人狼議事


159 せかいのおわるひに。

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そうですかね。

[ふと飛んでいた意識が、目の前の会話相手に戻った。]

ちょっとした事で大怪我しかねないですからね…。

[出かける前、そんなもんにょりとした電話を受け取り、気分を抱えていても、仕事場に出れば演じた自分に戻る。]

(大丈夫、上手くやれている。)

[近い将来、不遇の時代の苦労談を騙る這い上がった芸能人。そんな未来を得る為の、努力ではない、行動を続ける。ひたむきに歩き続ける。駆ける事無く、ただただ目的地に向かった。]


[薄い膜に包まれているような世界。
大事に大事に育てている繭。

突き破る事の無いように、大切に扱おう。]

(ただ……)

[その果てにあるものは、果たして嘗て自分が目指していた目的地なのだろうか。]


― 稽古場 ―

え、その曲……?

「ああ。昨日の打ち合わせで決めたんだけど、このシーンで流す奴、こっちに差し替えたから」

[団長の鶴の一声ということで、クライマックス間近に流される曲が変更された。主演級の自分に断り無く決められるのは構わない。構わないが、その曲はつい最近話題に上がった曲。]

「もうCD出てたんですか?」

[日曜朝の特撮アクションヒーロー物のエンディングに使われているもので、たまたま聞いていてこれだと思ったのだと語る団長と、急な変更に不平を漏らしつつ結局折れた共演者との会話は遠い。]


「TVで見ましたよ、これー」
「知ってる? これ昔のカバー曲なんだけど」
「へーえ」

[あのギタリストは結局どうなったか、カバーは違う人間がしている。聴きなれた部分と少し聞き覚えの無いズレが混ざりながらも、CDプレイヤーから流される曲が自分の周囲を覆う。]

「ん? どうかしたの? 具合でも悪い?」

いえ、ちょっと懐かしい気がして。
どこでだったかな。

[皆の会話に自然に加われるような言い回しを慌てて選択し、笑顔で話題に混ざる。なのに剥離していくのは、どこからだろう。最初からか。]


[あの時、駆けていた自分。今、歩き続ける自分。]

(どこだったのかな。)

[あの頃の無垢はもうどこにもなく、今抱えるあらゆるものはあの頃には手にしていない。どっちが重くて、どっちが必要あるものだったのか。]


[流れるCD音源。少しズレた部分がアレンジ。小細工に聴こえたのは、自分だけだろうか。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


―平和なある日の中華まん屋―
いらっしゃいませー!

[今日は期間限定「○よぷよまん」の発売日。皮に蓬を練り込んだ「緑ぷ○まん」(あんまん)が一番人気だった]

ねえ、今日の分、もう蓬足りないんじゃない……?

[調理場から離れられずにいる女は、他の店員に困り顔で話しかけた。だが向こうは気楽なもので、なくなったら「品切れ」って看板出す、と言い出して]

……確かに、それしかないんだけど。でも折角のお客さんには、やっぱり食べたいもの食べてほしいなぁ……。

[女はため息をつきながら、新たに蒸しあがった○よぷよまんを取り出していく]


― 舞台 ―

どうせ死ぬのだから、何をしても無駄だと?

[運命の日、火に巻かれて死ぬという予言をしていた黒いカーテン生地を刺繍して被った悪魔を模した装束と正対するように、訴えかける。]

生き物は全て死ぬ定めではないか。
ならば、生きているものは全ていつかは死ぬのだから、生きていることが無駄だと言っているのとどう違うというのだ。

[薄暗いホールの中、ギラギラと輝く照明の下、来場者からの注目を浴びる。多くの人の目が自分を見ている。自分を、見て、いる。]

僕が為す事の価値は僕が決める!
その意味も、その意義も、意志と共に在る。

[視線を意識していたことで、余計に力み過ぎて早口になっている。時間を頭に入れ、次の台詞への間を、余計に取る。]


例え志半ばであろうとも、成し遂げられぬものであっても、それはお前なんかに言い渡されるものじゃない。

僕が悩み、僕が考え、僕が選んで掴み取るものなんだ。
それこそが希望。それこそが夢。
それこそが、人生というものだ。

[十字架を翳し振り回せば、黒い悪魔は幕の向こうへ消えて行く。]

汝の好む絶望になど、用は無い。
去ね、悪魔!!


