人狼議事


151 雪に沈む村

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 小悪党 ドナルド

―回想・工房―

[種火の話をした後か前か。
男はドワーフに切り出す。]

なぁ、爺さん。
頼みがあるんだが…

[言いながら、ぽり、と首の後ろを掻く。
それから前へと差し出した掌に、深紅の鱗が数枚、乗っていた。
男の掌の上で、鱗はぐんと本来のサイズに戻る。
男は片手で悠々と支えているが、一枚一枚が軽く鉄板のような代物である。]

こいつで、ガキどもに、ブーツでも作ってやってくんねぇか?

[長く付き合いのあるウォーレンは知っているだろうが、男の鱗は、男自身の炎を使えば鉄のように鍛えることができる。
冷めれば牛革の様な手触りになるが、そこには悪しき物を打ち払う加護が宿り、また優しい温もりを生むのだった。
男の意思を伴わねば鱗は剥がれ落ちることはないが、気まぐれな男がそれを提供することは珍しい。
炎への耐性も高いため防具にも適しているのだが、滅多なことでは提供されない、貴重な物である。]

(7) 2013/11/24(Sun) 14時頃

【人】 小悪党 ドナルド

いや何…
今年は、あいつ、トニーとギリギリまで遊びたいだろうからさ。
多少でも、な。

[あいつ、が指す相手は明白だった。
男はあの龍の“子供”を、何とはなしに気にかけていたのである。
断られてしまえば無理にとは頼まないが、そう大変な作業でも無いはずだ、引き受けてくれることを期待した。

余りの鱗は好きにして良いと言えば、報酬代わりになったろうか?]

(8) 2013/11/24(Sun) 14時頃

-春-

『お嬢様は、再び雪解けの季節を歩いていました。
それは現実の事かもしれませんし。夢かもしれませんし。
夢か現か、定かになるのはもう少し先の話です。
安らかに眠るお嬢様の口から、僅かに涎が零れておりました。』

――…それで、このお店のキノコのスープはまるでカプチーノのようにふわふわと美味しかったのですわ。
今は……そうね、春ですから茸よりかは…薺や芹の方が美味しいかもしれませんね。

『お嬢様は再びピエールの店に訪れていました。
けれども、今度はお嬢様一人ではありません。
一年前の約束通り、お館様と爺を連れて。
会わなかったこの一年の間に、料理人はまだ一段と腕を磨いたでしょうか。
あの時の、スープの味やドーナツの味を思い出せば、お嬢様のお腹はまた寂しそうな声をあげるのでした。
冬眠から目が覚めたばかりで、お腹ぺこぺこです。
お嬢様の首には、水筒がぶら下げられておりました。
1年間も借りっぱなしでした。
あの淡いピンク色の肌をした料理人の店は、本日は開いているのでしょうか。』


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


─10年前─

[神の居ない祭壇の前で軽く目を伏せ、誰も知らない古い言葉で祈りを捧げていたチャールズは、背後から聴こえた物音にふと顔を上げた。
微かに届いた声はよく知った彼女の物に思えて。振り返りながら、名前を呟く。]

……エリサ、?

[空いた扉の隙間に見える、この村では余り見掛けない、質の良い生地のワンピース。
扉を押したであろう華奢な腕はふわふわとした薄い羊毛に包まれている。
どうやら名を呼んだ人物に相違ないようで。少し安堵を滲ませてそちらにゆっくりと歩み寄った。]

いらっしゃい、エリサ。どうしたのです?寒いでしょう、どうぞ中へ入って下さい。


メモを貼った。


……良かった、いらっしゃったのね。
爺、……ちょっと。

優雅に笑うと、奥様は爺に軽くそう合図を送りました。
言われるまでもなく、爺は一礼をして教会を出て、その入り口に静かに立ちました。
奥様は、軽く咳き込みつつも、ベビーカーを押して神父の前に立ちました。』

……お久しぶりですね、チャールズ。
冬の祈りに来ましたよ。良いかしら?

