人狼議事


182 【身内】白粉花の村

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おや、煙草は嫌いですか。

[取り出そうとした手を止めて、突き付けられた煙草を肩を震わせて受け取り、そのまま口へと含む。微かに俯き、ゆっくり、少しずつ肺へと送り込みながら]

(……少し、喋りすぎましたかねぇ)

[吐き出した煙を見つめ、ぼんやりとそんな事を思う。そう言えばいつぞやも確か、同じ事を思っただろうか。
――どうにも喋りすぎてしまいますね、なんて。常ならば、こんなに自分の事を話す事などしないと言うのに。
しかしその理由など、考えるだけ"意味が無い"と捨て置いておく。いつにも増して饒舌なのは、余程機嫌が良いのだろうか、と適当な結論だけはつけておいたけれど]

(………、まぁ、いいか)

[どうせ、嘘を混ぜてしか無いのだし。彼にこの、歪んだ心の内を晒す気など、更々無いのだから。

深く息を、肺に溜まった煙を吐き出しながら。顔を上げてチラリと彼の顔を見て、手にした火の付いたままの煙草を向けてやれば、彼はまた怯えてくれるだろうか。
――そうして、そのままその頬へと触れれば。顔を近付けて掠めるように、唇に触れてやれば。
煙草の匂いと共に掠めた、きっと不意打ちになるであろう口付けは――果たして成功しただろうか]


【人】 奏者 セシル

[身を引こうとした時に握る強さを増した手>>44に、にわかに目を開いた。
胸の内の汚いわだかまりを散々ぶちまけた後でも、拒絶されるどころか縋られていることが、未だに信じられずに。

――これじゃあ、形振り構わず逃げ出すこともできない。
自分でも絶対に許せないけれど――それでも今手を離されたら、そのまま身を引いて踵を返してしまいそうだった。
引き止める意思を持って回された腕に、救われたのか、責められているのか。


目元に触れた唇がじわりと濡れる感覚と、僅かに動く表情と。
反射めいて返された反論>>45の説得力なんて無いに等しくて、いっそもう、その言葉に触れてやることはしない。]

……僕だって、知るか。

[俯いて見えない唇から落ちた湿っぽい声に、咄嗟に言葉を返した。
先から繰り返した言葉の応酬は、ままならない今の状況には、無意味としか思えなかった。]

(46) 2014/07/04(Fri) 22時頃

【人】 奏者 セシル

[顔の間に割り込んできた弟の腕に僅かに身を引きながら、自分の行為を拒むように当てられた袖を見る。
繋ぎ止めるような動きを見せるくせに、いざ近付けば押し返される。そのことが腹立たしくて、それよりも何よりも、今はただ、不安を煽った。]

…どっち、なんだよ。

[――ごめん、と。
何へのものかも理解らない先の謝罪は、結局は自分を拒むものだったのかと。
ここまで暴かれて、恥を晒して。腹の内だって、とっくに知られていて。
それでも身体に染み付いた未練は、執着は、未だしぶとく燻り続ける。]

……それなら、いっそ突き放せばいい。

[もしもそうされたのなら、酷く傷付けられた自尊心のままに、金輪際弟に近付くことなんてできなかったかもしれないのに。
弟はどうなのか、何より自分が、望んでいるのか、いないのか。
それさえ理解しないまま、目元を覆う腕を掴んで、緩く引いた。――無理やり引き剥がすほどの力は、とうてい込められなかったけれど。]

(47) 2014/07/04(Fri) 22時頃

【人】 奏者 セシル

嫌なら嫌で、……良いのなら、良いで、
……おまえが、そんなだから。

[――こうして離れられないままなのだ、と。
身勝手な理屈で、責めるように吐き出した言葉は、けれど震えて掠れた。
朱くなった目元を見ながら肩に手を当てて、引き寄せていた身体を、再び押しやって。]

――だから僕までもが、こんなところまで来たんだろ。

[泣きそうな声に反して、瞳はすっかり乾いていたけれど。
喉の奥からこみ上げる惨めな言葉を、無理やり堰き止めるように、一度噛み締めた唇を、弟の歪んだ口元へと寄せる。
先の口付けの延長と考えれば、児戯めいても取れるそれは、けれど今の自分達がするには、あまりに歪だろう。