[都市での公演に先駆けて、ボランティアスタッフからの要望もあり地元で行われた劇。見ていた者は多くは無かったかも知れないが、手を抜く事は無い。]

妹、嗚呼、妹よ。
僕の死に嘆く事はない。
僕は恵まれているのだ。

死ぬ覚悟を持って、死ぬまでの時間を知ることができたのだ。
こんなに素敵なことはないではないか!!

[照明が自室に取り残された自分ひとりを照らす。羊皮紙に羽ペンを走らせ、遺言状を書いていく。]

君の死を見ずに死ねるのだ。
僕はなんと言う果報者だろう。

そして僕は……なんという……。

[声を詰まらせて、笑顔を作った。]


― 都内某事務所 ―

あ、お久しぶりです。

[昔通っていた事務所は移転していて、新しい建物になっていた。迷う事はなかったが、早くつき過ぎて邪魔をしてしまったかと不安になる。]

はい、それで一体どういう…。

[用意されたお茶をテーブルの隅に寄せ、代わりに広げられた資料一式。打ち合わせが、始まる。]


メモを貼った。


……彼の推薦、です…か。

[切欠はあのカバー曲。あの映像を見たお偉いさんが、今自分はどうしているのかと尋ねたのが最初。引退した自分が劇団に潜り込んでいる事を知っていたものがいて、そんな自分にオファーを出したのは嘗ての子役仲間。今はアイドルとして一線で活躍している人物が主演するドラマの話だった。]

あ、はい。勿論です。

[同窓会気分――という言い方は一遍的だ。彼は自分を厭っていたのだから。だが、どんな理由や事情、きっかけであれチャンスには違いない。掴むべきだ。頑張ってきたのだから。

幾つか騒がしたスキャンダルの風聞で判断する限り、彼があの頃と変わりない、それどころか悪化していたとしても、相手が望むように平伏して感謝の意を述べられる自信はある。]

「それで、役なのだけれどね」

[まだ未完成と言いながら、自分の出番分は全て終わっているらしい。コピーを束ねただけの台本が差し出される。]


………。

[最初は端役だろう、そんな予感は違っていた。*]


[そうして○よぷよまんを作り続けて数十分。結局、蓬入りの皮がなくなってしまい]

あーあ……。普段、品切れになることなんてないのに。さすが○よぷよ……。

[○よぷよに限らず、期間限定品は人が殺到するのだが。○よぷよまんは更に物凄い売れ行きだった]

たぶん、皮に蓬入ってるって点で売れたのよね。あ、交代よろしくー!

[調理番を交代して、一度店の奥へ引っ込むと、翌日のために蓬を少し大目に発注した]


ー コンビニ −

[トレイルに時々避けられている様に思うのは気のせいか。
これがデメテルなら、
年頃の女の子から嫌われると言うのは悲しいが判る気がする。

トレイルの持つ感情に気付けるわけも無く。

どちらかと言うと保護者的な感情が強い]

勉強頑張ってるデメテルちゃんと優しいトレイルお兄ちゃんに、
おっさんからご褒美だ。
何か好きなもんあるか?
奢ってやるぞ。

[ただし未成年にダメなもの以外な。
考えて物欲を刺激するしか思い付かなかった。
これだから売れないんだろうな、とちょっと凹んだりしたが]


俺コンビニでしか肉まん食った事ないんだが。
どっか旨いとこ知らねえか?

[2人は甘えてくれただろうか。
帰る途中まで一緒に行こうかと、
行儀悪く温かな肉まんを喰いながら新しい店の開拓を模索する。
情報提供を求めるのが20も年下の学生な辺り、
多少問題がある気がするが]

2人ともちょっと食うか?

