97 せかいがおわるひに。
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セレストは、ルーカス[[who]]のことをぼんやりと考えた。
2012/07/20(Fri) 00時頃
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不届き者は殴られても仕方ないじゃないですか。 あたしだって護身用にしか使いませんよ!
[バットの餌食になるかもしれない不審者を憐れむような発言に、むっとそう言い返す。 発言を額面通りにしか受け取れないのは、それだけ私が子どもなんだろう]
……へっ?
[だけど、むっとした顔は維持できない。ルーカスさんの言葉が、あんまり意外だったから]
覚えてないー? お姉ちゃん、あんなに美人なのに!
[身内の私が言うのもなんだけど、一度会ったらちょっと忘れられないくらいの美人なのに。まさかルーカスさん、女性に興味がないとか……いやまさかそんな]
ご飯が食べられるのもあと何回か分からないのに。 惣菜パンなんかでいいんですか? いや、そんな贅沢言ってる場合じゃないかもしれないけど。
[どこならご飯が食べられるかなあ。家に帰れば何かあるんだろうけど、やっぱり家に帰るのは気が進まない]
(6) 2012/07/20(Fri) 00時半頃
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[洗った下着はシャワー室の物陰に干した。さすがにルーカスさんに見えるところに干すわけにはいかない]
……えーと。 今、干してるんで。少々お待ちください。
[ルーカスさんの上着を着た格好を見られるのは、妙に気恥ずかしかった。だけど、上着を返すまでいてもらわないと困るし。 なんだかとても複雑な心境で、プールサイドに戻るとフェンス越しのルーカスさんにぼそぼそとそう言って]
ルーカスさん、天文台には行きました? あそこの売店は、荒らされてました?
[なんだかいたたまれない時は、話題を変えるに限る。 お昼ごはん調達の目処も立ってないし。 バイト先のことを思い出して、聞いてみた]
(8) 2012/07/20(Fri) 00時半頃
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―少し前―
[言われた言葉はとても思いがけなくて、きょとんとした]
地雷? 地雷かあ。そんな風に考えたこと、なかった。でも、そうかあ……。
[ううん、と少し考える。姉が美人なことは客観的な事実で。私はそのことを良く知っていて。比べられるのにも、慣れてて。 慣れてても、全然傷つかないわけじゃない。なのに、つい口にしてしまうのは]
……ああ、そうかあ。 あたし、結構大それたこと考えてたのかなあ。
[冗談のように地雷を撒いて。笑いながらこっそり傷ついて。だけど、本当は。 否定して欲しかったのかもしれない。 分が悪すぎる賭けに、負けっぱなしだったけど]
満たされて死ねば、幸せ、かあ……。 うん、いつ死んじゃうか、よくわからないけど、あたし死ぬ瞬間まで幸せでいたいなあ……。
[他人事のように言うルーカスさんに返す言葉は、まるで独り言みたいだった]
(19) 2012/07/20(Fri) 01時頃
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―現在―
[フェンス越しのルーカスさんに背中を向けるように、フェンスにもたれて座り込む。きらきら光る水面をぼんやりと見つめた]
あー……。
[売店の状態に苦笑する。 天文台なんて、この騒ぎになるまで、どちらかといえば人気の多くない、穴場的なスポットだった。だからこそ、ヒューがサボりに来たりしたんだろう。 天文台の中に小さな売店があることなんて、さらに認知度は低い。だからもしかしたらって思ったんだけど]
そっかー。研究者さんたちが持ってっちゃったかー。
[その可能性は考えてなかった。まだまだ甘いな、と苦く笑う]
仕方ないですよ。みんな、生きることに必死なんですよ。 研究者さんたちは、きっと一般の人よりも、いろんなことがわかってるんでしょう? ……ルーカスさんも。
(23) 2012/07/20(Fri) 01時頃
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過去形で語らないでくださいよ。
[好きだった?という質問に、思わず俯いてしまった。 いや、過去なんだけど。売店、閉鎖されちゃったし]
あたしは、気に入ってましたよ? ……やだな、あたしも過去形で語っちゃってる。
[咎めたくせに、自分でも過去形を使ってしまって、俯いたまま小さく笑った]
ルーカスさんは、嫌いになっちゃったんですか?
[思い出す。ルーカスさんのことをなんとなく怖いと思っていたのは、ルーカスさんがいつも真面目で真剣だったからだ。 でも多分、私が本当に怖かったのは、ルーカスさん"自身"じゃなくて……]
(32) 2012/07/20(Fri) 01時半頃
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……嫌われるのが、怖かったのかなあ……。
[ルーカスさんには聞こえないように、俯いたまま小さく呟いた。 真面目で真剣に物事に取り組んでいる人に嫌われること。それは自分が役立たずの烙印を押されることに等しいと思えた……のかもしれない。 それだけ……それだけ? 本当に? 考えても仕方ない。どっちにしたって私は対象外なんだし]
そろそろ乾いたかなっ!