受け入れられるとは、はなから思っていなかった。
例えば不意をついたのならば、その唇の端に噛み付くことくらいはできただろうけれど。

――それでももしかしたらその感触は、初めてのものではなかったかもしれない。
けして自分を受け入れることのない弟を、唯一の捌け口を、なんとか繋ぎ止めようと。
その為ならきっと、何だってできたから。]

(48) 2014/07/04(Fri) 22時頃

[煙草を拝借した時の相手の表情は愉快だったけれど、その後に見せた自分の痴態に眉を寄せる。
零れる失笑に苛ついて、取り敢えず睨んでやった。――それに効果があるとは、とても思えなかったけれど]

……あんたの趣味が合わんだけだ。

[咳き込む口元を拭いながら、せめてもと言い訳を重ねるけれど、実際の所を言う気にはなれない。それに言及したら、先の行為を思い出してしまいそうだ。
ち、と。ひりつく喉を押さえながら、また一つ舌打ちを落とす。

ぼんやり煙を見つめる姿を横目で見て。こいつはこんなに話す奴だっただろうかと、どうでもいい事を考えてみる。あちらでにこにこと話をしている時は、もっと壁があったように感じたけれど]

……ふ、

[小さく吐息混じりの笑みを零して。取り払われた壁の無意味さに哂う。
言葉を重ねられれば重ねられる程理解し難くなっていくというのに、妙に饒舌になるものだから始末に負えない。まあ、勝手に一人で話して意見を求めない分、此方は楽だけど]


おい、なにを――、

[火の燻る煙草を向けられて、思い切り顔を顰める。これ以上消えない傷はごめんだ。しかも顔だなんて、冗談じゃない。
そんな思いでもって避けようとすれば、頬に手が添えられて。振り払おうと手を動かす直前に近付いてきた顔に、ぱちりと瞬いた]

は?
……っん、

[不意打ちの口付けには、間抜けな声と、小さく吐息を洩らす。
最初は状況を理解しきれず、ただ目を見開いて、信じられないという様に相手を見た。
――今更そんな事をしてくるのか、と。呆然と考えて。あまりに驚いたものだから、抵抗する事も忘れて、ただ苦いその口付けを甘受する。(先程まで吐き出されていた煙の味がして、顔を顰めはしたが)

……とはいえそれも少しの間の事で。すぐに我に返れば、その体を押し返した。そんな抵抗、彼には無意味かもしれないけれど]


(……噛みつかれるくらいの覚悟はしていたんですけどね)

[ポツリと胸の内にそう零しながら、聞こえてきた間抜けな声に目を細める。
そうは言うものの、噛みつかれでもしてきた日にはそれ相応の報復はしてやるつもりだったのも確かだが。

小さく息を吐きながら、火を向けた時の顰められた顔を思い返せば、どうにも愉楽を感じざるを得ない。
火の燻るその煙草を、自分の顔に、或いは傷にでも押し付けられると思ったのだろう。
――まさか、まさか。痛い思いをさせるつもりはありせんよ――"今は"。

触れた時間はほんの僅かな間だけれど。押されて僅かに離れた距離に、クスリと笑い。
押し返してきた手を掴み、カタン。小さな音を立てて立ち上がり、身を屈めてもう少しだけ深く唇を押し付けてみようと顔を寄せれば、彼はまた更に抵抗しただろうか]

――喉。痛みますか。

[顔を離し、先程から幾度か喉を抑えている彼にわざとがましくそう尋ねる。
心当たりなんて、それこそあり過ぎる程にはあったけれども。それでも素知らぬフリをして、不思議そうに首など傾げてみせながら。
――きっと、この一言がまた、彼の不信と苛立ちを煽る事を期待して]


