人狼議事


65 In Vitro Veritas

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視点:


─ B2F/倉庫前(回想) ─

 だって食料これしかねーんだぜ?
 もっと沢山あるとか、もーすぐ出れる見込みあるってんなら、お前らにも分けてやりてーけど。

[ニックが不満を訴えても、やはりあまり態度は変わらず。
 危機感を覚えたらしいフランシスカに、14に分けると言われれば、明らかにいやそうな表情を浮かべた。]

 ……俺ら優先でいいと思うんだけどなー。

[ぶつぶつ言いながらも、小分けにされた食料の幾つかを渡されれば、そのうち1つをニックへ向けて放り投げる。]

 あんまり食うなよ?


 んじゃ、俺は上の階に持ってくわ。

[ヴァイオリンの音が聞こえていた。
 誰かいるのだろうからと、食料の袋を持って階上へ向かう。
 分けられた食料をニックに持たせず、自分で持ったままでいるのは、奪われてしまわないように。]

 あ〜ぁ……早くこんなトコからオサラバしてー……。

 野球観てー……。

[文句を言いつつ、だらだらと非常階段をのぼってゆく**]


ぺるしゃ セシルは、メモを貼った。

2011/09/30(Fri) 17時頃


【人】 ぺるしゃ セシル

― B2階へ ―

[階段を下りると、自分が食べ物を見つけた場所、倉庫に向かう。
 だけれども、その時には、すでにそれは分けられて袋詰めされた後だったのだろう。
 何もないので、倉庫から出て、辺りを見回している。]

(9) 2011/09/30(Fri) 17時頃

【人】 ぺるしゃ セシル

[その広い背中を見つけた時、それは最初赤毛かと思った。
 だけれども、服装が違う。すぐにオリジナルだと思い直した。そのオリジナルを少し距離のあるところから見つめていると、向こうもこちらに気が付いた。]

 ――…ああ、その食べ物。
 そう、分けてくれたんですね。

[一つ袋をくれただろう。なので、丁寧に礼を言った。]

 目……。

[そして、相手の顔を見た時、ふと、そう漏らす。
 目がないというのは、自分たち、クローンにとってはペナルティ、だけれども、彼らにとっては?

 ただ、深く事情は訊くことはできず、また去りゆくその背中を見つめていた。**]

(10) 2011/09/30(Fri) 17時半頃

ぺるしゃ セシルは、メモを貼った。

2011/09/30(Fri) 18時頃


ぺるしゃ セシルは、メモを貼った。

2011/09/30(Fri) 21時半頃


― 回想:地下二階 倉庫前 ―

 キャッチボールを、教えろ……?

[赤毛の予想外の一言には、きょとんと瞬いて。
それから、にかっと晴れやかに笑う。この廃病院に来てから、一番の笑顔。]

 おゥ、いつでも来い!
 俺のクローンってなら、上手くなんねェワケがねェ。

[手を伸ばし、嫌がられなければ肩や上腕に触れ。]

 ン……鍛え方は全然だが。
 何しろアンタは、この天才遊撃手の岩瀬ドナルドサマと同じ遺伝子持ってんだかンなァ!

[大げさにおどけて胸を叩き、後でなァ!とひらり、手を振った。]


ぺるしゃ セシルは、メモを貼った。

2011/09/30(Fri) 23時頃


セシルは、しばらくは、いろいろ探索していたかもしれない。

2011/09/30(Fri) 23時頃


セシルは、コーダは、B2階を探索していたかもしれない。

2011/09/30(Fri) 23時頃


【人】 ぺるしゃ セシル

[疲労感を感じていた。
 それが、オリジナルと同調していることなど、気づいてはいない。

 ただ、仕事中、休むのは、決められた休憩時間のみと言われていた癖にすぐに立ち止まることはなかった。けれども、やがて、空腹と、喉の渇き、そして、身体の痛みに、壁に手をつきしゃがみこむ。]

(40) 2011/09/30(Fri) 23時頃

【人】 ぺるしゃ セシル

>>32

[その時、小さく、誰かのうめく声が聞こえた。]

 ――………?

[どこだろうかと…だけど、すぐに場所を特定はできない。]

(42) 2011/09/30(Fri) 23時頃

【人】 ぺるしゃ セシル

― コントロールセンター ―

[声の元を探して、その入り口にたった。
 開く扉、そっと覗き込む。
 次に見た光景に目を丸くする。>>35]

 ――……赤毛……!!

[そう、声より先に身体が動いて、
 そして、赤毛の手をその背後から掴もうとする。]

 何、やって  る!!

[その背中から、赤毛の前に横たわる人物、その顔が、目の周りが血濡れているのを見る。まだ、そのときは、赤毛の顔は見ていない……。

 ただ、その人物の目にはめ込まれた、その何かが…。
 一瞬自分を見た、


                   ような、幻影。]

(55) 2011/09/30(Fri) 23時半頃

[億劫そうに階段をのぼっている時だろうか。
 背後に誰かの足音が聞こえ、振り返った。]

 何だニック、どーした?

[食料を投げ渡したあと、岩瀬のクローンを追ってその場を離れたはずの自分のクローンが、またそこにいた。]

 何だよ、食料だったら渡したろ。
 ちゃーんと等分に分けてあるってーの、疑うンなら他も見せっか?

[舌打ちし、他の食料袋を見せながら言う。]

 ったく。
 これっぽっちしかねーんだから、お前らクローンはちっとは遠慮しろよなー。
 俺らあってのお前らだろ?


