人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[目元に触れる指の優しさに、思わずまた視界が潤んで。]

すまぬ、かりょう。

[できる事なら、引き止めて欲しかった。
 そうすれば…我が半身を食らわずに済む。]

(3) 2010/08/07(Sat) 02時半頃

[落とした命。
ただ、思う。

あの花は、どんな姿をしていたのだろうと。
一度聴いた笛の音。

耳に残る音ではなかったが、笛を聴いたことだけは覚えていたから。

父が摘む花。

今はもう、遠き場所に]


[散った冬色の花を見やる。
最後まで共にあった花を、その爪を病を。
恨むことなどしようか。
自身が望んだのだから]

…ロビン。

[一つ、言葉にして]


[人を喰らい、血を啜り
種を植えては、また人を喰う
其の身が枯れ果てるまで。

花で有ることに変わり無いと
人食花の、以後を案じる主を見上げて笑む

爪が皮膚を破り肉を引き裂いていく
深く深く

数珠の音がする。
転がる珠が

心臓刳りださんとした其の時に
魔を祓うというその数珠が効を発した]


[崩れ落ちる主の身に爪をたてたまま
花もまた糸が切れたよう。

薄れていく視界に、歓喜のいろを見て
ひとつ
望みが叶った事を知る

人狼病持つ、人食花は散った]


[祓われた魔は、花が持つ
一族の願い

ひとに種植え付けて
望まぬ生を産む

少しずつ、少しずつ
底からこの世を崩してゆく

幾日も、幾年かけても

血を受け継いできたこの花も
願いはひとつであったのだけれども]


[何処とも知れぬ、ふわりと浮かぶ意識
閉じたはずの瞳開けば、変わらぬ姿を目前に]


 ……主、さま?

[名を呼ばれた。
不思議そうに、首を傾ぐ]

 ここは


メモを貼った。


メモを貼った。


[届く声。
ああ、意識は落ちたのに、この場所は]

狭間か。彼岸か。どちらでも。

お前がいるのだから。

[傍にある花を手繰り寄せる]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

寂しい思いを、させてしまったね。

[その柔らかな唇に眼を閉じて、金糸の髪をそっとなぜ、
 やはり腕の中へと納めてしまう。
 
 あまりに罪深く、血に塗れたこの腕へ。]

(13) 2010/08/07(Sat) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

かりょう…血が。

[手当てをと、手をとろうとして…くらり血の香に酔いそうに…]

いけません、手当てを。
わたしの前で、その匂いをさせないで。

(18) 2010/08/07(Sat) 03時頃

[困惑を顔に浮かべて
手繰り寄せられた相手から視線を逸らす]
  
 ボクは……
 私は

[先に散ったのは冬の蕾
後に散らされたのは、病持つ花]

 狭間でも、彼岸だとしても
 ……主さまの傍に、居られるんですね。

[心ふたつ
混じる]


メモを貼った。


今のところは、というところでしょうか。
仏の教えには、彼岸には浄土があると。
そこに逝く為に、僧は徳を積む。

私は、積まずに参ってしまいましたが。

ですから。
ここも一時の場所なのかもしれぬ。

[声が聞こえる。此岸からの。生者の声。
そして混じるは死したものの声]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…いえ、失いたくないからこそ。
ずっと傍で、さえずっていてほしいから…

[あぁ、聡いこの子は分かっているのだ。おそらく私の正体を。]

…そなたの前では、ひと食らう浅ましい獣になどなりたくはない。

(24) 2010/08/07(Sat) 03時頃

 私は、浄土まで行けません。 
 そも人に非ずといわれる身

 一時の場所に
 何時までも留まっていられたら

[不意に気付く]

 声が聞こえる
 ……セシル、迦陵……


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あぁ、お前は……
[たまらずその華奢な身を、寝台へと押し倒す。
 引き裂き喰らいたい想いの代わりに、強く抱いて慰み者にしようか。

 浅ましき獣は、人と交わり胎を貸す畜生。
 数多の獣や虫たちが持ち、人のみが持たぬ伴侶の性。

 獣ではなく一人の男としてならば、まだこの子を愛すことが出来るだろうか。]

(33) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

[道は分かたれた
友人二人の声を聞き
はっきりと知る。

学びや同じくした花といえど
花同士であれば
何時か別れは来るもの

寂しいと感じるのは、冬の蕾]


私も行けませんよ。
徳を積めばいける場所ですが…。

私はそも徳を積む事をしなかった。
けれど。お前を地の底に落としたくはない。

ここに留まれるのならば、留まりたいものですが。

[友を呼ぶ声。目を細めた。
契った事は知らぬ。けれども、二人が思い合うことは知っている]


 そうですね、色狂いの僧では
 たどり着けない場所でしょう。

[返す言葉に僅かトゲ交じり
は、と気付いて口を噤んだ]

 私は……ふたり留まれるなら何処だって

[頬を染めて身を離す。
居た堪れないのは
接触に慣れぬ冬混じる所為]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[年経ても衰えず、容姿が次第に艷めくのも、人を虜にして交わり肉を喰らい子を生む、そのために生まれついたからなのか。

ねだるように眼を閉じる幼子の、その淡い花びらのような唇にそっと重ね、
ゆっくりと、その隅々まで辿るように嬲っていく。
それは長く長く、息の詰まって視界がぐるりとまわるまで。]

(43) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

メモを貼った。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ねが、い…?

[傷つけぬよう、裂かぬよう、時間をかけて綻ばせた最初と違い、
 猛る思いに我慢が出来ず、早急に抉じ開けんと薔薇の香油を指で掬って。
 
 その眼差しに艶増した幼子を、はっとした目で見やる。]

(55) 2010/08/07(Sat) 04時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…えぇ、いつか…そなたの背丈が私に並んだら。
そなたの子を産み、三人で暮らそう。

[いっそ喰らえと言われてしまいそうで、先を聞くのが怖かった。
 されど、思っても居なかった言葉に、その顔は花開くかのようにほころんで。
 許される契りは一夜だけ。二夜目には喰らってしまうから。
 それまでは、取っておいて欲しいと。

 温かな唇へと導かれる指は、小さな手に誘われるままにその蕾へ埋められて。
 くちゅり、湿った水音に、雛鳥の美しい声が重なる。]

だから、それまで…死なずわたしの、側にいて欲しい。
[震える華奢な躰を解きほぐし、抑え切れぬ熱情をその中へとねじ込んだ。]

(64) 2010/08/07(Sat) 04時頃

 失言を。

[先刻のトゲについて、謝罪をひとつ]

 主さま……

[応接間の、洋琴に目を止めた。
近づき、鍵盤の蓋を開く]

 現世で聞かせられなかった
 うたを、聞いてくれませんか

[触れる
指がゆっくりと白と黒の上で踊る。
音符の連なりにあわせて主の為に歌うのは
優しくも物悲しい鎮魂歌
この世ならぬものなれば音は*聴こえるか*]


メモを貼った。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

あぁ、かりょう…かりょう!