[手にした煙草はそのままに、寸刻その髪へと髪を指を絡ませようと手を伸ばす。揺蕩う煙がその髪を撫でるのを、彼は嫌がりでもするだろうか。

そのまま距離を取ると、棚からコップを取り出し水差しから水を注ぐ。先程酷く吐いていたし、そろそろ水でも飲めるだろうかと。
小さな音を立て、彼の目の前にコップを置いて、チラリ。持ってきた果物の籠へと視線を寄越す]

食べませんか。腹が減って。
……君が食べないと食べにくいんですよ、これ。

["一応見舞いの品ですし"、なんて不服そうな溜息と共に、何とも自分勝手な要求を押し付ける。そろそろ麻痺してきた空腹に、げんなりとした顔を浮かべながら。
食堂に行こうにも、この空腹では持ちそうにない――いい加減、動くのも億劫だ。
たかだか葡萄を二粒食べた程度では、それが癒されるわけもなく。

椅子に腰掛け机に肘をつき、そして見舞いの果物達を軽く指で指しながら。来訪者にしては酷く尊大な態度で、部屋主の顔を見つめた]


うん、そうだね。
みんな……頑張ってる。

[その頑張りが報われているだけ幸せなんだよね、と言い掛けて折角楽しい雰囲気なのに、こんなことを言うのは無粋だと口を噤む。葡萄酒をひとくち飲めば、満足げに頷いて。やっぱりウイスキーよりも葡萄酒だね、と誰に言うでもなく呟いた。グラスからふんわりと漂うアルコールの香りを感じ、マリーはどうしているだろうか、と宙を見つめて。]


――ねぇ。
クシャちゃん、いつまでわたしを子供扱いするつもり?

[ふ、と思い出したように猫耳の彼に問う。これから身体が成長していくのに彼に子供扱いされるのはなんだか複雑な気待ちで。もっとも、彼自身は子供扱いしているつもりはないんだろうけど。心の内を全て曝け出せとは言わない、ただほんの少しだけ頼ってくれてもいいのに、なんて思ったりもして。]

(――見た目が大人なら、何か違ったのかな。)

これでも大人なんだもん……。
気を遣って貰うより、頼られたほうが嬉しいんだよー?

[無理にとは言わないけどさ、と続ければパフェ用のスプーンで苺をひとつすくって以前に彼が医者へやったようにあーん、と言いながら差し出して。]

なんちゃってー。えへへー。

[そのまま、楽しそうに彼の真似をして呟いた。]


[自分の事を子供扱いされたのが不機嫌なのか、拗ねているようにも見えるレティーシャ()を見てそんな事ないよ、とニヘラと笑って返した。ただ、背の小さい大人の人、としか見ることが出来なくて]

ニハハ、そういえば葡萄酒なんだけど前に持ってたの僕ちょっと飲んじゃったんだよねぇ。運んだ時も丁度この三人だったっけ

[ふと前に居た病院を思い出す。最初に出会ったのはレティーシャであって、葡萄酒を一緒に運んだ時に朝顔を肩車して。そういえばそんな状況になる前に一緒に居たマリーは今元気してるだろうか、とか思いつつも]

大人扱いしてるよ?ただ、大人にしては背が小さくて可愛らしいにゃー

[いつものように、軽く笑うと頭をくしゃりと撫でた。本当は朝顔にも撫でたかったが少し距離が遠かったので無理だろう。後で肩車でもしてあげようかなとか考えて今回頭を撫でるのは断念した
頼っても良いんだよ?と言う彼女には自分の醜い所を晒す事が出来ず、同性の友達の方が良いよなぁ…と思っていた。それで一番最初に思い浮かんだのは自分の部屋で泣きそうになった自分の話を聞いてくれたくすんだ金髪の彼であったが、それはすぐに振り払われた]


(…独りよがりだもんなぁ、恥ずかしい)

[差し出されたパフェには少し驚いたが、白が多い所から普通のソフトクリームと認識出来、躊躇わずに一口貰った]

ニハハ、冷たくて美味しいね。じゃあ、僕もおすそ分け

[そう言うと自分のチョコレートパフェからひとすくいして、レティーシャと同じようにあーん、と差し出した]