【人】 ぺるしゃ セシル

>>59

 ――……ぃッ

[振り向く赤毛。その顔を見て、悲鳴をあげそうになって、こらえる。ただ、青灰は驚愕に揺れて、しばらく、それは見開かれた。]

 おま……え

[開いてる片手を自分の口に宛がう。
 息が一瞬詰まって……でも、それどころじゃないのは、赤毛のほうで……。
 赤毛のオリジナルが起きないことよりも、その赤毛がとったであろう行動に、すっと一瞬血の気は引いたけれど…。]

 ばかっ…お前、それは、

[ペナルティといおうとして……その言葉に、今、そのオリジナルが壊れた今、意味があるのかさえ、一瞬わからなくなって…。

 とにかく、赤毛の腕はそれでも放さず…。その身体を、オリジナルから離そうとした。]

(60) 2011/09/30(Fri) 23時半頃

 何だよ、そんな目で見んなって。

 ほら、映画とかドラマなんかによくあんじゃん。
 尊い犠牲ってヤツ。

 ……って、あぁ、映画だドラマだなんて知らねーか!

[声を出して笑いながら、続ける。]

 そりゃまーな、お前らも助かるってーのなら、万々歳なんだろうけど、やっぱまず優先されんのは俺らでしょ。
 心配すんな、もし死ンじまっても、お前らの事は忘れねーって!

[まず助かるべきは、オリジナル。
 クローンは二の次。
 それを、さも当然のように考えて。]

 美談だよなー、美談!


 ───……あ?

[その浮遊感は、唐突に襲ってきた。

 ぐるりと回転する視界。

 身体が何度も、硬い階段に打ちつけられる。

 ごきり、という鈍い音を、頭の奥で聞いた気がした。


         ───が、それが一体何だったのか。

                        己では、分からぬまま。]


【人】 ぺるしゃ セシル

>>63
[痛い…そう告げる赤毛に、眉を寄せて、その身体を抱き寄せた。]

 ――……お前の、オリジナルは……。

[もう、壊れている。そう、言っていいか悩む。
 首に巻きつかれた麻紐は、その身体を壊しただろう。

 昔、イタンシャのクローンが、首に縄をつけてぶらさがってた話。
 年長者から聞いたものもあったかもしれない。

 そこを絞めれば、壊れること、知っている。
知っているけれど。]

 眠っている、のかも、しれない。

[抱き寄せる赤毛の身体。その顔から熱い液体がしたたり落ちる。
 それをどうすればいいか、わからない。

 わからないから…。]

(68) 2011/10/01(Sat) 00時頃

【人】 ぺるしゃ セシル

 誰か来てくれッ

[そう叫んだ。それは精一杯大きな声で…。
 腕の中の赤毛をぎゅうっと抱きしめながら。]

(70) 2011/10/01(Sat) 00時頃

 ………………。

     …………………………。


[階段から落ちたらしい。
 そう気付いたのは、己の身体が、階段の下に横たわっていたから。]

 ンだよニック! あぶねーだろ!

 つーか言ってるイミがわかんねーよ。
 お前らも人間かもしれねーけど、人間のコピー、クローン!
 つかなぁ、もしここで俺が怪我したら、困んのはお前なんじゃねーの?

 ……って、聞いてんのか?!

[返事がない。
 カッとなって、ニックに掴みかかろうとした。

 しかしその手は空を切る。]


 な、んだ……?

    なんだ、これ……!!?

[そういえば。

 何故自分は、自分を見ている?
 階段から落ちた筈なのに、何故どこも痛くない?

 なぜ……?]

 おい……待てよ………。

    冗談、だろ………………?

[震えが止まらない。
 ただ呆然と、動かなくなった己を見つめる。

 ニックがどこかへ立ち去った事すら気付かぬほどに。]


【人】 ぺるしゃ セシル

>>72

 お前、いつからそんなに、その、イワセ?に?

[歪な笑み、そして、イワセを起こさなくちゃと、身体を引き離そうとする赤毛に、今度は違う意味で、目を丸くする。

 状況からわかる。
 そう、赤毛は自分で、自分の目を抉って、イワセに捧げているのだ。
 それは、ある意味、クローンとしてとても正しい。
 映像のナレーターもそんなことを言ってた。

 だけれども…!]

 赤毛…お前、こいつのこと……?
 こいつにだったら、ああ、されても、いい?のか?

[訊くまでもなかったかもしれない。
 実際、赤毛は、もう……。*]

(76) 2011/10/01(Sat) 00時半頃

ぺるしゃ セシルは、メモを貼った。

2011/10/01(Sat) 00時半頃


― 回想:地下二階 倉庫前 ―
[食べ物を分けて回る途中、視線を感じてそちらを見やれば、アマ……なんと言ったか、野球の嫌いな例の男のクローンの姿。服装からそれと知れた。どうやら、肌の色も多少違っていたか。]

 うン、アンタはまだ貰ってねェのか。
 ほい、こんだけが一人分、らしいぜェ。

[一袋渡して、それから。先ほど、彼のオリジナルが言った言葉をそのまま、彼にも伝える。]

 いつ出られっか分かんねェ、大事に食えってさ。

[手を挙げて歩き出そうとしたときに、呟きが聞こえて振り返る。]

 目……?

