249 Digital Devil Survivor
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―犬神筋に生まれた子の話―
『あいつはイヌガミの家なんだって』
『お母さんが近付くなって』
『よくないんだって』
『お前バケモノなんだろう?』
[みんな死ね、と願ったのは確かにその子だった。 みんな殺して、願いをかなえたのはその子についた悪魔だった。]
(74) 2016/06/16(Thu) 19時頃
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[近所の子達は野犬に襲われたと処理された。
家の中は数日慌ただしかった。 数代振りにだとか、家の栄華がとか。 話し合われる言葉は聞こえないふりをしていたけれど。]
『ねえ■■……、お願いしたい『仕事』があるのだけど』
[家族(あいつら)が笑っていたのかだけは、今も覚えている。]
(75) 2016/06/16(Thu) 19時頃
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―朝 コンビニ店内―
[レジのカウンターを背に座り込み菓子パンを齧る。 電気の消えた店内にいたはずの店員の運命を物語るのは、床に広がった赤い血の痕だけ。
音楽プレーヤーでラジオの音声を聞いてみるが、途切れ途切れに「封鎖」がどうと聞こえてくる。 どんな手段かは知らないが、悪魔の群れが外に出るのを防ぐなりしているのだろう。]
……、……。 コレの間は逃げられない、ガ。
[最近、生家の者の捜索の手が此処御渡市近くまで来ている気配を感じていた。 同じ血を持つ者の勘だ。 再び逃走する為にそれなりに纏まった金が必要だったが、今は追っ手の心配だけは必要なさそうだ。]
(76) 2016/06/16(Thu) 19時頃
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どーするかねェ。
[栄養食品と菓子の詰め合わせの袋を幾つかカバンに突っ込む。 そして、無人のレジ台の上に一万円札を残しコンビニを出た所で。]
……へぇ。
[ひらりと舞う鮮やかな桃色>>66が目に入った。 悪魔の跋扈する街を平気で歩む者が一般人ではあるまい。
その人物を眺める犬神憑きの足元の影が獣のように形に歪んだ。*]
(82) 2016/06/16(Thu) 19時頃
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[強い力を感じる矢>>85が此方に向けられている。]
[ぐるるるるぅぅぅ]
……"鬼"? あア、「悪魔」の事かな?
オレは、人間カな、たぶん。 3年くらい前かラ住んでる。 [返す声は坦々としたもの。 悪魔に見られても仕方ないかと、軽く裂け口を隠した右頬のガーゼに手の甲を当てる。]
(86) 2016/06/16(Thu) 20時頃
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[うるぅうぅぅっ]
店員はオレが来る前に殺られたみたいだな。
……。 ソれ。下げてくんない? ちょっとでも攻撃来たら、満月だったしオレじゃ止めらんないよ?
[うぅぅっ……!]
[唸る獣の気配は強くなる。 それでも向けられた強い敵意に攻撃が始まらないのは、憑いた男に攻撃意志がまだないから。]
(87) 2016/06/16(Thu) 20時頃
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[狼憑きの言葉>>88に。 ほんの僅かに不愉快げに眉を寄せる。]
……狼?
ゾんな分かりやすいもんじゃないな。 "犬"だよ、飢えたお犬様だ。
[そして無言で女を見返すこと数十秒。 向けられていた矢がぼやけて消えた。]
…………。 必要なく人を傷つける気はないけドな。 アンタみたいに攻撃して来たラ保証はできない。
[矢が消えた事により"魔"の気配も少しだけ治まる。 それを更に宥めるために、コンビニから持ち出して来たばかりの栄養食品のバーをカバンから一つ取り出して、齧る。]
(93) 2016/06/16(Thu) 21時頃
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[黙々とバーをゆっくり咀嚼し飲み込んだ。 獣の気配はいまだ濃いが、だいぶ落ち着いてきてはいる。]
……。 てんご?
[鈍りだろうか。 意味が分からずゆっくり瞬く。]
……マガタマね。 オレもひとつ冷やかしで買ったけど。 その口調だとアンタはもう持ってないのかな。
[女>>101はお辞儀の後に上空に矢が放ち、貫かれた悪魔が落ちてくる。 そちらに視線を遣る事もなく、考え込むように去っていく彼女の姿をじぃっと見詰め。]
(106) 2016/06/16(Thu) 21時半頃
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……アンタさ、名前は?