…囀っておくれ、わがためだけ…にっ……。

[その声に、理性はとうに吹き飛んで。若き花に溺れるただの男となる。
 互い動けなくなるまで、幾度も貪り合うように愛した.**]

(74) 2010/08/07(Sat) 04時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 04時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[明くる朝、褥にてしたためられた書状は、使いの者の手によってイアンのところへ届くだろう。
 霞月夜の署名がされ、厳重に封をされたその中には…

「このような事態故手短に。そなたを信じて明かします。
 わたしは高嶺の隠れ花。この日の備えに隠された花。

 死した人狼のその影を、見ることが出来ます。

 ロビンという花は、亡くなったのですか?
 彼の姿をした獣の影が、枕元へと立ちました。」
 
 さてこれを見て、彼がどう思うか…]

(81) 2010/08/07(Sat) 05時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 05時頃


[――   鳥は。]


  ……――  厭だ


[鳥は、青から射落とされる。]


  …っ、厭だ――…!



 朧様、

    ――っ

           ……


[白い鳥が、 啼いたのは]


華月…!!!


[届いたかどうか知れぬ]




[――   りん、  と。


        鈴の音が    最期に 啼いた。]

 


メモを貼った。


メモを貼った。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 09時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ん………?
[わずか掠れたかわいらしい声の呼びかけに、薄く目を開けて。]

あぁ、すまぬ…。
[いまだ三割くらいは夢の残滓のなかにいて、目が合えば淡く微笑む。]

湯浴みでもせねばなぁ。
[既に気を利かせたものが手筈を整えているのは、あれやこれやが外に筒抜けだったのか否かは、さておき。
 雛鳥が立てぬようなら抱いて、浴室へ。]

(102) 2010/08/07(Sat) 10時頃

メモを貼った。


メモを貼った。


[色狂い、との言葉に僧は眼を伏せる。
口元に笑みが浮かぶ]

美しきものを見れば、この手に抱きたくなるのとは必然と――。

ロビン、貴方はいまだ私の花。
傍におりなさい。

[離れる姿へ手を伸ばす。
触れると、生前と同じようにその髪色へと指を絡ませる]

事実ですから、問題はなく。
お前が謝る必要も、ない。

――ああ。聞かせておくれ。
楽しみにしていたのだからね。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ねだられれば、そっとくちづけを。
 いじらしいことを言う子が愛しくてならぬが、流石に甘やかせ過ぎるわけにもいかず。
 困ったように苦笑い。]

 それでは、みっともなくて食事を取りにも出れぬだろうに。
 身支度はきちんと整えなければね。

[浴室は広く、二人でも悠々と入れるから、夜ならここで戯れるのも悪くはないけれど、流石にそんな時でもあるまい。
 獣を滅ぼすために無実の人ごと間引くと言い出した輩が、既に動き出しているのだから。
 こざっぱりと身なりを整えたあたりで、使いの者が部屋へと。]

…大事な話があるそうだ。流石にお前を伴っていくわけにはいくまい。
留守を、守ってくれるね?
[頬へとそっとくちづけて、下駄をつっかけてイアンの元へ。]

(110) 2010/08/07(Sat) 10時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

せめて線香くらいは上げさせてもらえぬかな…
共に学び舎で席を並べた者なら兄弟も同じ。

[悲しむ小鳥を気遣って、くしゃりとその金の髪を撫でた。]

(111) 2010/08/07(Sat) 10時半頃

[触れられぬはずの洋琴。奏でられる音。
唄われる声。

音がやむまで、その傍で聴き続ける。
此岸の声はまだ届かぬ。

楽が終われば花に手を伸ばして、その*腕の中に*]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 10時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…イアン。
[その姿を見るたびに、胸が潰れそうになるほど苦しい。]

今のそなたは、修羅のよう。
それが、痛々しくてならぬ。

(114) 2010/08/07(Sat) 10時半頃

 美しい、なんて
 可笑しなひとだ。

[苦笑いは冬色、続くは花の色]

 嗚呼、おかしなことは
 私欲に主さまを使おうとした、私にも。

 …………見る間に咲いた花に色がつくとは
 是を美麗と謂うのなら
 主さまがつけた色故に他為らぬでしょう

[冬の蕾持つ戸惑い僅か含みながら
冷たい色持つ貌は哀愁含む笑みを浮かべる

応接室の洋琴が鳴り響くを、
たどり着いたセンターの人間は聞くことが出来ぬ。
己が爪でころした
主の為に歌う声も]


[やがて曲を終えて、
褒美のように伸ばされた腕に擁かれた時
聞きなれた鈴の音が
彼方から、此方から
聴こえた]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

えぇ。
知られてしまえば…喰らわれてしまうのではと、恐ろしく。

ロビンは…乾様がそのお命と引き換えに?
[二人の訃報に表情を曇らせて…]
北の乾は、知られてしまったのですね…きっと。
して、刷衛様は如何なされた?
あの方もそなたと共に人狼を退治しに来たと、下男たちから聞き及びましたが。

(118) 2010/08/07(Sat) 11時頃

 かりょう

[囀りが遠く聴こえ
少年は呟く。
困ったような笑みを浮かべて]

 ……あの時既に
 ボクも、キミも 変わってたんだよ

 冬の香は、私が偽ったに過ぎぬと知っても
 未だおなじ事を思うかどうか


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…イアン……?
[不思議そうに布越しにその目のある場所を見つめて。]

イアン、そなた疲れているのか?
心労はたまに、耳に出るという…
目を塞ぎ、耳まで悪くしては、仕事に差し障るばかりか、背後から刺されても気づけぬぞ?

