1 とある結社の手記:6
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─ 集会場 ─
[雪を毛皮のあちこちにくっつけたままの女は、 集会場に現れたときには、 極彩色の鸚鵡を一羽、連れていた。
不満があるのだろう、 肩の上、大人しくはしていない鳥のくちばしから、 かざした手で顔を守りながら]
…その猟銃、ね。
[女は──郵便屋の男の胸に押し当てられた猟銃を見]
(@0) miseki 2010/02/27(Sat) 05時頃
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残念だけどぅ、 それぇ ── 随分、古い型でね。
(@1) miseki 2010/02/27(Sat) 05時頃
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[貸し与える、というよりは、 半ば、奪われた形のそれ。 女が男に与えた説明も──不十分なもの。]
一発しか、
──… 弾、こめられないのよぅ。
[だから。男の胸に押し当てられた猟銃が、 ──その胸に向けて、* 火を噴くことはない*。]
(@2) miseki 2010/02/27(Sat) 05時頃
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水商売 ローズマリーは、小僧 カルヴィンに、いってらっしゃい。って手をふった。ふった。
miseki 2010/02/27(Sat) 09時頃
水商売 ローズマリーは、ドナルド統一の話がでたときには、ドナ襲撃になるものだt
miseki 2010/02/27(Sat) 13時半頃
水商売 ローズマリーは、本屋 ベネットとサイラスにいってらっしゃい。
miseki 2010/02/27(Sat) 14時頃
水商売 ローズマリーは、なんとなく会話のながれは理解できるからかまわないさ!
miseki 2010/02/27(Sat) 15時頃
水商売 ローズマリーは、発言さらいとログ読み&作成中。なぅ。
miseki 2010/02/28(Sun) 01時頃
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─四日目 夜:集会場─
[暴れる極彩色の鳥を連れ帰った女は、いつもの様に、 鍵を開けて、投票結果を受け取りに広間へと向かう。]
『オバッサン!オバサ!ン!』
……、あなた、随分元気になったわねぇ?
[ぎゃあぎゃあと煩い鳥にじろりと視線を流す。 肩の上で暴れていた鳥は、ばさばさと翼をはためかせた。]
(@3) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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[はあ。と、はっきり顔に出して溜息をつきながら、 雪の丘で、その鸚鵡を見つけたときには、 寒さで弱り震えて、 飛べど墜落しそうだったというのに。と、 女はひっそりと溜息をつく。]
──…、
[そうして、女は、そっと──自分の胸元を抑えた。]
(@4) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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─ 集会場、廊下 ─
[廊下には、広間の暖かなともし火が漏れ出て、 その影をより色濃く映し出している。]
…──入らなぃのぅ?
[途中。広間を覗くキャサリンと行き会ったなら。 僅かに首を傾げて──ごく端的な声をかけただけ。]
(@5) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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[そのときも。彼女はまだ震えていただろうか。 それならば。鳥飼の青年が残した鸚鵡を── 渡すための言葉を、此方からかける事はない。
獣は──鳥は。寧ろ、人や──女よりも。
よほど、心や感情に敏感だ。]
…───
[だから。そのときだけ、 ──何を思ってか、暴れることをやめた鳥の翼を撫ぜると、 女は、黙って広間へと進んだ。]
(@6) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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[陰を落とす廊下から中に入れば、晩餐の最中だったか。 結社員の女はその場に揃っている顔を見回して──]
… まぁだ、投票終えてなぃのぅ?
[呆れたように、その日常風景に眉をあげ、 かたり。と席を立つ少年に── >>506 どこか。送られていくための晩餐を受けているような彼に。 視線を移した。]
(@7) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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[それから。少年の赤みのかかった茶の瞳が、 自分に向けられるのを受け止めて。]
……、
[結果は、既に出ているのだ。と、 示す少年に、もう一度晩餐の様子を見回して]
[少年にはっきりと警戒を示す本屋の青年や、 飛べずに、 床にただ落ちたままの紙飛行機や、 周囲の雰囲気や。]
………、
[そういうものを、全部。青碧色の両目で見止めてから]
(@8) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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──送り出す前の、晩餐?
