとこと、目を瞬かせて]
シメオン、あの村に家があったんだ? 遠くから遊びに来たとか、親が住んでたから一緒に来たとか、そんなんだと思ってた。
(66) kazanemind 2012/08/17(Fri) 23時頃
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チョコバナナ!
[>>68 声高らか。 腹を満たすものでなく結局チョコにホイホイされるのだった。 目を細める様子を、大人しく眼鏡かけとけばいいのにと見上げながら。]
屋台は好きだし来るのがいつも楽しみだったけど、 こんなのが一年中出てたら、通いすぎて体に悪そうだよね。
[じゃんくふうど>>64については周囲にずらりと並ぶ粉物屋台を眺めて、けらけら笑った。]
(73) kazanemind 2012/08/17(Fri) 23時頃
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[あまりにもサラリと出てきた>>70シメオンの身の上、というより、正体。 人懐っこい笑みが一瞬固まって、目をぱちくりと瞬かせて。]
えっ。……え? 奉られてるって、もしかして…… え、ええええ。
[マイナス感情の驚きは既にないけれど、びっくりはびっくりだ。 ラルフとシメオンを交互に見つめて、口をぽかんと開けていた。 どこか古風な口調に最初身にまとっていた着物、 兄と仲良しな、村に奉られた、シメオン…… そこまで聞けばただひとつの祠しか浮かばない。]
そっか、シメオン……って、 じゃあ僕、神様をトモダチって言ってた?
[すごく無礼?と笑いつつ眉を下げた。]
(75) kazanemind 2012/08/17(Fri) 23時頃
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[空を仰いだ兄をもういちど見上げる>>72 含みが伝わってしまったようだ。僅かに流れた空気に 行こうと切り出されるまでは沈黙していた。]
……大丈夫。
[片手を目の前で広げる。 今はまた生きた体のかたちを保っていて、足元は透けていなかった。 だからしっかりと頷いて。]
花火、あっちからでも見れるかな。
[夜に予定されているらしい打ち上げ花火。 距離がありすぎる……というわけでもないけれど、 どうせなら見たいと、それでも村に戻る事は優先したかった。]
(76) kazanemind 2012/08/17(Fri) 23時半頃
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なッ、そんな、だって驚くよ普通! 僕も驚かれる立場なのはわかってるけど、けどさッ 前から知ってる神様だったなんて余計だよ!
[握りこぶしを作ってぶんぶんと必死に主張した。 >>78見せられた笑みはどこか妖艶。時折あった不思議な感覚の正体も理解できて、 あの時掛けられた言葉。つまり、出会った頃あたりからこちらは知られていたという事で、少し恥ずかしい。けれど。]
でもさ、僕のこと、覚えててくれたんだね。 うん。……ありがとう、シメオン。
[兄と狐神のあいだにあった出来事を知らないから、認知されていた、それだけで恥ずかしくも嬉しかった。 そしてどうやら友達で居させてもらえるらしい。 もっと照れてあははっと変な笑いが出た。]
(83) kazanemind 2012/08/17(Fri) 23時半頃
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[差し出された、少し小さな手>>81 兄や祖母達が信じていた狐神様。それはいざヒトの形になってみれば、想像以上に可愛らしい少年だった。 打って変わって幼く見える表情に、 昔のケヴィンや景子達も、ほんの少しだけ思い返しつつ。]
だいたい味濃いけど、大丈夫? や、……きゅうりの浅漬とか見えるけどさ。 でもお祭りといえばやっぱり焼きそばとか、たこ焼きだよ。 けどね、僕も食べたことないんだけどアレ気になってるんだ。 ラーメンバーガー。絶対重たいけどさ!
兄ちゃん、ほら早く!何見てんの? トウモロコシ買うなら買っちゃおうよ!
[繋いだ手を引き小走り、もう片方は屋台を指さして。 歩みの遅い兄を振り返り大声を張る。 さて、財布の中身は、この時だけでどれだけ削れるのやら。 稲荷寿司はお弁当コーナーにあったとか、なかったとか!]