[その背に問いかける。]
なんとなく覚えておいた方がいい気がするから。
オレは、なんでもイいんだけど。 寒江累って名乗ってる。
[そして、能瀬小鈴の名を聞ければ。 その場でもう一本栄養食品を齧ってから、また悠々と歩き出した。]
(107) 2016/06/16(Thu) 22時頃
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……マガタマを壊すか。
[小鈴と別れて少し後。 ふと思い出したように、ポケットに手を突っ込んでマガタマを取り出した。]
(112) 2016/06/16(Thu) 22時頃
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[――その数は 3つ ]
(113) 2016/06/16(Thu) 22時頃
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マ、邪魔じゃなきゃいいかな。 アイツは持っていないみたいだし回収優先で。
[1つは自分で購入したもの。 残り二つは道中とコンビニで回収してきたものだ。
その3つ全てが真っ黒に染まりきっている。]
(114) 2016/06/16(Thu) 22時頃
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[人ではない気配>>123がした。 また惹き寄せられた悪魔かと、マガタマをポケットをねじ込み、そちらを見る。]
……アンタ。
人に見えるけど人じゃないな。 なんか用?
[持ち上げた手の平の上に魔力が凝る。 普通の人間どころか体制の無い悪魔ならば、即座に命を奪われてしまう程の呪詛の塊だ。
攻撃態勢はとりながらも、先程とは逆の構図に少しだけ愉快げな笑みが浮かんだ。]
(133) 2016/06/16(Thu) 23時頃
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ああ、ソウ。 ならいいや。
[女の姿をしたものの言葉>>139にあっさりとその手を下ろしかけ。 別の方向から襲い掛かってきた毛むくじゃらの悪魔に呪詛を投げつける。]
こいつラ。
マガダマってのを狙ってるみたいでな。 アンタも白か黒の石持ってない?
[上手いこと呪殺した悪魔を見もしない。 攻撃意志は消えたまま、目の前の存在に問いかける。]
(144) 2016/06/16(Thu) 23時半頃
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ソっか、持ってないのか。
[女の返事>>149にふっと息を吐き肩の力を抜く。 悪魔を屠って気を抜いたとも、落胆とも取れるしぐさ。]
アレには悪魔がこぞって喰い付いて行ってるからな。 死人が落としたのとか。 見なくなっテきてるだろ?
……アンタは欲しくなんないの?
[人ならざるものなのに。 少し疑問に思い、薄色の目は探る様に女を見やる。]
(159) 2016/06/17(Fri) 00時頃
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んー、ツまり望みがないってコト? 腹も空いていないし。 祟るような力も欲しいとは思わないって。
[腹が空いた、で思い出したようにカバンから羊羹を取り出して齧りながら。 女の話>>161>>163をそんな風に解釈して、ふむ、と少し考える。]
ナラ。 「奇跡」が…、というのも……。
[呟くのは独り言。]
(175) 2016/06/17(Fri) 00時半頃
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うん、やる気が出た。
[見かけのテンションはまるで変わらないのだが。]
アンタがマガタマを持ってないなラいいや。 オレも『仕事』あるから。
アンタは……えーと……。 どう呼べばいい?
[勝手にひとりで結論を出し、去ろうとして。 名を聞いていなかった事を思い出し、足を止めた。]
(177) 2016/06/17(Fri) 00時半頃
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サミュエルは、獣の目でじぃっと女を見詰めている。**
2016/06/17(Fri) 00時半頃
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ふうん、鳴ね。 オレは累でいいや。
別に、今は邪魔はさレてないし。 ソのまま祟らないでくれるなら、それでいい。
[言いながら同じ羊羹をもうひとつ取り出す。 鳴>>182>>185の視線が一瞬、自分の持っていた羊羹に向けられ、逸らされたのに気づいていたから。]
御供え。
[祀られているようなものへ対しての機嫌取りにしては随分安いそれを、彼女へと放り投げる。]
(203) 2016/06/17(Fri) 09時頃
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ソれじゃ。
[鳴が受け取ったかどうかには興味はなく。 背を向けて、所々崩れ死体の一部の転がる道をまたゆっくりと歩き出した。**]
(204) 2016/06/17(Fri) 09時頃
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―御渡市内 どこかの道―
[何かを踏んで足を止めた。 親子のものらしい繋いだままの大きさの違う手首だ。]
…………。 酷いコト。 酷いこと、ダよな……?