[10年前と変わらない笑顔に負けないように、此方も溌剌とした笑顔を向けたかったけれども。痩せこけた頬は、どうにも隠せませんでした。
どんな風に映っているのだろうか。……今の自分は、醜くて。
咳き込むのを誤魔化すかのように、ハンカチを取りだして、口元に当てました。]


メモを貼った。


………ふにゃぁ?………zzzz

[ 何処からか聞き覚えのある単語を聞けば。
むにむに、と耳が動くのでした。]


ええ、勿論ですよ。……ああ、アリス君ですね、こんにちは。今はおねむですか?ふふ。

[外に控える執事に会釈を交わし、(こういう時、どれだけ勧めても彼は中へ入っては来ないのだ。)彼女を祭壇のほうへと誘導する。ベビーカーの中の存在に気付けば、頬を緩めて覗き込み、小さな柔らかい頬を指先でそっと撫でて挨拶をする。

眠る赤子から離れると、ふとエリサの肩辺りに視線をやる。薄らとそこに纏い付いた氷の結晶。ハンカチで顔を隠して、こほ、と短い咳をする彼女に、一歩近付く。]

……エリサ、雪が。

[細い肩のうえをそっと払う。気付けば、自分よりも背の低い彼女の顔が直ぐ下。体調が思わしくないのだろうか、先日会った時よりも骨が浮いた首筋。幾分顔色も悪い。

意識せずとも心配が表情に透けたかもしれない。
少し近過ぎるかもしれないその距離も忘れて、チャールズは労わるように髪に残る雪も、指で梳くように払ってやった。]


メモを貼った。


ふふ……私に似て可愛いでしょう?
もう3歳なのに…まだベビーカー離れしないのよ……。

[ そう言ってツンツンと子供の頬をつつくと、『メー』と子羊の鳴き声が聞こえる。もこもこし過ぎて本当に、ぬいぐるみのようだ。
娘を眺めていると、穏やかな声とともに、指が近づく。
雪が払われて、教会の床の上に、はらり。すぐに溶けて水になっていく。
見上げれば、心配そうな彼の顔が。自分はそんなにも酷い顔をしているのか。
無理矢理にでも笑顔を作る。]

――…ありがとう。
相変わらず、優しいのね。
……ダージリン、下さる?

[そう言って、椅子に断りもなく座る。
ふ、と彼に気付かれないように小さく吐息をついた。
みっともないところは見せたくなかった。]


メモを貼った。


…直ぐに用意します。どうぞ、楽にして。

[お決まりの銘柄を口にして、エリサが椅子へ座る。
花が綻ぶようだった笑顔は、今はどこか弱々しかった。
努めてそれに気付かない素振りで、此方も何時もの笑顔。
手際良く茶器の準備を整えていく。蓋を開けられ圧力の変わった紅茶葉の缶が、ぺこん、と小さな音を立てた。]

さあ。御茶が入りましたよ、お嬢さん。

[何時ものカップに、何時もの紅茶。
口にしたその呼び方も、勿体ぶった言い方も、彼女に初めて此処で御茶を振舞った時から何年も続く、二人の習慣だった。**]


メモを貼った。


……ありがとう、頂くわ。

[ 骨ばった手で受け取ると、紅茶を啜る。芳醇な香りが喉元を通って、胃へ落ちる。
急に飲み物を口に含んだので、少しむせてしまいそうになるが、ぐっと堪えて飲み込む。
……温かい。…ダージリンも。チャールズも。
ずっと、ずっと、変わらぬまま。]

――……私が村を出た時の事、覚えているかしら?