(89) kazanemind 2012/08/18(Sat) 00時頃
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[様々な屋台を見て回り、食べ歩き、兄の財布を軽くする。二人がかりだから順調だった。 ……そんな時、人ごみに見知った背中を発見すれば、 ラルフ達に一声かけてから、駆け寄って。]
……景子っ!
[呼び止めれば、大人になった幼馴染が驚いた顔で振り向いた。]
よかった。やっぱりこっちに来てたんだね。 ……ほら、『お返し』しようと思って。 今日の……ええと、夕方に時間空けられる?
それでね、ゴメン。この村じゃ出来ない事なんだ。 少し手間だけど、あっちで合流できるかな? 場所は……そうだね、大ケヤキの下で。
僕、待ってるから!
[手を振ると、少年の影は人ごみへと混ざりこんで。シメオン達におまたせと走り寄り、次はアレとパスタ揚げを指さした。 お腹いっぱいでも満足するまで、容赦なくあっちこっち遊び回る。]
(99) kazanemind 2012/08/18(Sat) 03時半頃
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―夕暮れ時―
[来る時は使わなかったバスに揺られ、>>86遠ざかる祭囃子を聞いていた。 美味しい物を沢山食べた。シメオンと珍しい物を沢山見て回ったし、兄の食べている何かを一口よこせと、自分の持っているものを一口分押し付けたりもした。フリーダムといえばフリーダム。 それなり満足だった。お祭りに関しては。]
……んー。うん。 本当は何もかもやり残してて、まだまだ足りないって思うけど。 大丈夫、やりたい事は、だいたいこっちかなって。
[少しだけ考えあぐねるが>>86駆け抜けていく緑の木々を目で追いながら。 バスを降りれば、歩みは締尾様の祠へと向かっている気がして 途中で自然と足を止める。]
ん。貸すも何も、だよ? わかってる。僕もちょっと、用事があるから。
[シメオンに笑って>>90首を傾げると、二人とは別の方向へ歩き出す。]
(100) kazanemind 2012/08/18(Sat) 05時頃
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―大ケヤキ―
[日が傾き熱っぽさの和らいだ風が、濃い緑を揺らす。 樹の根元まで辿り着けば、幹に手を置き、 じっと目をとじると、ただ葉の揺れる音を聞いた。
ここで過ごす時間も、きっと最後。 だから、木のぼりの練習をさせてくれ、時に遊び場になった 大切なこの木にも別れを告げたくて。]
……ここも沈んじゃうのか。 宿泊所も、雑貨屋も、祠も、家も……。
[きっと『天国』へ行かずに留まり続ければ、 自分も村と共に、水中で過ごすのだろうと思ったけれど この奇跡が終われば、きっと、留まる理由はなくなる。]
(101) kazanemind 2012/08/18(Sat) 05時半頃
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[緑越しに空を見ると、木漏れ日がチラチラと眩しかった。 ここからでは、一反木綿と出会い、登って枝を折ったあの場所はよく見えない。 不思議な出会いも巡り合わせてくれたよね、なんて 数日前の事なのにどこか懐かしく、死後友達となった妖怪を思い出した。
そうして、]
――……景子?
[しばしの後、幼馴染が姿を現せば 10年前と変わらない少年が、柔らかく笑んで出迎えた**]
(102) kazanemind 2012/08/18(Sat) 05時半頃
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[待った待ってないとか、お祭りは楽しかったとか、 他愛のない話をしながら草の中を進む。 先を歩くのは少年。道案内は勿論、人の入った形跡が全然ない野道なのだから、背の高い草を分ける必要もあった。]
虫さされとか、気をつけてね。 前は容赦なく突っ込んだけど……。今は問題あるでしょ?
[やろうと思えばそんなの無関係に草を歩けるのだろうけれど、今の女の子らしくなった景子は気にかけるべきかなと。 なのにこんな場所に連れてきてしまったのは申し訳なくもある。 苦笑して、暗くなった夜道をかき分け進んで――]
あ、着いた着いた!