[冷めた瞳と声を、その光景に向けて、 猟銃をもった女は、首を傾げた。]
(@9) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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そぅ。
ほんと。 感傷的、ってぇ、思ってたけどぅ。
[だれかから。あるいは、少年自身から──、 彼が人狼なのだ。と、その話は聞けただろうか。 猟銃を持つ女は、その告白に──はっきりと警戒を見せた。]
(@10) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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[カルヴィンの側に、最初のときから、 彼が渡そうとしてくれた紅茶を受け取らなかったように、
女が彼に近寄ることはないし、 同情の視線を送ることもなければ、 愛惜の口接けを送るなどは──もってのほかで けれど。]
…… そ。
[女の眼は、少年に対してのそれも───]
(@11) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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"死ぬ前に"、 優しい思い出を、ってぇところ? あなたぁ、随分、
…──残酷なことされてるのねぇ。
[──広間の人間達に対しても、平等に冷たく、 感情の揺れ動きを感じさせない。]
(@12) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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[目の前の光景は──キャサリンとは違った理由で、 女にとっても、理解が出来ないものだ。]
─────。
[人狼に同情する人間なんて、危ういだけ。 相手は、所詮。 ひとを殺して、人を食べて生きる獣だ。]
(@13) miseki 2010/02/28(Sun) 04時頃
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[そう、少年に向ける女の瞳には──はっきり書いてあっただろう。
肩の鳥は、あの日の夜に襲撃者を見ていたのか。 怯えて、女の首筋に寄り添う。
情けを交わす意義などないし、 そんな気も、そもそもわかなかった。]
そ。
[少年に肩入れしていたラルフは、 ── どうしていたのだったか。
立ち上がり別れを告げる少年に、抵抗の意思がない事は汲み取りながらも女は、郵便屋の男に奪われるまで、猟銃を少年にむけて──構えがちにしている。いつでも。弟と同じほどの背丈の少年を、撃ち抜けるように。]
(@14) miseki 2010/02/28(Sun) 04時半頃
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[それに。]
(@15) miseki 2010/02/28(Sun) 04時半頃
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ねぇ。ひとつ、聞いていいかしら。
[覚悟していたとはいえ。 女は、警戒と──その、人と狼の境界を引きながら、 ひとつ、少年に尋ねる。]
(@16) miseki 2010/02/28(Sun) 04時半頃
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ヤニクや、薬屋さんの、 お腹を裂いたら、
サイモンの──お肉は、出てくる?
[フィリップが殺されたことも── サイモンが殺されたことも。 せめて自分が、忘れるわけには、いかないのだから**。]
(@17) miseki 2010/02/28(Sun) 04時半頃
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水商売 ローズマリーは、昼間から暴走しつつ更新ボタンを押しに来たようだ。
miseki 2010/02/28(Sun) 12時半頃
水商売 ローズマリーは、病人 キャサリンおーけいーとひらひら手を振った**
miseki 2010/02/28(Sun) 12時半頃
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─四日目 夜:集会場─
[それは、処刑を実行する前の、 朝日が昇る前に、殺す相手との会話。
女の眼は、ずっと、少年に向けられたまま。 結社の女の問いに、「残念ながら」と、その少年は言う。] >>20
──── 、
[女の目は、感情のいろを移さず冷えたまま、 その告白から連想される 事実を確認すれば、暫く黙る。]
(@18) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[結社員の女は、
あなたが殺したのね。とも。 ひとごろし。とも、 ゆるさない。とも。
女は口にせず。
感情に揺れない青碧は、黙ったまま、 殺すべき少年の死の恐怖ばかりを見つめ──]
(@19) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[ふ。と、無音の笑みを浮かべると]
──── そぅ。
[と、だけ。言った。]
(@20) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[時間が過ぎる。]
(@21) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[空砲が鳴り響いた後。女は足元の血溜まりを見下ろす。 床は冷えて、爪先は冷たく。その血液もすぐに冷される。]
人間はね、人間を食べたがらないし、 獣の姿になんて、ならないものよぅ。
[当たり前のことを、当たり前として言うときの口調で、 女は──その、死んだ狼に話しかける。]
人狼は、人の姿をした獣で、 人間は────
(@22) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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───人間はね
[くす。と、女は笑う。]
(@23) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[おんなは、そこで、言葉を区切り]
[──くす。]
[ くす。
くす。]
(@24) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[肩にのせられた狼の毛皮に頬を寄せて]
[くす。 くす。 くす。]
[冷えた空気のなか。 音のない肩の震えだけが、 女の笑いを示している。]
(@25) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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ねえ。
人間という存在が一体、どういう存在なのだか。
あなたが、 もしも──、 人間だったのなら。
───その疑問に、答えてくれたのかしら。
[まるで神様に問いかけるみたいに、笑う女は── 狼の子に、答えの返らない質問をして]
(@26) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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… オトコノコって、難しぃこと考えるのね?