ただでさえ…、そなたの職務は恨みを買う。
疑いがあったとは言え、処分されたものに縁のあるものは、そなたを恨むことでしか気持ちに折り合いがつけられなくなるやも知れぬ。
そして、おそらく獣の目からも、そなたはきっと目障りだ。

どうか、無理はせずに…
仇討つために散るは、そなたの独りよがりにしかならぬ。
この状況では、一番物を知ってるそなたが頼りなのだから。

(120) 2010/08/07(Sat) 11時頃

私欲でない願いなどどこにもありはせぬ。
それが人の為であったとしても、回れば己のためであり。

…お前のそれも。
お前だけのものではなく。

[腕の中の花を優しく包む。

聞こえた鈴の音。
こちらだと気づいたのはまだ僧の耳にはあちらの音が届かぬから。

ようやく。
現世の声が耳に届くと、死した姿をじいと見た。
もう届かぬ花。今は腕の中にあるもの。

腕に感じるぬくもりは魂のそれかと、友の名を呟く花を見る]


[――――りいん、と



鈴が、泣くように鳴った。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

えぇ、しらとりは来ていない。

だからおそらく、あの子は無実。
痛ましいことだ。
[伏せる睫毛は憂いを帯びて。]

この中に、幾人潜んでおるのやら…。
盛りも過ぎたわたしはともかく、これからのものが散っていくのは、胸が痛むものだ。

引けぬのは、分かっているけれど…
旧知の仲なのだから、辛いことがあれば…いつでも。

(124) 2010/08/07(Sat) 11時半頃

 ……利用されたと謂うのに
 怒らない
 主さまはやはり、おかしいひと

 充たそうといいながら、私は貴方を隠れ蓑にした
 冬無き変化を、主得ん為と

 其は真となりましたが。

[不思議そうに見上げる眼差し。
聴こえる友のこえに、冬色もまた
応接間に横たわる亡骸と、触れる鳥の姿を見る。

また、鈴の音がした]

 ――白き鳥の舞は、其の通り同じ結末を?


ランタン職人 ヴェスパタインは、記者 イアンの、首に巻かれた白も気になったが、それに手を伸ばす事はせず。

2010/08/07(Sat) 11時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、小僧 カルヴィンの身には、この先何も起こらねば良いと、願った。

2010/08/07(Sat) 11時半頃


[泣く音。悲哀を感じるそれは、やはりこちらのもの。
あちらの音は小さく届いていたから]

どなたかが、此方についたのでしょう。
この鈴の音は…。


  鵠?

[姿はまだ見えぬ。音がするほうへと眼を向けた]


怒るという思いは、すでに忘れてしまいましたから。

ああ。
お前が誰かに召されていたら――。
それは私の身を包んだかもしれぬ。

[見上げてくる眼差しに触れるか触れないか、唇を寄せて]

利用ならいくらでも、
人に使われることは徳を積むことにも成り得る。
そのようなことでいちいち腹を立てるはずもない。

それに、利用されてなくばお前はここに居ぬかもしれないのだから。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

詳しくは判らぬ…か。
それではいくつ獣を見たからとて、他が全て無実とは言い切れぬなぁ…。
[小さく、嘆きの声。]

彼岸には、乾の法師殿がついておられる。
非業の死を遂げたものも、あの方が極楽へ連れていってくれれば良い…な。

(129) 2010/08/07(Sat) 11時半頃



…… ―――誰 だ



[―――静かに、
消え入りそうな声がした。]


呉服問屋 藤之助の声に、その姿がぼんやりと浮かび


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…生きている、うちから?
それはまことか!?

それが出来るなら…全て調べれば病のものだけを…

[思わず、声も大きくなる。]

して、その彼は信用出来るのか?
情は人の心を狂わせる。…大切なものを庇って嘘をつくことも…。

(134) 2010/08/07(Sat) 12時頃

 ……聴こえてるよ、迦陵
 ボクは冬の蕾のままだけど、此処はとても暖かい

[秋色撫ぜられた感触は無く
それが少し寂しいと思う
振り払っていた過去を微かに悔いて
ふと、落ちてくる主の唇
小さく困ったような笑みを浮かべた]

 でも主さま、私は叱られるようなことをしてきたのです。

 ひとつ
 望みを叶えてきてしまった
 イビセラの、血を受け継ぐ種を……桜の腹に


[線香くゆる其の先に、
冬が憧れた先の花がひとつ]

 ……名乗る礼儀は、無きや?

[消え入りそうな問いに
返す複雑そうな声音]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…そなた、が?
[部屋へと入ってきた姿を見て、緩くその目を瞬いた。*]

(138) 2010/08/07(Sat) 12時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 12時頃


[沈黙。
知っている声だった。]



……鵠。



[ぽつり、と呟くように名が落ちる]


種を。
それは、困りましたね。

身をもたぬここでは、些か感情が出やすいのかも知れぬ。
お前だが誰ぞと契ってきたなど。

私の身に宿して欲しかった。

[見下ろす眼に僅か燃ゆる嫉妬。
死した身ではそれは叶わぬことだと、思えばそれもやがて鎮まる]

…ですが。
お前の生きた証が残るのなら、私はそれでも良いと、思う。


鵠。

やはりか。
何故、貴方がここに。
疑いでも向けられましたか。

[冬を抱いていた腕を解く。けれども肩に手は乗せたままで]

もう、言うても遅いことか。


 私が居らずとも
 私の子が

 次の代へ、其の次へ

 望みはひとつ
 願いはひとつ


 肉を喰らって血を啜り
 人の身に種を植え付けて

 ――――幾日かけても
 幾年かけても

 必ず果たす
 不条理なこの世を壊す為


[主の瞳に灯ったいろ。
見詰めた花が満足気に笑みを浮かべて、詠った]

 ……主さまの背がもう少し低ければ
 私にも襲えたやも。

 主さまは
 現世に残すもの有りや?