[乾いた唇で呟く。まだ18歳の頃だ。
『トップレディになってやるわ!そして華々しく帰ってきてみせます。あまりもの美しさに、ビックリしないで下さいね!!』
そう言って、自慢の美貌だけを頼りに上京したのだ。
……思えばあの頃が一番美しかったし、楽しかった。

確かに名誉も裕福な暮らしも手にして、可愛い子供も授かって。……夢は十二分に叶えられた。
けれども、一番欲しかったものは手に入らなかった。自ら逃げてしまったのだ。]

……惨めなものね。

[自虐的に微笑んだ。昔の彼女では決して見せないような、歪んだ笑顔。]


メモを貼った。


──…勿論、覚えています。
八年前でしたか。村で一番の器量良し、なんて言われていた君が、突然村を出て行くと言い出すものですから。
…あの後、随分沢山の若い衆が懺悔室に訪れたのですよ。

エリサの問いにくすりと笑って、当時、彼女が出て行ったあとの荒んだ若者たちの様子を思い出す。
予想した以上に彼らの嘆きっぷりは酷く、宥めるのに結構苦労したものだった。暫し懐かしんでは目を細め、自分のカップにも紅茶を注ぐ。

ふいに、惨めだ、と。エリサが零した言葉に、チャールズの顔は僅かに翳る。天真爛漫な少女だった、過去の彼女であれば決してしなかったであろう、陰のある表情。
正面の椅子に腰掛けると、その哀しい笑顔を覗き込むみたいに少し首を傾げて。]

……どうして、そんな風に仰るのです?
生涯の伴侶も、愛しい子供も、君の傍にはちゃんとあるのに。


メモを貼った。


メモを貼った。


ー冬のある日ー

[一段と雪が深くなったある日、その日は珍しくよく晴れていた。外は雪が太陽の光を反射してキラキラとしている。しかしピエールはまだ布団の中だ。

何枚も何枚も重ねた毛布から顔を覗かせて優しい日の光を感じていた。二度寝しそうなまどろみで思い返すのは、今年の冬の始まりの頃のこと。]

ふあ…今日は起きれそう…だな。だがあともうすこし……うん…ゆきかきしねえと。はるはまだとおい、か。

[寝そうな頭を無理に働かせる。]

ローザとチビども元気でなにより。

…つーか…はじめらへんに店に、きてたやつらこなくなった…
バーナバスさんもカルヴィンもりゅうなんだろう…出ていったようすはねえ、もんな…

……さぁておきるか。


[自身は人間と大差ないと思っていてもやはり寒さに勝てないらしい。晴れていれば起きて動けるものの、吹雪く日にはよく寝入ってしまい起きるのが昼過ぎや夕刻になることもあった。

10年前だって冬の間をずっとこの村で過ごしていたわけではなく、あっちこっちで修行していて実質ひと月かふた月ほどしか冬を経験していない。
それにまだ若かった。

祖父の元気さと自身の寒さに対する弱さから、種族の混血についてふと省みていた。]

(種族が混じるとこうも弱くなんのかね…いや、個体差があるのか。
つっても親父は若くして死んじまったから適応出来なかったてことだよな…。)


ふふ。そうだったかしら?

[とぼけた口調だけれども。その薄い唇は嘘を付く事はなく。口角の片端を上げて。過去の栄光を懐かしむ。

『……どうして?』

村を出た時と同じように尋ねられる声と問い。
瑠璃色の瞳でちらりと、隣の男を見やる。ロマンスグレーの髪、全てを許してくれそうな瞳。
変わらぬ容姿に思わず、前回の冬の思い出を重ねてしまう。
初めて、彼の手を握ったあの冬。]

――……私は、貴方を…、

[………。
一度言いかけた言葉は、ダージリンと一緒に喉の奥へと流し込んだ。
遅過ぎたのだ。]

………。
貴方は、何故この道を?
……何故、人でありながら悠久の時を歩む事を選んだの?