【人】 奏者 セシル

[掴んだ袖>>49からじわりと滲む冷たさに、思わず眉を寄せる。
カーディガンとシャツとに阻まれて、その最下層にあるはずの体温は伝わってはこない。おまえの中身は冷え切ってでもいるのかと、あり得ないはずの思考は否定しきれずに。
自ら引くような動きに合わせて、不快にすら思える冷たさの上から、その腕を握り込んだ。]

………あ、

[自分が悪いのか>>50、と。
諦めたようなか細い声に、思わず言葉を詰めた。必死で責任を押し付けようと動いていた口は、そのまま緩く結ばれる。
動かないことに却って違和感を覚える表情からは、変わらず何も読み取れないままで。]

……違う、

[咄嗟に落とした言葉は、口にしてから後悔した。思考なんて、まるで役に立ちやしない。

――全てただの責任逃れだと。ひたすらエゴを、自己満足を押し付けて、そうして縛り付けたのは、他ならぬ兄である自分だと。
自分ですら理解しているのだから、散々それを 拒絶してきた弟が、気付かぬ筈がないだろうに。

望むまま、願ったまま、"可哀想な子供"に仕立て上げられた弟は、それこそ自分の望んだ存在のはずだった、――けれど。]

(51) 2014/07/05(Sat) 01時頃

【人】 奏者 セシル

…くそ、……っ、

[優越感も何も、あったものじゃなかった。
口にした言葉が戻ることもないし、撤回するつもりもない。そんなこと、未だに主張し続ける自尊心が、許す筈がない。]

――惨めなのは、
おまえを、こんなにしたのは。

……、僕、だろ。

[拒否されることなく接近を許した唇と唇の間で、呼気混じりに吐いた言葉は、そのまま冷えきった部屋の空気に溶け込む。]

(52) 2014/07/05(Sat) 01時頃

【人】 奏者 セシル

[ゆっくりと寄せられる身体と、力なく引かれた髪を、意識の隅で捉えながら。
腕を離した手を寄せられた頭の後ろへ回して、抱え込むように唇を重ねる。

髪に触れられるのは好きではない。力任せに引きちぎられたことも、記憶のどこかにある。
――だからこそ、慣れとも、諦めとも取れる往生際の良さは、やはり異常に思えて落ち着かない。
いっそこのまま有耶無耶にしてしまえたら良いと、そんな願いは浅はかだったと、そこで知る。]

…っ、

[知らぬうちに慣れた手順通りに、ゆるりと唇の淵を辿ってから、拒否が無ければ割って入ろうとするけれど。
いっそそのまま、常より強い力で舌を噛み切って気道を潰してくれたなら良いのに。
喉に残る鈍い痛みを今更思い出しながら、乾き切って痛みすら訴え始めた目を伏せた。]

(53) 2014/07/05(Sat) 01時頃

――っは、

[押し付けられる唇に短い吐息を洩らす。屈められる体をぐっと押して、必死に顔を背けた。
――気持ち悪い。やっと落ち着いてきたというのに、これでは全て無駄じゃないか。
再び震え始める体を自覚して、浅く浅く息を吐き出す。呼吸の数が増えて、疲弊した喉からは酷く頼りなげな音が洩れた]

……う、るさ、い。
関係無い、だろう。

[離された顔にやっと安堵し、口元を覆って。
態とらしい質問には吐き捨てる様に答え、俯いたまま眉を寄せる。そうして、ともすれば再び痙攣を始めそうな胃袋を押さえ、必死に嘔吐感と戦った。
もう少し長く口付けていたならば、彼の口にそのまま吐き出していたかもしれない。それはそれで面白かったかもしれない、とは。流石に思えなかったけれど。

――きっとこいつは、全部分かって聞いてきているのだろう。この喉の痛みの意味も、それを口にしたがらないわけも。分かって敢えて、自分に口にさせようとしているのだろう。
嗚呼、腹立たしい。これじゃあどちらにしても、全て彼の手の上で踊らされているだけじゃあないか]


やめろ、よ。
……臭いがつく。

[煙草をそのままに絡められる指に、酷く嫌そうな顔をしてみせる。髪についた煙草の香りは、中々取れないというのに。
――その臭いがする度に、彼を思い出してしまいそうで。出来る事ならこれ以上は、そんな物は作りたくはなかった。ただでさえでかい傷を負ってしまっているのだから。