[クローンには怪我が珍しいのだろうかと、軽く首を傾げ、再び廊下を他の者を探して――*]


メモを貼った。


[やや暫くして。
 また、別な人の声が聞こえてきて。
 そしてハッと我に返る。

 知らない女が、自分をあれこれ調べている。

 ああ、自分は死んだんだと、いやでも理解させられる。

 そこにまた、人が増える。
 彼はたしか、雨宮とかいったはずだ。]

 ………なんだよ、それ。

 まるで、俺が悪いみたいじゃねーか。

[自分はただ、当たり前の事を言っただけなのに。

 クローンは、自分達に万が一の事が起きた時のため、存在する。
 だから、万が一の時に犠牲となるのは、仕方がない。
 憐れみがないわけではないけれど、それが、クローンの存在意義なのだから。


 なのに、何故?
 何故、怒りを向けられた?

 わけがわからない。]


[医者らしき女と雨宮の話は、あまりよく理解できなかった。
 そも、真剣に聞いていなかった。
 何故自分が殺されなくてはならなかったのか、まだ納得しきる事ができていなくて。]

 ……なんだ、今の声。

[その時聞こえてきた声は、雨宮と似たものだった。
 彼のクローンが、誰かを呼んでいる?]

 おいっ、まさか……!

[ニックが他にも殺したか!?
 まず頭を過ぎったのはそれだった。]


メモを貼った。


[ふわふわと浮遊する身は、おそらく、雨宮達より早くコントロールルームへ着いたろう。
 扉など、あってもなくても今の自分には関係なく、するりと中へ入り込む。

 そこに見えたのは、赤いもの。
 ああ、また血だ。
 やっぱりまた誰かが死んだ。殺された。]

 おいおい、今度は誰……───。


 岩瀬さん!!!
 何で、何だよコレ!!
 どういう事なんだよ!!!

[目の前の光景は、状況を理解するのに時間を要した己の時より、ずっと衝撃的だった。

 首に巻き付いた荒縄。
 血に染まった顔。
 怪我をした左目が、ひどく不自然で……]

 岩瀬さん……岩瀬さん!!
 な……一体、何があったんすか!
 まさかニックが……俺のクローンがアンタの事を……?!
 ンな冗談…………勘弁して、くださいよ……?!

[縋り付き、その身を揺さぶろうにも、腕はするりとすり抜ける。
 何故、なぜこんなことに……。]

 おぃ………何で……だよ…………。


 なん、で…………。

[声が震える。
 身体から力が抜け、血溜まりの中にへたり込む。

 けれど、その身に血は付かず───**]


メモを貼った。


【人】 ぺるしゃ セシル

>>81
[赤毛をぎゅっと抱きしめていた。
 そう、この優しいやつを、壊したくなかったから。

 だけど、赤毛は、それでもイワセを求める。]

 ――……目をとらなくていい ほうほう?
 イワセが?

[その言葉にまた青灰の瞳は揺れる。そして頬はひくついた。
 そのあと続く言葉の欠片。わからない言葉もあるけれど、それは、イワセと赤毛が確かに、何かが通じたものを示してい
ること、わかる。]

 イワセに……

[イワセに訊きたかった、その言葉に、抱き寄せていた腕の力は緩み…。
 そのまま、赤毛の身体を放してしまう……。 

 その笑みが、さっきのセシルが出した音楽と重なる。]

(101) 2011/10/01(Sat) 08時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル

 あ……

[鳴る…さっきの、ヴァイオリンの響き。
 心の中で嫌でも再生される。

 手は、もう、赤毛に伸ばせない。

 そして、ゆっくり割れた青灰の瞳が振り返るのは……。]




             ――………

[>>88その戸口に立ち尽くす姿は、ニーナに見えた。
 あの日、来るね、と約束してこなかった、そのまま消えてしまったニーナに…。]

(102) 2011/10/01(Sat) 08時半頃

セシルは、コーダは、ふらりと立ち上がると、セシルに歩み寄る。

2011/10/01(Sat) 08時半頃


【人】 ぺるしゃ セシル

(ニーナじゃない)
(わかってる)
(ニーナじゃない)
(知ってるよ)

 ――……セシル、さん
 話が……

[それは違うこと、知ってる。だけど、もう、
 話したい相手は、そう、自分を知ってもらいたい相手は、



               その自分のオリジナルだけで。]

(103) 2011/10/01(Sat) 08時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル

[そのとき赤毛は、と尋ねられるなら、首を振る。
 そう、自分ではあの、目をどうにかすること、できるわけがない。
 せめてその場から離そうとしたけれど、

 そのイワセをそれでも求める言葉は、
 そこから引き離すことのほうが残酷なのだと彼に思わせてしまう。




 そう、その痛みをそれでも消してしまおうとする方法をコーダは一つしか思いつかなくて…。


         でも、それを、今することはできないくて…。]

(104) 2011/10/01(Sat) 08時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル

[セシルの腕をそっと、とろうとする。
 そして、そのままコントロールセンターの外へ。]



 二人で、話したいんです。
 貴方にだけ、話したいことがある。




[そのまま通路東側に連れていこうとする。
 トイレの横の空き部屋を見つければ、そこにと…。**]

(105) 2011/10/01(Sat) 08時半頃

ぺるしゃ セシルは、メモを貼った。

2011/10/01(Sat) 09時頃


メモを貼った。


【人】 ぺるしゃ セシル

― 開き部屋 ―

[セシルの腕を掴んで、空き部屋へと引っ張っていく。
 その身体は、自分と同じなのだろうけど、彼は違うものを感じていた。

 実際、ヴァイオリン弾きとガラス職人、どちらがどう優れているなどわからないが、コーダは体力腕力は、きっと上だっただろう。]