(136) kazanemind 2012/08/18(Sat) 22時頃
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[幼馴染は、『お返し』が物質だと思っていただろうか。
木を抜けた先には、自然にできただろう小さな空間があった。 中央には泉と、苔の生えた倒木、 そして――眩い程の、蛍たち。
泉の上部には葉がなく、瞬き始めた星々に見下されている気になれる。 人工の光が存在しないはずなのに、蛍と星のおかげか、 足元がわかるほどに、その空間は明るかった。
少しの間、お気に入りの幻想的な光景を目に焼き付けて。]
『お返し』。……気に入ってもらえた?
……これが、僕の、とっておき。 他に誰も知らない自信があるけど、 僕はもう、何も持ってないから。 これくらいしか、あげられないけど……。
(137) kazanemind 2012/08/18(Sat) 22時頃
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でも、もしかしたらここもダムに沈んじゃうのかな。
[哀しげな色を乗せて、ぽつり。 それが皮切りか、景子を一度見て、顔を伏せる。]
……ゴメン。 突然死んで、かと思ったら10年経って突然出てきて…… ものすごく悲しませただろうし、驚かせたよね。
[悪夢については>>1:123知らなかったけれど、 それに匹敵する程衝撃だっただろう、身近な死は、小学生だった彼女にどれほどの傷を残したのだろうと。]
(142) kazanemind 2012/08/18(Sat) 22時半頃
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でもね、僕は嬉しいんだ。
死んだのは確かに……後悔ばっかりだけど。バカみたいに足滑らせてさ。 景子が帰ってくるタイミングで、こんな奇跡が起きた事。 また、逢えて……話ができた事。 モノじゃないけど……これのお返しも、ちゃんとできた。 ずっと引っかかってたんだよ?
[笑ってペンダントトップを持ち上げた手は――薄っすらと、透明になっていた。 景子がそれに気がつけば、困った顔で首を傾げる。]
大丈夫。……元のかたちに戻るだけさ。
(143) kazanemind 2012/08/18(Sat) 22時半頃
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……景子、ありがとう。 僕を覚えていてくれて。遊んでくれて、――好きになってくれて。
[あの頃向けられていた気持ちには>>4:75なんとなく気づいていたから、最後のひとことを出す時には照れた笑顔を見せる。 本当は、素直な言葉を伝えたかった。 でも、もうその気持ちには応えられないから。 向けるのは想いではなく、感謝。]
僕は、そろそろ行かなきゃ。 ……ほら景子、前向いて。蛍がまた集まってきたよ! 星もよく見えるし……、綺麗でしょ。流石僕のとっておきだろ?
[少し強く押して、泉に向かわせる。 こちらを絶対見させないように。 背中合わせで、弾んだ声で――]
ねえ、景子。 ずっと、ずうっと応援してるからね。
(146) kazanemind 2012/08/18(Sat) 22時半頃
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[幼馴染が振り返った時、 そこには……もう誰も居なかった**]
(148) kazanemind 2012/08/18(Sat) 22時半頃
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――ジェフのもとへ――
[兄貴分はどうしていただろう、 誰かと歩いているのであれば、ほんの僅か孤立した瞬間、ふわりと目の前に降り立った。 少年の体は半透明。そこが人ごみだったとしても、ジェフ以外に姿は見えないだろう。]
ジェフ。 ……やりたいこと、できたよ。
[表情はとても晴れやかで、 兄と和解できた事は伝わるだろうか。]
ジェフのおかげで、この何日か、本当に楽しかった。 昔の……ほら、酒飲もうって約束も果たせたし。嬉しかった!
(151) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[外見も登場もまごうことなき幽霊で、彼は今更驚くか、どうか。]
ジェフはさ……もうひとりの、兄ちゃんだったよ。 たまに本物の兄ちゃんより兄ちゃんらしいと思うくらい。 勉強だって教えるのうまくて、わかりやすくてさ。
[一瞬黙りこんで、 表情は哀しげなものに変わる。]
僕が死んでるって、これで信じれるかな。 もう、あんまり時間がないみたいで……。 ……だから、挨拶だよ。
(156) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[そこまで言って、また笑った。 10年ぶりの再会、そしてきっと、永遠の別れ。 なのに明るく笑えるのは、彼との思い出が同じように楽しいものばかりだったから。]
……さよなら、ありがとう。ジェフ。
僕のこと、忘れないでよ。 もし忘れたら、化けて出てやるんだから!