メモを貼った。


……、………。

[わたしは、あなたを。
向かいの席に座った、うつくしいひとの唇から滑り落ちた言葉に、チャールズは何も言わずに静かに目を伏せる。
落とした視線はカップの揺らめく湯気を、ただ眺めて。]

……時間と言うものは、優しく、そして残酷なものですね。
早くと望めば早く過ぎてはくれない、待てと望めば……すこしも、待ってはくれない。

[彼女の言葉の、その続きを知っているから。知っているのに、応える事の出来ない我が身の業の深さを分かっているから。
分かっていて尚、その静かな水面の様な心の奥底に、断ち切れない思慕があるのを自覚しているから。

『どうして』。あの時もそうだ。八年前。村を出て行く彼女を、引き留める事などできる訳が無かった。
どうして、と、そう言ったのはきっと理由を尋ねたかったからではない。
けれどその真意など、年若く、輝かしい時間を生きていく彼女に悟られてはいけないものだった。]


メモを貼った。


[そうやって、互いに核心に触れぬまま、沈黙が祈りの家の一室を覆う。飲む気になれない紅茶のカップに口を付け、直ぐにソーサーの上に戻した。

不意にエリサが口を開く。
問われた事に、ひと言で答えるのは難しい。なにせ、自問自答を繰り返して、決着を着けるのに百年以上掛かった。チャールズの、人ならざる命の在り方。少し悩んで、カップの淵を親指でなぞる。]

……祖国を、護りたかった。否、護らねばならなかった、のです。
少なくとも──きっかけは、そうでした。

[豊穣と戦いの女神を信仰した、龍の護りし聖なる国。
かつて大陸を交易と戦火で支配したその国の名を、知っている者は殆ど居ない。
下ろしていた視線を、祭壇の方へ向ける。ステンドグラスの正面、本来ならば神の偶像が在るべき場所には、今は何も据えられていない。

この世に全き物など存在しないのだ。人も物も国も獣も妖精も龍も、神ですら──いずれは衰え、滅びる。
護りたかった祖国は疾うに、地図の上から永遠に消えてしまった。そうして、悠久の刻だけが、チャールズの手に遺された。]


女神に剣を捧げ、騎士となるべく龍と契約を結びました…身に余る力と命を手にいれて、戦い続ける事に意味が有ると盲信して。
…けれど、護りたかったものは、全て砂粒みたいに零れ落ちていった。この手をすり抜けて、何もかも。

[どれほど傷を負っても、痛みを受けても。寧ろ、そうある事が正しいのだと信じていた。護る為に、自分の命を切り落としたかった。

半身と共に、戦って、死ぬ。

心臓を捧げたその契約は、若き日のチャールズにとって共に生きる為ではなく、共に死ぬ為のものだった。
たとえ護り切れていたとしても、その先に在るもの等考えもしなかった。
なんて愚かな、自分。]


──…それでも、今は。この生にも、意味はあったのだと。
生きていくという事は、全て等しく、無意味で、価値の有るものなのだと。そう思えていますから、……。

[そう思わせてくれたのは。
静かに目を伏せ、この村で過ごした二百年に近い時を思う。
忌み嫌われた事も、怖れられた事もあった。けれど、折り合いを付け、和解し、受け入れられ。今も、自分は此処に在る。

生きていてもいいのだ、そう思わせてくれたのは、何時だってこの村で共に生きていく者達の温かさだった。
そしてそれは無論、目の前に居るエリサもそうであって。

だからこそ彼は、今この瞬間も、愛おしむ様に彼女を見詰めているのだった。]


メモを貼った。


………、そう。

[ もはやお伽噺の国のように、埃被った歴史を語られれば。
じっと、冷えたダージリンを見つめる。
透き通った褐色の湖が、自分を映している。
こんなにも皺だらけだっただろうか。
彼は、皺を増やす事もなく、同じ姿をし続けて。
ずっと。ずっと。その国を。記憶する為に生きているのだろうか。
もはや――…歴史上からも消えかけているその国を。]


……チャールズ。

[発した声は、褐色の湖を小さく動かした。
許されるならば、隣の人の手を握りたかった。
けれども、……枯れ木のような手では。
なので、代わりに。呼びかける。]

私……死にたくないわ。

[愛おしむように見つめられる視線。
あと少し若くて美しければ、この胸が高鳴っただろうか。
けれども、今は……恥ずかしかった。
痩せ衰えた頬、枝毛だらけの羊毛、骨ばった鎖骨……
再び咳き込む…フリをして口元を隠した。]


メモを貼った。


メモを貼った。


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2013/11/26(Tue) 00時頃


【人】 小悪党 ドナルド

―回想・工房>>28 ジリヤ―

[こちらが爺さんに頼みごとをする前だっただろう。
彼女に火種の話を持ち出されれば、あぁ、とすぐに合点が行く。]

あぁ、そうだったな…

[呟くと、指先に炎を灯すのだった。
その火種をドリュアスに差し出せば、くいっと首をかしげるようにして口角を上げる。]

はいよ。
後は、任せて良いんだろう?