 ――……赤毛は、もう、自分じゃどうにもできない。
 ただ、


            あんなことをするなんて。

[それは本当に、想定外だという台詞だっただろう。]

(142) 2011/10/01(Sat) 19時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル


[そして、しばらく黙り込んでから、その青灰の瞳、
 同じ色の瞳がセシルの首筋に視線を移す。
 同じ顔、同じ髪、同じかたち。

 きっと、掠れた声は、自分が聴くものと聞こえるものでは違うから、同じとは感じないかもだけれども。
 同じ設計図からできた、その人に。]

 ――……オリジナル…
 自分のオリジナル、なんですよね。貴方が。

 だから、言っておきます。





 イワセを殺したのは自分です。

[その目つき瞬時、鋭く、その瞳を射抜く勢いで走った。]

(145) 2011/10/01(Sat) 19時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル

[なぜだと問われると思う。
 だから、その顔から視線そらさず、ただ、喉に自分で触れて…。]

 だって、赤毛、いいやつなんです。
 自分のこと、自分より優れてると思うからって、〜さんづけしちゃうような奴なんです。

 イワセは、目を怪我してた。
 そしたら、イワセは、赤毛を殺して目を取るのだと思った。
 だったら、取られないように、してあげたいと思った。

 それだけです。

[そう告げて、やっと視線を落とす。
 だけれども、そこから、小さく震え、やがて自嘲の笑みを浮かべる。]

 なのに……。
 赤毛はばかだな……。

(148) 2011/10/01(Sat) 20時頃

セシルは、俯いて、目をぎゅっと閉じる。

2011/10/01(Sat) 20時頃


【人】 ぺるしゃ セシル

 自分から、目をイワセに……。
 きっとイワセのほうが、赤毛より、ずっと、
 たぶん、ずっと、いい、生き方をしてるのに。

[赤毛が自らの目を抉ったことは、たまらなくショックだった、から。
 青灰の瞳は涙は流さないけれど、
 声はなお、掠れて聞こえただろう。]

(150) 2011/10/01(Sat) 20時頃

セシルは、そこまで言うと、一旦黙り込んだ。

2011/10/01(Sat) 20時頃


メモを貼った。


― 回想 ―
[それは、予想もしていないことだったから、反応が出来なかった。
或いは――予想はしておくべきだったのかもしれない。けれども、まだ非日常に対する心構えが出来ていなかった、という方が正しいか。]

 ぐッ……やめ……ッ!

[助けを求めて叫ぶような余裕すらなく、首に巻きついた何かに力が込められる。

皮膚が痛い、息が出来ない、何かがこみ上げるような感覚。
―――苦しい、苦しい、苦しい。]

 なん、で……俺、は……ま、だ……。

[それは、言葉にすらなっていなかったかもしれない。
もう、もがくのすら苦しくて。徐々に朦朧としてきた意識を、すとんと手放した。]


【人】 ぺるしゃ セシル

>>158
[君は俺、イワセを殺したのは、俺、というセシルに、顔をあげる。]

 ――…違う。
 自分は、貴方じゃない…。

[それはきっぱりと、
 あえてきっぱりすぎるほどきっぱりと言った。]

 それとも、貴方も、殺しますか?
 貴方も、誰かを、殺しますか?

[そのとき、
 その同じ瞳はすうっと細まり、掠れ声は、そのあと



                     小さな笑い声をたてる。]

(162) 2011/10/01(Sat) 21時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル

>>161
[具合悪げに壁に手をつく姿。
 その姿に瞬きをして、なお、観察するように…。]

 ――…どうしました?

[そして顔を覗き込むように…。]

 貴方が壊れかけると、自分も壊されるんですよね。
 つまり、貴方は自分を殺すんだ。

 自分を殺しますか?

[問答のように、それは問われる。]

 

(163) 2011/10/01(Sat) 21時半頃

― 回想:コントロールセンター ―
[ふいにぽかりと意識が戻る。]

 あァ……生きて、る……?
 俺、てっきり死んじまうかと……。

[仰向けのまま、ゆっくりと目を開ける。飛び込んできたのは、何やら機械だらけで人気のない部屋。制御室かなにかだろうか。]

 あー…あの廃病院に連れてかれたンは、夢じゃァねェのな。

[がしがしと頭を掻きながら体を起こし、辺りを見回す。ふと、足元に人が倒れているのに気がついて――、]

 うぉっと、うっかり踏んじまうトコだったぜェ。
 あっぶねェな、誰だよこんなトコで寝てるヤ……ツ……?


[見覚えのある赤銅色。]

 赤毛……?

[見覚えのある上着。]

 いや、別のクローン……、

[左目には眼帯、首元には荒縄が巻きついて。]

 …………俺?


【人】 ぺるしゃ セシル

>>168
[同じものでできている。同じ、という言葉。
 その言葉にまた、口端をあげた。]

 同じものできているから、同じですか?