彼の持ってきたコップには視線だけをやった。そして手に取るでも無く、何を言うでもなく、小さく息を吐く。正直な所、喉は乾いているけれど。……けれど彼に施される物なんて、口にしたくもない]

勝手に食ってろ。
――あんな事をする奴が、変な所で常識的なんだな。

[は、と。馬鹿にする様に鼻で笑って、くしゃりと顔を歪めた。
忘れようとするのに、自分で掘り返したんでは笑い話にもならない]


もう、いい加減満足しただろう。
それを持って帰ってくれよ、

[口元を押さえたまま、不明瞭な声で言葉を紡ぐ。
いつまで苦しめるのかと、非難の視線を向けて。けれどすぐにそれが意味の無いものだと気付けば、ついと視線を下ろした。

尊大な態度には、今更怒りも湧かない。けれど勿論それを歓迎するつもりも毛頭無いから、此処らで退出してもらおうと、再び扉の方を指し示す。
――果たして彼が、このまま素直に部屋を出て行ってくれるものか。到底、そうは思えなかったけれど]


……"あんな事"?
さぁ、"どんな事"ですか。

[馬鹿にしたような一言に、目を瞬かせてとぼけてみせる。その後くしゃりと歪んだ顔には、思わず苦笑を漏らしはしたけれど。
――折角、口にしないでいてあげたんですけどね。
殆ど空気を震わせずに呟いたその言葉は、果たして彼には届いただろうか。届いても届かなくとも、医者は小さく肩を震わせて笑っただろうが]

あんまり邪険にされると傷付きますよ。
…"さっき"はあんなに素直だったんですけどねぇ。

[懐の携帯灰皿に灰を落とし、短くなってきた煙草をまた口へと咥え、近くのタオルで手を拭い。態々言葉を強調するように揶揄ってやる。素直もなにも、力で無理矢理ねじ伏せて、有無を言わせずそうさせていたのは――他ならぬ自分なのだけれど。

チラリ、と愉しむように相手の顔へと視線を向けて、おもむろに傍らの籠の中に入った桃を掴む。
置いたナイフで皮を剥きながら――彼はまた、怯えるかもしれないけれど、そんな事は気にもしない風に溜息をひとつ]


そうそう、2階でお話したんだよねぇ。
――ん?クシャちゃんって成人してるの?

[葡萄酒を飲まれたことは構わないけれど、彼が未成年なら小言のひとつは言うべきか、と考える。すぐに自分自身も禁酒の言い付けを破っていることを思い出して、未成年でも見逃そうと考え直したが。]

もー!
そのうち身長だって伸びるし、ぼん、きゅっ、ぼんになるんだからねー!
なんたって大人だからね!

[いつものように頭を撫でる彼に、負け惜しみのように言葉を投げ掛け口を尖らせる。大人の女と脳内で思い描くのはマリーの姿で、もう少し治療が進んで時が経てば、自分だって彼女のようになれるのだ、と確信して“今は”まだ真っ平らな胸を一瞥した。]

ふふー、ありがとー!


[お礼を言うと差し出されたパフェを貰い、彼の笑顔に視線を移して。いつも笑っている彼の顔は何だか仮面が張り付いたみたいだ、と目を伏せた。マリーが何度か言った『似た者同士』という言葉を思い出す。彼女もまた彼の笑顔に違和感を抱いたのだろうか。
それならば、彼の仮面の下を――彼の素顔を見たことのある人はいるのだろうか。本当の彼が見たい、そんな欲求が心にじわりと広がる。彼が隠す素顔と本心はどうしたら見せてくれるだろうか。隠されれば隠されるほど、執着心は増して欲望の色は黒く濃く染まっていった。いっそ、その仮面を己の手で引き剥がせないだろうか、と思考を巡らせて。]

――やっぱり甘いものはいいねぇ、

[感情を隠すように言葉を述べれば微笑んで、そっとスプーンでそっと下唇をなぞった。]


(…我ながら、酷い執着ですね)