[擁かれていた腕が解かれ、それでも傍は離れない。
肩に乗った手に首傾けて、名乗った方へと名を告げる]


 私はイビセラ、ロビン

 ひとつ目論見叶ったと謂うてみよう
 主さま居らねば
 喰らうは高嶺の華ひとつと

 ……そう謂う案もあった故 


現世に残すもの…
残さずとも良いと、思っていたから。
何も。

背など、横になれば関係ないように思うのですが。

[花を見下ろして、少しばかり考える。
肩に置いた手で、首筋へと触れる。

目論見を語る言葉に触れた指に少し力が篭る]

その案が通らず、良かったと。

――ロビン。

[欲しているのは自分かと、裡に篭る思いに片方の手を自身の胸に当てた]



…――――白鳥は、


伝承から
逃れられなかった、らしい。

[さらり、と
黒髪が流れ俯いた。
言葉少なだった鵠はしかし
――イビセラの言葉に目を見開き、紫苑色で、睨む]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

なるほど、天満月の。
それで合点が行きました。

[一度ここで改まって。]

わたくしも、古い言い伝え故半信半疑で居ましたが、
かつては、奴ら人狼に対抗すべく四つの家が在ったと。

獣祓いの北の乾、見極めの東、看取りの西。
そして南は…既に絶えて久しく。

看取りの西は、高嶺の。
当主が朧は…世間欺くわたくしの影。
同じ血を分けた兄弟ですが、彼には何も知らされておりませぬ。

見極めの東は、天満月家に伝わっていたのですね…。

(144) 2010/08/07(Sat) 12時半頃

そう、――睨まれますな。

それが病からか本心ゆえかは別として。
いま現には高嶺様は生きていらっしゃるのだから。

それよりも。
いまだ残る獣にかからぬかの方が心配でしょう。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

南の家の負う役目は、どんなものかは伝わっておりませぬ。
…それがあれば、獣達が蔓延ることはないだろう…とは。

(145) 2010/08/07(Sat) 12時半頃

 何も……?
 血の繋がりもあったでしょうに

 ……背は、そうやもしれません
 実の所
 唆しも後押ししていましたが。

[首筋触れた指、促されたように顔を上げた。
それから、白い鳥に視線を流し]

 案はどの道先送り
 先ずは忌わしき使者の片割れをと
 ……謂うてあったのを

 二人に独断で
 私が主さまを。


 高嶺さまには、
 選んだ花の一輪散ったさまを
 見せ付けて

 そう煽ったのはかの人


 私は其れに乗っただけ
 其の後どうする気かまでは知らねども
 嗚呼、元は花故に

 人を誘い捕らえる術は
 芽吹いたばかりの私とは、比べようも無い


 今も
 ……声が




…―――――


[睨んでいた眼が、
一瞬、揺れた]

霞月夜



それは……―――

[りん、と鈴が鳴る]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…えぇ。微力ながら。
[イアンへと畏まって頭下げつつ。]

因果なものです、わたしには…生きたものの見分けはつきませぬ。
私の力を使うときには、あやまちであろうと…もはや手遅れ。

天満月さまのものだけが、役立てばよいのですけれど…

(153) 2010/08/07(Sat) 13時頃

 ……髪を同じに結えば良いと
 かの人に。 

[鈴の音にそうと取れる答え]

 ボクの、巣箱から
 雛鳥を浚っていった月は
 私の花開くを待っていてくれたひと

 真意は知らぬが
 彼も、彼も

 望みは望んだ数だけ
 願いは願った数だけ
 手に入れる


血など。
今の世にはさほど重要ではありはせぬ。

それに、どちらにしても残せなかったのですから。

[父はどうであろうか。
自分が亡くなれば、又新しい子を作るのかも知れずと]

元は花、霞の方か。
あの方は――。

[夢で契った相手。夢と思えばこそ。あれはただ一度だけのもの]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…それと、もういくつか気がかりが……

[声潜めて囁くは、いつかの夜に見たものたち。]

闇夜に…、庭や屋根に潜んでいた者たちが居りました。
草の陰には夜光が、月差す屋根には桜色の髪の猫が如き子が…

彼らから、目を離さぬよう。

(157) 2010/08/07(Sat) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

わたくしは、夜光の先代と浅からぬ因縁もございます。
…ともすれば、命を狙われるかも。

(160) 2010/08/07(Sat) 13時頃

 嗚呼、そうだ
 ひとはもう
 血を受け継ぐものでは、ありませんでしたね。

 今の世ならばこそ
 私の血は必ず、後へ残さねば

[霞の。
主の口から出た言葉に、淡い笑みを浮かべた。
冷たい色の瞳が見上げる]

 ……その霞の方が
 良い体つきと、褒めていらっしゃいましたよ?

[そう謂って、視線を外す]


知って、いらしましたか。

褒めてくださったのならそれは嬉しいことでしょう。

花は花主だけのものですが、花主は、一人の花のものではなく。
けれど今は。

私にはお前しか映らぬと言うのに。

[はずされた視線を追う]


何故、…そんなことを。

[怪訝そうに
ロビン、を、イビセラを、見た。
髪結いを叱られた、なのに]

もう
届かない

[唇を噛んで、俯いた。]


――――、朧様…




…かげつ…


[自分を抱くようにしながら、俯いた。]


 誑かしてはと、煽ってくれたものですから。
 ただ
 私は未だ、人食いの花としては未熟もの
 すっかり主さまのもと根付いてしまいました。

 ……花主は一人の花のものでなく
 けれど今は、主さまには私だけ

[外した視線は白い鳥に] 

 もう、届かない?
 これまでも
 届いていたとでも、思うの?

 さあ……何故そんな事をしたのか
 総てはあの方の手の内やも


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

獣同士のつがいでは、子は生まれぬ…と?
それでは…五匹居るならそれを全て…となるけれど、ほんとうに?

天満月様も、人の子。
情に流されては居ないと信じたくはありますが…。

高嶺はわたしと同じ血を引きますゆえ、彼がそうならばわたくしもおそらくは…。
かりょうは私の手元におりますが…彼でなければ無いと思ってしまう以上、わたしも情に流されてしまっているの…か。

(170) 2010/08/07(Sat) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

天満月様。

そなたの目が曇っておらぬことを、わたくしは信じとうございます。
どうか、たぶらかされず孤高にいてくださいませ。

[それだけを告げ、その場を去る。]

(172) 2010/08/07(Sat) 14時頃

[風が運ぶ囀り]

 ボクは、

[戀は糸と言うと心で出来ているのだと
柔らかくも切ないその言葉に
憧れていた遠い記憶]

 失せもの探して
 声を裂く
 いとしや、いとし
 我が吾子は

 ――…そら、其処にいるよ。

[登る声は拾えども
冬の声は届かない]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 14時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 14時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[からころと、下駄を鳴らして廊下を行く。]

刷衛さまは、どちらへ?
[なにより気がかりは、同じようにセンターから来たと聞いていたのに、
 イアンは…まるで刷衛が最初から居なかったかのように振舞っている。

 いったいこれは、どういう事なのか。
 人に声をかけ、彼を探した。]

(175) 2010/08/07(Sat) 14時半頃

[――――りん。


微かな鈴の音を立てて
顔を上げる。]

…―――届いていたなどと
思っては、いない。
死しては
手、伸ばすも 叶わぬ …


執事見習い ロビンのただ傍に立ち、あちらを*見やる*


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

刷衛さま。
[仏間に姿を見つければそっと身を寄せて、問う。]

イアンに、私のことを話したのですが…それは貴方には伝わっていますか?