[1人で味わっているのが悪い気がして、
肉まんを半分の半分ずつにして2人に渡そうとする。
おっさんの食べ掛けなんて食べないだろうと
ちょっと思っていたりしたが]


メモを貼った。


メモを貼った。


[少し休息したあと、女は今度は販売カウンターに向かった]

ね、君も休んでいいよ。私のほうが仕事慣れているし。

[カウンターで働いていた店員は新入りで、腰も低く、それならば喜んでとでも言う風に女の提案を受け入れた]

ふふっ……。素直でかわいい。

[同僚を揶揄しながら、来客に相対する]


メモを貼った。


いらっしゃいませー!
[元気で爽やかそうに見える挨拶だが、内面はそうでもない。「親しくなってからじゃ印象が全然違う」などと言われて絶交させられたこともあった]

あ、ごめんなさい、緑○よぷよまんは売り切れてしまったんです……。皮の風味は劣りますが、普通のあんまんではいかがでしょうか……?

[申し訳なさそうに客に謝ると、客は代わりに、一口サイズの試食用あんまん・肉まんを買って去っていった]


ーー コンビニ ーー
[デメテルに笑われても、理由を言えるわけもないからただ恥ずかしそうにするばかりだったけれど
それもすぐに消えてしまった]

?!

[心配する言葉と共に手が触れびくっと大きく反応する
何をしているのか、ということを考える余地もなく止まる思考。触れられるということに心の準備が出来ていなくて]

そうなのかも、しれませ……ん

うう……

[ますます赤くなりながら、大人しくされるがままになっていた]


……

[フランクに名前を呼ばれるといつもひどく幸福な気持ちで頭がぼうっとし、それと共にぎゅっと胸を締め付けられるような切なさを感じる。
もっと呼んでほしい、なんて思ってしまうわがままさとこの感情を知られたくはなかった]

あ、だ、駄目ですそんなの悪いですよ……

[我に返れば慌ててお断りする
会えただけで十分僕にとってはご褒美です、とは口が裂けても言えない
デメテルはどう答えたか、彼女が選んだことなら口を挟んだりはしない。
何にしても彼女のチョコレートの料金は自分が支払った。それについて何か言われれば「僕もたまには可愛い妹にいいところ見せたいので」とでも返して]


[店の窓から表を見ていれば、あちこちの店を冷やかしながら、美味しそうに肉まんを食べている女子高生が二人見えた。それは芙蓉の与り知らぬことであったが、近頃学生の買い食いが多いような気はしていた]

うちのも結構、学生さんに買ってもらってるから仕方ないけどー……。バイトして稼いで手に入れたお金で買い物するのは自由だけど、そうでないなら難しいね……。

あ、いらっしゃいませ! ……はい、申し訳ございません、「緑○よまん」は本日は品切れになってしまいました……。え、うーん……おすすめですか?

[しばしメニューを思い浮かべて悩み]

チーズまん、いかがでしょう? 今は中身がクリームチーズです。

[提案してみると、店で食べたいと言われ、清算や席案内を他店員に任せて調理場へ行き、ほどよく柔らかくなっているクリームチーズを器用に皮で包み、形を整えて蒸し始めた]


[蒸し器の中は高温だ。どんなに時間がかかったとしても、せいぜい10分で中華まんが仕上がってしまう。チーズまんもすぐに完成した。先程の客の席へ、トレイに載せたチーズまんを運び]

お待たせしました、チーズまんおひとつです。お熱いですので、お気をつけて。

[と言って、皿をテーブルに置く。客は恐る恐るチーズまんに手を触れて、即引っ込めた]

あ。もしかして猫舌さんですか? 蒸し立てなんです……少し冷ましてからどうぞ。完全に冷やしてしまうと、風味や食感が変わってしまいますが……。

[女はしばらく客の様子を見ていたが、徐々に苦労無く食べられるようになったのを見届けると、満足そうに調理場に戻った]


いいえ、僕は……すみません
デメテルは知ってる?