[胸中の呟きと共に、微かに自嘲じみた笑みを浮かべ、ペロリ。先に触れた味を――その時の彼の顔を思い返すかのように唇を舐める。震える身体に浅い呼吸に。嗚呼さぞかし自分は憎まれているのだろう、忌まれているのだろうと笑いながら。

髪に着いた煙草の匂い。部屋にも僅かに残るであろうこの匂いに、また自分を思い出して苛まれてくれるのだろうか。
――元々、一つの事に酷く執着する性質でありはするのだ。今回はたまたま、その対象が"彼"だっただけで]

(まぁ、やめる気も治す気もありませんけど)

[欲しい物が手に入らない事など慣れている――分かりきっている。
ならばいっそ、無理矢理奪い傷付けて、決して逃げる事の叶わぬくらいに縛りつけてやればいい。
そうして得たものが例え紛い物なのだとしても、そこに違いなど――きっと無いに違いないと。
今迄だって、ずっとそうしてきたのだから。そしてこれからもきっと、そうしていくのだろう。
――自分はこれしか、やり方を知らない]


…そろそろ空腹で苛ついてきました。
痛い思いをしたくなければ、食べて下さい。

――あぁ、それとも。
食べれないのなら、食べさせてあげましょうか。

[微かに感じる苛立ちを隠す素振りすら見せず。にこりと笑い立ち上がると、摘まんだ桃の一欠片を彼の口へと近付ける。
そのまま桃を口にすれば、自分もまた別の一欠片を口にしただろう。
彼が桃を口にしないのであれば、医者は笑みのままに顎を掴み、その喉の奥へ無理矢理ねじ込むくらいはしたかもしれない]


【人】 奏者 セシル

そんな事まで、…僕に聞くのか。

[間近でかち合った視線>>55と、思考を放棄したかのような問い掛けに、疲れた声音で問い返す。
誰が悪いのかなんて、そんな判断まで預けておいて。そうして決めてやったとしたら、それに従って素直に自分を責めるとでもいうのか。
そんなの、余りに惨めで、――遣る瀬無い。

――憎まれたい訳じゃあないのに、と。
虫が良すぎるとは知りながら、そんな今更な思考を低く呟いて、それから僅かに首を横に降った。]

自分で決めろよ、……それくらい。

[それでも弟の中ではとっくに答えが出ているはずだと、突き放すような言葉を、滲んだ声で告げる。
選択権を投げ返すその行為に含まれた、先の傲慢な願いは、自分でも自覚することはなかったけれど。]

(57) 2014/07/05(Sat) 03時半頃

【人】 奏者 セシル

…ッつ、!

[容易く侵入した舌にすぐに歯を立てられて>>56、その鋭い痛みに顔を顰めた。ぶつりと切れる音を、耳の内側から聞いて。
噛み切るには至らない緩い暴力に、それでも反射的に身を引き掛ける。

自衛なのか、悪意なのか。吐き出される言葉を含めて"口の悪い"弟に傷を付けられるのは、きっと初めてではなかった。
――些細な傷を残して抉ってゆくのが、この子供は妙に上手い。]

……、いい加減にしろよ、

[それに素直に痛みを感じながら、けれど未だ反抗されることには、僅かに安堵も覚えながら。
元よりそれ以上傷付ける意思はなかったのか、自分と同じように一度退がった顔に向けて、咄嗟に叱責を吐く。
今度は相手から塞がれた口に、最後まで言い切る事はなかったけれど。]

(58) 2014/07/05(Sat) 03時半頃

【人】 奏者 セシル

[僅かな動揺を越えて、凝りもせずに乾いた口腔を探ろうとするのは、もはや条件反射に近い。
再び拒否されるか否か、今では予想すらできなかったけれど。

――それでもせめて、受け入れられたとしたら、多少は報われるかもしれないのに、と。
道徳的とは言い難い行為を仕掛けながら、救いを求めるような心地で目を伏せた。

どのみち応えられたのならば、その後自分がどうするか、そんなことだけは理解りきっている。
せめて表面上だけでも優位に立とうと、追い詰めるように身を寄せて、後頭部に回した腕に力を込めて。