同じくセンターの者だと聞いているのに、
イアンは、貴方のことはまるで気づかず…まるで最初から居なかったかのように振舞うのです。
旧い仲ゆえ、どうにも違和感が…

彼が…あの方恋しさのあまりに気が狂れてしまっていたら、
権限を握らせたままでは、危険かもしれませぬ。
勝手に思い込みだけで、誰かを殺めてしまうやも。

どうか、彼から目を離さぬよう。

(176) 2010/08/07(Sat) 14時半頃

 望みはひとつ
 願いはひとつ

 二つ心抱いたなら――

[薄い唇から、うたを零すは主持つ花]

 ふぅん
 飛ぶ白鳥すら
 あの高い嶺には届かないんだ。

[複雑な色帯びて呟くのは冬の蕾]

 誰なら、届いたんだろうね。


ランタン職人 ヴェスパタインは、始末屋 ズリエルの居る部屋を出て、腰トントンしながらからころ廊下を…

2010/08/07(Sat) 15時頃


[傍らにある法泉の
手を取り指を絡めて寄り添う。

遠く、現世を見遣る瞳は雪空の色
何時しか、気付けば其処にあるべきレンズが無かった**]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[歩みが多少重いのは、あとさき考えず無理をした報いなのだししょうがない。
 ふと行き違うは、夜光と虎鉄。]

おや、お前たち…。
[しばし足を止め、二人を眺める。]

(180) 2010/08/07(Sat) 15時頃


……わからない。
……死者にはもう、遠いことだ。

[俯いて、思うは何か。]


――――― …


[言葉は、少なく。
もののためしか、
高い位置で自分の髪を結い上げる。

鈴が、鳴る]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[虎鉄の姿を見て、数度瞬き、眉を寄せる。]

体調を崩したようだったけれど、もう良いの?
ご自愛なさいな。

[淡く笑いかけ、夜光にも目をやる。]
イアンが、お前は人狼の病に侵されていないと言っていましたね。
検査を受けてきたの?

(185) 2010/08/07(Sat) 15時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、小僧 カルヴィンが離れの自室でおとなしくしているのが見えると、いとおしげに目を細めた。

2010/08/07(Sat) 15時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、さすらい人 ヤニクは座敷で見かけたが、明之進は知らない。

2010/08/07(Sat) 15時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

あと…イアンは妙なことを言っていました。
獣と契れば獣ではない、と。

そんな話は…聞いたことがない。
寧ろ、獣と交わっているのは、獣の仲間か…仲間でなくとも病がうつってしまうのでは…。

(186) 2010/08/07(Sat) 15時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

彼には、気をつけたほうが良いかも知れん。

それに…、いつだかイアンが言っていました。
天満月の御子息に取り入り誑かす方法を教えて欲しい…と。

(187) 2010/08/07(Sat) 15時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[霞は、嘘は言っていない。事実の全てを伝えては居ないが。

 話したことが、不信の種として芽吹くことはありやなしや?]

誰かがわたしを探していたら、部屋に居ると伝えておくれ。
昨夜は、かりょうが甘えるものでね。ついつい夜更かしを…

では、失礼?
[からりと下駄の音涼やかに、雛鳥の待つねぐらへと帰る。*]

(188) 2010/08/07(Sat) 16時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、仔虎には、かまいませんよ、と一言。

2010/08/07(Sat) 16時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─ しばし前、仏間にて ─

[線香をあげさせてもらったあとで、背筋を正して刷衛の前に座る。]

宴を止める前までは…共に舞楽を合わせたときは、あんなふうではなかったのに。
仇を討ちたい一念で、功を焦っているのかも知れぬ。

…かれはいま、とてもあやうい。
[そんな懸念を、縋るように告げた。]

(191) 2010/08/07(Sat) 16時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 16時頃


現世と常世の狭間を見る。


 似ないね。
 ……そうしても、白い鳥は変わらない

[鈴の音に、思うた事そのままひとつ。
見遣る先
広がる不信]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

わたくしの?

ええ、これは元より生まれついてのものだと、そう教わり育てられました。
喰われてしまうかと恐ろしく、それ故名乗りが遅れましたが。

ロビンが枕元に現れ、
言い伝えは本当だったとわかりましたから。
…それゆえ。

(193) 2010/08/07(Sat) 16時頃



…―――― そうか


[手を話せば、
まとめていただけの髪は
するりとほどけた。]


…そう、変わるはずも
ない な


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[噂はひとときで千里を走る。
ロビンが人喰いの獣だと。
法師がそれを、命と引き換えに滅したと。

そのロビンと情を通じ交わった花が喰われず生きている。
群衆は、無知にして愚かしい。
誰がその行為が、畜生の如く人に子を孕ませる技などとは知らぬ事。

ならば、その…疑いの先は?]

(195) 2010/08/07(Sat) 16時半頃

 変わりたかった?