[火種を提供するのは全く区ではないのだが、その扱いとなれば、どちらかと言うと破壊専門の男の得意とするところではない…早々に押し付けるが勝ちだろう。
ドリュアスの方も、それを知ってか知らずか手早く処置をしてくれるのだった。

…いつ見ても、見事だ。
あんな精緻な魔法は男には扱えない。]

(49) 2013/11/26(Tue) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―回想・工房>>10 ウォーレン―

[要件が終われば、工房を後にしようとする。
段々と勢いの増す雪を見れば、速いところ眠る準備も整えた方が良いだろうと思った。
それと…眠る前に、会っておきたい相手がいたから。

長い時をくり返しくり返し生きてきた男にとって、一年の眠りなどはそう大きな意味をなすものではないのだが、今年辺りは、もしかするともしかするかもしれない。
そう、漠然と思う。]

じゃぁな、爺さん。
恩に着る。

[ブーツの件を快く引き受けてくれた相手にそう挨拶をすると、工房を辞そうとして…ピエールの店に行くことを聞けば、軽く頷きのみを返したことだろう。]

(50) 2013/11/26(Tue) 00時頃

……っ、………エリ、サ、…。

[黙って昔話を聞いていた彼女に、名前を呼ばれ。ぽつん、と、呟かれた言葉に、反射的に息を飲む。
痛ましい程に痩せた彼女の細い手を、握る事が出来たならどんなに良かったか。
たったそれだけの事すらしてやれず、それでも代わりの様に彼女の名前を呼んだ。息が詰まって、途切れそうになる。

死にたくない、そう言った彼女に何もしてあげる事が出来ない。
病を治す事も、代わってやる事も。

テーブルの下で強く拳を握った。爪が皮膚に食い込んで、鈍い痛みを訴える。いっそこの血に、他の龍族の様に他者の命を永らえる魔法が備わっていれば。──いれば、何だ。この呪いの様な生に、彼女を付き合わせるというのか。

ぐるぐると巡りそうになる思考を振り払う。
何を言ったところで、実際に病で苦しんでいる彼女の、何の慰めにもならないだろう。]

──…私は、君に。幸せで居て、欲しかった。どんな時でも、たとえ──終りが来ると、しても。

[絞り出すような声の、小さな呟きは、果たして届いてしまっただろうか。]


【人】 小悪党 ドナルド

―回想・夜・レストラン―

[ウォーレンの言葉を誘いと受け取り、ピエールの店へと顔を出す。
特別何かを食べるという事もないが、ドワーフと酒を酌み交わしたかもしれない。
勧められれば何かを食べることもしただろう。

男にとっての食事とは、完全に娯楽行為でしかなかったのだが。

そうして夜も更ければ、独り、山へと姿を消すのだった。
この冬を、眠って過ごす場所を見つけるために。
その巨大すぎる身体故、男はこもることのできる洞窟などは持たなかったのだ。]

(53) 2013/11/26(Tue) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

―朝―

[何とかその巨躯の収まりそうな場所を見つけて一晩、過ごしてみる。
その場所に満足が行くと、男は再び村へと姿を見せるのだった。

男の歩みは迷わず、昨晩過ごしたピエールの店へと向かう。
男がその気配を間違えることは、絶対になかった。
店へと入れば、彼の姿を目にする。

カルヴィンも、ウォーレンも立ち去った後、一人残っていたであろう、老龍。]