[ことり。と、女は、* そう、頸を傾げてみせた。 *]
(@27) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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─ 郵便屋の男と ─ >>25
[少年を殺した、死にぞこないの男は、床に膝をつく。 猟銃も一緒に床に落ちてこぉん、と硬く響く音を立てた。]
…その子、返してもらぅわよう。
[役を果たさなくなった猟銃を拾い、 泣く男を──女は眺めてはいない。 見やっているのは、殺された銀色の狼の方。]
(@28) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[自分の手で人を殺した男の気持ちはいかばかりか── などと。女が気を払うことはなく。
暫くは、男の啜り泣きは響いていたのだろう。]
名を呼ばれ後ろを振り返る。 >>26
────。
[最初の問いには、女は沈黙したままで答えない。]
……
[結社に。と請う男に僅かに表情を変化させて、 値踏みするように、青碧は男を見た。]
(@29) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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そぉね。
…その手で、狼を殺してくださったぁ、 郵便屋さんには──そぅね。
──望むならぁ、推薦をぅ、してあげてもいいけどぅ。、
でも。
…そぉね。
(@30) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[女の視線は、また、銀色の狼に戻る。 手は、柔らかく、肩の狼を撫ぜ]
"哀れな人狼"、なんてぇ、
────あたしは思ってないからぁ、
[くす。と、どこか皮肉気に── ── 男を試すように、艶やかに冷たく女は笑う。]
(@31) miseki 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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[女は目を細める。静かに笑うように。]
獣を救える存在なんてぇ ご大層なものにぃ…なれるかは──、
──郵便屋さん。
あなたが、御自分で──確かめるといいわ?
[笑う女はそうして、ひとつ。 彼が選べる、選択肢へ続く*扉の鍵を開けてやった*。]
(@32) miseki 2010/03/01(Mon) 02時頃
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水商売 ローズマリーは、かるるん父はでもそこにたどり着いたら逃げおおせてる気もしている。
miseki 2010/03/01(Mon) 03時頃
水商売 ローズマリーは、まーごかわいいよまーご。女の子かわいい。
miseki 2010/03/01(Mon) 03時半頃
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─四日目 夜、集会場─
[人狼に届けられるはずだった、黒い手紙が、 郵便屋の男の手により燃えていく。 その中身を、女がみることはない。
『テガミ! テガミ! テガミ!』
…っ、ちょっとぅ!
[つと──ばさばさ!と、郵便を届けるようにしつけられた鳥が、 どこか、非難するように羽ばたいた。]
(@33) miseki 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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[肩から飛び立った極彩色の翼は、机の上に舞い降りる。]
…… なぁによぅ。
[丸い鳥の眼が女をみて、くくく。と頭を横にした。]
──────。
[そのまま、見詰め合う時間があって、]
(@34) miseki 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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[毛皮を切り取る郵便屋の男へ、女は視線を移す。 横たわって死んだ── "あわれ"な狼の少年にも。]
…… ウェーズリーさん。
[その仕事を。やめるといった男へ、 女は名前を呼んで、懐から、一通の手紙をさしだす。
たぶん、これが。]
──、…最後の、お手紙、よぅ。
[鳥が運んで、男が少年に──届けるはずだった、手紙。 鳥飼の青年の鸚鵡が、郵便局から持って、 そうして──届けられなかった、彼の父からの手紙だ。]
(@35) miseki 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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[その、几帳面に四角い封筒を、ウェーズリーに押し付けて]
…────。
[楽しみにしていただろう。その手紙をもちながら 少年に渡さなかった、結社の女は、 静かに横たわる地溜まりを見やる。]
(@36) miseki 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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[感情ののらない青碧の瞳は、銀色の狼を見下ろしている。]
─────。
[それから──ゆっくりと瞬いて、]
……、
[黙り、]
(@37) miseki 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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水商売 ローズマリーは、────ゆっくりと、自嘲じみた、笑みを浮かべ
miseki 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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──、…人狼の言うことなぁんて、信用できないはずなのにねぇ。