[僅かに、首を傾ぐ。
レンズ無くとも、瞳は焦点を定めて]


……―――


…己は、己であろうと。


[一度だけ視線を合わせる。
それから、誰かを探すようにさまよう]


 死してなお?
 己とは存外にあやふやなものだよ。
 ……死者の先輩として言っておくけど。

[硬質な声音。
冬の蕾は咲かぬまま、一夜先に此処にあり]

 ふたつ心生まれれば
 身はひとつ
 引き裂かれ

 望み叶わず、破れ散る

[散った花が詠う]




――――っ、……


[眉を寄せた。
紫苑色がつり上がる。]


ふたり、 いたのか。
ひとつの、からだに。

…そんなことが……


[―――声。

それから、
常世ではない鈴の音。

白い鳥は独り堕ちる。
混乱と混沌の中
独り]

――――…
…朧さま

……―――華月
かげつ、 …っ

[手を伸ばしても、隔たりは彼方だ。
りん、と鈴が啼いて
俯いた顔を髪が隠す。]


 否
 ひとつ、身に 二つこころは
 いれられぬ

 駒鳥は落ち、花が咲いた
 其れが私

[花が謂う]

 ボクを殺したのは、噂だよ。
 多芸は多才じゃない
 それなのに
 あの時は、未だ花は選ばれていなかった 
 それなのに

[臥せっていたあの日
微かな期待打ち砕かれて、冬の蕾は行き場をなくしたと]


[ぽつり。
首を振って、傍らの主に身を寄せる]

 ……いまは、二人でひとり
 寂しさは此処に
 淋しさは此処に
 埋めてくれるのは、主さま
 
 それから
 新たな私が、現世に。

[冷たい色の瞳は、ゆっくりと閉じる。
応接の間に、
手を伸ばせば鍵盤が触れる
それでも、生者に音は届かない]


[奏でる音は、哀愁綴る物語**]


執事見習い ロビンを諫める様に頭を撫でる


[諌められれば、やがて洋琴の音はぷつり途切れる]

 ……主さま。

[困ったように見上げて**]


息を飲む。


[狭間に呼びかけるこえ
主の傍から、そちらへ
意識を向ければ気配は傍に]

 ……嗚呼、思い出した
 昨年喰われた……明の

[そう聞いたのは霞の月に。
今時の幽霊はあれほど存在感あるものかと謂ったのを覚えている。
ふ、と自らの手に視線を落とした]


[呟きは揺らぐ。
狭間からうつしよへ
届くとも解らず。

まどろむように、意識はまた
温もり求め、主の傍**]


…―――


…華月…


[―――――紫苑色が揺れる、揺れる。]



己は

    何も、…

……っ、


[何も知らないで。
何も。何も。
ロビンの声が聞こえても答えられない。

射落とされた鳥は
きつく眉を寄せ俯いた。
――――りん、と

重なるように
鈴が
*鳴った*]


 私の声が……聴こえるのなら
 其れは生者としてはおかしな事

[白い鳥の視線はあちらへ。
答えが無くとも冬も花も気に留めず
現世留まる亡者を見る。
己の投げかけた言の葉は、
思うよりも随分広がったようだった。
主の傍にありながら、彼らの様子が手にとるように見える
ここは、狭間]

 黄泉が手折りた 花ひとつ
 うつつの月に 迷い染まる


 あちらの虎鉄と謂う花も
 ……同じ?

[呟きはあやふや
彼については、人食いの花は聞いて居らず]


[主に何もできなかった己は―――なんて、無様な生贄だと。
すまない、と幾度目か謂って。

ふいに、聞こえたのは蝶の声]


――――…飛ぶ


[俯いていた鵠が
少しだけ、顔を上げる。]

…飛びたい…な…

[鈴の音に、重なる。]


[漸く眸が常世と現世の狭間を映す。
ロビンの声が聞こえ]


…己たちの、こえが
聞こえる…?


[呟く。
そういえば、虎鉄は――最早あるはずのない場所で鵠の名を呼んだ]

どうして、…


 簡単なことじゃないか。

[素っ気無い少年の硬質な声]

 彼は……
 多分もう一人も
 生者に非ず

 ……そう謂う事。


 嗚呼、この声も届いてしまうかな。
 ボクは少し喋りすぎだ。


[―――触れたときの冷たい手。
思い出す。生けるものではあり得ない。]

…――――死んでいる、…

[そっけない声に対する答えは、殆ど吐息混じりで]


[吐息混じる声
答える硬質な音に艶混じり]


 迷い迷うて ゆく先は
 秋の心 のみぞ知る

 愁い帯びて
 誰ぞ元へ 迷い込み

 降るは いくよの
 涙あめ


[節つけて、囁きうたう]


―――今だその場を動けず在る*


 ――そう謂えば
 主さまを、引き裂きはしたものの
 喰らって居らぬ。
 私も、彼らも
 
 どれ程、腹が減って居るやら……
 私はもう
 感じぬけれど


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 22時半頃


 此処に居るよ。

[冬を呼ぶ声聞こえれば
冷たくも、何処か柔かな声はセシルの傍で囁く]

 何時でも、キミの傍(なか)に。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 23時半頃


 ボクは煙じゃないし馬鹿でもないけど
 付き合うよ。

[セシルの傍で微かな苦笑い
それから、仕方ないなと溜息。
触るなと釘刺す言葉は無く、
彼の内に宿るは、獣の血
彼の内に宿るは、冬の魂]

 もし、出来るなら
 ……屋根をつたって、逃げられたら良いのに

 孕んだなど、人間に知れたら
 どうなるか


メモを貼った。


メモを貼った。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 00時頃


[姿見えぬ少年は、変わらず応接の間に。
主の傍に寄り添っている。
ここは狭間

宿る種が囁く声は、彼の内に]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 00時半頃


[登る煙が、浄土への道しるべのよう。
穏やかに、哀愁帯びて伸びていく]

 ……

[物言わぬ気配はただ、傍にあるだけ。
無邪気に話すはセシルに任せ、空を見ていた
あの頃のように]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[不在の間に雛鳥が気を回してくれていたことがありがたく。
 つめたく冷やされた淡い果汁は、乾いた喉に心地が良かった。]

おや……
かりょう。わたしの手鏡を知りませんか?
このくらいの大きさで黒檀縁の…

何処で落としてきてしまったやら。
宴席か、それとも庭ででしょうか…

[本当は、そんな鏡など元より持ってなど居ない。
 ただ、今一時は傍から離す必要が。]

(303) 2010/08/08(Sun) 00時半頃

[花の傍に佇む。
生きていた頃より静かに。

けれど裡にくすぶるのは炎。

花が桜へと声をかけるのを、聞いている。
ここにいるはずの花の声が、桜がいるほうから響く]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…探してきて、貰えないか?
[頼み込んで送り出せば、暫くは戻ってこないはず。

 そのうちに着替えるは武家風の地味な羽織。
 化粧っけの無い顔に、長い髪をキリと結い上げれば、
 余程親しい物以外は、同じ顔の片割れと区別は付くまい。]

(310) 2010/08/08(Sun) 01時頃

 主さま……?