[薄い色の瞳が僅かに揺れる。 街のこの惨状。 鳴と名乗った彼女>>211がこの土地で信仰されていたようなモノに連なるならば、十分に酷いことになるのではないか。]
(243) 2016/06/17(Fri) 19時半頃
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……マあいいや。
[浮かんだ思考はいつも通り放棄する。 代わりに携帯を取り出すと、まだ辛うじて電波が通じているのを確認してメールを打つ。]
『 生きてる? 』
[数少ない連絡先を知っている人間の中でまだ生きていそうな二人――千秋と揺籃へと普段通りの短いメールを送信する。
まだ二人が生きているならマガタマを持っているかもしれない。 それに揺籃には『仕事』の話もある。]
(244) 2016/06/17(Fri) 19時半頃
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―スーパーマーケット近く―
[血の痕ばかりの地面を気にしつつ、ゆっくり歩みを進める。 夜明けよりかなりの時間が経って、殆どが既に悪魔に喰らわれたのか新たなマガタマの気配は見つからない。]
……腹、減った。
[辺り中、血の臭いに包まれているというのに腹は減る。 駐車場の縁石に座り込んで、一時の休憩とばかりに菓子パンを齧り出す。
このすぐ近くで先程別れたばかりの小鈴と共に他の生存者達が話し合いをしているのには、まだ気付かない。]
(261) 2016/06/17(Fri) 20時半頃
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[ふと顔を上げる。 何かを探すようにきょろきょろと周囲を見回して、3人固まった生者達の姿に気がついた。]
……。 アあ、見覚えあるな。
[遠目からでもよく分かる桃色には少し前に出会ったばかり。 あとの黒いのと青色は遠目でよく分からない。]
ン、3人か。 しかも、一人はマガダマを破壊するとダと。
[面倒だな、とは口の中だけで呟いて。 彼らが己の姿にすぐに気が付く様に、道の真ん中をゆっくりとした足取りで近づいて行った。]
(283) 2016/06/17(Fri) 22時頃
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[ぐるる]
[落ち着かない唸り声が聞こえる気がするのは、小鈴のせいか。 それとも、猫の存在のせいだろうか。]
(285) 2016/06/17(Fri) 22時頃
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[歩き出した所でメール>>286が来た。 揺籃から依頼を受けていたのだから当然でもある質問。]
……、……。
『 街の中にいる マガタマには強い力ある 悪魔はマガタマを狙う マガタマは意図的に撒かれてる 』
[知らないととぼけてもいい筈のそれに。 普通に推測可能範囲内ではあろうが、情報を打ちこんで返信した。]
(294) 2016/06/17(Fri) 22時頃
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[最初に迎えるものは"蛇">>292のひと睨みか。]
……、……。 ヤあ、小鈴。
[薄い獣を思わせる目は無感動に"蛇"の光る目を見て。 すぐにその視線を顔見知りへと向けた。]
今度は矢を向けてナいのか。
[少しだけ笑もうとすると右の裂け口が少し引き攣った。]
(302) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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……サっきも言ったけド。 不必要に、人を傷つけル気はナいんだけどなァ。
[弓を握る手>>314をちらを見て、足を止める。 纏まった3人からは少し離れた位置だ。]
ソれとも。 アンタ、物騒な事を望むのか?
[足元の影が一瞬ゆらりと尾を振る様に揺れる。]
(321) 2016/06/17(Fri) 23時半頃
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[小鈴からの答え>>324がない。 物騒な事がありえる予感して、表情薄い顔に面倒臭そうそうな色を浮かべる。]
ン、マガタマは拾って持っている。 ソれは認める。
あと、オレはあるヤツからマガタマの調査の依頼を受けている。 ソれで察してくれ。
[マガタマを拾っている事と依頼を受けている事はイコールで繋がらないのだが、両方嘘ではない。
不所持と分かっている小鈴と所持不明の2人。 出来れば誤魔化したいがと、小鈴と"蛇"の目を交互に見た。]
(331) 2016/06/17(Fri) 23時半頃
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アあ、飯はいいな。 コンビニから持って来たのもダいぶ減ったから。
[混乱の末の台詞>>326だろうと。 正直に言えば有り難い提案だった。 誤魔化しの意味でも、食糧調達の意味でも。]
……。 アあ、よかった。 分かったくれたようで。 矢を向けたり、マガタマ壊そうとしないないデくれるならアンタが居ても構わないけれど……難しいかナ? [小鈴>>341を積極的には引き止めはせずに。]
勘がいいみたいだからゆっくリと話したい、しナ?
["蛇"――おそらくナツメと呼ばれる彼>>340をを見た。]
(349) 2016/06/18(Sat) 00時頃
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[とりあえずの面倒事は避けられ。 さっきから震えていた携帯を確認する。 メールは2件>>312>>342。]
……ふうン。 閉じ込められて町から今は出れないらしい。 物理的に封鎖もさレていたみたいだからな。
[その両者に共通した『出られない』という情報。 ラジオの情報もあったから驚きはしないが、ついでのようにその事は3人にも伝えておいた。*]
(353) 2016/06/18(Sat) 00時半頃
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