[彼の、コーダの思考は同じの認識に、
 同じものを作り続けた自身の仕事を思う。]

 同じものを作るには、同じようにしないと同じにはならない。
 自分はそれを知っている。

[同じグラスを作るには、同じ工程を踏まなければならない、そんな、思考。]

 だから、貴方と自分は同じじゃない。



 自分が殺したから貴方も殺せる?
 でも、自分には、貴方のヴァイオリンですること、できない。

(172) 2011/10/01(Sat) 22時頃

【人】 ぺるしゃ セシル

>>169 貴方と同じなら、自分はこんな気持ちにはならない。

[遠のく瞳になお、迫る。
 そして、まっすぐに青灰は青灰をみつめ…。]

 放っておく?
 無理だ。

 貴方が同じというなら、同じでありたかった。
 だけど同じじゃない、それを、自分は知っている。

[その手を掴む。引き寄せはしない、でも、離れさせもしない。]

 なぜ、自分は貴方と同じになれなかった?

[湧き上がるのは、醜い、嫉妬。そして同じくらいの、憧憬。]

(174) 2011/10/01(Sat) 22時頃

― 回想:コントロールセンター ―
[手を伸ばせど、首に絞めた痕の残る己のからだには触れることが出来なくて。
目の前にあるからだにめり込むように、その手は何の感触もなくすかっと空を掴む。]

 まさか、まさか、――俺が死んじまってて、ユーレイ、とか?
 ハ、ハハ……ンな、出来の悪りィホラー映画みてェなコト、あるわきゃねェだろ……。

[口からは乾いた笑いが洩れる。
けれども、近くの配電盤らしきものに触れてみようとしても、やっぱり同じこと。
しばらく立ちすくんでいたが、何かを堪えるような溜息をついて。]

 チックショウ、まだ俺、ソリテスウルブズを優勝させてやれてねェ。
 三冠王だって、取ってねェ。

 何より――、

[震える声で吐き出した。]

 まだ……、野球がしたかった……ッ。


【人】 ぺるしゃ セシル

[離せというセシルに、顎をしゃくった。]



         ほら、同じならば、怖がる必要はない。
         貴方は本当はわかっている。
         貴方と自分は、


         違う…。

[離せというセシルの力にそのまま、放さず、
 同じ距離のまま、扉に寄る。

 その声は扉の外にも聞こえたかもしれない。]

(186) 2011/10/01(Sat) 23時頃

― 回想:コントロールセンター ―
[じきに、扉を開けてやってきた赤毛。ただ、起きて、と繰り返す。]

 ハハ、ハ……なァ、アンタ。
 もう移植手術なんて必要ねェ、好きに生きられンだぜ。
 よかったじゃねェか。

[オリジナルを失ったクローンが処分されることなど知らず、言葉には知らず苛立ちが滲む。]

 なんなら、俺の代わりにスタジアムに立つか。え?

[声を掛けても、全く赤毛は聞いていない様子で。]

 や……聞こえて、ねェのか。
 そうだよなァ、俺、首ィ絞められて。

[死んだんだもんな、とは、言葉には出来ず。]


セシルは、コーダは扉が開いたのには驚いて、手を放す。

2011/10/01(Sat) 23時頃


─ コントロールセンター ─

[牧野とかいう医者が、岩瀬のクローンを治療している。
 会話の断片から、クローンは岩瀬を殺していない事、クローンが自ら目を抉り、岩瀬に与えようとした事は分かった。]

 バカじゃ、ねぇの……。
 抜いて、嵌めて、ハイおしまい。

 ンなワケ、ねぇじゃん……。

[ぽつぽつと零しながら、岩瀬の左眼に手を伸ばす。
 触れようとする……すり抜ける。]


[赤毛の次の行動に、肝を潰した。左目に迷わず指先を突き立てる、自分と同じ背格好の男。ぼたぼたと流れる血にも、意を介さない様子で。]

 なに、を……オイ! やめろよ、何すんだ!

[けれど、声は届かず、その動きは止まらない。
己の死体――信じたくはないが、そうなのだろう――の傷ついた眼球に手を伸ばして、刳り貫く赤毛。そのまま、手に持った赤毛の眼球と、己の"駄目になった"眼球を取り替えようとする。

移植手術が必要だと、言ったから――?]

 やめ、ろ、ンなコトしたって、俺、もう死んでんだぜ!?

[見ていられなくて、眉根を寄せて目を逸らす。ぐちゃり、と耳に痛い音に、その場を去ろうと。
扉を開けようとしてドアノブを掴んでもすり抜け。
そうか、と、そのまま肩を扉にぶつけてみれば、何の抵抗もなくするりと廊下へ――。]


ぺるしゃ セシルは、メモを貼った。

2011/10/01(Sat) 23時半頃


ぺるしゃ セシルは、メモを貼った。

2011/10/01(Sat) 23時半頃


セシルは、コーダは、「クローンの分際」という言葉に瞳は揺れる。

2011/10/01(Sat) 23時半頃


― コントロールセンター ―
[一通り、周りをぶらついて。
漸く戻ってきたときには、牧野医師と赤毛の姿。傍には蛯江もいただろうか。
蛯江が死んだことは未だ知らず、ちらと見やるだけで気にも留めずに。]

 やっぱ、俺ン姿、誰にも見えねェのな。
 ッたく、ユーレイになったんだとして、死んだ選手のユーレイと喋れるくれェのオマケ、あってもイイと思うんだが。

[牧野医師から治療を受ける赤毛の姿には、目を眇めた。]

 ……まだ、いたのか。

[じいっと見ていれば、彼は子どものように泣きじゃくる。目を上げたかったのだと、起きてほしかったのだと。]

 ……ンなコト、しなくてイイんだよ。
 アンタ、キャッチボール上手くなりてェっつったろ?