[傍ら佇む花は、主を見上げ首を傾ぐ]


[この心は何故こうも花を求めるのか。
身などなくなったというのに]

未練が一つ――。

お前の温かさを、もっとこの腕に感じたかった。

[色狂いだといわれたことを思い出し、ふ、と笑った]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 01時頃


 ……それは、ボクの?
 彼岸へたどり着いてしまったら、
 叶わない望みかもしれませんね。

[冬色の瞳が瞬いて
傍らの主を見上げる。

其の向こう
櫻に植えた種は、冬の気配帯びて
変わらず彼の傍に有りもする]


お前以外に、誰がいるというのですか。

[寄り添う花に回した腕は、やはり生前と同じほどの熱を感じることはなく]

たどり着いたら、――…たどり着けるのでしょうか。
もう、数珠も、落ちてしまった。

[床に散らばった数珠はいつの間にか片付けられていた。ゆるりと歩く。
傍らの花の手を引いて]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[先程使用人に託した書状は、そろそろ夜光の名を継ぐ若き花の元へと届くか。
 名前を伏せたそれは、イアンの件で折り入って話が、と。

 閑話休題。
 この時代、指紋や遺伝子解析などの鑑識の高度な技術は既に絶えて久しい。
 そうでなければ、皆の勘に任せて投票で処刑するものを決めるなど、そんな馬鹿げた手段をこのような重大な事件の中で取りうるはずがないのだから。]

(318) 2010/08/08(Sun) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ひとりで来るよう指定したのは、人のあまり通らぬ裏庭の納屋。]

(320) 2010/08/08(Sun) 01時頃

[熱はあるのかどうかわからない。
しなだれかかる身が
刳り貫き損ねた心の臓を胸の上から押さえる]

 この身も、この身が覚えた芸も総て
 主さまのもの。
 如何様にも、好きに愛でて良いんですよ。
 それが花の幸せ。
 ボクも……多分。

 ただ
 ……私は浄土へ行けぬ身
 数珠落ちても
 主さまは、ひとで 私は、獣

[冷たい雰囲気纏う幾らか幼い相貌に浮かぶ愁い。
手を引かれれば、少し驚きながらも後へ続く]


[多分、という言葉にも。
 この身は震えている]

――何故、浄土にいけぬというのです。
病にかかったから?
人を食らったから?

人は、生れしとき既に業を背負っている。
それを返してゆくのが生者としての使命。

ですが。

浄土に行けぬのは私も同じ身。
業を返しきれず。お前に私を食らわせようとした。

[先を行く身で言葉をこぼす]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[納屋の中は、たとえ昼であろうと薄暗い。
 灯火ひとつが目を引くように少し奥の行李の上に置かれ、己は影に身を潜めて待つ。]

(328) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

 私の病は、受け継がれるもの
 この世のありさまを、壊す
 そのために……酷いことを山ほど。
 業を返すどころか、増やし続けて
 
 ……主さまもおなじ?

[半歩後を手引かれながら
ふわり、雲の上を歩くような心地
柔かで
それで居て物足りないと思うのは
死しても欲が出るものなのか]

 一緒に逝けるなら、どれほど良いか
 今このように、手を繋いで
 何処までも


メモを貼った。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[奥の灯火へと進んでいく夜光。
 身を潜めたその前を通り過ぎたのを見計らい…

 ガタリと倒される古い戸板は、袋の鼠の退路を断つか。]

(335) 2010/08/08(Sun) 02時頃

お前が犯してきたことは、お前の意思がそうさせたのか。
それとも、病であるからか。

――どちらでも、良いか。

[ふわりと。
応接の間を出て廊下を歩く。今は誰にも見られることはなく。
否。

あちらにいる二人の花には見えたかも知れず]

一緒に逝かないのですか。
辿り着く場所がどこでも。
私はこの手を離すつもりはありませんよ。


[艶の混じる硬質な声。
眉尻は微か下がっている]

…―わがころもでは
つゆにぬれつつ……

[小さく呟く。
りん、と現世が啼く度に
響いて常世もりん、と泣く。囁く歌。]

…… ――――


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 02時頃


 ……私はイビセラの花
 言ってしまえば病そのもの
 今は
 人を喰らう力こそ無くとも

[同じ場所、同じ道を通る。
されど現世のひとには見えず]

 逝けるでしょうか。
 人でなくとも
 其の手が私を離さぬなら


[桜の傍らに、ざわめく気配。
冬の色は彼の内]

 ――

[櫻は
要らぬかどうか答えは無く。
ただ、現世で告げた言葉
彼に届いていなかったのかと、愁い混じる]


[駒鳥と、センターの人間がやってくれば
彼の傍にあった気配はなりを潜め息を殺した]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…わざわざここまで呼びつけてしまって、すまなかったね。

[ゆるりと物陰より姿を現す。
 同じ顔の片割れのごとき装いではあるが、その艷めいた笑みは別な姿で見覚えのあるものだろう。]

我らにも色々と事情があってね。…恨むなとも、許せとも言いません。
ただここで、我らが糧になってもらうまで。

(342) 2010/08/08(Sun) 02時頃

[届く鈴の音。
そちらを一度見て]

思うのならば、今は届かぬほうを思うと良い。

寂しいからですか。
貴方がなくのは。

その鈴の音は、貴方の涙のようです。

[見る視線は生きていた頃と同じ。色はなく。
けれども僧であったものとしての慈悲を浮かべる]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…天満月殿は、獣を探すことが出来る。
イアンはそれを手先として利用しようとしている。

そしてそれは、我らに取っては…とても都合がよろしくないもので。
[ざわり、室内の空気がざわめき、灯火が揺れる。
 一歩一歩と、彼のところへと歩み、その白い手を首元へと伸ばす。]

(347) 2010/08/08(Sun) 02時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、門下生 一平太の腰のものに目を止め、悠然とわらった。

2010/08/08(Sun) 02時頃


逝ける。
逝けぬなら、私も往かぬまで。

[足を止めて、空を見上げた。
欠けた満月]

ロビン、お前は私の花です。
こちらに来た以上、それはずっと。

お前が厭というまで。

[月の下、花の身に触れて、心の臓が時を止めたのと同じように、かき抱く]