[顔面をびしりと指さしてやって、 悪戯坊主は、ゆらりと空気に溶けて消えた**]
(160) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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―川辺―
[降り立ったのは村を流れる川のうえ。正確には橋の上だった。 よくここから亀吉に突き落とされたものだ。 思い出して、身を乗り出すと遠い水面を見た。
この川で自分は溺れて死んだ。 けれど溺れる恐怖はあっても、川に対しての恐怖はない。 むしろどこか落ち着いてしまうのは、死に場所だからこそか。]
…………。兄ちゃん、どこ。
[呟いて、両手を広げる。 身体はもうすっかり薄くなっていて、感覚はあるがいつ霧散するか。 人の感覚を辿って移動する事はできたが、 焦りからか兄の居場所が掴めない。
不安な顔で、周囲を見渡した。]
(162) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[空はすっかり暗くなって、そろそろ隣村の花火が上がる時間だろう。 ここからだと楽しみにしていた花火は見えるか、どうか。 何より、――間に合うかどうか。 指先どころじゃない、身体全体の薄さに不安は滲むけれど。]
……、兄ちゃんっ!
[届いた>>163兄の声に、ぱっと顔を輝かせると 消えかけた足で駆け寄った。]
……シメオンは?
(164) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[>>168 抱えられた狐の像。いないという事は同じように誰かに挨拶でも行っているのだろうか、 意外と重そうなのに持ち歩く兄に、思わずくすくすと笑ってしまった。]
え、……あ、うん。 ……夢じゃ、ないよ。僕は死んでるから。
[これは夢だと言っていた兄に、上目遣い。 時間はあまりない。けれど、]
花火……。……うん、行こう!
[諦めかけていた花火はこちらからでも見えそうで、 早く行こうと小走りに前を行く。
身体はやはり薄くて、遠くの闇を透かしていた。]
(173) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[場所を移動して谷のそば。 遠くから聞こえる破裂音に心躍って、 薄い手で兄の手を掴むと引っ張る。まだ、ものは掴む事ができた。]
わ、……!!! すっごい、あっちよりよく見えたりして?
[人ごみのない兄弟ふたりの特等席では、 打ち上がる色彩の花がよく見えた。]
兄ちゃん、あのさ。……ええとね。
[言いかけて、口ごもる。]
(177) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[>>178 声をかけるタイミングが被って、 慌ててどうぞどうぞしかけたけれど、促されれば頬を掻く。]
…………え、と。
[目の前で咲いては消えていく花火。 見れないかもしれないと思っていた、最後の夏の、大イベント。 感動なのか、何なのか、用意していたはずのものが出てこなくて。
かわりに出てきたのは言葉ではなく、兄との思い出と、 透明な涙だけだった。]
……あれ。おかしい、な。 10年、……ずっと、言いたかった事、あったのに。 ホント、どうして出ないんだろう
[名前を呼んでもらえて嬉しかったとか、 夜に零したごめんなさいとか、 伝えたかった事は沢山あったのに。]
(181) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[少年の影は花火も透かして、 身体のあちこちから光の砂が舞い上がって行く。 時間がないのに、なのに。]
……あ、わかった。
[はらはらと涙を零しながら。 この兄を相手に、今更、長く長く言葉は必要なかったんだ。]
(183) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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――……兄ちゃん、ありがとう。
[泣き笑いと、ありがとう、それだけ。 それだけで全部伝わると、そう思った。]
(184) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[頭を撫でられた、その手は途中でするりとすり抜ける。 けれど最後に、誇りだと言ってもらえた。 嬉しくて、嬉しくて、また涙がでるけれど。]
そんな事ない。僕だって、兄ちゃんの弟でよかった。 幸せだった。
大好きだよ。 ――幸せになってね、ラルフ兄ちゃん。
[笑顔は、夜空の花と一緒に、消えていった**]
(188) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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