[帰り道、肉まんについて聞かれれば緩く首を横に振って妹に問い掛けた
知っていたらそれを口実に一緒に行ったり出来たかな、ほらまた僕はずるいことを考えている]

えっ……

[反射的に手に触れた温かいものを受け取ったけれど、これはこの人の食べかけではないだろうか
遅く気付けば固まってしまう、フランクが渡す前に思ったのとは逆の理由だとは本人のみぞ知ること]

い、い、いただきます

[勝手に一方的に意識しながら、今更返すわけにも行かずにいただくことにした
ちびちびと高級なお菓子でもいただいているように時間を掛けて食べる。どうしよう、今日はこんなにいいことばかり起きて逆に怖く思えてくるぐらいだ]

……明日は吹雪かなー

[小さな小さな独り言をぽつり呟いた]


[トレイルの1つ1つの行動を見ているとまさに飽きないの
一言に尽きる。
それがどんな感情から来ているかなんて、思い付かないのが
売れない作家の根本か。

リアリティが無い、ただの夢想家。

そう評された事を思い出す。

もっと人間は醜くて、汚い生き物で。
それから目を逸らしても薄っぺらい物語にしかならない。

それ位理解している。
人間は汚い生き物と知っているからこそ、架空の世界では
美しい生き物として描きたい。
夢と共にバイトに励む若者に、光無くとも、優しく微笑む
若者もいる。
そんな兄を見守る妹もいる。
それを知って欲しいと思うのもまた。
醜い自分のエゴか]


[その後も○よぷよ効果か客足が途切れず、店員全員が疲労困憊したあたりで、漸く閉店時刻となった]

お疲れ様ー。
お疲れ様でしたー。
おつかれ!

[顔を合わせた相手それぞれに声をかけていきながら、更衣室に向かった。中では制服であるところのチャイナドレスを脱ぎ、極めて普通なジーンズに、ハイネックTシャツ、トッパーカーディガンを羽織り]

すごい混雑でしたね。明日も混むのかなぁ。蓬は大目に発注しておきましたけど……。

[他の店員に「青色1号は?」と言われて複雑そうにため息をつき]

青色1号って、一応書いてるけどね……。色が色だし、あんまり人気無いみたいだね。放っといていいんじゃないかな。

[とだけ言うと、勤務を終えて帰途についた]


肉まんはそんなお上品に食べるもんじゃねえよ。

[兄らしく妹のチョコを買ってやったトレイルを見れば
奢りを断られても不機嫌になる事もない。

ただ肉まんを大事そうに食べる姿に、こう言うものも
あまり食べさせて貰えないのだろうかと勝手に
憂いてみたが]

吹雪なんてやめてくれよ。
俺寒いの苦手なんだからな。

[空を見上げて天気予報を思い出すが、そんな事を言っていただろうか。
トレイルがどんな気持ちで言ったのか。
やはり意識は浮かぶ雲に向ける鈍感ぶりのまま]


[スラウィング・アリヅカという薬物末期中毒者。
僅かな薬代欲しさに犯罪を犯し続け、逃亡生活を続ける男。愚図で短絡的だが、薬が効いている時は暴力的だったりする。逃亡中の彼が主人公の恋人に一目惚れをし、強姦する事から物語は始まり、序盤に主人公に追い詰められ、逃げようとして転落死する。]

あはは、これはまた…強烈ですね。

[悪役だが印象の強い役だ。彼がどういう思惑で自分を推薦したのかは判る気もするが、これは悪くない。決して悪くない。ただ、間違いなく言えることがある。]

これ、頂いても構いませんか?
ええ、まだ未完成なのは承知しています。

[これに関わった誰もが、今の自分の姿を見ていない。知っていない。

嘗ての自分の名残と、関係、因縁だけでこれが存在している。だからちょっと思ってしまう。]


(こんなもの――か。)

[歩いてきた道の先は。ゴールはまだ見えていない。けれども、たどり着ける先には、あるのだろうか。それとも――**]


メモを貼った。


そうだ。今度トレイルとデメテルちゃんの話書いてもいいか?

[自分で書きたいと思う綺麗な人間達。
側に何よりのモデルがいた、と手を叩いた]

勿論名前とか場所とかはちゃんと変えるけどな。
2人見てたら、書きたくなった。

[慎ましやかに生きる2人の兄妹。
許可を得た訳でもないのに、どんな物語を紡ごうかと
キーボードを叩きたいと手はうずうずと動いていた]


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