 ――…ボクの為に、染めた髪

[小さく呟く声、僅か。
これは聞こえぬ方が良い
きっと、彼にとっては]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

"それ"が、そこにあるはずはない。
"それ"をお前に貸してくれるものなど、居るはずもない。

何故なら、"それ"の持ち主は、去年の夏の祭りの夜に…

[握ろうとした白鞘巻は、霞のごとく夢のように消える。]

ここで、みなの糧に饗されましたから。

(352) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[振られた刀は、避けもせぬ。
 なぜならもとより最初から、刀はそこには無かったのだから。
 
 祭の夜の夢の名残が、己が散ったことを受け入れられなかっただけ。]

(354) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

恨むならお恨みなさい。
憎むなら呪い殺すほど憎んでかまわぬ。

…先の夜光から、聞いているでしょう。
あの男は、己が為ならどんなことでもする、と。

[がしりとその手は夜光の肩へ。
 凄惨にして獰猛な、獣の笑みが灯火に映える。]

(358) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

[鈴の音に、主が声かけるを花は傍で控えている。
主が話すに口を挟むのは――
そう雛鳥に告げたのは、未だ昨夜の事。
足を止めた彼を見ている]

 ボクも……法泉さまの花
 ずっと
 切り捨てられる事は、無い?

[不意に視界が覆われて、腕に擁かれたのだと知る。
頬を胸に摺り寄せて、鍵爪の無い手が背に回る]

 厭などと、誰が謂うでしょう
 私は主さまの花
 人食でも良いと、選んでくださったのは主さま
 
 お傍に置いてください。
 共になら、奈落に堕ちても構わない


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そなたも逝くが良い。
…共に学んだ友の元へ。

[白い頬へ、鮮やかな返り血が飛んだ。]

(360) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

何故切り捨てると?
お前が私の花だという以上は――。

私の花はお前だけだ。

[摺り寄せられる頬。
頬に触れて、その眸は此方を向くのだと、向けさせて]

堕ちるまえにも。
もう一度歌を聴かせておくれ。
お前のその顔で。
私の為に、啼いてほしい。

[笑みを見せて、唇に触れる。
触れる感触は、生きていた頃と同じもの]


[僧の慈悲。
届くのは、こえ。]


……、ないてなどいない。


[――――りん、と
小さな鈴の音。
眉はきつく寄せられて
けれど涙は流さない。
重なるように華月と、朧の会瀬を意識に重ねる。]


[見ている]

[感じている]

[願っている]


―――――朧さま、
……―――華月……


[己をきつく、抱いて。
震える肩、
―――りん、と鈴は鳴るばかり**]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[食い荒らされて尽くして暫く後、誰かにそれが見つかる頃、
無惨になった亡骸はくしゃくしゃになった書状を握っておりました。

そこには、誰が書いたともつかない平凡な字で、

「イアン」   「折り入って話が」]

(371) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

[幾人も、花を囲うなら
気に入りが変われば切り捨てられる
習ったこの世の有様は、恐ろしいもの。
なれど]

 うたを
 ……詠いましょう、主さまのために

[頬に触れる手に僅か震えて
冷たい冬色は嬉しそうに細まる]

 奏でる曲はお任せします
 穏やかな春でも 熱さ溢れる夏でも
 実り多き秋も 身引き裂く寒い冬でも
 
[そっと瞳を閉じる。遠くで鳴る鈴の音も
流れる血の鮮やかさも、今は意識の外に追いやって]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[友が、主が、それに気づいて辿り付く頃には、

 もうそこには、獣の姿は、無い。]

(374) 2010/08/08(Sun) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[血塗られた花主が己の花を屠ったことが広まる頃、
 その花主の姿に似せた男は、僅かに血の香を匂わせて、そっと南端の自室へと戻る。

 扉を閉め、一人であることを確認して、満足そうに己の腹を撫でた。
 雛鳥が巣へと戻る前に、湯を浴び痕跡は全て隠した。

 いまだ、見つかるわけには行かぬ故。
 果たせていない約束がある。]

(376) 2010/08/08(Sun) 03時頃

お前の歌は、心地よい。
啼く声と、同じだからかも知れぬ。

[手折った朝のこと。
今は遠く感じられて。
けれども、腕の中にあるのは確かな]

ここでは、少々無粋か。
月の見える場所でと思うたが。

[窓が開けられるのなら部屋にでも、
あちらの騒ぎは僧の耳には僅かに届くだけ。

未練は今ここに。
現世になどないのだから]


――思いの為らぬ秋の歌を。

[そう耳元で告げて、触れる指は優しく。
あの朝とは違う、慈しむ様な口付け。

ないていないと言う鈴の音。
目は向けず、ただ思うだけ。

やはり頑固だと]


 ロビンは、駒鳥の名ですから。

[温もりに擁かれ、背伸びをして唇啄ばむ戯れひとつ。
喧騒はそこかしこ
腹に残した種は思うところあれど、花は主の為に咲く]

 月の下で……嗚呼
 狭間にあっても風流な

[くすくすと、毀れる笑み。
薄灰の、洋装でなく着物を纏うて
耳元囁く言葉に震える]

 ――思いは、為らぬのですか

[柔かな肌を慈しむ指に、唇に
短く、切ない吐息を漏らした]


メモを貼った。


秋には様々な色がある。
お前の声に合うものを探すと、そうなった。

冬でも良いが、冬では寂しすぎる。
物悲しいくらいが、ちょうど良い。

[月の見える廊下。
庭を前にふわりと腰を降ろす]

風流だというなら、ここでも良いか。

[膝の上に花を抱き寄せる。首元の合せを緩く、その白い首筋へと触れて]


メモを貼った。


[欠けた月のした
人は二人を見ること能ず] 

 それでは、あきさめのうたを
 主さまが望むままに

[膝の上に乗れば、見上げずとも唇が触れる距離
薄灰の、着物の上でなく直に触れた指
感触は確かにあって、思わず息を呑む。
身じろぎ、両の手が縋るように着物の両袖を引いた]


ランタン職人 ヴェスパタインは、小僧 カルヴィンを待ちくたびれたか腹が満たされたせいか、寝台に突っ伏して眠っていた。*

2010/08/08(Sun) 04時頃


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