[思い出したのは、ボールの投げ方を教えてくれと頭を下げた彼の姿。]


[ふ、と苦笑を洩らした。]

 好きに生きろよ、俺は俺、アンタはアンタ。
 こんなコトになんなら、移植手術は止めるって伝えてやりゃァ良かったな。

 ……ボール上手く投げられるようになりてェって言うヤツの目なんざァ、取れっかよ。

[ぼそり、呟くと、手を伸ばして。]

 あーあー、泣くんじゃねェよ、俺とおんなし顔してる癖ェしやがって。
 傍から見たら、俺が泣いてるみてェじゃねェか。

[赤銅色を、ぐしゃぐしゃとかき混ぜるように、動かした。もちろん、その手は髪に触れることなどなかったけれど。]


【人】 ぺるしゃ セシル

[その、ネクのオリジナル。
 今、セシルは「ちるはな」と言った。
 その言葉に、瞳は揺れ、そして、心の中で響き始めるのは、ヴァイオリンの旋律。


 それはきっと、自分にはできない、ものだと。
 あんなに、

 あんなに、]

(194) 2011/10/01(Sat) 23時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル

[――………美しいのに]



[それは、きっと、雨宮セシルの細胞なのだ。
 まぎれもなく、

 同じ、細胞。
 だけれども、飢えている、細胞……。
 ああ、雨宮セシルが、セシルではなくて、



                  ニーナだったなら。

 そんな、幻想をしてしまうほどに。]

(195) 2011/10/01(Sat) 23時半頃

メモを貼った。


【人】 ぺるしゃ セシル

 話しているだけだ。

[一度俯いたが、ちるはなを見て、ありのまま、そう告げる。]

(198) 2011/10/02(Sun) 00時頃

[ずっと俯き、岩瀬の顔───左眼ばかりを見ていた為か、すぐそこに、岩瀬自身がいる事には気付いていなかった。

 けれど、同じ声がだぶって聞こえる。
 混乱しているのだろうか。]

 そーっすよね……。
 なんか、岩瀬さん泣いてるみたいで……。

[そのうちのひとつに、独り言のように答える。]


【人】 ぺるしゃ セシル

>>197

 ――……クツジョク?

[ちるはなの言ってる言葉の意味はわからなかったけれど、
 ネクのことをよくは思ってはいない。
 誰とでも、処理をする女、だから、
 そういうことをまたやったんじゃないかと、直観的に、思った。]

(201) 2011/10/02(Sun) 00時頃

[ぱたりと糸が切れたように眠り込む赤毛。何やら穏やかな寝顔を見つめて。]

 俺が触ったの分かったハズもねェけど……そンで、寝ちまうとか。
 なァんか、気ィ抜けちまうなァ?

[横合いからの言葉に何気なく返事をする。]

 だよな、オトコマエな俺の評判がガタ落ちだってェの。
 おまけにアイツ、今ァ俺の眼帯してやがるし。
 ……アレ。

[今のは、自分の言葉に対する返事ではなかったか。]


[瞬いて、そちらの方をゆっくりと見やった。そこには、己の遺体を見つめる蛯江の姿。]

 俺の声、誰にも聞こえねェはず、だよな?
 けど、そこに死体あるし、俺が死んでんのはどォも間違いなさそうで……。

[蛯江が死んでいるという考えには至れず、出した結論は。]

 何、アンタ、実はイタコとかそォいう?

[たまにチャチな配信局で作っている、B級のバラエティ動画を思い出しながら、ぶつぶつと。]

 まァ俺、オカルトとか信じねェ性質だけどよ、実際に自分が死んでユーレイになっちまってる以上は……。


 そっすよ……。
 岩瀬さん、俺の憧れだったのに……。

 …………?

[流石に違和感を感じた。
 怪訝な表情を浮かべて顔を上げると、牧野医師とフランシスカと、彼女のクローンと。

 岩瀬のクローンと、岩瀬の……]

 あれ?

[横たわったままの岩瀬の亡骸を見て。
 また、顔を上げて。

 岩瀬のクローンが、2人いる?
 それとも、もしかして……]

 岩瀬さん、っすか……?


セシルは、ベネットが身をひいていくのをみつめながら。

2011/10/02(Sun) 00時半頃


[混乱したような蛯江に、きょとんと瞬いた。]

 そりゃまァ、俺は岩瀬ドナルドだけど?
 ……へ、姿も見えンの? なにそれすっげェ。

[歩み寄って少しかがむと、血溜まりにへたり込んでいる彼に、手を差し出して。]

 オイ、そんなトコ座ってたら、汚れんぞ。
 あ、流石に触れはしねェか?

 つゥか、もう既に遅ェか、汚れちま……んァ?

[よく見ると、そのパーカーには血などついておらず。どうも妙だ、と必死に、ない頭をフル回転。]


セシルは、セシルをそのあと、またみつめる。

2011/10/02(Sun) 00時半頃


 イタコ?
      え……?

[困惑気味に瞬いて、立ち上がる。]

 いや、俺……何つーかその、殺されちまったみたいで。
 もしかして、俺、岩瀬さんには見えてたりします?

[怒り、哀しみ、困惑、絶望。
 そればかりだった表情に、僅かだけ浮かぶ明るさ。]


【人】 ぺるしゃ セシル

[ちるはなが行ってしまってから、セシルをみる。]

 ――……あの人は、
 クローンは劣っているものとみている?