[サイモンを殺した。と、自分でそう言った少年へ。 その言葉を信じるままに──その優しい手紙は、
少年へ渡されることは、ないままで**]
(@38) miseki 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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─五日目、朝:広間─
[朝も早くから、他に誰もいない広間で、 鳥をつれてきた女は、その場所にたっていた。 夜に冷えた空気は、ぴんと張って] >>28
そぉね。──ここは、終わってる、みたいだものぅ。
[き、き。と車椅子の車輪が回る音に振り返り、 結果を口にしないキャサリンへ、 ──いままでのようにそれを促すことはない。
暖炉に火の入らない部屋は寒く、 襟の狼を、女は、両手でかきあわせる。]
(@39) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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[女は白い景色を写す窓へ歩く。かた、と窓を開ける。 猟銃を手放し、その窓枠に立てかけて]
…、あなたがぁ、メモに書いたぁ、 林檎の木の──傍。
[弔いに行った先のこと。林檎にひかれてなのか。 ──その身体を、鳥が追いかけたのかは、わからないまま。]
さぁ。このあとも、全部。が、終わるまではぁ、 ここに居座らなきゃだけどぅ───、
[赤髪を流した肩越しにふりかえる女は、 彼女に"その死"を知らせる事はなく──机にとまっていた鳥がキャサリンの下へ飛んでいくのに、黙って目を細めた。]
(@40) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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どっちみち。
…そのこ。
連れてくことはぁ、どうせ、できないからぁ、 鳥さんの事、あなたにぃ──お預けするわぁ。
["先"の話をするキャサリンに、その未来を否定することはなく、 肯定することもなく、そういった。]
(@41) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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…、その子は、──あなたのものだから、 あなたが、決めるといいわよぅ
[極彩色の鳥は、それが役目だと──言うようにか。 代わりにか。何も考えていないか。 どれだかわかりなどしない丸い瞳で、 車椅子の娘の傍に、ただ、そっと寄り添うように居る。]
あたし達はぁ、じき、出て行くけどぅ。 あなた達は、ここに── 残るのでしょぅ?
この、あとの暮らしは──、
(@42) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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生きてる、人の暮らしは、
……── あなた達のもの、よぅ。
[人狼騒ぎは終わっても、生き延びた人らの生活は── この先も、続いていくのだから、と。女は、窓から*村を眺めた*]
(@43) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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─ 後日 、村にて ─ >>30
[騒動も終わり──そのときには、やはり猟銃を肩に担いでいた女は、 来訪してきた女の端的な一言に、肩を竦める。]
えぇ、どぅいたしましてぇ?
[にこやかな笑みとともに、 感謝ではないそれを結社員の女は受ける。]
(@44) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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[お礼参りでもしにきたかとピッパの様子を見ていれば、 問われるのはひとつの疑問。]
……
[女は、瞬いて、相手を見る。 なぜ、この世界に人狼と人間がいるのか。 と──哲学的な問いかけ。]
(@45) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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[問いをかけた女に向ける視線は、冷たくもなけれど、 しんみりとしているわけでもなく、思考の淵に沈むようですらない。]
──さぁ。
[考えたこともないわ。と、女はひどく端的な返事をした。]
たとえば。どうして、鳥が。熊が、人間が── 森が、木があって、雪が降るのか。
なんて。
(@46) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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あたしにはぁ、
─── わからないものぅ。
だから。 人狼がいることも。人間がいることも。 どうしてなのか。なんてぇ──
[やっぱり、わからないわ。と、 ── 冷めた女は、* 肩を竦めた *。]
(@47) miseki 2010/03/01(Mon) 23時頃
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水商売 ローズマリーは、ぱら。と、手に取ったひとつの報告書を開く。
miseki 2010/03/02(Tue) 04時半頃
水商売 ローズマリーは、ぱたん。と、その手にあった報告書を、*閉じた*
miseki 2010/03/02(Tue) 04時半頃
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