255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
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[記憶のわたしと、身体のわたし。
どちらも“本当のわたし”ではなく、新しいわたしであると、ブローリンは言った。
『他人の手が加わったなら、もう同じでは居られない』とも。
本来不干渉であるはずの記憶を、他の者に奪われる。
だから人間はショクを恐れるし、排除しようとする]
相容れることなんてできない、ね。
[その言葉は、憎しみに溢れてもよいはずのもの。
相容れることなどできないから、ショクを排除すると、怒りなどに満ちていてよいはずのものなのに、
ブローリンは、泣きそうな顔をして笑っていた]
……そっか。
[走り回るジルエットを見つめる。
ブローリンが捕まったら、彼はどうなるのだろうか]
……あなたの名前も、ジルエットの名前も。
知らなきゃ、よかったなぁ。
[ぽつりとつぶやく。
手のひらを見つめて、握ったり、開いたり。
……あの時感じた違和感の正体は、やはり、と思う]
ね。
もう一度、私の頭を撫でてくれませんかぁ?
[そう頼んで、彼に撫ぜてもらう。
もししてくれなかったのなら、こちらから彼の手を取るだろう]
……やっぱり、違うなぁ。
[ははは、と諦めたような顔で笑った。
違う。何が、とは言えないけれど、彼は確実に、違う。
そしてその違いは、きっと……]
もし、ブローリンが捕まったら。
ジルエットは、ラルフに預ければいい?
[あるいは。
もし、ラルフ“も”ショクであったのなら。
……そこまで考えるのは、今は辞めておこう*]
― 昨晩・大広間 ―
[ブローリンの部屋から出て、大広間へと向かった。
月食の時だけ咲く薔薇を見るためだ。
大広間には、他にも薔薇を見る人間がいただろうか?
テーブルの上の薔薇は、月が陰るにつれて綻び、
あたりが真っ暗になるころには――美しく、花開いていた。
可憐に綻ぶ花弁。
茎に潜む狂暴な棘。
それらに見惚れて、夜を過ごした。
昨日は誰もいなくなるくらいまでずっと大広間で薔薇を見ていて、
そしてようやく腰を上げ、部屋に戻る前――]
[書いた名前は、もちろんブローリン。
彼の頬に初めて触れた時に感じた違和感。
そして、昨日の会話。
彼をショクだと、わたしにははっきりと分かっていた*]
― 翌朝 ―
[寝覚めは、昨日以上に悪かった。
薄暗い部屋。今が何時なのかはおろか、朝か夜かすらわからなかった。
かろうじてベッドはあるみたいだけれど、ひどく硬い]
……クソ。
[昨日、大広間で投書を済ませた後、どうなったんだったか。
よく覚えていないけれど、最後に見たのが、ブローリンの深く澄んだ瞳だったことははっきりと思い出せる。
目と目が合ってすぐ後、靄がかかったような気分に襲われて――その後の記憶は、ない。
見渡せば、長髪の男が別のベッドに寝ていた。
ヴェスパタインとかいうらしい男。
彼がいるということは、つまり]
アイツ、食いやがったな。
[そう吐き捨ててみても、後の祭り。
けれど、ブローリンをショクだと思ったこと、そして彼が紛れもなくショクだということは、はっきりとわたしの記憶に残ったまま]
どうせなら、自分がショクだってバレたこと食べればいいのに。
[あるいは……ショク自身は、人の記憶の“どれ”を食べるかまでは操れないのだろうか。
彼は一体、わたしの何を食べたのだろう。
本人に訊けば分かるだろうか。
いや、そもそも――誰かと会話できるのだろうか]
[ここはどこだろうか。
薄暗く、窓がない。
館の外か、あるいは館の中だとしたら、手紙に書かれていた“外側から鍵をかけられる部屋”とやらだろうか。
ベッドから降り、部屋の扉に手をかける。
ノブを回せば、カチャリとした音と確かな手ごたえとともに、扉が開いた]
……。
[扉の外には廊下が続いている。
その景色は、昨日までいた館の中とよく似ていた]
もしかして、地下……?