[ぴょこんと立ち上がる。景気づけのように明るい声で]
着替えてきます! とっとと食料調達にも行かなきゃですしね!
[脱ぎ捨てていた服を拾うと、下着の回収へと向かう。まだちょっと生乾きでも、とりあえず身につけて。 Tシャツとショートパンツという元の格好に戻ると、改めてプールを眺めた。 きらきら光る水面。見るのは多分、これが最後]
(33) 2012/07/20(Fri) 01時半頃
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ありがとね。
[高校3年間お世話になったプールに小さく呟くと、えいやっとフェンスを乗り越えた。 フェンス越しでなくルーカスさんと向き合って、90度頭を下げる]
上着! ありがとうございましたあ!
[頭を下げたまま、まるで貢物みたいに上着を差し出した**]
(34) 2012/07/20(Fri) 01時半頃
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綺麗なだけだと思ってたものが、急にこっちに牙をむいてきたから、怖くなっちゃったんじゃないですか。 あたしだって泳ぐの大好きだけど、溺れたりしたら怖くて泳げなくなっちゃうかもだし。
[逃げ出してしまった職員さんたちに対するルーカスさんの評価は限りなく低い。フォローする義理もないんだけど、思わず庇うようなことを言ってしまった]
具体的な数字が色々分かってたら余計怖い気がします。 いや、わからない恐怖っていうのもあるのかもしれないけど。 だけど、みんなまだ「もしかしたら何かの間違いなんじゃ」って思ってたりするみたいだけど、そんな風には思えないんじゃないですか。
[調べれば調べるほど、現実を突きつけられてしまうだけ。 そんな状態に耐え切れなくて、望遠鏡に背を向けてしまうのも、分かるような気がする]
……ふふ。 やっぱりルーカスさん、紳士なんじゃないですか。 世界が終わるっていうのに、他の人のこと、考えて。
[上着を貸してくれていることだって、本当はそう。対象外の興味のない人間は、襲う必要もないけど親切にする必要だってなくて、放っておけば済む話。わざわざそんなことまで、言わないけど]
(62) 2012/07/20(Fri) 12時半頃
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嫌い……。
[ルーカスさんの言葉を、反芻するように繰り返した。 それは、なんだか、とても悲しい。 素敵な場所だと思ってた。こんな結末になっちゃったけど、その事実が変わるわけじゃない。 まるで、今までの思い出まで、否定されてしまった気がして]
そっ、かあ……。
(63) 2012/07/20(Fri) 12時半頃
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[バットを先にフェンスの向こう側に落としてから、フェンスを乗り越える]
軽装? だってあっついじゃないですかー! もう日焼けとか気にしたって仕方ないし!
[いや、元々水泳部ならしょーがない!って日焼けは気にしてなかったけど。美白に励むのは引退してからだって思ってたけど。 服装に突っ込まれて、私は唇を尖らせる。 美白に励んで、大学生になって、オシャレも勉強して……そうしたら、ルーカスさんの対象外じゃなくなったのかな。 もう、そんな未来は、ないけど]
だーいじょうぶですって! こんなの襲おうなんて物好き、そうそういないと思うし! いざとなったら、バット、で……?
(64) 2012/07/20(Fri) 13時頃
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[ははー!っとばかりに差し出した上着は、いつまでたっても受け取られない。 どうしたのかな、と顔を上げると、突然日陰になった。 がしゃ、と耳元で、フェンスを掴む音が鳴る]
――――!?
[日陰になったのは、ルーカスさんの体のせい。限りなく零に近い距離に閉じ込められて、意味がわからない。 言葉じゃない礼ってなんですか。私何も持ってませんよ。 そんな返事が頭の中を回るけど、声にはならずに。 それでも何か言わなきゃ、と開こうとした口が、塞がれた]
(65) 2012/07/20(Fri) 13時頃
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[耳元に落とされる囁きを呆然としたまま聞いて、いやそれよりも今何があった? 意味が、意味がわからない。何があった? え、もしかして今のがファーストキス? え、何で? 混乱している間に、ルーカスさんは手を振って離れていってしまう。 混乱した私と、上着をそこに残したまま]
なんで……? なん、で……?
[なんでこんなことしたの。だって高校生には興味ないって。私は対象外なんじゃないの。 ぐるぐる、疑問は尽きない。聞きたいことはいっぱいあって、なのに何も言葉にできないまま、ルーカスさんはいなくなってしまう。 ううん、本当は、聞きたいことは一つだけ]
ルーカスさん……あたしのこと、すき?