――思考だけは嫌に冷え切っていて、別にそれを望んでいる訳でもないのだけれど。
それでも他の手段なんて、なにひとつ浮かばなかった。]

(59) 2014/07/05(Sat) 03時半頃

【人】 奏者 セシル

……は、
おまえが、それで良いのなら。

[結局投げ出された結論>>60に、わざと呆れたように溜息を吐いてみせながら、――断言されない答えには、確かに安堵した。
おまえが悪い訳ではない、と。
そう弁護してやりたい衝動は、弟からの憎悪を忌避する思考に掻き消される。
全てを弟に押しやって、自分ひとりが悦に浸ることもできたのだと、そこでようやく思い至ったけれど。
気付いた後でも、その選択をする気にはならなかった。

反省の色を見せない瞳>>61を見ながら、首をゆるく傾けて口付けを深める。
結局定まることなく巡る思考は、意識を弟にすり替えることで、無理やり振り払おうとしながら。]

…っ、ガーディ、

[僅かに空けた唇との隙間に、名前を呼ぶ声を落として。自分よりも短い髪に、指を差し込んで緩く撫でて。
恋人の真似事のような、それよりも性質の悪いこの行為に、けれどありきたりな衝動は伴わない。
自己顕示欲だとか、承認欲求だとか。そんな自分だけの願望達が、弟との会話で揺らぎ掛けた自身の存在意義が、――僅かでも満たされる、はずだったのだけれど。]

(62) 2014/07/05(Sat) 06時頃

【人】 奏者 セシル

……っな、

[手応えを感じられなかったのは、突然傾いだ弟の身体のせいか、それとも自分の精神状態のせいか。
どちらにせよ、頭を伝って落ちた腕に気付けば、咄嗟に手を伸ばして、崩れる身体を支えた。小柄な身体に腕を回して、蒼白な顔色を認める。]

………、悪い、…辛いか。

[今の弟が、とうてい健全とは言えない状態なのは承知の上での行為だったけれど。
それでも確かに感じる罪悪感に、今更とは知りつつ謝罪を落とす。
抱えるようにして引き上げながら、静まり返った室内に視線を巡らせた。

一角にだけ奇妙な空気を残したこの場所に、これ以上留まるのは気が引ける。
何より常の発作ならば、そのまま部屋に戻して休ませてやるのが一番だと。
どうせ話などろくに頭に入らないだろうと、そう自己完結させれば、当事者へと再び目を戻した。

歩けるのならば手を貸して、無理ならば背に負って。そうして移動する旨を、抑えた声で告げる。
肯定されれば、もしくはめぼしい否定が無ければ。そのまま弟を連れて部屋を離れるだろう。

にわかに医者として回り始めた思考の中で。
――いつかは置いていかれる、と。そんな仄暗い不安が、再び顔を覗かせはしたけれど。]

(63) 2014/07/05(Sat) 06時頃

セシルは、ガーディに話の続きを促した。

2014/07/05(Sat) 06時半頃


う、るさ、い、

[癇癪を起こす寸前の様な声音て、つっかえつっかえ言葉を口にする。
……もう、何も言わないで欲しかった。自分でも、言わなければ良かったと思っているのだから。

思い出したくない光景がチラチラと脳裏に浮かんで、険しく眉間に皺を寄せた。
ふるりと頭を振って、どうにそれを頭から追い出せば、自嘲とも失笑ともつかない笑みを零して、睨み付ける気力も無く俯く。
――素直、だなんて、笑わせてくれる。力にものを言わせて従わせただけなくせに。

取られたナイフには、ぴくりと小さく震えて。一瞬詰まった息を、どうにか深く吐き出す。
彼の一挙一動に支配されてしまう自分を自覚すれど、だからといってどうする事も出来ないのだ。

それこそ"素直"に許しを乞う事が出来れば、幾らかはマシになるかもしれないけれど。残念ながら、それが出来る性格なら、最初からこんな事になってはいない]

く、そ……。

[痛い思い、と彼が言えば、泣きそうに顔を歪めて]


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