[分際という意味はいいものじゃなかった気がして…。]

 そうなのかな。自分は、貴方のために生きて、死ぬ、
 そうすることが何より、なのか?


 セシル……
 自分は、



          貴方に何かを求めているかもしれない。
          でも、それが何か、よくわからないけど。

(211) 2011/10/02(Sun) 00時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル

[そして、もう一度、考えてから、目を開いて…。]


       ――……ちるはな、いったこと。
       何か、悲しかった。

(216) 2011/10/02(Sun) 00時半頃

 へ、イタコじゃねェの?
 だって生きてんのに、俺の声……、

[ヤニクの言葉を聞いて、目をぱちぱちと。]

 おゥ、見えてンぜェ。
 何、アンタも――ヤニクも、殺されたってのか……。

 殺ったヤツ、見たか?
 俺は咄嗟のコトだったんで、顔までは。

[参るよなァ、と溜息をつきながら、首を振る。眉根はきゅっと寄った。]


 あぁ! やっぱりそうだ、岩瀬さんだ!

 よかった!
 ……って、全然良かねーっすけど、よかった……!

[嬉しそうに、伸ばされた手を掴む。]

 俺はその……ニックに……俺のクローンに、階段から突き落とされちまって。
 あいつクローンなのに、自分達も人間だとか、何か、よくワカンネーこと言いだして……。

[何故殺されるほどの怒りを買ったのか、分からない。
 傍から見れば、その言動はクローンに殺意を抱かせるには十分だったかもしれないけれど。
 他者の痛みを深く理解するには、まだ未熟すぎて。
 だから、悪いのはニックだと。]


【人】 ぺるしゃ セシル

 最初、貴方を見て、
 ニーナだと思った。

 でも、そうじゃないってのは、わかってたんだ。

[ぽつり、呟きながら…。]

 腕を


              見せてほしい。

(221) 2011/10/02(Sun) 01時頃

 そッかァ……アンタも死んじまったかァ……。
 全然良かねェけど、一人で誰とも喋れねェよりゃマシで……。
 んー、複雑なキブン?

[掴まれた手には少々驚いて。]

 ありゃ、ユーレイ同士なら触れンのな。
 さっき試してみたら、扉も生きてるヤツの体もすり抜けちまうみてェだったが。
 あーあ、モノに触れねェんじゃ、野球も出来ねェ。

[ヤニクのクローンを軽視するような言動には、特に口を挟まなかった。分からないではない。クローンには電子戸籍もないし、自分だって、クローンを目の前にしてなお、移植手術の続行を考えていたのだから。]


 オイオイ、俺とアンタが殺されたってコトは、犯人は野球嫌いかァ?

[とは、ただの軽口だったが。
純粋に連続殺人事件に対する疑問は深まるばかり。]

 俺を殺したのもニックってアンタのクローンなのか?
 ソレにしちゃァちィと妙っつゥか、俺の殺されたのと時間が近すぎるっつゥか。
 んー……コレ、やっぱ、クローンたちがやってンのかね。

[ニックに対して食料を我慢しろと言った蛯江。雪織もやはり、クローンに対して罵声を浴びせていた。
自分が殺されたのは、オリジナル全てに殺意が向いているのか、或いは移植手術を控えていたために……?

去年の駄作映画が再び思い浮かび、背筋がぞくりとする。]


【人】 ぺるしゃ セシル

>>224

[セシルがシャツを捲る。
 それから、ボタンを外し、肩を出した。

 そう、それは、ニーナの二連星の黒子の位置を知っているかのように。]

 ――……ぁ

[だけれども、そこに、それは、ない。
 ニーナにあるはずの、黒子は、その腕には…。]

 ――……ッ

[そして、次に、溢れ出すのは、
 溢れ出すものは、


             セシルの肩にぽとりと落ちる。
             止まらない、涙。]

(227) 2011/10/02(Sun) 01時半頃

【人】 ぺるしゃ セシル

 ニーナは、あんな風に…。

[理解する。
 いないのだ。ニーナは。
 あの映像のように、引き裂かれてしまった。

 ただ消えただけ、から、
 引き裂かれて、壊された、に。]

 ――………。

[くらり、頭が回って、
 そして、額は、その肩に落ちる。
 そのまま、声をたてないように咽び泣きはじめる。]

(228) 2011/10/02(Sun) 01時半頃

 ホント、俺……何で殺されちまったんだろ……。
 岩瀬さんも……岩瀬さんこそ、何で……。

[もう片手も伸ばし、掴む。
 微かな震えは伝わるだろうか。]

 そう、っすよね……。
 野球、もう、できない、とか……そんなの。

 も……スタジアムで、岩瀬さん見れねー……って、思うと……。
 なんで、誰、が……アンタの事……っ!

[悔しくて仕方ない。
 三遊間での華麗な守備を、もう二度と見る事ができない。
 それ以前に、岩瀬はもう野球ができない。

 それがとても辛くて悔しい。]


【人】 ぺるしゃ セシル




[飴色の髪がその肩で震えるのが止まったのはいつだったろうか。**]

 
 

(229) 2011/10/02(Sun) 01時半頃

[十字を切る黒田に気づくと、暫し悩んで。]

 ……お、おゥ。俺ンために、どォもご丁寧に。

[ぎこちなく頭を下げた。
あの黒田フランシスカに十字切ってもらったんだぜ、と自慢をしながら彼女のファンであるチームメイトの夢枕にでも立ってやろうか。

そんなことを思ったところで、はたと気づく。]

 そォいや、俺らってこっから出らんねェのかね。
 まだ試しちゃねェけども。
 所謂、ジバクレイってヤツ?