[小さな小さな呟きは、ルーカスさんにはもう届かない。 ぱたり、ぱたりと音がして、いつのまにか抱きしめるようにしていた上着に落ちる雫に気づく。 ああ、私、泣いてるんだ。 受け取られなかった上着。もっとぎゅっと抱きしめる。 抱きしめた上着からは、煙草と、ルーカスさんの匂いがした**]
(66) 2012/07/20(Fri) 13時頃
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セレストは、ルーカスさん…と呟いて。
2012/07/20(Fri) 21時半頃
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[思い出すのは、こんなことになる前のこと。 売店に堂々と煙草を買いに来たヒューに「売れるわけないじゃん、ばーか」と突っ込んだ私。 ふざけたヒューは、「すいませーん、この店員態度悪いんスけど」なんて言い出して。 それをルーカスさんに聞かれて、ものすごく焦ったんだった]
す、すみませんっ! いや、ちがっ、違うんですっ! 未成年に煙草を売るのって法律で禁止されてますよねえ!?
[反射的に謝ってしまういつもの癖。それから慌てて弁解して。 そんなどたばたしたありふれた日常が、今は遠い思い出みたい。 馬鹿馬鹿しい日常が、とてもきらきらして再現される]
(80) 2012/07/20(Fri) 21時半頃
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[しばらくは、空腹も忘れて、立ち尽くしたまま動けなかった。 上着返すの、待ってたんじゃないの? どうして上着、置いていったの? 何でキスなんかしたの? 私のことどう思ってるの? 私のことすき? 私のことすき? 私のことすき?
無数に浮かんだ疑問は、最後にたった一つに集約されて、そうして臆病な私が囁く。
そんなわけないじゃん。 単なる悪ふざけだよ。
だけど違う声もする。 でもルーカスさん、いつもは表情隠そうとするのに。あの時は私を見てた。 零の距離で、私のこと、見つめてた]
……本当は、あんまり隠せてなかったけどね。 だってルーカスさん、背が高いんだもん。
(83) 2012/07/20(Fri) 21時半頃
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[寄せては返す波みたいに、ぽこぽこと奥底から湧き上がってくる疑問。それと一緒に、いろんな記憶が、思い出が、浮上してきて。 いつもシルクハットで表情を隠すようにしていたルーカスさん。だけど、随分と身長差のある私は、実は下から覗いてたりして。 まあ、あんまりまじまじ見上げてたらばればれだから、こっそりひそかに、だったけど。
ルーカスさんとの思い出は、天文台にしかない。天文台以外の場所で会ったのは、今日が初めてのような気がする。 ルーカスさんがいて、ヒューがいて、ホリーさんがいて。 姉やクラリッサが覗いてくれたこともあったかな]
……って。じっとしてちゃ、ダメだよね。 あたしも動かなきゃ。
[じりじりと日差しに焼かれて、随分と立ち尽くしていたことに気づく。 上着は腕に掛けて、バットを拾った。 行く当てなんて、なかったけど]
(86) 2012/07/20(Fri) 22時頃
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[とりあえず、自転車を取りにいこうと、バットをずるずる引きずったまま歩き出して。 もうこの場所に、用はないかな。何か役に立つものとかあったっけな。 そんなことを考えながら歩いていると]
……あれー?
[思わぬ人物が視界に飛び込んできて、見間違いかとぱちぱちと瞬いた。 そうしながら、涙のあとが残ってないかと顔をちょっと腕で拭って]
(88) 2012/07/20(Fri) 22時頃
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セレストは、ヒュー、残念ながら今日は休校だよー!
2012/07/20(Fri) 22時頃
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やーっとガッコに来る気になった? でも、ちょっとタイミングが悪かったねえ?
[見間違いかと思ったけど、そうじゃなくて。瞬きしても、やっぱりヒューだった。 足元に缶が転がってるけど、踏み潰されてしまって何かは分からない。 というか]
ってヒュー、コンビニで食べ物買えたの!? すごいじゃん! あたしおなかぺっこぺこなんだよー! どこにそんな穴場コンビニが!? それとも激戦を勝ち抜いたってやつ!? まだ買える!? こっから近い!?
[潰れた空き缶。そして手にぶら下げたビニール袋。ヒューは今時貴重な食糧確保成功者らしい。 全力で情報収集すべく、質問攻めにしてみた**]
(89) 2012/07/20(Fri) 22時頃
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[ヒューを質問攻めにしていると、返事は明後日の方向から返ってきた。 というか、返事じゃなかったんだけど]
あれー? アイリス先輩とグレッグ先輩。 やだなー、意外に物好きっていっぱいで、あたしオリジナリティに欠けてるのかなあ……って。 あっれー?
[じーっと見つめる視線の先は、先輩たちの繋がれた手]
ほー! ほうほう! そうだったんだあ?
