44 【game〜ドコカノ町】
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[病院の6階にぼんやりとたってあたりを見渡す]
ここは病院?
自分は ここの患者?それともスタッフかな
……。
[窓の向こうに視線を定め、ポプラの方を振り向けない。
姿を見たら、中にいるものが襲ってしまいかねなかった]
ポプラ様も、外側に置かれていると思った事がありますか?
……私も、もしかしたらあるかも知れません。
『出てこいよぉ、 ぉ!』
―――!?
もしかして、それってあの黒髪ヤニクの名前!?
まさか、ドナルドさんも、仲間なの?
なのに、争ってるの?
…勝者は、一人、だから、か。
病人かも
なんだかさっきから頭の中に声が響くもの
[ふらりとして頭にてをやる]
あれ?
[顔にペタペタと手を当てて]
なんだろう?自分、被りもの被ってる
[セシルを理解しようとするナユタには、
やはり優しいな、と、僅かに苦笑を浮かべる。
そんな優しさは、とてもじゃないけど持てないから]
――そう、だね。
あるよ――それは人から見たら、どうってことないことだったりするかもしれないけれど
[家族、という枠組みがないのが外側なのだとしたら。
きっとそう。
志乃が振り向かない理由は知らぬままに答え]
志乃も?
どんな人にも、きっとあるんだね……
頭重くて動きにくいけどはずれないし
[ゴツゴツした顔を手で探る。引っ張ってみると]
いたいっ!
どういうことなんだ これ
…こういう病気か
しかしなんか猟奇的な声
この声が自分の心の声とかだったら
自分はかなりイカレタ人間なのかもしれないな
[はぁ と大きく溜息]
とにかく自分の病室か捜すか
[自分の服をみわたして]
えっと…これが寝巻き?寝巻きにしては
なんというか これってお雛様とかがきてるやつに
似てるけど、自分何なんだろう
[途方にくれた声をあげた]
戻りたいと思うのは、自然な事なのだろうと思いますよ?
[後ろで聞こえたナユタの声にはそう返す。]
セシル様も、理解を得るのを度外視していた節があります。
[例えば、『ここでしか生きられない』、そんな感覚を]
[階上からなにか騒がしげな音が聞こえてくる]
あれ、誰か7階にいるのかな
ちょっと覗いてみよう
…わたしは誰 ここは何処…いや病院はわかってる
とか聞いたらひかれるだろうな
[困ったな…と呟きながら階段を昇る]
レティーシャさんも来た……
[レティーシャはドナルドに加勢したりするのだろうか。
ヤニクはレティーシャの声に耳を傾けるのだろうか。]
[階段をあがると少女がなにかお願いしていて]
おねがい?
いったいなんのお願いなのかな
というか乱闘中ですか
ここ病院だよね
[わけがわらからず階段の踊場から廊下に出れる気はしなかった]
大男が斧ふりかぶっていたり
赤いフードをきたコスプレの男がいたり
…いやなんでしょう?
ここなんかあぶない特別施設?とかなんとかですか
[その場にしゃがみこみたくなった]
カミジャー!?
[階段の踊り場にカミジャーの姿を見つけて声をかけた。]
うん、ここは病院だよ?
――――…生きてる時の、記憶が無いの?
どんな人にも、有り得る。
[誰もがそれぞれ見ている世界で、上手にそこに居られない。
だとしたら]
この『ゲーム』、皆様に関わりの深い場所や、
自宅が繋ぎ合わされて舞台になっています。
……何か不思議な感じがしますね。
[カミジャー とどこからか声がかかる]
えっと カミジャー?
私のことですか?
[人差し指で自分をさす]
えっと 美人のお姉さん 私の名前はカミジャー?
神寺屋ですか?
ああ、やっぱりここは病院
[すこしだけほっとして、続く言葉に声を失う]
---生きてる時っ?! えっえっ えっと
カミジャーに返事しようとした丁度その時。
[ひやり、とした感覚が首筋を撫でた。
振り返れば、其処には自分を殺した男の姿―――…。]
出てきた…。
生きていたとか、まるで今は死んでいるような口ぶりですが…
[綺麗なこの人も少しおかしいのか
それとも本当にここはあの世で自分はこの病院で死んだのか]
出てきた?なにが?
[困惑したまま目の前の女性が見つめる先をみる。
先ほどの赤いパーカーのコスプレ男の姿。なんかでてきているのだろうか・・・黒い髪だったか今変化したかどうかなんて、そこまで注意深くみていなかったのでわかりません。]
くそっ、腹抱えて笑いやがって!!
ー回想・19階ー
[和図は自分の姿を見るヨーランダ相手に顔を真っ赤にして地団駄を踏む。]
アーンとか言うな、アーンとか!!!
いや、確かにあそこのハンバーグは美味かったけど!!超美味かったけど!!
[和図はなんだか悔しそうな顔。]
つか、ライトニングを紹介したのは……!いい、オレサマセシルを探してくるっ!!
[和図はふてくされたように病棟の方角へと歩いていく。ふてくされたような仕草だったのはヨーランダの言葉に説得力があったから――]
―回想終了―
死んだとしたら…自分は畜生道に落ちたとか?
自分はそんなに悪い人間だったのか
[とか何となく納得してしまってドヨンと落ち込みそうになる]
…えっと じゃあ あれが地獄の鬼で
[ドナルドを指差して 残りのレティとヤニクを指差し]
刑罰をうけている亡者ですか?
[なんとなく状況的に納得できるとか考えていた]
たぶん、きっと。
そこだけは自分の場所だと、思えるところだったの、かな……
[志乃の言葉にすこし考える。
あんな自宅でも、やはり"自宅"だとは思っていたのだろうかと]
――現実には、足を運ばないような場所も、あったし……
それも、なにかの縁だったのかな。
―――…ごめん、私あまり仏教のことはよくわかんないけど、そう見えちゃうよねっ!
[カミジャーに振り向いて同意した後に視線を戻して。]
何で自分からナイフを差し出すの…?
どういう御事情なのか申し訳ないですが
自分にはなんにもわからないのですけれど
言っている割にはあんまり楽しそうにはみえない
…ですよね
[鬼や亡者らしき者たちにみつからないように隠れたままヨーランダに声を掛けた]
―現在・19F―
ちっきしょー、開いても開いても同じ部屋に見えるぜ……!
[しかし、和図はふと、立ち止まると]
もしかして、これ、オレサマ同じ所行ったり来たりしてね……?
[和図は試しにコインを床に一枚置いて、隣の部屋の扉を開ける。]
楽しいワケないでしょうに!
殺し合いしてるんだから!
[見ている事しかできないイライラ感から、カミジャーにくってかかるようになってしまった。]
…あれ?でも?
楽しそうな声は…
[ こちらに食って掛かるようにすに口篭る
美人って怒ると怖さ増すよね
心の中でおもっただけ]
[ポプラの言葉に頷いた、その頃、
どこかで静かに開いたエレベータ。
知らず知らず、訳も解らずぴくりと反応する]
……
[動かないのは、まだ少し足りない、そんな気がしたから]
[志乃がなにかに反応したのに首をかしげる。
きょろりと周囲を見れば、
誰もいないのに開いたままのエレベーターが見えて]
……
[なんだか恐くて。
いっぽ後退る。
明滅を繰り返す明かりが、さらに恐ろしく見えた]
[なんだか、すべてがきしみをあげているような気がして。
怖々、周囲をうかがっている**]
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