[扉を閉め再び部屋へと戻り、暗い天井を見上げる。
ここが館の地下かもしれないと思った途端に、急に息苦しくなってきた**]
………っ
[意識の浮上。身じろいで、横向きを体勢を変える。
床に手をつき、痛む腰を抑え、時間をかけ身体をゆっくりと起こす。
その最中、ぼやけ、揺れる視界で、ぐるりとあたりを見回す。]
ここは。
[どうにか立ち上がるが、ぐらっと、ふらつく。
一度、壁へと身体を預けたのち、壁に手をつきながら、室内を歩く。
途中、何かしら障害物にもぶつかったが、ぼやける視界でその全貌はあまり分からず。
と、他とは違う、一層ひんやりとした感触が手のひらを伝う。
そのまま、手をずらせば、かつりと指先が取っ手へと触れる。
それを握り、体重をかけ、押して見る。
ガチャリと音がするのみで、開く様子はない。引いてみるも、同じ音が響くのみ。]
………
[取っ手から手を離し、扉を背を向け、そのまま寄りかかる。]
見ることはできなかったか。
[昨晩、あの後何があったか、
頭はまだ、ぼんやりとし、思い出すことができない。
薔薇の記憶も蕾のまま。
もしかしたら、記憶を喰われたのかもしれないが。
それなら、それで良いのだろう、と思う。]
だが…
[鍵がかかっている。
ということは、]
隔離、か。
[疑わしきもの、に自身が該当したか、
それとも別の理由か。
時間がたてば、徐々に何か思い出しもするだろうか。]
[しばらく、扉に背を預け、休んだ後、ゆっくりと扉から離れ、
また歩く。その時、カツンと靴先に何かが当たる。
腰を曲げ、音がしたあたりに手を伸ばす。
指先にそれが当たれば、拾い上げ、
しばらく見つめれば、それがようやく、あの髪飾りだと分かる。
覚えてはいないが、ここへ連れてこられたときにでも落としたのだろう。]
[そして、部屋にあった日記を思い出す。]
あの日記は、本物なのか。
[他の頁も目を通していたとして、見極められたかは分からない。
だが、もし、あれが本当のことだとするなら、あの約束の日。
彼女は。]
……いや。
それで良かったのやもしれぬ。
[約束の夜。あの時、彼女が来たとして。
夫婦の誓いを交わしたとして。
その先はなかったのだ。
言葉にはしなかったが、互いに分かっていた。
それが"最後の夜"だと。]
……治らんな。
[頭の中を切り替えるよう、ポツリ呟く。
相変わらず、視力は戻らない。
手にした髪飾りを、それからすぐに、指先にあたった、物が置けそうな平たい場所。
そこに置く。
その側の何かに手をつくと、恐らくはベッドか。手が僅かに沈む感触がある。
多少の湿り気とカビの臭い。この臭いは、どこか、記憶がある。]
地下か。
[少し記憶を辿ったあと、そこに行き着く。
確証を得る術は、今のところないが。]
[どの程度時間が立ったか。
果たして今は昼なのか夜なのかも分かりはしない。
日が沈み、また登れば、自身と同じように、ここへと誰かが、連れてこられるのだろうか。]
……ヴェスパタインは、ここにいるのか。
[探した時、誰も姿を見つけることはできなかったのだ。ならば、探していない場所、つまり。
この地下のどこかにいるのではないか、と。]
だが、探す、話すも。
[腰をあげ、おぼつかぬ足で、ゆっくりと再び扉へと向かい、先程と同じように、手をかける。]
ここが開かぬことにはな。
[押しても引いても、やはり。
音は変わらないまま。]
[果たして、ここに来たのは、彼と自身だけだろうか。
この部屋には他には誰もいない。
隔離部屋もこの一部屋だけとは限らないのだ。
自身で確認せねば、ショクが本当にいるなど、
完全に信じることは出来ない。
だが、ショクはいるのだとは、頭の奥で認めてはいるのだ。"彼女"が記憶を喰われたという可能性を信じかけているように。
記憶が喰われたものが、ヴェスパタイン、彼だけだとは限らないことも。]
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