(109) 2012/07/20(Fri) 23時頃
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そっかあ。 こんな時にガッコに来るのなんて、あたしくらいだと思ったんだけどなあ。 結局、クラリッサでしょ、先生でしょ……。
[そう言いながら、指折り数えて]
6人! 先輩たち入れたら6人も! ほんと、みんな物好きなんだから。 ……あ! でも泳いだのはあたしだけだもんね!
[へっへーん、と無意味に威張ってみせた。今は馬鹿馬鹿しい話がしていたい]
そうだった……そうなった? ほほー! 先輩たちも隅に置けませんな! いやあ、おめでとうございます! ほんとに、ほんとに……。
[うらやましい。冷やかすように言おうとしたその言葉が、なぜか出てこなかった。 冗談めかして言おうとして、言えないくらい、今の私にその言葉は重くて]
(117) 2012/07/20(Fri) 23時頃
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[楽しそうで。幸せそうで。 うらやましいな。うらやましい。 私がもらったのは、意味のわからないキスが一つだけ]
あー、はいはい、ごちそうさまです! おなかはぺこぺこですけど胸はいっぱいになりました!
もー、アイリス先輩、グレッグ先輩でいいのー? グレッグ先輩にはもったいないなあ。
[お似合いの二人だったけど、わざとそんな意地悪を言ってみる]
甲斐性あるのかなあ。 ちゃーんと幸せにしてあげれるんでしょうねー?
[私たちにはありもしない未来を語る]
(126) 2012/07/20(Fri) 23時半頃
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―ちょっと前―
[星が降るから来る気になった、というブラックジョークに、ちょっと絶句してしまった。あまりにもあまりにもだ]
あっは! それなら、あれだね。一応あの隕石も、ちょっとは役に立ったってことかねー。
[不謹慎な冗談に、私が返したのも不謹慎な軽口だった。 それからヒューの視線に気づく。やばい、ちょっと泣いてたあと残ってる? こういう時、質問されないことは、こっちが質問攻めにすることだ。いや、そんな計算はなくても、戦利品を手に入れたヒューは質問攻めに値する相手なわけだけど。 というわけで私の怒涛の質問攻めは開始されるのだった]
(127) 2012/07/20(Fri) 23時半頃
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―そして現在―
[お姫様、というアイリス先輩のコメントに思わず噴き出した。あの、女の子ってものを知らない男子の妄想の塊みたいなあの役のことを、どうやらアイリス先輩も知ってるらしい]
うん。まさにその黒歴史フィルムを闇に葬るって。 あたしは一人で夏の大会を開いてた。 ……ちょーっと、水着忘れたけど。
[夏に行われる水泳の大会のことは、アイリス先輩も知っている。多分それで、意味は通じるんじゃないかな]
え? いや? あたしは元気だよ? 何しろ元気だけが取りえだもんねえ。
[言葉に詰まってしまったのを、心配させてしまったみたいで。にぱっと笑ってなんでもないと首を横に振る。 咄嗟に自虐ネタが出るのはいつもの癖だ]
(128) 2012/07/20(Fri) 23時半頃
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やっぱり、第三者?隕石も第三者って言うのかな?に破壊されるより、自分で壊したいんじゃないかなあ。 アレを残しては死ねないみたい。
[別れ際のクラリッサを思い出す。いつもと同じ表情で、いつもと同じ挨拶をして。 またねという約束は、果たせるのかな]
で、えーと、あたしは……いやまさか、何も着ないでってことはないよ? 下着は着てた!
[うん、これこそ何の自慢にもならないね!]
ううん。ほんとにあたしは元気だから。 そりゃ、もうじき死んじゃうっていうのは、すごく怖いけどさ。 それはみんな同じだもんね。
[心配してくれる様子に、ゆるゆると首を横に振った。 腕に掛けていた上着を、いつの間にかぎゅって抱きしめていたのは、無意識だ]
(138) 2012/07/20(Fri) 23時半頃
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うわあ。惚気きたー。 あー、はいはい、ごちそうさまごちそうさま!
[笑って言いながら、ちょっと胸が痛くて。 祝福したいと思ってるし、祝福してるし、なのに痛くて]
あんなの……。 あー、しまったなあ。あたし話に聞いただけなんだよねえ。 ぶっ壊す前に見ればよかった。
[きっとクラリッサは全力で見られるのを阻止しそうだけど。というか、これだけ有名っぽいのに、私が見たことがなかったのは、なんとなく作為的なものを感じる。 あー、見たかったなあ。もう破壊されちゃったんだろうなあ]
あー、見られてはないよ。大丈夫大丈夫。 いやあ、まさかこんなたくさん物好きがいるなんて思わなかったから、油断したなー。
[バットを一旦手放して、空いた手をひらひらとアイリス先輩に振ってみせた]
(147) 2012/07/21(Sat) 00時頃
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