 クローンが、俺らを……?
 そしたらやっぱ、岩瀬さんは、目の事があったから、っすか?

[ならば何故、彼のクローンは、自らの目を抉って岩瀬に与えようとしたのか。
 少なくとも岩瀬のクローンは殺人は犯していない。
 だとすると、益々分からない。

 自分が殺されたのは、まあ100歩譲って、言動をニックが何かしら誤解したか、偶々何かの逆鱗に触れての、衝動的なものだったのだろうと。
 尤も、許す気になどはなれないけれど。]


[出られないのかと問われ、はたと顔を上げる。]

 え、どうなんすかね……。
 壁やなんかは、とりあえず擦り抜けちまうってか、何も触れねーっすけど。
 どこまで動けんのかは、まだ。

 とりあえず……。

[非常階段の方を指差して]

 俺の身体は、あっちの階段のトコにあるんすけどね。


[惜しんでくれる蛯江の言葉には、深く息を吐いた。]

 サンキュな。
 そんだけ言ってもらえりゃァ、選手冥利に尽きる、っての?

[笑ってみせようと思ったはずの口元が、歪む。

蛯江の前では、努めて気にしていないフリをして振舞ってはいたものの。
矢張り、もう二度と野球が出来ない――その事実は重くのしかかる。

仮に移植手術を諦めたとて、野球そのものが出来なくなった訳ではなかったろう。けれども、死んでしまえば、全てを奪われたのと同じで。]

 ……もう一回、試合、したかったなァ。
 せめて、もういっぺんボール触るだけでも。

[ぽつり。呟く。
おまけに、最後の試合が負け試合だったことが、今となってはひどく悔やまれた。]


伸ばされた蛯江の震える手に、空いた手をそっと重ねた。


 手、やっぱでけーっすね……。

[重ねられた手が温かい。
 ずっと荒んでいた、張り詰めていたものが、少しだけ和らいだ気がした。]

 でも、その……。
 俺にとっちゃ、野球、なくなっちまっても、岩瀬さんは岩瀬さんっすから……。
 それに、こんなコト言ったら、アレっすけど。

 ……岩瀬さんで良かったな、って、ちっとだけ、思っちまって。

[多分、他の人間の霊と出会う事があったとしても、こうはいかなかったろうと。
 おそらく、殺伐とした気持ちばかりが膨らんで、怒りと憎しみばかり成長し続けたろうと。]



 だからその、なんつか……ごめんなさい。
 
 


[謝る蛯江の手を、軽く叩いた。]

 ヤニクが謝るコトじゃねェよ、お門違いってヤツだ。
 アンタがどう思ったって、俺が死んだのとアンタとは関係がねェこった。

 俺ばっかじゃねェ、アンタだってやりてェコト、色々あったろ。
 けど、ま、うじうじしたって生き返るワケじゃ、ねェし。

[多分に空元気ではあっても、ほんの少し、笑ってみせる。]

 ふゥん……じゃ、この病院から出られるかどうかは、分かんねェってこったな。
 あとで確かめてみっか……俺、どォせ幽霊やんなら、こんな廃病院よかスタジアムのが良かった、つゥか。

[や、スタジアムだったら却って歯がゆくなっちまうかな、と呟いて、首を回す。
それでも、自分を殺した者に対する恨みが心の底に確かにあるのは否定できなくて。どうしてか、ここから出られないという予感だけはあった。]


[岩瀬の言葉に、自嘲し、頷いて]

 そっすね……。
 死んじまったら、もう、どうやったって生き返れやしないんすから。

 へへ……やっぱ、ここ居ンのが岩瀬さんで、ホント良かった。

[つられるように笑みを浮かべる。
 選手としては、勿論大好きだったけれど。
 度量の広さを直に感じて、今まで以上に、今更のように。
 野球選手としてだけではなく。]

 ……っへへ、たしかに、こんな病院で地縛霊なんてイヤっすよね。
 どうせなら俺も、どっかウルブスの試合見られっトコ……あ、でもそれよか……。

[どこがいいだろう、などと。そんな事を考える余裕もできてきた。
 尤も、自分を殺したニック、そして岩瀬を殺した誰かへの恨みや怒りが消え去ったわけではないので、まだ此処には留まり続ける事になるだろうけれど。]


[笑みを浮かべた蛯江に目を細め。]

 そォそ、笑ってた方がずっとイイだろ。
 怖ェ顔してっと、まるっきりユーレイみてェに辛気臭くなっちまうかンなァ!
 俺もヤニクが居てくれンのは、有難エね。

 ……他に居ねェってのもフシギなモンだけどよ。
 病院ってェのはユーレイとかつきモンだろうに。
 マジで昔の野球選手のユーレイとか、居ねェのかなァ。

[そういえば、雪織もどこかにいるんだろうか、などと思いながら。]

 ん? それよかどっか行きてェトコ…とかあんの?
 ま、外へは出られっか分かんねェけど、病院内をちィと回ってみっか。

[こうして話している分には、気も紛れて悪くない。掴まれたままの手をふりほどきかずに、くい、と軽く引いた。]


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