…やぁ、爺さん、久しぶりだな。

[男はどこか、懐かしむような、慈しむような、柔らかい表情を目元に浮かべる。
同じ龍である以上、己よりずっと昔から生きてきた彼は、男にとっては敬い慕う対象であったのだ。]

(55) 2013/11/26(Tue) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

なぁ、爺さん。

[穏やかな口調で話しかけつつ、老龍の向かいの椅子に腰を下ろす。
老龍が覚えていたかどうかは分からないが…男にとっては前の生、転生前にも男は彼に会っていた。
それは、一度や二度ではなく、繰り返した生の中で度々、彼に会うことはあったのだ。それはどんな状況であったか、その時どんな姿であったかはわからない。けれど。
いつも変わらず、男の方が後に生まれ、そして先に死んでゆくのだ。]

…また、先に逝きそうだよ。
この冬は超えられると思うが…万一もありうるかもしれねぇ。

[そう、ぽつりと漏らす。
肉体の死に対して恐怖や忌避はまるでない。
けれど…どうしたって何か思わずにはいられないのだった。]

もし、春になっても俺が降りてこなかったら…きっとその時だったんだと思ってくれよ。
でも…また、会いに行くからさ。

[そう、小さく笑って見せた男の言葉は、もしかしたら老龍にはたわごとに聞えてしまったりするのだろうか。
なんにせよ、自己満足ではあるのだが…]

(56) 2013/11/26(Tue) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[老龍以外には、別れのような言葉を言うつもりは無かった。
まだその時ではないかもしれなかったし、転生というものを他の者がどう受け止めるか分からなかったからである。
死ぬのとは少し違う、しかし相手によっては湿っぽくなってしまう。
それを男は嫌った。

老龍と何らかの言葉を交わした後で、男は再び山へと帰る。
そして、真の姿へと戻ると、その曲を山間に横たえた。
ゆっくりと閉じられたその瞳は、右は紅だが左は黄金。
何度生まれ変わって姿が変わっても、鱗の色とその瞳の色だけは変わらない。

畳まれた翼、ゆるりと丸められた尾の上に、しんしんと雪が降り積もる。]

(57) 2013/11/26(Tue) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[やがて、赤龍の鱗の上で一旦溶けた雪が、再び凍りつくと、巨大な赤龍は氷の中に閉じ込められた。

春が訪れ、暖かな日差しが氷を解かすまで、龍は静かに眠り続けることだろう。
誰にも妨げられることの無いままに…]

(59) 2013/11/26(Tue) 00時半頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2013/11/26(Tue) 00時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

―回想:レストラン>>62 バーナバス―

[転生の時は、世の理に組み込まれた男には選べない。
生まれ変わるときも、空白の時間はさほど長くないとはいえ、やはり選べない。
そして、転生する時の姿も、場所も、また選べないのだ。
どこへともなく紅蓮の卵が現れ、そこから孵る。
そして、自由にどこへでも飛んでゆけるようになるには、数十年ほどかかる。]

そう…そうだな。
旅…そう、伝えておいてくれ。運命に導かれるまま、とでも。

[ほんの少し、寂しげな色が瞳に揺れればそう、言づけることにした。
それから少し考えて…]

もし、そうなったら…
ウォーレンに、俺のやった種火を大きく燃やし続けてみてくれるように伝えてもらえねぇか。
もしかしたら…そこを目印に転生できるかもしれねぇから。

[それは、本能的な思いつき。
けれど、何故だか正しい気がして…]

(65) 2013/11/26(Tue) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[店を発つ男の背にかけられた言葉は、暖かな響きを帯びていて。
あぁ、会いに来て良かった、と男に思わせるのだった。]

おやすみ、爺さん…

[そう、小さく呟いた男の顔には、どこか穏やかな笑みが浮かんでいた。
体内に燃える炎とは別の温もりを胸に抱きつつ、赤龍は眠る…暖かな春を夢見つつ…]

(66) 2013/11/26(Tue) 01時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ドナルド 解除する

処刑者 (5人)

ドナルド
0回 (5d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび